JP3147037U - プレフィルドシリンジおよび包装されたプレフィルドシリンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業テーブルへの載置状態にて、確実かつ容易に表示フィルムに記載されている薬剤名の確認を行うことができるプレフィルドシリンジを提供する。
【解決手段】プレフィルドシリンジ1は、外筒2の中心軸に対してほぼ垂直方向に突出する向かい合う2つの把持部4a,4bと、外面に巻き付けられた表示フィルム8を有する。表示フィルムは、充填薬剤名表示部81を備える。2つの把持部4a,4bの中央間を横切りかつ外筒本体部21の中心軸O上を延びる仮想水平面と直交しかつ外筒本体部21の中心軸O上を延びる仮想垂直面に対して、仮想垂直面を基準として仮想水平面との交差角度が±60度の範囲内となる外筒本体部の軸方向に延びる正面側表示領域83および背面側表示領域の一方に充填薬剤名表示部81が位置し、他方の領域に充填薬剤名表示部の他方が位置している。
【選択図】図4

Description

本考案は、予め薬液が充填される、いわゆるプレフィルドシリンジおよび包装されたプレフィルドシリンジに関する。
患者に輸液を投与するのに先立って、輸液容器内に充填された輸液にビタミン剤、ミネラル類、抗生物質のような様々な薬剤を必要に応じて配合することが行われている。また、救急医療の現場では注射器によって自律神経作用薬、昇圧薬などの複数併用および大量投与が行われている。このような薬液の配合や投与は、バイアル瓶から注射器によって薬液を吸引し、次いで輸液容器あるいは直接血管に薬液を注入することによって行われている。しかしながら、このような薬液の配合および投与は操作が煩雑であり、配合に要する時間、投与に要する時間が長くかかるという欠点がある。そこで、予め薬液が充填される、いわゆるプレフィルドシリンジが提案されている。
そして、プレフィルドシリンジには、薬剤名を表示した表示ラベルが貼付されているものが一般的である。例えば、特開2007−195711号公報(特許文献1)には、プレフィルドシリンジ1の外筒4に、ラベル2が巻付けられて、貼付けられ、ラベル2には、他の部分及び外筒4から分離可能とされた分離部13が備えられて、分離部13とその隣接部間には、分離用ミシン目15が形成されたものが開示されている。また、本件出願人は、特開2007−260251号公報(特許文献2)を提案している。特開2007−260251号公報に開示されているプレフィルドシリンジ1は、ノズル部22を備える外筒2と、ノズル部22を封止する封止部材3と、外筒2内に収納されたガスケット4と、押子5とを備えるシリンジ本体10と、シリンジ本体10内に充填された薬液6とを備え、ガスケット4は、外筒2の後端より所定距離先端側に位置し、プレフィルドシリンジ1は、シリンジ本体の薬剤収納容量より少ない薬液を収納し、外筒2は、ガスケット配置位置より、外筒2の先端側となる部分の側面に設けられ、目盛り表示を含む第1表示部7と、ガスケット配置位置より外筒2の基端側となる部分の側面に設けられ、薬液非充填領域であることを示し、かつ第1表示部7と識別可能な第2表示部8を有するものを提案している。
特開2007−195711号公報 特開2007−260251号公報
上記特許文献1および2のものまた市販されているプレフィルドシリンジにおいても、プレフィルドシリンジにおける薬剤名表示位置を特に注意したものはなく、作業テーブルなどに載置した状態また包装容器より封止フィルムを剥離した状態において、薬剤名が視認しにくい位置にあるものが多く存在する。
そこで、本考案の目的は、作業テーブルなどに載置した状態において、確実かつ容易に表示フィルムに記載されている薬剤名の確認を行うことができるプレフィルドシリンジおよび封止フィルムを剥離した状態にて、確実かつ容易に表示フィルムに記載されている薬剤名の確認を行うことができる包装されたプレフィルドシリンジを提供するものである。
上記目的を達成するものは以下のものである。
(1) 外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、前記外筒の先端部を封止する封止部材と、前記外筒内に充填された薬剤とを備えるプレフィルドシリンジであって、前記外筒は、外筒本体部と、該外筒本体部の先端に設けられた注射針を取付可能なノズル部と、前記外筒本体部の後端部に設けられ、該外筒本体部の中心軸に対してほぼ垂直方向に突出する向かい合う2つの把持部を有する平板状フランジ部と、前記外筒本体部の外面に巻き付けられた表示フィルムとを有し、前記表示フィルムは、離間した位置に設けられるとともに、前記外筒本体部の軸方向に延びる少なくとも2つの充填薬剤名表示部を備え、
さらに、前記2つの把持部の中央間を横切りかつ前記外筒本体部の中心軸上を延びる仮想水平面と直交しかつ前記外筒本体部の中心軸上を延びる仮想垂直面に対して、前記仮想垂直面を基準として前記仮想水平面との交差角度が±60度の範囲内となる前記外筒本体部の軸方向に延びる正面側表示領域および背面側表示領域の一方に前記充填薬剤名表示部の一方が位置し、前記正面側表示領域および前記背面側表示領域の他方に前記充填薬剤名表示部の他方が位置しているプレフィルドシリンジ。
