JP3143356B2 - 厨房台の排水分岐管 - Google Patents

厨房台の排水分岐管

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JP3143356B2 JP07104402A JP10440295A JP3143356B2 JP 3143356 B2 JP3143356 B2 JP 3143356B2 JP 07104402 A JP07104402 A JP 07104402A JP 10440295 A JP10440295 A JP 10440295A JP 3143356 B2 JP3143356 B2 JP 3143356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設のシステムキッチ
ン、流し台、洗面台等の厨房台のシンクの排水トラップ
に接続されている家屋の排水管に、この厨房台に組み込
んだ食器洗い乾燥機等の機器の排水ホースを接続するた
めの排水分岐管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅では、流し台等の厨房台
のシンクの排水トラップと前記シンクの下方に既設され
た家屋の排水管(家屋排水管)との間を硬質塩化ビニル
製の接続管(例えばJIS規格VP40の硬質塩化ビニ
ル管)によって接続し、厨房台のシンクからの排水路を
形成するものが多く見られる。
【0003】そして、上記のような厨房台に食器洗い乾
燥機などの機器を組み込んで使用する場合には、接続管
と前記排水トラップの出口管とを切り離し、その間に排
水分岐管を設置し、この排水分岐管に機器の排水ホース
を接続するようにしていた。このような排水分岐管は、
例えば特開平6−299579号公報(A47L15/
42)に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、家屋によっ
ては、図8に示すように、家屋排水管50が厨房台51
の背面から導入される、いわゆる背抜き配管がなされる
場合がある。即ち、家屋排水管50は市販の継ぎ手52
を介して、接続管53に接続される。なお、市販の継ぎ
手52としては、エルボ型のものもあるが、ここでは、
点検口54を設けるため市販の90度Y型分岐管を使用
しており、通常、点検口54を蓋55で覆うような構成
としている。
【0005】そして、上記のような背抜き配管がなされ
た場合、どうしても排水トラップ56と家屋排水管50
との距離Xが短くなるので、接続管53の途中に上記の
ような排水分岐管を設置するが困難となる場合が生ず
る。
【0006】そこで、排水トラップ56と家屋排水管5
0との距離Xよりは、排水トラップ56と厨房台51の
背面との距離Yの方が多少長いため、排水分岐管を家屋
排水管50の途中に設置することが考えられる。
【0007】そうは言っても、排水トラップ56と厨房
台51の背面との距離Yはそれ程長くはないので、この
場合、排水分岐管と切り離された家屋排水管56の各排
水管とは、継ぎ手などを用いることなく直結しなければ
ならない。
【0008】このため、排水分岐管にあっては、前記各
排水管との接続部である受け口部の内径を、家屋排水管
の外径と同等とし、切り離された各排水管を受け口部に
嵌合する構成とすることが考えられる。
【0009】ところが、上記の家屋排水管としては、規
格上2種類の外径のものが存在する。即ち、排水トラッ
プの出口の呼び径は規格上40とされており、接続管の
呼び径も40となる。一方、これに接続される家屋排水
管は、接続管と家屋排水管とをつなぐ市販の継ぎ手の規
格の関係から、呼び径40(外径48mm)又は呼び径
50(外径60mm)の2種類のものがあるしたがっ
て、これに対処するために排水分岐管は受け口部の内径
が異なる2種類のものを用意しなければならず、製造コ
ストがアップする。しかも、家屋によってどちらの種類
の家屋排水管かが分からず、どちらの種類の排水分岐管
がどのくらい必要かという把握が難しいため、2種類の
排水分岐管を多めに製造しておくしかなく、効率のよい
製造が行えない。
【0010】本発明は、厨房台の排水分岐管に関し、こ
のような問題点を解決するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、厨房台のシン
クの排水トラップの出口に接続管を介して接続される、
規格上2種類の外径のものが存在する家屋排水管を、途
