JP3143078B2 - 穴密封治具 - Google Patents
穴密封治具Info
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- jig
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば2サイクル
エンジンのクランク室の圧洩れ検査を行う際、シリンダ
に開口する排気穴を密封する治具に関する。
エンジンのクランク室の圧洩れ検査を行う際、シリンダ
に開口する排気穴を密封する治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動二輪車等の2サイクル
エンジンをエンジンアッセンブリの状態で組み付けた
際、クランク室の密封性を確認する方法として、例えば
図6に示すような圧洩れ検査治具51を用いてインレッ
トパイプRの吸気穴とシリンダS側面に開口する排気穴
Pを密閉し、圧洩れ検査を行うことがある。
エンジンをエンジンアッセンブリの状態で組み付けた
際、クランク室の密封性を確認する方法として、例えば
図6に示すような圧洩れ検査治具51を用いてインレッ
トパイプRの吸気穴とシリンダS側面に開口する排気穴
Pを密閉し、圧洩れ検査を行うことがある。
【0003】この圧洩れ検査治具51は、ベースプレー
ト52と、このベースプレート52の両端部に取付けら
れたエアシリンダ53、54と、このエアシリンダ5
3、54の作動によって進退動するウレタンゴム製の密
閉部材55、56を備えており、各エアシリンダ53、
54を作動させて密閉部材55、56を吸気穴、排気穴
Pの周縁に押し当て密閉するようにしている。
ト52と、このベースプレート52の両端部に取付けら
れたエアシリンダ53、54と、このエアシリンダ5
3、54の作動によって進退動するウレタンゴム製の密
閉部材55、56を備えており、各エアシリンダ53、
54を作動させて密閉部材55、56を吸気穴、排気穴
Pの周縁に押し当て密閉するようにしている。
【0004】またその他の方法として、例えば吸気穴
Q、排気穴Pにゴム風船等を入れて膨らませ、密閉する
こともある。
Q、排気穴Pにゴム風船等を入れて膨らませ、密閉する
こともある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、圧洩れ検査
治具51を用いて密封する方法は、ベースプレート52
の設計に精度を持たせなければ密封することが出来ず、
また、治具が大型化して保管スペースの確保等に問題が
生じる。また、各機種、エンジン排気量等が異なると、
それぞれのタイプに合せて治具を用意する必要があり、
流用出来ないという問題もある。
治具51を用いて密封する方法は、ベースプレート52
の設計に精度を持たせなければ密封することが出来ず、
また、治具が大型化して保管スペースの確保等に問題が
生じる。また、各機種、エンジン排気量等が異なると、
それぞれのタイプに合せて治具を用意する必要があり、
流用出来ないという問題もある。
【0006】また、ゴム風船等を用いて密封する方法
は、例えば穴の内径の仕上り形状等によって適用出来な
い場合があり、特にシリンダS側面の排気穴Pに対して
は使えない場合が多かった。
は、例えば穴の内径の仕上り形状等によって適用出来な
い場合があり、特にシリンダS側面の排気穴Pに対して
は使えない場合が多かった。
【0007】そこで本発明は、例えば多機種のワークの
圧洩れ検査等に適用出来、また構造が簡略化されて小型
化された密封治具の提供を目的とする。
圧洩れ検査等に適用出来、また構造が簡略化されて小型
化された密封治具の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、請求項1において、少なくとも2ヵ所の突起
部の周辺に開口する穴を密封する治具において、基台に
取付けられ各突起部に係脱自在な各係合部材と、これら
係合部材に沿って進退動自在なスライド部材と、このス
ライド部材を進退動させる駆動手段と、この駆動手段に
