JP3146194U - 雨水貯留浸透設備の開口補強構造 - Google Patents

雨水貯留浸透設備の開口補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】雨水貯蔵浸透設備における充填体開口部に、簡便な補強を施すことにより、水平強度を増加させることができる開口部補強構造を提供する。
【解決手段】水平部と垂直部とを備えた枠状に形成された開口補強枠30を、充填体開口部50を形成する複数の充填部材上20に載置して前記水平部を支持させるとともに前記垂直部を前記充填体の側面にあてがい、載置された水平部上に複数の充填部材を載置することにより前記開口補強枠を挟持して固定し、垂直部で空洞部の形状を保持する。
【選択図】図1

Description

本考案は雨水貯留浸透設備の開口補強構造に係り、貯水空間に形成された開口部を補強し、水平荷重に対する強度を高めることができる開口補強構造に関する。
ビルや路面舗装によって地表が覆われている現代の都市環境では、雨水は地中への浸透を遮られ、都市型洪水や地下水の減少などを引き起こしている。そのため、多くの自治体や企業等では、雨水貯留設備の設置を積極的に進めている。また、夏季の水不足時や震災時の生活水確保のために、ビルやマンションの周辺に貯水槽を形成して、これに雨水を溜める試みが実施されている。
このような雨水貯留設備としては、例えば特許文献1に記載されたものが挙げられる。図6は特許文献1に記載された従来の雨水貯留浸透設備を示した断面図である。この雨水貯留浸透設備10は、予め掘り下げられた地面の凹部に、プラスチック製の複数の充填体20を積み上げることにより、雨水の貯留空間を確保したものである。地面に形成された凹部表面には遮水シートが敷設され、充填体20が配設された後、埋め戻し土11等で被覆することにより、雨水貯留浸透設備10は築造される。
特開昭63−268823号公報
しかし、特許文献1に記載された雨水貯蔵浸透設備10の水平強度は、鉛直強度に比べ低くなりやすい。そのため、卓越した水平荷重が雨水貯蔵浸透設備10に作用した場合、例えば、充填体20を深部に配設することにより側方土圧が作用する場合や、地震による水平移動が作用する場合等に、雨水貯留浸透設備10内に不具合が生じることがあった。特に、雨水貯蔵浸透設備10の維持管理を目的に形成された充填体開口部50を形成する充填体20は特に弱点になりやすく、作用した水平荷重により充填体開口部50が塞がったり、積み重なった充填体20にズレが発生したりと、雨水貯留浸透設備10のメンテナンスに支障が生じていた。
本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであり、従来、水平荷重に対して特に弱点とされてきた雨水貯蔵浸透設備における充填体開口部に、簡便な補強を施すことにより、雨水貯蔵浸透設備の水平強度を増加させることができる開口部補強構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る雨水貯留浸透設備の開口補強構造は、複数個の充填部材を、地下空間に縦横かつ上下に積層してなる雨水貯留浸透設備の一部に、前記地下空間を上下に貫通する開口部を設け、前記充填部材の開口周縁部に、枠状に組み立てられた開口補強枠を係止、載置して前記開口部の形状を保持するようにしたことを特徴とする。
また、前記開口補強枠は、充填部材上に挟持される水平板部と、充填体の水平方向のズレを防止する垂直板部と、を備えるように構成してもよい。
また、前記開口部の最下部に設置された開口補強枠に底板を取り付けるように構成してもよい。
以上のように本考案によれば、開口補強枠を充填体開口部に設置することにより、充填体開口部に作用する作用力を開口補強枠が受け持ち、隣接する充填体に応力を伝達することができる。そのため、充填体開口部に発生する過度な応力集中を抑えることができるという効果を奏する。
また、充填体の開口形状を開口補強枠で保持することができるため、充填体の平面方向のズレを抑制することができるという効果を奏する。
さらに、開口補強枠にタラップ取付ピースを取り付けることにより、充填体の開口部に容易にタラップを設置することができるという効果を奏する。
