JP3146505U - 自動二輪車の燃料供給装置及び自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】車幅を細くし、操縦性を向上することが可能な自動二輪車の燃料供給装置を提供する。
【解決手段】車体フレーム80の上方に配置される燃料タンク10と、車体フレーム80に面した燃料タンク10の部位に取付座30を介して燃料タンク10内に固定される第1の燃料ポンプ20とを備えた自動二輪車の燃料供給装置に、車両上方から見て、取付座30の少なくとも一部が車体フレーム80と重なるように第1の燃料ポンプ20を配置する。
【選択図】図2

Description

本考案は、自動二輪車のエンジンに燃料を供給する自動二輪車の燃料供給装置に関する。
この種の自動二輪車の燃料供給装置としては、特許文献1に開示されたものがある。この燃料供給装置は、燃料ポンプの吸入部を燃料タンクの外部に配置しつつ、外部から燃料タンクの最低部に通じる吸出部を燃料タンクの外部に配置し、吸入部と吸出部との間を外部管路で接続するとともに、燃料タンクを車体フレームの前半部を構成する左右一対のフレーム構造材(アッパーパイプ)の上に跨設し、車両前後方向視で燃料ポンプを左右のフレーム構造材の間に位置するように燃料タンクの底面に設置するとともに、燃料ポンプの下部を底面より下方に突出させ、この突出部に吸入部を設けることで、燃料タンクの無効残量を減少させ、燃料タンク回りのデザイン性とレイアウト性を向上させるとともに、燃料タンクの容量を拡大するものである。
特開2002−293281号公報
このような従来の燃料供給装置では、吸入部が燃料タンクから突出するように燃料タンクの外部に配置されているため、燃料タンク部分の車幅を細くすることが困難である。
一方、乗員がスタンディング状態で乗車することが頻繁に行なわれる車両では、操縦性を向上させるために、燃料タンク周辺の車幅を細くすることが不可欠である。
そこで、本考案は、車幅を細くし、操縦性を向上することが可能な自動二輪車の燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の考案は、車両前後方向に延びる車体フレームと、該車体フレームの上方に配置される燃料タンクと、該燃料タンクの底部に取付座を介して取付けられる第1の燃料ポンプとを備え、該取付座の少なくとも一部は、車幅方向から見て該車体フレームと重なるように配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項2の考案は、請求項1記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記車体フレームは車幅方向一対の右フレームと左フレームを含み、前記第1の燃料ポンプは、車幅方向から見て、該右フレームと左フレームの間に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項3の考案は、請求項2記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記燃料タンクは、前記右フレームの外側方に配設された右側タンク部と、前記左フレームの外側方に配設された左側タンク部と、該右フレームと該左フレームとを跨ぐように該右側タンクと該左側タンクとを連通する連通部とを含むことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項4の考案は、請求項2記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第1の燃料ポンプは、前記燃料タンク内に、車両後方、且つ下方に傾斜して配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項5の考案は、請求項4記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第1の燃料ポンプと前記取付座との間に該第1の燃料ポンプを支持するポンプ支持部材が配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項6の考案は、請求項4記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記燃料タンクの底部を前記取付座側と、前記第1の燃料ポンプの吸込口が配置される第1の液溜部側とに仕切る仕切板を備えたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項7の考案は、請求項6記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第1の液溜部の底面は前記取付座の底面よりも低い位置に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項8の考案は、請求項6記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記ポンプ支持部材は前記燃料タンクの底部を仕切る前記仕切板を含むことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