JP3145765U - ロッキングチェアー - Google Patents

Abstract

【課題】軽量で強度を持ったロッキングチェアを提供する。
【解決手段】上部に背柱を連接した前支脚４を後方向に斜設し、後支脚５を背柱に斜設連接し、左右の前支脚と後支脚間の下端にロッカーを架設するとともに、座板１を左右の前支脚間に架設した前貫７と左右の後支脚間に架設した後貫８に固設している。
【選択図】図１

Description

本考案は、ロッキングチェアに関するものである。

人間工学上、机の上でパソコンを利用したり執筆や読書をするときには、座面は３度〜５度前方向に傾斜していることが身体への負担が少なく、また、背凭れに凭れる場合には後方向に３度〜６度傾斜していることが望ましいとされている。

また、人の身体は、長時間同じ姿勢を強いられると苦痛を感じ知らず知らずのうちに姿勢を入れ替えながら椅子に座っている。

このようなことから、人体工学を具えた椅子脚の開発が望まれていた。

そこで、人体工学を具えた椅子脚が開発されている（特許文献１）。

実用新案登録第３１３０２８９号公報

本考案は、このように人間工学データに基づく最適で、軽量であるにも拘らず強度をもったロッキングチェアを提供すべく開発されたものであって、学童用としても大人用としても利用できるようにしたものである。

すなわち、児童でも利用できるようにするためには、できる限り本体の軽量化を図る必要があり、また、前後にロッキングすることから、前後の支脚とロッカーとの連接部分がぐらつきにくいようにしたものである。

上述の問題点を解決するために、本考案は、上部に背柱を連接した前支脚を後方向に斜設し、後支脚を背柱に斜設連接し、左右の前支脚と後支脚間の下端にロッカーを架設するとともに、座板を左右の前支脚間に架設した前貫と左右の後支脚間に架設した後貫に固設したことを特徴とするものである。

左右の前支脚間の下方には前貫と一体としている足置きを架設し、左右の前後支脚間の上部には前貫及び後貫を架設し、該前貫、後貫を座板固定桟とし、座板を固定している。

また、足置き部を上下動できるようにすることによって幼児から児童まで使用することが出来るようにしたことを特徴とするものである。

本考案は、このように前支脚と後支脚とロッカーとにより三角形を形成するようにしているので座板にかかる荷重が前後に分散され支脚にかかる負担が減少することとなり少々椅子を揺動させてもぐらつきが生じることがなく、安定感のあるロッキングチェアを提供することができる。

特に、ロッキングチェアでは使用中に体重を前後にかけることが多くなり、前後の支脚に負担がかかり易くなる。その結果、支脚が垂直に立設していると、支脚とロッカーとの結合部が軋み易くなるからである。

また、上述のようにチェアの構成部材を極力少なくしているので、軽量となり児童でも容易に持ち運びすることができる。

実施例について図面を参照して説明すると、図１において、１は座板、２は背凭れ、３は足置き部、４は前支脚、５は後支脚、６はロッカー、７は前貫、８は後貫である。

前支脚４は、上部に背柱を延設し、後方向に斜設している。後支脚５は、前支脚４の上方に斜設している。
ロッカー６は、左右の前支脚及び後支脚の下端間に架設している。
背凭れ２は、左右の前支脚４間の上部に架設している。
足置き部３は、前貫３１と一体とし、前貫３１を左右の前支脚４間の下方に架設している。
前貫７は、左右の前支脚４間に架設し、後貫８は、左右の後支脚５間に架設している。
座板１は、前貫７と後貫８に固設している。

このようにすることによって、前支脚４、後支脚５及びロッカー６とにより三角形状を形成することとなり、座板に座ると前支脚４と後支脚５とに均等に力が分散され、また揺動しても前後支脚が斜設されているため支脚に無理な力がかからないため軋むことがなく安定感のあるものとなる。

本体は、座板１と背凭れ２と前支脚４と後支脚５とロッカー６とで構成することによって部材の省力を図ることができるだけでなく、軽量化を図ることもでき児童でも持ち運びができる。

本考案の前方向より見た斜視図である。 本考案の後方向より見た斜視図である。

符号の説明

１ 座板
２ 背凭れ
３ 足置き部
４ 前支脚
５ 後支脚
７ 前貫
８ 後貫

Claims (1)

1. 上部に背柱を連接した前支脚を後方向に斜設し、後支脚を背柱に斜設連接し、左右の前支脚と後支脚間の下端にロッカーを架設するとともに、座板を左右の前支脚間に架設した前貫と左右の後支脚間に架設した後貫に固設したことを特徴とするロッキングチェアー

Images