JP3144269U - 灰皿 - Google Patents

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諭 石川
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株式会社トランザクション
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Abstract

【課題】上端開口に蓋体を嵌合してなる蓋付き灰皿にあっては、蓋体を取り外すのに手間がかかるため、簡単に開蓋できて、かつ、中身も簡単に捨てることができる使い勝手の良い灰皿を提供する。
【解決手段】蓋体2は、ケース本体1内に向けて傾斜したスロープ部2aと、該スロープ部2aと連設された水平部2bとを備え、閉蓋状態では水平部2bの遊端縁が内箱1aの内壁面に接合してケース本体1内を密閉状態に保持し、開蓋状態では同遊端縁が同内壁面から離間すべく開放せしめる連結部3を組み付ける。連結部3は、内箱1a内に相対して突出した連結突起3a,3aと、一端側が該連結突起3a,3aに回動自在に連結され他端側に前記水平部2bを一定間隔に保持せしめる鈎状スペーサー3b,3bとを備え、その上を目隠しカバー4で被装せしめる。
【選択図】図2

Description

本考案は、主として卓上で使用される灰皿の改良に関し、更に詳しくは、タバコを仮に置いても簡単に落下することがなく、また、開蓋操作だけでタバコの吸い殻や灰を自重でケース本体内に捨てることができる使い勝手の良い有用な灰皿に関する。
従来、斯かる灰皿としては、例えば、不燃可撓性薄葉体により成形され中央部に凹部を有し、かつ全周に鍔部を有する受け皿体の少なくとも前記凹部表面上に、香料液又は消臭剤液を含ませた柔軟性部材を防水フイルムで密封したものを取り付け、吸殻のにおいの消臭及び吸殻を完全に消火する能力を有する使い捨て灰皿がある(特許文献1参照)。
実開平5−15796号公報
しかしながら、上述した従来の灰皿にあっては、タバコの不快臭の除去が効果的に行われるといった利点を有するものの、上面が開口している分、タバコの灰や吸い殻が外部から見えてしまうため、体裁が悪く、また、来客の度に洗い済み(未使用)の灰皿と取り替えねばならないといった問題があった。
しかも、灰皿の縁にタバコを仮置きすると(以下、単に置きタバコという)、置きタバコの保持面積が小さいことも相俟って、意に反してタバコが灰皿の外へ落ちてしまうといった問題があり、火災の原因にもなっている。
更に、従来の灰皿にあっては、上面が開口している分、置きタバコの火が消えにくく、防火対策上好ましくないばかりか周囲にタバコの煙がいつまでも漂ってしまうといった問題がある。
また、上端開口に蓋体を嵌合してなる蓋付き灰皿(図示せず)にあっては、蓋体を取り外すのに手間がかかるため、簡単に開蓋できて、かつ、中身も簡単に捨てることができる使い勝手の良い灰皿が要望されている。
本考案はこのような従来の問題点及び要望に鑑みてなされたもので、タバコを置いても簡単に落下することがなく、また、開蓋操作だけでタバコの吸い殻や灰を自重でケース本体内に捨てることができる使い勝手の良い有用な灰皿を提供することを目的としたものである。
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成は、所定大きさのケース本体と、該ケース本体に開閉自在に設けられた蓋体とを備えてなる灰皿において、前記蓋体は、ケース本体内に向けて傾斜されたスロープ部と、該スロープ部と連設された水平部と、閉蓋状態で同水平部の遊端側を前記ケース本体の内壁面に接合若しくは近接せしめ開蓋状態で該水平部の遊端側を同内壁面から離間すべく開放せしめる連結部とを備えた灰皿に存する。
また、前記連結部は、ケース本体内に相対して突出した連結突起と、一端側が該連結突起に回動自在に連結され他端側が前記水平部を一定間隔に保持せしめる鈎状スペーサーとを備えるのが良い。
本考案は上述のように構成され、前記蓋体が、ケース本体内に向けて傾斜されたスロープ部と、該スロープ部と連設された水平部と、閉蓋状態で同水平部の遊端側を前記ケース本体の内壁面に接合若しくは近接せしめ開蓋状態で該水平部の遊端側を同内壁面から離間すべく開放せしめる連結部とを備えたこと、延いては、該連結部が、ケース本体内に相対して突出した連結突起と、一端側が該連結突起に回動自在に連結され他端側が前記水平部を一定間隔に保持せしめる鈎状スペーサーとを備えたことによって、閉蓋状態ではタバコの灰や吸い殻が外部から見えることがないため体裁が良く、しかも、閉蓋状態では前記水平部の遊端側がケース本体の内壁面に接合若しくは近接して同ケース本体内を閉塞し、開蓋操作によって前記水平部の遊端側が同内壁面から次第に離間すべく開放されるため、その開蓋操作間に蓋体の上に置いてあるタバコの吸い殻や灰が自重でケース本体内に捨てられるなど、使い勝手の良い灰皿を提供できるといった効果を奏するものである。
更に、本考案の灰皿は、構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大である。