項9の考案は、請求項6記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記燃料タンクの底部の前記取付座側には、第2の液溜部が形成され、該第2の液溜部の底面は、前記第1の液溜部の底面よりも低い位置に位置し、該第2の液溜部に溜まった燃料を吸込み、該第1の液溜部に吐出する第2の燃料ポンプを備えることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項10の考案は、請求項9記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第1の燃料ポンプの吸込口にフィルタが接続され、該第1の燃料ポンプの吸込口、および該フィルタが配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項11の考案は、請求項9記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第2の燃料ポンプは、前記第1の燃料ポンプのインジェクタから還流された余剰燃料の流れにより生じる負圧を利用して、第2の液溜部に溜まった燃料を吸上げるジェットポンプであることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項12の考案は、請求項9記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第2の液溜部は、燃料タンクの前部に形成されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項13の考案は、請求項1記載の自動二輪車の燃料供給装置において、着座シートを備え、着座シートは車両側方から見て、前記燃料タンクの上面を覆うように配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項14の考案は、請求項1記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記燃料タンクはエンジンに燃料を供給する燃料供給ポートを備え、該燃料供給ポートは、前記燃料タンクの底部、且つ側縁部に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項15の考案は、請求項1記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記燃料供給ポートは、前記車体フレームの右端と左端の間に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項16の考案は、請求項10記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第1の燃料ポンプは、前記燃料タンクの車幅方向略中央に配設され、前記燃料供給ポートは、該第1の燃料ポンプの配設された位置に対して車幅方向の一方に配置され、前記フィルタは、該第1の燃料ポンプの配設された位置に対して車幅方向の他方に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項17の考案は、請求項6記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第1の液溜部に配置され、前記第1の燃料ポンプの吸込口を有する貯留室を備え、該貯留室の上面には、該第1の液溜部と該貯留室の内部とを連通する供給孔が形成されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項18の考案は、請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記貯留室は、前記第1の液溜部の最も低い底面に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項19の考案は、請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記第1の燃料ポンプの吸込口には、フィルタが接続され、該フィルタは貯留室の内部に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項20の考案は、請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記貯留室は、前記フィルタを収納する収納部と、該収納部から所定の間隔を形成して該収納部を覆う隔壁を含み、該隔壁に前記供給孔が形成されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項21の考案は、請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記供給孔が前記上面の中央部に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項22の考案は、請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記貯留室は、前記第1の燃料ポンプのインジェクタから還流された余剰燃料が前記貯留室内に吐出する補助吐出口を有することを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項23の考案は、請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、前記燃料タンクの底部の前記取付座側には、第2の液溜部が形成され、該第2の液溜部の底面は、前記第1の液溜部の底面よりも低い位置に位置し、該第2の液溜部に溜まった燃料を吸込み、前記貯留室内に吐出する第2の燃料ポンプを備えたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置である。
