JP3145317B2 - 聴力検査装置 - Google Patents

聴力検査装置

Info

Publication number
JP3145317B2
JP3145317B2 JP25804996A JP25804996A JP3145317B2 JP 3145317 B2 JP3145317 B2 JP 3145317B2 JP 25804996 A JP25804996 A JP 25804996A JP 25804996 A JP25804996 A JP 25804996A JP 3145317 B2 JP3145317 B2 JP 3145317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
response
test
sound
level
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25804996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1099301A (ja
Inventor
正巳 杉本
隆司 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rion Co Ltd
Original Assignee
Rion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rion Co Ltd filed Critical Rion Co Ltd
Priority to JP25804996A priority Critical patent/JP3145317B2/ja
Publication of JPH1099301A publication Critical patent/JPH1099301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3145317B2 publication Critical patent/JP3145317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被験者からの応答
に基づいて検査音レベルを自動的に上昇および下降させ
て聴力測定を行う聴力検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の聴力検査装置として、特
願昭51−19705号公報に記載の自動聴力測定装置
が知られている。この自動聴力測定装置は、はじめに所
定の周波数の断続した検査音を受話器によって被検者に
聴かせ、検査音のレベルを所定の時間間隔で5dBずつ
大きくして行き、被検者が聴こえる旨の応答、即ち、応
答スイッチをオン動作させると、この時の検査音のレベ
ルを記憶する。そして、確認のため、この時の検査音の
レベルより10dB程度レベルの高い音を被検者に聴か
せ、この後、検査音のレベルを20dB程度低くする。
【0003】聴こえる旨の応答がなくなった(以下、無
応答と呼ぶ)場合は、記憶した検査音のレベルを域値
(最小可聴値)とする。聴こえる旨の応答がなくならな
い場合は、この応答がなくなるまで所定の時間間隔で2
0dBずつ検査音レベルを小さくして被検者に聴かせ、
被検者が聴こえる旨の応答を停止した時点から、再び5
dBずつ検査音のレベルを増していく。再度、聴こえる
旨の応答が得られた場合には、この時の検査音レベルを
記憶し、前回の聴こえる旨の応答があった検査音レベル
と比較する。そして、一致していれば、この検査音レベ
ルを域値とする。一致しなければ、同様の操作を数回繰
返し、聴こえる旨の応答のあった検査音レベルが過去の
ものと一致した検査音レベルを域値とする。この操作
は、各周波数(125,250,500,1000,2
000,4000,8000Hz)毎に繰返され、ま
た、左右の耳に対し実行される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の自
動聴力検査装置は、被検者は、検査音が聞こえ始めたと
き、応答スイッチをオン動作させ、検査音が聴こえてい
る間、このオン動作をし続け、聴こえなくなったらオフ
動作させる(以下、「正常応答」と呼ぶ)ことを前提と
している。しかしながら、被検者の中には音が聞こえ始
めたとき1回だけ短くオン動作する(以下、「短応答」
と呼ぶ)被検者がいる。この被検者からは、音が聞こえ
続けている、あるいは音が聞こえなくなったと言う情報
が得られないため、自動聴力検査装置は、どこまで音を
大きくすれば良いか、また小さくすれば良いかを判断で
きず、検査を続行することができなくなるという問題が
あった。
【0005】また、検査音が断続音であるため、この断
続音に合わせて応答スイッチを断続的にオン動作させる
(以下、「断続応答」と呼ぶ)被検者もいる。このよう
