JP3144721U - バイオセンサ - Google Patents

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征夫 輕部
正男 後藤
秀明 中村
智子 石川
貴彦 北村
信吾 改森
裕人 中嶋
俊史 細谷
史章 水野
幸一郎 後藤
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Abstract

【課題】穿刺針の滅菌性を向上させることができるバイオセンサを提供する。
【解決手段】バイオセンサ10は、被検体に穿刺される穿刺針12を有し、被検体に穿刺針12が穿刺して得られた試料を採取するバイオセンサチップ11を備えている。また、穿刺針12を配置する貫通孔27を備え、バイオセンサチップ11に装着される弾性部材13を備えている。また、弾性部材13の貫通孔27内に配置されて穿刺針12を覆い、バイオセンサチップ11にもぎ取り自在にして一体的に設けられた穿刺針保護キャップ14を備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、被検体に穿刺針を穿刺して得られた試料をバイオセンサチップで採取するバイオセンサに関する。
バイオセンサの一例として、図13に示すように、ハウジング101内に穿刺針102を収納したバイオセンサ100が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示されたバイオセンサ100は、操作ボタンに連結されている係止解除部材103が係止部104を係止解除させ、コイルばね105に蓄積されている弾性反発力でプランジャ106がハウジング101内を移動する。これにより、穿刺針102がハウジング101の開口から突出して被検体に穿刺されるとともに、ポンプが作動して、通気路107を通じて内腔部108内の圧力が減圧される。
特開2002−85384号公報(図5)
ところが、上記特許文献1に開示されたバイオセンサ100では、ハウジング101内に収納されている穿刺針102が、ハウジング101の開口を通じて外気に直接触れる構造である。このため、穿刺前にハウジング101内に収納されている穿刺針102を一旦外部に出して消毒する必要があった。
そこで本考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、穿刺針の滅菌性を向上させることができるバイオセンサを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本考案に係るバイオセンサは、被検体に穿刺される穿刺針を有し、該穿刺針が被検体に穿刺して得られた試料を採取するバイオセンサチップと、前記穿刺針を配置する貫通孔を備え、前記バイオセンサチップに装着される弾性部材と、該弾性部材の前記貫通孔内に配置されて前記穿刺針を覆い、前記バイオセンサチップにもぎ取り自在に一体的に設けられた穿刺針保護キャップとを備えている。なお、ここで云う穿刺針とは、針、ランセット針及びカニューレ等も含んでいる。
このように構成された本考案のバイオセンサによれば、穿刺針保護キャップは、使用前や保管時に弾性部材の貫通孔内に配置されて穿刺針を覆っている。そして、使用時にバイオセンサチップからもぎ取られることで穿刺針を使用可能な状態にする。これにより、穿刺針保護キャップが、穿刺針を外気に直接触れないように保管することができるため、滅菌性の向上を図ることができる。
また、本考案に係るバイオセンサは、前記弾性部材は、前記貫通孔を拡径して前記穿刺針保護キャップに取り付けられていることが好ましい。
このように構成された本考案のバイオセンサによれば、弾性部材が貫通孔を拡径して、バイオセンサチップに一体に設けられている穿刺針保護キャップに取り付けられる。これにより、弾性部材の取り付けを簡単に行うことができ、組立工程の効率化を図ることができる。
また、本考案に係るバイオセンサは、前記弾性部材は、前記穿刺針保護キャップにインサート成形されて取り付けられていることが好ましい。
このように構成された本考案のバイオセンサによれば、弾性部材が穿刺針保護キャップにインサート成形されることで、弾性部材の穿刺針保護キャップへの取付工程が省略されて生産性の向上を図ることができる。
また、本考案に係るバイオセンサは、前記弾性部材は、装着用スリットを有し、該装着用スリットを介して前記穿刺針保護キャップに取り付けられていることが好ましい。