請求項24の考案は、車両前後方向に延びる車体フレームと、該車体フレームの上方に配置される燃料タンクと、該燃料タンクの底部に取付座を介して取付けられる第1の燃料ポンプとを備え、車幅方向に対して、取付座は少なくとも一部が該車体フレームと重なるように配置されたことを特徴とする自動二輪車である。
本願考案によれば、車両上方から見て、取付座の少なくとも一部が車体フレームと重なるように燃料ポンプを配置することにより、車幅を細くし、車両操縦性を向上することができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本考案の一実施形態を示し、図1は車両に搭載した状態の燃料供給装置を示す側面図、図2は車両に搭載した状態の燃料供給装置を示す上面図、図3は燃料供給装置を示す側面図、図4は図3に示すA−A線に沿った断面図、図5は図2に示すB−B線に沿った断面図、図6は図3に示す矢視Cから見たポンプ支持部材の平面図である。
本実施形態の自動二輪車の燃料供給装置1は、図1に示すように、いわゆるモトクロスバイクと呼ばれる車両70の燃料供給装置に適用したものである。本実施形態の燃料供給装置1は、液状の燃料を貯留する燃料タンク10と、燃料タンク10内の燃料を吸込み、加圧しつつエンジン71に供給する第1の燃料ポンプ20とから主に構成されている。
本実施形態の燃料供給装置1が搭載される車両70の車体フレーム80は、セミダブルクレドール形状を有し、図1、図2に示すように、車体フレーム80の前端にはヘッドパイプ81が位置し、ヘッドパイプ81の上端部にアッパーフレーム82が、ヘッドパイプ81の下端にアンダーフレーム83がそれぞれ設けられている。
アッパーフレーム82は、パイプ材で構成されており、ヘッドパイプ81に固定されるアッパーベースフレーム82aから車幅方向に右フレーム82Rと左フレーム82Lに分岐する略Y字形状を備えるとともに、ヘッドパイプ81から車両後方、且つ下方に向って形成されている。そして、右フレーム82Rと左フレーム82Lはそれぞれの下端部でアンダーフレーム83と連結している。また、車体フレーム80を構成する梯子状のシートレール84が、右フレーム82Rと左フレーム82Lから車両後方に向って延設され、乗員が着座する着座シート72が固定されている。
燃料タンク10は、鞍型形状を有し、車体フレーム80上に配置されている。燃料タンク10の前部は、アッパーベースフレーム82a上を跨ぐように右前タンク部11Rと左前タンク部11Lに分れ、燃料タンク10上部に位置する連通部11aで連通している。また、燃料タンク10の後部は、燃料タンク10の前部と連通しているとともに、右フレーム82Rと左フレーム82Lの上に配置されている。さらに、燃料タンク10の前部は、下方に向って拡張され、車両上方、および側方から見て、前端部から後端部に向って細くなるように成形されている。なお、燃料タンク10は、前端部に設けられた前固定部12によってアッパーベースフレーム82aに固定されるとともに、後端部に設けられた後固定部(図示せず)によってシートレール84に固定されている。
燃料タンク10からエンジン71へ燃料を供給するための燃料供給ポート13は、燃料タンクの底部、且つ側縁部に位置しつつ、車体フレーム80の車幅方向内側に配置されており、さらに本実施形態では、駐車時に車両を支えるサイドスタンドが配置される燃料タンク10の左側に配置されている。そして、燃料供給ポート13のタンク外接続部(図示せず)とインジェクタ73とを高圧ホースで連通することにより、燃料タンク10からエンジン71に燃料を供給する。
なお、着座シート72は、その前端部分が燃料タンクの上面に重なり、覆うように形成されている。
第1の燃料ポンプ20は、略円柱形状を有し、先端側に燃料ポンプの吸込口である主吸込口21が、基端側に燃料ポンプの吐出口である主吐出口22がそれぞれ配置され、基端部側が取付座30を介して燃料タンク10内に固定されている。取付座30は、環状の座面に燃料タンク10内部側に複数の袋ナット31が設けられ、ボルト32で燃料タンク10に固定されている。
第1の燃料ポンプ20は、燃料経路は取付座30を貫通せず、第1の燃料ポンプ20を制御するためのワイヤハーネスのみが取付座30を貫通するように構成され、取付座30から燃料タンク10外側への突出部分が小さくなるように形成されている。さらに、取付座30が組付けられる燃料タンク10の部位には、燃料タンク10内部側に窪んだ取付凹部14が形成されており、第1の燃料ポンプ20を組付けた状態で、取付座30が組付けられた部分の車体フレーム80側への突出を防止している。取付座30の一部が、車両上方から見て、右フレーム82Rと左フレーム82Lに重なり、且つ第1の燃料ポンプ20が右フレームと左フレームの間に位置するように配置されている。
