JP3146867B2 - 単独ろ布走行型フイルタプレスにおけるろ布の吊設装置 - Google Patents
単独ろ布走行型フイルタプレスにおけるろ布の吊設装置Info
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Description
ルタプレスにおけるろ布の吊設装置の改良に関する。
ろ布の吊設装置としては、例えば、特公昭55−185
28号公報の第4図に示すように、ろ板間に設けた一対
のろ布の上端縁部と下端縁部にそれぞれ支持バーを設
け、この上下の支持バーをろ板上部のスプロケットに巻
き掛けたチェーンの端部に連結し、ろ布を上下に走行さ
せるようにしていた。また、ろ布の下端部の両端縁から
中央部にかけて中凹状に切り欠いたろ布の懸架装置とし
て、例えば、実開平5−88606号公報がある。
は、ろ布を走行させるためにろ板間に生じたケーキを確
実に排出できるものであるが、ろ布を走行駆動すると上
部支持バーは下降し、下部支持バーは上昇して両者がろ
板間で交叉する。そして、この交叉時にろ布へのケーキ
の付着具合によっては、上部支持バーと下部支持バーと
が衝接して破損する恐れがあった。また、上記後段の従
来装置では、下部ろ布支持バーをなくしたために、ろ布
の走行時にろ布の上部支持バーがろ布の下端部に接触す
る恐れがなくなったものであるが、ろ布下端の中凹状の
切り欠き部において、ろ布のたるみや、それに付随して
ろ布にしわ寄りの恐れがあった。
解決するものであって、その要旨とするところは、ガイ
ドレール上に多数のろ板を並列し、これらのろ板間に一
対のろ布を配設し、そのろ布の上端部に上部支持バーを
設けそのろ布の下端部をろ板の下部に設けた案内ロール
に掛け回し、ろ板上方のスプロケットに巻き掛けた駆動
チェーンの両端部にろ布の上下端を連結したろ布の吊設
装置において、その下端部を中凹状に形成したろ布の両
端部に袋部を設け、この袋部の下縁部と側縁部とを止着
すると共に、この袋部に三角形状の吊金具を挿入し、そ
の挿入先端部に上記駆動チェーンの係止具を連結し、更
に、ろ板の側壁に沿って配設したガイド杆に吊金具を摺
動自在に係合させたものである。
に構成してあり、ろ布をろ板間で走行させると、ろ布の
上部支持バーとろ布の下端部が交叉する時に、支持バー
同志の衝接が無くなり、ろ布やろ布の吊設部材の損傷を
解消し得たものである。すなわち、三角形状の吊金具の
先端部が駆動チェーンに牽引されると吊金具の斜面部が
ろ布の袋部の左右の下縁部と両側縁部とに狭接し、切り
欠いたろ布の下端部を左右の傾斜方向に引張し、且つ、
両側縁部を縦方向に引張する作用が発生し、ろ布を緊張
することができる。そして、三角形状の吊金具をろ布に
当接させて牽引するのでその引張部で高い強度を得るこ
とができる。また、吊金具をろ板の側壁に沿って配設し
たガイド杆に係止してあるので、駆動チェーンでろ布を
走行させると、吊金具はガイド杆に規制され、ろ布はガ
イド杆と一定の間隔を保ちながら昇降する。すなわち、
駆動チェーンの内寄りとろ布の蛇行を防止し、ろ板間で
の駆動チェーンの挾み込みがない。そして、常にろ布を
展張状態に保つので、ろ布のたるみとしわ寄りを防止す
るものである。
ず、図1において、符号1はフレーム、符号2はフレー
ム1.1間に橋架したガイドレール、3はガイドレール
2上に移動自在に並列した多数のろ板であって、このろ
板3.3間にはチェーン4が連結してある。5はガイド
レールに沿って張設したろ板3の駆動装置であって、ろ
板群3・・・の両側に配設したムーバブルヘッド6.6
の一端に連結してあり、油圧シリンダー7を伸縮させる
と、ろ板群3・・・を両端から同時に開閉できるように
してある。8は駆動軸であって、図2に示すように、ろ
板3の前面に吊設したろ布9を昇降駆動させるためのも
のである。
て、図2及び図3に基づき詳述すると、ろ布9の上端部
には上部支持バー10の取付部11が設けてあり、その
ろ布9の下端部を中凹状に形成してある。このろ布9の
下部両端部には図3に示すように袋部12がそれぞれ設
けられ、この袋部12は下縁部と側縁部とがろ布9に縫
着されて、その先端部を切り欠いてある。そして、この
袋部12に三角形状の吊金具13が挿入され、その挿入
先端部を袋部12より突出させてある。一方、上記駆動
軸8に摺動自在に配設したスプロケット14に駆動チェ
ーン15が巻き掛けてあり、この駆動チェーン15の一
端がろ布9の上部支持バー10に取付けられている。駆
動チェーン15の他端は、ろ板3の下部に設けた案内ロ
ール16に巻き回したろ布9の下端に取付けられてい
る。ろ布9の下端の吊設装置を図3に基づき詳述する
と、駆動チェーン15に設けた係止具17をろ布9の袋
部12に挿入した吊金具13の先端部に連結してあり、
上記駆動軸8を回動させると、ろ布9はろ板3.3間で
シーソー状に昇降するようになっている。そして、吊金