中部分で切断してその間に設置されるものであって、切
り離された各排水管をつなぐ管本体と、この管本体から
分岐し、前記厨房台に組み込まれた食器洗い乾燥機等の
機器の排水ホースを接続する枝管とから構成された排水
分岐管において、前記管本体の両端部分であって、切り
離された各排水管が接続される受け口部の内径を一方の
種類の家屋排水管の外径と同等とすると共に、前記枝管
の先端部に前記機器の排水ホースを直結する構成とし、
さらに、前記枝管は、他方の家屋排水管への設置の際
に、根元部で切断されるように構成すると共に、前記枝
管の根元部側には、この枝管が他方の種類の家屋排水管
に対応する所定の市販の排水分岐管に取り付けられる際
に、この市販の排水分岐管の枝管内に嵌合されるべく、
この市販の排水分岐管の枝管の内径と同等の外径となる
被嵌合部を設けたものである。
【0012】さらに、請求項1の構成において、前記市
販の排水分岐管の枝管内への嵌合により、この枝管の内
周面に当接する前記被嵌合部の外周面に、この外周面へ
の接着剤の塗布の際、接着剤が入り込む凹所を設けたも
のである。
【0013】さらに、請求項1又は2の構成において、
前記根元部の外径は、前記市販の排水分岐管における枝
管から管本体への排水の流出口の径より小さくし、前記
根元部が切断されて前記被嵌合部が前記市販の排水分岐
管の枝管内に嵌合されたときに、前記根元部の切断端面
が前記流出口内に収まり、前記被嵌合部の根元部側の端
面が前記流出口の周縁に当接するようにしたものであ
る。
【0014】
【作用】本発明の排水分岐管における管本体の受け口部
の内径を、例えば呼び径50の家屋排水管の外径(60
mm)と同等にする。
【0015】食器洗い乾燥機などの機器を厨房台に組み
込む場合、その設置者は、厨房台に導入された家屋排水
管が呼び径50のものであれば、本発明の排水分岐管を
そのまま使用する。
【0016】設置者は、家屋排水管をノコギリなどの工
具を用いて切断し、切り離された各排水管の切断端部に
接着剤を塗布する。そして、この切断端部を管本体の受
け口部内に嵌合して接着固定する。そして、枝管の先端
部に機器の排水ホースを直結する。例えば、枝管の先端
には雄ネジ部を形成し、排水ホースの先端には雌ネジ部
を形成して、ネジ方式で結合する。
【0017】一方、厨房台に導入された家屋排水管が他
方の種類、即ち呼び径40のものであれば、設置者は、
まず、本発明の排水分岐管の枝管を根元部にて、工具を
用いて切断する。
【0018】次に、切り離された本発明の排水分岐管の
枝管の被嵌合部に接着剤を塗布する。そして、この被嵌
合部を呼び径40のものに対応した所定の市販の排水分
岐管の枝管内に嵌合して接着固定する。
【0019】それから、家屋排水管を切断し、切り離さ
れた各排水管を、本発明の排水分岐管の枝管が取り付け
られた前記市販の排水分岐管に接続して、接着剤を用い
て固定する。
【0020】そして、前記市販の排水分岐管の枝管に取
り付けた本発明の排水分岐管の枝管の先端部に機器の排
水ホースを直結する。
【0021】切り離された本発明の排水分岐管の枝管を
前記市販の排水分岐管の枝管に取り付ける際、接着剤
は、前記被嵌合部の外周面に塗布するが、このとき、接
着剤が前記外周面に設けられた凹所に入り込み、嵌合
後、凹所内の接着剤が接着面側に流れ出す。そして、加
工精度などにより接着面に多少の隙間があっても、そこ
に凹所から流れ出た接着剤が入り込むことにより、枝管
同士の接着力が増強されると共に、双方の枝管の隙間が
埋められる。
【0022】さらに、本発明の排水分岐管の枝管の根元
部の外径は、前記市販の排水分岐管における枝管から管
本体への排水の流出口の径より小さくしており、前記被
嵌合部が前記市販の排水分岐管の枝管内に嵌合されたと
きに、前記根元部の切断端面が前記流出口内に収まり、
前記被嵌合部の根元部側の端面が前記流出口の周縁に当
接する。これにより、根元部の切断端面がきれいに切断
されなくても、流出口の周縁にはきれいな面である被嵌
合部の端面が当接するので、密着度が良く、この間に接
着剤を塗布したときに確実な接着が行えると共に、隙間
の発生も抑えられる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を各図面に基づいて説明す
る。
【0024】図1は排水を要する機器を組み込んだ流し
台の斜視図を示す。1は流し台本体、2はこの流し台本
体1の天板部に形成され、食材や食器類を洗うためのシ
ンクである。3は流し台本体1内に組み込まれた、排水