第1の燃料ポンプ20は、先端側が車両後方に向ってほぼ平行に突出するように燃料タンク内に配置されており、燃料タンク底面となる取付座30と第1の燃料ポンプ20との間にはポンプ支持部材40が配置されている。ポンプ支持部材40は、装着部41と仕切板としての支持仕切壁部42とから構成され、装着部41を袋ナット31に被せることで、支持仕切壁部42が第1の燃料ポンプ20と取付座30との間に狭持され、脱落しない構成となっている。また、支持仕切壁部42は、燃料タンク10の側壁まで延設されることで、燃料タンク10の底部を前方と後方を仕切り、燃料タンク10底部後方、且つ取付座30の底面30aよりも低い位置にその底面15aが位置するように第1の液溜部15を形成している。そして、主吸込口21には、フィルタ23が設けられ、第1の液溜部15から燃料を吸込むように配置されている。主吐出口22は、タンク内高圧ホース61を介して、燃料供給ポート13のタンク内接続部13aに接続されている。
本実施形態の燃料供給装置1には、第1の燃料ポンプ20が吸上げた燃料によるエゼクタ効果を利用した第2の燃料ポンプであるジェットポンプ50が設けられている。つまり、第1の燃料ポンプ20によって加速された燃料の流れの周囲には負圧が発生し、この発生した負圧を利用してジェットポンプ50の吸込口である補助吸込口51から燃料を吸上げ、ジェットポンプ50の吐出口である補助吐出口52が配置された第1の液溜部15に燃料を吐出する。なお、補助吸込口51は燃料タンク10の第2液溜部として燃料タンク10底部の取付座30側に位置し、右前タンク部11Rと左前タンク部11Lのそれぞれ下端部に拡張して形成された最下部16の底面16aに配置されている。
燃料の供給経路は、まず、第1の燃料ポンプ20が稼働すると、第1の液溜部15内に溜った燃料を主吸込口21が吸込んで燃料を昇圧し、タンク内高圧ホース61、燃料供給ポート13、高圧ホース62を通じてインジェクタ73に燃料を供給する。
また、本実施形態の第1の燃料ポンプ20は、エンジン71の最大燃料消費量に対応した燃料吐出量で常に稼働している。したがって、通常の車両運転状態では、過剰な燃料供給量であるため、プレッシャレギュレータ(図示せず)で、余剰燃料は、余剰燃料経路を通じて第1の液溜部15に還流される。このとき、余剰燃料をジェットポンプ50に供給し、余剰燃料が管路内を流通する際に余剰燃料の周囲に発生する負圧によって第2の液溜部である燃料タンク10の最下部16から燃料を第1の液溜部15に吸上げる。
なお、第1の燃料ポンプ20でエンジン71に燃料を供給する際には、インジェクタ73からの燃料噴射量に影響するため、キャビテーションの発生を防止しなければならず、第1の燃料ポンプ20が燃料を吸上げる吸上げ落差に注意しなければならない。一方、燃料タンク10の最下部から第1の液溜部15に燃料を吸上げる際にはキャビテーションが発生してもインジェクタ73の燃料噴射量には影響しないため、ジェットポンプ50で十分に機能を満足する。
上記構成において、取付座30の少なくとも一部が車体フレーム80と重なるように第1の燃料ポンプ20が燃料タンク10に配置されたことにより、車幅方向の寸法を小さくすることができる。
第1の燃料ポンプ20が右フレーム82Rと左フレーム82Lの間に位置するように配置されたことにより、車両70が転倒した際にも第1の燃料ポンプ20が右フレーム82Rと左フレーム82Lによって保護される。
第1の燃料ポンプ20が車両後方に向って突出するように燃料タンク10内に配置されたことにより、燃料タンク10の上下方向の寸法を小さくできる。これにより、乗員が乗車中に燃料タンク10上部への体重移動が容易になり、操縦性が向上する。また、第1の燃料ポンプ20が燃料を吸上げる際の吸上げ落差を小さくすることができるので、キャビテーションの発生を防止ししつつ、第1の燃料ポンプ20を小型化することができる。
第1の燃料ポンプ20がポンプ支持部材40によって支持されたことにより、車両70が段差を乗越えた際に第1の燃料ポンプ20に伝わる衝撃が緩和される。これにより、第1の燃料ポンプ20の取付座30を小さくすることが可能になり、車幅方向の寸法を小さくすることができる。
ポンプ支持部材40を構成する仕切板としての支持仕切壁部42が燃料タンク10の底部を仕切って取付座30の底面30aよりも低い位置に第1の液溜部15の底面15aを形成し、主吸込口21が第1の液溜部15に配置されたことにより、走行中に燃料タンク10内で燃料の液面が揺れて安定しない状態でも第1の燃料ポンプ20が燃料を安定して吸込むことができる。
第1の燃料ポンプ20が吸上げた燃料によるエゼクタ効果を利用したジェットポンプ50を備え、補助吸込口51が燃料タンク10の最下部に、補助吐出口52が第1の液溜部15に配置されたことにより、第1の燃料ポンプ20で直接吸上げた場合にはキャビテーションが発生し、安定して吸上げることが困難である。そこで、燃料タンク10の最下部16位置にある燃料をジェットポンプ50によって一旦第1の液溜部15に吸上げ、第1の液溜部15から第1の燃料ポンプ20が燃料を吸込むようにする。燃料タンク10の底部形状を操縦に適した形状にすることができ、車両操縦性を向上させることができる。