具13が駆動チェーン15に牽引されると、吊金具13
の斜面部がろ布9の袋部12の止着部18に挾持されな
がらろ布9を引張する。この時、最もたるみの発生しや
すい中凹状に形成したろ布9の下縁中央部(C点)は、
左右の斜め方向(A,B点方向)に引張される。また、
ろ布9の下端側縁部(D,E点)は縦方向に引張られろ
布9は展張される。
ガイド杆であって、このガイド杆19に吊金具13に係
止した引張リング20が遊嵌されており、ろ布9を昇降
させると、吊金具13はガイド杆19に沿って移動す
る。したがって、ろ布9は吊金具13に展張され、ろ布
9と駆動チェーン15の蛇行を規制しながら昇降し、ろ
板3.3間への駆動チェーン15の挾み込みとろ布9の
しわ寄りとを防止する。しかも、たるもうとするろ布9
の反力もガイド杆19により防止することができる。
吊金具とガイド杆がたるもうとするろ布を縦、横方向に
引張してろ布を展張させることができる。すなわち、従
来のろ布の上部及び下部にろ布の支持バーを設けた装置
にあっては、ろ布を走行させると、上下支持バーが交叉
時に接触し、ろ布やその吊設装置の破損の恐れがあっ
た。また、ろ布の下端部を中凹状に形成して下部支持バ
ーを廃止したものにあっては、ろ布がたるみ、しわ寄り
の恐れがあったものであるが、この発明にあっては、ろ
布の最もたるもうとする部分を斜め方向に引張し、更
に、ろ布の側縁部下端を縦方向に引張してろ布を緊張さ
せるので、ろ布のしわ寄りやろ布支持バーの交叉時の接
触がなく、開板寸法を小さくでき、しかも、ろ布走行ス
ピードを速くすることができるものである。更に、ろ板
の側面に沿って配設したガイド杆にろ布や駆動チェーン
の蛇行が規制されるので、ろ布のしわ寄りと、チェーン
のろ板間での挟み込みとを防止することができるもので
ある。
ある。
る。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガイドレール2上に多数のろ板3・・・
を並列し、これらのろ板3.3間に一対のろ布9.9を
配設し、そのろ布9.9の上端部に上部支持バー10を
設け、そのろ布9の下端部をろ板3の下部に設けた案内
ロール16に掛け回し、ろ板3上方のスプロケット14
に巻き掛けた駆動チェーン15の両端部にろ布9の上下
端を連結したろ布の吊設装置において、その下端部を中
凹状に形成したろ布9の両側部に袋部12.12を設
け、この袋部12の下縁部と側縁部とを止着18すると
共に、この袋部12に三角形状の吊金具13を挿入し、
その挿入先端部に上記駆動チェーン15の係止具17を
連結し、さらに、ろ板3の側壁に沿って配設したガイド
杆19に吊金具13を摺動自在に係合させたことを特長
とする単独ろ布走行型フイルタプレスにおけるろ布の吊
設装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17956194A JP3146867B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 単独ろ布走行型フイルタプレスにおけるろ布の吊設装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17956194A JP3146867B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 単独ろ布走行型フイルタプレスにおけるろ布の吊設装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819703A JPH0819703A (ja) | 1996-01-23 |
JP3146867B2 true JP3146867B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=16067889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17956194A Expired - Lifetime JP3146867B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 単独ろ布走行型フイルタプレスにおけるろ布の吊設装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146867B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-06 JP JP17956194A patent/JP3146867B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0819703A (ja) | 1996-01-23 |
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