JP3145260B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3145260B2
JP3145260B2 JP31851994A JP31851994A JP3145260B2 JP 3145260 B2 JP3145260 B2 JP 3145260B2 JP 31851994 A JP31851994 A JP 31851994A JP 31851994 A JP31851994 A JP 31851994A JP 3145260 B2 JP3145260 B2 JP 3145260B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調負荷に応じて最適
な能力が得られるように室外機の電動圧縮機の周波数を
可変するインバータ回路を内蔵した空気調和機に係り、
特に力率改善と電源高調波電流抑制を目的としたアクテ
ィブフィルタを搭載した空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機は、圧縮機
と、凝縮器と、減圧器および蒸発器等を順次連通してな
る冷凍サイクルが形成され、さらに圧縮機に駆動電力を
供給するインバータ部を備え、そのインバータ部の出力
周波数を負荷に応じて制御することにより、負荷に対応
する最適な能力を得て、快適性、省エネルギー効果の向
上等を図るようにしている。そして、このインバータ部
では、交流電源からの入力電圧をダイオードブリッジ等
の整流回路で整流し、それを平滑コンデンサで直流平滑
電圧としてインバータ部をなすパワーデバイスに供給す
るコンデンサ・インプット型の直流電源回路を有してい
る。
【0003】このようなコンデンサ・インプット型の電
源回路では、図4に示すように直流平滑電圧より入力電
圧が高いときのみ入力電流が流れるため、力率が悪く電
源高調波電流も多くなり、電力ロス、電力母線への高調
波電流の悪影響などが発生するといった問題があった。
この問題の対策として、従来はリアクトル等によるパッ
シブフィルタを用いていたが、根本的な改善には至らな
かった。
【0004】このため、トランジスタ等のスイッチング
素子やチョークコイル、高速スイッチング用ダイオード
等から構成されるアクティブフィルタが用いられてお
り、このアクティブフィルタを空気調和機に搭載して前
記問題点を解決しようとしたものが、特開平4−263
74号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにコンデン
サ・インプット型の電源回路を有するインバータ部にア
クティブフィルタを搭載すれば、力率改善、および電源
高調波電流の抑制ができるが、アクティブフィルタを制
御するアクティブフィルタ制御部と空気調和機全体を制
御する制御部とは一般に絶縁されていることが多く、制
御部とアクティブフィルタ制御部とはそれぞれ個別の電
源により作動され、両制御部の信号のやり取りはフォト
カプラを介して行われる。ところがこの場合、例えば何
らかの原因によりアクティブフィルタ制御部への電源供
給が途絶える等の異常が発生すると、アクティブフィル
タ制御部は作動しなくなるため、制御部に異常を知らせ
る手段がなかった。このため、電動圧縮機を停止させる
ことができず、アクティブフィルタが停止しているにも
かかわらず、電動圧縮機の駆動が続けられてしまい、電
動圧縮機への印加電圧不足によりロックしてしまうとい
った2次故障を引き起こしてしまう。
【0006】また、通常アクティブフィルタは、コスト
面などの関係で昇圧型が一般的に用いられる。この昇圧
型のアクティブフィルタでは、チョークコイルとスイッ
チング素子により商用電源の入力電圧を整流平滑した電
位よりも高く昇圧し、平滑コンデンサを介してインバー
タ部に供給するようになっている。この昇圧動作のため
アクティブフィルタの出力電圧は、必ず入力電圧よりも
高くなり、さらに負荷とのバランスにより出力電圧も上
下しやすくなる。
【0007】そこで、アクティブフィルタ制御部では、
出力電圧を一定に保つため、たえずフィードバックをか
けている。つまり、上記の理由により出力電圧は変動し
やすく、部品の耐圧保護の観点からも過昇圧しないよう
に、アクティブフィルタの出力電圧を検知する出力電圧
検出部を設けて、出力電圧が変動しても制御部からの設
定値になるようアクティブフィルタを制御する。また、
出力電圧検出部からの出力電圧の情報は制御部へも入力