よって前記スライド部材と同期して進退動自在な密閉部
材を設け、駆動手段によってスライド部材が前進する
と、係合部材と突起部との係合力が強まると同時に密閉
部材が穴を密封するようにし、後退すると係合部材と突
起部との係合力が弛まると同時に密閉部材が穴から離脱
するようにした。
本発明は、請求項1において、少なくとも2ヵ所の突起
部の周辺に開口する穴を密封する治具において、基台に
取付けられ各突起部に係脱自在な各係合部材と、これら
係合部材に沿って進退動自在なスライド部材と、このス
ライド部材を進退動させる駆動手段と、この駆動手段に
よって前記スライド部材と同期して進退動自在な密閉部
材を設け、駆動手段によってスライド部材が前進する
と、係合部材と突起部との係合力が強まると同時に密閉
部材が穴を密封するようにし、後退すると係合部材と突
起部との係合力が弛まると同時に密閉部材が穴から離脱
するようにした。
【0009】そして穴を密封する時は、各係合部材を各
突起部に係合させた後、駆動手段によってスライド部材
を前進させ、係合部材と突起部の係合力を強めて治具を
位置決めし、更にスライド部材を前進させて密閉部材で
穴を密封する。そしてこのように穴周辺の突起部を利用
して治具を固定すれば、従来のようにワークを挟み込ん
で治具を位置決めするような必要がなくなり、治具の小
型化が可能となる。
突起部に係合させた後、駆動手段によってスライド部材
を前進させ、係合部材と突起部の係合力を強めて治具を
位置決めし、更にスライド部材を前進させて密閉部材で
穴を密封する。そしてこのように穴周辺の突起部を利用
して治具を固定すれば、従来のようにワークを挟み込ん
で治具を位置決めするような必要がなくなり、治具の小
型化が可能となる。
【0010】ここで、治具を安定した状態で位置決めす
るためには、穴周辺の突起部は少なくとも2ヵ所以上存
在することが好ましい。
るためには、穴周辺の突起部は少なくとも2ヵ所以上存
在することが好ましい。
【0011】また請求項2では、係合部材として、突起
部に嵌合可能な分割爪を設け、この分割爪を、スライド
部材の進退動によって開閉自在にした。そして突起部に
分割爪を嵌合させ、スライド部材が前進した際分割爪が
閉じて突起部を締め付けるようにし、スライド部材が後
退した際分割爪が開いて突起部の締め付けを弛めるよう
にする。
部に嵌合可能な分割爪を設け、この分割爪を、スライド
部材の進退動によって開閉自在にした。そして突起部に
分割爪を嵌合させ、スライド部材が前進した際分割爪が
閉じて突起部を締め付けるようにし、スライド部材が後
退した際分割爪が開いて突起部の締め付けを弛めるよう
にする。
【0012】また請求項3では、駆動手段を、エアシリ
ンダユニット又はトグル機構にて構成するようにした。
このようにエアシリンダユニット又はトグル機構で構成
すれば、比較的簡素な構成になり、また特にトグル機構
の場合は安価に構成出来る。
ンダユニット又はトグル機構にて構成するようにした。
このようにエアシリンダユニット又はトグル機構で構成
すれば、比較的簡素な構成になり、また特にトグル機構
の場合は安価に構成出来る。
【0013】また請求項4では、上記穴密封治具を、エ
ンジンクランク室の圧洩れ検査装置に適用するようにし
た。ここでエンジンクランク室の圧洩れ検査には、イン
レットパイプの吸気穴とシリンダ側面に開口する排気穴
を密閉する必要があるが、シリンダに開口する排気穴周
辺には、エグゾーストマフラを固定するための2本のス
タッドボルトが植設されている。そこで、本治具をこの
シリンダの排気穴を密閉するために使用すれば都合が良
い。因みに、吸気穴は、例えばゴム風船等を用いて密閉
する。
ンジンクランク室の圧洩れ検査装置に適用するようにし
た。ここでエンジンクランク室の圧洩れ検査には、イン
レットパイプの吸気穴とシリンダ側面に開口する排気穴
を密閉する必要があるが、シリンダに開口する排気穴周
辺には、エグゾーストマフラを固定するための2本のス
タッドボルトが植設されている。そこで、本治具をこの
