JP3146462B2 - 自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法 - Google Patents
自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法Info
- Publication number
- JP3146462B2 JP3146462B2 JP35564291A JP35564291A JP3146462B2 JP 3146462 B2 JP3146462 B2 JP 3146462B2 JP 35564291 A JP35564291 A JP 35564291A JP 35564291 A JP35564291 A JP 35564291A JP 3146462 B2 JP3146462 B2 JP 3146462B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyol
- ketone
- release agent
- aliphatic
- molded product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部離型剤に関する。
より詳しくは反応射出成形により自己離型性の優れたポ
リウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造におい
て、特定の内部離型剤を使用する製造方法に関するもの
である。
より詳しくは反応射出成形により自己離型性の優れたポ
リウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造におい
て、特定の内部離型剤を使用する製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン及び/又はポリウレア成形
物は、機械的特性、例えば、引張り強さ、耐熱性、耐衝
撃性などに優れており、反応射出成形により得られる成
形品は自動車部品類、電子部品類や家具などに使用され
ている。しかしながら、ウレタン結合やウレア結合は、
樹脂骨格の分子構造にもよるが、金属への接着性を有し
ているために、成型品を金型から脱型するのに外部又は
内部離型剤が必要とされている。ポリウレア樹脂はポリ
ウレタン樹脂よりも反応性が速いため、外部離型剤を使
用することにより、ある程度の連続脱型性は可能である
が、成型品の脱型をより容易にするための方法として、
物は、機械的特性、例えば、引張り強さ、耐熱性、耐衝
撃性などに優れており、反応射出成形により得られる成
形品は自動車部品類、電子部品類や家具などに使用され
ている。しかしながら、ウレタン結合やウレア結合は、
樹脂骨格の分子構造にもよるが、金属への接着性を有し
ているために、成型品を金型から脱型するのに外部又は
内部離型剤が必要とされている。ポリウレア樹脂はポリ
ウレタン樹脂よりも反応性が速いため、外部離型剤を使
用することにより、ある程度の連続脱型性は可能である
が、成型品の脱型をより容易にするための方法として、
【0003】例えば外部離型剤としては、(イ)オルガ
ノシラン化合物を金型に塗布し、ポリシロキサン化合物
を成形させる方法(特公平3−11248号)、(ロ)
イソブチレンオリゴマー及びワックスからなる離型剤
(特公平3−11604号)、(ハ)含ハロゲンポリエ
ーテルを主成分とする離型剤(特公平3−9848号)
などを使用することが記載されている。
ノシラン化合物を金型に塗布し、ポリシロキサン化合物
を成形させる方法(特公平3−11248号)、(ロ)
イソブチレンオリゴマー及びワックスからなる離型剤
(特公平3−11604号)、(ハ)含ハロゲンポリエ
ーテルを主成分とする離型剤(特公平3−9848号)
などを使用することが記載されている。
【0004】これらの方法は、ポリウレタン及び/又は
ポリウレア成形物の製造において、金型と成形物界面と
の接着力を減少させるものであり、反応射出成形にある
程度有効である。しかしながらこれら外部離型剤は、離
型性に必ずしも満足できないこと、使用する離型剤の配
合に手間がかかり、又成形品に付着した離型剤により成
形品の表面が荒れたり、複雑な形状の金型に離型剤を均
一に塗布するには熟練を要するなどの問題点がある。
ポリウレア成形物の製造において、金型と成形物界面と
の接着力を減少させるものであり、反応射出成形にある
程度有効である。しかしながらこれら外部離型剤は、離
型性に必ずしも満足できないこと、使用する離型剤の配
合に手間がかかり、又成形品に付着した離型剤により成
形品の表面が荒れたり、複雑な形状の金型に離型剤を均
一に塗布するには熟練を要するなどの問題点がある。
【0005】また内部離型剤としてステアリン酸亜鉛を
使用する方法(特開昭60−245622号)が記載さ
れている。しかしステアリン酸亜鉛はポリオールへの溶
解性が悪く常温で放置すると沈降し分離する。ポリオー
ルとの相溶性を改善するためアミン系化合物と混合して
ポリオールへ添加しているが、原料調製に手間がかかる
欠点があり、また、離型性においても改善が要求されて
いた。
使用する方法(特開昭60−245622号)が記載さ
れている。しかしステアリン酸亜鉛はポリオールへの溶
解性が悪く常温で放置すると沈降し分離する。ポリオー
