JP3143405U - 給餌器・給水器の取付具 - Google Patents

給餌器・給水器の取付具 Download PDF

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智久 松波
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株式会社森建設
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Abstract

【課題】H形鋼を穿設すること無く、給餌器又は給水器をH形鋼に安定に取付可能で、家畜の成長に合せて取付高さ位置を容易に変えられる、給餌器・給水器の取付具を提供する。
【解決手段】下端が後方に略垂直に屈曲されて当接部1aが形成された略方形状の支持板1,支持板1の背面に横架条設された第1フック2,第1フック2に載置された第2フック3を具えた給餌器・給水器の取付具であって、第1フック2及び第2フック3を螺着用螺子4,4で螺着すると共に、第1フック2の第1係止部に穿設された螺子孔,及び第2フック3の第2係止部に穿設された螺子孔にそれぞれ螺合された固定用螺子2f,3fを締めることによって、H形鋼に安定に固定される。取付用孔に嵌挿された止着材,…で、給餌器又は給水器7を取付ける。
【選択図】図2

Description

本考案は、H形鋼に給餌器又は給水器を取付けるのに適した、給餌器・給水器の取付具に関する。
ウシ,ブタ等の家畜の給餌器又は給水器は、一般に、家畜用の柵又は畜舎の柱若しくは壁に取付けることによって、畜舎内に設置される。
例えば、上面が容器の切断端面を被覆する縁取材で縁取りした開口部を有し、側部は背面に厩舎等への取付手段を設けると共に少なくとも前面へ傾斜面を設け、底面最深部付近へ排水口を設けてなる家畜飼育桶が開示されている。前記家畜飼育桶の側部背面には、厩舎等への取付手段として、帯状に補強板を設けると共にこれと背面垂直壁面を貫通してボルト穴を設け、厩舎等の壁面や柵等へボルトによりねじ止めされる(例えば、特許文献1参照)。
また、餌皿を支持するための内板と、ペットケージの網線を挟んで前記内板と対峙する外板と、前記内板に前記外板を締め付け固定するためのネジと、を含むペットケージの餌皿取付構造において、前記外板は、多角形状に形成され、前記内板は、前記外板方向に突き出すストッパ片を備え、前記ストッパ片は、締め付け固定される際に前記外板の何れか1辺と接触して、この外板の回転を阻止するように形成されていることを特徴とするペットケージの餌皿取付構造が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平6−56公報 登録実用新案第3054384号公報
近年の畜舎には、柱としてH形鋼を採用し、H形鋼間に柵を設けて建築されるものが多い。斯様な畜舎においては、柵又は壁よりも柱の方が、安定に給餌器又は給水器を取付けられる。しかしながら、上記特許文献1に記載の家畜飼育桶を初めとする一般的な家畜用の給餌器又は給水器は、鉛直な背面に設けられた穴に止着材を嵌挿して取付けられるものであって、柱に取付けるためには当該柱に穿孔する必要があり、穿孔によって構造材である柱の強度が低下し畜舎を脆弱化する虞があった。
家畜の成長に合わせて給餌器又は給水器の高さ位置を変更するためには、柵,壁,柱等の構造材を新たに穿孔する必要があり、当該構造材の強度が更に低下する虞があった。
特許文献2に記載のペットケージの餌皿取付構造は、ストッパ片を設けることによって網線に取付け易くされたものであって、当該構造は網線を持つ柵にしか適用できず、H形鋼には取付けられない。
互いに螺着される内板と外板で網線を挟持して取付けられる構造であるため、家畜用の給餌器又は給水器,及びそれらに入れられた餌や飲料の重力に抗して高さ位置を維持することが困難で、網線に沿って徐々にずれ落ちる虞がある。
上記問題点に鑑み、本考案は、H形鋼に穿孔すること無く、給餌器又は給水器をH形鋼に安定に取付けられる給餌器・給水器の取付具を提供することを課題とする。また、家畜の成長に合せて取付高さ位置を容易に変えられる、給餌器・給水器の取付具を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1の考案は、取付用孔が穿設され、下端が後方に略垂直に屈曲されて当接部が形成された略方形状の支持板,支持板の背面に横架条設された第1フック,第1フックに載置された第2フックを具え、
第1フックは、上下方向の第1貫通孔が穿設された略平板状の第1フック本体,第1フック本体から後方に延出された第1アーム,及び第1アームの後端が内側に略L字状に屈曲されて形成された第1係止部を有し、
第2フックは、第1貫通孔と対応する位置に上下方向の第2貫通孔が穿設された略平板状の第2フック本体,第2フック本体から後方に延出された第2アーム,第2アームの後端が第1係止部と対向する向きに略L字状に屈曲されて形成された第2係止部を有し、
第1フックと第2フックが、第1貫通孔及び第2貫通孔に挿通された螺着用螺子で互いに螺着され、
且つ、第1係止部及び第2係止部に前後方向に貫通する螺子孔が設けられ固定用螺子が螺嵌されてなることを特徴とする給餌器・給水器の取付具である。