な断続応答に対処するため、自動聴力検査装置は、応答
チェックルーチン、即ち、検査音を提示あるいは、検査
音レベルを変更してから、一定時間同じレベルを保ち、
その間被検者の聴こえたか否かの応答を監視し続けるル
ーチンを備えている。
【0006】応答チェックルーチンには、様々なタイプ
のものがあるが、簡単なものでは、例えば、特願平6−
114575号公報に記載のように、検査音提示時間
中、応答ありを続ける(オン動作し続ける)、あるいは
応答なしから応答ありへの変化があり、その後応答あり
を続けるものを、「応答あり」と判断し、その他のもの
を「応答なし」と判断するものがある。しかし、このよ
うな応答チェックルーチンでは、断続応答をする被検者
に対しては常に「応答なし」、即ち、聴こえていないと
判断してしまうという不都合を有していた。
【0007】また、このような不都合を解消するため
に、「応答あり」とみなすような対策を仮に講じたとし
ても、以下のような不都合はさけられなかった。通常、
被検者が検査音を聴き取れなくなったと認識する時点と
検査音のレベルが変化した時点は一致せず、この間に時
間的遅れが存在する。従って、聴力検査装置が検査音の
レベルを被検者が聴こえない程度に低下させたとして
も、被験者は聴こえていないにも拘わらず、しばらくの
間、聴こえる旨の応答をすることになる。
【0008】正常応答の場合には、応答がなくなった時
点の検査音レベルを検査音が聞こえなくなったレベルと
断定できる。一方、断続応答の場合には、従来の聴力検
査装置は応答がなくなったからといって直ちに検査音が
聞こえなくなったと判断することはせずに、さらに検査
音のレベルを下げるように動作する。上述の聴力検査装
置は、音を小さくするときは大きなステップで小さくし
ていき、大きくするときは小さなステップで大きくして
いくように構成されているので、断続応答をする被検者
の場合、検査時間が長くなり、ひいては、疲労により被
検者の注意力が散漫になるので検査の正確さが失われて
いくという問題が生じていた。
【0009】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、短応答又は断続応答をする被検者に対しても自
動検査を実施し得る聴力検査装置を提供しようとするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1の発明は、周波数およびレベルの異なる純音を被
検者に対して順次呈示し、被験者の純音に対する応答に
基づいて被験者の標準純音聴力検査を自動的に行う聴力
検査装置であって、一旦応答があった後、検査音提示期
間中に無応答に変化する短応答の被検者に対し、この応
答が得られたレベルを被検者応答があったレベルである
と判断し、かつ、検査音レベルを小さくする際に一旦検
査音を断としてから、検査音を出力するものである。
【0011】
【0012】請求項2の発明は、周波数およびレベルの
異なる純音を被検者に対して順次呈示し、被験者の純音
に対する応答に基づいて被験者の標準純音聴力検査を自
動的に行う聴力検査装置であって、検査音提示期間中
に、断続的な応答を行う被検者に対し、この応答が得ら
れたレベルを被検者応答があったレベルであると判断
し、かつ、検査音レベルを小さくする際に、応答を判定
しない一定時間の余裕を置いた後、検査音を出力するも
のである。
【0013】請求項3の発明は、周波数およびレベルの
異なる純音を被検者に対して順次呈示し、被験者の純音
に対する応答に基づいて被験者の標準純音聴力検査を自
動的に行う聴力検査装置であって、応答が検査音提示期
間中に無応答から応答に変化した場合、検査音提示時間
を伸長するとともに、その後、一定時間応答ありの状態
が続いた場合「応答あり」、一定時間無応答が続いた場
合「短応答」、一定回数の応答無から応答ありへの変化
があった場合「断続応答」と判断し、「短応答」「断続
応答」と判断した場合、請求項1又は2に記載の動作を
行うものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る
聴力検査装置の構成図、図2は本発明に係る聴力検査の
聴力検査手順を示すフローチャート、図3乃至図6は図
2に示すフローチャートにおける域値測定サブルーチン
のフローチャート、図7乃至図10は図3乃至図6に示
すフローチャートにおける応答チェックサブルーチンの
フローチャートである。
【0015】図1に示すように、聴力検査装置1は、正
弦波を発生する発振部2、検査に必要な電圧レベルに調
整する減衰器3、検査音を右耳用あるいは左耳用に振り
分ける受話器切替部4、増幅器5、検査音を被検者の耳
に与える左右の受話器6,6、被検者が応答のために操
作する応答スイッチ7、制御部8、表示部9、スイッチ
部10から成る。なお、11は電源部である。
【0016】制御部8は、聴力検査手順や自動選別検査
の実行プログラムなどを内蔵したROMやマイクロプロ