ルとの相溶性を改善するためアミン系化合物と混合して
ポリオールへ添加しているが、原料調製に手間がかかる
欠点があり、また、離型性においても改善が要求されて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ポリウレタン及び/又
はポリウレア成形物の製造において、内部離型剤を加え
てもポリオール成分(B)の安定性、物性、離型性及び
塗装性も優れ、且つ経時によってブリード現象の少ない
内部離型剤について鋭意研究を重ねた結果、特定の脂肪
族ケトンを使用することにより目的を達成することを見
出し本発明に至った。
はポリウレア成形物の製造において、内部離型剤を加え
てもポリオール成分(B)の安定性、物性、離型性及び
塗装性も優れ、且つ経時によってブリード現象の少ない
内部離型剤について鋭意研究を重ねた結果、特定の脂肪
族ケトンを使用することにより目的を達成することを見
出し本発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、 (a)有機ポリイソシアネートと、 (b)ポリオール及び/又はポリアミン、鎖長延長剤 (c)内部離型剤 (d)必要に応じて発泡剤、助剤 からなるポリオール成分(B)とを用いて反応射出成形
によりポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造
において、(c)が、炭素数10〜50を有する脂肪族
対称ケトン又は炭素数10〜25を有する脂肪族非対称
ケトンであり、該脂肪族対称ケトン及び脂肪族非対称ケ
トンに含有されるカルボニル基が1以上である。該
(c)がポリオール成分(B)に対して0.05〜1
0.0重量%を用いることを特徴とする自己離型性の優
れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方
法である。
によりポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造
において、(c)が、炭素数10〜50を有する脂肪族
対称ケトン又は炭素数10〜25を有する脂肪族非対称
ケトンであり、該脂肪族対称ケトン及び脂肪族非対称ケ
トンに含有されるカルボニル基が1以上である。該
(c)がポリオール成分(B)に対して0.05〜1
0.0重量%を用いることを特徴とする自己離型性の優
れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方
法である。
【0008】本発明に使用される(a)有機ポリイソシ
アネートとしては、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族
ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネートなどが
ある。例えばジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)、ヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙げ
られる。また上記ジイソシアネートの重合体や2官能以
上のポリオールなどと前記のジイソシアネート化合物及
びその重合体との反応で得られるイソシアネート基を有
するポリイソシアネートであるポリメリックポリイソシ
アネート、イソシアネートのポリオールアダクト、ウレ
トジオン、イソシアヌレート、カルボジイミド変性体等
も含まれる。
アネートとしては、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族
ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネートなどが
ある。例えばジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)、ヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙げ
られる。また上記ジイソシアネートの重合体や2官能以
上のポリオールなどと前記のジイソシアネート化合物及
びその重合体との反応で得られるイソシアネート基を有
するポリイソシアネートであるポリメリックポリイソシ
アネート、イソシアネートのポリオールアダクト、ウレ
トジオン、イソシアヌレート、カルボジイミド変性体等
も含まれる。
【0009】本発明に使用される(b)ポリオールとし
ては公知のものが使用できる。開始剤として水、多価ア
ルコール、多価フェノール、アルカノールアミン、モノ
あるいはポリアミンなどを使用し、環状エーテル類を付
加重合させたポリエーテルポリオールが好ましい。この
ポリエーテルポリオールの官能基数は、2〜8が好まし
く、さらには2〜3が好ましい。
ては公知のものが使用できる。開始剤として水、多価ア
ルコール、多価フェノール、アルカノールアミン、モノ
あるいはポリアミンなどを使用し、環状エーテル類を付
加重合させたポリエーテルポリオールが好ましい。この
ポリエーテルポリオールの官能基数は、2〜8が好まし
く、さらには2〜3が好ましい。
【0010】開始剤としての多価アルコールとしては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオール、ジグリセリン、ペンタエリスリト