H形鋼のフランジの表面側に第1フック本体及び第2フック本体を配置し、第1係止部及び第2係止部をフランジのウェブ側から係止させる様にして、H形鋼のフランジを第1フックと第2フックの間に収容する。第1貫通孔及び第2貫通孔に螺着用螺子を挿通して第1フック及び第2フックを螺着すると共に、螺子孔に挿通された固定用螺子を締めることによって、本考案の給餌器・給水器の取付具を、H形鋼に取付け固定する。給餌器又は給水器に設けられた穴及び本考案の取付用孔に止着材を嵌挿し、給餌器又は給水器を本考案に取付ける。
第2の考案は、第1の考案に係る給餌器・給水器の取付具であって、当接部,第1フック本体及び第2フック本体の後端と、支持板前面の距離が、何れも略等しくされてなる。
本考案の給餌器・給水器の取付具は、H形鋼のフランジに係止部を係止し、固定用螺子で螺着することによって、H形鋼に安定に取付けられる。そして、給餌器又は給水器に設けられた穴と、本考案の取付用孔とに嵌挿された止着材によって、給餌器又は給水器を安定に止着できる。これによって、給餌器又は給水器をH形鋼に安定に取付けることができる。
H形鋼に一切穿孔せずに給餌器又は給水器を取付けられるから、構造材であるH形鋼の強度低下が回避される。
固定用螺子を緩めるのみでH形鋼に対して摺動自在となり、再度、固定用螺子を締めるのみでH形鋼に固定できるから、本考案と給餌器又は給水器の取付高さ位置を容易に変更できる。
第2の考案によれば、当接部,第1フック本体及び第2フック本体の後端がH形鋼に当接されるから、給餌器又は給水器が、より安定に固定される。支持板前面が鉛直に維持され、給餌器又は給水器を適切な角度で取付けられる。
以下に、本考案を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。
図1は、本考案の給餌器・給水器の取付具を示す斜視図である。図2は、本考案の給餌器・給水器の取付具を示す背面斜視図である。図3は、本考案の部品を示す図面で、(a)は支持板及び第1フックを示す背面斜視図であり、(b)は第2フックを示す背面斜視図である。図4は、本考案の給餌器・給水器の取付具を示す上面図である。図5は、図4のA−A線断面図である。また、図6は、図4のB−B線断面図である。
本考案に係る給餌器・給水器の取付具は、図1乃至図6に示される様に、取付用孔1b,…が穿設され、下端が後方に略垂直に屈曲されて当接部1aが形成された略方形状の支持板1,支持板1の背面に横架条設された第1フック2,第1フック2に載置された第2フック3を具える。
本考案は、剛性を有する材料で作成される。本考案の材質は、剛性を有する材質であれば特に限定されず、例えば鉄,炭素鋼,ステンレス鋼等の剛性を有する金属,ポリメタクリル酸エステル,ポリカーボネート等の剛性を有する合成樹脂,又は木材等が用いられるが、堅牢で長期間の使用に堪える、剛性を有する金属が好適である。
支持板1は、略方形状の金属板の下端を後方に略垂直に屈曲し、当接部1aを形成することによって作成される。
取付用孔1b,…は、支持板1に前後方向に穿設された、略円形状の貫通孔である。取付用孔1b,…及び給餌器又は給水器7の穴に止着材5,…を嵌挿し、止着することによって、給餌器又は給水器7は本考案に取付けられる。取付用孔1b,…の形状は、止着材5,…を嵌挿可能であれば必ずしも略円形状に限られず、例えば、円形状,楕円形状,任意多角形状であっても良い。
支持板1の背面には、第1フック2が、横架され条設されている。第1フック2は、略垂直に屈曲された末端が支持板1に溶接されて設けられているが、堅牢な構造であれば必ずしもこれに限られず、例えば、屈曲されていない略平らな第1フック2の末端が単に溶接されていても良く、又は、第1フック2が支持板1と一体として作成されていても良い。
第1フック2は、上下方向の第1貫通孔2d,2dが穿設された略平板状の第1フック本体2a,第1フック本体2aから後方に延出された第1アーム2b,及び第1アーム2bの後端が内側に略L字状に屈曲されて形成された第1係止部2cを有している。
第1アーム2bは、第1フック本体2aの側方端から後方に延出されて設けられているが、後述する第2アーム3bとの間にH形鋼6のフランジが収容できれば必ずしも側方端に設けられていることに限られず、その位置は特に限定されない。また、必ずしも第1フック本体2aから垂直に延出されていることに限られず、例えば、斜め内側に向けて延出され設けられていても良い。第1アーム2bは、H形鋼6のフランジの厚みよりも大きければその長さは特に限定されないが、一般的なH形鋼6に取付可能とするために、第1フック本体2a−第1係止部2c間の距離Wが、10mm以上20mm以下とされていることが好ましい。
第1係止部2cは、第1アーム2bの端部を内側に屈曲して設けられていて、前後方向に貫通する螺子孔2eが設けられている。螺子孔2eは、六角ナットを第1係止部2cの下端に溶接することによって設けられているが、必ずしもこれに限られず、例えば第1係止部2cの一部が幅広くされて螺子孔2eが穿設されていても良い。螺子孔2eの数は必ずしも1に限られず、2以上の螺子孔2e,…が穿設されていても良い。
