JP3144201B2 - 車両用エンジンアンダカバー - Google Patents

車両用エンジンアンダカバー

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JP3144201B2 JP00518194A JP518194A JP3144201B2 JP 3144201 B2 JP3144201 B2 JP 3144201B2 JP 00518194 A JP00518194 A JP 00518194A JP 518194 A JP518194 A JP 518194A JP 3144201 B2 JP3144201 B2 JP 3144201B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/88Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses

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  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンルームの下部
に配置される車両用エンジンアンダカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンルームの下部に車両
走行時の空気抵抗を低減させるべくエンジンアンダカバ
ーを配設している。エンジンアンダカバーをエンジンル
ームの下部に単純に配設した場合、エンジンオイルパン
ひいてはエンジンオイルの冷却性能が低下することか
ら、エンジンアンダカバーに工夫を施してエンジンオイ
ルパンを積極的に冷却することを意図した構造が既に案
出されている。この種の構造の一例が特開昭58−15
2674号公報に開示されており、以下この公報に開示
された構成について説明する。
【0003】図4に示されるように、このエンジンアン
ダカバー100は、フロントクロスメンバ102の配設
位置からエンジンオイルパン104の下端突出部104
Aの後端付近まで延出されている。また、エンジンアン
ダカバー100におけるエンジンオイルパン104の下
端突出部104Aの前方側には、車体上方側へ突出する
エンボス部106が一体に形成されている。このエンボ
ス部106は、互いに平行に配置された両側壁106A
及びこれらの両側壁106Aを繋ぐガイド壁(頂壁)1
06Bとから成り、後端側には開口108が形成されて
いる。
【0004】上記構成によれば、車両走行時になると、
エンジンルーム110の下部を通過する空気Tの一部T
1 が、アンダカバー100のエンボス部106内へ導入
される。そして、導入された空気T1 は、更にエンボス
部106の開口108からエンジンオイルパン104の
下端突出部104Aの下面側へと導入されて、エンジン
オイルパン104の下端突出部104Aひいてはその内
部に貯留されたエンジンオイルを冷却する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された構造による場合、エンボス部106から
導入された空気T1 の一部T1 ’が、エンジンオイルパ
ン104の下端突出部104Aの前面側の垂直壁104
A’に垂直に当接することから、空気抵抗が増大すると
いう不具合が生じる。すなわち、上記公報に開示された
構造による場合、空気抵抗の増大回避及びエンジンオイ
ルの冷却性能向上を両立させることができない。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、空気抵抗の増
大回避及びエンジンオイルの冷却性能向上を両立させる
ことができる車両用エンジンアンダカバーを得ることが
目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジン本体
及びこのエンジン本体の下部に配設されかつ車体前方側
に位置する下端角部が所定の曲面形状に形成されたエン
ジンオイルパンを収容するエンジンルームの下部に配置
される車両用エンジンアンダカバーであって、エンジン
オイルパンの下端部を前記車両用エンジンアンダカバー
よりも下方へ突出させる開口を有し、さらに、前記下端
角部と対向する範囲内に前記開口の開口下縁が位置する
ように、取付高さが設定された、ことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】上記構成によれば、エンジンオイルパンの下端
角部と対向する範囲内に開口の開口下縁が位置するよう
に車両用エンジンアンダカバーの取付高さが設定されて
いるため、エンジンオイルパンの下端角部のみが開口か
車両用エンジンアンダカバーよりも下方へ突出するこ
とになる。このため、車両走行時、車両用エンジンアン
ダカバーの下側を流れる空気は、エンジンオイルパンの
下端角部に当たる。ここで、この下端角部は所定の曲面
形状とされていることから、導入された空気は下端角部
によって堰き止められることなく(空気抵抗が増加する
ことなく)、円滑にエンジンオイルパンの下面に沿って
