JP3143833U - スイッチ操作モード識別機構及びこれを備えた切替スイッチの操作ノブ - Google Patents

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Abstract


【課題】簡単な機構からなり、戻し忘れのようなヒューマンエラーを少しでもなくし、事故等が起きないように視覚により注意を喚起させるスイッチ操作モード識別機構及びこれを備えた切替スイッチの操作ノブを提供する。
【解決手段】所定の角度を回動させることにより2つの操作モードを設定する切替スイッチの操作ノブ141の前面に配置されるスイッチ操作モード識別機構であって、手前側に位置する第1の部材11と、該第1の部材の後側に位置する第2の部材13とを有し、かつ前記第1の部材と前記第2の部材とは色彩が異なり、前記操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材11が重力の作用で移動して、前記第2の部材13が操作ノブ前方から視認されるように構成した。
【選択図】図3

Description

機械装置の電気的操作モードを設定するために操作盤に設けられている切替スイッチの操作モードの位置を視認し易くして、誤操作や戻し忘れを防止するためのスイッチ操作モード識別機構及びこれを備えた切替スイッチの操作ノブに関するものである。
従来から、操作スイッチがオン・オフ或いは自動・手動のいずれかに操作されているかを識別するために、操作スイッチの指示位置によって色彩を変えて視認しやすくしたものが種々用いられている。
例えば、個室のドアのカギなどで、室内に居る人が中にいることを室外に居る人に示し、且つ室内に入れないことを知らせるために、ドアのスライド錠をスライドさせると、室外からはその部分が赤色に変わり在室中として、外から室内部に入れないことを知らせるようにしたものがある。それ以外にも、室外の人に入室を警告する意味で入室禁止等の赤色ランプを点灯させる方法なども用いられている。
また、特許文献1に記載されているように、操作スイッチがロック状態であるか否かを一目で容易に識別することを可能とするものもある。
具体的には、この操作スイッチは、接点を有する接点部と、この接点部の接点を切り替え操作するための手動操作部材を有する操作部を備え、手動操作部材の側面に沿うハウジングが配置され、このハウジングには少なくとも一箇所ににロック確認穴が設けられるとともに、手動操作部材の側面にはロック状態表示部が設けられており、このロック状態表示部は、手動操作部材がハウジングに対して回転移動したときハウジングのロック確認穴に合致して、ロック確認穴から視認可能となるように構成されたものである。
また、特許文献2には、操作スイッチが触れることで生じる温度変化によって色変化を起こし、操作スイッチの作動状況を視認させるようにしたスイッチが開示されている。
特開2007−207611号公報 特開2001−93374号公報
プラント類には様々な設備が設置されており、その設備の操作盤のほとんどにモード切替スイッチが取り付けられている。モード切替スイッチは、例えば通常運転時には自動モード等に設定されており、設備の点検作業する場合等では手動モード等に切り替えて各設備の状態をテストしたり、また調子の悪いところがあればその時に修理したりしている。
この場合、モード切替スイッチを手動モード等にしたままモードの戻し忘れがあると、重大なトラブルを発生させる恐れがある。
例えば、下水道の場合に、設備は正常に動作するとしても、操作スイッチの戻し忘れがあると、雨水ポンプや発電機等が運転せず雨水排除等の動作を行われず、豪雨時に排水区域である市街地に冠水が生じ、住民に大きな被害を及ぼす可能性もある。また、最近の設備では、遠隔監視操作が行われており、戻し忘れがあると装置が置かれている現場まで出向き、自動モードに戻さなければならないが、その間に冠水する危険性が高くなる。病院の場合は、停電時に発電機が自動で運転されなければ手術中の患者の生命さえ危険にさらされることになる。
特許文献1に記載のものは、スイッチのロック確認穴に顔を近づけて見る必要があり、もともとドアのカギの色変化と同じ仕組みである。これでは、遠方から確認することが困難である。また、特許文献2に記載のものは、電子装置になっていて複雑でコストもかかるし、図14に示すプラント類の操作盤140の操作スイッチ(操作ノブ)141としては適当ではない。
本考案の課題は、簡単な機構からなり、戻し忘れのようなヒューマンエラーを少しでもなくし、事故等が起きないように視覚により注意を喚起させるスイッチ操作モード識別機構及びこれを備えた切替スイッチの操作ノブを提供することにある。
請求項1記載の考案は、所定の角度を回動させることにより2つの操作モードを設定する切替スイッチの操作ノブの前面に配置されるスイッチ操作モード識別機構であって、手前側に位置する第1の部材と、該第1の部材の後側に位置する第2の部材とを有し、かつ前記第1の部材と前記第2の部材とは色彩が異なり、前記操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、前記第2の部材あるいは第1の部材が操作ノブ前方から視認されるように構成したことを特徴としている。
