JP3147286U

JP3147286U - 缶容器の密閉用キャップ

Info

Publication number: JP3147286U
Application number: JP2008006509U
Authority: JP
Inventors: 信明福井
Original assignee: 信明福井
Filing date: 2008-09-16
Publication date: 2008-12-25
Anticipated expiration: 2018-09-16

Abstract

【課題】コーヒー缶やジュース缶等で、その上面壁に設けられているタブの押し込んで呑み口を開府後に、誤って缶容器を倒した場合に、コーヒーやジュース等の内容物が缶容器から零れて衣類や床或いは絨毯などを汚すことが多々あるが、このような場合、簡単な構造で開府された呑み口から内容物が零れないようにした簡易キャップを提案することを目的とする。
【解決手段】円板状の上面壁３とその周縁より下向きに突設する環状側面壁４とからなる合成樹脂製のキャップ本体５の上記円板状上面壁３の裏面側に、前記環状側面壁４に沿って小許の間隙６を介して該環状側面壁４より突出量が少なく且つ缶容器１の口部外縁２ａの外径より若干小径な内周面７ａを有する弾性変形可能な環状リブ７が突設されてなる構成からなる。
【選択図】図４

Description

本考案は、コーヒー缶やジュース缶や缶詰等の缶容器の開放した口部を密閉するための密閉用キャップに関する。

従来技術として特許公報等の具体的な公知文献を挙げることはできないが、例えば図５に示すように、コーヒー缶やジュース缶等の缶容器１で、その上面壁１ａに設けられているタブ１ｂを缶容器１の内部側に押し込んで呑み口１ｃを開府後に、誤って缶容器１を倒した場合に、コーヒーやジュース等の内容物が缶容器１から零れて衣類や床或いは絨毯などを汚すことが多々あるが、このような場合、簡単な構造で開府された呑み口から内容物が零れないようにした簡易キャップが提案された例は、これまでに見ない。

本考案は、上記の点に鑑み、極めて安価に提供でき、密閉度の高い簡易な缶容器用の密閉用キャップを提案することを目的とする。

上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照番号を付して説明すると、請求項１に係る考案の缶容器の密閉用キャップは、コーヒー缶等の缶容器１の口部２を密閉するための密閉用キャップであって、円板状の上面壁３とその周縁より下向きに突設する環状側面壁４とからなる合成樹脂製のキャップ本体５の上記円板状上面壁３の裏面側に、前記環状側面壁４に沿って小許の間隙６を介して該環状側面壁４より突出量が少なく且つ缶容器１の口部外縁２ａの外径より若干小径な内周面７ａを有する弾性変形可能な環状リブ７が突設されてなる構成からなるものである。

請求項２に係る考案の缶容器の密閉用キャップは、合成樹脂製のキャップ本体５の上記円板状上面壁３の外径l₁は５．１cmで、環状側面壁４の突出量l₂は８mmで、小許の間隙６の幅ｄは０．３mmで、環状リブ７の突出量l₃は３mmに形成されてなる請求項１に記載の構成からなるものである。

請求項１に係る考案の缶容器の密閉用キャップによれば、円板状の上面壁３とその周縁より下向きに突設する環状側面壁４とからなる合成樹脂製のキャップ本体５の上記円板状上面壁３の裏面側に、前記環状側面壁４に沿って小許の間隙６を介して該環状側面壁４より突出量が少なく且つ缶容器１の口部外縁２ａの外径より若干小径な内周面７ａを有する弾性変形可能な環状リブ７が突設されてなるため、缶容器１の上面壁１ａのタブ１ｂを押し込んで呑み口１ｃを開府した後、本考案に係る密閉用キャップを缶容器１の口部２に被せることによって、キャップ本体５の裏面側に突設した環状リブ７が口部２の外縁２ａに圧接してやや広がり方向に弾性変形して該環状リブ７がキャップ本体５の口部２の外周面２ａに密着してキャップ本体５の口部２と環状リブ７のとの間を密閉し、例え缶容器１が倒れて、その呑み口１ｃから内容物が零れても、キャップ本体５の口部２と環状リブ７のとの間から漏れることはなく、その周辺を汚すことはない。また、密閉用キャップを缶容器１の口部２に被せることによって、缶容器１の口部２に埃などが付着することがなく衛生的である。

