JP3145193U - 生理用ナプキン - Google Patents
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Abstract
【課題】地肌に接したときに肌触りが良く、不快感や違和感が生じることがない上に、見た目にも清潔な状態で繰り返し使用することができる生理用ナプキンを提供する。
【解決手段】体液吸収パッド5によって吸収された体液が前記体液吸収パッド5から外側に漏れ出さないよう前記枠部分4とは熱圧着により一体化された状態で前記体液吸収パッド5を覆うパッド被覆用防水布6と、このパッド被覆用防水布6の全面を覆う状態で前記枠状防水布3、パッド被覆用防水布6とは外周縁での縫着により一体化された表生地7とを備え、前記体液吸収パッド5は、表生地7側に向かって順次、地肌に接する第一層8、この第一層8を通過した体液を吸収する第二層9、この第二層9による体液吸収量を拡散させるメッシュ体よりなる第三層10およびこの第三層10によって拡散した体液を吸収する第四層11より構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】体液吸収パッド5によって吸収された体液が前記体液吸収パッド5から外側に漏れ出さないよう前記枠部分4とは熱圧着により一体化された状態で前記体液吸収パッド5を覆うパッド被覆用防水布6と、このパッド被覆用防水布6の全面を覆う状態で前記枠状防水布3、パッド被覆用防水布6とは外周縁での縫着により一体化された表生地7とを備え、前記体液吸収パッド5は、表生地7側に向かって順次、地肌に接する第一層8、この第一層8を通過した体液を吸収する第二層9、この第二層9による体液吸収量を拡散させるメッシュ体よりなる第三層10およびこの第三層10によって拡散した体液を吸収する第四層11より構成されている。
【選択図】図1
Description
この考案は、繰り返し使用することができる生理用ナプキンに関するものである。
従来この種の生理用ナプキンとして、特開2006−314625号公報に示すように、地肌に接する部分に布を用いた体液吸収パッドを有するものがある。
この体液吸収パッドは、主に五層を有する構成になっており、地肌に接する側から順に、地肌に接したときに不快感が生じないように柔らかい生地の布製の起毛地で形成される第一層と、逆流防止層として機能するメッシュ地からなる第二層と、第二層の編目を通過した生理時に出てくる経血(体液の一例)を吸収する綿等で形成される第三層と、経血などを通さないように防水加工が施された第四層と、例えば第一層とほぼ同様の起毛地で形成される第五層とを備えている。
しかしながら、地肌に接する部分に布製の起毛地を用いているので、経血による汚れが付きやすく、生理用ナプキンを洗濯した後には、前記汚れのシミはその都度残るおそれがり、その結果、繰り返し使用できるにしても見た目にも清潔な状態で使用するのが難しい、という課題がある。
この考案は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、地肌に接したときに肌触りが良く、不快感や違和感が生じることがない上に、見た目にも清潔な状態で繰り返し使用することができる生理用ナプキンを提供することである。
上記目的を達成するために、この考案の生理用ナプキンは、
裏側から順に、
中央開口を有する枠状防水布と、
前記中央開口を覆う状態で前記枠状防水布の枠部分における前記中央開口の周囲にその周縁部が縫着されることにより装着されている体液吸収パッドと、
この体液吸収パッドによって吸収された体液が前記体液吸収パッドから外側に漏れ出さないよう前記枠部分とは熱圧着により一体化された状態で前記体液吸収パッドを覆うパッド被覆用防水布と、
このパッド被覆用防水布の全面を覆う状態で前記枠状防水布、パッド被覆用防水布とは外周縁での縫着により一体化された表生地と
を備え、