されており、出力電圧が設定値を越えてある一定電圧値
よりも昇圧すると、制御部では電動圧縮機が停止、ある
いはインバータ部に異常が発生したと判断して、アクテ
ィブフィルタによる昇圧動作等を停止させる(過電圧保
護機能)。
【0008】ところが、アクティブフィルタの駆動開始
時に出力電圧を設定値に昇圧させるとき、あるいはイン
バータの運転開始時または運転停止時、電動圧縮機が起
動または停止するとき、ある一定時間だけ出力電圧が不
安定になり、一瞬設定値を越えてしまうことがある。こ
の場合、各部が正常に駆動しているにもかかわらず異常
状態であると判断して、上記の過電圧保護機能によりア
クティブフィルタの昇圧動作等を停止させてしまうた
め、安定した空気調和機の運転が行えなかった。
【0009】本発明は、上記に鑑み、アクティブフィル
タあるいはアクティブフィルタ制御部の異常状態を確実
に報知するとともに、異常状態の誤検出を防止し得る空
気調和機の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1,2の如く、インバータ部4の出力周波数を
空調負荷に応じて制御する制御部6と、入力電流を入力
電圧の波形および位相に一致させてインバータ部4に出
力するアクティブフィルタ9と、制御部6からの制御信
号に基づいてアクティブフィルタ9を駆動するアクティ
ブフィルタ制御部7とを備え、アクティブフィルタ9お
よびアクティブフィルタ制御部7の両方、あるいはどち
らか一方の異常状態を検知して報知する異常検出手段が
設けられており、制御部6およびアクティブフィルタ制
御部7はそれぞれ個別の電源17,18により作動さ
れ、異常検出手段はアクティブフィルタ制御部7への電
源供給が途絶えても制御部6に異常検出信号を入力する
ものである。
【0011】そして、アクティブフィルタ9あるいはア
クティブフィルタ制御部7が異常または停止していると
きインバータ部4を停止させ、該インバータ部4が異常
または停止しているときアクティブフィルタ9を停止さ
せる。
【0012】また、制御部6に、図3の如く、インバー
タ部4の運転開始直後あるいは運転停止直後、またはア
クティブフィルタ9の駆動開始直後に異常状態の検出を
行わない期間(異常無検出期間A)が設定されている。
【0013】
【作用】上記課題解決手段において、制御部6およびア
クティブフィルタ制御部7がそれぞれ個別の電源17,
18により作動され、異常検出手段によってアクティブ
フィルタ制御部7から制御部6に常時正常状態を示す信
号が入力される。制御部6は、アクティブフィルタ9あ
るいはアクティブフィルタ制御部7が正常であると判断
し、通常の運転動作が続けられる。そして、何らかの原
因によってアクティブフィルタ制御部7への電源供給が
途絶えると、アクティブフィルタ9の駆動が停止し、制
御部6には異常検出信号が入力され、制御部6はアクテ
ィブフィルタ9あるいはアクティブフィルタ制御部7が
異常状態であると判断する。
【0014】そして、アクティブフィルタ9あるいはア
クティブフィルタ制御部7が異常状態または停止してい
るときには、直ちにインバータ部4に停止信号を出力
し、インバータ部4を停止させる。これにより、電動圧
縮機5は印加電圧が不足してロック気味で停止してしま
うようなことはない。
【0015】また、インバータ部4が異常状態または停
止しているときには、アクティブフィルタ9に停止信号
を出力して、アクティブフィルタ9を停止させる。これ
によって、出力電圧の上昇を抑制できる。
【0016】さらに、制御部6は、出力電圧が一瞬不安
定になるインバータ部4の運転開始直後あるいは運転停
止直後、またはアクティブフィルタ9の駆動開始直後の
異常無検出期間A中に、異常状態を示す信号が入力され
ても、アクティブフィルタ9あるいはインバータ部4を
停止させない。これにより、安定した運転ができる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すアクティブフ
ィルタを搭載した空気調和機のインバータ回路の構成図
である。図1において、1は商用電源であり、2は商用
電源1の交流電圧を全波整流する整流ブリッジである。
3は整流された電圧を直流平滑する平滑コンデンサ、4
は平滑された直流電圧を入力し3相の交流電圧を3相の
電動圧縮機5に出力する6個のトランジスタとダイオー
ドから構成されるインバータ部、6はインバータ部4を
空調負荷に応じて制御する制御部、7は制御部6からイ
ンターフェイス部8を介して送信される制御信号により