請求項2記載の考案は、請求項1記載のスイッチ操作モード識別機構において、前記第1の部材と前記第2の部材は円板状に形成されているとともに、重なり合わせた状態で端部近傍をピンにて互いに回動自在に連結され、かつ前記スイッチの操作ノブが一方の操作モードを指示している状態で、前記第1の部材と前記第2の部材とが重なり合うように前記第2の部材を操作ノブの前面に貼着するようにしたことを特徴している。
請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載のスイッチ操作モード識別機構において、前記第1の部材の色彩は操作ノブの前面の色彩と同一又は近似した系統で、前記第2の部材の色彩は赤色系統であることを特徴としている。
請求項4記載の考案は、所定の角度を回動させることにより2つの操作モードを設定する切替スイッチの操作ノブにおいて、該切替スイッチの操作ノブの前面にスイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブであって、前記操作ノブの前面に位置し、手前側に第1の部材を、該第1の部材の後側に第2の部材が配置され、かつ前記第1の部材と前記第2の部材とは色彩が異なり、前記操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、前記第2の部材が操作ノブ前方から視認されるように構成したことを特徴としている。
請求項5記載の考案は、請求項4又は5記載の切替スイッチの操作ノブにおいて、前記第1の部材と前記第2の部材は円板状に形成されているとともに、重なり合わせた状態で端部近傍をピンにて互いに回動自在に連結され、かつ前記スイッチの操作ノブが一方の操作モードを指示している状態で、前記第1の部材と前記第2の部材とが重なり合うように前記第2の部材を操作ノブの前面中央に配置し、かつ前記第1の部材の前面には中央部に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴としている。
請求項6記載の考案は、請求項4又は5記載の切替スイッチの操作ノブにおいて、前記第1の部材の色彩は操作ノブの前面の色彩と同一又は近似した系統で、前記第2の部材の色彩は赤色系統であることを特徴としている。
請求項7記載の考案は、請求項4記載の切替スイッチの操作ノブにおいて、前記第1の部材は寒色系統の色彩を有し、前記第2の部材はその外径が前記操作ノブの外径に近い円板状で、その一部に前記第1の部材がその上を移動可能な棚部を有するとともに、色彩は赤色系統に形成され、かつ前記第1の部材の前面には前記操作ノブが前記一方の操作モードに位置する時には第1の部材が視認でき、前記他方の操作モードに回動されたときに第1の部材が重力の作用で前記第2の部材の棚部を転動した際に第2の部材が視認される位置に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴としている。
請求項8記載の考案は、請求項4記載の切替スイッチの操作ノブにおいて、前記第1の部材が寒色系統の色彩を有する液体で、前記第2の部材はその外径が前記操作ノブの外径に近い円板状で、その一部に前記第1の部材が収納可能な棚部を有するとともに、色彩は赤色系統に形成され、かつ前記第1の部材の前面には前記操作ノブが前記一方の操作モードに位置する時には第1の部材が視認でき、前記他方の操作モードに回動されたときに第1の部材が重力の作用で前記第2の部材の棚部を移動した際に前記第2の部材が視認される位置に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴としている。
請求項9記載の考案は、所定の角度を回動させることにより2つの操作モードを設定する切替スイッチの操作ノブにおいて、該切替スイッチの操作ノブの前面にスイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブであって、操作ノブの前面に位置し、手前側に第1の部材を、該第1の部材の後側に第2の部材が配置され、かつ前記第1の部材と前記第2の部材とは色彩が異なり、前記操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、該第1の部材が操作ノブ前方から視認されるように構成したことを特徴としている。
請求項10記載の考案は、請求項9記載の切替スイッチの操作ノブにおいて、前記第1の部材は赤色系統の色彩を有し、前記第2の部材はその外径が前記操作ノブの外径に近い円板状で、その一部に前記第1の部材がその上を移動可能にした棚部を有するとともに、色彩は寒色系統に形成され、かつ前記第1の部材の前面には前記操作ノブが他方の操作モードに回動されたときに重力の作用で前記第2の部材の棚部を移動した第1の部材が到達する位置に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴としている。
請求項11記載の考案は、請求項9記載の切替スイッチの操作ノブにおいて、前記第1の部材は赤色系統の色彩を有する液体で、前記第2の部材はその外径が前記操作ノブの外径に近い円板状で、その一部に前記第1の部材を収納可能な棚部を有するとともに、色彩は寒色系統に形成され、かつ前記第1の部材の前面には前記操作ノブが前記他方の操作モードに回動されたときに重力の作用で前記第2の部材の棚部を移動した第1の部材が到達する位置に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴としている。
請求項1〜3記載の考案によれば、プラント類の操作盤に現在取り付けられているモード切替スイッチの操作ノブの前面に配置するだけで、操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、前記第2の部材が操作ノブ前方から視認される。第2の部材を赤色系統の色彩としておけば、遠方からも目立って、操作ノブが示すモードが明確になり、戻し忘れなどを防止することができる。また、仮に操作者が戻し忘れをしたとしても、通りかかった点検者等によって発見され、未然にヒューマンエラーによる事故を減少・防止することができる。
請求項4〜11記載の考案によれば、プラント類の操作盤に現在取り付けられているモード切替スイッチの操作ノブをこの操作ノブに交換するか、或いは最初からこの操作ノブを使用することで、操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、前記第2の部材が操作ノブ前方から視認される。第2の部材を赤色系統の色彩としておけば、遠方からも目立って、操作ノブが示すモードが明確になり、戻し忘れなどを防止することができる。
また、場合によっては、操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、該第1の部材が操作ノブの蓋の覗窓から視認される。該第1の部材を赤色系統の色彩としておけば、遠方からも目立って、操作ノブが示すモードが明確になり、戻し忘れなどを防止することができる。
以下、本考案の実施の形態について説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1乃至3は、本考案に係る第1の実施の形態であるスイッチ操作モード識別機構10を示している。
図1(a)、(b)は、本考案にいう第1の部材11を示し、円板状のパッチで形成され、その色彩は操作ノブの前面の色彩と同一又は近似した色彩系統からなり、例えば青色系統から構成されている。そして、周縁部近傍にはピン12を通す丸孔11aが設けられている。なお、図1(a)は正面図、(b)は側面図である。図1(c)、(d)は本考案にいう第2の部材13を示し、円板状のパッチで形成され、その色彩は赤色系統又は暖色の蛍光色等で構成されている。そして、周縁部近傍にはピン12を通す丸孔13aが設けられている。なお、図1(c)は正面図、(d)は側面図である。
また、図1(e)、(f)は、ドーナツ状の両面接着テープ14で、前記第2の部材13の裏面に貼着して更に操作ノブの表面に貼り付けるためのものである。なお、第1の部材10や第2の部材13と同様に周縁部に丸孔14aが設けられている。なお、図1(e)は正面図、(f)は側面図である。
このスイッチ操作モード識別機構10の使用方法は、図2に示すように、第2の部材13の裏面に両面接着テープ14を貼り付けて、ピン12により、第1の部材11と第2の部材12を回動できるようにナット12aで留める。
そして、図14に示す操作ノブ141の前面(表面)に両面接着テープ14を貼り付ける。図3(a)は、その状態を示したものである。操作ノブ141が自動モードを示しているときは、第1の部材11の陰に隠れて、第2の部材13は視認されない。点検作業等で作業者が操作ノブ14を手動モードに切り替えると、第1の部材11はピン12を支点にして重力の作用で回動するため、図3(b)に示すように、操作ノブ141の前方から視認することができる。
第2の部材13は赤色系統の色彩で構成されているので、操作ノブ141は手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。仮に、作業者が戻し忘れをしても、他の点検者が気が付き易くヒューマンエラーによる事故を減少させることができる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、本考案に係る第2の実施の形態であるスイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブを示している。なお、図4(a)、(b)は正面図、(c)は(a)の側面図、(d)は(c)の側面図、(e)はスイッチ操作モード識別機構嵌め込み型の側面図である。
この切替スイッチの操作ノブ20は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、円板状の寒色系統からなる第1の部材21と、その背後に配置された同じく円板状の赤色系統からなる第2の部材23と、前記第1の部材21を第2の部材23に回動可能に取り付けるピン22とを有し、更に前記第1の部材21の前面には中央部に円形の覗窓24を備えた上蓋25とで構成されている。