前記体液吸収パッドは、表生地側に向かって順次、地肌に接する第一層、この第一層を通過した体液を吸収する第二層、この第二層による体液吸収量を拡散させるメッシュ体よりなる第三層およびこの第三層によって拡散した体液を吸収する第四層より構成されており、
さらに、前記第一層は、前記体液吸収パッドの長手方向に直角な幅方向に伸縮しうるポリプロピレン繊維からなるフライス編地よりなることを特徴としている(請求項1)。
裏側から順に、
中央開口を有する枠状防水布と、
前記中央開口を覆う状態で前記枠状防水布の枠部分における前記中央開口の周囲にその周縁部が縫着されることにより装着されている体液吸収パッドと、
この体液吸収パッドによって吸収された体液が前記体液吸収パッドから外側に漏れ出さないよう前記枠部分とは熱圧着により一体化された状態で前記体液吸収パッドを覆うパッド被覆用防水布と、
このパッド被覆用防水布の全面を覆う状態で前記枠状防水布、パッド被覆用防水布とは外周縁での縫着により一体化された表生地と
を備え、
前記体液吸収パッドは、表生地側に向かって順次、地肌に接する第一層、この第一層を通過した体液を吸収する第二層、この第二層による体液吸収量を拡散させるメッシュ体よりなる第三層およびこの第三層によって拡散した体液を吸収する第四層より構成されており、
さらに、前記第一層は、前記体液吸収パッドの長手方向に直角な幅方向に伸縮しうるポリプロピレン繊維からなるフライス編地よりなることを特徴としている(請求項1)。
この考案において、第一層を構成するポリプロピレン繊維からなるフライス編地は公知のフライス編機によって編成されており、畝を付けて孔を空ける編組織とする。その孔の大きさおよび厚さは体液の水滴(水分)を液体の状態で素早く通過させることのできるものであり、孔の数、孔の大きさ、厚みは適宜設定できる。さらに、このポリプロピレン繊維からなるフライス編地は、繊維そのものが高度の揆水性を備えており、第一層の表面に体液の水滴を静かに落とした場合には、第一層によって弾かれて水の表面張力によって水玉を形成し、少し外力を加えて水玉となった水滴および第一層を押圧すると、この水玉は第一層直下にある第二層に接触し、第二層に拡がりながら吸収されうる。
そして、第二層に吸収された体液の水滴は、第二層直下にあるメッシュ体よりなる第三層に接触する。このメッシュ体は、これに体液の水滴が一旦接触すると接触した体液の水滴を逆流させないように作用するものであり、体液吸収量を拡散させながら一定量の体液の水滴を保水する機能を有する。すなわち、第一層直下にある第二層のみでは体液の水滴を全て吸収することができない場合、第二層からの体液の水滴はメッシュ体よりなる第三層に接触するとともに、第三層に既に保水されている体液の水滴の一部が第三層の直下にある第四層に吸収されることになる。このように水滴(水分)の表面張力によって水滴(水分)全量が第一層の表面に残ることなく素早く第二層に吸収されるとともに、長期にわたりメッシュ体よりなる第三層において一定量が保水され続けられるものであり、第一層表面への体液の水滴の戻りを確実に防止できる。すなわち、地肌に接する第一層の表面には、水分が残留することがなく、たとえ残っていたとしても、ごく微量であるので、濡れた不快感を使用者に与えることはない。
そして、第二層に吸収された体液の水滴は、第二層直下にあるメッシュ体よりなる第三層に接触する。このメッシュ体は、これに体液の水滴が一旦接触すると接触した体液の水滴を逆流させないように作用するものであり、体液吸収量を拡散させながら一定量の体液の水滴を保水する機能を有する。すなわち、第一層直下にある第二層のみでは体液の水滴を全て吸収することができない場合、第二層からの体液の水滴はメッシュ体よりなる第三層に接触するとともに、第三層に既に保水されている体液の水滴の一部が第三層の直下にある第四層に吸収されることになる。このように水滴(水分)の表面張力によって水滴(水分)全量が第一層の表面に残ることなく素早く第二層に吸収されるとともに、長期にわたりメッシュ体よりなる第三層において一定量が保水され続けられるものであり、第一層表面への体液の水滴の戻りを確実に防止できる。すなわち、地肌に接する第一層の表面には、水分が残留することがなく、たとえ残っていたとしても、ごく微量であるので、濡れた不快感を使用者に与えることはない。