また本考案に係る密閉用キャップは、キャップ本体５の材料として若干弾性を有する合成樹脂材料からなり、これにキャップ本体５の環状側面壁４に沿って、小許の間隙６を介して該側面壁４より若干突出量の少ない弾性変形可能な環状リブ７を設けるだけでよいから、構造簡単で非常に安価に製作することができ、極めて実用的である。

請求項２に係る考案の缶容器の密閉用キャップによれば、合成樹脂製のキャップ本体５の上記円板状上面壁３の外径l₁は５．１cmで、環状側面壁４の突出量l₂は８mmで、小許の間隙６の幅ｄは０．３mmで、環状リブ７の突出量l₃は３mmに形成されてなることが最も使い勝手がよく密閉用キャップの密閉度を良好に維持することができる。

以下に本考案の好適な実施形態について図面を参照しながら説明すると、図１は、本考案に係る密閉用キャップの外観図、図２は、密閉用キャップを裏側から見た斜視図、図２は、図１のＡーＡ線断面図、図３は、密閉用キャップを缶容器１に被せた状態の断面図、図４は、その拡大断面図である。

図１に示すように、密閉用キャップのキャップ本体５は、円板状の上面壁３とその周縁部から下向きに延びる環状の側面壁４とからなるものである。本考案は、このキャップ本体５をポリエチレンや塩化ビニール等の若干弾性を有する合成樹脂で形成し、該キャップ本体５の板状上面壁３の裏面側に、前記環状側面壁４に沿って小許の間隙６を介して該環状側面壁４より突出量が少なく且つ缶容器１の口部外縁２ａの外径より若干小径な内周面７ａを有する弾性変形可能な環状リブ７が突設してなるものであり、この際、好ましくは、図４に示すように、上記円板状上面壁３の外径l₁は５．１cmで、環状側面壁４の突出量l₂は８mmで、小許の間隙６の幅ｄは０．３mmで、環状リブ７の突出量l₃は３mmに形成されてなる。この程度の大きさと突出量と間隙幅の密閉用キャップが最も使い勝手がよく密閉用キャップの密閉度を良好に維持することができる。

使用する際には、缶容器１の上面壁１ａのタブ１ｂを缶容器１の内部方向に押し込んで呑み口１ｃを開府した後、缶容器１をしばらく置いておく場合には、本考案に係る密閉用キャップを缶容器１の上部の口部２からくびれ部１ｄにかけて被せるだけでよい。これによって、図４に示すように、キャップ本体５の裏面側に突設した環状リブ７が口部２の外縁２ａに圧接してやや広がり方向に弾性変形して該環状リブ７がキャップ本体５の口部２の外周面２ａに密着してキャップ本体５の口部２と環状リブ７のとの間を密閉し、例え缶容器１が倒れて、その呑み口１ｃ（図５）から内容物が零れても、キャップ本体５の口部２と環状リブ７のとの間から漏れることはなく、その周辺を汚すことはない。

このように、本考案に係る密閉用キャップは、キャップ本体５の材料として若干弾性を有する合成樹脂材料からなり、これにキャップ本体５の環状側面壁４に沿って、小許の間隙６を介して該側面壁４より若干突出量の少ない弾性変形可能な環状リブ７を設けるだけでよいから、構造簡単で非常に安価に製作することができ、極めて実用的である。

の（ａ）は、本考案に係る密閉用キャップの外観図、（ｂ）は、同密閉用キャップを裏側から見た斜視図である。は、図１のＡーＡ線断面図である。は、同使用状態を示す縦断正面図である。は、同拡大図である。は、缶容器の外観図である。

符号の説明

１缶容器
２口部
２ａ口部外縁
３円板状上面壁
４環状側面壁
５キャップ本体
６小許の間隙
７環状リブ
７ａ環状リブの内周面

Claims

コーヒー缶等の缶容器の口部を密閉するための密閉用キャップであって、円板状の上面壁とその周縁より下向きに突設する環状側面壁とからなる合成樹脂製のキャップ本体の上記円板状上面壁の裏面側に、前記環状側面壁に沿って小許の間隙を介して該環状側面壁より突出量が少なく且つ缶容器の口部外縁の外径より若干小径な内周面を有する弾性変形可能な環状リブが突設されてなる缶容器の密閉用キャップ。
合成樹脂製のキャップ本体の円板状上面壁の外径は５．１cmで、環状側面壁の突出量は８mmで、小許の間隙幅は０．３mmで、環状リブの突出量は３mmに形成されてなる請求項１に記載の缶容器の密閉用キャップ。