シリンダの排気穴を密閉するために使用すれば都合が良
い。因みに、吸気穴は、例えばゴム風船等を用いて密閉
する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
穴密封治具をエンジンクランク室の圧洩れ検査に適用し
た場合の説明図、図2は同穴密封治具の正面視による縦
断面図、図3は分割爪の一例を示す説明図、図4及び図
5は穴密封治具の第2構成例図である。
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
穴密封治具をエンジンクランク室の圧洩れ検査に適用し
た場合の説明図、図2は同穴密封治具の正面視による縦
断面図、図3は分割爪の一例を示す説明図、図4及び図
5は穴密封治具の第2構成例図である。
【0015】本発明に係る穴密封治具1は、例えば自動
二輪車等のエンジンクランク室の圧洩れ検査において、
図1に示すようなシリンダS側面に開口する排気穴Pを
密閉することが出来るようにされ、排気穴Pの周辺に、
突起部として設けられたエグゾーストマフラM固定用の
2本のスタッドボルトb、bを利用して密閉するように
している。
二輪車等のエンジンクランク室の圧洩れ検査において、
図1に示すようなシリンダS側面に開口する排気穴Pを
密閉することが出来るようにされ、排気穴Pの周辺に、
突起部として設けられたエグゾーストマフラM固定用の
2本のスタッドボルトb、bを利用して密閉するように
している。
【0016】すなわち、この穴密封治具1は、図2に示
すように、基板2に取付けられる係合部材としての一対
の嵌合部材3、3と、基板2にシリンダ部4bが取付け
られるエアシリンダユニット4を備え、このエアシリン
ダユニット4のロッド4aの中間部にはスライド部材5
が取付けられるとともに、ロッド4aの先端部には、ウ
レタンゴム製等の密閉部材6が取付けられている。
すように、基板2に取付けられる係合部材としての一対
の嵌合部材3、3と、基板2にシリンダ部4bが取付け
られるエアシリンダユニット4を備え、このエアシリン
ダユニット4のロッド4aの中間部にはスライド部材5
が取付けられるとともに、ロッド4aの先端部には、ウ
レタンゴム製等の密閉部材6が取付けられている。
【0017】そして前記嵌合部材3、3は、前記スタッ
ドボルトb、bの位置、間隔に合せて設けられており、
前記基板2に取付けられる支持バー7と、この支持バー
7の先端に装着される4片の分割爪8、…によって構成
されている。そしてこの分割爪8は、図3にも示すよう
に、基端側が前記支持バー7の外面に固着される板バネ
10と、この板バネ10の内面側に装着されるゴム11
によって構成されている。そしてこのゴム11は、図2
に示すように、基端側から先端側に向けて厚みが徐々に
増すような形状にされており、4片の分割爪8をスタッ
ドボルトbに嵌合させると、板バネ10の先端部が基端
側より広がるようにしている。
ドボルトb、bの位置、間隔に合せて設けられており、
前記基板2に取付けられる支持バー7と、この支持バー
7の先端に装着される4片の分割爪8、…によって構成
されている。そしてこの分割爪8は、図3にも示すよう
に、基端側が前記支持バー7の外面に固着される板バネ
10と、この板バネ10の内面側に装着されるゴム11
によって構成されている。そしてこのゴム11は、図2
に示すように、基端側から先端側に向けて厚みが徐々に
増すような形状にされており、4片の分割爪8をスタッ
ドボルトbに嵌合させると、板バネ10の先端部が基端
側より広がるようにしている。
【0018】前記スライド部材5は、エアシリンダユニ
ット4のロッド4aに取付けられて進退動自在にされる
とともに、両端部に前記嵌合部材3、3を挿通せしめる
挿通孔5aを備えており、この挿通孔5aは、嵌合部材
3の基端側の外径よりやや径が大きく、板バネ10、…
が広がった状態の先端側の外径より小径にされている。
ット4のロッド4aに取付けられて進退動自在にされる
とともに、両端部に前記嵌合部材3、3を挿通せしめる