また、この考案では、前記枠状防水布は綿製であるのが好ましく、その場合、前記枠状防水布は肌に優しい。
この考案では、地肌に接する部分にフライス編機によって編成されたポリプロピレン繊維からなるフライス編地を用いている。すなわち、この発明では、第一層のポリプロピレン繊維は一般に染色しにくく、特殊な染料以外では染色できないという特性を利用している。そのため、第一層には、生理時に出てくる経血(体液の一例)による汚れは付きにくい。しかも、上述したように経血を第一層に戻さない構成を第二層から第四層よって実現できるので、生理用ナプキンを洗濯した後には、第一層における前記汚れのシミは殆ど残るおそれはない。よって、地肌に接する部分に布製の起毛地を用いている従来に比べて見た目にも清潔な状態で繰り返し使用できる回数が増えることになる。
また、この考案では、地肌に接する第一層をフライス編地で構成したので、地肌に接する部分をメッシュ体で構成した場合に比べて、地肌に接したときに肌触りが良く、不快感や違和感が生じることはない。
また、この考案では、体液吸収パッドを四層構造としたので、薄くて軽くでき、そのため着用感がよいとともに、第一層をフライス編地で構成したので、体液吸収パッドの長手方向に直角な幅方向の伸縮性が大きいため、地肌に対するフィット性をより向上させることができる。
また、この考案では、体液吸収パッドを四層構造としたので、薄くて軽くでき、そのため着用感がよいとともに、第一層をフライス編地で構成したので、体液吸収パッドの長手方向に直角な幅方向の伸縮性が大きいため、地肌に対するフィット性をより向上させることができる。
さらに、この考案では、全量が第一層の表面に残ることなく素早く第二層に吸収されるとともに、長期にわたりメッシュ体よりなる第三層において体液吸収量を拡散させながら一定量が保水され続けられるものであり、第一層表面への体液の戻りを確実に防止できるので、濡れた不快感を使用者に与えることはない。
また、この考案では、メッシュ体よりなる第三層は、第二層で吸収した体液の吸収量を拡散させながら一定量の体液を保水する機能を有するので、第一層直下にある第二層のみでは体液を全て吸収することができない場合、第二層からの体液はメッシュ体よりなる第三層に接触するとともに、第三層に保水されている体液の一部が第三層の直下にある第四層で殆ど全て確実に吸収することができ、第四層から体液が漏れ出すおそれはない。
そして、この考案では、体液吸収パッドの周縁部を挟むよう枠状防水布およびパッド被覆用防水布を設け、枠状防水布の枠部分とこれに対応するパット被覆用防水布の周囲部分を熱圧着により一体化したので、体液吸収パッドの第四層からパッド被覆用防水布側に、たとえ経血が漏れ出しても、また、例えば、体液吸収パッドの長手方向の全長または略全長にわたって略平行に延びるよう形成した複数の縫着線(縫着糸)で第一層から第四層を縫着して一体化した場合において、経血がこれら縫着糸を伝わって第一層から第四層まで通過して体液吸収パッドからパッド被覆用防水布側に経血が漏れだしても、体液吸収パッドおよびパッド被覆用防水布間に形成される隙間を介して経血が外側に漏れ出すのを確実に防止できる。
また、この考案では、メッシュ体よりなる第三層は、第二層で吸収した体液の吸収量を拡散させながら一定量の体液を保水する機能を有するので、第一層直下にある第二層のみでは体液を全て吸収することができない場合、第二層からの体液はメッシュ体よりなる第三層に接触するとともに、第三層に保水されている体液の一部が第三層の直下にある第四層で殆ど全て確実に吸収することができ、第四層から体液が漏れ出すおそれはない。
