JP3143340U - 照明装置 - Google Patents

Abstract

【課題】構造が簡単で嵩張らず、湾曲させても破損し難く、様々な形状に造形できて、特別な技術を必要とせずに多様な照明デザインを実現できる照明装置を提供すること。
【解決手段】湾曲させて任意形状に造形可能であり、電線１１上に複数のＬＥＤランプ１３を配置して電気的に接続して成る。電線１１の一端に電源と接続されて給電を行なう電源接続部材１６を設け、ＬＥＤランプ１３を配置した箇所に、ＬＥＤランプ１３及びこれに接続された裸線１２を被覆して保護する保護体１４ａをそれぞれ設置する。保護体１４ａはＬＥＤランプ１３の光を外部に透過させる。
【選択図】図７

Description

本考案は、湾曲させて文字、図形等の任意形状に造形可能な照明装置に関する。

現在、結婚式やパーティーの会場案内、装飾、或いは人が手に持つ看板等に使用される照明装置としては、ネオン管を湾曲させたものや、ＬＥＤランプ等の発光体を複数配置して接続したものが知られている。
例えば、手に持つタイプの看板は、図１及び図２に示すように、看板２０に予め定めた図案に沿って取付用孔２１を形成し、看板２０の表面から取付用孔２１にそれぞれＬＥＤランプ、小型ランプ等の発光体２４を取り付け、看板２０の背面において発光体２４を電線２２で接続し、電池２３から給電することが多い。
しかし、このような照明装置は、構造が複雑であり嵩張って重量も重く、発光体をデザイン通りに配置するには専門の技術が必要であった。

本考案が解決しようとする課題は、構造が簡単で嵩張らず、湾曲させても破損し難く、様々な形状に造形できて、特別な技術を必要とせずに多様な照明デザインを実現できる照明装置を提供することにある。

本考案の照明装置は、湾曲させて任意形状に造形可能であって、電線上に複数のＬＥＤランプを配置して電気的に接続して成り、前記電線の一端に電源と接続されて給電を行なう電源接続部材を設け、前記ＬＥＤランプを配置した箇所に、該ＬＥＤランプ及びこれに接続された裸線を被覆して保護する保護体をそれぞれ設置し、該保護体が前記ＬＥＤランプの光を外部に透過させるものである。

以下の構成を採用しても良い。
前記保護体が熱収縮性チューブより成り、該熱収縮性チューブに光を通過させる孔を形成した構成。
前記保護体が透明ゲルより成る構成。
前記保護体が、前記ＬＥＤランプ及び裸線を被覆する透明ゲルと、該透明ゲルの外面を被覆する熱収縮性チューブとから成り、該熱収縮性チューブに光を通過させる孔を形成してある構成。
前記保護体が、側面の一部に開閉可能な開口を有する硬質のキャップより成る構成。

前記ＬＥＤランプが、直径１ｍｍの発光ダイオードを有する構成。
前記ＬＥＤランプは互いに異なる色の二つの発光ダイオードを有し、これら発光ダイオードの電極を互いに逆向きにして前記電線に接続し、これら発光ダイオードを個別に導通する構成。
前記ＬＥＤランプの光の照射方向を前記電線の軸方向と同じくし、前記熱収縮性チューブには前記ＬＥＤランプの側面に臨む位置に前記孔を形成してある構成。
前記電線は４本の導線より成り、前記ＬＥＤランプは、基板と該基板に設置された互いに異なる色の三個の発光ダイオードとを有し、これら発光ダイオードの一方の電極を異なる導線に接続し、各発光ダイオードを個別に導通する構成。

本考案によれば、図案や文字に合わせて湾曲させるだけで簡単に任意の形状に造形できるので、特別な技術の無い一般人であっても、様々な照明デザインを実現することが可能である。
また、ＬＥＤランプ及びこれと接続された裸線が保護体で被覆されているので、この部分の強度が増し、この結果、湾曲してもＬＥＤランプを接続した箇所から折れ曲がって破損するのを防ぐことができ、しかも、ＬＥＤランプと裸線の接続箇所が防水されるので故障しにくい。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図４に示すように、本考案の照明装置１０は、電線１１上に複数のＬＥＤランプ１３を配置して電気的に接続して成り、図３及び図５に示すように、湾曲させて任意の形状に造形可能である。
電線１１の一端には電源と接続可能な電源接続部材１６を設け（図３）、この電源接続部材１６を直接電池に接続するか、変圧器を介して電源に接続して給電を行なう。
また、照明装置１０のＬＥＤランプ１３を配置した箇所にはそれぞれＬＥＤランプ１３を保護する保護体１４を設けてある。