操作モードを、図4(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋25の覗窓24からは寒色系統の第1の部材21が視認されており、操作ノブ20を操作モード手動に切り替えると、(b)に示すように、第1の部材21がピン22を支点にして重力の作用で移動し覗窓24からは斜線で示した赤色系統の第2の部材23が視認される。ここで、第2の部材23は操作ノブ20の前面(表面)そのものであっても良く、また図4(e)に示すように、別部材を用いて操作ノブ20の前面に嵌め込む構成にしても良い。
第2の部材23は赤色系統の色彩で構成されているので、操作ノブ20が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができることになる。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について説明する。
図5は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブを示している。なお、図4(a)、(b)は正面図、(c)は(a)の側面図、(d)は(c)の側面図、(e)はスイッチ操作モード識別機構嵌め込み型の側面図である。
この切替スイッチの操作ノブ30は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、円板状の赤色系統からなる第1の部材31と、その背後に配置された同じく円板状の寒色系統からなる第2の部材33と、前記第1の部材31を第2の部材33に回動可能に取り付けるピン32とを有し、更に前記第1の部材31及び第2の部材33の前面には中央部に円形の覗窓34を備えた上蓋35とで構成されている。
操作モードを、図5(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋35の覗窓34からは寒色系統の第2の部材33が大部分視認されており、操作ノブ30を操作モード手動に切り替えると、(b)に示すように、第1の部材31がピン32を支点にして重力の作用で移動し覗窓34からは斜線で示した赤色系統の第1の部材31が視認される。ここで、第2の部材33は操作ノブ30の前面(表面)そのものであっても良く、また図5(e)に示すように、別部材を用いて操作ノブ30の前面に嵌め込む構成にしても良い。
第1の部材31は赤色系統の色彩で構成されているので、操作ノブ30が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。
〔第4の実施の形態〕
次に第4の実施の形態について説明する。
図6は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブ40を示し、(a)は操作モードが自動に、(b)は手動に操作された状態を示す正面図である。
この切替スイッチの操作ノブ40は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、円板状の寒色系統からなる第1の部材41と、その背後に配置された同じく円板状の赤色系統からなる第2の部材43と、その一部に前記第1の部材41がその上を転動可能な略V字状の棚部43aを有するとともに、前記第1の部材の前面には前記操作ノブが前記一方の操作モードに位置する時には第1の部材が視認できる中央位置に円形の覗窓44が形成された上蓋45が設けられている。
操作モードを、図6(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋45の覗窓44からは寒色系統の第1の部材41が視認されており、操作ノブ40を手動に切り替えると、(b)に示すように、第1の部材41が重力の作用で第2の部材43のV字状棚部43aを転動して覗窓44から外れ、覗窓44からは斜線で示した赤色系統の第2の部材43が視認される。なお、第2の部材43は操作ノブ40の前面(表面)そのものであっても良く、また別部材を用いて操作ノブ40の前面に嵌め込む構成にしても良い。
第2の部材43は赤色系統の色彩で構成されているので、操作ノブ40が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。
〔第5の実施の形態〕
次に、本考案の第5の実施の形態について説明する。
この実施の形態は、第4の実施の形態と、第1と第2の部材の色彩を逆にし、更に第2の部材のV字状棚部の位置を変えたものである。
図7は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブ50を示し、(a)は操作モードが自動に、(b)は手動に操作された状態を示す正面図である。
