JP3143853U - キーホルダ用部材 - Google Patents

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晶明 横谷
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株式会社エムアンドケイ・ヨコヤ
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Abstract

【課題】取付フックに対するキーの係着孔の係着、あるいは係着解除を容易に行うことができ、キーの係着作業性を向上させたキーホルダ用部材を提供する。
【解決手段】キーホルダ用部材20の取付フック23は、先端の鉤状部24が基端部側との間で相対的に密着する方向の付勢力を備えるものとしている。取付フック23の鉤状部24には、基端部側と密接可能な球状体25が配設される。取付フック23に対するキー4の係着は鉤状部24の基端部側との付勢力に抗して係着孔4Aに鉤状部24を挿入させることとし、その際球状体25にキー4を当接し、ガイドさせて行うことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本考案は、全体ループ状に曲回または屈曲され、基端部側をキーホルダ用部材の本体に支持可能とし、曲回または屈曲された先端の鉤状部より、キーの基端部に配設される係着孔を挿入可能とする取付フックを備えるキーホルダ用部材に関する。
キーホルダ用部材には、従来様々な形状、構造のものが提案されているが、比較的に市場に多く出回っているものとして、下記特許文献1に示すように、キー(鍵)の基端部に配設される係着孔を挿入可能とする取付フックを備えるタイプのものが存在する。
特開2003−52523号
この特許文献1等に示されるタイプのキーホルダ用部材を取付けてなるキーホルダの全体を図5に示し、またこのキーホルダに用いられるキーホルダ用部材を図6に示す。キーホルダ用部材1は、例えば合成樹脂や皮材などで形成され、矢印A方向に開閉可能とされるキーホルダ本体2の内面上方に取付金具3(ビス)を用いて取付けられる。キーホルダ本体2は、キーホルダ用部材1にキー4が係着された状態において、矢印A方向に閉塞される。この状態でキーホルダ本体2に取着されたベルクロファスナ5の雄部5Aと雌部5B同士を係合し、キー4を収容可能にしている。
キーホルダ用部材1は、図6に示すように金属製の本体6の一部を切り起こして形成される4つの支持片7に対し、それぞれS字状に巻回された取付フック支持部材8を係着している。各取付フック支持部材8には、それぞれ取付フック9が取付けられ、各取付フック9は図5および図6に示すキー4の基端部に配設される係着孔4Aを挿入し、支持可能としている。
すなわち、取付フック9は全体ループ状に曲回され、あるいは屈曲された基端部を取付フック支持部材8に係着する状態でキーホルダ用部材1に支持され、該取付フック9は曲回または屈曲された先端の鉤状部10よりキー4の係着孔4Aを挿入可能としている。
取付フック9は、鉤状部10と取付フック9の基端側のループ端9Aとが相互に、かつ相対的に密着する方向の付勢力を備えるものとされ、この取付フック9に対するキー4の係着孔4Aの挿入は、この鉤状部10とループ端9Aとの間の付勢力に抗して行うようにする(図6矢印参照)。こうして図5に示すようにループ状に曲回または屈曲された取付フック9にキー4の係着孔4Aを挿通・保持させることが可能となる。
この他にも従来のキーホルダ用部材には、図7に示すように円形に巻回される状態で曲回された取付フック11も数多く用いられる。こうしたタイプの取付フック11も先端の鉤状部12が基端側との間で相対的に密着する付勢力を備えるものとされ、取付フック11に対するキー4の係着を、キー4の係着孔4Aを鉤状部12と基端部のループ端11A側との間の付勢力に抗して両者の間に挿入させて行うようにしている。この結果、キー4の係着孔4Aを取付フック11に挿通・保持させることを可能にしている。
上記従来のキーホルダ用部材1の取付フック9や取付フック11にあっては、キー4の係着孔4Aを取付フック9や取付フック11に挿通・保持させる場合に、先端の鉤状部10、12と基端部側のループ端9A、11Aとの間に付勢力に抗して係着孔4Aを挿入して行うこととしているため、ある程度の力が必要とされ、キー4の係着作業が煩わしいものとされていた。特に新品のキーホルダの場合、鉤状部と基端部間の相対的に密着する付勢力が強く、係着作業がやりにくく、特に非力な老人等においてこの作業は敬遠されていた。
本考案は、こうした不具合に着目してなされたものであり、取付フックに対するキーの係着孔の係着、あるいは係着解除を容易に行うことができ、キーの係着作業性を向上させたキーホルダ用部材の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するため、本考案は全体ループ状に曲回または屈曲され、基端部側をキーホルダ用部材の本体に支持可能とし、曲回または屈曲された先端の鉤状部より、キーの基端部に配設される係着孔を挿入可能とする取付フックを備え、該取付フックは先端の鉤状部が基端部側との間で相対的に密着する方向の付勢力を備えるものとし、取付フックに対するキーの係着を鉤状部の基端部側との間の付勢力に抗して係着孔に鉤状部を挿入させ、ループ状に曲回または屈曲された取付フックにキーの係着孔を挿通・保持させることとしてなるキーホルダ用部材において、前記取付フックの鉤状部に、基端部側と密接可能な球状体を配設したことを特徴とするキーホルダ用部材としたものである。