アクティブフィルタ9を駆動するアクティブフィルタ制
御部である。
【0018】ここで、アクティブフィルタ9を搭載して
いないインバータ回路の場合、整流ブリッジ2にて全波
整流した入力電圧が平滑コンデンサ3にて平滑されて、
インバータ部4に直流電源が供給されるが、この場合、
整流ブリッジ2に流れる整流電流は、図4に示すように
直流平滑電圧より入力電圧が高い時のみ流れて、電源高
調波電流が発生する。そのため、整流ブリッジ2と平滑
コンデンサ3との間にアクティブフィルタ9が設けられ
ている。このアクティブフィルタ9は、チョークコイル
10と、高速リカバリーダイオード(FRD)11と、
スイッチング素子とされるパワーデバイス12とからな
り、アクティブフィルタ制御部7からの制御信号により
駆動される。
【0019】アクティブフィルタ制御部7は、入力電圧
検出回路13を介して整流ブリッジ2とアクティブフィ
ルタ9との間、出力電圧検出回路14を介してアクティ
ブフィルタ9と平滑コンデンサ3との間、およびパワー
デバイス12にそれぞれ接続されている。このアクティ
ブフィルタ制御部7は、制御部6からの制御信号に基づ
いて整流ブリッジ2からの入力電圧を昇圧させてインバ
ータ部4に供給する通常駆動手段7aと、インバータ部
4への出力電圧を検知して出力電圧を一定にする電圧調
整手段7bとを有しており、アクティブフィルタ9の異
常状態を検知して制御部6に報知する異常検出手段を備
えている。
【0020】入力電圧検出回路13および出力電圧検出
回路14は、例えば抵抗等からなり、入力電圧あるいは
出力電圧を抵抗で分圧してアクティブフィルタ制御部7
に入力するものである。
【0021】通常駆動手段7aは、整流ブリッジ2から
の入力電圧波形と同期をとって入力電流波形が正弦波近
似となるようチョークコイル10からFRD11を介し
て平滑コンデンサ3に流れる電流に対して、パワーデバ
イス12をオンオフするものである。また、電圧調整手
段7bは、出力電圧検出回路14により検知される出力
電圧の変化に応じて、制御部6により設定された電圧値
になるようパワーデバイス12のオンオフ時間等を可変
して出力電圧を制御するものである。
【0022】そして、異常検出手段は、図2の如く、ア
クティブフィルタ制御部7に設けられアクティブフィル
タ9の状態を検知する状態検知手段7cと、アクティブ
フィルタ制御部7と制御部6との間のインターフェイス
部8を構成するフォトカプラ8aとからなる。状態検知
手段7cは、出力電圧検出回路14からの出力電圧によ
ってアクティブフィルタ9が異常か否かを検知するもの
で、出力電圧検出回路14からの出力電圧が低下する
と、状態検知手段7cはアクティブフィルタ9が異常あ
るいは停止状態と判断してフォトカプラ8aをオフし、
制御部6に異常検出信号を送信する。
【0023】制御部6は、空気調和機本体に設けられた
操作部(図示せず)により設定された内容に基づいて空
気調和機の各部の制御を司るもので、CPU,RAM,
ROM等からなるマイクロコンピュータとされている。
この制御部6は、図1に示すようにドライブ回路16を
介してインバータ部4を駆動させるインバータ駆動手段
と、アクティブフィルタ制御部7に制御信号を送信して
アクティブフィルタ9を駆動させるアクティブフィルタ
駆動手段と、アクティブフィルタ制御部7の状態検知手
段7cからの異常検出信号によりインバータ部4を停止
させるインバータ停止手段とを有している。
【0024】また、制御部6は、出力電圧検出回路14
にも接続されており、出力電圧検出回路14によるアク
ティブフィルタ9からの出力電圧を検知して、出力電圧
が設定値を越えてある一定電圧値よりも昇圧すると、電
動圧縮機5が停止、あるいはインバータ部4に異常が発
生したと判断して、アクティブフィルタ9を停止させる
過電圧保護手段を備えている。
【0025】ここで、一般にアクティブフィルタ制御部
7はアクティブフィルタ9のパワーデバイス12をスイ
ッチングしており、制御部6とは絶縁されている。つま
り、制御部6およびアクティブフィルタ制御部7は、図
2に示すように、それぞれ個別の電源17,18により
独立して作動するようになっており、互いの信号のやり
取りはフォトカプラ8a,8bからなるインターフェイ
ス部8を介して行われる。このような場合、双方の電源
17,18が立ち上がっていて制御部6からの制御信号
をアクティブフィルタ制御部7が受けて作動する。とこ
ろが、アクティブフィルタ9に異常があれば状態検知手