(2) 前記正面側表示領域および前記背面側表示領域は、前記仮想垂直面を基準として前記仮想水平面との交差角度が±45度の範囲内である上記(1)に記載のプレフィルドシリンジ。
(3) 前記表示フィルムは、展開時において、前記2つの充填薬剤名表示部をほぼ平行に、かつ、前記外筒本体部の外径Lに対して、L〜2Lの長さ離間する位置に備えている上記(1)または(2)に記載のプレフィルドシリンジ。
(4) 前記表示フィルムは、少なくとも1つの目盛り表示部を持ち、該目盛り表示部は、前記正面側表示領域および前記背面側表示領域の少なくとも一方に位置している上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
(5) 前記表示フィルムは、展開時において、前記2つの充填薬剤名表示部と1つの前記目盛り表示部とをほぼ平行に備え、さらに、一方の前記充填薬剤名表示部と前記目盛り表示部とを近接して備え、かつ、前記一方の前記充填薬剤名表示部と前記目盛り表示部の中央部と他方の前記充填薬剤名表示部間は、前記外筒本体部の外径Lに対して、L〜2Lの長さ離間している上記(4)に記載のプレフィルドシリンジ。
(6) 前記プレフィルドシリンジは、前記ガスケットに装着されたもしくは装着可能な押子を備えている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
また、上記目的を達成するものは以下のものである。
(7) 外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、前記外筒の先端部を封止する封止部材と、前記外筒内に充填された薬剤とを備えるプレフィルドシリンジであって、前記外筒は、外筒本体部と、該外筒本体部の先端に設けられた注射針を取付可能なノズル部と、前記外筒本体部の後端部に設けられ、該外筒本体部の中心軸に対してほぼ垂直方向に突出する向かい合う2つの把持部を有する平板状フランジ部と、前記外筒本体部の外面に巻き付けられた表示フィルムとを有し、前記表示フィルムは、離間した位置に設けられるとともに、前記外筒本体部の軸方向に延びる少なくとも2つの充填薬剤名表示部を備え、
さらに、前記2つの把持部の中央間を横切りかつ前記外筒本体部の中心軸上を延びる仮想水平面と直交しかつ前記外筒本体部の中心軸上を延びる仮想垂直面に対して、前記仮想垂直面を基準として前記仮想水平面との交差角度が±60度の範囲内となる前記外筒本体部の軸方向に延びる正面側表示領域および背面側表示領域の一方に前記充填薬剤名表示部の一方が位置し、前記正面側表示領域および前記背面側表示領域の他方に前記充填薬剤名表示部の他方が位置して、
かつ、前記表示フィルムは、展開時において、前記2つの充填薬剤名表示部をほぼ平行に、かつ、前記外筒本体部の外径Lに対して、L〜2Lの長さ離間する位置に備え、さらに、前記表示フィルムは、少なくとも1つの目盛り表示部を持ち、該目盛り表示部は、前記正面側表示領域および前記背面側表示領域の少なくとも一方に位置しているプレフィルドシリンジ。
(8) 前記正面側表示領域および前記背面側表示領域は、前記仮想垂直面を基準として前記仮想水平面との交差角度が±45度の範囲内である上記(7)に記載のプレフィルドシリンジ。
(9) 前記表示フィルムは、展開時において、前記2つの充填薬剤名表示部と1つの前記目盛り表示部とをほぼ平行に備え、さらに、一方の前記充填薬剤名表示部と前記目盛り表示部とを近接して備え、かつ、前記一方の前記充填薬剤名表示部と前記目盛り表示部の中央部と他方の前記充填薬剤名表示部間は、前記外筒本体部の外径Lに対して、L〜2Lの長さ離間している上記(7)または(8)に記載のプレフィルドシリンジ。
また、上記目的を達成するものは以下のものである。
(10) 上記(1)ないし(9)のいずれかのプレフィルドシリンジと、該プレフィルドシリンジを収納した包装容器とからなる包装されたプレフィルドシリンジであって、前記包装容器は、前記プレフィルドシリンジを前記外筒の向かい合う2つの前記把持部がほぼ水平状態となるように収納した容器本体と、該容器本体を封止する封止フィルムとを備える包装されたプレフィルドシリンジ。
本考案のプレフィルドシリンジは、外筒と、外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、外筒の先端部を封止する封止部材と、外筒内に充填された薬剤とを備えるプレフィルドシリンジであって、外筒は、外筒本体部と、外筒本体部の先端に設けられた注射針取付部と、外筒本体部の後端部に設けられ、外筒本体部の中心軸に対してほぼ垂直方向に突出する向かい合う2つの把持部を有する平板状フランジ部と、外筒本体部の外面に巻き付けられた表示フィルムとを有し、表示フィルムは、離間した位置に設けられるとともに、外筒本体部の軸方向に延びる少なくとも2つの充填薬剤名表示部を備えている。
