JP3145231U - 墓石 - Google Patents

Abstract

【課題】納骨時の作業が従来よりも簡易な墓石を提供する。
【解決手段】本考案に係る墓石においては、内部に納骨室Ｓを有する墓碑１の前方に水鉢３が配置されている。水鉢３は、納骨室に通じる通路を有する本体４と、該本体４の通路の前面側開口部を塞ぐ蓋５とから構成され、該蓋５を移動させることにより、本体４の通路を通じて納骨室が露出する。
【選択図】図１

Description

本考案は、墓碑の前方に水鉢を配置してなる墓石に関するものである。

従来の墓石においては、例えば図６に示す如く、下台(11)、上台(12)及び竿石(13)を積み重ねて墓碑(１)が構成され、該墓碑(１)の前方に設置された基礎石(２)の上には、水溜(61)及び香炉(62)を具えた水鉢(６)が配置されると共に、該水鉢(６)の両側に、一対の花立(９)(９)が配置されている(例えば特許文献１参照)。

上記墓石においては、水鉢(６)を移動させることによって、墓碑(１)の内部に形成されている納骨室(図示省略)が露出することになる。
特開２００２−２５６７３１号公報

しかしながら、水鉢(６)は石から形成されて、その重量は大きなものであるので、納骨時に水鉢(６)を移動させる作業が困難である問題があった。
そこで本考案は、納骨時の作業が従来よりも簡易な墓石を提供することを目的とする。

本考案に係る墓石においては、内部に納骨室Ｓを有する墓碑(１)の前方に水鉢(３)が配置されている。前記水鉢(３)は、前記納骨室Ｓに通じる通路Ｒを有する本体(４)と、該本体(４)の通路Ｒの前面側開口部を塞ぐ蓋(５)とから構成され、該蓋(５)を移動させることにより、前記本体(４)の通路Ｒを通じて前記納骨室Ｓが露出する。

本考案に係る墓石においては、水鉢(３)が２つの部材、即ち本体(４)と蓋(５)から構成されており、蓋(５)のみを移動させれば納骨室を露出させることが出来るので、納骨時の作業が従来よりも簡易となる。

以下、本考案の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本考案に係る墓石においては、図１に示す如く、下台(11)、上台(12)及び竿石(13)を積み重ねて墓碑(１)が構成され、該墓碑(１)の前方に設置された基礎石(２)の上には、水鉢(３)が配置されると共に、該水鉢(３)の両側に、一対の花立(９)(９)が配置されている。
尚、墓碑(１)の内部には、納骨室(図示省略)が形成されている。

水鉢(３)は、図２に示す如く、本体(４)と蓋(５)の２部材を組み合わせて構成されている。
本体(４)の上面には水溜(44)が凹設されている。又、本体(４)の上面には、中央孔を有する筒状の擬似香炉(７)が設置されると共に、該擬似香炉(７)の中央孔を貫通させて金属製の有底筒部材(８)が設置されている。
筒部材(８)の内部には、複数本の線香を立てた状態で収納することが出来る。

図３に示す如く、本体(４)は、台部(41)と、該台部(41)を支える左右一対の脚部(42)(42)から構成され、台部(41)には、その上面に前記水溜(44)が凹設されると共に、その上面から鉛直下方へ貫通する貫通孔(43)が開設されている。該本体(４)においては、両脚部(42)(42)間に通路Ｒが形成されることになる。
蓋(５)は、前面部(51)と背面部(52)から構成され、その上面から鉛直下方に伸びる穴(53)が開設されている。

本体(４)と蓋(５)を組み合わせる際、図５に示す様に、蓋(５)の背面部(52)を本体(４)の両脚部(42)(42)の間に嵌め込む。これによって、両脚部(42)(42)間に形成された通路Ｒは、該通路の前面側の開口部にて、蓋(５)により塞がれることになる。

本体(４)と蓋(５)を組み合わせることによって、本体(４)の貫通孔(43)と蓋(５)の穴(53)とは、図４の如く１本の鉛直線上に揃い、この状態で、本体(４)の上には、擬似香炉(７)を前記鉛直線と同軸に設置すると共に、該擬似香炉(７)の中央孔、本体(４)の貫通孔(43)、及び蓋(５)の穴(53)を貫通させて、筒部材(８)を設置する。
この結果、本体(４)と蓋(５)とは筒部材(８)によって互いに連結されることになる。
尚、線香立てとなる筒部材(８)に替えて、その他の留め具となる筒状部材を設置することも可能である。

上記墓石においては、納骨時に墓碑(１)の納骨室を露出させる際、水鉢(３)の蓋(５)のみを移動させる。これによって、図５に示す本体(４)の通路Ｒを通じて、納骨室Ｓが露出することになる。
この様に、納骨時には、水鉢(３)全体を移動させるのではなく、蓋(５)のみを移動させればよいので、その作業は簡易なものとなる。

本考案に係る墓石の斜視図である。 水鉢の斜視図である。 水鉢の分解斜視図である。 水鉢の鉛直断面図である。 水鉢の水平断面図である。 従来の墓石の斜視図である。

符号の説明

(１) 墓碑
(３) 水鉢
(４) 本体
(41) 台部
(42) 脚部
(43) 貫通孔
(44) 水溜
(５) 蓋
(51) 前面部
(52) 背面部
(53) 穴
(７) 擬似香炉
(８) 筒部材
Ｒ 通路
Ｓ 納骨室

Claims (2)

1. 内部に納骨室Ｓを有する墓碑(１)の前方に水鉢(３)が配置されている墓石において、前記水鉢(３)は、前記納骨室Ｓに通じる通路Ｒを有する本体(４)と、該本体(４)の通路Ｒの前面側開口部を塞ぐ蓋(５)とから構成され、該蓋(５)を移動させることにより、前記本体(４)の通路Ｒを通じて前記納骨室Ｓが露出することを特徴とする墓石。
2. 前記水鉢(３)には、１本の鉛直線に沿って、本体(４)をその上面から下方へ貫通する貫通孔(43)と、蓋(５)の上面から下方へ伸びる穴(53)とが開設され、本体(４)の貫通孔(43)と蓋(５)の穴(53)に跨って、筒状部材が挿入されている請求項１に記載の墓石。

Images