セッサなどからなり、応答スイッチ7及びスイッチ部1
0から信号を入力し、発振部2、減衰器3、受話器切替
部4、表示部9を制御する。表示部9は、検査音のレベ
ル、検査音の周波数、検査音の出力状態、被検者の応答
や自動検査の結果などを制御部8からの指示により表示
する。スイッチ部10は、被検者が操作するパネルスイ
ッチであり、検耳の設定、周波数の切替、検査音の出力
状態や自動検査の開始などを制御部8に指示する。
【0017】発振部2で発生した正弦波信号は、減衰器
3で検査に必要な電圧レベルに調整される。その後、受
話器切替部4で、右耳用あるいは左耳用の増幅器5に振
り分けられて電力増幅された後、左右いずれかの受話器
6にて検査音に変換され、被検者の耳に入力される。
【0018】以上のように構成された聴力検査装置1に
よる聴力検査手順の実行プログラムによれば、図2に示
すように、両耳について周波数が125,250,50
0,1000,2000,4000,8000Hzにお
ける気導聴力の域値(最小可聴値)を求めることができ
る。
【0019】この聴力検査手順では、先ず周波数100
0,2000,4000,8000Hzの順番で各周波
数について域値を測定する。更に、検査の正確さを検証
するために最初の周波数1000Hzの域値を再度測定
し、1回目の測定結果と比較して両者の値が±5dB以
内で一致するか否かを確認する。1000Hzについて
2回の域値測定結果が±5dB以内で一致すれば、10
00Hz未満の3つの周波数(500,250,125
Hz)について域値測定をする。一方、1000Hzに
ついて2回の域値測定結果が±5dB以内で一致しなけ
れば、2000Hzで同様の検査を行う。
【0020】更に、2000Hzについて2回の域値測
定結果が±5dB以内で一致しなければ、4000Hz
で同様の検査を行い、4000Hzについて2回の域値
測定結果が±5dB以内で一致しなければ、8000H
zで同様の検査を行う。
【0021】次に、図2に示すフローチャートの域値測
定サブルーチンについて、図3乃至図6のフローチャー
トにより説明する。この域値測定サブルーチンのフロー
チャートは、各周波数での域値を測定する手順を示す。
ステップS1では、周波数、検査音レベル、本測定手順
で用いる変数の初期化を行う。この段階では検査音は出
力されない。ステップS2では、検査音をON(出力状
態)にし、ステップS3で応答チェックサブルーチンを
呼び出し、その結果を変数Resp(応答結果)に格納
する。応答チェックサブルーチンについては、図7乃至
図10を使用して後述する。
【0022】次いで、ステップJ1で変数Respを判
定し、OFFすなわち応答がなければ、ステップJ2に
進む。また、ON(正常応答)、PLS(断続応答)ま
たはST(短応答)の場合、すなわち聞こえているとい
う何等かの応答があれば、ステップJ3に進む。
【0023】ステップJ2では、現在の検査音レベルを
保持している変数HLが判定され、HL<maxstop、すな
わち変数HLがオージオメータの最大出力レベル以下で
あれば、ステップS4に進む。また、HL≧maxstop、
すなわち変数HLがオージオメータの最大出力以上であ
れば、オージオメータの最大出力まで検査音を聞かせて
も応答がないのであるから、ステップS5で検査音をO
FF(無出力状態)とし、ステップS6で域値データに
スケールアウトである旨を格納し、域値測定を終了す
る。
【0024】ステップS4では、以下のような動作を行
う。現在の検査音レベルを示す変数HLに20dBを加
えた値を検査音レベルの設定を行うサブルーチンMainLv
lに送り、送り返されてきた値を変数HLに格納する。
サブルーチンMainLvlは、送られてきた値がオージオメ
ータの最大出力レベル以下かつ最小出力レベル以上であ
るかどうかを確認する。最大出力レベルを越える場合は
最大出力レベルの検査音を、最小出力レベル未満の場合
は最小出力レベルを出力し、それ以外の場合は送られて
きた値の検査音レベルを出力する。また、出力した検査
音レベルを送り返す。ステップS4にて検査音レベルを
変更した後、ステップS3以後を繰り返す。
【0025】ステップJ3では、検査音レベルを保持し
ている変数HLを判定し、HL>minstop、すなわち変数
HLがオージオメータの最小出力レベルを越えていれ
ば、ステップJ4へ進む。また、HL≦minstop、すな
わち変数HLがオージオメータの最少出力レベル以下で
あれば、ステップS7へ進む。
【0026】ステップS7では、検査音をOFFとし、
次いでステップS8で応答チェックを行い、結果を変数
Respに格納する。次いで、ステップJ5にて変数R
espを判定し、OFF、即ち聞こえなければ、ステッ
プS9に進む。OFF以外の場合は、検査音がOFFの
状態でも応答があるので、ステップS12にて「応答ボ
タン押しっぱなし」の表示を行って、ステップS13で