挿通孔5aを備えており、この挿通孔5aは、嵌合部材
3の基端側の外径よりやや径が大きく、板バネ10、…
が広がった状態の先端側の外径より小径にされている。
【0019】前記密閉部材6は、エアシリンダユニット
4のロッド4a先端に取付けられて進退動自在にされ、
排気穴Pの周縁等に密着状に当接して排気穴Pを密閉す
ることが出来るようにされている。
4のロッド4a先端に取付けられて進退動自在にされ、
排気穴Pの周縁等に密着状に当接して排気穴Pを密閉す
ることが出来るようにされている。
【0020】以上のような穴密封治具を用いてエンジン
クランク室の圧洩れ検査を行う時の要領等について図1
に基づき説明する。まず、エンジンアッシのシリンダS
側面に開口する排気穴Pに本穴密封治具1をセットし位
置決めする。すなわち、嵌合部材3、3の先端の分割爪
8、…をスタッドボルトb、bに嵌合させ、エアシリン
ダユニット4を作動させると、ロッド4aが伸張し、ス
ライド部材5と密閉部材6が前進する。尚、図1の穴密
封治具1は、説明の都合上、排気穴Pに対して90度位
相を異ならせて図示している。
クランク室の圧洩れ検査を行う時の要領等について図1
に基づき説明する。まず、エンジンアッシのシリンダS
側面に開口する排気穴Pに本穴密封治具1をセットし位
置決めする。すなわち、嵌合部材3、3の先端の分割爪
8、…をスタッドボルトb、bに嵌合させ、エアシリン
ダユニット4を作動させると、ロッド4aが伸張し、ス
ライド部材5と密閉部材6が前進する。尚、図1の穴密
封治具1は、説明の都合上、排気穴Pに対して90度位
相を異ならせて図示している。
【0021】スライド部材5が前進すると、挿通孔5a
が分割爪8、…の板バネ10を押圧して内面側のゴム1
1を縮ませ、スタッドボルトbを締め付ける。このた
め、穴密封治具1は、スタッドボルトb、bに位置決め
固定される。この際、治具1は2本のスタッドボルト
b、bに固定されるため、しっかり位置決めされる。そ
して、更にロッド4aが伸張すると、ウレタンゴム製等
の密閉部材6が排気穴P周縁に密着状に当接し、排気穴
Pを密閉する。
が分割爪8、…の板バネ10を押圧して内面側のゴム1
1を縮ませ、スタッドボルトbを締め付ける。このた
め、穴密封治具1は、スタッドボルトb、bに位置決め
固定される。この際、治具1は2本のスタッドボルト
b、bに固定されるため、しっかり位置決めされる。そ
して、更にロッド4aが伸張すると、ウレタンゴム製等
の密閉部材6が排気穴P周縁に密着状に当接し、排気穴
Pを密閉する。
【0022】因みに、実施形態では、インレットパイプ
Rの吸気穴Qは強力ゴム風船Hを挿入して膨らませ密閉
するようにしており、このゴム風船Hを膨らませる時の
エア供給と、本穴密封治具1のエアシリンダユニット4
を作動させるためのエア供給を、共通のバルブスイッチ
Gで操作するようにしている。
Rの吸気穴Qは強力ゴム風船Hを挿入して膨らませ密閉
するようにしており、このゴム風船Hを膨らませる時の
エア供給と、本穴密封治具1のエアシリンダユニット4
を作動させるためのエア供給を、共通のバルブスイッチ
Gで操作するようにしている。
【0023】このような穴密封治具1は、排気穴Pだけ
を単独で密閉出来るため、治具の小型化が図られてお
り、収納等のスペースを要さず、しかも簡素に構成出来
る。
を単独で密閉出来るため、治具の小型化が図られてお
り、収納等のスペースを要さず、しかも簡素に構成出来
る。
【0024】次に、本穴密封治具の第2構成例について
図4及び図5に基づき説明する。ここで図4は第2構成
例の穴密封治具の正面視による部分断面図、図5は要部
の側面図である。この構成例は、前記エアシリンダユニ
ット4の代りにトグル機構を採用したものである。
図4及び図5に基づき説明する。ここで図4は第2構成
例の穴密封治具の正面視による部分断面図、図5は要部
の側面図である。この構成例は、前記エアシリンダユニ
ット4の代りにトグル機構を採用したものである。
【0025】すなわち、この穴密封治具1aは、前記エ