流れていく。従って、エンジンオイルパンひいてはその
内部に貯留されたエンジンオイルを効率良く冷却するこ
とができる。
【0009】すなわち、本発明では、車両用エンジンア
ンダカバーをエンジンルーム下部に略水平に配設したこ
とによる空気抵抗低減効果を損なわず、かつ、エンジン
オイルパンひいてはエンジンオイルの冷却性能を向上さ
せることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて、本発明の一実施
例について説明する。なお、図1及び図2において示さ
れる矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車
両上方側を示している。
【0011】図2に示されるように、エンジンルーム1
0内には、エンジン本体12及びエンジン本体12の下
部に配設されるエンジンオイルパン14が収容されてい
る。エンジンオイルパン14の内部には、図示しないエ
ンジンオイルが貯留されている。なお、本実施例ではエ
ンジンオイルパン14は皿状の一体構成品とされている
が、浅底のエンジンオイルパンアッパ及びこのエンジン
オイルパンアッパの底面側に取り付けられる深底のエン
ジンオイルパンロアから成る二層構造のエンジンオイル
パンを用いてもよい。また、エンジンオイルパン14の
材質としては、鉄板製でもよいし、アルミ合金製でもよ
い。さらに、エンジンオイルパン14は、例えば絞り加
工により形成されている。
【0012】上述したエンジンオイルパン14の下面側
つまりエンジンルーム10の下部には、平板状かつ樹脂
製のエンジンアンダカバー16が水平(なお、略水平で
あればよい)に配設されている。エンジンアンダカバー
16は、フロントクロスメンバ18の下端面前端からエ
ンジンオイルパン14の下端部14Aの後壁を若干越え
る位置まで延出されている。
【0013】図1に示されるように、このエンジンアン
ダカバー16には矩形状の開口20が形成されている。
なお、開口20の形状は、エンジンオイルパン14の下
端部14Aの形状によって適宜変更される。この開口2
0内へは、エンジンオイルパン14の下端部14Aが挿
入されている。これにより、エンジンオイルパン14の
下端部14Aは、開口20から車体下方側へ所定量(Δ
h)突出している。
【0014】より詳しくは、エンジンオイルパン14の
下端部14Aにおける車体前方側に位置する下端角部1
4A’と対向する範囲内にエンジンアンダカバー16の
開口20の開口下縁20Aが位置するように、エンジン
アンダカバー16の地面22からの取付高さHが設定さ
れている。従って、エンジンオイルパン14は、その下
端角部14A’のみがエンジンアンダカバー16の開口
20から突出している。なお、この下端角部14A’
は、所定の曲率半径Rの凸曲面形状とされている。従っ
て、下端角部14A’の曲面形成範囲は、R1 からR2
までの範囲である。
【0015】以下に、本実施例の作用を説明する。エン
ジンルーム10の下部にエンジンアンダカバー16が水
平に配設されているので、車両走行状態になると空気S
がエンジンアンダカバー16に沿ってその下側を車体後
方側へと流れていく。
【0016】ここで、エンジンアンダカバー16の開口
20からはエンジンオイルパン14の下端角部14A’
のみが突出しているので、エンジンアンダカバー16の
下面近傍を流れる空気S1 は、この下端角部14A’の
表面に当たってからエンジンオイルパン14の下端部1
4Aの下面側(車体後方側)へと流れていく。この下端
角部14A’は、所定の凸曲面形状(曲率半径R)とさ
れていることから、空気S1 が下端角部14A’の表面
に当たった際に空気抵抗は生じなく、空気S1は円滑に
車体後方側へと流れることになる。また、以上の過程
で、エンジンオイルパン14の下端部14Aが冷却さ
れ、ひいては内部に貯留されたエンジンオイルが効率良
く冷却される。
【0017】次に、図3を用いて、エンジンオイルパン
14の下端部14Aの突出量Δhと、空気抵抗CD 及び
エンジンオイルの温度Tとの関係を説明する。
【0018】原点Oは、Δhが0の場合であり、エンジ
ンオイルパン14の下端部14Aの下面とエンジンアン
ダカバー16の下面とが面一になるように、エンジンア
ンダカバー16の取付高さが設定された場合である。こ
の場合では、エンジンオイルパン14の下端部14Aが
突出していないので空冷有効表面積が比較的少なく、こ
のためエンジンオイル温度Tが比較的高くなるが、空気
抵抗CD は小さいというメリットがある。
【0019】この状態から、エンジンオイルパン14の
下端部14Aの突出量Δhが増加すると(即ち、エンジ
ンアンダカバー16の取付高さHが高くなると)、エン
ジンオイルパン14の下端部14Aの空冷有効表面積が
増加するので、それに伴ってエンジンオイル温度Tが低
下していく。
【0020】一方、空気抵抗CD は、エンジンアンダカ
バー16の下面が図1のR2 の位置に達するまでは、空
気S1 がエンジンオイルパン14の下端角部14A’に
当たるので、横這い状態を維持する。すなわち、エンジ
ンオイルパン14の下端部14Aの突出量Δhが0(=