そして、この考案では、体液吸収パッドの周縁部を挟むよう枠状防水布およびパッド被覆用防水布を設け、枠状防水布の枠部分とこれに対応するパット被覆用防水布の周囲部分を熱圧着により一体化したので、体液吸収パッドの第四層からパッド被覆用防水布側に、たとえ経血が漏れ出しても、また、例えば、体液吸収パッドの長手方向の全長または略全長にわたって略平行に延びるよう形成した複数の縫着線(縫着糸)で第一層から第四層を縫着して一体化した場合において、経血がこれら縫着糸を伝わって第一層から第四層まで通過して体液吸収パッドからパッド被覆用防水布側に経血が漏れだしても、体液吸収パッドおよびパッド被覆用防水布間に形成される隙間を介して経血が外側に漏れ出すのを確実に防止できる。
以下、この考案の実施形態を、図を参照しながら説明する。なお、それによってこの考案は限定されるものではない。
図1〜図5は、この考案の一実施形態を示す。図1は体液吸収パッドを含む生理用ナプキンの断面構造を示し、図2は生理用ナプキンを構成する部材の分解斜視図を示し、図3は体液吸収パッドを構成する四層構造の分解斜視図を示す。また、図4は裏側から見た生理用ナプキンを示し、図5は表側から見た生理用ナプキンを示す。
図1〜図5において、生理用ナプキン1は、裏側から順に、
平面視略楕円形状の中央開口2を有する枠状防水布3と、
前記中央開口2を覆う状態で前記枠部分4における前記中央開口2の周囲Aにその周縁部Bが縫着されることにより装着されている平面視略楕円形状の体液吸収パッド5と、
この体液吸収パッド5によって吸収された体液が前記体液吸収パッド5から外側に漏れ出さないよう前記枠部分4とは熱圧着により一体化された状態で前記体液吸収パッド5を覆うパッド被覆用防水布6と、
このパッド被覆用防水布6の全面を覆う状態で前記枠状防水布3、パッド被覆用防水布6とは外周縁での縫着により一体化された表生地7と
を主として備えている。
そして、被覆用防水布6と表生地7は同一形状であり、また、例えば被覆用防水布6から前記中央開口2に相当する部分を切り抜いた形状のものが枠状防水布3の形状になるよう構成されている。表生地7には模様7aが施されている。
8は、枠部分4とパッド被覆用防水布6との熱圧着部分を示す。9は、枠状防水布3、パッド被覆用防水布6、表生地7の各外周縁C,D,Eを重ね合わせた状態で挟み込むように設けられた短冊状布で、前記各外周縁の全周にわたって縫着されている。その縫着糸10は平面視千鳥状に縫われている。また、枠部分4の周囲Aと体液吸収パッド5の周縁部Bの縫着も縫着糸11によって平面視千鳥状に縫われている。
平面視略楕円形状の中央開口2を有する枠状防水布3と、
前記中央開口2を覆う状態で前記枠部分4における前記中央開口2の周囲Aにその周縁部Bが縫着されることにより装着されている平面視略楕円形状の体液吸収パッド5と、
この体液吸収パッド5によって吸収された体液が前記体液吸収パッド5から外側に漏れ出さないよう前記枠部分4とは熱圧着により一体化された状態で前記体液吸収パッド5を覆うパッド被覆用防水布6と、
このパッド被覆用防水布6の全面を覆う状態で前記枠状防水布3、パッド被覆用防水布6とは外周縁での縫着により一体化された表生地7と
を主として備えている。
そして、被覆用防水布6と表生地7は同一形状であり、また、例えば被覆用防水布6から前記中央開口2に相当する部分を切り抜いた形状のものが枠状防水布3の形状になるよう構成されている。表生地7には模様7aが施されている。
8は、枠部分4とパッド被覆用防水布6との熱圧着部分を示す。9は、枠状防水布3、パッド被覆用防水布6、表生地7の各外周縁C,D,Eを重ね合わせた状態で挟み込むように設けられた短冊状布で、前記各外周縁の全周にわたって縫着されている。その縫着糸10は平面視千鳥状に縫われている。また、枠部分4の周囲Aと体液吸収パッド5の周縁部Bの縫着も縫着糸11によって平面視千鳥状に縫われている。
前記体液吸収パッド5は、表生地7側に向かって順次、地肌に接する第一層12、この第一層12を通過した体液を吸収する第二層13、この第二層13による体液吸収量を拡散させるメッシュ体よりなる第三層14およびこの第三層14によって拡散した体液を吸収する第四層15より構成されている。