この照明装置１０は、任意形状に造形できるので、例えば、図３に示すように、看板２０の表面に表示した図形等に沿って配置し、粘着テープ、接着剤等で固定し、電源接続部材１６により給電すれば、簡単にパーティー会場の装飾や案内、或いは広告用として利用することができる。
また、照明装置１０は軽くて省電力なので、図５に示すように、衣服の外面に縫着或いは接着して、電池から給電すれば、山での遭難やその他の事故を防いだり、事故が発生したときの救助信号として使用することができる。この時、保護体１４でＬＥＤランプ１３の接続箇所が防水されているので、衣服と共に洗濯も可能である。なお、衣服に取り付けるには、直径２ｍｍ程度の電線１１が最も適している。

図６及び図７に示す実施例では、保護体が熱収縮性チューブ１４ａから成る。
熱収縮性チューブ１４ａは、電線１１及びＬＥＤランプ１３の直径よりやや大きい内径を有し、その側面に孔１５を形成してある。
熱収縮性チューブ１４ａをＬＥＤランプ１３及びこれに連結した裸線１２に被せ、孔１５をＬＥＤランプ１３の光照射部分に一致させてから、ドライヤー等で熱収縮性チューブ１４ａを加熱すると、熱収縮性チューブ１４ａが収縮してＬＥＤランプ１３と裸線１２をしっかり被覆する。
このようにＬＥＤランプ１３及び裸線１２に熱収縮性チューブ１４ａを被せることにより、この部分の強度が増して、照明装置１０を湾曲してもＬＥＤランプ１３を装着した部分から折れ曲がって破損する心配が無く、防水性能も高まる。

図８に示すように、保護体は透明ゲル１４ｂとしても良い。射出成形等によってＬＥＤランプ１３及びこれに連結された裸線１２を透明ゲル１４ｂで被覆すると、この部分が補強され、ＬＥＤランプ１３の光は透明ゲル１４ｂを透過する。
なお、ＬＥＤランプ１３と裸線１２の接続箇所を透明ゲル１４ｂで被覆してから、その外面に熱収縮性チューブ１４ａを被せ、熱収縮性チューブ１４ａに形成した孔１５を通してＬＥＤランプ１３の光を透過させることもできる。これにより、補強及び防水効果はさらに強化される。
図９に示す実施例では、保護体が硬質で透明な環状のキャップ１４ｃより成る。キャップ１４ｃの側面には、開閉可能な開口が形成され、開口を開いてＬＥＤランプ１３設置箇所をキャップ１４ｃ内に挿入してから、開口を閉じることにより、ＬＥＤランプ１３及びこれに接続された裸線１２をキャップ１４ｃで被覆することができる。

図１０は、照明装置１０の回路図であって、電線１１上に複数のＬＥＤランプ１３を配置して電気的に接続してある。
全てのＬＥＤランプ１３を同時に点滅させる場合は、図１１に示すように、全てのＬＥＤランプ１３へ間欠的に通電する制御回路１７を設ける。
図１２に示すように、電線１１に接続したＬＥＤランプ１３の電極を交互に逆向きとし、制御回路１７で間欠的に正負電極を切り換えることにより、ＬＥＤランプ１３を交互に点滅させることができる。この場合、異なる色のＬＥＤランプ１３を交互に配置すれば、異なる色が交互に点滅し、正負電極の切り換え間隔を極めて短時間にすれば、異なる色のＬＥＤランプ１３が同時に点滅しているように見える。

図１３に示すように、電線１１上において隣接した複数のＬＥＤランプ１３を同じ電極向きに接続して１つのグループ１３０とし、隣り合うグループ１３０の電極向きを交互に逆向きにすると、制御回路１７で正負電極を間欠的に切り換えたとき、ＬＥＤランプ１３がグループ１３０ごとに点滅する。
また、図１４に示す実施例では、電線１１に接続したＬＥＤランプ１３が、基板１３１と、各基板１３１に設置した二つの発光ダイオード１３ａを有する。二つの発光ダイオード１３ａは、色が異なり、電極向きを逆にして配置してある。従って、制御回路１７によって正負電極を間欠的に切り換え、二つの発光ダイオード１３ａを個別に導通すると、異なる色の発光ダイオード１３ａが交互に発光する。

図１５及び図１６に示す実施例では、電線４０に接続したＬＥＤランプ１３が、基板３０と、基板３０に設置した赤、緑、青の発光ダイオード３１，３２，３３を有する。電線４０の導線は、１本の正極導線と３本の負極導線より成り、発光ダイオード３１，３２，３３の正極を正極導線に接続すると共に、負極を互いに異なる負極導線に接続してある。そして、制御回路１７で各発光ダイオード３１，３２，３３を間欠的に、且つ、個別に導通を制御し、赤、緑、青の異なる三色を点滅させることができる。この実施例では、保護体として透明ゲル１４ｂを用いている。