このように構成された本考案のバイオセンサによれば、弾性部材が、装着用スリットを介して穿刺針保護キャップに取り付けられていることで、弾性部材を穿刺針保護キャップの横方向から行うことができる。これにより、弾性部材を穿刺針保護キャップの軸方向から取り付けるものと比較して、組立工程の全長を短縮することができる。
また、本考案に係るバイオセンサは、前記弾性部材は、前記貫通孔に溝部が形成されていることが好ましい。
このように構成された本考案のバイオセンサによれば、弾性部材の貫通孔に溝部が形成されることで、貫通孔の容積を大きくすることができる。このため、貫通孔を通じて試料を多く導入することができる。
また、本考案に係るバイオセンサは、前記穿刺針保護キャップは、前記弾性部材の貫通孔内に配置される針被覆用筒部と、該針被覆用筒部の外側に配置される把持部とを有し、該把持部は、前記弾性部材の外径よりも大きいことが好ましい。
このように構成された本考案のバイオセンサによれば、穿刺針保護キャップは、針被覆用筒部が弾性部材の貫通孔内に配置され、弾性部材の外径よりも大きい把持部が針被覆用筒部の外側に配置される。これにより、使用時に把持部を手で摘んで容易に取り外すことができるとともに、使用前や保管時に弾性部材が他の部材に直接衝突しないように保護することができる。
また、本考案に係るバイオセンサは、前記穿刺針保護キャップは、前記把持部から突出する突部を有していることが好ましい。
このように構成された本考案のバイオセンサによれば、把持部から突部が突出していることで、使用時に把持部に加えて突部を手で摘む等して、穿刺針保護キャップを簡単に取り外すことができ、取り扱い性を向上することができる。
また、本考案に係るバイオセンサは、前記穿刺針保護キャップは、前記把持部の外側に、前記弾性部材の外側を被覆可能な弾性部材被覆部を有していることが好ましい。
このように構成された本考案のバイオセンサによれば、使用時に弾性部材から取り外された穿刺針保護キャップは、試料の採取後に、弾性部材被覆部を弾性部材に被覆させることで、試料の流出を防止して清潔な採取を行うことができる。
本考案に係るバイオセンサによれば、弾性部材の貫通孔内に配置されて穿刺針を覆い、バイオセンサチップにもぎ取り自在に一体的に設けられている穿刺針保護キャップを備えていることで、穿刺針の滅菌性を向上させることができる。
以下、図を参照して本考案の複数の好適な実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6(A),(B),(C)は本考案に係るバイオセンサの第1実施形態を示すもので、図1は本考案の第1実施形態に係るバイオセンサの弾性部材と穿刺針保護キャップの断面図を含む正面図、図2は図1のバイオセンサの底面図、図3(A)は図1のバイオセンサにおける穿刺針保護キャップの取付状態の一部破断正面図、図3(B)は図3(A)のバイオセンサにおける穿刺針保護キャップの取り外し状態の一部破断正面図、図4は図1のバイオセンサにおける使用状態の一部破断正面図である。
また、図5(A)は図1のバイオセンサにおける弾性部材を穿刺針保護キャップに取り付ける前の弾性部材の正面図、図5(B)は図5(A)の弾性部材を拡径して状態の正面図、図5(C)は図5(B)の弾性部材を取り付けた状態の正面図、図6(A)は図1のバイオセンサの使用時の第1段階を示す一部破断正面図、図6(B)は図1のバイオセンサの使用時の第2段階を示す一部破断正面図、図6(C)は図1のバイオセンサの使用時の第3段階を示す一部破断正面図である。なお、今回開示される実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した意味ではなく、実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1、図2に示すように、本考案の第1実施形態に係るバイオセンサ10は、穿刺針12を有するバイオセンサチップ11と、バイオセンサチップ11に装着される弾性部材13と、付勢ばね15と、を備えている。また、このバイオセンサ10は、バイオセンサチップ11にもぎ取り自在に一体的に設けられた穿刺針保護キャップ14を備えている。
バイオセンサチップ11は、互いに対向配置された2枚の上基板16および下基板17と、これら基板16,17の間に挟まれたスペーサ層18とを積層して備えている。また、下基板17上に、それぞれ非接触に並べて実装された2枚の検知用端子19,20を備え、穿刺用の穿刺針12が先端部から突出して固定されている。