検査音をOFFとし、検査を終了する。
【0027】一方、ステップS9に進んだ場合は、ここ
で検査音をONにする。次いで、ステップS10で応答
チェックを行い、その結果を変数Respに格納する。
ステップJ6では、変数Respの判定を行い、OFF
以外であれば、すなわちオージオメータの最小出力レベ
ルでも検査音が聞こえるということであるので、ステッ
プS11でこの値を域値に格納し、ステップS13で検
査音をOFFにして、域値測定を終了する。
【0028】ステップJ6の判定結果が、OFFの場合
は、検査音が聞こえなくなったとの反応が得られたの
で、引き続く域値測定が実行可能で、ステップS19に
進む。
【0029】ステップJ4では、変数Respを判定す
る。この時、ステップJ1の判定結果により、何等かの
応答があることは明らかである。ON(正常応答)の場
合はステップS16に進み、ST(短応答)又はPLS
(断続応答)の場合は、ステップS14で検査音をOF
Fにし、ステップS15で2秒間待った後、ステップS
16に進む。PLS(断続応答)の場合は、検査音をO
FFにする必要はないが、本実施の形態では、簡便のた
め、OFFとしている。また、ステップS15での待ち
時間2秒は、例であり、2秒に限る必然性はない。
【0030】ステップS16では、検査音を20dB減
じるためサブルーチンMainLvlを呼び出し、サブルーチ
ンより返された値を変数HLに格納する。ステップS1
7で検査音をONとした後、ステップS18で応答チェ
ックサブルーチンを呼び出し、その結果を変数Resp
に格納する。
【0031】その後、ステップJ7では、変数Resp
を判定し、OFFすなわち聞こえないとの応答が得られ
れば、ステップS19に進み、5dBステップでの域値
確定のための手続きに移る。OFF以外すなわち、まだ
聞こえているという応答結果であれば、さらに検査音レ
ベルを下げるために、ステップJ3以下を繰り返す。
【0032】ステップS19が実行されるのは、常に聞
こえないと言う応答が得られた後であり、聞こえると言
う応答を得るために、検査音を5dBずつ増やしてい
く。サブルーチンMainLvlを実行し、その戻り値を変数
HLに格納する。次いで、ステップS20で検査音をO
Nにした後、ステップS21で応答チェックサブルーチ
ンを呼び出し、その結果を変数Respに格納する。
【0033】ステップJ8では、変数Respを判定
し、OFFすなわちまだ聞こえなければ、ステップS2
2で変数flgNGをOFFすなわちクリアする。次い
で、ステップJ9で変数HLが評価され、HL<Maxsto
pすなわち最大出力レベル未満であれば、さらに検査音
レベルを上げるためにステップS19に戻る。HL≧Ma
xstopすなわち最大出力レベル以上であれば、最大出力
レベルでも応答が得られなかったので、ステップS23
で変数域値にスケールアウトを格納し、ステップS34
で検査音をOFFとし、域値決定サブルーチンを終了す
る。
【0034】ステップJ8の判定で、OFF以外すなわ
ち何等かの応答があった場合、ステップS24にて変数
RespTypeに変数Respをコピーする。ステッ
プS25で、このときの検査音レベルをあらわす変数H
Lを仮域値として配列変数ThrのNthr番めの配列
要素に格納する。
【0035】この後、ステップS26で検査音を被検者
に確認させるために現在の検査音レベルより10dB大
きな検査音を出力するべくMainLvlサブルーチンを引数
HL+10で呼び出す。そして、戻り値を変数HLに格
納する。ステップS27で応答チェックを行い、その結
果を変数Respに格納する。ステップJ10では、変
数Respの判定を行い、何等かの応答があれば、ステ
ップS28で変数RespTypeに変数Respを代
入し、ステップJ13に進む。
【0036】ステップJ10の判定がOFFの場合、引
き続きステップJ11で変数RespType、すなわ
ち一つ前の応答チェックの結果を判定する。判定結果が
ST、すなわち一つ前の応答チェックの結果が短応答で
あったならば、今回の応答チェックに反応しないことを
認め、ステップJ13に進む。それ以外の応答であった
場合は、10dBアップした検査音に応答しないのは異
常であるので、ステップJ12に進む。
【0037】ステップJ12では、flgNGを判定
し、OFFの場合は、異常な応答があったことを記録す
るため、ステップS29にて変数flgNGにONを格
納し、ステップJ9に進む。ステップJ12でflgN
GがONであった場合は、異常な応答が2回連続したこ
とを示すので、ステップS30で応答異常を表示した
後、ステップS34で検査音をOFFとし、域値測定を
終了する。
【0038】ステップJ13では、配列変数Thrの配
列要素番号を示す変数Nthrを評価する。Nthrが
「0」であった場合は、格納された仮域値がひとつだけ
であるので、さらに仮域値を得るために、ステップS3