作業テーブルに載置した状態では、プレフィルドシリンジは、外筒の2つの把持部の中央部の上方を向くものとなる。また、上方を向く外筒の中央部が、表面側であるか裏面側であるかは、載置した状態により決まる。そして、本考案のプレフィルドシリンジでは、2つの把持部の中央間を横切りかつ外筒本体部の中心軸上を延びる仮想水平面と直交しかつ外筒本体部の中心軸上を延びる仮想垂直面に対して、仮想垂直面を基準として仮想水平面との交差角度が±60度の範囲内となる外筒本体部の軸方向に延びる正面側表示領域および背面側表示領域の一方に前記充填薬剤名表示部の一方が位置し、正面側表示領域および背面側表示領域の他方に充填薬剤名表示部の他方が位置しているため、外筒の表面側および裏面側のどちらが上方を向く状態に載置しても、確実かつ容易に充填薬剤名表示部を視認することができる。
また、本考案の包装されたプレフィルドシリンジは、上記のプレフィルドシリンジと、プレフィルドシリンジを収納した包装容器とからなる包装されたプレフィルドシリンジであって、包装容器は、プレフィルドシリンジを外筒の向かい合う2つの前記把持部がほぼ水平状態となるように収納した容器本体と、容器本体を封止する剥離可能な封止フィルムとを備えている。このため、容器本体に収納されたプレフィルドシリンジは、外筒の表面側および裏面側のどちらが上方を向く状態に収納されるものとなり、封止フィルムを剥離することにより、収納されているプレフィルドシリンジの薬剤名を容易かつ確実に確認することができる。
本考案のプレフィルドシリンジを図面に示す実施例を用いて説明する。
図1は、本考案の一実施例であるプレフィルドシリンジの正面図である。図2は、図1のプレフィルドシリンジの縦断面図である。図3は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大平面図を用いた本考案の説明図である。図4は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大正面図である。図5は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大背面図である。図6は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる表示ラベルの拡大展開図である。図7は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大平面図である。図8は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大底面図である。図9は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる封止部材の拡大断面図である。図10は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の先端部の拡大断面図である。
本考案のプレフィルドシリンジ1は、外筒2と、外筒内に摺動可能に収納されたガスケット6と、外筒2の先端部を封止する封止部材5と、外筒2内に充填された薬剤9とを備える。外筒2は、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端に設けられた注射針を取付可能なノズル部31と、外筒本体部の後端部に設けられ、外筒本体部21の中心軸に対してほぼ垂直方向に突出する向かい合う2つの把持部4a,4bを有する平板状フランジ部4と、外筒本体部の外面に巻き付けられた表示フィルム8とを有する。表示フィルム8は、離間した位置に設けられるとともに、外筒本体部21の軸方向に延びる少なくとも2つの充填薬剤名表示部81,82を備える。そして、2つの把持部4a,4bの中央間を横切りかつ外筒本体部21の中心軸O上を延びる仮想水平面Xと直交しかつ外筒本体部21の中心軸O上を延びる仮想垂直面Yに対して、仮想垂直面Yを基準として仮想水平面Xとの交差角度が±60度の範囲内となる外筒本体部の軸方向に延びる正面側表示領域83および背面側表示領域84の一方に充填薬剤名表示部の一方81が位置し、正面側表示領域83および背面側表示領域84の他方に充填薬剤名表示部の他方82が位置している。
実施例のプレフィルドシリンジ1は、シリンジ本体と、このシリンジ本体内に収納された薬液9とからなる。
シリンジ本体は、外筒2と、外筒2のノズル部31に取り付けられた封止部材5と、外筒2内に摺動可能に収納されたガスケット6と、ガスケット6に装着されたもしくは装着可能な押子7を備えている。
外筒2は、透明もしくは半透明材料により、好ましくは、酸素透過性、水蒸気透過性の少ない材料により形成された筒状体である。
外筒2は、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端部に設けられたノズル部31と、外筒本体部21の後端部に設けられたフランジ部4を備える。
外筒本体部21は、ガスケット6を液密かつ摺動に収納するほぼ筒状の部分であり、ノズル部31は、外筒本体部21より小径の筒状部となっている。また、外筒本体部21の先端部(肩部)は、ノズル部31に向かってテーパー状に縮径している。
フランジ部4は、図1に示すように、外筒本体部21の後端全周より垂直方向に突出するように形成された楕円ドーナツ状の円盤部である。フランジ部4は、向かい合う幅広となった2つの把持部4a,4bを備え、さらに、把持部4a,4bの先端面側には、複数のリブが形成されている。また、フランジ部4の後端面は、周縁および外筒後端部がリブ部分以外となる部分は凹部となっている。
