JP3055566U - ワイヤー状のエレクトロルミネッセンス発光部材を 使った光る部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、装飾用及び宣伝用の看板等の表示には、
ネオン管や豆電球等が動く発光部材として多用されてき
たが、使用に当たっての容易さ、その色彩の持つ魅力は
充分なものではなかった。 【解決手段】本考案は、電圧を印可するための電極を持
つ、エレクトロルミネッセンス（ＥＬ）発光素子を用い
たワイヤー状部材を、２〜３本又はそれ以上の本数を編
み、それぞれの点灯・消灯のタイミングに、整列順に時
間差を設け、光が動くように見える発光部材を提供する
にある。本考案によって、特に夜間の装飾及び宣伝用
に、色のきれいな且つ取り付けが簡単な発光部材の採用
を可能とした。その素材は、フレキシブルで扱いやすい
為、その効果と相まって、多用されることと思われる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電圧を印可するための電極を持つエレクトロルミネッセンス（ＥＬ ）発光素子を利用し、動く如くに光を点滅させた発光部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、装飾用及び宣伝用の看板等の表示には、ネオン管や豆電球等が動く発光 部材として多用されてきたが、使用に当たっての容易さ、その色彩の持つ魅力は 充分なものではなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、この発光部材を複数本組み合わせ、その点滅に時間差を設け、容易 に使え魅力ある色彩を発光する、動く発光部材を提供することにある。

【０００４】

【考案の実施の形態】

この考案は、エレクトロルミネッセンス（ＥＬ）発光素子を使ったワイヤー状の 発光部材を、直流電源または交流電源とインバータにより発光させ、この部材を 複数本組み合わせ、その点滅に時間差を設け、光が動く如くにした発光部材を提 供することに関するものである。

【０００５】

【実施例】

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。図１は、エレクトロルミネッセ ンス（ＥＬ）発光素子を用いたワイヤー状発光部材１、２、３の３本を三つ編み にしたロープである。 発光部材１は赤色、２は橙色、３は黄色で、それぞれの素子は図２の構造と図３ の断面になっている。

【０００６】 図２及び図３の発光素子において、芯電極１ａと細いワイヤーである付加電極 １ｆの間に電圧を架け、発光層１ｂを発光させる。

【０００７】 発光部材を三つ編みにした図１のロープで、それぞれ３本の発光部材は、順次 に点灯・消灯するようなロジックのインバータに接続してある。（図省略）

【０００８】 三つ編みにした３本の発光部材が、順次にサイクリックに点灯・消灯を繰り返 すと、赤、橙、黄色の光が一方向に流れていくように見える。 この３本の発光部材は、３色それぞれ別の色でもよく、又１色で三つ編みにして も光が一方向に流れるように見える。

【０００９】 複数のワイヤー状発光部材を組む他の実施例として、図４に透明なプラスチッ ク製の棒４に３本のワイヤーをスパイラルに巻いた例、図５に３本のワイヤーを 一緒に捻った例を挙げる。 何れも、３本以上のワイヤーを順次点滅させると、光は流れるように見え、この ワイヤーの色はそれぞれが違っていても、又同じでもよい。 ワイヤーの本数が２本の時は、光は点滅がただ行ったり来たりするように見える 。

【００１０】 図６は複数の組み合わせたロープ状の発光部材を同心に巻いたもの、図７は、 同様のロープ状発光部材を球状に巻いたものである。 この場合も、それぞれが平面的、球面的に光が走る。

【００１１】 図８は、三色の発光部材であるワイヤーを縦横に編んだものである。 エレクトロルミネッセンスのワイヤー１は赤色、２は橙色、３は黄色とし、順次 点滅させると、赤→橙→黄色→赤→橙→黄色と光は斜めに流れるように見える。 前記と同じで、一色でも流れるように見える。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によって、特に夜間の装飾及び宣伝用に、色のきれいな取り付けが簡単 な発光部材の採用を可能とした。 その素材は、フレキシブルで扱いやすい為、その効果と相まって、多用されるこ とと思われる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案エレクトロルミネッセンス（ＥＬ）素子
を使った発光部材を３本三つ編みにしたロープの平面図
である。

【図２】エレクトロルミネッセンス発光素子の構成と駆
動回路との結線を示す斜視図である。

【図３】エレクトロルミネッセンス発光素子の構成の詳
細を示す断面図である。

【図４】透明なプラスチック製の棒に３本の発光部材を
スパイラルに巻いた他の実施例である。

【図５】３本の発光部材を一緒に捻った他の実施例であ
る。

【図６】複数本の発光部材を平面的に並べて、スパイラ
ルに巻いた他の実施例。

【図７】複数本の発光部材を球状且つスパイラルに巻い
た他の実施例。

【図８】３色の発光部材を縦横に編んだものである。

【符号の説明】

１ エレクトロルミネッセンス発光部材（発光色：赤
色） ２ エレクトロルミネッセンス発光部材（発光色：橙
色） ３ エレクトロルミネッセンス発光部材（発光色：黄
色） ４ プラスチック製の透明な棒 １ａ 芯電極 １ｂ 発光層 １ｃ 透明電極 １ｄ 被膜１ １ｅ 被膜２ １ｆ 付加電極

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 菊池 忠弘 東京都杉並区成田東１丁目28番５号

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ワイヤー状のエレクトロルミネッセンス発
   光部材を２本以上組み合わせ、各発光部材の点灯・消灯
   に時間差を設け、光が動く如くに点滅させた光る部材。
2. 【請求項２】ワイヤー状のエレクトロルミネッセンス発
   光部材を３本以上組み合わせ、各発光部材を組み合わせ
   た順に、順次時間差を設けて点灯・消灯し、光が一方向
   に流れる如くに点滅させた光る部材。
3. 【請求項３】請求項１及び２記載の複数本組み合わせ
   た、ワイヤー状のエレクトロルミネッセンス発光部材を
   平面的及び立体的に配置し、光が動く如くに点滅させた
   光る部材。