2枚の検知用端子19,20は、それらの先端部にL字形状に屈曲された検知部21,22が所定の間隔を置いて配置されている。この下基板17上の検知部21,22に跨って中空反応部23が形成されている。
中空反応部23は、弾性部材13側が開放された試料採取口になっており、内部に検知用端子19,20の検知部21,22が露出されている。そして、これら検知部21,22の露出部分或いは近傍に、例えば酵素とメディエータとを固定化し、血液中のグルコースと生化学反応して導通抵抗に変動を生じる試薬24が配置されている。
検知用端子19,20は、検知部21,22の反対側に配置されている外部接続部25,26が不図示の測定制御回路に電気的に接続される。このため、試薬24を通じて変動された導通抵抗に基づいて、測定制御回路が試料の血糖値を演算して、同じく不図示の表示部で表示する。
上基板16、下基板17およびスペーサ層18の材質としては、絶縁性材料のフィルムが選ばれ、絶縁性材料としては、セラミックス、ガラス、紙、生分解性材料(例えば、ポリ乳酸微生物生産ポリエステル等)、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化樹脂、UV硬化樹脂等のプラスチック材料を例示することができる。このとき、機械的強度、柔軟性、及びチップの作製や加工の容易さ等から、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料が好ましい。代表的なPET樹脂としては、メリネックスやテトロン(以上、商品名、帝人デュポンフィルム株式会社製)、ルミラー(商品名、東レ株式会社製)等が挙げられる。
また、試薬24としては、上記に加えて、例えばグルコースオキシダーゼ(GOD)が挙げられる。また、被検体の採血負担を考慮すると、中空反応部23の容積は1μL(マイクロリットル)以下が好ましく、特に300nL(ナノリットル)以下であることが好ましい。このような微小な中空反応部23であると、穿刺針12の直径が小さくても被検体の充分な血液量を採取可能となる。穿刺針12は、直径が1000μm以下であることが好ましい。
弾性部材13は、円筒形状に形成されて、中央部に貫通孔27を有しており、バイオセンサチップ11の先端部に装着される。これにより、貫通孔27が中空反応部23に連通接続されている。貫通孔27の被検体との接触側には、被検体との密着性を向上させるための円環部28が外周孔29の内周側に突出形成されている。貫通孔27は、穿刺針12の外周に穿刺針12に非接触に配置されている。
弾性部材13は、その厚さ寸法が、穿刺針12の先端までを十分に覆う値に設定されており、その材質としては、弾性を有する、例えば、シリコン、ウレタン、アクリル、エチレン、スチレン等のポリマー単体若しくは共重合されたポリマーからなるゴム若しくはスポンジ、ポリエチレン、およびポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリテトラフルオロエチレンおよびパーフルオロアルコキシエチレンとポリフルオロエチレンの共重合体であるPFA等のフッ素樹脂等が用いられる。弾性部材13は、貫通孔27の内周面に、親水処理を施すのが好ましい。
穿刺針保護キャップ14は、針被覆用筒部30と、把持部31とを備えており、バイオセンサチップ11の先端部にもぎ取り易い状態で一体成形されている。
針被覆用筒部30は、弾性部材13の貫通孔27の内径寸法よりも僅かに大きい外径寸法を有している。また、針被覆用筒部30は、穿刺針12の外径寸法よりも十分に大きい内径寸法を有しており、弾性部材13の貫通孔27の長さに同等の長さを有している。
把持部31は、針被覆用筒部30の先端部側に一体成形されており、弾性部材13の外径寸法よりも僅かに小さい外径寸法であり、指でつかみ易い円板形状に形成されている。
付勢ばね15は、ねじりコイルばねであり、一端部がバイオセンサチップ11の基端部側に係止され、他端部が不図示のハウジング側に係止されている。
図3(A)に示すように、穿刺針保護キャップ14は、使用前および保管時に、針被覆用筒部30が弾性部材13の貫通孔27内に配置されている。また、把持部31が弾性部材13の被検体との接触側に配置されている。そして、針被覆用筒部30のバイオセンサチップ11側の結合部32がもぎ取り易い状態でバイオセンサチップ11の先端部に結合されている。そのため、穿刺針12は、穿刺針保護キャップ14の針被覆用筒部30に、非接触で被覆されており、外気に直接触れないように構成されている。