ノズル部31は、図3に示すように、先端に向かって縮径する注射針装着用チップ部となっている。また、本実施例では、ノズル部31を被包するカラー部32を備え、このカラー部32の内面には、カラー部側螺合部33を備えている。
外筒2の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのような樹脂が好ましい。また、外筒2の形成材料としては、密封性を高めるために、封止部材より相対的に硬度が高い樹脂を使用することが好ましい。このようにすると、ノズル部31への封止部材5の取り付けの際、螺合操作に伴って封止部材5がノズル部31に密着し、より密封性を高めることができる。
シリンジ本体に充填される薬液9としては、どのようなものでもよいが、例えば、高濃度塩化ナトリウム注射液、ミネラル類、ヘパリンナトリウム水溶液、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、シクロスポリン、ベンゾジアゼピン系薬剤、抗生物質、ビタミン剤(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンのような抗血栓剤、インシュリン、抗腫瘍剤、鎮痛剤、強心剤、静注麻酔剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤、補正用電解質、抗ウイルス剤、免疫賦活剤等、いかなるものでも良い。特に、シリンジポンプにセットされて、持続的微量投与が必要である薬液が好ましい。
そして、図1、図4および図5に示すように、外筒2の外筒本体部21の外面には、図6に示すような表示フィルム8が巻き付けられている。
そして、図1、図4ないし図6に示すように、表示フィルム8は、離間した位置に設けられるとともに、外筒本体部21の軸方向に延びる少なくとも2つの充填薬剤名表示部81,82を備える。具体的には、表示フィルム8は、図6に示すように、外筒に貼付しない展開時において、2つの充填薬剤名表示部81,82をほぼ平行に、かつ、外筒本体部の外径L(図3参照)に対して、L〜2Lの長さ離間する位置に備えている。図6に示すものでは、第1の充填薬剤名表示部81と第2の充填薬剤名表示部82の離間距離K1(具体的には、第1の充填薬剤名表示部81の中央部と第2の充填薬剤名表示部82の中央部間距離K1)は、L〜2Lの範囲内となっている。特に、第1の充填薬剤名表示部81と第2の充填薬剤名表示部82の離間距離K1は、1.2L〜1.8Lの範囲内であることが好ましい。
そして、本考案のプレフィルドシリンジ1では、2つの把持部4a,4bの中央間を横切りかつ外筒本体部21の中心軸O(図3参照)上を延びる仮想水平面X(図3参照)と直交しかつ外筒本体部21の中心軸O上を延びる仮想垂直面Y(図3参照)に対して、仮想垂直面Yを基準として仮想水平面Xとの交差角度が±60度の範囲内(図3参照)となる外筒本体部の軸方向に延びる正面側表示領域83(図3参照)および背面側表示領域84(図3参照)の一方に充填薬剤名表示部の一方81が位置し、正面側表示領域83および背面側表示領域84の他方に充填薬剤名表示部の他方82が位置している。図4における二本の二点鎖線にて挟まれた領域が正面側表示領域83であり、その領域83内に、充填薬剤名表示部81が位置している。図5における二本の二点鎖線にて挟まれた領域が背面側表示領域84であり、その領域84内(具体的には、ほぼ中央)に、充填薬剤名表示部82が位置している。
作業テーブル等にプレフィルドシリンジを載置した場合、図3に示す状態もしくは、どちらかの把持部側に若干傾いた状態となる。そして、この状態において、上方を向く面が、プレフィルドシリンジの正面側、背面側のどちらであっても、上記の±60度範囲内に、充填薬剤名表示部81、82のいずれかが位置するため、その視認が極めて容易である。
また、上記の正面側表示領域および背面側表示領域は、上述の仮想垂直面Yを基準として上述の仮想水平面Xとの交差角度が±45度の範囲内であることが好ましい。このようにすることにより、より充填薬剤名表示部81、82の視認が容易となる。
そして、この実施例のプレフィルドシリンジでは、充填薬剤名表示部81、82は、所定幅にて、外筒本体部に軸方向に延びるものとなっており、十分な表示面積を有している。
また、この実施例のプレフィルドシリンジ1では、少なくとも1つの目盛り表示部85を持ち、目盛り表示85は、正面側表示領域83および背面側表示領域84の少なくとも一方に位置している。具体的には、表示フィルム8は、図6に示すように、外筒に貼付しない展開時において、2つの充填薬剤名表示部81,82と1つの目盛り表示部85とをほぼ平行に備える。そして、一方の充填薬剤名表示部81と目盛り表示部85とは近接し、かつ、一方の充填薬剤名表示部81と目盛り表示部85との中央部と他方の充填薬剤名表示部82間(K2)は、外筒本体部の外径L(図3参照)に対して、L〜2Lの長さ離間している。図6に示すものでは、第1の充填薬剤名表示部81と目盛り表示部85との中央部と、第2の充填薬剤名表示部82との離間距離K2(具体的には、第1の充填薬剤名表示部81と目盛り表示部85との中央部と第2の充填薬剤名表示部82の中央部間距離K2)は、L〜2Lの範囲内となっている。特に、この離間距離K2は、1.2L〜1.8Lの範囲内であることが好ましい。そして、図4における二本の二点鎖線にて挟まれた領域が正面側表示領域83であり、その領域83内に、充填薬剤名表示部81および目盛り表示部85が位置するとともに、両者の中央部が領域83のほぼ中央に位置している。
