JP3148198U - 仮止め治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の壁面の下地、方立等の被施工面に長尺又は大形の壁材を乾式施工において、壁材の設置を効率良くかつ正確な位置合わせが可となる仮止め治具を提供する。【解決手段】支柱部2の下端側に固定手段3を設けて、既設壁材Laに支柱部2を固定し、該支柱部2の上端側に支持手段4を設けて、該支持手段4に未設壁材Lbを支持させることによって、人手による未設壁材Lbの保持を不要にすると共に、壁材Lbを正確に位置合わせする。【選択図】図6

Description

本考案は、建築物の壁面の下地、方立等の被施工面に長尺又は大形の壁材を乾式施工により取付ける際に用いる仮止め治具に関する。
従来より、建築物の壁面には、壁面保護や装飾を目的として種々の壁材が取付けられている。
施工の方法としては、被施工面に取付金具を付設し、該取付金具を介して壁材を取付ける乾式施工が主流となっている。
ところが、長尺又は大形の壁材を施工する場合、例えば作業者の一人が壁材を適切位置にて保持し、他の作業者が取付作業を行う必要があり、単独での取付作業は困難であるばかりか、壁材を正確に位置合わせするにも手間が掛かって、施工作業が捗らなかった。
本考案は、壁材を取り付ける際、一般に先ず被施工面の最下端の適切位置に壁材を取付け、かかる既設壁材の上方の適切位置に次の壁材を取付け、これを繰り返して、被施工面下端側から上端側へと順次施工を進めることに着目し、支柱部の下端側に固定手段を設けて、既設壁材に支柱部を固定し、該支柱部の上端側に支持手段を設けて、該支持手段に未設壁材を支持させることによって、人手による未設壁材の保持を不要にすると共に、壁材を正確に位置合わせする様にして、上記課題を解決する。
要するに本考案は、支柱部の下端側に該支柱部を既設壁材に固定する固定手段を設ける一方、支柱部の上端側に未設壁材を支持する支持手段を設けたので、既設壁材上方に所定間隔にて未設壁材を仮止め出来、仮止めされた未設壁材を取付けた後、この新たに取付けた壁材を既設壁材として、同様に繰り返せば、被施工面の下端側から上端側へと正確にして迅速かつ至極簡単に壁材を施工することが出来る。
固定手段は、支柱部の正面側下端に水平突設した挟持片部と、該挟持片部に既設壁材をバネ付勢により押圧して固定する押圧具とから成したので、仮止め治具の既設壁材への固定が簡単であり、壁材施工をより迅速にすることが出来る。
支柱部に支持手段を上下方向位に位置変更自在に設けたので、支持手段の上下位置を適宜調整することにより、所望の壁材間隔に設定することが出来る。
支持手段は、支柱部の正面側に接設した摺動片部と、該摺動片部の正面側に水平突設した支持片部とから成し、前記摺動片部に貫設した丸孔、並びに支柱部の上下方向に貫設した長孔に連続挿通して設けた締結具により、支柱部に支持手段を固定すると共に、上下方向に位置変更自在と成したので、支持手段の固定と位置調整を、締結具の締付け、弛緩により、簡単に行うことが出来る等その実用的効果甚だ大である。
以下、本考案に係る位置決め治具の最良の形態を図面に基づき説明する。
図1は本考案の仮止め治具に係る治具本体の左側面図、図2は同上正面図、図3は同上背面図、図4は図2のA−A断面図、図5は仮止め治具の使用状態図、図6は図5のB−B断面図である。
本考案の仮止め治具は、治具本体1の支柱部2の正面側において、下端側に固定手段3を設け、上端側に支持手段4を設けている。
固定手段3は、既設壁材Laに支柱部2を固定するもので、支柱部2の下端に水平突設した挟持片部5と、該挟持片部5に既設壁材Laをバネ付勢により押圧して固定する押圧具6とから構成されている。
一方、支持手段4は、既設壁材La上方に施工される未設壁材Lbを支持するもので、支柱部2の正面側に接設した摺動片部7と、該摺動片部7の正面側に水平突設した支持片部8とから成る。
又、摺動片部7に丸孔9を貫設し、一方支柱部2の上下方向に長孔10を貫設し、丸孔9および長孔10に連続挿通して設けたボルトVと、該ボルトVに螺合した蝶螺子Sとから成る締結具11により、支柱部2に摺動片部7を固定することで、支持手段4を上下方向に位置変更自在と成している。
本考案の仮止め治具は、被施工面Wの下端側から上端側へと順次壁材La、Lb…の施工を進める場合の二段目以降に有用であり、使用時には、図5および図6に示す様に、先ず最下段の適切位置に壁材Laを取付ける。
次に、予め支持手段4の位置を所望の壁材間隔に合致するよう調整した仮止め治具の挟持片部5の上面を既設壁材Laの下面に当接し、バネ付クランプ6にて挟持片部5および既設壁材Laを挟み込んで、挟持片部5を既設壁材Laに押圧し固定する。
既設壁材Laに固定する仮止め治具の数量は適宜であり、例えば図示例の様に、長尺の壁材La、Lb…であれば、壁材La、Lb…の両端近傍に仮止め治具を固定すれば良い。
そして、既設壁材Laに固定された仮止め治具の支持片部8上に未設壁材Lbを載置し、かかる未設壁材Lbを被施工面Wに取付け、次いで更に既設壁材Lbに仮止め治具を固定し、以後同様にして、被施工面Wの上端側へと順次施工を進めれば良い。
尚、図5および図6では、押圧具6として、鋏形のバネ付クランプ6を表示したが、押圧具6は、図示例の形態に限定されるものではなく、挟持片部5に既設壁材Laをバネ付勢により押圧して固定可能なものであれば良い。
本考案の仮止め治具に係る治具本体の左側面図である。 同上正面図である。 同上背面図である。 図2のA−A断面図である。 仮止め治具の使用状態図である。 図5のB−B断面図である。
符号の説明
2 支柱部
3 固定手段
4 支持手段
La 既設壁材
5 挟持片部
6 押圧具(バネ付クランプ)
Lb 未設壁材
7 摺動片部
8 支持片部
9 丸孔
10 長孔
11 締結具

Claims (4)

  1. 支柱部の下端側に該支柱部を既設壁材に固定する固定手段を設ける一方、支柱部の上端側に未設壁材を支持する支持手段を設けたことを特徴とする仮止め治具。
  2. 固定手段は、支柱部の正面側下端に水平突設した挟持片部と、該挟持片部に既設壁材をバネ付勢により押圧して固定する押圧具とから成したことを特徴とする請求項1記載の仮止め治具。
  3. 支柱部に支持手段を上下方向位に位置変更自在に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の仮止め治具。
  4. 支持手段は、支柱部の正面側に接設した摺動片部と、該摺動片部の正面側に水平突設した支持片部とから成し、前記摺動片部に貫設した丸孔、並びに支柱部の上下方向に貫設した長孔に連続挿通して設けた締結具により、支柱部に支持手段を固定すると共に、上下方向に位置変更自在と成したことを特徴とする請求項3記載の仮止め治具。
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