図１７及び図１８に示すように、ＬＥＤランプ１３を光の照射方向が電線１１の軸方向と同じくなるよう接続しても良い。この実施例では保護体として熱収縮性チューブ１４ａを用いる。熱収縮性チューブ１４ａの側面の対向する位置に二つの孔１５を形成してあり、熱収縮性チューブ１４ａをＬＥＤランプ１３及びこれに接続された裸線１２に被せたとき、孔１５がＬＥＤランプ１３の側部に臨むようにする。この結果、図１９に示すように、ＬＥＤランプ１３の光が二つの孔１５及び熱収縮性チューブ１４ａの両端から外部へ透過して、光照射箇所が増える。

なお、照明装置１０を簡単に湾曲させるためには、線径２ｍｍ以下の細い電線１１を用いるのが望ましく、この場合、ＬＥＤランプ１３に搭載した発光ダイオードも直径１ｍｍの小さいものを用いる。しかし、照明装置１０の用途や設置箇所等によって、電線１１の線径やＬＥＤランプ１３の大きさは適宜変更可能である。
本発明のように細い電線１１にＬＥＤランプ１３を接続すると、回路板に接続したものに比べて破損し難い。

従来の照明装置を用いた看板の正面から見た斜視図。 従来の照明装置を用いた看板の背面から見た斜視図。 本考案の照明装置を使用した看板の斜視図。 図３のＹ部分の拡大図。 本考案の照明装置を使用した衣服の正面図。 実施例を示す照明装置の要部斜視図。 実施例を示す照明装置の分解斜視図。 他の実施例を示す照明装置の分解斜視図。 さらに他の実施例を示す照明装置の分解斜視図。 実施例に係る照明装置の回路図。 ＬＥＤランプを同時に点滅させる実施例に係る照明装置の回路図。 ＬＥＤランプを交互に点滅させる実施例に係る照明装置の回路図。 ＬＥＤランプをグループごとに点滅させる実施例に係る照明装置の回路図。 ＬＥＤランプが二つの発光ダイオードを有する実施例に係る照明装置の回路図。 ＬＥＤランプが三色の発光ダイオードを有する実施例を示す照明装置の要部斜視図。 ＬＥＤランプが三色の発光ダイオードを有する実施例に係る照明装置の回路図。 ＬＥＤランプの光照射方向が電線と同方向の実施例を示す照明装置の分解斜視図。 ＬＥＤランプの光照射方向が電線と同方向の実施例を示す照明装置の要部側面図。 ＬＥＤランプの光照射方向が電線と同方向の実施例を示す照明装置の側面図。

符号の説明

１０ 照明装置
１１ 電線
１２ 裸線
１３ ＬＥＤランプ
１３ａ 発光ダイオード
１３０ ＬＥＤランプのグループ
１３１ 基板
１４ 保護体
１４ａ 熱収縮性チューブ（保護体）
１４ｂ 透明ゲル（保護体）
１４ｃ キャップ（保護体）
１５ 孔
１６ 電源接続部材
１７ 制御回路
２０ 看板
３０ 基板
３１，３２，３３ 発光ダイオード
４０ 電線

Claims (9)

1. 湾曲させて任意形状に造形可能な照明装置であって、電線上に複数のＬＥＤランプを配置して電気的に接続して成り、前記電線の一端に電源と接続されて給電を行なう電源接続部材を設け、前記ＬＥＤランプを配置した箇所に、該ＬＥＤランプ及びこれに接続された裸線を被覆して保護する保護体をそれぞれ設置し、該保護体が前記ＬＥＤランプの光を外部に透過させるものであることを特徴とした照明装置。
2. 前記保護体が熱収縮性チューブより成り、該熱収縮性チューブに光を通過させる孔を形成してある請求項１に記載の照明装置。
3. 前記保護体が透明ゲルより成る請求項１に記載の照明装置。
4. 前記保護体が、前記ＬＥＤランプ及び裸線を被覆する透明ゲルと、該透明ゲルの外面を被覆する熱収縮性チューブとから成り、該熱収縮性チューブに光を通過させる孔を形成してある請求項１に記載の照明装置。
5. 前記保護体が、側面の一部に開閉可能な開口を有する硬質のキャップより成る請求項１に記載の照明装置。
6. 前記ＬＥＤランプは、直径１ｍｍの発光ダイオードを有する請求項１〜５のいずれかに記載の照明装置。
7. 前記ＬＥＤランプは互いに異なる色の二つの発光ダイオードを有し、これら発光ダイオードの電極を互いに逆向きにして前記電線に接続し、これら発光ダイオードを個別に導通する請求項１〜５のいずれかに記載の照明装置。
8. 前記ＬＥＤランプの光の照射方向を前記電線の軸方向と同じくし、前記熱収縮性チューブには前記ＬＥＤランプの側面に臨む位置に前記孔を形成してある請求項２に記載の照明装置。
9. 前記電線は４本の導線より成り、前記ＬＥＤランプは、基板と該基板に設置された互いに異なる色の三個の発光ダイオードとを有し、これら発光ダイオードの一方の電極を異なる導線に接続し、各発光ダイオードを個別に導通する請求項１に記載の照明装置。

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