5に進む。Nthrが「1」であった場合は、格納され
た仮域値が2つあるので、ステップJ14に進み、2つ
の仮域値を比較する。2つの仮域値が一致した場合は、
ステップS32に進み域値に、現在の仮域値を格納し、
ステップS34で検査音をOFFとし、域値測定を終了
する。2つの仮域値Hが一致しない場合はステップS3
5に進む。
【0039】ステップJ13にて、Nthrが「2」以
上の場合は、格納された仮域値が3個以上あるので、ス
テップJ15に進み、直近の3つの仮域値を比較する。
2つ以上一致する場合は、ステップS32に進む。3つ
とも一致しない場合は、ステップJ16に進み、変数N
thrを評価し、「3」以上なら仮域値4つについて不
一致であったことを示すので、ステップS33で域値に
4回不一致を格納し、ステップS34に進む。ステップ
J16で「3」未満であれば、さらに仮域値を求めるた
め、ステップS35に進む。
【0040】ステップS35では、Nthrを+1した
後、ステップJ17で変数RespTypeを判定し、
ONであれば、ステップS38に進む。ST(短応答)
あるいはPLS(断続応答)であれば、ステップS36
で一旦検査音をOFFにした後、ステップS37で2秒
待ってステップS38に進む。PLS(断続応答)の場
合は、検査音をOFFにする必要はないが、本実施の形
態では、簡便のため、OFFとしている。また、ステッ
プS37での待ち時間2秒は例であり、2秒に限る必然
はない。
【0041】ステップS38では、検査音を20dB減
ずるために、HL−20の引数でサブルーチンMainLvl
を呼び出し、戻り値を変数HLに格納する。ステップS
39で検査音をONとした後、ステップS40で応答チ
ェックを行い結果を変数Respに格納する。
【0042】ステップJ18では、変数Respを判定
し、OFFであれば、ステップS19に戻り、仮域値を
求めなおす。その他の応答が得られた場合は、さらに検
査音を下げるため、ステップJ19に進む。
【0043】ステップJ19では、変数Respを判定
し、ON(正常応答)であればステップS47に進み、
その他の反応(ST、PLS)が得られた場合はステッ
プS45、S46で検査音をOFFにし、2秒間待機す
る。PLS(断続応答)の場合は、検査音をOFFにす
る必要はないが、本実施の形態では、簡便のため、OF
Fとしている。また、ステップS46での待ち時間2秒
は例であり、2秒に限る必然性はない。
【0044】ステップS47では、検査音レベルを10
dB減じ、ステップS48で検査音をONにした後に、
ステップS49で応答チェックを行いその結果を変数R
espに格納する。次いで、ステップJ20にて変数R
espを判定し、OFFであれば、ステップS19に進
む。その他であれば、ステップJ19に進む。
【0045】次に、図7乃至図10に示す応答チェック
サブルーチンのフローチャートについて説明する。ステ
ップS1で、応答チェックサブルーチンで用いる変数を
初期化する。ステップS2で、0.1秒でタイムアップ
するタイマー(0.1秒タイマー)をスタートする。こ
のタイマーは、本サブルーチンでの時間管理のタイマー
であり、タイムアップするごとに、本サブルーチンは被
検者応答を取り込み、一連の評価を行う。タイマーのタ
イムアップまでの時間0.1秒は例であり、他の時間間
隔もとり得る。
【0046】ステップS3では、変数PAT1に応答を
取り込む。ステップJ1で0.1秒タイマーがタイムア
ップするまで、すなわち0.1秒経過するまで待つ。
0.1秒経過したら、ステップS4にて再び0.1秒タ
イマーをスタートし、ステップS5で、PAT2に応答
を取り込む。次いで、ステップS6では、変数TimeCoun
t(経過時間カウンタ)の内容を「1」だけ加算する。
【0047】その後、ステップJ2にて、変数PAT1
と変数PAT2を比較し、同じであれば、ステップJ8
に進む。違っていれば、すなわち0.1秒の間に被検者
応答が変化したことを意味するので、ステップS7以下
を実行する。ステップS7で変数RespChangeCount(応
答変化カウンタ)に「1」を加えた後、ステップJ3に
て変数RespChangeCountの値を評価する。
【0048】ステップJ3にて、変数RespChangeCount
の値を、ステップJ4〜J7にて変数PAT2すなわち
直近の被検者応答を評価し、その結果により5つに場合
分けされ、以下のような操作が行われる。
【0049】まず、1つ目は、ステップJ3の評価が
「1」で、かつステップJ4の評価が「OFF」の場合
である。この場合は、応答チェックサブルーチン起動
後、はじめて応答ONから応答OFFへの変化があった
場合で、ステップS8で変数STATE(応答状態)に
「1」を代入し、ステップS14に進む。
【0050】2つ目は、ステップJ3の評価が「1」
で、かつステップJ4の評価が「ON」の場合、又はス
テップJ3の評価が「2」で、かつステップJ5の評価