以下、本考案に係る雨水貯留浸透設備の開口補強構造を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本考案に係る開口補強構造が設置された雨水貯留浸透設備の断面図を示しており、図2は、雨水貯留空間を形成する充填体の斜視図を示している。雨水の貯留空間は、地表面から所定深さまで掘削された地下空間に充填体20が積み上げられて形成されている。ポリプロピレン製の充填体20の表面には多数の孔が形成されており、充填体20の寸法は人が容易に持ち運びできる程度に設定されている。図2に示すように、正方形をなした平板状のベース板21には、先細の4つのテーパ円柱体22が垂直に立設されている。各テーパ円柱体22の上面には、2つの突出した結合突起23と、この結合突起23と嵌合可能な二つの結合孔24とが形成されている。また、ベース板21の下面にも、図示しない結合突起と、この結合突起と嵌合可能な結合孔とが形成されている。
充填体20は、各テーパ円柱体22の上面に形成された一方の充填体20の結合突起23と、他方の充填体20の結合孔24とが嵌合されることにより、相対するテーパ円柱体22の端面で充填体20を一体化させることができる。さらに、各ベース板21の下面に形成された一方の充填体20の結合突起と、他方の充填体20の結合孔とが嵌合されることにより、相対するベース板21の端面で充填体20を一体化させることができる。このように、前述した地下空間に、充填体20が縦横かつ上下に配設、一体化されることにより、雨水貯留空間が形成される。そして、雨水貯留空間上部が埋め戻し土11で被覆されることにより、雨水貯蔵浸透設備10が築造される。
このように築造された雨水貯蔵浸透設備10では、土砂の流入による貯水空間の減少を防止する必要がある。そこで、雨水貯蔵浸透設備10の維持機管理のため、作業員の進入路や、作業空間の確保を目的として、充填体開口部50やマンホール13が設けられる。本実施形態での充填体開口部50の開口は、充填体20の1個分の平面積を有している。充填体上部に施工された埋め戻し土内に進入路を確保するため、充填体開口部50の上方にはマンホール13が設置される。マンホール13内には、作業員の昇降作業のためにステップ14が設けられている。また、マンホール13による充填体20への支圧応力を低減させるため、マンホール13下側には樹脂製天板12が敷設される。
充填体開口部50の所定の高さ位置には、開口補強枠30が設置される。図3は、本考案に係る第1の開口補強枠の斜視図を示しており、図3(a)は一般部に設置される開口補強枠の斜視図、図3(b)は最下部に設置される底板付開口補強枠の斜視図を示している。図3(a)に示すように、一般部に使用される開口補強枠30は、所定長に切断された4本のL型鋼が枠状に組み立てられ、溶接にて連結されている。この開口補強枠30は、充填体20上に載置されるつば部31と、充填体20の水平方向のズレを防止する垂直板部32とを備えている。開口補強枠30の内面には、ボルト孔が形成された鋼板(例えば平鋼など)からなるタラップ取付ピース33が2箇所溶接されている。これに対し、図3(b)に示す充填開口部50の最下部に設置される底板付開口補強枠35には、垂直板部32の端部に天板34が溶接されている。そして、垂直板部32をつば部31の上方に向けて地下空間の底面に載置され、4辺のつば部31上に充填体20のベース板21が載置される。これにより、底板付開口補強枠35はベース板21と地下空間の底面とで挟持される。天板34は、作業員の足場となり作業性を確保すると同時に、最も問題となる最下部の充填体20のズレを防止するための補強の役割を果たす。これらの開口補強枠30と底板付開口補強枠35には、適切な亜鉛付着量が考慮された溶融亜鉛めっき処理が施され、雨水貯留部の厳しい腐食環境に配慮されている。
図4は、充填体開口部に設置された一般部の第1の開口補強枠に着目した図を示しており、図4(a)は、図1中の矢視IV-IVで示したベース板の平面図、図4(b)は、矢視IVb-IVbで示した断面図を示している。充填体20が、ベース板21を上側にして雨水貯留空間に配設されると、開口補強枠30は、つば部31がベース板21に係止され、垂直板部32がベース板21の側面に接触するように載置される。この開口補強枠30上に、充填体20が配設されることにより、開口補強枠30のつば部31は、相対するベース板21の結合面間に挟持されて固定される。この際、充填体20に、つば部31の板厚分を収納可能な補強枠設置用切欠25を形成しておくと、隣接する充填体20間に発生する段差を防ぐことができる。
このように、開口補強枠、及び底板付開口補強枠を充填体開口部に設置することにより、充填体開口部に作用する作用力を開口補強枠、及び底板付開口補強枠が負担し、隣接する充填体に応力を伝達することができる。そのため、充填体開口部に発生する過度な応力集中を抑えることができる。また、充填体の開口形状を開口補強枠、及び底板付開口補強枠で保持することができるため、充填体の平面方向のズレを抑制することができる。