本考案のキーホルダ用部材によれば、取付フックの鉤状部に、基端部側に対して密着する常時において、該基端部側を密接可能な球状体を配設したため、キーの係着孔を取付フックに係着させる場合、球状体にガイドさせる状体で鉤状部と基端部との間にスムーズにキーの係着孔を挿入させることが可能となる。この結果、鉤状部が基端部との間で相対的に密着する付勢力が大きい場合においても容易にキーを取付フックに係着させることができる。したがって、取付フックに対するキーの係着孔の係着、あるいは係着解除を容易に行うことができ、キーの係着作業性を向上させたキーホルダ用部材の提供を行うことができる。
以下、考案の好適な実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は実施形態に係るキーホルダ用部材の斜視図、図2はキーホルダ用部材の取付フックを示す側面図である。図1において、20はキーホルダ用部材であり、図5に示すようなキーホルダ本体2に対して、取付金具3(ビス)を用いて取付けることを可能にしている。
このキーホルダ用部材20は、本体21の下部を一定間隔で切欠き、その部分を手前側に折り曲げて該部分で軸部材22を支持・固定させるようにしている。軸部材22には、本体21の下部切欠き位置に対応する胴回りに凹溝を備えるようにし、該凹溝部分に取付フック23の基部を回動可能に支持し、取付けるようにしている。
軸部材22に取付けられる各取付フック23は、全体をループ状に曲回または屈曲され、曲回または屈曲された先端に鉤状部24を備えるようにしている。鉤状部24はループ状に曲回または屈曲された基端部側との間で図2の矢印B方向に相対的に密着する付勢力を備える。鉤状部24には、図2に示すように基端部側に対して密接可能な球状体25が配設される。球状体25は鉤状部24と一体に形成される金属製あるいは合成樹脂製のものとされる。
こうして形成される取付フック23に対し、図1に示す基端部に係着孔4Aを備えたキー4を係着させるには、キー4の基端部を、鉤状部24における矢印B方向に作用する基端部側との間の付勢力に抗して矢印Cに示すように挿入し、行うようにする。この際、鉤状部24には球状体25が配設されるため、キー4の係着孔4Aを取付フック23に係着させる場合に、球状体25にキー4の基端部を当接し、ガイドさせる状態で鉤状部24と基端部の間にスムーズにキー4の係着孔4Aを挿入させることが可能となる。
この結果、鉤状部24がループ状の基端部との間で相対的に作用する矢印B方向の付勢力が大きい場合においても、容易にキー4の係着孔4Aを取付フック23に挿通・保持させて(図2の2点鎖線参照)係着させることができる。逆に取付フック23からキー4を係着解除させる場合は、球状体25にガイドさせるようにしてその作業を容易に行うことができる。
上記実施形態においては、取付フック23を図2に示すように全体楕円形に曲回したループ状のものとしているが、本考案はこのような形態のものに限定されるものではない。例えば図3に示す取付フック26は先端の鉤状部27を渦巻き状に曲回させてなり、鉤状部27の先端に形成された球状体28を常時基端部側に密接させている。
また、図4に示す取付フック29は、全体を菱形に屈曲させたループ状のものとし、屈曲させた先端の鉤状部30に球状体31を備えるようにしている。
この球状体31の部分においても常時基端部側に密接させるようにしている。このように取付フックとしては、様々な形態のものを採用することができ、要はループ状に曲回または屈曲させた鉤状部の先端に球状体を備えることとすればよい。
本考案の最良の実施形態に係るキーホルダ用部材を示す斜視図である。 キーホルダ用部材の取付フックを示す側面図である。 取付フックの他の例を示す側面図である。 取付フックのその他の例を示す側面図である。 従来のキーホルダ用部材を備えたキーホルダの全体を示す斜視図である。 キーホルダ用部材の正面図である。 従来の他のキーホルダ用部材における取付フックを示す正面図である。
符号の説明
1、20 キーホルダ用部材
2 キーホルダ本体
3 取付金具(ビス)
4 キー
4A 係着孔
5 ベルクロファスナ
6、21 本体
7 支持片
8 取付フック支持部材
9、11、23、26、29 取付フック
10、12、24、27、30 鉤状部
22 軸部材
25、28、31 球状体

Claims (1)

  1. 全体ループ状に曲回または屈曲され、基端部側をキーホルダ用部材の本体に支持可能とし、曲回または屈曲された先端の鉤状部より、キーの基端部に配設される係着孔を挿入可能とする取付フックを備え、
    該取付フックは先端の鉤状部が基端部側との間で相対的に密着する方向の付勢力を備えるものとし、取付フックに対するキーの係着を鉤状部の基端部側との間の付勢力に抗して係着孔に鉤状部を挿入させ、ループ状に曲回または屈曲された取付フックにキーの係着孔を挿通・保持させることとしてなるキーホルダ用部材において、
    前記取付フックの鉤状部に、基端部側と密接可能な球状体を配設したことを特徴とするキーホルダ用部材。
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