第2フック3は、第1貫通孔2d,2dと対応する位置に上下方向の第2貫通孔3d,3dが穿設された略平板状の第2フック本体3a,第2フック本体3aから後方に延出された第2アーム3b,第2アーム3bの後端が第1係止部2cと対向する向きに略L字状に屈曲されて形成された第2係止部3cを有している。
第2フック本体3a後端−支持板1前面間の距離Lは、図6に示される様に、第1フック本体2a後端−支持板1前面間の距離L及び当接部1a後端−支持板1前面間の距離Lと略等しくされている。これによって、当接部1a,第1フック本体2a及び第2フック本体3aの後端の何れもがH形鋼6のフランジに当接されるから、本考案はH形鋼6に安定に固定される。また、支持板1の前面がH形鋼6のフランジと平行に、即ち鉛直に維持されるから、給餌器又は給水器7を適切な角度で取付けることができる。
第2アーム3bは、第2フック本体3aの側方端から後方に延出されて設けられているが、第1アーム2bとの間にH形鋼6のフランジが収容可能であれば必ずしも側方端に設けられていることに限られず、その位置は特に限定されない。また、必ずしも第2フック本体3aから垂直に延出されていることに限られず、例えば、斜め内側に向けて延出されていても良い。第2アーム3bは、H形鋼6のフランジの厚みよりも大きければその長さは特に限定されないが、一般的なH形鋼6に取付可能とするために、第2フック本体3a−第2係止部3c間の距離Wが、10mm以上20mm以下とされていることが好ましい。
第2係止部3cは、第2アーム3bの端部を内側に屈曲して設けられていて、前後方向に貫通する螺子孔3eが設けられている。螺子孔3eは、六角ナットを第2係止部3cの下端に溶接することによって設けられているが、必ずしもこれに限られず、例えば第2係止部3cの一部が幅広くされて螺子孔3eが穿設されていても良い。螺子孔3eの数は必ずしも1に限られず、2以上の螺子孔3e,…が穿設されていても良い。
螺子孔2eには固定用螺子2fが、螺子孔3eには固定用螺子3fがそれぞれ螺嵌されていて、固定用螺子2f,3fを締めることによって、本考案はH形鋼6に固定される。固定用螺子2f及び固定用螺子3fとして六角ボルトを用いているが、本考案をH形鋼6に固定可能であれば必ずしもこれに限られず、例えば、六角穴付ボルト,蝶ボルト等任意のボルト,又は頭部にプラス溝若しくはマイナス溝を設けた任意形状の螺子であっても良い。
第1フック本体2aには上下方向の第1貫通孔2d,2dが穿設され、第2フック本体3aには、第1貫通孔2d,2dと対応する位置に、上下方向の第2貫通孔3d,3dが穿設されている。第1貫通孔2d,2d及び第2貫通孔3d,3dは略円形の断面を有する形状とされているが、後述する螺着用螺子4,4によって第1フック2及び第2フック3が互いに螺着可能であればその形状は限定されず、例えば、円形状,楕円形状,任意多角形状等の任意形状であっても良い。また、穿設される第1貫通孔2d,…及び第2貫通孔3d,…の数は特に限定されないが、第1フック2と第2フック3が安定に固定される様、それぞれ2以上の第1貫通孔2d,…及び第2貫通孔3d,…が穿設されることが好ましい。
螺着用螺子4,4として六角ボルト4a,4aが用いられ、スプリングワッシャー4c,4cを介して第2貫通孔3d,3d及び第1貫通孔2d,2dに挿通され、六角ナット4b,4bと螺合されている。第1フック2及び第2フック3を螺着できれば、必ずしも六角ボルトを用いることに限られず、六角ボルト4a,4aの代りに六角穴付ボルト,蝶ボルト等任意のボルトが用いられていても良く、六角ナット4b,4bの代りに六角袋ナット,蝶ナット等任意のナットが用いられていても良い。スプリングワッシャー4c,4cの代りに平ワッシャー,ロックワッシャー,ウェーブワッシャー等任意のワッシャーが取付けられていても良く、又はワッシャーが取付けられていなくても良い。また、上方から挿通された螺着用螺子4,4が螺子加工された第1貫通孔2d,2dと螺合されていても良く、又は下方から挿通された螺着用螺子4,4が螺子加工された第2貫通孔3d,3dと螺合されていても良い。
止着材5,…として、例えば、ボルト,螺子,ピン等が挙げられる。図中では、六角ボルト5a,…が、スプリングワッシャー5c,…を介して取付用孔1b,…及び給餌器又は給水器7の穴に嵌挿され、六角ナット5b,…と螺合されているが、これに限定されるものではない。給餌器又は給水器7に予め備え付けられた、止着材5,…を用いることもできる。
本考案の給餌器・給水器の取付具を示す斜視図である。 本考案の給餌器・給水器の取付具を示す背面斜視図である。 本考案の部品を示す図面で、(a)は支持板及び第1フックを示す背面斜視図であり、(b)は第2フックを示す背面斜視図である。 本考案の給餌器・給水器の取付具を示す上面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。
符号の説明
1 支持板
1a 当接部
1b 取付用孔
2 第1フック
2a 第1フック本体
2b 第1アーム
2c 第1係止部
2d 第1貫通孔
2e,3e 螺子孔
2f,3f 固定用螺子
3 第2フック
3a 第2フック本体
3b 第2アーム
3c 第2係止部
3d 第2貫通孔
4 螺着用螺子
4a,5a 六角ボルト
4b,5b 六角ナット
4c,5c スプリングワッシャー
5 止着材
6 H形鋼
7 給餌器又は給水器