この切替スイッチの操作ノブ50は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、円板状の赤色系統からなる第1の部材51と、その背後に配置された同じく円板状の寒色系統からなる第2の部材53と、その一部に前記第1の部材51がその上を転動可能な略V字状の棚部53aを有するとともに、前記第1の部材51の前面には前記操作ノブ50が前記一方の操作モードに位置する時には第2の部材53が視認できる中央位置に円形の覗窓54が形成された上蓋55が設けられている。
操作モードを、図7(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋55の覗窓54からは寒色系統の第2の部材53が視認されており、操作ノブ50を手動に切り替えると、(b)に示すように、第1の部材51が重力の作用で第2の部材53のV字状棚部53aを転動して覗窓54からは斜線で示した赤色系統の第1の部材51が視認される。なお、第2の部材53は操作ノブ50の前面(表面)を利用しても良く、また別部材を用いて操作ノブ50の前面に嵌め込む構成にしても良い。
第1の部材51は赤色系統の色彩で構成されているので、操作ノブ50が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。
〔第6の実施の形態〕
次に、本考案の第6の実施の形態について説明する。
この実施の形態は、第4の実施の形態から第2の部材の棚部の形状を変え、かつ上蓋に設けられた覗窓の位置を中央から周縁部に変更したものである。
図8は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブ60を示し、(a)は操作モードが自動に、(b)は手動に操作された状態を示す正面図である。
この切替スイッチの操作ノブ60は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、円板状の寒色系統からなる第1の部材61と、その背後に配置された同じく円板状の赤色系統からなる第2の部材63と、第2の部材63の一部に前記第1の部材61がその上を転動可能な直線状の棚部63aが形成されており、前記第1の部材61の前面には前記操作ノブが自動モードに位置する時に第1の部材61が丁度視認できる周縁部に円形の覗窓64が形成された上蓋65が設けられている。
操作モードを、図8(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋65の覗窓64からは寒色系統の第1の部材61が視認されており、操作ノブ60を手動に切り替えると、(b)に示すように、第1の部材61が重力の作用で第2の部材63の直線状棚部63aを転動して覗窓64からは斜線で示した赤色系統の第2の部材63が視認される。なお、第2の部材63は操作ノブ60の前面(表面)であっても良く、また別部材を用いて操作ノブ60の前面に嵌め込む構成にしても良い。
第2の部材63が赤色系統の色彩で構成されているので、操作ノブ60が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。
〔第7の実施の形態〕
次に、本考案の第7の実施の形態について説明する。
この実施の形態は、第6の実施の形態と、第1と第2の部材の色彩を逆にし、更に第2の部材のV字状棚部の位置を変えたものである。
図9は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブ70を示し、(a)は操作モードが自動に、(b)は手動に操作された状態を示す正面図で、(c)は操作ノブの分解斜視図である。
この切替スイッチの操作ノブ70は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、円板状の赤色系統からなる第1の部材71と、その背後に配置された同じく円板状の寒色系統からなる第2の部材73と、第2の部材73の一部に前記第1の部材71がその上を転動可能な直線状の棚部73aが形成されており、前記第1の部材71及び第2の部材72の前面には前記操作ノブ70が自動モードに位置する時に第2の部材73が丁度視認できる周縁部に円形の覗窓74が形成された上蓋75が設けられている。
操作モードを、図9(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋75の覗窓74からは寒色系統の第2の部材73が視認されており、操作ノブ70を手動に切り替えると、(b)に示すように、第1の部材71が重力の作用で第2の部材73の直線状棚部73aを転動して覗窓74からは斜線で示した赤色系統の第1の部材71が視認される。なお、第2の部材73は操作ノブ70の前面(表面)であっても良く、また別部材を用いて操作ノブ70の前面に嵌め込む構成にしても良い。
このようにしたので、第1の部材71が赤色系統の色彩で構成されているので、操作ノブ70が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。
〔第8の実施の形態〕
次に、本考案の第8の実施の形態について説明する。