が「ON」の場合である。この場合は、応答チェックサ
ブルーチン起動後、初めて応答がOFFからONに変化
したことを意味する。そこで、PLS(断続応答)の評
価を確実に行うため、ステップS9にて変数MaxCount
(応答受付時間)の値を10(1秒)だけ増加させる。
この操作により、応答チェックルーチンの被検者応答を
監視する時間が1秒延長する。次いで、ステップS10
で変数STATEに「2」を格納する。
【0051】3つ目は、ステップJ3の評価が「2」
で、かつステップJ5の評価が「OFF」の場合、又は
ステップJ3の評価が「3」で、かつステップJ6の評
価が「OFF」の場合である。この場合は、応答チェッ
クサブルーチン起動後、応答がON→OFF→ON→O
FF、あるいはOFF→ON→OFFと変化したこと、
すなわちST(短応答)の場合を示す。次いで、ステッ
プS11で変数STATEに「3」を格納する。
【0052】4つ目は、ステップJ3の評価が「3」
で、かつステップJ6の評価が「ON」の場合、又はス
テップJ3の評価が「4」で、かつステップJ7の評価
が「ON」の場合である。この場合は、応答チェックサ
ブルーチン起動後、応答OFFからONへの変化が2回
あったことを意味する。次いで、ステップS12で変数
STATEに4を格納する。
【0053】5つ目は、ステップJ3の評価が「4」
で、かつステップJ7の評価が「OFF」の場合、又は
ステップJ3の評価が「5」以上の場合である。この場
合は、応答チェックサブルーチン起動後、OFF→ON
→OFFの応答変化が2回あったことを意味する。そこ
で、直ちにPLS(断続応答)であると判断して、ステ
ップS13で変数Resp(応答結果)にPLSを代入
し、本サブルーチンを終了する。
【0054】いずれの場合も、応答の変化があったの
で、ステップS14にてON応答の持続時間をカウント
している変数ContRespOn(連続ON応答時間)及びOF
F応答の持続時間をカウントしている変数ContRespOff
(連続OFF応答時間)を0クリアする。その後、ステ
ップS15にて変数PAT2の内容を変数PAT1にコ
ピーし、ステップJ8に進む。
【0055】ステップJ8では、変数PAT2を評価
し、OFFならステップS16で変数ContRespOffに
「1」だけ加算し、ONならステップS17で変数Cont
RespOnに「1」だけ加算する。次いで、ステップJ9
で、変数RespChangeCountを評価し、「1」以上すなわ
ち応答変化があった場合は、ステップJ10以下の評価
を行う。「0」の場合は、ステップJ13に進む。
【0056】ステップJ10では、変数STATEを評
価する。STATEが「3」、すなわちOFF→ON→
OFFの応答変化が1回あった場合は、ST(短応答)
であることが予想されるため、ステップJ11及びステ
ップJ12の評価を行わず、ステップJ13に進む。
【0057】ステップJ11では、変数ContRespOnを評
価し、変数ContRespOnが「6」以上であるならば少なく
とも0.5秒以上ON応答が続いたことを意味するの
で、ステップS18にて変数RespにONを代入し、
応答チェックルーチンを終了する。変数ContRespOnが
「5」以下の場合は、ステップJ12で変数ContRespOf
fを評価する。変数ContRespOffが「6」以上であるなら
ば少なくとも0.5秒以上OFF応答が続いたことを意
味するので、ステップS19にて変数RespにOFF
を代入し、応答チェックルーチンを終了する。変数Cont
RespOffが5以下の場合は、ステップJ13に進む。
【0058】ステップJ13では、変数TimeCountと変
数MaxCountを比較し、TimeCountがMaxCount未満すなわ
ち、応答チェックルーチンの被検者応答監視時間を経過
していないならば、ステップJ1に戻りさらに応答チェ
ックを続ける。応答チェックルーチンの被検者応答監視
時間を経過したならば、ステップJ14に進み、変数Re
spChangeCountを評価する。
【0059】ステップJ14では、変数RespChangeCoun
tが「0」、すなわち応答変化がなかった場合は、ステ
ップJ16にて変数PAT2すなわち最後に取り込んだ
応答結果を評価し、OFFの場合は変数RespにOF
Fを、ONの場合は変数RespにONを代入し、応答
チェックルーチンを終了する。
【0060】ステップJ14で変数RespChangeCountが
「1」以上、すなわち応答変化があった場合は、ステッ
プJ15にて変数STATEを評価し、「1」であれば
OFF(応答なし)、「2」であればON(正常応
答)、「3」であればST(短応答)、「4」であれば
PLS(断続応答)をそれぞれ変数Respに代入し、
応答チェックルーチンを終了する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、被検者からの応答が短応答であることを認識し、
