JP3144515B2 - タフトカーペット用不織布 - Google Patents
タフトカーペット用不織布Info
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- JP3144515B2 JP3144515B2 JP15899693A JP15899693A JP3144515B2 JP 3144515 B2 JP3144515 B2 JP 3144515B2 JP 15899693 A JP15899693 A JP 15899693A JP 15899693 A JP15899693 A JP 15899693A JP 3144515 B2 JP3144515 B2 JP 3144515B2
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- Japan
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- nonwoven fabric
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- flame
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- retardant
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、有毒ガスを発生せず、
難燃性があり、引張強力に優れ、且つ防カビ性に優れ、
タフト性に優れたタフトカーペット用不織布に関する。
難燃性があり、引張強力に優れ、且つ防カビ性に優れ、
タフト性に優れたタフトカーペット用不織布に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、鉄道車輌、自動車、船舶等の乗物
用座席やその周辺及びインテリア用のタフトカーペット
用長繊維不織布として、例えば、ポリエステル繊維やポ
リプロピレン繊維等の合成繊維からなるスパンポンド不
織布や、ニードルパンチタイプの不織布等種々の不織布
が供されてきた。
用座席やその周辺及びインテリア用のタフトカーペット
用長繊維不織布として、例えば、ポリエステル繊維やポ
リプロピレン繊維等の合成繊維からなるスパンポンド不
織布や、ニードルパンチタイプの不織布等種々の不織布
が供されてきた。
【０００３】これらの不織布には難燃性不織布も含まれ
ており、一つは、難燃剤として含リン防炎剤、含ハロゲ
ン防炎剤（特開昭５５−９８９５５）等の有機防炎剤、
金属化合物等の無機防炎剤の使用や、難燃性樹脂を含浸
固着させる方法によるものであり、もう一つは、自己消
火性を有する難燃性繊維を用いてタフトカーペット基布
用不織布にするものである（特開昭５０−６５６４
８）。
ており、一つは、難燃剤として含リン防炎剤、含ハロゲ
ン防炎剤（特開昭５５−９８９５５）等の有機防炎剤、
金属化合物等の無機防炎剤の使用や、難燃性樹脂を含浸
固着させる方法によるものであり、もう一つは、自己消
火性を有する難燃性繊維を用いてタフトカーペット基布
用不織布にするものである（特開昭５０−６５６４
８）。
【０００４】ところで、これらの難燃性不織布のうち、
前者は臭気や有毒ガスの発生、加工ロットによる難燃性
能のバラツキ等さまざまな欠点があった。他方、後者
は、アクリル系、ポリ塩化ビニル系では燃焼時にシアン
化水素や塩化水素ガスが発生するという欠点があった。
前者は臭気や有毒ガスの発生、加工ロットによる難燃性
能のバラツキ等さまざまな欠点があった。他方、後者
は、アクリル系、ポリ塩化ビニル系では燃焼時にシアン
化水素や塩化水素ガスが発生するという欠点があった。
【０００５】また、前記の難燃性不織布は、いずれも防
カビについてなんら配慮されているものでなかった。さ
らに、タフトカーペット用難燃不織布に適するようにタ
フト性の向上は、何ら工夫されておらず、従来の難燃性
不織布は、これらの欠点を同時に改良するものでなかっ
た。
カビについてなんら配慮されているものでなかった。さ
らに、タフトカーペット用難燃不織布に適するようにタ
フト性の向上は、何ら工夫されておらず、従来の難燃性
不織布は、これらの欠点を同時に改良するものでなかっ
た。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
の難燃性不織布の欠点を解消し、タフト性が良好で、防
カビ性があり、強力もあり、難燃性に優れたタフトカー
ペット用不織布を提供することを課題とする。
の難燃性不織布の欠点を解消し、タフト性が良好で、防
カビ性があり、強力もあり、難燃性に優れたタフトカー
ペット用不織布を提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維に対して
重量％で難燃成分としてリン元素を１０００〜１０００
０ｐｐｍ含有し、防カビ成分として銀元素を５０〜３０
００ｐｐｍ含有し、滑剤としてシリコン元素として５０
０〜２００００ｐｐｍ含有するポリエステル繊維からな
ることを特徴とするタフトカーペット用不織布である。
重量％で難燃成分としてリン元素を１０００〜１０００
０ｐｐｍ含有し、防カビ成分として銀元素を５０〜３０
００ｐｐｍ含有し、滑剤としてシリコン元素として５０
０〜２００００ｐｐｍ含有するポリエステル繊維からな
ることを特徴とするタフトカーペット用不織布である。
【０００８】以下本発明を詳細に説明する。本発明にお