燃料タンク10の前部が下方に向って膨出されたことにより、タンク容量を十分に確保しつつ、タンク高を下げることができるので、乗員が乗車中に燃料タンク上部への体重移動が容易になり、操縦性が向上する。
着座シート72が燃料タンク10の上面に重なるように形成されたことにより、乗員が乗車中に燃料タンク10上部への体重移動が容易になり、操縦性が向上する。
燃料供給ポート13が、燃料タンク10の底部、且つ側縁部に位置しつつ、車両上方から見て車体フレーム80の内側に配置されたことにより、車両70に燃料タンク10を着脱する際の作業性が向上するとともに、車両が転倒した際にも車体フレーム80によって燃料供給ポート13が保護される。
なお、本実施形態では、燃料タンク10の取付座30が組付けられた部分が車体フレーム80側への突出することを防止したことで、取付座30が車体フレーム80と重なる領域を増やしている。
また、本実施形態では、第1の燃料ポンプ20が停止している状態では燃料の流出が防止されるため、燃料供給ポートに流路開閉手段を設けていないが、流路開閉手段として燃料コックを設けることで、燃料タンク10を着脱する際に燃料の漏出をさらに防止することができる。
次に、本考案の上記一本実施形態の別態様を図面に基づいて説明する。図7〜図9は上記一実施形態の別態様を示し、図7は車両に搭載した状態の燃料供給装置を示す上面図、図8は燃料供給装置を示す側面図、図9は図7に示すD−D線に沿った断面図である。
上記実施形態と本態様との大きく異なる点は、第1の燃料ポンプ20の主吸込口21部分の構成である。上記一実施形態では、主吸込口21にフィルタ23が接続されているが、本態様では、主吸込口21に貯留室90が形成されている。他の構成は、上記一実施形態と同一であるため、重複説明を回避するべく説明を省略する。また、図面の同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。
貯留室90は、第1の液溜部15の最も低い底面15bに設置されている。貯留室90は、所定の内部容積として、貯留室90内の燃料のみを使用した場合でも、少なくとも数秒間はエンジン71を稼働し続けることができるだけの内部容積を確保するように隔壁91によって形成されている。また、貯留室90内には、隔壁91と所定の間隔を空けて収納部93が形成され、この収納部93にフィルタ23が充填されている。
貯留室90上面の中央部には、第1の液溜部15と内部とを連通する供給孔92が設けられている。貯留室90の車両中心側の側面には、第1の燃料ポンプ20の主吸込口21が接続されている。
貯留室90後面には、補助吐出口52aが接続されている。第1の燃料ポンプ20のインジェクタから還流された余剰燃料が補助吐出口52aから貯留室90内に吐出されるとともに、ジェットポンプ50によって吸上げられた最下部の燃料が補助吐出口52aから貯留室90内に吐出されるように構成されている。
貯留室90内に吐出される燃料が主吸込口21から吸込まれる燃料よりも多い場合には、上面の供給孔92から第1の液溜部15へ排出される。また、補助吐出口52aから吐出される燃料が主吸込口21から吸込まれる燃料よりも少ない場合には、供給孔92を通じて第1の液溜部15から燃料が貯留室90へ供給される。
インジェクタを使用して吸入空気に燃料を噴霧する従来からの構成では、フロート室に相当する物がないため、燃料タンク10内の燃料が少なくなり、走行中に車両の姿勢が変化した場合には、燃料タンク10内の液面の位置が変化し、主吸込口21から燃料を吸込むことができない状態が発生する。そして、このような状態では、燃料が供給されず、エンジン71が停止してしまう問題があった。
しかしながら、上記別態様に示すように、貯留室90を備え、燃料を貯留室90から吸込む構成としたことにより、車両の姿勢に影響されることなくエンジン71を稼働し続けることができる。
また、供給孔92が貯留室90上面の中央部に配置されたことにより、車両の姿勢に影響されることなく貯留室90内に燃料を常に満たすことができる。
還流された燃料が貯留室90に直接供給されることにより、車両の姿勢に影響されることなく貯留室90内に燃料を常に満たすことができる。
最下部16に溜まった燃料を吸込み、貯留室90内に吐出するようにジェットポンプ50を配置したことにより、貯留室90に直接供給される燃料が増加し、車両の姿勢による影響をさらに小さくすることができる。
なお、第1の液溜部15の最も低い底面15bの部位に貯留室90を嵌込めるように燃料タンク10の形状を成形し、配置することで、第1の液溜部15内の燃料を無駄なく供給孔92を通じて貯留室90内に供給することもできる。
本実施形態の燃料供給装置の車両に搭載した状態を示す側面図である。 本実施形態の燃料供給装置の車両に搭載した状態を示す上面図である。 本実施形態の燃料供給装置を示す側面図である。 図3に示すA−A線に沿った断面図である。 図2に示すB−B線に沿った断面図である。 図3に示す矢視Cから見たポンプ支持部材の平面図である。 別態様の燃料供給装置の車両に搭載した状態を示す上面図である。 別態様の燃料供給装置を示す側面図である。 図7に示すD−D線に沿った断面図である。