充填体20の積層数が多く充填体開口部50が深い場合、充填体開口部50内での作業員の昇降を容易にするためタラップ40を設置する場合が多い。本考案に係る開口補強枠30を設置した場合は、タラップ40を容易に設置することが可能となる。上述のように、一般部の開口補強枠30内面には、ボルト孔が形成されたタラップ取付ピース33が溶接されている。また、タラップを構成するL型鋼にも、ボルト孔が形成された鋼板(例えば平鋼など)からなるガセット41が溶接付けされている。タラップ取付ピース33にガセット41がボルトにて固定されることにより、充填体開口部50にタラップ40を取り付けることができる。このボルト42には防錆ボルトを使用して、雨水貯留部の腐食環境に配慮することが望ましい。
上記では、開口補強枠30と底板付開口補強枠35とのつば部31を、充填体20のベース板21で挟持する構造について説明した。さらに、より確実な充填体20との固定を実現するため、ベース板21とつば部31とに連通したボルト孔を形成し、両者を防錆ボルト等で連結してもよい。
上記実施形態では、L型鋼から製作された開口補強枠30と底板付開口補強枠35とについて説明したが、これらの製作方法について限定するものではない。例えば、図5に示すように、CT型鋼から製作しても、本考案の効果を享受することができる。図5は本考案に係るCT型鋼から製作された第2の開口補強枠に着目した図4(b)と同矢視からみた断面図である。この開口補強枠30は、切断されたCT型鋼が枠状に組み合わされ、溶接にて連結されている。この開口補強枠30を用いると、結合された上下の充填体20のベース板21側面を、垂直板部32で保持することが可能となる。また、タラップ取付ピースを内面に取り付けることにより、タラップを容易に設置することができる。
本考案に係る開口補強構造が設置された雨水貯留浸透設備の断面図。 雨水貯留空間をに積層される充填体。 本考案に係る第1の開口補強枠の斜視図で、(a)は一般部に使用される開口補強枠の斜視図、(b)は最下部に使用される底板付開口補強枠の斜視図。 充填体開口部に設置された第1の開口補強枠に着目した図で、図4(a)は、図1中の矢視IV-IVで示したベース板の平面図、図4(b)は、矢視IVb-IVbで示した断面図。 本考案に係る第2の開口補強枠の断面図。 従来の雨水貯留浸透設備を示した断面図。
符号の説明
10 雨水貯留浸透設備
11 埋め戻し土
12 樹脂製天板
13 マンホール
14 ステップ
20 充填体
21 ベース板
22 テーパ円柱体
23 結合突起
24 結合孔
25 補強枠設置用切欠
30 開口補強枠
31 つば部
32 垂直板部
33 タラップ取付ピース
34 天板
35 底板付開口補強
40 タラップ
41 ガセット
42 ボルト
50 充填体開口部

Claims (3)

  1. 複数個の充填部材を、地下空間に縦横かつ上下に積層してなる雨水貯留浸透設備の一部に、前記地下空間を上下に貫通する開口部を設け、前記充填部材の開口周縁部に、枠状に組み立てられた開口補強枠を係止、載置して前記開口部の形状を保持するようにしたことを特徴とする雨水貯留浸透設備の開口補強構造。
  2. 前記開口補強枠は、充填部材上に挟持される水平板部と、充填体の水平方向のズレを防止する垂直板部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の雨水貯留浸透設備の開口補強構造。
  3. 前記開口部の最下部に設置された開口補強枠に底板を取り付けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の雨水貯留浸透設備。
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JP2012158962A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Sekisui Techno Seikei Kk 雨水貯留施設における点検口の構造
JP2013181280A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Takiron Co Ltd 地下水槽用充填部材

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