を要する機器である食器洗い乾燥機である。4はシンク
2からの汚水を排出する排水トラップで、シンク2の底
壁に設けられている。この排水トラップ4の出口4aの
呼び径は、規格上、40となっている。
【0025】5は前記排水トラップ4の出口4aに接続
された硬質塩化ビニル製の接続管で、この接続管5に
は、出口4aの呼び径に合わせて、呼び径40であるJ
IS規格VP40の管を用いている。6は前記流し台本
体1の背面から本体内に導入された硬質塩化ビニル製の
家屋排水管であり、市販の継ぎ手7を介して前記接続管
5に接続されている。この家屋排水管6として、ここで
は、呼び径50(外径60mm、肉厚4.5mm)であ
るVP50の管を用いている。よって、市販の継ぎ手7
には、接続管5との受け口部の呼び径が40であって家
屋排水管6との受け口部の呼び径が50のものを用いて
いる。
【0026】なお、前記市販の継ぎ手7には、接続管5
との受け口部の呼び径が40であって家屋排水管6との
受け口部の呼び径が40のものもあり、家屋排水管に
は、呼び径が40(外径48mm、肉厚4.0mm)で
あるVP40の管が用いられていることもある。
【0027】8は前記家屋排水管6を途中部分で切断し
て、その間に設置された本発明の一実施例の排水分岐管
である。この排水分岐管8は、前記食器洗い乾燥機の排
水ホース21を家屋排水管6に接続するためのものであ
る。
【0028】以下、本発明実施例の排水分岐管8の詳細
な構成を図2乃至図5に基づき説明する。以後、本発明
実施例の排水分岐管8を本願排水分岐管と呼ぶ。
【0029】本願排水分岐管8は、前記家屋排水管6の
途中部分での切断により切り離された各排水管をつなぐ
管本体9と、この管本体9の中央から分岐した枝管10
とから構成されている。この排水分岐管8は、硬質塩化
ビニル製であり、管本体9と枝管10とを一体形成して
いる。
【0030】前記管本体9の両端部分であって、切り離
された各排水管が接続される受け口部11、11の内径
は、各排水管の切断端部を嵌合するため、各排水管、即
ち家屋排水管6の外径(60mm)と同等にしている。
実際には、家屋排水管6の外径のばらつきを考慮して、
若干のテーパをつけており、家屋排水管6の外径より、
根元では少し小さく、先端では少し大きくしている(例
えば、根元:59.75mm、先端:60.35m
m)。また、管本体9の中央部12の内径は、家屋排水
管6の内径(51mm)と同等としている。
【0031】ところで、13、13は前記各受け口部1
1、11の外周面であって、各受け口部11、11の底
面11a、11aの位置に周方向に沿って刻まれ、本願
排水分岐管8を設置するために取り除かれる家屋排水管
6の切除寸法を示すカットラインである。即ち、このカ
ットライン13、13間が切除される寸法となり、その
ことはラインの外側の小矢印27、27でも示してい
る。なお、前記切除寸法は、図5に示す、管本体の寸法
Lから各受け口部11、11の深さL1を差し引いたも
のであり、即ち各受け口部11、11の底面11a、1
1a間の寸法L2である。
【0032】また、この両カットライン13、13間の
スペースには、切除寸法を数値で示す「VP50管カッ
ト寸法25mm」という刻印14が刻まれている。そし
て、各受け口部11、11の外周面には、さらに、本願
排水分岐管8の設置方向を示す大矢印28…が刻まれて
いる。
【0033】前記枝管10の先端部は、その外径を前記
食器洗い乾燥機3の排水ホース21の取付用袋ナットの
内径と同等にしている。また、この先端部には雄ネジ部
15(PF3/4ネジ)を形成しており、この先端部
に、取付用袋ナットによって排水ホース21が直接取り
付けられる。
【0034】前記枝管10の根元側の外周には、本発明
の被嵌合部となる環状のスペーサ16を一体的に形成し
ており、この環状スペーサ16の外径は、所定の市販の
排水分岐管の枝管の内径と同等としている。この市販排
水分岐管は、VP40の家屋排水管に対応するものであ
り、本実施例では、呼び径40×30のものを用いてい
る。この呼び径40×30の排水分岐管は、管本体の受
け口部が呼び径40の管を嵌合するために内径約48m
mに構成され、枝管が呼び径30の管を嵌合するために
内径約38mmに構成されているものである。なお、こ
の排水分岐管における枝管は、全体が受け口部として機
能する。
【0035】そして、前記環状スペーサ16の外径は、
前記市販排水分岐管の内径、約38mmに合わせて38