図3(B)に示すように、穿刺針保護キャップ14は、使用時に、把持部31を指等で摘んで捻る等することで、針被覆用筒部30のバイオセンサチップ11側の結合部32がバイオセンサチップ11からもぎ取られて分離される。そして、針被覆用筒部30が弾性部材13の貫通孔27から取り外され、穿刺針12が弾性部材13の貫通孔27内に露出されて使用可能な状態となる。
図4に示すように、使用時に、穿刺針保護キャップ14の針被覆用筒部30が貫通孔27から取り外された弾性部材13は、自ら蓄積している弾性復元力により貫通孔27の内径寸法が小さくなるように弾性復元される。
図5(A)に示すように、弾性部材13は、穿刺針保護キャップ14への取り付けにあたり、貫通孔27の内径寸法が穿刺針保護キャップ14の針被覆用筒部30の外径寸法よりも僅かに小さい内径寸法を有している。
図5(B)に示すように、弾性部材13は、貫通孔27の内径寸法を把持部31の外径寸法よりも大きくなるように弾性変形により拡張させたうえで、貫通孔27が把持部31を乗り越えて針被覆用筒部30へ装着される。
図5(C)に示すように、弾性部材13は、拡張された貫通孔27が把持部31を乗り越えて針被覆用筒部30へ装着されてから弾性復元される。これにより、貫通孔27が針被覆用筒部30を覆って穿刺針保護キャップ14に取り付けられる。
次に、図1及び図6(A),(B),(C)を参照して、バイオセンサ10の使用方法について説明する。
ハウジングに収納されたバイオセンサ10は、使用時に、穿刺針保護キャップ15が取り外されることで、穿刺針12が弾性部材13の貫通孔27内に露出状態で保持されている。
次に、図6(A)に示すように、バイオセンサ10を被検体98の所定位置に当て、例えば、バイオセンサチップ11に係止されている不図示のロック機構をアンロックする。そして、付勢ばね15の弾性反発力によって弾性部材13が被検体98の所定位置に押し付けられる。これにより、弾性部材13が貫通孔27の長さ方向に弾性変形するため、貫通孔27内の穿刺針12が被検体98に穿刺される。このとき、弾性部材13は、円環部28が被検体98に強く押し付けられ、弾性部材13の貫通孔27と中空反応部23とが密閉空間となる。
図6(B)に示すように、貫通孔27の長さ方向に弾性変形した弾性部材13は、付勢ばね15に抗して弾性復元を始める。そのため、密閉空間となっている弾性部材13の貫通孔27と中空反応部23とが負圧になって被検体98が盛り上がる。そして、穿刺針12が被検体98に対して後退移動されることで被検体98から抜かれて試料99が吐出される。
図6(C)に示すように、貫通孔27の長さ方向に弾性部材13が弾性復元されることで、吐出された試料99が負圧になっている弾性部材13の貫通孔27を通じて中空反応部23へ吸引される。そして、中空反応部23内で試薬24と生化学反応して、試薬24を通じて導通抵抗に変動を生じることになる。
以上説明したように、第1実施形態に係るバイオセンサ10によれば、穿刺針保護キャップ14は、使用前や保管時に弾性部材13の貫通孔27内に配置されて穿刺針12を覆う。そして、穿刺針保護キャップ14は、使用時にバイオセンサチップ11からもぎ取られることで穿刺針12が使用可能な状態となる。よって、穿刺針保護キャップ14が、穿刺針12を外気に直接触れないようにするため、滅菌性の向上を図ることができる。
また、第1実施形態に係るバイオセンサ10によれば、弾性部材13が貫通孔27を拡径して、バイオセンサチップ11に一体的に設けられている穿刺針保護キャップ14に取り付けられる。これにより、弾性部材13の取り付けを簡単に行えるようにして、組立工程の効率化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図7(A),(B)を参照して、本考案に係るバイオセンサの第2実施形態について説明する。図7(A)は本考案の第2実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の成形時の断面図、図7(B)は図7(A)によって作成されたバイオンセンサの正面図である。なお、以下の各実施形態において、上述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
図7(A)に示すように、本考案の第2実施形態に係るバイオセンサ40は、穿刺針保護キャップ14にインサート成形されて取り付けられた弾性部材41を備えている。
