JP3147516U - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然環境に悪影響を与えることなく線路周辺の除草作業を行うことのできる作業車両を提供することを課題とする。
【解決手段】熱湯を線路周辺に散布する作業車両1であって、線路上を走行する車両本体2と、車両本体2に設置され、内部に熱湯が貯留する熱湯タンク3と、熱湯タンク3内の熱湯を線路周辺に散布する熱湯散布手段4と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、線路周辺の雑草等を除去するための作業車両に関するものである。
線路周辺に雑草等の植物が生い茂ると、ケーブル設置作業などのような線路周辺で行う作業能率が悪くなったり、また鉄道車両の走行性にも悪影響を与えたりするという問題があったため、従来は人手によって線路周辺の雑草を刈り取っていた。しかし、この人手による除草作業は重労働であり、作業効率が良くないといった問題があったため、例えば特許文献1には、線路周辺に農薬を散布して線路周辺の雑草を除草するという方法が提案されている。
特開2001−131936号公報
しかしながら、上述したように線路周辺に農薬を散布することは自然環境に対して好ましいものとは言えず、その他の除草手段が望まれていた。
そこで、本考案は、自然環境に悪影響を与えることなく線路周辺の除草作業を行うことのできる作業車両を提供することを課題とする。
本考案に係る作業車両は、上記課題を解決するためになされたものであり、熱湯を線路周辺に散布する作業車両であって、線路上を走行する車両本体と、前記車両本体に設置され、内部に熱湯が貯留する熱湯タンクと、前記熱湯タンク内の熱湯を線路周辺に散布する熱湯散布手段と、を備えている。
この構成によれば、車両本体によって線路上を走行しながら、熱湯散布手段によって熱湯タンク内の熱湯を線路周辺に生えている雑草などに散布することができる。このように雑草などに熱湯を散布することにより、雑草などを枯死させることができる。また、熱湯散布手段によって散布された熱湯は土壌内に浸透していくため、雑草などを根から枯死させることができる。
上記作業車両は種々の構成をとることができるが、例えば、上記熱湯タンク内に水を入れておき、その水を加熱して熱湯タンク内に熱湯を生成することができるように加熱手段をさらに備えていることが好ましい。なお、加熱手段を設けない場合は、予め加熱された熱湯を熱湯タンク内に入れておくことが好ましい。
また、上記熱湯散布手段は、熱湯を排出する複数の排出口が形成された散布部と、散布部と熱湯タンクとを接続する熱湯配管と、を有しているような構成とすることができる。この散布部は、複数の排出口が形成された直線状の直線部と、複数の排出口が形成され直線部の両端のそれぞれから下方に傾斜するように延びる傾斜部とを有していることが好ましい。これによれば、通常、断面が台形状となっている線路周辺に沿うように散布部を構成できるため、熱湯を線路周辺の雑草などに効率的に散布することができる。
また、上記傾斜部の少なくとも一方を、直線部に対して揺動可能に接続することが好ましい。なお、この場合は、傾斜部を直線部に対して種々の角度で固定できるように構成することが好ましい。この構成によれば、傾斜部を下方に傾斜させるのではなく、例えば直立するような位置で固定させることで、線路脇の壁面に生えている雑草に対して熱湯を散布することができる。
また、上記散布部は、昇降可能とすることが好ましい。この構成によれば、線路上に障害物がある場合に、散布部を上昇させて障害物を回避することができる。
また、上記散布部は、熱湯の排出方向を変更可能とすることが好ましい。
また、上記熱湯タンク内の熱湯の温度を維持するための保温手段をさらに備えていることが好ましい。これにより、熱湯タンク内の熱湯を常に加熱し続ける必要がなくなり、省エネルギー化することができる。
また、上記車両本体は、線路上を走行するための線路用車輪と、道路上を走行するための道路用車輪とを有しており、線路用車輪と道路用車輪とが切換可能であることが好ましい。この構成によれば、除草作業対象地域まで道路用車輪を使用して移動し、線路内で除草作業する際は線路用車輪を使用して線路上を走行することができる。
また、上記加熱手段は、熱湯タンクに設置された加熱用シーズヒータであることが好ましく、また、上記保温手段は、熱湯タンクに設置された保温用シーズヒータであることが好ましい。
本考案によれば、自然環境に悪影響を与えることなく線路周辺の除草作業を行うことのできる作業車両を提供することができる。
以下、本考案に係る作業車両の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は作業車両の側面図、図2は作業車両の平面図、図3は作業車両の背面図である。
