JP3143570U - 刈払機にセットする除草用回転刃 - Google Patents

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Abstract

【課題】刈払機を用いて除草の作業をするに当たり、削り取った土や小石などが周囲に弾きとばされる事がなく、安全に作業ができる除草用回転刃を提供する。
【解決手段】除草用回転刃は、刈払用の回転刃よりも直径を格段に小さくすることによってその円周速度を遅くした。次に、回転板1の縁を地面側に曲げて縦片4を形成し、更にその先を内側に曲げた折返し片5が、地面と並行して回転し、土の面や土の中を鋤き上げる如くに解して除草し、土や小石などの弾きとばしを少なくするようにした。上記によっても弾きとばされる土や小石などは除草用回転刃の縦片4によって外側への弾きとばしを防止すると共に回転板1の縁に設けた飛散防止板3によって地面に落ち着け、後方への弾きとばしを防止した。
【選択図】図1

Description

本考案は、刈払機にセットする作業アタッチメントの一つで、土の表面や土の中を鋤き解すように除草の作業を行う回転刃に関するものである。
刈払機は雑草などを刈払うとても手軽で便利な機械であるから、雑草などの刈払い作業だけに使用するのではなく、手間のかかる雑草の作業などにも是非とも使用したいものである。そのためには除草の作業に適した、安全で能率の上がる除草用の回転刃がなければならない。
雑草などを刈払う回転刃は以前から研究開発され、広く普及していて、今や成熟の感があるが、刈払機を用いて除草の作業をしょうとする回転刃は、出願されている件数も少なく、商品となって売り出しされている物を見つけることができない。先に出願されている物の内容を拝見させていただくと、板状の刃が土の面に対して略直角に交わる状態で接地し、土の面をこそげ取る様に回転して削り取る方式であるために、削り取られた土や小石などは、回転刃の高速回転によって生じる強力な遠心力により、回転刃の外側に激しく弾きとばされる仕組みになっているにも拘らず、その土や小石などの飛散を防ぐ防止板の備えもないので、実際の作業には使用することができないのではないかと考えられる。激しく弾きとばされる土や小石などは、作業者の目や身体のみならず、周囲の人や物までも傷つけてしまう危険があるからである。
そこで本考案は、中心に刈払機への取付孔を有する回転板の縁部を地面方向に曲げ、更にその先を内側に、地面と並行に曲げ、厚味のある立体的な形状とする。先願の除草用回転刃は板状の刃が、地面と略直角に交わる状態で接地し回転する方式に対し、本考案では回転板の縁から下に、更に内側へと曲げられた板状の刃が、地面と並行して接地し回転する方式により、土や土の面を鋤きあげる様に解していく。先願の、地面をこそげていく方式よりも土や土の面に対してはるかに優しく、土や小石などの弾きとばしが少ない上に、回転板の縁から地面側に曲げられた板状の刃の縦片が壁となり、外側への飛散を防止することができる。外側への飛散を防止された土や小石などは回転刃の後方に飛ばされるが、これは回転板上面の縁を地面側に曲げた飛散防止板によって飛散を防止し、地面側に落ちつけられる。
1、本考案の除草用回転刃は、板状の刃が、地面と並行して接地し、土の表面や土の中を鋤きあげる様に回転して解していくため、鋤き上げた土や小石などの弾きとばしが少ない。
2、回転板の縁から地面側へ縦片と回転板の縁に設けた飛散防止板により、鋤き上げられた土や小石などが外側へ弾きとばされないようにガードする働きがある。
3、回転板の縁から地面側へ、更に内側へと曲げられた板状の刃の接地部位は、回転板の縁部よりも中心に近い位置にあり、その分、円周速度が遅くなり、土の表面や土の中への回転刃の当たりがより優しくなり、土や小石などの弾きとばしが少なく、作業者への衝撃や振動が軽減されて運転が楽である。
本考案は、回転板の縁を地面方向に曲げて縦片を形成し、更にその先を内側に、地面と並行に曲げて折返し片を形成し、厚味のある立体的な形状とする。折返し片は地中への喰い込みを促進するために、回転方向の上手側を地中に向けて下がるゆるい角度を設けるものとする。折返し片のその先は、まず回転板側に向けて山折にし、更にその先を谷折にしたL形片を設け、該L形片の回転版に並行する面に刈払機への取付け孔を設けて回転板と共に重ね合わせて刈払い機の駆動軸に取付け折返し片を安定させる。先願の除草用回転刃は、回転板に略直角に固着された板状の刃が、土の面に対しても略直角に交わる状態で接地し、土の面をこそげる様にして回転する方式であるために、回転刃と土や土の面との摩擦や衝撃が大きく、作業者の手に伝わる振動も強いという不都合がある。