ール、メチルグリコキサイド、デキストロール、ソルビ
トール、シュークロースなどが挙げられる。開始剤とし
ての多価フェノールとしては、フェノール−アルデヒド
初期縮合物、ビスフェノールA、ビスフェノールFなど
が挙げられる。
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオール、ジグリセリン、ペンタエリスリト
ール、メチルグリコキサイド、デキストロール、ソルビ
トール、シュークロースなどが挙げられる。開始剤とし
ての多価フェノールとしては、フェノール−アルデヒド
初期縮合物、ビスフェノールA、ビスフェノールFなど
が挙げられる。
【0011】開始剤としてのアルカノールアミンとして
は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、ジイソプロピルアミン、モノあるい
はポリアミンとしては、アニリン、ジアミノジフェニル
メタン、トリレンジアミン、エチレンジアミンなどが挙
げられる。環状エーテル類としては、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピ
クロルヒドリンおよびこれらのハロゲン置換化合物など
が挙げられる。本発明の(b)ポリアミンは公知のもの
が使用できる。上記ポリエーテルポリオールをアミノ化
したものがあり、好ましくは官能基数が2以上であり分
子量が200〜5000であるが、これらに限られるも
のではない。
は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、ジイソプロピルアミン、モノあるい
はポリアミンとしては、アニリン、ジアミノジフェニル
メタン、トリレンジアミン、エチレンジアミンなどが挙
げられる。環状エーテル類としては、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピ
クロルヒドリンおよびこれらのハロゲン置換化合物など
が挙げられる。本発明の(b)ポリアミンは公知のもの
が使用できる。上記ポリエーテルポリオールをアミノ化
したものがあり、好ましくは官能基数が2以上であり分
子量が200〜5000であるが、これらに限られるも
のではない。
【0012】本発明で使用される(b)鎖長延長剤とし
ては、多価アルコール、アルカノールアミン、ポリエー
テルポリオール、芳香族ポリアミン、脂肪族ポリアミン
などの活性水素化合物がある。好ましい鎖長延長剤とし
ては、上記の化合物のうち2個以上の活性水素基を有
し、分子量が500以下のものである。例えば多価アル
コールとしてはエチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン アルカノールアミンとしては、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ジイソプロパノールアミン、N−アルキル置換ジ
エタノールアミン、芳香族ポリアミンとしては1−メチ
ル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1
−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼ
ン、1,3,5−トリエチル−2,6−ジアミノベンゼ
ン、3,5,3′,5′−テトラエチル−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、3.5−ジエチル−2,4−
ジアミオトルエンと3,5−ジエチル−2,6−ジアミ
ノトルエンが8:2の混合物(DETDA)などが挙げ
られる。
ては、多価アルコール、アルカノールアミン、ポリエー
テルポリオール、芳香族ポリアミン、脂肪族ポリアミン
などの活性水素化合物がある。好ましい鎖長延長剤とし
ては、上記の化合物のうち2個以上の活性水素基を有
し、分子量が500以下のものである。例えば多価アル
コールとしてはエチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン アルカノールアミンとしては、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ジイソプロパノールアミン、N−アルキル置換ジ
エタノールアミン、芳香族ポリアミンとしては1−メチ
ル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1
−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼ
ン、1,3,5−トリエチル−2,6−ジアミノベンゼ
ン、3,5,3′,5′−テトラエチル−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、3.5−ジエチル−2,4−
ジアミオトルエンと3,5−ジエチル−2,6−ジアミ
ノトルエンが8:2の混合物(DETDA)などが挙げ
られる。
【0013】本発明に使用される(c)内部離型剤とし
ては、長鎖アルキル基を含有するケトン化合物で対称又
は非対称の構造を有するものである。脂肪族対称ケトン