段7cによりフォトカプラ8aがオンして制御部6に異
常検出信号が送信されるが、アクティブフィルタ制御部
7への電源供給が途絶える等の異常が発生した場合は、
フォトカプラ8a,8bがオンしないため、アクティブ
フィルタ制御部7から制御部6に異常検出信号が送信さ
れず、制御部6に異常状態であることを報知することが
できなかった。そのため、インバータ部4を停止させる
ことができず、電動圧縮機5への印加電圧が不足してロ
ックさせてしまうといった問題が起こる。
【0026】そこで、異常検出手段は、アクティブフィ
ルタ制御部7が正常状態、すなわち電源18が供給され
ているときに常にフォトカプラ8aをオンさせており、
制御部6の異常検出ポートSに常にローレベルの信号が
入力される。一方、アクティブフィルタ制御部7への電
源供給が途絶える等の異常が発生すると、フォトカプラ
8aがオフして制御部6のポートSにハイレベルの信号
が入力する。また、アクティブフィルタ制御部7が正常
であっても、状態検知手段7cによりアクティブフィル
タ9の異常を検知すると、フォトカプラ8aをオフして
制御部6のポートSにハイレベルの信号が入力するよう
になっている。
【0027】そして、制御部6は、その異常検出ポート
Sにローレベルの信号が入力されると、アクティブフィ
ルタ9およびアクティブフィルタ制御部7が正常である
と判断して、制御信号送出ポートTからハイレベルのオ
ン信号を送信してフォトカプラ8bをオンさせてアクテ
ィブフィルタ駆動機能を果たす。また、異常検出ポート
Sにハイレベルの信号が入力されると、アクティブフィ
ルタ9およびアクティブフィルタ制御部7の両方、ある
いはどちらか一方が異常状態であると判断して、インバ
ータ部4を停止させるインバータ停止機能を果たすよう
構成されている。
【0028】上記構成において、空気調和機の操作部に
よりスタートボタンが押されると、制御部6のポートT
からアクティブフィルタ制御部7にハイレベルのオン信
号が送られてフォトカプラ8bがオンし、図3に示すよ
うにアクティブフィルタ9が駆動され、次いでアクティ
ブフィルタ9の駆動後一定時間をおいてからインバータ
部4が駆動される。
【0029】まず、アクティブフィルタ9が駆動される
と、商用電源1からの交流電圧が整流ブリッジ2により
全波整流されて、アクティブフィルタ9に入力される。
このとき、アクティブフィルタ制御部7は制御部6から
の制御信号に応じてアクティブフィルタ9の出力電圧が
設定値になるようパワーデバイス12をオンオフさせ、
チョークコイル10およびFRD11を介して平滑コン
デンサ3に流れ込む電流をスイッチングする。すると、
入力電流が入力電圧波形と同位相の正弦波形となり、ア
クティブフィルタ9からの出力電圧が設定値まで昇圧さ
れる。そして、変換された直流が平滑コンデンサ3で平
滑化され、この平滑化された直流がインバータ部4に供
給される。これによって、高調波電流の発生を押さえる
ことができ、力率の向上、電源利用効率の向上を図るこ
とができる。
【0030】一方、アクティブフィルタ9の駆動後一定
時間をおいてから制御部6がドライブ回路16を介して
インバータ部4に制御信号を送信して、6個のトランジ
スタをスイッチングする。すると、アクティブフィルタ
9からの直流がチョッピングされ、電動圧縮機5に疑似
正弦波(PWM波形)が印加されて電動圧縮機5が駆動
し、空気調和機の冷房運転あるいは暖房運転が開始す
る。
【0031】このとき、アクティブフィルタ制御部7で
は、出力電圧検出回路14によりアクティブフィルタ9
からの出力電圧を常時検出しており、出力電圧が変化す
ると、その変化に応じてパワーデバイス12のオンオフ
時間等を可変して、出力電圧の調整が行われる。
【0032】また、状態検知手段7cによって常時フォ
トカプラ8aがオンされており、制御部6のポートSに
はローレベルの信号が入力され、制御部6はアクティブ
フィルタ9あるいはアクティブフィルタ制御部7が正常
であると判断して、通常の運転動作が続けられる。そし
て、アクティブフィルタ9あるいはアクティブフィルタ
制御部7に異常が発生、例えば何らかの原因によってア
クティブフィルタ制御部7への電源供給が途絶えると、
インターフェイス部8の両フォトカプラ8a,8bはオ
フとなってアクティブフィルタ9が駆動されず、電動圧
縮機5への印加電圧が不足してロック気味で停止してし
まう恐れがあるが、フォトカプラ8aがオフすることに
より、制御部6のポートSにはハイレベルの信号が入力