符号の説明
1…自動二輪車の燃料供給装置
10…燃料タンク
11a…連通部
11R…右側タンク部
11L…左側タンク部
13…燃料供給ポート
15…第1の液溜部
15a…第1の液溜部の底面
15b…第1の液溜部の最も低い底面
16…第2の液溜部(最下部)
16a…第2の液溜部の底面
20…燃料ポンプ(第1の燃料ポンプ)
21…主吸込口(第1の燃料ポンプの吸込口)
23…フィルタ
30…取付座
30a…取付座の底面
40…ポンプ支持部材
42…支持仕切壁部(仕切板)
50…ジェットポンプ(第2の燃料ポンプ)
71…エンジン
72…着座シート
73…インジェクタ
80…車体フレーム
82L…左フレーム
82R…右フレーム
90…貯留室
91…隔壁
92…供給孔
93…収納部

Claims (24)

  1. 車両前後方向に延びる車体フレームと、
    該車体フレームの上方に配置される燃料タンクと、
    該燃料タンクの底部に取付座を介して取付けられる第1の燃料ポンプとを備え、
    該取付座の少なくとも一部は、車幅方向から見て該車体フレームと重なるように配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  2. 請求項1記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記車体フレームは車幅方向一対の右フレームと左フレームを含み、
    前記第1の燃料ポンプは、車幅方向から見て、該右フレームと左フレームの間に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  3. 請求項2記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記燃料タンクは、
    前記右フレームの外側方に配設された右側タンク部と、
    前記左フレームの外側方に配設された左側タンク部と、
    該右フレームと該左フレームとを跨ぐように該右側タンクと該左側タンクとを連通する連通部とを含むことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  4. 請求項2記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第1の燃料ポンプは、前記燃料タンク内に、車両後方、且つ下方に傾斜して配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  5. 請求項4記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第1の燃料ポンプと前記取付座との間に該第1の燃料ポンプを支持するポンプ支持部材が配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  6. 請求項4記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記燃料タンクの底部を前記取付座側と、前記第1の燃料ポンプの吸込口が配置される第1の液溜部側とに仕切る仕切板を備えたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  7. 請求項6記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第1の液溜部の底面は前記取付座の底面よりも低い位置に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  8. 請求項6記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記ポンプ支持部材は前記燃料タンクの底部を仕切る前記仕切板を含むことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  9. 請求項6記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記燃料タンクの底部の前記取付座側には、第2の液溜部が形成され、該第2の液溜部の底面は、前記第1の液溜部の底面よりも低い位置に位置し、該第2の液溜部に溜まった燃料を吸込み、該第1の液溜部に吐出する第2の燃料ポンプを備えることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  10. 請求項9記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第1の燃料ポンプの吸込口にフィルタが接続され、該第1の燃料ポンプの吸込口、および該フィルタが配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  11. 請求項9記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第2の燃料ポンプは、前記第1の燃料ポンプのインジェクタから還流された余剰燃料の流れにより生じる負圧を利用して、第2の液溜部に溜まった燃料を吸上げるジェットポンプであることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  12. 請求項9記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第2の液溜部は、燃料タンクの前部に形成されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  13. 請求項1記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    着座シートを備え、