さらに、前記第一層12は、前記体液吸収パッド5の長手方向(両矢印Lで示す方向)に直角な幅方向(両矢印Mで示す方向)に伸縮しうるポリプロピレン繊維からなるフライス編地よりなる。
また、前記体液吸収パッド5は、前記L方向の全長にわたって略平行に延び、前記第一層12から前記第四層15までを縫着する複数の縫着線(縫着糸)16を有する。
また、前記枠状防水布3は綿製であり、前記パッド被覆用防水布6はポリエステル製である一方、前記第二層13、第四層15は、例えばレーヨン繊維で構成された不織布、レーヨン繊維とアクリル繊維とを混合した不織布、綿のいずれかであり、
また、前記第三層14は、ポリエステル繊維からなるメッシュ編地で構成されている。
さらに、前記第一層12は、前記体液吸収パッド5の長手方向(両矢印Lで示す方向)に直角な幅方向(両矢印Mで示す方向)に伸縮しうるポリプロピレン繊維からなるフライス編地よりなる。
また、前記体液吸収パッド5は、前記L方向の全長にわたって略平行に延び、前記第一層12から前記第四層15までを縫着する複数の縫着線(縫着糸)16を有する。
また、前記枠状防水布3は綿製であり、前記パッド被覆用防水布6はポリエステル製である一方、前記第二層13、第四層15は、例えばレーヨン繊維で構成された不織布、レーヨン繊維とアクリル繊維とを混合した不織布、綿のいずれかであり、
また、前記第三層14は、ポリエステル繊維からなるメッシュ編地で構成されている。
さらに、枠状防水布3は、中央開口2を形成する楕円形リング部分3aと、中央開口2を挟んでL方向に対し左右対称な中央位置に形成された一対の円弧状部分21,22を有する。
また、パッド被覆用防水布6および表生地7は、それぞれ、楕円形リング部分3に重なるように中央に形成された平面視略楕円形状部分6a,7aを有し、楕円形状部分6a,7aの長手方向に対し左右対称な中央位置で円弧状部分21,22に重なるように形成された一対の円弧状部分21’,22’を有する。
また、パッド被覆用防水布6および表生地7は、それぞれ、楕円形リング部分3に重なるように中央に形成された平面視略楕円形状部分6a,7aを有し、楕円形状部分6a,7aの長手方向に対し左右対称な中央位置で円弧状部分21,22に重なるように形成された一対の円弧状部分21’,22’を有する。
また、生理用ナプキン1の下着に対する取り付け方法は次の通りである。すなわち、下着の股部の適切な位置にこの生理用ナプキン1を円弧状部分21,22、21’,22’が開いた状態で押し当て、円弧状部分21,22、21’,22’を下着の股部後側に交互に持っていき、表生地7の円弧状部分21’と枠状防水布3の円弧状部分22に取り付けられている樹脂製のスナップボタン23a,23b、24で下着の股部に固定する。この際、下着への取り付けを調整できるように、複数のボタン23a,23bが設けられている。そして、樹脂製のスナップボタン23a,23b、24を用いているので、洗濯しても錆び難いという利点を有する。ボタン23a,23bは布30を介して表生地7の円弧状部分21’の適宜の位置に取り付けられている。また、ボタン24は布31を介して枠状防水布3の円弧状部分22の適宜の位置に取り付けられている。
而して、地肌に接する第一層12にフライス編機によって編成されたポリプロピレン繊維からなるフライス編地を用いている。そのため、第一層12には、経血による汚れは付きにくい。しかも、経血を第一層12に戻さない構成を第二層13から第四層15によって実現できるので、生理用ナプキン1を洗濯した後には、第一層12における前記汚れのシミは殆ど残るおそれはない。よって、地肌に接する部分に布製の起毛地を用いている従来に比べて見た目にも清潔な状態で繰り返し使用できる回数が増えることになる。