また、削り取られた土や小石などは回転刃の高速回転による強い遠心力で根こそぎ残らず外側に激しく弾きとばしてしまう。それにも拘らず弾きとばされる土や小石などを防ごうとする防止板も設置されていない。それでは作業者の目や身体のみならず周囲の人や物までも傷つけてしまう危険がある。本考案の除草用回転刃は、板状の刃が、土の面に並行に接地して回転する方式により、土の面や土の中などを鋤きあげる様に解して除草していくため、先願の方式に比べ、板状の刃が、土や土の面などに対してより優しく接触するために、土や小石などの弾きとばしが少なくなる。また、回転刃によって鋤き上げられ解された土や小石などは、回転板の縁から地面側に曲げられた板状の縦片が壁となり、外側への飛散を防止することができる。外側への飛散を防止された土や小石などは回転刃の後方にとばされるが、これは回転板の縁に設けられ、その端を下向きに曲げられた飛散防止板によって飛散を防止する。また一般に刈払い機のエンジンは雑草などを刈払ためには好ましい回転数であるが、雑草などよりもはるかに密度が高い土や土の面を削ったり鋤いたりするのには回転数が多すぎて、回転刃が土になじまず、土や小石などを激しく弾きとばしてしまう。しかし刈払機は、その軽便さを命とする機械であるから、減速機構を付加したり低速の効く重いエンジンに取替えたりする事は考えるべきでない。限られた力のエンジンはやはり高速回転によって出力を確保しなければならないため、本考案に使用する除草用回転刃は刈払用の回転刃よりもその直径を格段に小さくし、円周速度を遅くすることで対処する。更にまた本考案の除草用回転刃は、除草をする折返し片が回転板の外周よりも中心に近い内側にある事により円周速度が更に遅くなり、土へのなじみがよくなる効果がある
図1は本考案の除草用回転刃の実施例を示したものである。裏側から見た斜視図であるからまず裏返しにした上で、従来の刈払用の回転刃と同様、中心の取付孔2と共に折返し片5の先端のL形片6に設けた孔21を重ね合わせ、刈払機先端の駆動軸に取付けて使用する。
回転板1の縁から伸ばして地面側に曲げた縦片4の更にその先を内側に地面と並行に曲げた折返し片5は、地面と並行に接地して回転し、ゆるい喰い込み角度を設けた回転方向の上手側から土の中に喰い込み、土の中を鋤き上げる様にして解していくことにより、土の表面や土中の除草をしていく。
回転刃の折返し片5によって鋤き上げられ解された土や小石などは周囲にとばされるが、本考案の除草用回転刃は回転板の縁から地面側に曲げられた縦片4が壁となり、回転刃の外側方向への飛散が防止される。
上記により外側への飛散を阻止された土や小石などは折返し片5の回転方向の後方にとばされるが、これは回転板1の縁を地面側に曲げられた飛散防止板3によって後方への飛散が防止され地面に落ちつけられる。
本考案の除草用回転刃の例を示すもので裏側から見た斜視図である。
符号の説明
1回転板
2刈払機への取付け孔
3飛散防止板
4回転刃の縦片
5回転刃の折返し片
6L形片
21刈払機への取付孔

Claims (6)

  1. 中心に刈払機への取付け孔2を有する回転板1の縁を地面側に曲げ、縦片4を形成した除草用回転刃
  2. 請求項1の縦片4の先を更に内側に曲げて折返し片5を形成した除草用回転刃
  3. 請求項2の折返し片5を地面に並行させて成る除草用回転刃
  4. 請求項3の折返し片5の回転方向の上手の縁を地中方向に曲げて成る除草用回転刃
  5. 請求項4の折返し片5の先を回転板1の側に向けて山折にし、更にその先を谷折りにして設けたL形片6の回転板1と並行する面に刈払機への取付け孔21、22を設けて成る除草用回転刃
  6. 請求項1の回転板1の縁を地面側に曲げて成る飛散防止板を有する除草用回転刃
JP2008001237U 2008-03-04 2008-03-04 刈払機にセットする除草用回転刃 Expired - Fee Related JP3143570U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11737388B2 (en) 2018-10-31 2023-08-29 Yamabiko Corporation Cutting blade piece protective structure, blade guard and lawn mower
JP7449516B2 (ja) 2021-03-09 2024-03-14 国立大学法人 東京大学 草取り装置

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