mmとしている。さらに、環状スペーサ16の外周面に
は、本発明の凹所となる周溝17…を、縦に3個、これ
を周方向に4箇所、即ち、合計12個形成している。こ
の周溝17…には、溝の開口側に向かって拡がるように
テーパをつけている。
【0036】前記環状スペーサ16よりさらに根元側の
根元部18は、その外径を枝管10の先端部の外径と同
等としている。そして、この根元部18を枝管10を切
断するときの切断部としている。即ち、枝管10を切り
離す際には、ノコギリなどの工具を用いてこの根元部1
8を切断する。また、この根元部18の外径は、前記市
販分岐排水管における枝管から管本体への排水の流出口
より小さくなっている。
【0037】なお、前記枝管10は、前記管本体9の上
流側にわずかに傾けており、枝管10の管本体9への排
水の流出口19における管本体9の下流側になる縁20
には、アールをつけている。そして、これらにより、枝
管10からの排水が、管本体9の下流側、即ち排水方向
にスムーズに流れるようにしている。
【0038】こうして、食器洗い乾燥機3を流し台1に
組み込んだ場合、その設置者は、流し台1に導入されて
いる家屋排水管が、VP50(呼び径50)の家屋排水
管6であれば、本願排水分岐管8をそのまま使用する。
このときの設置形態を図6に示す。
【0039】設置者は、家屋排水管6をノコギリなどの
工具を用いて切断し、さらに、本願排水分岐管8を設置
するために必要でなくなった寸法分を切除する。即ち、
本願排水分岐管8の管本体9を家屋排水管6にあてがっ
て、カットライン13、13に合わせて家屋排水管6に
切除寸法を印付けする。そして、そのラインに合わせて
切断し、ライン間の部分を切除する。
【0040】なお、切除した部分を本願排水分岐管8の
カットライン13、13に合わせてみることにより、切
除した寸法がほぼあっているかどうかが確かめられる。
また、刻印14で切除寸法が明記されているので、切断
前にメジャーなどで切除寸法を確かめることもできる。
さらには、最初から刻印14で数値表示された寸法をメ
ジャーなどで測定し、その寸法を切除するようにしても
よい。
【0041】次に、切り離された各排水管の切断端部に
接着剤を塗布し、この切断端部を管本体9の受け口部1
1、11内に嵌合して接着固定する。
【0042】それから、食器洗い乾燥機3の排水ホース
21の取付用袋ナット22を枝管10の先端部の雄ネジ
部15に取り付けることにより、排水ホース21を枝管
10に直接取り付ける。
【0043】一方、流し台1に導入されている家屋排水
管がVP40(呼び径40)の家屋排水管6aであれ
ば、これに対応した所定の市販の排水分岐管23(呼び
径40×30)及び、本願排水分岐管8の枝管10を使
用する。このときの設置形態を図7に示す。
【0044】設置者は、まず、本願排水分岐管8の枝管
10を、工具を用いて、根元部18にて切断する。
【0045】次に、切り離された本願排水分岐管8の枝
管10における環状スペーサ16の外周面16a及び根
元部側の端面16bに接着剤を塗布する。そして、この
環状スペーサ16を前記市販排水分岐管23の枝管24
内に嵌合して接着固定する。このとき、この環状スペー
サ16の根元部側の端面16bが市販排水分岐管23の
流出口25の周縁25aに当接するまで押し込む。この
とき、根元部18における切断端面18aは流出口25
内に収まる。
【0046】次に、家屋排水管6aを、やはり工具を用
いて切断し、さらに、上記同様、前記市販排水分岐管2
3を設置するために必要でなくなった寸法分を切除す
る。そして、切り離された各排水管の切断端面に接着剤
を塗布し、この切断端面を市販排水分岐管23の管本体
26の両側に嵌合して接着固定する。
【0047】それから、前記市販排水分岐管23の枝管
24に取り付けた本願排水分岐管8の枝管10の先端部
に、食器洗い乾燥機3からの排水ホース21を直接取り
付ける。
【0048】以上のように、本発明実施例の排水分岐管
8の構成によれば、呼び径40(外径48mm)又は呼
び径50(外径60mm)の2種類の家屋排水管6、6
aに対し、1種類の排水分岐管を製造するだけでよい。
【0049】したがって、2種類の排水分岐管を用意す
るものにくらべ、製造コストを低くすることができる。
しかも、設置される機器の分だけ製造しておけばよいの
で、効率のよい製造を行うことができる。
【0050】また、切り離された本願排水分岐管8の枝
管10における環状スペーサ16の外周面16aに接着