され、制御部6はアクティブフィルタ9あるいはアクテ
ィブフィルタ制御部7が異常状態であると判断して、直
ちにインバータ部4を停止させる。
【0033】さらに、制御部6では、出力電圧検出回路
14によるアクティブフィルタ9からの出力電圧を常時
検知しており、例えば電動圧縮機5が停止、あるいはイ
ンバータ部4に異常が発生すると、出力電圧が設定値を
越えてある一定電圧値よりも昇圧し、制御部6は異常状
態であると判断して、ポートTからローレベルのオフ信
号を送信し、フォトカプラ8bをオフさせてアクティブ
フィルタ9を停止させる。なお、異常発生等によりアク
ティブフィルタ9あるいはインバータ部4が停止する
と、空気調和機の室内機側に設けられたLEDやブザー
等によって使用者に知らせるようになっている。
【0034】そして、空気調和機の停止ボタンが押され
たり、タイマーによる運転停止時間に達すると、インバ
ータ部4の駆動が停止され、その停止後の一定時間経過
後にアクティブフィルタ9の駆動が停止されて、空気調
和機の冷房運転あるいは暖房運転が終了する。
【0035】このように、制御部6およびアクティブフ
ィルタ制御部7はフォトカプラ8a,8bからなるイン
ターフェイス部8を介して信号等のやり取りを行ってお
り、アクティブフィルタ9あるいはアクティブフィルタ
制御部7に異常が発生すると、フォトカプラ8aがオフ
して制御部6のポートSに異常状態を示すハイレベルの
信号が入力される。したがって、特にアクティブフィル
タ制御部7への電源供給が途絶える等の異常が発生して
も、制御部6にアクティブフィルタ9あるいはアクティ
ブフィルタ制御部7が異常状態であることが報知される
ので、異常状態であるにもかかわらず、制御部6がアク
ティブフィルタ9を制御することはない。
【0036】しかも、アクティブフィルタ9あるいはア
クティブフィルタ制御部7の異常または停止状態を検出
すると、インバータ部4を停止させるので、電動圧縮機
5が印加電圧不足によりロックしてしまうことを防止で
きる。さらに、アクティブフィルタ9の出力電圧が設定
値を越えてある一定電圧値よりも昇圧すると、インバー
タ部4が異常または停止状態であると検出し、アクティ
ブフィルタ9を停止させるので、過昇圧による平滑コン
デンサ3やインバータ部4の破壊を防止することがで
き、空気調和機の2次故障を引き起こすことはない。
【0037】ところで、アクティブフィルタ9の駆動開
始時は、入力電圧に対して出力電圧を昇圧させるが、出
力電圧検出回路14を介したフィードバックの時間遅れ
に対し、一瞬出力電圧が設定値を越えてある一定電圧値
よりも過昇圧されたり、インバータ部4の駆動開始およ
び駆動停止時においても出力電圧が不安定となるため一
瞬一定電圧値まで昇圧してしまうことがある。この場
合、制御部6では、各部が正常に駆動しているにもかか
わらず過電圧保護機能により異常状態であると判断して
アクティブフィルタ9を停止させてしまうことがある。
そこで、制御部6には、図3に示すようにインバータ部
4の運転開始直後あるいは運転停止直後、またはアクテ
ィブフィルタ9の駆動開始直後に異常状態の検出を行わ
ない異常無検出期間Aが設けられている。
【0038】これによって、制御部6は、この異常無検
出期間A中に異常検出手段による異常状態を示す信号が
入力されても、アクティブフィルタ9あるいはインバー
タ部4を停止させる機能を果たさないようになってお
り、正常運転しているにもかかわらず、誤ってアクティ
ブフィルタ9やインバータ部4を停止させることはな
く、安定した運転を行うことができる空気調和機を提供
することができる。
【0039】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、上
記実施例では、アクティブフィルタ制御部7に異常検出
手段としての状態検知手段7cを設けたが、状態検知手
段7cを制御部6あるいはアクティブフィルタ制御部7
とは別電源で作動するよう独立した状態で設けてもよ
い。また、状態検知手段7cを制御部6に設けて、アク
ティブフィルタ9あるいはアクティブフィルタ制御部7
の状態を制御部6により直接検出するようにしてもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、発明に
よると、アクティブフィルタあるいはアクティブフィル
タ制御部に異常が発生、特にアクティブフィルタ制御部
への電源供給が途絶えても、異常検出手段によって制御