表示フィルム8としては、印刷可能な樹脂フィルムが使用される。また、表示フィルム8としては、遮光性フィルムを用いることが好ましい。また、表示フィルム8としては、酸素、水蒸気などのバリア性に優れていることが好ましい。よって、表示フィルム8としては、遮光性かつ酸素および水蒸気バリア性を有するものが好適である。
次に、封止部材5について説明する。
封止部材5としては、シールキャップが用いられている。
本実施例における封止部材5は、図9に示すように、内筒部51と、内筒部51を取り囲むように形成された外筒部52と、内筒部51と外筒部52との間に形成された連結部53とからなるシールキャップである。封止部材5では、内筒部51の一端は閉塞し、また、外筒部52の一端は、連結部53により閉塞している。また、内筒部51と外筒部52は、連結部53により一体化している。
封止部材5は、図9に示すように、外筒2のノズル部31を収納するノズル部収納部54と、カラー部側螺合部33と螺合するキャップ側螺合部55と、ノズル部31の先端開口を封止する封止部56とを備える。また、内筒部51と外筒部52間により、外筒2のカラー部32の収納部が形成されている。そして、内筒部51の外面には、外筒2の筒状部側係合部33と螺合するキャップ側螺合部55が設けられている。この実施例では、キャップ側螺合部55は、2本の螺旋状のものとなっている。
封止部材5をシールキャップとした場合の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのような樹脂が好ましい。また、特に、シールキャップの形成材料としては、ポリプロピレンとエラストマーとの混合物を使用することが好ましい。エラストマーとしては、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、シリコーンゴムなどの熱可塑性エラストマーを使用することが好ましい。このようにエラストマーを混合することにより、樹脂に弾性が付与されるのでキャップ5とノズル部31が密着しやすくなり、密封性が高くなる。ポリプロピレンとエラストマーの配合比は、エラストマーの種類にもよるが、ポリプロピレン:エラストマーが、75:25〜45:55程度となるように混合することが好ましい。また、ノズル部31(外筒2)とキャップ5は相溶性のある樹脂で作製することが好ましい。これにより、ノズル部31とシールキャップ5が密着しやすくなり薬液の密封性が高くなる。具体的に、外筒はポリプロピレンで作製され、キャップは、ポリプロピレンとエラストマーとの混合物で作製されていることが好ましい。
ガスケット6は、図1および図2に示すようにほぼ同一外径にて延びる本体部と、この本体部に設けられた複数の環状リブ(この実施例では2つ、2つ以上であれば、液密性と摺動性を満足できれば適宜数としてもよい)を備え、これらリブが、外筒2の内面に液密に接触する。また、ガスケット6の先端面は、外筒2の先端内面に当接した時に、両者間に極力隙間を形成しないように、外筒2の先端内面形状に対応した形状となっている。
ガスケット6の形成材料としては、弾性を有するゴム(例えば、ブチルゴム、ラテックスゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴムなど)、合成樹脂(例えば、SBSエラストマー、SEBSエラストマーなどのスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマーなどのオレフィン系エラストマーなど)などを使用することが好ましい。
そして、ガスケット6には、その後端部より内部に延びる凹部が設けられ、この凹部は、雌ねじ状となっており、押子7の先端部に形成された突出部の外面に形成された雄ねじ部と螺合可能となっている。両者が螺合することにより、押子7は、ガスケット6より離脱しない。なお、押子7は、取り外しておき、使用時に取り付けるようにしてもよい。
押子7は、先端部に筒状に突出する突出部を備え、突出部の外面には雄ねじが形成されている。また、押子7は、断面十字状の軸方向に延びる本体部と、後端部に設けられた押圧用の円盤部と、本体部の途中に設けられたリブを備えている。
次に、本考案の包装されたプレフィルドシリンジについて説明する。
図11は、本考案の一実施例の包装されたプレフィルドシリンジの正面図である。図12は、図11に示した包装されたプレフィルドシリンジの左側面図である。図13は、図11に示した包装されたプレフィルドシリンジより、封止フィルムを剥離した状態を示す説明図である。
本考案の包装されたプレフィルドシリンジ10は、上述したプレフィルドシリンジ1と、プレフィルドシリンジ1を収納した包装容器11とからなる。包装容器11は、プレフィルドシリンジ1を外筒2の向かい合う2つの把持部4a,4bがほぼ水平状態となるように収納する容器本体12と、容器本体12を封止する封止フィルム13とを備える。