剤を塗布したときに、この接着剤が外周面16aに設け
られた周溝17…に入り込み、市販排水分岐管23への
嵌合後、周溝17…内の接着剤が接着面側に流れ出す。
そして、加工精度などにより接着面に多少の隙間があっ
てもそこに周溝17…から流れ出た接着剤が入り込むこ
とにより、枝管10、24同士の接着力が増強されると
共に、双方の枝管10、24の隙間が埋められる。な
お、周溝17…にテーパがついていることにより、接着
剤が流れ出やすくなる。
【0051】その上、本願排水分岐管8の枝管10にお
ける根元部18の外径は、市販排水分岐管23における
枝管24から管本体26への排水の流出口25の径より
小さくしており、環状スペーサ16が市販排水分岐管2
3の枝管24内に嵌合されたときに、根元部18の切断
端面18aが流出口25内に収まり、環状スペーサ16
の根元部側の端面16bが流出口25の周縁25a当接
する。これにより、切断端面18aがきれいに切断され
なくても、流出口25の周縁25aにはきれいな面であ
る環状スペーサの端面16bが当接するので、密着度が
良く、この間に接着剤を塗布したときに確実な接着が行
えると共に、隙間の発生も抑えられる。
【0052】したがって、切り離された本願排水分岐管
8の枝管10を市販排水分岐管23の枝管24に確実に
固着することができると共に、双方の枝管10、24の
隙間からの水漏れを防止することができる。
【0053】さらに、本願排水分岐管8を設置する際の
家屋排水管6、6aの切除寸法が、カットライン13、
13や数値表示の刻印14によって明記されているの
で、排水分岐管において、メジャーなどを用いて各受け
口部11、11の底面11a、11a間を測定して切除
寸法を出すというような手間がかからなず、また、測定
ミスによって誤った寸法を切除してしまうということも
ない。
【0054】特に、家屋排水管6、6aの切除寸法をカ
ットライン13、13で示しており、本願排水分岐管8
を家屋排水管6にあてがって、カットライン13、13
に合わせて線引きをするだけで切除寸法を簡単に印付け
ることができるので、メジャーなどを用いて切除寸法を
印付けるというような手間がかからない。
【0055】したがって、排水分岐管の設置作業を容易
に、且つ確実に行うことができる。本実施例において
は、本願排水分岐管8は、管本体9を呼び径50の家屋
排水管に対応するようにしたが、呼び径40の家屋排水
管に対応するようにしてもよい。しかし、以下の理由に
より、本願排水分岐管8は、呼び径50の家屋排水管に
対応させるのが望ましい。
【0056】即ち、本願排水分岐管8が呼び径40の家
屋排水管に対応するものであって、実際の家屋排水管が
呼び径50のものである場合、この呼び径50に対応す
る市販の排水分岐管を使用することになる。この呼び径
50に対応する市販排水分岐管は、呼び径40に対応す
る市販排水分岐管に比べると、本願排水分岐管8の管本
体9の寸法Lに相当する寸法は長い。従って、家屋排水
管に占める市販排水分岐管の設置スペースが大きくな
り、市販排水分岐管の設置が困難となる。
【0057】尚、本願排水分岐管8は、同じ呼び径の家
屋排水管に対応する市販の排水分岐管よりも小さくな
る。そして、本願排水分岐管8が設置される実際の家屋
排水管の呼び径が、本願排水分岐管8がそのまま対応で
きる家屋排水管呼び径と同一の場合、その呼び径が4
0、50のいずれであっても、本願排水分岐管8を直接
家屋排水管に結合するため、市販排水分岐管を上述のよ
うに使用する場合に比べて家屋排水管に占める本願排水
分岐管の設置スペースは小さくてよい。
【0058】以上のことから、本願排水分岐管8を呼び
径50の家屋排水管に対応させた方が、市販排水分岐管
の使用までも考慮すると、家屋排水管に対する設置を困
難なく行うことができ、望ましいのである。
【0059】
【発明の効果】本発明の厨房台の排水分岐管の構成によ
れば、一方の種類の家屋排水管に設置するときには、本
体をそのまま利用し、他方の種類の家屋排水管に設置す
るときには、枝管のみを切り離し、市販の排水分岐管と
組み合わせて利用するようにしているので、2種類の家
屋排水管に対し、1種類の排水分岐管を製造するだけで
よい。
【0060】したがって、2種類の排水分岐管を用意す
るものにくらべ、製造コストを低くすることができる。
しかも、設置される機器の分だけ製造しておけばよいの
で、効率のよい製造が行うことができる。
【0061】また、切り離された本発明の排水分岐管の