部に異常状態を示す信号が入力される。したがって、ア
クティブフィルタあるいはアクティブフィルタ制御部が
異常状態であることが確実に報知され、異常状態にもか
かわらず、制御部によってアクティブフィルタを制御す
ることはない。
【0041】そして、アクティブフィルタあるいはアク
ティブフィルタ制御部の異常または停止状態を検出する
と、インバータ部を停止させるので、電動圧縮機が印加
電圧不足によりロックしてしまうことを防止できる。さ
らに、インバータ部の異常を検出すると、アクティブ
フィルタを停止させるので、過昇圧による部品の破壊を
防止することができる。したがって、空気調和機の2次
故障を引き起こすことはなく、信頼性の高い空気調和機
が実現する。
【0042】また、制御部はインバータ部の運転開始直
後あるいは運転停止直後、またはアクティブフィルタの
駆動開始直後の一定期間中に、異常状態を示す信号が入
力されても、異常検出を行わないので、この期間中に出
力電圧が不安定になっても、誤ってアクティブフィルタ
やインバータ部を停止させることはない。したがって、
安定した運転を行うことができる空気調和機を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアクティブフィルタを
搭載した空気調和機のインバータ回路の構成図
【図2】制御部とアクティブフィルタ制御部とのインタ
ーフェイス部の構成図
【図3】アクティブフィルタおよびインバータ部の動作
および出力電圧の昇圧動作を示すタイミングチャート
【図4】コンデンサ・インプット型のインバータ回路に
おける入力電圧波形と入力電流波形を示す図
【符号の説明】
4 インバータ部 5 電動圧縮機 6 制御部 7 アクティブフィルタ制御部 9 アクティブフィルタ 17,18 電源 A 異常無検出期間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流し直流に変換する手段
    と、直流をチョッピングし電動圧縮機に可変電圧可変周
    波数の交流電圧を印加するインバータ部と、該インバー
    タ部の出力周波数を空調負荷に応じて制御する制御部
    と、入力電流を入力電圧の波形および位相に一致させて
    前記インバータ部に出力するアクティブフィルタと、前
    記制御部からの制御信号に基づいて前記アクティブフィ
    ルタを駆動するアクティブフィルタ制御部と、前記制御
    部用の電源と、前記アクティブフィルタ制御部用の電源
    、前記アクティブフィルタおよびアクティブフィルタ
    制御部の両方、あるいはどちらか一方の異常状態を検
    る異常検出手段とが設けられ、該異常検出手段は、前
    記制御部とアクティブフィルタ制御部との間で信号のや
    り取りを行うインターフェイス部を備え、前記アクティ
    ブフィルタあるいはアクティブフィルタ制御部に異常が
    発生して前記アクティブフィルタ制御部への電源供給が
    途絶えたとき、前記制御部は、前記インターフェイス部
    から入力された異常検出信号に基づいて前記インバータ
    部を停止させることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 制御部に、インバータ部の運転開始直後
    あるいは運転停止直後、またはアクティブフィルタの駆
    動開始直後に異常状態の検出を行わない期間が設定され
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 インターフェイス部はフォトカプラから
    なり、該フォトカプラはアクティブフィルタ制御部用電
    源によって常時オンされ、アクティブフィルタあるいは
    アクティブフィルタ制御部に異常が発生したとき、ある
    いは前記電源からの供給が途絶えたときに、前記フォト
    カプラがオフして制御部に異常検出信号が入力すること
    を特徴とする請求項1または2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 制御部は、電動圧縮機が停止したときあ
    るいはインバータ部に異常が発生したときアクティブフ
    ィルタを停止させることを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の空気調和機。
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