図10は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブ80を示し、(a)は操作モードが自動に、(b)は手動に操作された状態を示す正面図である。
この切替スイッチの操作ノブ80は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、寒色系統からなる液状の第1の部材81と、その背後に配置された同じく円板状でその一部に略V字状の棚部83aを有するの赤色系統からなる第2の部材83とを備え、該第2部材の前面には中央部に円形の覗窓84が設けられた上蓋85が配置されている。前記液状の第1の部材81は前記第2の部材83の棚部83aと上蓋85によって形成されたポケットに収納されている。
操作モードを、図10(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋85の覗窓84からは寒色系統の第1の部材81が視認されており、操作ノブ80を手動に切り替えると、(b)に示すように、第1の部材81が重力の作用で第2の部材83のV字状棚部83aを移動して覗窓84から外れ、覗窓84からは斜線で示した赤色系統の第2の部材83が視認される。
これにより、操作ノブ80が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。なお、第2の部材83としては不燃性絶縁油などを用いることが好ましい。また、不燃性絶縁油に換えて砂時計用の着色砂や或いは着色ビーズなどを用いることも可能である。
〔第9の実施の形態〕
この実施の形態は、第8の実施の形態と、第1と第2の部材の色彩を逆にし、更に第2の部材のV字状棚部の位置を変えたものである。
図11は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブ90を示し、(a)は操作モードが自動に、(b)は手動に操作された状態を示す正面図である。
この切替スイッチの操作ノブ90は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、赤色系統からなる液状の第1の部材91と、その背後に配置された同じく円板状でその一部に略V字状の棚部93aを有するの寒色系統からなる第2の部材93とを備え、該第2部材の前面には中央部に円形の透明部材からなる覗窓94が設けられた上蓋95が配置されている。前記液状の第1の部材91は前記第2の部材93の棚部93aと上蓋95によって形成されたポケットに収納されている。
操作モードを、図11(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋95の覗窓94からは寒色系統の第2の部材92が視認されており、操作ノブ90を手動に切り替えると、(b)に示すように、第1の部材91が重力の作用で第2の部材93のV字状棚部93aを移動して覗窓94からは斜線で示した赤色系統の第1の部材92が視認される。
これにより、操作ノブ90が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。
〔第10の実施の形態〕
次に、本考案の第10の実施の形態について説明する。
この実施の形態は、第8の実施の形態から第2の部材の棚部の形状を変え、かつ上蓋に設けられた覗窓の位置を中央から周縁部に変更したものである。
図12は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブ100を示し、(a)は操作モードが自動に、(b)は手動に操作された状態を示す正面図である。
この切替スイッチの操作ノブ100は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、寒色系統からなる液状の第1の部材101と、その背後に配置された同じく円板状でその一部に直線状の棚部103aを有するの赤色系統からなる第2の部材103とを備え、該第2部材の前面には周縁部に円形の透明部材からなる覗窓104が設けられた上蓋105が配置されている。前記液状の第1の部材101は前記第2の部材103の棚部103aと上蓋105によって形成されたポケットに収納されている。
操作モードを、図12(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋105の覗窓104からは寒色系統の第1の部材101が視認されており、操作ノブ100を手動モードに切り替えると、(b)に示すように、第1の部材101が重力の作用で第2の部材103の直線状棚部103aを移動して覗窓104からは斜線で示した赤色系統の第2の部材103が視認される。
これにより、操作ノブ100が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。
〔第11の実施の形態〕
次に、本考案の第11の実施の形態について説明する。
この実施の形態は、第10の実施の形態から第1と第2の部材の色彩を逆にし、更に第2の部材の直線状棚部の位置を変えたものである。