Claims (2)

  1. 取付用孔が穿設され、下端が後方に略垂直に屈曲されて当接部が形成された略方形状の支持板,支持板の背面に横架条設された第1フック,第1フックに載置された第2フックを具え、
    第1フックは、上下方向の第1貫通孔が穿設された略平板状の第1フック本体,第1フック本体から後方に延出された第1アーム,及び第1アームの後端が内側に略L字状に屈曲されて形成された第1係止部を有し、
    第2フックは、第1貫通孔と対応する位置に上下方向の第2貫通孔が穿設された略平板状の第2フック本体,第2フック本体から後方に延出された第2アーム,第2アームの後端が第1係止部と対向する向きに略L字状に屈曲されて形成された第2係止部を有し、
    第1フックと第2フックが、第1貫通孔及び第2貫通孔に挿通された螺着用螺子で互いに螺着され、
    且つ、第1係止部及び第2係止部に前後方向に貫通する螺子孔が設けられ固定用螺子が螺嵌されてなることを特徴とする給餌器・給水器の取付具。
  2. 当接部,第1フック本体及び第2フック本体の後端と、支持板前面の距離が、何れも略等しくされてなることを特徴とする請求項1に記載の給餌器・給水器の取付具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016021935A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 株式会社ボンビ 愛玩動物用給餌容器および容器取り付け構造付き愛玩動物用給餌容器

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