また、地肌に接する第一層12をフライス編地で構成したので、地肌に接する部分をメッシュ体で構成した場合に比べて、地肌に接したときに肌触りが良く、不快感や違和感が生じることはない。
また、体液吸収パッド5を四層構造としたので、薄くて軽くでき、そのため着用感がよいとともに、第一層12をフライス編地で構成したので、体液吸収パッド5の幅方向(M方向)の伸縮性が大きいため、地肌に対するフィット性をより向上させることができる。 さらに、経血の全量が第一層12の表面12aに残ることなく素早く第二層13に吸収されるとともに、長期にわたりメッシュ体よりなる第三層14において経血吸収量を拡散させながら一定量が保水(保持)され続けられるものであり、第一層表面12aへの経血の戻りを確実に防止できるので、濡れた不快感を使用者に与えることはない。
また、メッシュ体よりなる第三層14は、第二層13で吸収した経血の吸収量を拡散させながら一定量の経血を保水する機能を有するので、第一層12直下にある第二層13のみでは経血を全て吸収することができない場合、第二層13からの経血はメッシュ体よりなる第三層14に接触するとともに、第三層14に保水されている経血の一部が第三層14の直下にある第四層15で殆ど全て確実に吸収することができ、第四層15から経血が漏れ出すおそれはない。
そして、体液吸収パッド5の周縁部を挟むよう枠状防水布3およびパッド被覆用防水布6を設け、枠状防水布3の枠部分4とこれに対応するパット被覆用防水布6の周囲部分を熱圧着により一体化したので、体液吸収パッド5の第四層15からパッド被覆用防水布6側に、たとえ経血が漏れ出しても、また、例えば、体液吸収パッド5の長手方向(L方向)の全長または略全長にわたって略平行に延びるよう形成した複数の縫着線(縫着糸)16で第一層12から第四層15を縫着して一体化した場合において、経血がこれら縫着糸16を伝わって第一層12から第四層15まで通過して体液吸収パッド5からパッド被覆用防水布6側に経血が漏れだしても、体液吸収パッド5およびパッド被覆用防水布6間に形成される隙間を介して経血が外側に漏れ出すのを確実に防止できる。
また、地肌に接する第一層12をフライス編地で構成したので、地肌に接する部分をメッシュ体で構成した場合に比べて、地肌に接したときに肌触りが良く、不快感や違和感が生じることはない。
また、体液吸収パッド5を四層構造としたので、薄くて軽くでき、そのため着用感がよいとともに、第一層12をフライス編地で構成したので、体液吸収パッド5の幅方向(M方向)の伸縮性が大きいため、地肌に対するフィット性をより向上させることができる。 さらに、経血の全量が第一層12の表面12aに残ることなく素早く第二層13に吸収されるとともに、長期にわたりメッシュ体よりなる第三層14において経血吸収量を拡散させながら一定量が保水(保持)され続けられるものであり、第一層表面12aへの経血の戻りを確実に防止できるので、濡れた不快感を使用者に与えることはない。
また、メッシュ体よりなる第三層14は、第二層13で吸収した経血の吸収量を拡散させながら一定量の経血を保水する機能を有するので、第一層12直下にある第二層13のみでは経血を全て吸収することができない場合、第二層13からの経血はメッシュ体よりなる第三層14に接触するとともに、第三層14に保水されている経血の一部が第三層14の直下にある第四層15で殆ど全て確実に吸収することができ、第四層15から経血が漏れ出すおそれはない。
そして、体液吸収パッド5の周縁部を挟むよう枠状防水布3およびパッド被覆用防水布6を設け、枠状防水布3の枠部分4とこれに対応するパット被覆用防水布6の周囲部分を熱圧着により一体化したので、体液吸収パッド5の第四層15からパッド被覆用防水布6側に、たとえ経血が漏れ出しても、また、例えば、体液吸収パッド5の長手方向(L方向)の全長または略全長にわたって略平行に延びるよう形成した複数の縫着線(縫着糸)16で第一層12から第四層15を縫着して一体化した場合において、経血がこれら縫着糸16を伝わって第一層12から第四層15まで通過して体液吸収パッド5からパッド被覆用防水布6側に経血が漏れだしても、体液吸収パッド5およびパッド被覆用防水布6間に形成される隙間を介して経血が外側に漏れ出すのを確実に防止できる。