の親油基の炭素数は10〜50を有し1以上のカルボニ
ル基を含有するものである。例えばジ−n−ヘキシルケ
トン、ジ−n−ヘプチルケトン、ジ−n−オクチルケト
ン、ジ−n−ノニルケトン、ジ−n−ウンデシルケト
ン、ジ−n−トリデシルケトン、ジ−n−ペンタデシル
ケトン、ジ−n−ヘプタデシルケトン、5,7−ウンデ
カンジオン、8,10−オクタデシルジオンなどが挙げ
られる。
ては、長鎖アルキル基を含有するケトン化合物で対称又
は非対称の構造を有するものである。脂肪族対称ケトン
の親油基の炭素数は10〜50を有し1以上のカルボニ
ル基を含有するものである。例えばジ−n−ヘキシルケ
トン、ジ−n−ヘプチルケトン、ジ−n−オクチルケト
ン、ジ−n−ノニルケトン、ジ−n−ウンデシルケト
ン、ジ−n−トリデシルケトン、ジ−n−ペンタデシル
ケトン、ジ−n−ヘプタデシルケトン、5,7−ウンデ
カンジオン、8,10−オクタデシルジオンなどが挙げ
られる。
【0014】脂肪族非対称ケトンの親油基の炭素数は1
0〜25を有し1以上のカルボニル基を含有するもので
ある。例えばメチル−n−ノニルケトン、メチル−n−
デシルケトン、メチル−n−ウンデシルケトン、メチル
−n−ドデシルケトン、メチル−n−トリデシルケト
ン、メチル−n−テトラデシルケトン、メチル−n−ペ
ンタデシルケトン、メチル−n−ヘキサデシルケトン、
メチル−n−ヘプタデシルケトン、2,4ウンデカンジ
オン、2,4−トリデカンジオン、2,4−オクタデシ
ルジオンなどが挙げられる。
0〜25を有し1以上のカルボニル基を含有するもので
ある。例えばメチル−n−ノニルケトン、メチル−n−
デシルケトン、メチル−n−ウンデシルケトン、メチル
−n−ドデシルケトン、メチル−n−トリデシルケト
ン、メチル−n−テトラデシルケトン、メチル−n−ペ
ンタデシルケトン、メチル−n−ヘキサデシルケトン、
メチル−n−ヘプタデシルケトン、2,4ウンデカンジ
オン、2,4−トリデカンジオン、2,4−オクタデシ
ルジオンなどが挙げられる。
【0015】これらの離型剤は、外部離型剤としても、
内部離型剤としても使用することができ、内部離型剤と
して使用する場合、ポリオール成分(B)に対して0.
5〜10.0重量%を用いる。また従来の金属塩系の内
部離型剤は、可溶化剤を必要としなければ離型効果を発
揮しないが、本発明の内部離型剤は、可溶化剤を必要と
せずに離型効果を発揮する。
内部離型剤としても使用することができ、内部離型剤と
して使用する場合、ポリオール成分(B)に対して0.
5〜10.0重量%を用いる。また従来の金属塩系の内
部離型剤は、可溶化剤を必要としなければ離型効果を発
揮しないが、本発明の内部離型剤は、可溶化剤を必要と
せずに離型効果を発揮する。
【0016】本発明に必要に応じて使用することができ
る(d)発泡剤、助剤としては、発泡剤として不活性低
沸点溶剤と反応性発泡剤の2種があり、前者としては、
塩化メチレン、三塩化メチレン、トリクロロフルオロメ
タン、ジクロロジフルオロメタン、アセトン、ヘキサン
などが挙げられ、更に窒素ガスや空気なども包含され
る。後者としては水が挙げられ、アゾ化合物のように室
温より高い温度で分解して気体を発生するものも含まれ
る。
る(d)発泡剤、助剤としては、発泡剤として不活性低
沸点溶剤と反応性発泡剤の2種があり、前者としては、
塩化メチレン、三塩化メチレン、トリクロロフルオロメ
タン、ジクロロジフルオロメタン、アセトン、ヘキサン
などが挙げられ、更に窒素ガスや空気なども包含され
る。後者としては水が挙げられ、アゾ化合物のように室
温より高い温度で分解して気体を発生するものも含まれ
る。
【0017】また(d)助剤としては、整泡剤、触媒な
どがあり、整泡剤としては、例えばオルガノポリシロキ
サン、オルガノポリシロキサン−ポリオキシアルキレン
共重合体、ポリオキシアルキレン側鎖を有するポリアル
ケニルシロキサンなどのシリコーン系界面活性剤、及び
カチオン系、アニオン系、非イオン系界面活性剤などが
挙げられる。
どがあり、整泡剤としては、例えばオルガノポリシロキ
サン、オルガノポリシロキサン−ポリオキシアルキレン
共重合体、ポリオキシアルキレン側鎖を有するポリアル
ケニルシロキサンなどのシリコーン系界面活性剤、及び
カチオン系、アニオン系、非イオン系界面活性剤などが
挙げられる。
【0018】触媒としては、例えばトリエチルアミン、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジエチル
モノエタノールアミン、テトラメチルエチレンジアミ
ン、テトラメチルプロパンジアミン、テトラメチルヘキ
サンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミンなど
のアミン類、例えばスタナスオクトエート、ジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジメチル錫メ
チルカプタイド、ジブチル錫メルカプタイド、テトラブ
チル−1,3−ジアセトキシジスタノキサン、テトラブ
チル−1,3−ジラウロイルオキシジスタノキサン等の
有機金属化合物、第3級アミン類のカルボン酸塩などの
従来公知のものが使用でき、これらの混合物も挙げられ
る。