前記蓋体は、ケース本体内に向けて傾斜されたスロープ部と、該スロープ部と連設された水平部と、閉蓋状態で同水平部の遊端側を前記ケース本体の内壁面に接合若しくは近接せしめ開蓋状態で該水平部の遊端側を同内壁面から離間すべく開放せしめる連結部とを備える。また、連結部は、ケース本体内に相対して突出された連結突起と、一端側が該連結突起に回動自在に連結され他端側が前記水平部を一定間隔に保持せしめる鈎状スペーサーとを備えるのが良い。
次に、本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Aは、本考案に係る灰皿であり、この灰皿Aは、図1に示すように、キューブ状に形成されたケース本体1と、該ケース本体1の上端開口を開閉自在に被装する蓋体2とを備えている。
前記ケース本体1は、耐熱性の合成樹脂材や金属等の適宜素材より中空箱状に形成されており、図2に示すように、中にタバコの吸い殻や灰を収納・保持するための内箱1aが内装されている。
また、このケース本体1の底面四隅には、スタッド1c,1c…が突設されている(図5参照)。このスタッド1c,1c…は、キューブ状に形成された同形同大のペンケースや時計(図示せず)などと組み合わせて自由に積み重ねられるように工夫されており、好みや、使い勝手に応じていろいろなバリエーションを楽しむことができる。
一方、前記蓋体2は、ケース本体1と同様、耐熱性の合成樹脂材や金属等の適宜素材からなり、ケース本体1内に向けて傾斜したスロープ部2aと、該スロープ部2aと連設された水平部2bとを備えている。
また、スロープ部2aは、上端縁2a がケース本体1の開口端縁に押し込み不能状態に係止されており(図2参照)、前記水平部2bの遊端側には、同蓋体2を回動自在に支持せしめる連結部3を備えている。
更に、蓋体2は、閉蓋状態では水平部2bの遊端縁が内箱1aの内壁面に接合してケース本体1内を密閉状態に保持し(図2参照)、開蓋状態では同遊端縁が同内壁面から離間して開放されるべく(図4参照)連結部3を介して開閉自在に組み付けられている。
連結部3は、内箱1a内に相対して突出した連結突起3a,3aと、一端側が該連結突起3a,3aに回動自在に連結され他端側に前記水平部2bを一定間隔に保持せしめる鈎状スペーサー3b,3bとを備え、その上を目隠しカバー4で被装している。
このように構成される本考案の灰皿Aは、図1及び図2に示すように、蓋状態にあっては、蓋体2の上端縁2a がケース本体1の開口端縁の上に係合されているため、押し込み不能状態に保持されており、水平部2b上にタバコの灰を落とせるだけではなく、タバコの火種を押し付けてもみ消すこともできる。
また、タバコを灰皿Aに置きたいときは、前記スロープ部2aを利用してタバコを傾斜して置くことができるため、意に反して置きタバコが灰皿Aから外へ落ちてしまうといった危惧をも解消することができる。
また、水平部2b上に溜まっているタバコの吸い殻や灰を捨てたい時は、前記蓋体3の上端縁2a を上に持ち上げる開蓋操作だけで、図4に示すように、簡単に水平部2bの遊端側が内箱1aの内壁面から離間すべく開放されるため、斯かる開蓋操作間に吸い殻等は自重で内箱1a内に落ちる仕組みになっている。
しかも、取捨した後の閉蓋状態では、前記水平部2bの遊端側が内箱1aの内壁面に接合して同内箱内を密閉するため、完全に消化できてないタバコの吸い殻をも時間の経過と共に消火させることもでき、タバコの煙がいつまでも漂ってしまうといった従来の問題をも解消できる。
しかも、内箱1a内に吸い殻等が沢山溜まった時は、図3に示すように、開蓋させるだけで、ケース本体1の上端開口が大きく開放されるため、簡単に中身を捨てられることは云うまでもない。因に、図中4は目隠しカバーである。
尚、本考案の灰皿は、本実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。
本考案に係る灰皿の閉蓋状態を示す斜視図である。 同灰皿の縦断面図である。 同灰皿の開蓋状態を示す斜視図である。 同灰皿の縦断面図である。 同灰皿の底面図である。
符号の説明
1 ケース本体
1a 内箱
1b 脚部
1c スタッド
2 蓋体
2a スロープ部
2a 上端縁
2b 水平部
3 連結部
3a 連結突起
3b 鈎状スペーサ
4 目隠しカバー

Claims (2)

  1. 所定大きさのケース本体と、該ケース本体に開閉自在に設けられた蓋体とを備えてなる灰皿において、
    前記蓋体は、ケース本体内に向けて傾斜されたスロープ部と、該スロープ部と連設された水平部と、閉蓋状態で同水平部の遊端側を前記ケース本体の内壁面に接合若しくは近接せしめ開蓋状態で該水平部の遊端側を同内壁面から離間すべく開放せしめる連結部とを備えたことを特徴とする灰皿。
  2. 前記連結部は、ケース本体内に相対して突出された連結突起と、一端側が該連結突起に回動自在に連結され他端側が前記水平部を一定間隔に保持せしめる鈎状スペーサーとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の灰皿。
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