応答が得られたレベルによって、被検者の聴力域値を決
定できる。また、短応答の応答が行われたことを認識で
きるので、短応答の被検者に対しては、検査音を小さく
する前に一旦検査音を断(OFF状態)とする。これに
より、被検者は検査音が聞こえなくなったことを認識
し、次のステップで小さくなった検査音を提示された
際、なお聞こえていれば再び短応答で応え、聞こえなけ
れば応答しなくなる。従って、自動オージオメータは被
検者が小さくした検査音が聞こえているかどうかを知る
ことができ、検査を続行することができる。
【0062】
【0063】請求項2の発明によれば、断続応答を行う
被検者に対しても、最低限の検査時間の伸長によって検
査を実行できるので、従来不可能であった断続応答をす
る被検者の聴力検査を行うことができる。
【0064】請求項3の発明によれば、やっと聞き取れ
る程度の小さな音に対する応答が多少遅れても、検査音
提示時間が伸長されるために、短応答、あるいは、断続
応答を正常応答と判別するので、検査続行不能となる可
能性が減ると共に、検査精度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る聴力検査装置の構成図
【図2】本発明に係る聴力検査装置による聴力検査手順
を示すフローチャート
【図3】聴力検査における域値測定サブルーチンのフロ
ーチャート
【図4】聴力検査における域値測定サブルーチンのフロ
ーチャート
【図5】聴力検査における域値測定サブルーチンのフロ
ーチャート
【図6】聴力検査における域値測定サブルーチンのフロ
ーチャート
【図7】域値測定サブルーチンにおける応答チェックサ
ブルーチンのフローチャート
【図8】域値測定サブルーチンにおける応答チェックサ
ブルーチンのフローチャート
【図9】域値測定サブルーチンにおける応答チェックサ
ブルーチンのフローチャート
【図10】域値測定サブルーチンにおける応答チェック
サブルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1…聴力検査装置、2…発振部、3…減衰器、4…受話
器切替部、5…増幅器、6…受話器、7…応答スイッ
チ、8…制御部、9…表示部、10…スイッチ部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数およびレベルの異なる純音を被検
    者に対して順次呈示し、被験者の純音に対する応答に基
    づいて被験者の標準純音聴力検査を自動的に行う聴力検
    査装置であって、一旦応答があった後、検査音提示期間
    中に無応答に変化する短応答の被検者に対し、この応答
    が得られたレベルを被検者応答があったレベルであると
    判断し、かつ、検査音レベルを小さくする際に一旦検査
    音を断としてから、検査音を出力することを特徴とする
    聴力検査装置。
  2. 【請求項2】 周波数およびレベルの異なる純音を被検
    者に対して順次呈示し、被験者の純音に対する応答に基
    づいて被験者の標準純音聴力検査を自動的に行う聴力検
    査装置であって、検査音提示期間中に、断続的な応答を
    行う被検者に対し、この応答が得られたレベルを被検者
    応答があったレベルであると判断し、かつ、検査音レベ
    ルを小さくする際に、応答を判定しない一定時間の余裕
    を置いた後、検査音を出力することを特徴とする聴力検
    査装置。
  3. 【請求項3】 周波数およびレベルの異なる純音を被検
    者に対して順次呈示し、被験者の純音に対する応答に基
    づいて被験者の標準純音聴力検査を自動的に行う聴力検
    査装置であって、応答が検査音提示期間中に無応答から
    応答に変化した場合、検査音提示時間を伸長するととも
    に、その後、一定時間応答ありの状態が続いた場合「応
    答あり」、一定時間無応答が続いた場合「短応答」、一
    定回数の応答無から応答ありへの変化があった場合「断
    続応答」と判断し、「短応答」又は「断続応答」と判断
    した場合、請求項1又は2に記載の動作を行うことを特
    徴とする聴力検査装置。
JP25804996A 1996-09-30 1996-09-30 聴力検査装置 Expired - Lifetime JP3145317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25804996A JP3145317B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 聴力検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25804996A JP3145317B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 聴力検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1099301A JPH1099301A (ja) 1998-04-21