    着座シートは車両側方から見て、前記燃料タンクの上面を覆うように配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  14. 請求項1記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記燃料タンクはエンジンに燃料を供給する燃料供給ポートを備え、
    該燃料供給ポートは、前記燃料タンクの底部、且つ側縁部に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  15. 請求項1記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記燃料供給ポートは、前記車体フレームの右端と左端の間に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  16. 請求項10記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第1の燃料ポンプは、前記燃料タンクの車幅方向略中央に配設され、
    前記燃料供給ポートは、該第1の燃料ポンプの配設された位置に対して車幅方向の一方に配置され、
    前記フィルタは、該第1の燃料ポンプの配設された位置に対して車幅方向の他方に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  17. 請求項6記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第1の液溜部に配置され、前記第1の燃料ポンプの吸込口を有する貯留室を備え、
    該貯留室の上面には、該第1の液溜部と該貯留室の内部とを連通する供給孔が形成されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  18. 請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記貯留室は、前記第1の液溜部の最も低い底面に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  19. 請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記第1の燃料ポンプの吸込口には、フィルタが接続され、
    該フィルタは貯留室の内部に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  20. 請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記貯留室は、
    前記フィルタを収納する収納部と、
    該収納部から所定の間隔を形成して該収納部を覆う隔壁を含み、
    該隔壁に前記供給孔が形成されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  21. 請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記供給孔が前記上面の中央部に配置されたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  22. 請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記貯留室は、前記第1の燃料ポンプのインジェクタから還流された余剰燃料が前記貯留室内に吐出する補助吐出口を有することを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  23. 請求項17記載の自動二輪車の燃料供給装置において、
    前記燃料タンクの底部の前記取付座側には、第2の液溜部が形成され、
    該第2の液溜部の底面は、前記第1の液溜部の底面よりも低い位置に位置し、
    該第2の液溜部に溜まった燃料を吸込み、前記貯留室内に吐出する第2の燃料ポンプを備えたことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。
  24. 車両前後方向に延びる車体フレームと、
    該車体フレームの上方に配置される燃料タンクと、
    該燃料タンクの底部に取付座を介して取付けられる第1の燃料ポンプとを備え、
    車幅方向に対して、取付座は少なくとも一部が該車体フレームと重なるように配置されたことを特徴とする自動二輪車。
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