包装容器11は、プレフィルドシリンジ収納用凹部61を備える容器本体12と、容器本体12の凹部開口を封止する剥離可能な封止フィルム13とからなる。
プレフィルドシリンジ収納用凹部61は、図11ないし図13に示すように、収納されるシリンジ1の先端側より、シリンジ先端部収納部71、外筒中間部収納保持部72と、外筒基端部収納部73、フランジ部形成部分収納部74と、押子収納部75の順に各部を備えている。
外筒先端部収納部71は、図11ないし図13に示すように、シリンジ1の先端部(シールキャップ)を実質的に接触することなく収納可能な十分の大きさを有するように形成されており、先端部収納部71の底部には、図12および図13に示すように、補強用、言い換えれば変形抑制用の線状凸部が長手方向に延びるように形成されている。外筒中間部収納保持部72は、外筒2の外筒本体部の中間部の外周面にかなりの面積を持って接触するとともに外筒2の水平横方向の移動を阻止するように外筒の中間部を収納するとともに保持する。
外筒基端部収納部73は、シリンジ1を取り出す際にシリンジ1の把持作業用空間形成部位であり、外筒2の基端部でありかつフランジ部形成部分より先端側部分を実質的に接触することなく収納し、かつ、指を入れて外筒基端部分を把持できる大きさを有している。フランジ部形成部分収納部74は、フランジ部4の向かい合う把持部4a、4bがフランジ部形成部分収納部74の左右端に位置する状態において収納可能な幅を備えている。これにより、容器本体12内に、プレフィルドシリンジ1は、外筒2の向かい合う2つの把持部4a,4bがほぼ水平状態となるように収納される。フランジ部形成部分収納部74は、あまり長くないものの容器本体12の長手方向に所定の長さを備えている。そして、フランジ部形成部分収納部74の先端側には、フランジ部4の把持部4a,4bが当接可能な外筒先端側移動抑制部が設けられている。また、フランジ部形成部分収納部74の後端側には、フランジ部4の把持部4a,4bの端部が当接可能な外筒後端側移動抑制部が設けられている。外筒後端側移動抑制部は、後述する押子収納部75の端部でもある。このため、シリンジ1のフランジ部分は、外筒先端側移動抑制部と外筒後端側移動抑制部間に位置するフランジ部形成部分収納部74内に収納されるとともにフランジ部形成部分収納部74を越えて水平方向前後に移動しない。さらに、フランジ部形成部分収納部において、把持されていないので、シリンジ1を容器本体12より取り出す際の障害にならず、シリンジ1の取り出しも容易である。
押子収納部75は、この実施例では、外筒後端側移動抑制部に外筒2のフランジ部4が当接する状態においても、言い換えれば、シリンジ1が収納容器内において最も後端側に寄った状態においても、押子7の後端に設けられた押圧板との間に間隙を形成する状態にて押子部分を収納可能な大きさを備えている。このため、押子収納部75の後端側面に衝撃が加わってもそれが押子7に伝達されにくいものとなっている。
容器本体12の材質としては、ある程度の強度と硬度を有することが好ましく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどポリオレフィン、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン/ポリプロピレン樹脂などが好適に使用でき、さらに、それらの透明性を有するものがより好ましい。また、シリンジに収納される薬剤が光の影響を受けやすい場合には、容器本体の形成材料に、各種顔料、紫外線吸収剤を含有させてもよい。さらに、上記樹脂にガス難透過性および水蒸気難透過性を有する樹脂(例えば、ポリ塩化ビニリデン、エチレンービニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート)からなる厚さ30〜70μm程度の層を備えることが好ましい。具体的には、ポリエチレンテレフタレート/エチレン−ビニルアルコール共重合体/ポリプロピレンの三層からなるもの(ガスバリヤー性仕様)、ポリプロピレン単独からなるものが好適である。
容器本体12の上面には、プレフィルドシリンジ収納用凹部61を封止するように封止フィルム13が気密に固着されている。
封止フィルム13は、ガスバリヤー性フィルムと、このガスバリヤー性フィルムの下面の少なくとも外周部分に固着された接着性樹脂層と、ガスバリヤー性フィルムの上面に設けられた表面保護層から形成されているものが好ましい。ガスバリヤー性フィルムは、容器内部からの水分の透過、または外部からの酸素の透過を抑制する。ガスバリヤー性フィルムとしては、アルミニウム、銀、金などの金属箔またはアルミニウム、銀、金などが表面に蒸着された金属蒸着フィルム、SiOなどが表面に蒸着された無機物蒸着フィルム、ガスバリヤー性樹脂フィルム、例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン−ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合体、高密度ポリエチレン等のフィルムが好適に使用できる。