図12は、スイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブ110を示し、(a)は操作モードが自動に、(b)は手動に操作された状態を示す正面図である。
この切替スイッチの操作ノブ110は、その前面にスイッチ操作モード識別機構が設けられている。スイッチ操作モード識別機構は、赤色系統からなる液状の第1の部材111と、その背後に配置された同じく円板状でその一部に直線状の棚部113aを有するの寒色系統からなる第2の部材113とを備え、該第2部材113の前面には周縁部に円形の覗窓114が設けられた上蓋115が配置されている。前記液状の第1の部材111は前記第2の部材113の棚部113aと上蓋115によって形成されたポケットに収納されている。
操作モードを、図13(a)に示すように、自動にしたときは、上蓋115の覗窓114からは寒色系統の第1の部材101が視認されており、操作ノブ100を手動モードに切り替えると、(b)に示すように、第1の部材111が重力の作用で第2の部材113の直線状棚部113aを移動して覗窓114からは斜線で示した赤色系統の第2の部材113が視認される。
これにより、操作ノブ110が手動モードに設定されていることが明確になり、点検作業等の終了時に戻し忘れを防止することができる。
なお、上記実施の形態では、操作モードは手動と自動の2段階としたが、リニアに変化する場合にも対応することができ、覗窓から視認される色彩が徐々に変化することを利用することができる。また、覗窓は円形が望ましいが、形を変えることによって、各国プラントで慣習となっている形状にすることもできる。また、操作ノブ本体の色が赤色系統の場合には、白・青等の本体色と相反する色を採用すると目立つことになる。
本考案は、下水道プラントの操作盤の操作ノブに限らず、病院等の非常用電源の操作ノブや原子力発電等の操作ノブなど、世界中のあらゆるプラントにある同タイプの操作ノブにも利用することができる。
本考案に係るスイッチ操作モード識別機構の部材を示したものである。 図1に示すスイッチ操作モード識別機構の組み付け方法を示した図である。 図1に示すスイッチ操作モード識別機構を操作ノブに取り付けた状態の正面図で、(a)は操作モードが自動の場合、(b)は手動の場合示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第2の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第3の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第4の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第5の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第6の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第7の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第8の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第9の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第10の実施の形態を示した図である。 本考案に係る切替スイッチの操作ノブの第11の実施の形態を示した図である。 プラントなどの操作盤を示した図である。
符号の説明
10 スイッチ操作モード識別機構
11,21,31,41,51,61,71,81,91,101,111 第1の部材
12,22,32 ピン
12a ナット
13,23,33,43,53,63,73,83,93,103,113 第2の部材
43a,53a,63a,73a,83a,93a,103a,113a 棚 部
20,30,40,50,60,70,80,90,100,110 操作ノブ
24,34,44,54,64,74,84,94,104,114 覗窓
25,35,45,55,65,75,85,95,105,115 上蓋
140 操作盤
141 操作ノブ

Claims (11)

  1. 所定の角度を回動させることにより2つの操作モードを設定する切替スイッチの操作ノブの前面に配置されるスイッチ操作モード識別機構であって、
    手前側に位置する第1の部材と、該第1の部材の後側に位置する第2の部材とを有し、かつ前記第1の部材と前記第2の部材とは色彩が異なり、前記操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、前記第2の部材あるいは第1の部材が操作ノブ前方から視認されるように構成したことを特徴とするスイッチ操作モード識別機構。
  2. 前記第1の部材と前記第2の部材は円板状に形成されているとともに、重なり合わせた状態で端部近傍をピンにて互いに回動自在に連結され、かつ前記スイッチの操作ノブが一方の操作モードを指示している状態で、前記第1の部材と前記第2の部材とが重なり合うように前記第2の部材を操作ノブの前面に貼着するようにしたことを特徴とする請求項1記載のスイッチ操作モード識別機構。