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジエチル
モノエタノールアミン、テトラメチルエチレンジアミ
ン、テトラメチルプロパンジアミン、テトラメチルヘキ
サンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミンなど
のアミン類、例えばスタナスオクトエート、ジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジメチル錫メ
チルカプタイド、ジブチル錫メルカプタイド、テトラブ
チル−1,3−ジアセトキシジスタノキサン、テトラブ
チル−1,3−ジラウロイルオキシジスタノキサン等の
有機金属化合物、第3級アミン類のカルボン酸塩などの
従来公知のものが使用でき、これらの混合物も挙げられ
る。
【0019】反応射出成形は、ポリオール成分とイソシ
アネート成分の少なくとも2成分を調製し、高圧で衝突
させ反応混合物とし、この反応混合物を金型に充填し成
形品を得る方法である。ポリオール成分はポリオール及
び/又はポリアミン、鎖延長剤、内部離型剤、必要に応
じて発砲剤、助剤からなる。
アネート成分の少なくとも2成分を調製し、高圧で衝突
させ反応混合物とし、この反応混合物を金型に充填し成
形品を得る方法である。ポリオール成分はポリオール及
び/又はポリアミン、鎖延長剤、内部離型剤、必要に応
じて発砲剤、助剤からなる。
【0020】
【発明の効果】本発明により得られるポリウレタン及び
/又はポリウレア成形品は、反応射出成形機により成形
性に優れ、かつ金型からの良好な離型性を示し、また、
得られた成形品の物性、塗装性も良好である。
/又はポリウレア成形品は、反応射出成形機により成形
性に優れ、かつ金型からの良好な離型性を示し、また、
得られた成形品の物性、塗装性も良好である。
【0021】
【実施例】本発明について、実施例及び比較例により更
に詳しく説明するが、本発明はこれらにより何ら限定さ
れるものではない。実施例及び比較例において、「部」
は全て「重量部」を、「%」は全て「重量%」を意味す
る。実施例及び比較例で使用した試料は以下の通りであ
る。 ポリオールA:水酸基価28.0のポリオキシプロピレンポリオール。 (FA−909;三洋化成工業の商品名) ポリアミンA:アミン価56の2官能アミン末端ポリオキシプロピレン。 (D−2000;テキサコ・ケミカルの商品名) 内部離型剤A:ジ−n−ヘプチルケトン 内部離型剤B:ジ−n−ウンデシルケトン 内部離型剤C:メチル−n−トリデシルケトン 内部離型剤C:メチル−n−トリデシルケトン 内部離型剤D:メチル−n−ペンタデシルケトン 内部離型剤E:ステアリン酸亜鉛 EDA−p4:N,N−N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル) エチレンジアミン。 触媒A:トリエチレンジアミンとジプロピレングリコールが1:2の混合物。 触媒B:ジブチル錫ジラウレート。
に詳しく説明するが、本発明はこれらにより何ら限定さ
れるものではない。実施例及び比較例において、「部」
は全て「重量部」を、「%」は全て「重量%」を意味す
る。実施例及び比較例で使用した試料は以下の通りであ
る。 ポリオールA:水酸基価28.0のポリオキシプロピレンポリオール。 (FA−909;三洋化成工業の商品名) ポリアミンA:アミン価56の2官能アミン末端ポリオキシプロピレン。 (D−2000;テキサコ・ケミカルの商品名) 内部離型剤A:ジ−n−ヘプチルケトン 内部離型剤B:ジ−n−ウンデシルケトン 内部離型剤C:メチル−n−トリデシルケトン 内部離型剤C:メチル−n−トリデシルケトン 内部離型剤D:メチル−n−ペンタデシルケトン 内部離型剤E:ステアリン酸亜鉛 EDA−p4:N,N−N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル) エチレンジアミン。 触媒A:トリエチレンジアミンとジプロピレングリコールが1:2の混合物。 触媒B:ジブチル錫ジラウレート。
【0022】イソシアネートA:MDIをウレトンイミ
ン変性したNCO含量29.1%の液状イソシアネート
を、水酸基価33のポリオキシプロピレンポリオール
(商品名FA−703;三洋化成工業製)で変性したN
CO含量22.7%の液状イソシアネート。イソシアネ
ートB:MDIをウレトンイミン変性したNCO含量2
9.1%の液状イソシアネートを、ポリオールAで変性
したNCO含量16.1%の液状イソシアネート。
ン変性したNCO含量29.1%の液状イソシアネート
を、水酸基価33のポリオキシプロピレンポリオール
(商品名FA−703;三洋化成工業製)で変性したN
CO含量22.7%の液状イソシアネート。イソシアネ
ートB:MDIをウレトンイミン変性したNCO含量2
9.1%の液状イソシアネートを、ポリオールAで変性
したNCO含量16.1%の液状イソシアネート。
【0023】(ポリオール混合液の調製) それぞれのポリオール混合液の調製は以下に示す方法で
行い、その組成を表1に示す。 ポリオール混合液Aの調製 四つ口フラスコにポリオールA 100部とDETDA
25部及び内部離型剤A 2部を仕込み80℃で10
分攪拌混合して、内部離型剤Aを原料ポリオールに溶解
させた後、触媒A 0.3部と触媒B 0.15部を加