JP3145317B2 true JP3145317B2 (ja) 2001-03-12

Family

ID=17314841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25804996A Expired - Lifetime JP3145317B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 聴力検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3145317B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3625410B2 (ja) * 1999-11-01 2005-03-02 リオン株式会社 補聴器フィッティング装置
JP3656034B2 (ja) * 2001-01-26 2005-06-02 有限会社Nit咬合聴力研究所 咬合診査診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1099301A (ja) 1998-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6840908B2 (en) System and method for remotely administered, interactive hearing tests
AU2010350894B2 (en) A hearing aid and a method for alleviating tinnitus
US6496585B1 (en) Adaptive apparatus and method for testing auditory sensitivity
US4060701A (en) Method for testing acoustical attenuation of hearing protectors
US20030078515A1 (en) System and method for remotely calibrating a system for administering interactive hearing tests
WO2008032927A1 (en) Pure tone audiometer with automated masking
US4276781A (en) Method of and arrangement for adapting a hearing aid
JP3145317B2 (ja) 聴力検査装置
CN111466919A (zh) 一种听力检测方法及终端、存储介质
JPH06114038A (ja) 聴覚検査・訓練装置
Jurado et al. On the loudness of low-frequency sounds with fluctuating amplitudes
Lee et al. Detection of a mistuned component in a harmonic complex
Penner Tinnitus as a source of internal noise
JPH08196638A (ja) 最適脳波刺激器
US7509253B2 (en) Device for determining latency between stimulus and response
JP3077794B2 (ja) 聴力検査装置
JPS6254000B2 (ja)
Stokinger et al. Influence of binaural interaction on the measurement of perstimulatory loudness adaptation
JP2773020B2 (ja) 聴力検査装置
JP4794785B2 (ja) 聴力検査装置
JP5351592B2 (ja) 耳栓遮音効果測定装置
GB2277683A (en) Audiometric method and apparatus
KR101039953B1 (ko) 자동 미세증가감수지수 검사장치 및 이 장치에서 수행되는 방법
JP2579846B2 (ja) 聴力検査装置
JPH06133953A (ja) 聴覚機能検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080105

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term