  3. 前記第1の部材の色彩は操作ノブの前面の色彩と同一又は近似した系統で、前記第2の部材の色彩は赤色系統であることを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチ操作モード識別機構。
  4. 所定の角度を回動させることにより2つの操作モードを設定する切替スイッチの操作ノブにおいて、該切替スイッチの操作ノブの前面にスイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブであって、
    操作ノブの前面に位置し、手前側に第1の部材を、該第1の部材の後側に第2の部材が配置され、かつ前記第1の部材と前記第2の部材とは色彩が異なり、前記操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、前記第2の部材が操作ノブ前方から視認されるように構成したことを特徴とする切替スイッチの操作ノブ。
  5. 前記第1の部材と前記第2の部材は円板状に形成されているとともに、重なり合わせた状態で端部近傍をピンにて互いに回動自在に連結され、かつ前記スイッチの操作ノブが一方の操作モードを指示している状態で、前記第1の部材と前記第2の部材とが重なり合うように前記第2の部材を操作ノブの前面中央に配置し、かつ前記第1の部材の前面には中央部に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴とする請求項4記載の切替スイッチの操作ノブ。
  6. 前記第1の部材の色彩は操作ノブの前面の色彩と同一又は近似した系統で、前記第2の部材の色彩は赤色系統であることを特徴とする請求項4又は5記載の切替スイッチの操作ノブ。
  7. 前記第1の部材は寒色系統の色彩を有し、前記第2の部材はその外径が前記操作ノブの外径に近い円板状で、その一部に前記第1の部材がその上を移動可能な棚部を有するとともに、色彩は赤色系統に形成され、かつ前記第1の部材の前面には前記操作ノブが前記一方の操作モードに位置する時には第1の部材が視認でき、前記他方の操作モードに回動されたときに第1の部材が重力の作用で前記第2の部材の棚部を転動した際に第2の部材が視認される位置に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴とする請求項4記載の切替スイッチの操作ノブ。
  8. 前記第1の部材が寒色系統の色彩を有する液体で、前記第2の部材はその外径が前記操作ノブの外径に近い円板状で、その一部に前記第1の部材が収納可能な棚部を有するとともに、色彩は赤色系統に形成され、かつ前記第1の部材の前面には前記操作ノブが前記一方の操作モードに位置する時には第1の部材が視認でき、前記他方の操作モードに回動されたときに第1の部材が重力の作用で前記第2の部材の棚部を移動した際に前記第2の部材が視認される位置に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴とする請求項4記載の切替スイッチの操作ノブ。
  9. 所定の角度を回動させることにより2つの操作モードを設定する切替スイッチの操作ノブにおいて、該切替スイッチの操作ノブの前面にスイッチ操作モード識別機構が配置された切替スイッチの操作ノブであって、
    操作ノブの前面に位置し、手前側に第1の部材を、該第1の部材の後側に第2の部材が配置され、かつ前記第1の部材と前記第2の部材とは色彩が異なり、前記操作ノブが一方の操作モード位置から他方の操作モード位置へ回動されると、前記第1の部材が重力の作用で移動して、該第1の部材が操作ノブ前方から視認されるように構成したことを特徴とする切替スイッチの操作ノブ。
  10. 前記第1の部材は赤色系統の色彩を有し、前記第2の部材はその外径が前記操作ノブの外径に近い円板状で、その一部に前記第1の部材がその上を移動可能にした棚部を有するとともに、色彩は寒色系統に形成され、かつ前記第1の部材の前面には前記操作ノブが他方の操作モードに回動されたときに重力の作用で前記第2の部材の棚部を移動した第1の部材が到達する位置に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴とする請求項9記載の切替スイッチの操作ノブ。
  11. 前記第1の部材は赤色系統の色彩を有する液体で、前記第2の部材はその外径が前記操作ノブの外径に近い円板状で、その一部に前記第1の部材を収納可能な棚部を有するとともに、色彩は寒色系統に形成され、かつ前記第1の部材の前面には前記操作ノブが前記他方の操作モードに回動されたときに重力の作用で前記第2の部材の棚部を移動した第1の部材が到達する位置に覗窓が形成された上蓋が設けられていることを特徴とする請求項9記載の切替スイッチの操作ノブ。
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