えて混合しポリオール混合液Aを調製した。 ポリオール混合液B〜Fの調製 表1に示す組織でポリオール混合液Aと同様の方法で調
製した。
行い、その組成を表1に示す。 ポリオール混合液Aの調製 四つ口フラスコにポリオールA 100部とDETDA
25部及び内部離型剤A 2部を仕込み80℃で10
分攪拌混合して、内部離型剤Aを原料ポリオールに溶解
させた後、触媒A 0.3部と触媒B 0.15部を加
えて混合しポリオール混合液Aを調製した。 ポリオール混合液B〜Fの調製 表1に示す組織でポリオール混合液Aと同様の方法で調
製した。
【0024】ポリオール混合液G〜Iの調製 表1に示す組成で内部離型剤としてステアリン酸亜鉛を
用い、ポリオール混合液Aの調製と同様に80℃で10
分攪拌混合した後表1の触媒を加えた。但しポリオール
混合液Iはステアリン酸亜鉛と同量の可溶化剤EDA−
p4を用いた。
用い、ポリオール混合液Aの調製と同様に80℃で10
分攪拌混合した後表1の触媒を加えた。但しポリオール
混合液Iはステアリン酸亜鉛と同量の可溶化剤EDA−
p4を用いた。
【0025】
【表1】
【0026】実施例1 イソシアネートAをA液として、ポリオール混合液Aを
B液として反応射出成形機(ポリウレタンエンジニアリ
ング製PU−50 RIM)を用いて図1に示す成形品
(W250×D180×t3mm)を、NCOインデッ
クス 105で成形した。結果を表2に示す。
B液として反応射出成形機(ポリウレタンエンジニアリ
ング製PU−50 RIM)を用いて図1に示す成形品
(W250×D180×t3mm)を、NCOインデッ
クス 105で成形した。結果を表2に示す。
【0027】実施例2〜6 B液としてポリオール混合液Bを用いた以外は実施例1
と同じ方法で成形を行った。結果を表2に示す。
と同じ方法で成形を行った。結果を表2に示す。
【0028】比較例1〜3 表2に示すA液、B液を用い実施例1と同様の方法で成
形品を得た。結果を表2に示す。
形品を得た。結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例1〜6により得られた成形品は、い
ずれも優れた金型からの離型性を示し、物性及び塗装性
も良好であった。
ずれも優れた金型からの離型性を示し、物性及び塗装性
も良好であった。
【0031】実施例及び比較例で示した樹脂の評価は、
以下の通りに行なった。連続脱型回数:外部離型剤とし
てD−186(中京油脂製)を初回のみ金型の表面に塗
布し、成形品が破れることなく脱型できる回数。 曲げ弾性率: JIS K−6911による。 伸び: JIS K−6301による。 ヒート・サグ: 10.16cm(4インチ)オーバーハング、
120℃×1hrによる。
以下の通りに行なった。連続脱型回数:外部離型剤とし
てD−186(中京油脂製)を初回のみ金型の表面に塗
布し、成形品が破れることなく脱型できる回数。 曲げ弾性率: JIS K−6911による。 伸び: JIS K−6301による。 ヒート・サグ: 10.16cm(4インチ)オーバーハング、
120℃×1hrによる。
【図1】製品の外観図である。
【図2】側面図である。
【図3】断面図である。
フロントページの続き 審査官 佐藤 健史 (56)参考文献 特開 平3−37216(JP,A) 特開 昭59−47237(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 75/00 - 75/12 C08G 18/00 - 18/87 C08K 5/07
Claims (1)
- 【請求項1】(a)有機ポリイソシアネートからなるポ
リイソシアネート成分(A)と、(b)ポリオール及び
/又はポリアミン、鎖長延長剤(c)内部離型剤(d)
必要に応じて発泡剤、助剤からなるポリオール成分
(B)とを用いて反応射出成形によりポリウレタン及び
/又はポリウレア成形物の製造において、(c)が炭素
数10〜50を有する脂肪族対称ケトン又は炭素数10
〜25を有する脂肪族非対称ケトンであり、該脂肪族対
称ケトン及び脂肪族非対称ケトンに含有されるカルボニ
ル基が1以上であり、該(c)がポリオール成分(B)
に対して0.05〜10.0重量%を用いることを特徴
とする自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリ
ウレア成形物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35564291A JP3146462B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35564291A JP3146462B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07268206A JPH07268206A (ja) | 1995-10-17 |