バイオセンサ40は、穿刺針保護キャップ14の針被覆用筒部30の側部を囲むように、例えば2分割される第1の金型42と第2の金型43とが組み付けられる。そして、これら第1の金型42と第2の金型43内に形成されているキャビティ44内にゲート45から樹脂材料が導入される。
図7(B)に示すように、両金型42,43が分割されることで、穿刺針保護キャップ14の針被覆用筒部30を覆う貫通孔27を有して穿刺針保護キャップ14に取り付けられた弾性部材41を備えるバイオセンサ40が得られる。
第2実施形態のバイオセンサ40によれば、弾性部材41が穿刺針保護キャップ14にインサート成形されることで、弾性部材41の穿刺針保護キャップ14への取付工程が省略されて生産性の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、図8(A),(B)を参照して、本考案に係るバイオセンサの第3実施形態について説明する。図8(A)は本考案の第3実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の取り付け前の正面図、図8(B)は図8(A)の弾性部材の取り付け後の正面図である。
図8(A)に示すように、本考案の第3実施形態に係るバイオセンサ50は、装着用スリット52を有する弾性部材51が適用されている。
装着用スリット52は、弾性部材51の高さ方向にわたり、外側部から貫通孔27まで連通して切除されている。そして、穿刺針保護キャップ14の針被覆用筒部30への取り付けにあたり、装着用スリット52が弾性変形されて拡径される。
図8(B)に示すように、拡径された装着用スリット52を針被覆用筒部30に被着させてから弾性復元させる。そして、装着用スリット52部分を熱溶着したり、シール部材53を貼り付けたりして密閉する。これにより、穿刺針保護キャップ14に弾性部材51が取り付けられたバイオセンサ50が得られる。
第3実施形態のバイオセンサ50によれば、弾性部材51が、装着用スリット52を介して穿刺針保護キャップ14に取り付けられる。これにより、弾性部材51を穿刺針保護キャップ14の横方向から行うことができる。よって、弾性部材を穿刺針保護キャップの軸方向から取り付けるものと比較して、組立工程の全長を短縮することができる。
(第4実施形態)
次に、図9を参照して、本考案に係るバイオセンサの第4実施形態について説明する。図9は本考案の第4実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の断面を含む正面図である。
図9に示すように、本考案の第4実施形態に係るバイオセンサ60は、貫通孔27に凹溝部62が形成された弾性部材61が適用されている。この凹溝部62は、貫通孔27の長さ方向に等間隔で複数配置されている断面V字形状の溝であり、貫通孔27の容積を大きくしている。
第4実施形態のバイオセンサ60によれば、弾性部材61の貫通孔27に凹溝部62が形成されていることで、貫通孔27の容積を大きくすることができる。これにより、貫通孔27を通じて試料をより多く導入することができる。
(第5実施形態)
次に、図10(A),(B)を参照して、本考案に係るバイオセンサの第5実施形態について説明する。図10(A)は本考案の第5実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の断面を含む正面図、図10(B)は図10(A)の穿刺針保護キャップを取り外した弾性部材の断面を含む正面図である。
図10(A)に示すように、本考案の第5実施形態に係るバイオセンサ70は、穿刺針保護キャップ71が弾性部材13の外径寸法よりも大きい把持部72を有している。また、把持部72から外側に突出する突部73を有している。
把持部72は、弾性部材13の外径寸法よりも大きいため、弾性部材13の円環部28の先端部分を覆っている。また、突部73は、針被覆用筒部30と同一の外径寸法を有する軸形状であり、把持部72から突出しているため、摘み易くなっている。
第5実施形態のバイオセンサ70によれば、穿刺針保護キャップ71は、針被覆用筒部30が弾性部材13の貫通孔27内に配置されている。そして、弾性部材13の外径寸法よりも大きい把持部72が針被覆用筒部30の外側に配置されている。これにより、使用時に把持部72を手で摘んでもぎ取ることができる。また、使用前や保管時に弾性部材13が他の部材に直接衝突しないように保護することができる。
また、把持部72から突部73が突出していることで、使用時に把持部72に加えて突部73を手で摘んで穿刺針保護キャップ71を容易に取り外せるので、取り扱い性の向上を図ることができる。
(第6実施形態)
次に、図11(A),(B)を参照して、本考案に係るバイオセンサの第6実施形態について説明する。図11(A)は本考案の第6実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の断面および穿刺針保護キャップの一部破断を含む正面図、図11(B)は図11(A)の穿刺針保護キャップを取り外した弾性部材の断面および穿刺針保護キャップの断面を含む正面図である。
図11(A)に示すように、本考案の第6実施形態に係るバイオセンサ80は、穿刺針保護キャップ81が弾性部材13の外径寸法よりも大きい外径寸法の把持部82を有している。また、把持部82の外側に、弾性部材13の外側を被覆可能な弾性部材被覆部83を有している。
穿刺針保護キャップ81は、弾性部材被覆部83がお椀形状であり、その開放側の内径寸法が弾性部材13の外径寸法よりも僅かに大きく、開放側の内周面上に係止突起84が連続的に形成されている。
図11(B)に示すように、バイオセンサ80は、測定が終了したところで、穿刺針保護キャップ81の方向を反転させて、弾性部材被覆部83の係止突起84が弾性部材13の後端部側に嵌め付けられる。これにより、弾性部材被覆部83により試料を収納している弾性部材13の貫通孔27およびバイオセンサチップ11の中空反応部23を閉塞することができる。
第6実施形態のバイオセンサ80によれば、使用時に弾性部材13から取り外された穿刺針保護キャップ81は、試料の採取後に、弾性部材被覆部83を弾性部材13に被覆させる。これにより、試料の流出を防止して清潔な採取を行うことができる。
(第7実施形態)
次に、図12(A),(B)を参照して、本考案に係るバイオセンサの第7実施形態について説明する。図12(A)は本考案の第7実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の断面および穿刺針保護キャップの一部破断を含む正面図、図12(B)は図12(A)の穿刺針保護キャップを取り外した弾性部材の一部破断および穿刺針保護キャップの一部破断を含む正面図である。
図12(A)に示すように、本考案の第7実施形態に係るバイオセンサ90は、穿刺針保護キャップ91が弾性部材13の外径寸法よりも大きい外径寸法の把持部92を有している。また、把持部92から外側に突出している突部93を有しており、突部93の側部に弾性部材13の外側を被覆可能な弾性部材被覆部94を有している。
穿刺針保護キャップ91は、弾性部材被覆部94がお椀形状であり、開放側の内面に係止突起95が突出形成されている。上記第6実施形態と異なる点は、弾性部材被覆部94が突部93に対してほぼ直角に取り付けられていることである。
図12(B)に示すように、バイオセンサ90は、測定が終了したところで、穿刺針保護キャップ91がほぼ90度回動され、弾性部材被覆部94の係止突起95が弾性部材13のバイオセンサチップ11側に嵌め付けられる。これにより、弾性部材被覆部94により試料を収納している弾性部材13の貫通孔27およびバイオセンサチップ11の中空反応部23を閉塞することができる。
第7実施形態のバイオセンサ90によれば、使用時に弾性部材13から取り外された穿刺針保護キャップ91は、試料の採取後に、弾性部材被覆部94を弾性部材13に被覆させることで、試料の流出等を防止して清潔な採取を行うことができる。
なお、本考案に係るバイオセンサは、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良等が可能である。
本考案の第1実施形態に係るバイオセンサの弾性部材と穿刺針保護キャップの断面図を含む正面図である。 図1のバイオセンサの底面図である。 (A)は図1のバイオセンサにおける穿刺針保護キャップの取付状態の一部破断正面図、(B)は(A)のバイオセンサにおける穿刺針保護キャップの取り外し状態の一部破断正面図である。 図1のバイオセンサにおける使用状態の一部破断正面図である。 (A)は図1のバイオセンサにおける弾性部材を穿刺針保護キャップに取り付ける前の弾性部材の正面図、(B)は(A)の弾性部材を拡径した状態の正面図、(C)は(B)の弾性部材を取り付けた状態の正面図である。 (A)は図1のバイオセンサの使用時の第1段階を示す一部破断正面図、(B)は図1のバイオセンサの使用時の第2段階を示す一部破断正面図、(C)は図1のバイオセンサの使用時の第3段階を示す一部破断正面図である。 (A)は本考案の第2実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の成形時の断面図、(B)は(A)によって作成されたバイオンセンサの正面図である。 (A)は本考案の第3実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の取り付け前の正面図、(B)は(A)の弾性部材の取り付け後の正面図である。 本考案の第4実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の断面を含む正面図である。 (A)は本考案の第5実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の断面を含む正面図、(B)は(A)の穿刺針保護キャップを取り外した弾性部材の断面を含む正面図である。 (A)は本考案の第6実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の断面および穿刺針保護キャップの一部破断を含む正面図、(B)は(A)の穿刺針保護キャップを取り外した弾性部材の断面および穿刺針保護キャップの断面を含む正面図である。 (A)は本考案の第7実施形態に係るバイオセンサにおける弾性部材の断面および穿刺針保護キャップの一部破断を含む正面図、(B)は(A)の穿刺針保護キャップを取り外した弾性部材の一部破断および穿刺針保護キャップの一部破断を含む正面図である。 従来のバイオセンサの断面図である。
符号の説明
10 バイオセンサ
11 バイオセンサチップ
12 穿刺針
13 弾性部材
14 穿刺針保護キャップ
27 貫通孔
30 針被覆用筒部
31 把持部
40 バイオセンサ
41 弾性部材
50 バイオセンサ
51 弾性部材
52 装着用スリット
60 バイオセンサ
61 弾性部材
62 凹溝部(溝部)
70 バイオセンサ
71 穿刺針保護キャップ
72 把持部
73 突部
80 バイオセンサ
81 穿刺針保護キャップ
82 把持部
83 弾性部材被覆部
90 バイオセンサ
91 穿刺針保護キャップ
92 把持部
93 突部
94 弾性部材被覆部
98 被検体

Claims (8)

  1. 被検体に穿刺される穿刺針を有し、該穿刺針が被検体に穿刺して得られた試料を採取するバイオセンサチップと、
    前記穿刺針を配置する貫通孔を備え、前記バイオセンサチップに装着される弾性部材と、
    該弾性部材の前記貫通孔内に配置されて前記穿刺針を覆い、前記バイオセンサチップにもぎ取り自在に一体的に設けられた穿刺針保護キャップと、
    を備えていることを特徴とするバイオセンサ。
  2. 前記弾性部材は、前記貫通孔を拡径して前記穿刺針保護キャップに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサ。
  3. 前記弾性部材は、前記穿刺針保護キャップにインサート成形されて取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサ。
  4. 前記弾性部材は、装着用スリットを有し、該装着用スリットを介して前記穿刺針保護キャップに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサ。
  5. 前記弾性部材は、前記貫通孔に溝部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
  6. 前記穿刺針保護キャップは、前記弾性部材の前記貫通孔内に配置される針被覆用筒部と、該針被覆用筒部の外側に配置される把持部とを有し、該把持部は、前記弾性部材の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
  7. 前記穿刺針保護キャップは、前記把持部から突出する突部を有していることを特徴とする請求項6に記載のバイオセンサ。
  8. 前記穿刺針保護キャップは、前記把持部の外側に、前記弾性部材の外側を被覆可能な弾性部材被覆部を有していることを特徴とする請求項6又は7に記載のバイオセンサ。
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