けるポリエステル繊維は、繊維に対して重量％で、難燃
成分としてリン元素を１０００〜１００００ｐｐｍ含有
する。リン元素は、高度な難燃性を付与するために必要
であり、原料段階でリン元素を含む化合物を混合又は共
重合したものを用いる。リン元素難燃剤のほかハロゲン
元素難燃剤があるが、有毒ガス発生の点からリン元素難
燃剤の方が好ましい。リン元素が１０００ｐｐｍ未満に
なると難燃性が低下し、他方、１００００ｐｐｍをこえ
ると繊維本来の物性が低下し好ましくない。特に２００
０〜７０００ｐｐｍの範囲が好ましい。
けるポリエステル繊維は、繊維に対して重量％で、難燃
成分としてリン元素を１０００〜１００００ｐｐｍ含有
する。リン元素は、高度な難燃性を付与するために必要
であり、原料段階でリン元素を含む化合物を混合又は共
重合したものを用いる。リン元素難燃剤のほかハロゲン
元素難燃剤があるが、有毒ガス発生の点からリン元素難
燃剤の方が好ましい。リン元素が１０００ｐｐｍ未満に
なると難燃性が低下し、他方、１００００ｐｐｍをこえ
ると繊維本来の物性が低下し好ましくない。特に２００
０〜７０００ｐｐｍの範囲が好ましい。
【０００９】次に、防カビ成分として銀元素は、５０〜
３０００ｐｐｍ含まれていなければならない。銀元素
は、防カビ性付与のために必要であり、銀元素を含む化
合物を含有するポリエステルペレット、好ましくはリン
元素を共含しているポリエステルペレットを用いるのが
良い。ここで、銀元素が５０ｐｐｍ未満であると防カビ
性能が安定せず、他方、３０００ｐｐｍをこえると糸切
れ等の問題が発生し、操業性が著しく悪くなるととも
に、薬剤コストも高くなるので好ましくない。
３０００ｐｐｍ含まれていなければならない。銀元素
は、防カビ性付与のために必要であり、銀元素を含む化
合物を含有するポリエステルペレット、好ましくはリン
元素を共含しているポリエステルペレットを用いるのが
良い。ここで、銀元素が５０ｐｐｍ未満であると防カビ
性能が安定せず、他方、３０００ｐｐｍをこえると糸切
れ等の問題が発生し、操業性が著しく悪くなるととも
に、薬剤コストも高くなるので好ましくない。
【００１０】さらに、滑剤として、シリコンオイル等の
滑剤をシリコン元素を５００〜２００００ｐｐｍ含有す
る。滑剤は、貫通抵抗を小さくしてタフト性を向上させ
るために必要である。滑剤の付与は、スプレーや含浸に
よって行なう。シリコン元素が５００未満になると貫通
抵抗が大きく、タクトできなかったり、タフト後の強力
が著しく低下するので好ましくない。２００００ｐｐｍ
をこえると、滑りすぎてタフトしたパイル糸が抜けると
いう問題が発生し、また薬剤コストも高くなり好ましく
ない。
滑剤をシリコン元素を５００〜２００００ｐｐｍ含有す
る。滑剤は、貫通抵抗を小さくしてタフト性を向上させ
るために必要である。滑剤の付与は、スプレーや含浸に
よって行なう。シリコン元素が５００未満になると貫通
抵抗が大きく、タクトできなかったり、タフト後の強力
が著しく低下するので好ましくない。２００００ｐｐｍ
をこえると、滑りすぎてタフトしたパイル糸が抜けると
いう問題が発生し、また薬剤コストも高くなり好ましく
ない。
【００１１】今迄に述べてきたポリエステル繊維は、難
燃性、タフト性、防カビ性、引張強力に優れており、不
織布の形態は、好ましくは長繊維不織布が良い。
燃性、タフト性、防カビ性、引張強力に優れており、不
織布の形態は、好ましくは長繊維不織布が良い。
【００１２】
実施例１〜４、比較例１〜４ リン元素の含有率が５００〜１５０００ｐｐｍであるポ
リエステルポリマーを紡糸延伸して得られた１０デニー
ルの繊維をスパンボンド法によりウエブ化し、彫刻した
熱ロールと平滑な熱ロールとからなる一対のロールで熱
圧着し、目付１１０ｇ／ｍ2の長繊維不織布を製造し
た。
リエステルポリマーを紡糸延伸して得られた１０デニー
ルの繊維をスパンボンド法によりウエブ化し、彫刻した
熱ロールと平滑な熱ロールとからなる一対のロールで熱
圧着し、目付１１０ｇ／ｍ2の長繊維不織布を製造し
た。
【００１３】
【表１】
【００１４】表１から、実施例１〜４は、引張張力（ｋ
ｇｆ／５ｃｍ）がタテ方向で２０．０以上を示し、ヨコ
方向で１２．０以上を示し、引張伸度（％）が２３％以
上（タテ方向）、２５％以上（ヨコ方向）を示し、タフ
ト性も良好でタフト後強力保持率（％）も５０％以上を
示し、難燃性、防カビ性も良好であった。
ｇｆ／５ｃｍ）がタテ方向で２０．０以上を示し、ヨコ
方向で１２．０以上を示し、引張伸度（％）が２３％以
上（タテ方向）、２５％以上（ヨコ方向）を示し、タフ
ト性も良好でタフト後強力保持率（％）も５０％以上を
示し、難燃性、防カビ性も良好であった。
【００１５】これに対して、比較例１は、タフト性が悪
く、比較例２は難燃性が悪く、比較例３は防カビ性、比
較例４は引張強伸度、タフト性、タフト後強力保持率が
悪かった。
く、比較例２は難燃性が悪く、比較例３は防カビ性、比
較例４は引張強伸度、タフト性、タフト後強力保持率が
悪かった。
【００１６】なお、表１の測定法は次の方法によった。 目付、厚み、引張強力、引張伸度ＪＩＳ Ｌ−１０
９６による。 タフト性 ナイロンＢＣＦ（１６００ｄ）ゲージ１／８Ｇステッチ
１０Ｓでのタフト加工後のシート状態（波打ち、破れ等
の有無）を検査し、良好を○、不良を×とした。タフト
後強力保持率（％）はタフト前後の引張強力を百分率で
あらわした。 難燃性 イ 車輌材料試験 鉄道車輌用非金属材料の燃焼試験を行ない、難燃性以上
を合格とした。 ロ 消防法 ミクロバーナー法により炭化面積３０ｃｍ2 以下、残炎
時間３秒以下、残じん時間５秒以下を合格とした。 ハ ＦＭＶＳＳ３０２ 自動車内装材用水平法により燃焼速度４インチ／分以下
を合格とした。合格を○、不合格を×とした。
９６による。 タフト性 ナイロンＢＣＦ（１６００ｄ）ゲージ１／８Ｇステッチ
１０Ｓでのタフト加工後のシート状態（波打ち、破れ等
の有無）を検査し、良好を○、不良を×とした。タフト
後強力保持率（％）はタフト前後の引張強力を百分率で
あらわした。 難燃性 イ 車輌材料試験 鉄道車輌用非金属材料の燃焼試験を行ない、難燃性以上
を合格とした。 ロ 消防法 ミクロバーナー法により炭化面積３０ｃｍ2 以下、残炎
時間３秒以下、残じん時間５秒以下を合格とした。 ハ ＦＭＶＳＳ３０２ 自動車内装材用水平法により燃焼速度４インチ／分以下
を合格とした。合格を○、不合格を×とした。
【００１７】
【発明の効果】本発明のタフトカーペット用不織布は、
タフト性良好で、防カビ性大で、引張強力、伸度大で、
しかも有毒ガス発生もなく難燃性に優れ、しかもこれら
の物性を同時に満足したものである。
タフト性良好で、防カビ性大で、引張強力、伸度大で、
しかも有毒ガス発生もなく難燃性に優れ、しかもこれら
の物性を同時に満足したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−33270（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−51817（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−205436（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−222267（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−289220（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−174071（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) D04H 1/00 - 18/00 D01F 1/00 - 6/96 D01F 9/00 - 9/04
Claims (1)
- 【請求項１】 繊維に対して重量％で、難燃成分として
リン元素を１０００〜１００００ｐｐｍ含有し、防カビ
成分として銀元素を５０〜３０００ｐｐｍ含有し、滑剤
としてシリコン元素として５００〜２００００ｐｐｍ含
有するポリエステル繊維からなることを特徴とするタフ
トカーペット用不織布。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15899693A JP3144515B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | タフトカーペット用不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15899693A JP3144515B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | タフトカーペット用不織布 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0718554A JPH0718554A (ja) | 1995-01-20 |
| JP3144515B2 true JP3144515B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=15683952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15899693A Expired - Fee Related JP3144515B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | タフトカーペット用不織布 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3144515B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100476017B1 (ko) * | 1997-03-12 | 2005-08-02 | 주식회사 코오롱 | 장섬유부직포및이의제조방법 |
| AU2002346383A1 (en) * | 2001-11-15 | 2003-06-10 | Interface, Inc. | Textile products having flame retardant properties and methods of manufacture |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15899693A patent/JP3144515B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0718554A (ja) | 1995-01-20 |
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