枝管の被嵌合部の外周面には、凹所を設けており、この
外周面に接着剤を塗布したときに、この接着剤が凹所に
入り込み、市販の排水分岐管への嵌合後、凹所内の接着
剤が接着面側に流れ出るので、加工精度などにより接着
面に多少の隙間があってもそこに凹所から流れ出た接着
剤が入り込むことにより、枝管同士の接着力が増強され
ると共に、双方の枝管の隙間が埋められる。
【0062】その上、本発明の排水分岐管の枝管におけ
る根元部の外径は、市販の排水分岐管における枝管から
管本体への排水の流出口の径より小さくしており、被嵌
合部が市販の排水分岐管の枝管内に嵌合されたときに、
根元部の切断端面が流出口内に収まり、被嵌合部の根元
部側の端面が流出口の周縁に当接する。これにより、切
断端面がきれいに切断されなくても、流出口の周縁には
きれいな面である被嵌合部の端面が当接するので、密着
度が良く、この間に接着剤を塗布したときに確実な接着
が行えると共に、隙間の発生も抑えられる。
【0063】したがって、切り離された本発明の排水分
岐管の枝管を市販の排水分岐管の枝管に確実に固着する
ことができると共に、双方の枝管の隙間からの水漏れを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水を要する機器を組み込んだ流し台の斜視図
である。
【図2】本発明の一実施例の厨房台の排水分岐管の詳細
を示す排水分岐管の正面図である。
【図3】同じく排水分岐管の側面図である。
【図4】同じく排水分岐管の平面図である。
【図5】同じく図4のA−A断面図である。
【図6】本発明の一実施例の厨房台の排水分岐管の呼び
径50の家屋排水管に対する設置の状態を示す断面図で
ある。
【図7】同じく、呼び径40の家屋排水管に対する設置
の状態を示す断面図である。
【図8】背抜き配管がなされた、排水分岐管の非設置時
の排水路の構造を示す流し台の要部断面図である。
【符号の説明】
8 排水分岐管 9 管本体 10 枝管 16 環状スペーサ(被嵌合部) 17 周溝(凹所) 18 根元部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/12 E03C 1/182

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨房台のシンクの排水トラップの出口に
    接続管を介して接続される、規格上2種類の外径のもの
    が存在する家屋排水管を、途中部分で切断してその間に
    設置されるものであって、切り離された各排水管をつな
    ぐ管本体と、この管本体から分岐し、前記厨房台に組み
    込まれた食器洗い乾燥機等の機器の排水ホースを接続す
    る枝管とから構成された排水分岐管において、 前記管本体の両端部分であって、切り離された各排水管
    が接続される受け口部の内径を一方の種類の家屋排水管
    の外径と同等とすると共に、前記枝管の先端部に前記機
    器の排水ホースを直結する構成とし、 さらに、前記枝管は、他方の家屋排水管への設置の際
    に、根元部で切断されるように構成すると共に、前記枝
    管の根元部側には、この枝管が他方の種類の家屋排水管
    に対応する所定の市販の排水分岐管に取り付けられる際
    に、この市販の排水分岐管の枝管内に嵌合されるべく、
    この市販の排水分岐管の枝管の内径と同等の外径となる
    被嵌合部を設けたことを特徴とする厨房台の排水分岐
    管。
  2. 【請求項2】 前記市販の排水分岐管の枝管内への嵌合
    により、この枝管の内周面に当接する前記被嵌合部の外
    周面に、この外周面への接着剤の塗布の際、接着剤が入
    り込む凹所を設けた請求項1に記載の厨房台の排水分岐
    管。
  3. 【請求項3】 前記根元部の外径は、前記市販の排水分
    岐管における枝管から管本体への排水の流出口の径より
    小さくし、前記根元部が切断されて前記被嵌合部が前記
    市販の排水分岐管の枝管内に嵌合されたときに、前記根
    元部の切断端面が前記流出口内に収まり、前記被嵌合部
    の根元部側の端面が前記流出口の周縁に当接するように
    した請求項1又は2に記載の厨房台の排水分岐管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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