JP3146462B2 true JP3146462B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=18445021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35564291A Expired - Fee Related JP3146462B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146462B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP35564291A patent/JP3146462B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07268206A (ja) | 1995-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5106874A (en) | Process for preparing elastomeric polyurethane or polyurethane-urea polymers, and polyurethanes so prepared | |
EP0403313B1 (en) | Flexible polyurethane foams prepared using low unsaturation polyether polyols and a process for preparing the same | |
AU640673B2 (en) | Process for preparing elastomeric polyurethane or polyurethane-urea polymers, and polyurethanes so prepared | |
EP0173888A1 (en) | A process for the production of polyurethane elastomers and an isocyanate-reactive composition to be used in this process | |
US4902768A (en) | Elastomers prepared from N-(polyoxyalkyl)-N-(alkyl)amines | |
EP0362647B1 (en) | Flexible polyurethane foams comprising a (cyclo)aliphatic diamine | |
CA1307065C (en) | Polyurethane elastomers prepared from high molecular weight prepolymers | |
JPH03106922A (ja) | 相溶化活性水素化合物―アルキレングリコール組成物 | |
KR19980087410A (ko) | 폴리우레탄 성형품의 제조 방법 | |
US5134172A (en) | Isocyanate-reactive compositions | |
JPH03106923A (ja) | 相溶化活性水素化合物―アルキレングリコール組成物 | |
JP3109061B2 (ja) | 自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法 | |
JP3146462B2 (ja) | 自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法 | |
JPH03153724A (ja) | イソシアネート反応性組成物 | |
EP0297536B1 (en) | N-(polyoxyalkyl)-N-(alkyl)amines | |
JPH0586161A (ja) | 内部離型剤及び自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法 | |
US5028637A (en) | Isocyanate reactive mixture and the use thereof in the manufacture of flexible polyurethane foams | |
JPH07126521A (ja) | 自己離型性の優れたポリウレタン及び/又はポリウレア成形物の製造方法 | |
DE69106051T2 (de) | Polyisocyanatzusammensetzung. | |
EP0386564B1 (en) | Preparation of flexible polyurethane foams | |
CA1336023C (en) | Isocyanate reactive mixture and the use thereof in the manufacture of flexible polyurethane foams | |
JPH02300227A (ja) | ポリウレアエラストマー成形物の製造方法 | |
JPH059257A (ja) | ポリウレタンおよび/またはポリウレア成形物の製造法 | |
CA2004559A1 (en) | Method for preparing moulded polyurea-polyurethane flexible foams | |
JPH06239954A (ja) | ポリウレタンおよび/またはポリウレア成形物 の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |