JP3144446B2 - 光パルス試験器 - Google Patents

光パルス試験器

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JP3144446B2 JP04026493A JP4026493A JP3144446B2 JP 3144446 B2 JP3144446 B2 JP 3144446B2 JP 04026493 A JP04026493 A JP 04026493A JP 4026493 A JP4026493 A JP 4026493A JP 3144446 B2 JP3144446 B2 JP 3144446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光信号の伝送媒体であ
る光ファイバの光損失その他の特性を試験する光パルス
試験器に関する。
【0002】
【従来の技術】信頼性が高く、経済的な光通信システム
を実現するためには、光信号伝送路となる光ファイバ線
路の信頼性および経済性が重要な課題となる。そのため
に、光ファイバの特性をできるだけ長距離に渡って試験
する必要がある。
【0003】この要求に応える光パルス試験器(OTD
R)は、被試験光ファイバに光パルスを送出し、その被
試験光ファイバからの反射光や後方散乱光を受信し、こ
れを解析して被試験光ファイバの光損失その他の特性を
画面表示する装置である。この光パルス試験器は、被試
験光ファイバの片端から試験できることから極めて有用
な試験器とされているが、その測定可能距離(以下「ダ
イナミックレンジ」という。)の拡大が課題になってい
る。
【0004】ダイナミックレンジを拡大するためには、
一般に被試験光ファイバへ送出する光パルス強度を大き
くする必要があり、高出力光パルスの発生方法が検討さ
れている。その一例として、ガスレーザや固体レーザを
用いた構成がある。特に、Qスイッチを用いたNd:YA
Gパルスレーザは、1kW以上のピークパワーの光パルス
を発生させることができる。
【0005】図7は、Nd:YAGパルスレーザを光パル
ス発生手段として用いた従来の光パルス試験器の構成例
を示すブロック図である。図において、Nd:YAGパル
スレーザで構成された光パルス発生手段70から所定周
期ごとに出力される光パルスは、3dBカプラ61を介し
て被試験光ファイバ62に入射される。また、被試験光
ファイバ62から戻ってくる反射光および後方散乱光
は、3dBカプラ61を介して受光器63に入射され、電
気信号に変換されてA/D変換器64に入力される。A
/D変換器64の出力は、加算処理器65に逐次入力さ
れ、所定周期ごとに加算して信号対雑音比の改善が図ら
れる。表示器66では、加算処理器65における加算信
号から雑音電力を差し引いて対数変換した波形を表示す
る。タイミング発生器67は、光パルス発生手段70と
A/D変換器64および加算処理器65に所定周期の同
期信号を送る。
【0006】光パルス発生手段70は、Nd:YAGパル
スレーザのロッド71と、励起光源72と、レンズ73
と、光スイッチ74と、ハーフミラー75により構成さ
れる。Nd:YAGパルスレーザのロッド71には、励起
光源72から出射された励起光がレンズ73を介して入
射され、励起によって生じたレーザ光が出射される。こ
のレーザ光が入射される光スイッチ74は、タイミング
発生器67の同期信号を受けて動作し、一定時間オンと
なり、その他の時間はオフとなる。光スイッチ74の損
失は、オンのときは約3dBであり、オフのときは60dB以
上でほぼ完全遮断状態になる。この光スイッチ74を所
定周期で一定時間オンにするQスイッチ動作をさせる
と、光パルス発生手段70では1.31μm帯の波長でパル
ス発振する。この光パルスをハーフミラー75を介して
外部に取り出す。なお、ハーフミラー75は、被試験光
ファイバ62から戻ってくる反射光および後方散乱光の
入射を阻止する働きをする。
【0007】図8は、ファブリーペロー型半導体レーザ
(以下「FP−LD」という。)を光パルス発生手段と
して用いた従来の光パルス試験器の構成例を示すブロッ
ク図である。
【0008】図において、光パルス発生手段80の構成
を除く他の部分は、図7に示す光パルス試験器の構成と
同様であり、同一符号を付して説明に代える。光パルス
発生手段80は、FP−LD81で構成され、タイミン
グ発生器67の同期信号を受けて所定パルス幅の光パル
スを発生し、外部に送出する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すNd:YAG
パルスレーザを用いた従来の光パルス試験器では、高出
力光パルスが容易に得られ、ダイナミックレンジを大き
くすることができる。しかし、光パルス発生手段70を
構成する各光学系は空間で結合されており、光軸その他
の調整が必要であった。また、Nd:YAGパルスレーザ
のロッド71で発生した熱を放熱するために、放熱板や
冷却水などが必要となり、光パルス試験器の構成が複雑
かつ大がかりになる問題点があった。
【0010】また、励起光源72から出射される励起光
は連続光であるので、3dBカプラ61を介して常に被試
験光ファイバ62に入射される。したがって、被試験光
ファイバ62には光パルスとともに励起光も入射され、
この励起光による後方散乱光が、光パルスによる反射光
や後方散乱光を覆い隠すことになり、受光感度を劣化さ
せる要因になっていた。また、それを回避するために
は、励起光を遮断するフィルタが別途必要であった。
【0011】また、試験に用いる光パルスの波長は、主
に1.31μm帯、1.55μm帯、1.65μm帯であるが、1.65
μm帯の光パルスの場合には簡単な構成で発生させるこ
とができず、高出力化が困難であった。
【0012】図8に示すFP−LDを用いた従来の光パ
ルス試験器では、構成が簡単であるが、光パルスのピー
クパワーが小さく、ダイナミックレンジを大きくするこ
とができなかった。
【0013】図9は、1.31μm帯のFP−LDを用いた
光パルス試験器で長さ80kmの標準光ファイバを測定した
結果である。このときの光パルスのパルス幅は 100nsで
ありピークパワーは20mWである。加算処理器65におけ
る加算回数は、216回である。この結果からもわかるよ
うに、この光パルス試験器では被試験光ファイバの64km
までしか測定できず、遠端(80km)までの測定はできな
かった。なお、このときのダイナミックレンジは19dBで
ある。また、試験波長が1.55μm帯、1.65μm帯の場合
も同様であった。
【0014】本発明は、簡単な構成で、主要な試験波長
の高出力光パルスを発生でき、高ダイナミックレンジを
達成することができる光パルス試験器を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、所定周期ごとに所定波長および所定パルス幅の光パ
ルスを発生し、被試験光ファイバに繰り返し送出する光
パルス発生手段と、被試験光ファイバから戻ってくる前
記光パルスに対する反射光および後方散乱光を受光し、
所定の信号処理を施して得られた被試験光ファイバの特
性を示す情報を表示する光ファイバ特性測定手段とを備
えた光パルス試験器において、光パルス発生手段は、励
起光源から出射された励起光を光増幅媒体および所定の
周期でオンオフする第1光スイッチを介して周回させ、
そのリング長に応じたパルス幅を有する光パルスを発生
させ、光分岐器を介して外部に分岐出力するQスイッチ
リングレーザと、光分岐器から分岐出力された光パルス
を取り込み、そのピークに合わせたタイミングで整形し
て出力する第2光スイッチとを備える。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光パルス試験器において、第1光スイッチのオンオフ
時間比率をQスイッチリングレーザのリング長および光
増幅媒体の効率に応じて可変させる構成である。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の光パルス試験器において、Qスイッチリングレーザ
は、第1光スイッチおよび光分岐器に代えて1×2スイ
ッチを用い、その入力端と一方の出力端を光ループ側に
接続し、他方の出力端を第2光スイッチ側に接続し、所
定の周期で各出力端を交互に切り替える構成である。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の光パルス試験器において、1×2スイッチの切り替え
時間比率をQスイッチリングレーザのリング長および光
増幅媒体の効率に応じて可変させる構成である。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の光パルス試験器において、
光増幅媒体は、少なくとも1種類以上の希土類元素また
は遷移金属元素を添加した光ファイバまたは光導波路を
用いる構成である。
【0020】
【作用】請求項1および請求項3に記載の発明は、光パ
ルス発生手段として、Qスイッチリングレーザの発振動
作によって光パルスを発生させ、その光パルスをさらに
整形して出力する構成をとることにより、容易に高出力
光パルスを得ることができる。また、光軸調整などの操
作が不要となり、また励起光遮断のためのフィルタも不
要となるので、光パルス試験器の構成を簡単にすること
ができる。なお、請求項3に記載の発明は、1×2スイ
ッチが第1光スイッチおよび光分岐器を兼ねるので、さ
らに構成を簡単にして高出力光パルスを得ることができ
る。
【0021】請求項2および請求項4に記載の発明は、
第1光スイッチのオンオフ時間比率または1×2スイッ
チの切り替え時間比率を可変にすることにより、最適な
タイミングで高出力光パルスを出力させることができ
る。
【0022】請求項5に記載の発明は、Qスイッチリン
グレーザを構成する光増幅媒体を適宜選択することによ
り、必要な試験波長を有する光パルスを容易に発生させ
ることができる。
【0023】
【実施例】図1は、請求項1および請求項2に記載の発
明の光パルス試験器の実施例構成を示すブロック図であ
る。
【0024】図において、光パルス発生手段10の構成
およびタイミング発生器31を除く他の部分は、図7に
示す従来の光パルス試験器の構成と同様であり、同一符
号を付して説明に代える。
【0025】本実施例の光パルス発生手段10は、光フ
ァイバ11,励起光源12,光合波器13,光増幅媒体
14,光スイッチ15,光分岐器16および光アイソレ
ータ17により構成されるQスイッチリングレーザと、
光分岐器16で分岐された光パルスを整形して光パルス
発生手段10の出力とする光スイッチ18とを有する。
【0026】Qスイッチリングレーザは、光ファイバ1
1を介して、光合波器13,光増幅媒体14,光スイッ
チ15,光分岐器16および光アイソレータ17をリン
グ状に接続し、励起光源12から出射された励起光を光
合波器13を介して光増幅媒体14に導く構成である。
光スイッチ15は、タイミング発生器31の同期信号を
受けて動作し、一定時間オンとなり、その他の時間はオ
フとなる。その損失は、オンのときは2dBであり、オフ
のときは60dB以上でほぼ完全遮断状態になる。光増幅媒
体14が励起光により励起された状態で、光スイッチ1
5を所定周期で6μsだけオンにするQスイッチ動作を
させると、励起されたエネルギーが瞬間的に正帰還増幅
され、Qスイッチリングレーザとして1.31μm帯の波長
でパルス発振する。なお、光スイッチ15のオンオフ時
間間隔は、Qスイッチリングレーザのリング長および光
増幅媒体14の効率に応じて適宜設定される。
【0027】ここで、光分岐器16から分岐出力される
光パルス波形の一例を図2に示す。なお、このとき用い
た光増幅媒体14は、Pr(プラセオジウム)添加光ファ
イバであり、長さが15mで、Pr イオン添加濃度が500p
pmである。励起光源12は、1.01μm帯の半導体レーザ
であり、光スイッチ15は光チョッパーである。また、
光分岐器16の損失は、光ループ側および分岐出力側と
もに 3.5dBである。このような条件で得られる1.31μm
帯の光パルスは、半値幅 165ns、ピークパワー1Wであ
った。
【0028】この光パルスのパルス幅は、Qスイッチリ
ングレーザを発振光が一周回する時間に相当するので、
リング長を変えることにより容易に任意のパルス幅を設
定することができる。
【0029】Qスイッチリングレーザ(光分岐器16)
から分岐出力される光パルスは、図2に示すように、ピ
ークパワーをもつP0 のパルスを中心に、P1 〜P10
ようなサイドローブが存在する。この状態の光パルスを
光パルス発生手段10の出力として試験を行うと、距離
分解能が劣化する。したがって、光スイッチ18を用
い、Qスイッチリングレーザから分岐出力される光パル
スをそのピークを中心に100nsのパルス幅に整形する。
なお、光スイッチ18は、Qスイッチリングレーザ内の
光スイッチ15と同様にタイミング発生器31の同期信
号を受けて動作するが、Qスイッチリングレーザから分
岐出力される光パルスのピークでオンとなるようにタイ
ミング制御される。これにより、光パルス発生手段10
から出力される光パルスは、矩形の単一光パルスとする
ことができる。
【0030】ここで、光スイッチ18で整形されて光パ
ルス発生手段10の出力となる光パルス波形を図3に示
す。光スイッチ18における損失があるためにピークパ
ワーは約 500mWになっている。
【0031】また、この光パルスを用いて長さ80kmの標
準光ファイバを測定した結果を図4に示す。加算処理器
65における加算回数は、216回であり、加算周期は1.
64msである。この結果からもわかるように、本実施例の
光パルス試験器では被試験光ファイバの遠端(80km)ま
での測定が可能となり、このときのダイナミックレンジ
は26dBとなり、従来のものに比べて7dB向上している。
【0032】なお、このとき、光スイッチ18は連続光
としてQスイッチリングレーザから出力されていた励起
光についても同様にパルス化するので、励起光が試験に
もたらす影響を抑えることができる。
【0033】図5は、請求項3および請求項4に記載の
発明の光パルス試験器の実施例構成を示すブロック図で
ある。図において、光パルス発生手段10の構成および
タイミング発生器32を除く他の部分は、図7に示す従
来の光パルス試験器の構成と同様であり、同一符号を付
して説明に代える。
【0034】本実施例の光パルス発生手段20は、光フ
ァイバ11,励起光源12,光合波器13,光増幅媒体
14,1×2スイッチとして用いる音響光学スイッチ2
1および光アイソレータ17により構成されるQスイッ
チリングレーザと、音響光学スイッチ21の0次側出力
端から取り出された光パルスを整形して光パルス発生手
段20の出力とする光スイッチ18とを有する。
【0035】Qスイッチリングレーザは、光ファイバ1
1を介して、光合波器13,光増幅媒体14,音響光学
スイッチ21の1次側出力端および光アイソレータ17
をリング状に接続し、励起光源12から出射された励起
光を光合波器13を介して光増幅媒体14に導く構成で
ある。音響光学スイッチ21は、タイミング発生器32
の同期信号を受けて動作し、一定時間オンとなり、その
他の時間はオフとなる。光増幅媒体14が励起光により
励起された状態で、音響光学スイッチ21を所定周期で
6μsだけオンにするQスイッチ動作をさせると、同様
にQスイッチリングレーザとして1.31μm帯の波長でパ
ルス発振する。その光パルス波形は図2に示すものと同
様である。ただし、オンのときの0次側の損失は7dBで
あり、出力光パルスのピークパワーは約半分になる。
【0036】一方、音響光学スイッチ21がオフのとき
の0次側の損失は3dBである。そこで、光パルスのピー
クパワーに対応する時点T0 で、音響光学スイッチ21
をオフにして光パルスを取り出せば、出力時の損失は3
dBに抑えることができる。このときの光パルス波形の一
例を図6に示す。なお、このとき得られる1.31μm帯の
光パルスは、半値幅 165ns、ピークパワー 1.1Wであっ
た。
【0037】以下同様に、光スイッチ18を用い、Qス
イッチリングレーザから分岐出力される光パルスをその
ピークを中心に整形する。このように、音響光学スイッ
チ21を用いた場合でも、同様にして高出力光パルスを
発生させることができる。なお、この光パルスのパルス
幅は、同様にQスイッチリングレーザを発振光が一周回
する時間に相当するので、リング長を変えることにより
容易に任意のパルス幅を設定することができる。
【0038】また、請求項5に対応する実施例として、
図1および図5に示す光パルス発生手段10,20の各
Qスイッチリングレーザにおいて、光増幅媒体14とし
て希土類元素であるEr(エルビウム)イオンを100ppm添
加した長さ20mのEr 添加光ファイバを用い、励起光源
12として1.48μm帯で出力パワー約15mWの半導体レー
ザを用いた場合には、1.55μm帯で約2Wの光パルス
(パルス幅100ns)を出力させることができた。したがっ
て、この光パルス発生手段を用いて光パルス試験器を構
成しても、高ダイナミックレンジを達成することができ
る。なお、励起光源12として0.98μm帯、0.8 μm
帯、0.65μm帯の半導体レーザを用いても同様であっ
た。
【0039】また、光増幅媒体14として希土類元素で
あるTm(ツリウム)イオンを100ppm添加した長さ3mの
Tm 添加光ファイバを用い、励起光源12として0.78μ
m帯で出力パワー約50mWの半導体レーザを用いた場合に
は、1.65μm帯で約1Wの光パルス(パルス幅100ns)を
出力させることができた。したがって、この光パルス発
生手段を用いて光パルス試験器を構成しても、高ダイナ
ミックレンジを達成することができる。なお、励起光源
12として1.21μm帯の半導体レーザを用いても同様で
あった。
【0040】また、光増幅媒体14として遷移金属元素
であるNi(ニッケル)イオンを1000ppm 添加した長さ10
mのNi 添加光ファイバを用い、励起光源12として1.
31μm帯の半導体レーザを用いた場合にも、同様の光パ
ルスを発生させることができた。さらに、Co(コバル
ト)添加光ファイバを用いても同様であった。
【0041】また、光増幅媒体14として、以上示した
希土類元素または遷移金属元素を光導波路に添加したも
のを用いても同様であった。光増幅媒体14としてこの
ような光ファイバあるいは光導波路を用いることによ
り、それらを冷却する必要がなく、簡単な構成で高出力
光パルスを発生させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、Qスイッ
チリングレーザを有する光パルス発生手段を用いること
により、発生させる光パルスの高出力化を容易に実現す
ることができ、光パルス試験器のダイナミックレンジを
大幅に高めることができる。
【0043】また、励起光遮断のためのフィルタや光軸
調整などの操作が不要となり、さらに光増幅媒体の冷却
機構も不要であるので、光パルス試験器の構成を簡単に
することができる。また、試験波長として用いられる1.
31μm帯、1.55μm帯、1.65μm帯の高出力光パルスも
容易に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2に記載の発明の光パル
ス試験器の実施例構成を示すブロック図。
【図2】光分岐器16から分岐出力される光パルス波形
の一例を示す図。
【図3】光パルス発生手段10の出力となる光パルス波
形を示す図。
【図4】本実施例の光パルス試験器を用いて標準光ファ
イバを測定した結果を示す図。
【図5】請求項3および請求項4に記載の発明の光パル
ス試験器の実施例構成を示すブロック図。
【図6】音響光学スイッチ21から分岐出力される光パ
ルス波形の一例を示す図。
【図7】従来の光パルス試験器の構成例を示すブロック
図。
【図8】従来の光パルス試験器の構成例を示すブロック
図。
【図9】1.31μm帯のFP−LDを用いた光パルス試験
器で標準光ファイバを測定した結果を示す図。
【符号の説明】
10,20,70,80 光パルス発生手段 11 光ファイバ 12 励起光源 13 光合波器 14 光増幅媒体 15 光スイッチ 16 光分岐器 17 光アイソレータ 18 光スイッチ 21 音響光学スイッチ 31,32,67 タイミング発生器 61 3dBカプラ 62 被試験光ファイバ 63 受光器 64 A/D変換器 65 加算処理器 66 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山田 弥平 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 山本 文彦 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−54421(JP,A) 特開 平4−357892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周期ごとに所定波長および所定パル
    ス幅の光パルスを発生し、被試験光ファイバに繰り返し
    送出する光パルス発生手段と、 前記被試験光ファイバから戻ってくる前記光パルスに対
    する反射光および後方散乱光を受光し、所定の信号処理
    を施して得られた前記被試験光ファイバの特性を示す情
    報を表示する光ファイバ特性測定手段とを備えた光パル
    ス試験器において、 前記光パルス発生手段は、 励起光源から出射された励起光を光増幅媒体および所定
    の周期でオンオフする第1光スイッチを介して周回さ
    せ、そのリング長に応じたパルス幅を有する光パルスを
    発生させ、光分岐器を介して外部に分岐出力するQスイ
    ッチリングレーザと、 前記光分岐器から分岐出力された光パルスを取り込み、
    そのピークに合わせたタイミングで整形して出力する第
    2光スイッチとを備えたことを特徴とする光パルス試験
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光パルス試験器におい
    て、 第1光スイッチのオンオフ時間比率をQスイッチリング
    レーザのリング長および光増幅媒体の効率に応じて可変
    させる構成であることを特徴とする光パルス試験器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光パルス試験器におい
    て、 Qスイッチリングレーザは、第1光スイッチおよび光分
    岐器に代えて1×2スイッチを用い、その入力端と一方
    の出力端を光ループ側に接続し、他方の出力端を第2光
    スイッチ側に接続し、所定の周期で各出力端を交互に切
    り替える構成であることを特徴とする光パルス試験器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光パルス試験器におい
    て、 1×2スイッチの切り替え時間比率をQスイッチリング
    レーザのリング長および光増幅媒体の効率に応じて可変
    させる構成であることを特徴とする光パルス試験器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の光パルス試験器において、 光増幅媒体は、少なくとも1種類以上の希土類元素また
    は遷移金属元素を添加した光ファイバまたは光導波路を
    用いる構成であることを特徴とする光パルス試験器。
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