図1から図3に示すように、線路周辺の除草作業を行う作業車両1は、車両本体2と、車両本体2の荷台21に設置された熱湯タンク3と、熱湯タンク3内の熱湯を線路Rの周辺に散布するための熱湯散布手段4とを備えている。また、車両本体2の荷台21には、後述する保温用シーズヒータ31を駆動するための発電機5がさらに設置されている。
車両本体2は、従来から知られているトラックをベースとしている。このトラックとしては好ましくは8トントラックや10トントラックが使用される。この車両本体2は、通常のトラックと同様に、荷台21や、運転席22、エンジン(図示省略)、道路用車輪23を備えている。この道路用車輪23は、ゴムタイヤなどが用いられ、作業車両1は道路上を走行可能となっている。また、車両本体2は線路用車輪24をさらに備えており、これによって、作業車両1は道路だけでなく線路上も走行可能となっている。この線路用車輪24は道路用車輪23と切換できるよう切換装置25によって昇降可能となっており、作業車両1が道路上を走行するときは道路用車輪23で走行するように線路用車輪24は道路用車輪23よりも上方の位置である上昇位置a(図1参照)まで上昇しており、作業車両1が線路上を走行するときは線路用車輪24で走行するように線路用車輪24は道路用車輪23よりも下方の位置である下降位置b(図1参照)まで下降している。なお、この線路用車輪24は、各種線路の幅に対応できるよう、左右の車輪間の幅が調整可能に構成されることが好ましい。
熱湯タンク3は、車両本体2の荷台21に設置されており、好ましくは取り外し可能に設置されている。この熱湯タンク3は、内部に熱湯が収容されており、内部の熱湯の温度を維持するように例えば二重壁としてこの壁間を真空とするように構成されていることが好ましい。また、熱湯タンク3内の熱湯の温度が低下することを十分に防止するために、熱湯タンク3内の熱湯の温度を維持するための保温用シーズヒータ31が熱湯タンク3の下部に設置されている。この保温用シーズヒータ31は、荷台21上に設置された発電機5から電力が供給されている。また、熱湯タンク3の下部には、熱湯タンク3内の水を加熱して熱湯とするための加熱用シーズヒータ32がさらに設置されている。この加熱用シーズヒータ32は、通常、発電機5からでは必要な電力を十分にまかなうことができないため、工場などに設置されている設備から電力を供給することが好ましい。なお、特に限定されるものではないが、保温用シーズヒータ31及び加熱用シーズヒータ32はそれぞれ2基ずつ設置されており、各保温用シーズヒータ31の定格出力は6kW、各加熱用シーズヒータ32の定格出力は40kWとすることが好ましい。また、発電機5の定格出力は29.6kWとすることが好ましい。また、熱湯タンク3のタンク容量は8000Lとすることが好ましい。
熱湯散布手段4は、熱湯を排出する排出口411が複数形成された散布部41と、上述した熱湯タンク3と散布部41とを接続した熱湯配管42と、熱湯タンク3内の熱湯を熱湯配管42を介して散布部41に送るための水圧ポンプ43とを有している。散布部41は、線路Rの周辺の形状に沿うように、直線部412と、直線部412の両端のそれぞれから下方に傾斜するように延びた傾斜部413とを有している(図3参照)。この各傾斜部413は、直線部412との接続部を中心に上方に揺動し、直立するような位置で固定することができるように構成されている。このように傾斜部413を上方に揺動させて直立するような位置で固定することで、例えば線路R脇の壁面に生える雑草などに熱湯を散布することもできる。また、散布部41は線路R上の障害物を回避するために昇降可能となっている。また、熱湯散布手段4は、熱湯配管42から分岐して延びるホース44と、このホース44の先端に取り付けられたハンドノズル45をさらに備えている。これにより、散布部41だけでは熱湯を十分に散布することのできないような箇所があった場合でも、作業者がハンドノズル45を直接操作することによって熱湯を散布することができる。
次に上述した作業車両による除草作業について説明する。
除草作業を行うために、作業車両1を除草作業対象地域に移動させる必要があるが、この移動の前にまず熱湯タンク3内に熱湯を生成する。この熱湯の生成方法は、まず熱湯タンク3内に水を注入し、加熱用シーズヒータ32を作動させて熱湯タンク3内の水を加熱して熱湯を生成する。熱湯タンク3内の熱湯が所望の温度になると、加熱用シーズヒータ32による加熱を停止し、熱湯の温度を維持するための保温用シーズヒータ31を作動させる。なお、熱湯タンク3内の熱湯の温度は約95℃とすることが好ましい。
次に、作業車両1を除草作業対象地域に移動させる。除草作業対象地域に作業車両1を移動させるため、まず線路用車輪24を上昇位置aまで上昇させ、道路用車輪23によって除草作業対象地域まで作業車両1を走行させる。除草作業対象地域まで作業車両1が移動すると、踏切から作業車両1を線路内へと移動させ線路用車輪24を下降位置bへと下降させる。これにより、作業車両1は線路上を走行可能となる。