1 )以上でR(=R2 )以下の範囲になるように(開
口20の開口下縁20Aが下端角部14A’と対向する
範囲内に位置するように)、エンジンアンダカバー16
の取付高さHを設定すれば、空気抵抗CD は増加しな
い。
【0021】そして、エンジンアンダカバー16の下面
がR2 の位置よりも高い位置にくると、空気S1 がエン
ジンオイルパン14の下端部14Aの垂直部分(下端角
部14A’よりも上側の部分)に当たるので、空気抵抗
D が増加し始める。
【0022】このように本実施例では、エンジンアンダ
カバー16にエンジンオイルパン14の下端部14Aを
車体下方へ突出させる開口20を設け、更にこの開口2
0の開口下縁20Aがエンジンオイルパン14の下端角
部14A’と対向する範囲に位置するように、エンジン
アンダカバー16の取付高さHを設定したので、空気抵
抗CD を増大させることなく、エンジンオイルパン14
ひいてはエンジンオイルの冷却性能を向上させることが
できる。すなわち、本実施例によれば、空気抵抗の増大
回避及びエンジンオイルの冷却性能向上を両立させるこ
とができる。
【0023】また、本実施例では、エンジンアンダカバ
ー16に開口20を設け、この開口20からエンジンオ
イルパン14の下端部14A(正確には、下端角部14
A’)を突出させる構成としたので、従来の如く、エン
ボス部106(図4参照)を設ける場合に比し、構成が
簡素で製作が容易である。従って、コスト削減に資す
る。
【0024】なお、本実施例では、開口20の開口下縁
20Aがエンジンオイルパン14の下端角部14A’と
対向する範囲に位置するように、エンジンアンダカバー
16の取付高さHを設定した(別言すれば、エンジンオ
イルパン14の下端部14Aの突出量Δhを0(=
1 )以上でR(=R2 )以下の範囲とした)が、エン
ジンオイル温度Tのグラフの変曲点となるR3 を始点と
してR3 ≦Δh≦R2 とした場合には、エンジンオイル
の冷却性能が前記場合(R1 ≦Δh≦R2 )よりも良好
な範囲に絞られる。但し、車種ごとに車体構造上等の制
約が異なるので、上記範囲内で最適な取付高さを選択し
てエンジンアンダカバー16が取り付けられることにな
る。
【0025】また、本実施例では、樹脂製のエンジンア
ンダカバー16を用いたが、これに限らず、金属板より
成るエンジンアンダカバーを用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る車両用
エンジンアンダカバーは、エンジンオイルパンの下端部
車両用エンジンアンダカバーよりも下方へ突出させる
開口を有し、さらに、所定の曲面形状に形成された下端
角部と対向する範囲内に開口の開口下縁が位置するよう
に、取付高さが設定されているので、空気抵抗の増大回
避及びエンジンオイルの冷却性能の向上を両立させるこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るエンジンアンダカバーの取付高
さをエンジンオイルパンとの関係で示す要部拡大断面図
である。
【図2】本実施例に係るエンジンアンダカバーがエンジ
ンルームの下部に取り付けられた状態を車体前後方向に
沿って切断して示す断面図である。
【図3】エンジンオイルパンの下端部の突出量Δhと空
気抵抗CD 及びエンジンオイル温度Tとの関係を示すグ
ラフである。
【図4】従来例に係るエンジンアンダカバーを示す図2
に対応する断面図である。
【符号の説明】 10 エンジンルーム 12 エンジン本体 14 エンジンオイルパン 14A 下端部 14A’下端角部 16 エンジンアンダカバー 20 開口 20A 開口下縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−331670(JP,A) 特開 昭52−149720(JP,A) 特開 昭58−152674(JP,A) 実開 昭53−152338(JP,U) 実開 平1−102074(JP,U) 実開 平1−82925(JP,U) 実開 平1−73471(JP,U) 実開 昭57−80373(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体及びこのエンジン本体の下
    部に配設されかつ車体前方側に位置する下端角部が所定
    の曲面形状に形成されたエンジンオイルパンを収容する
    エンジンルームの下部に配置される車両用エンジンアン
    ダカバーであって、 エンジンオイルパンの下端部を前記車両用エンジンアン
    ダカバーよりも下方へ突出させる開口を有し、 さらに、前記下端角部と対向する範囲内に前記開口の開
    口下縁が位置するように、取付高さが設定された、 ことを特徴とする車両用エンジンアンダカバー。
JP00518194A 1994-01-21 1994-01-21 車両用エンジンアンダカバー Expired - Fee Related JP3144201B2 (ja)

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