1 生理用ナプキン
2 中央開口
3 枠状防水布
4 枠部分
5 体液吸収パッド
6 パッド被覆用防水布
7 表生地
12 第一層(ポリプロピレン繊維からなるフライス編地)
13 第二層(レーヨン繊維で構成された不織布)
14 第三層(ポリエステル繊維からなるメッシュ編地)
15 第四層(レーヨン繊維で構成された不織布)
A 周囲
B 周縁部
2 中央開口
3 枠状防水布
4 枠部分
5 体液吸収パッド
6 パッド被覆用防水布
7 表生地
12 第一層(ポリプロピレン繊維からなるフライス編地)
13 第二層(レーヨン繊維で構成された不織布)
14 第三層(ポリエステル繊維からなるメッシュ編地)
15 第四層(レーヨン繊維で構成された不織布)
A 周囲
B 周縁部
Claims (2)
- 裏側から順に、
中央開口を有する枠状防水布と、
前記中央開口を覆う状態で前記枠状防水布の枠部分における前記中央開口の周囲にその周縁部が縫着されることにより装着されている体液吸収パッドと、
この体液吸収パッドによって吸収された体液が前記体液吸収パッドから外側に漏れ出さないよう前記枠部分とは熱圧着により一体化された状態で前記体液吸収パッドを覆うパッド被覆用防水布と、
このパッド被覆用防水布の全面を覆う状態で前記枠状防水布、パッド被覆用防水布とは外周縁での縫着により一体化された表生地と
を備え、
前記体液吸収パッドは、表生地側に向かって順次、地肌に接する第一層、この第一層を通過した体液を吸収する第二層、この第二層による体液吸収量を拡散させるメッシュ体よりなる第三層およびこの第三層によって拡散した体液を吸収する第四層より構成されており、
さらに、前記第一層は、前記体液吸収パッドの長手方向に直角な幅方向に伸縮しうるポリプロピレン繊維からなるフライス編地よりなることを特徴とする生理用ナプキン。 - 前記体液吸収パッドは、前記長手方向の全長または略全長にわたって略平行に延び、前記第一層から前記第四層までを縫着する複数の縫着線を有するとともに、
前記枠状防水布は綿製であり、前記パッド被覆用防水布はポリエステル製である一方、前記第二層、第四層は、レーヨン繊維で構成された不織布、レーヨン繊維とアクリル繊維とを混合した不織布、綿のいずれかであり、
また、前記第三層は、ポリエステル繊維からなるメッシュ編地で構成される請求項1に記載の生理用ナプキン。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015116457A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 広美 張 | 生理用品 |
KR102204889B1 (ko) * | 2020-04-13 | 2021-01-19 | 중원주식회사 | 천공 생리대 |
JP7058831B2 (ja) | 2018-06-21 | 2022-04-25 | 株式会社タカギ | 吸収性物品の製造方法 |
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2008
- 2008-07-16 JP JP2008004899U patent/JP3145193U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015116457A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 広美 張 | 生理用品 |
JP7058831B2 (ja) | 2018-06-21 | 2022-04-25 | 株式会社タカギ | 吸収性物品の製造方法 |
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