作業車両1は線路R上を走行しながら、水圧ポンプ43を作動させて熱湯タンク3内の熱湯を散布部41から線路Rの周辺に生えている雑草などに散布する。このときの熱湯の散布条件は、水圧ポンプ43の吐出量を約280L/min(2kgf/cm)とし、熱湯散布量を約5L/m、作業車両1の速度を約10.95m/minとすることが好ましい。
このように作業車両1は、線路R上を走行しながら散布部41から熱湯タンク3内の熱湯を線路周辺に生えている雑草に散布することで、線路周縁の雑草を枯死させることができる。また、線路周辺に散布した熱湯が土壌内へ浸透することで、雑草の根から枯死させることができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、保温用シーズヒータ31への電力供給源を発電機5としていたが、バッテリーによって保温用シーズヒータ31に電力を供給することもできる。また、発電機5やバッテリーは、その能力によっては保温用シーズヒータ31だけでなく加熱用シーズヒータ32に電力を供給させることもできる。
また、上記実施形態では、保温用シーズヒータ31と加熱用シーズヒータ32とを備えているが、どちらか一方を省略することもできる。この場合は、残りのシーズヒータで熱湯の加熱と保温とを兼ねるように使用する。
また、車両本体2のエンジンを冷却するための冷却水を用いて熱湯タンク3内の熱湯を加熱したり保温したりすることもできる。この場合は、例えば熱湯タンク3の側面に配管を設置し、エンジンを冷却して温度が上昇した冷却水をこの配管内に流す。これにより、熱湯タンク3内の熱湯がエンジンの冷却水よりも温度が低い場合に、配管内を流れる冷却水と熱湯タンク3内の熱湯とが熱交換して熱湯タンク3内の熱湯を加熱することができる。
また、上記実施形態では、散布部41の傾斜部413は下方に傾斜した位置と、上方に延びるよう直立した位置との2つの位置で固定されるように構成されているが、線路の種々の形状に対応できるよう種々の角度で固定されるように構成されていてもよい。
本考案に係る作業車両の実施形態を示す側面図である。 本考案に係る作業車両の実施形態を示す平面図である。 本考案に係る作業車両の実施形態を示す背面図である。
符号の説明
1 作業車両
2 車両本体
21 荷台
23 道路用車輪
24 線路用車輪
3 熱湯タンク
31 保温用シーズヒータ
32 加熱用シーズヒータ
4 熱湯散布手段
41 散布部
411 排出口
412 直線部
413 傾斜部
42 熱湯配管

Claims (11)

  1. 熱湯を線路周辺に散布する作業車両であって、
    線路上を走行する車両本体と、
    前記車両本体に設置され、内部に熱湯が貯留する熱湯タンクと、
    前記熱湯タンク内の熱湯を線路周辺に散布する熱湯散布手段と、
    を備えた作業車両。
  2. 前記熱湯散布手段は、熱湯を排出する複数の排出口が形成された散布部と、前記散布部と前記熱湯タンクとを接続する熱湯配管と、を有している、請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記散布部は、複数の排出口が形成された直線状の直線部と、複数の排出口が形成され前記直線部の両端のそれぞれから下方に傾斜するように延びる傾斜部とを有している、請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記傾斜部の少なくとも一方は、前記直線部に対して揺動可能であり、所定位置で固定可能である、請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記散布部は、昇降可能である、請求項2〜4のいずれかに記載の作業車両。
  6. 前記散布部は、熱湯の排出方向を変更可能である、請求項2〜5のいずれかに記載の作業車両。
  7. 前記熱湯タンク内の熱湯の温度を維持するための保温手段をさらに備えた、請求項1〜6のいずれかに記載の作業車両。
  8. 前記保温手段は、前記熱湯タンクに設置された保温用シーズヒータである、請求項7に記載の作業車両。
  9. 前記車両本体は、線路上を走行するための線路用車輪と、道路上を走行するための道路用車輪とを有しており、前記線路用車輪と道路用車輪とが切換可能である、請求項1〜8のいずれかに記載の作業車両。
  10. 前記熱湯タンク内に収容された水を加熱して熱湯とする加熱手段をさらに備えた、請求項1〜9のいずれかに記載の作業車両。
  11. 前記加熱手段は、前記熱湯タンクに設置された加熱用シーズヒータである、請求項10に記載の作業車両。
JP2008007349U 2008-10-20 作業車両 Expired - Lifetime JP3147516U (ja)

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