接着性樹脂層は、ガスバリヤー性フィルムと容器本体12を剥離可能にヒートシールするためのものであり、次のような種々の易剥離機構を利用することができる。例えば、容器本体12のヒートシール面にポリプロピレンを用いる場合は、接着性樹脂層として、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、エチレン−アクリル酸系樹脂、ポリプロピレンとポリエチレンとをブレンドしたものなどのオレフィン系樹脂や2液硬化型ウレタン系ドライラミネート接着剤などが好適に使用できる。また、容器本体12として、ポリ塩化ビニルを用いる場合は、接着性樹脂層として、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、エチレン−アクリル酸系樹脂などのオレフィン系樹脂、ポリスチレンにスチレン−ブタジエンブロック共重合体をブレンドしたもの、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体や、2液硬化型ウレタン系ドライラミネート接着剤などが好適に使用できる。さらに、容器本体12として、ポリエステルを用いる場合は、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、エチレン−アクリル酸系樹脂などのオレフィン系樹脂、コポリエステルや2液硬化型ウレタン系ドライラミネート接着剤が好適に使用できる。
表面保護層としては、合成樹脂、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、PET、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂をコーティングすること、または上記の合成樹脂製フィルム、紙などを張り合わせることにより形成することが好ましい。そして、この表面保護層は、収納されるシリンジ5に充填された薬剤の名称、充填量などの必要事項を記載するための印刷層としても使用できる。なお、表面保護層とガスバリヤー性フィルム間に白色インキ等の遮光性材料を介在させて、遮光フィルムとしてもよい。
封止フィルム13の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート/エチレン−ビニルアルコール共重合体/延伸ナイロン/接着性樹脂の4層からなるもの(ガスバリヤー性仕様)、ポリエチレンテレフタレート/延伸ナイロン/接着性樹脂の3層からなるものが考えられる。
そして、図11に示すように、封止フィルム13は、容器本体12のフランジ部にヒートシールにより形成されたシール部14により剥離可能に固着されている。なお、封止フィルム13の容器本体12への固着は、ヒートシールに限定されるものではなく、接着剤を用いてもよい。
図1は、本考案の一実施例であるプレフィルドシリンジの正面図である。 図2は、図1のプレフィルドシリンジの縦断面図である。 図3は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大平面図を用いた本考案の説明図である。 図4は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大正面図である。 図5は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大背面図である。 図6は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる表示ラベルの拡大展開図である。 図7は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大平面図である。 図8は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の拡大底面図である。 図9は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる封止部材の拡大断面図である。 図10は、図1のプレフィルドシリンジに用いられる外筒の先端部の拡大断面図である。 図11は、本考案の一実施例の包装されたプレフィルドシリンジの正面図である。 図12は、図11に示した包装されたプレフィルドシリンジの左側面図である。 図13は、図11に示した包装されたプレフィルドシリンジより、封止フィルムを剥離した状態を示す説明図である。
符号の説明
1 プレフィルドシリンジ
2 外筒
5 封止部材
4 フランジ部
4a,4b 把持部
6 ガスケット
7 押子
8 表示フィルム
9 薬液
21 外筒本体部
81,82 充填薬剤名表示部
83 正面側表示領域
84 背面側表示領域

Claims (10)

  1. 外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、前記外筒の先端部を封止する封止部材と、前記外筒内に充填された薬剤とを備えるプレフィルドシリンジであって、前記外筒は、外筒本体部と、該外筒本体部の先端に設けられた注射針を取付可能なノズル部と、前記外筒本体部の後端部に設けられ、該外筒本体部の中心軸に対してほぼ垂直方向に突出する向かい合う2つの把持部を有する平板状フランジ部と、前記外筒本体部の外面に巻き付けられた表示フィルムとを有し、前記表示フィルムは、離間した位置に設けられるとともに、前記外筒本体部の軸方向に延びる少なくとも2つの充填薬剤名表示部を備え、
    さらに、前記2つの把持部の中央間を横切りかつ前記外筒本体部の中心軸上を延びる仮想水平面と直交しかつ前記外筒本体部の中心軸上を延びる仮想垂直面に対して、前記仮想垂直面を基準として前記仮想水平面との交差角度が±60度の範囲内となる前記外筒本体部の軸方向に延びる正面側表示領域および背面側表示領域の一方に前記充填薬剤名表示部の一方が位置し、前記正面側表示領域および前記背面側表示領域の他方に前記充填薬剤名表示部の他方が位置していることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
  2. 前記正面側表示領域および前記背面側表示領域は、前記仮想垂直面を基準として前記仮想水平面との交差角度が±45度の範囲内である請求項1に記載のプレフィルドシリンジ。
  3. 前記表示フィルムは、展開時において、前記2つの充填薬剤名表示部をほぼ平行に、かつ、前記外筒本体部の外径Lに対して、L〜2Lの長さ離間する位置に備えている請求項1または2に記載のプレフィルドシリンジ。
  4. 前記表示フィルムは、少なくとも1つの目盛り表示部を持ち、該目盛り表示部は、前記正面側表示領域および前記背面側表示領域の少なくとも一方に位置している請求項1ないし3のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
  5. 前記表示フィルムは、展開時において、前記2つの充填薬剤名表示部と1つの前記目盛り表示部とをほぼ平行に備え、さらに、一方の前記充填薬剤名表示部と前記目盛り表示部とを近接して備え、かつ、前記一方の前記充填薬剤名表示部と前記目盛り表示部の中央部と他方の前記充填薬剤名表示部間は、前記外筒本体部の外径Lに対して、L〜2Lの長さ離間している請求項4に記載のプレフィルドシリンジ。
  6. 前記プレフィルドシリンジは、前記ガスケットに装着されたもしくは装着可能な押子を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
  7. 外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、前記外筒の先端部を封止する封止部材と、前記外筒内に充填された薬剤とを備えるプレフィルドシリンジであって、前記外筒は、外筒本体部と、該外筒本体部の先端に設けられた注射針を取付可能なノズル部と、前記外筒本体部の後端部に設けられ、該外筒本体部の中心軸に対してほぼ垂直方向に突出する向かい合う2つの把持部を有する平板状フランジ部と、前記外筒本体部の外面に巻き付けられた表示フィルムとを有し、前記表示フィルムは、離間した位置に設けられるとともに、前記外筒本体部の軸方向に延びる少なくとも2つの充填薬剤名表示部を備え、
    さらに、前記2つの把持部の中央間を横切りかつ前記外筒本体部の中心軸上を延びる仮想水平面と直交しかつ前記外筒本体部の中心軸上を延びる仮想垂直面に対して、前記仮想垂直面を基準として前記仮想水平面との交差角度が±60度の範囲内となる前記外筒本体部の軸方向に延びる正面側表示領域および背面側表示領域の一方に前記充填薬剤名表示部の一方が位置し、前記正面側表示領域および前記背面側表示領域の他方に前記充填薬剤名表示部の他方が位置して、
    かつ、前記表示フィルムは、展開時において、前記2つの充填薬剤名表示部をほぼ平行に、かつ、前記外筒本体部の外径Lに対して、L〜2Lの長さ離間する位置に備え、さらに、前記表示フィルムは、少なくとも1つの目盛り表示部を持ち、該目盛り表示部は、前記正面側表示領域および前記背面側表示領域の少なくとも一方に位置していることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
  8. 前記正面側表示領域および前記背面側表示領域は、前記仮想垂直面を基準として前記仮想水平面との交差角度が±45度の範囲内である請求項7に記載のプレフィルドシリンジ。
  9. 前記表示フィルムは、展開時において、前記2つの充填薬剤名表示部と1つの前記目盛り表示部とをほぼ平行に備え、さらに、一方の前記充填薬剤名表示部と前記目盛り表示部とを近接して備え、かつ、前記一方の前記充填薬剤名表示部と前記目盛り表示部の中央部と他方の前記充填薬剤名表示部間は、前記外筒本体部の外径Lに対して、L〜2Lの長さ離間している請求項7または8に記載のプレフィルドシリンジ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかのプレフィルドシリンジと、該プレフィルドシリンジを収納した包装容器とからなる包装されたプレフィルドシリンジであって、前記包装容器は、前記プレフィルドシリンジを前記外筒の向かい合う2つの前記把持部がほぼ水平状態となるように収納した容器本体と、該容器本体を封止する封止フィルムとを備えることを特徴とする包装されたプレフィルドシリンジ。
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