アシリンダユニット4のロッド4aに相当するロッド部
材21を進退動させるためのトグル機構20として、基
板2に取付けられるガイド筒22と、このガイド筒22
によって上下に摺動自在にガイドされ且つ前記ロッド部
材21に連結される摺動ロッド23と、前記ガイド筒2
2に対して枢支軸24で揺動自在に枢支されるリンク部
材25、25と、このリンク部材25、25の上端側に
枢着軸26で枢着される操作ハンドル27を備え、この
操作ハンドル17の偏心部27aと前記摺動ロッド23
の上端部は、連結軸28で枢着されている。
アシリンダユニット4のロッド4aに相当するロッド部
材21を進退動させるためのトグル機構20として、基
板2に取付けられるガイド筒22と、このガイド筒22
によって上下に摺動自在にガイドされ且つ前記ロッド部
材21に連結される摺動ロッド23と、前記ガイド筒2
2に対して枢支軸24で揺動自在に枢支されるリンク部
材25、25と、このリンク部材25、25の上端側に
枢着軸26で枢着される操作ハンドル27を備え、この
操作ハンドル17の偏心部27aと前記摺動ロッド23
の上端部は、連結軸28で枢着されている。
【0026】尚、スライド部材5と密閉部材6は、前記
例と同様にロッド部材21に取付けており、また、嵌合
部材3についても、若干細部の形態を異ならせている
が、基本的構成は前記例と同様である。
例と同様にロッド部材21に取付けており、また、嵌合
部材3についても、若干細部の形態を異ならせている
が、基本的構成は前記例と同様である。
【0027】以上のようなトグル機構20において、操
作ハンドル27の偏心部27aを上方に向けると、摺動
ロッド23は上昇位置となり、スライド部材5と密閉部
材6も上昇している。操作ハンドル27を枢着軸26周
りに回動させると、リンク部材25は枢支軸24周りに
揺動しつつ(枢着軸26が枢支軸24まわりに揺動)、
連結軸28は下方に向けて直線的にストローク降下す
る。すなわち、摺動ロッド23は下方に向けて直線降下
し、操作ハンドル27が180度回動されると、連結軸
28は最も下方の位置まで降下する。
作ハンドル27の偏心部27aを上方に向けると、摺動
ロッド23は上昇位置となり、スライド部材5と密閉部
材6も上昇している。操作ハンドル27を枢着軸26周
りに回動させると、リンク部材25は枢支軸24周りに
揺動しつつ(枢着軸26が枢支軸24まわりに揺動)、
連結軸28は下方に向けて直線的にストローク降下す
る。すなわち、摺動ロッド23は下方に向けて直線降下
し、操作ハンドル27が180度回動されると、連結軸
28は最も下方の位置まで降下する。
【0028】このような第2構成例では、嵌合部材3の
分割爪8、…をスタッドボルトbに嵌合させた後、操作
ハンドル27を操作して摺動ロッド23を降下させ、ス
ライド部材5によって分割爪8、…を締め付けることで
穴密封治具1aをスタッドボルトb、bに位置決め固定
し、更に摺動ロッド23を降下させて密閉部材6で排気
穴Pを密閉する。
分割爪8、…をスタッドボルトbに嵌合させた後、操作
ハンドル27を操作して摺動ロッド23を降下させ、ス
ライド部材5によって分割爪8、…を締め付けることで
穴密封治具1aをスタッドボルトb、bに位置決め固定
し、更に摺動ロッド23を降下させて密閉部材6で排気
穴Pを密閉する。
【0029】そしてこのようなトグル機構20を採用し
た場合は、より安価に構成出来る。
た場合は、より安価に構成出来る。
【0030】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に含まれる。例えば分
割爪8の構成及び分割数等は任意であり、また、穴周辺
の突起部は2ヵ所以上でも良い。更に、本治具をエンジ
ンの排気穴P以外の穴の密閉に使用するようにしても良
い。
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に含まれる。例えば分
割爪8の構成及び分割数等は任意であり、また、穴周辺
の突起部は2ヵ所以上でも良い。更に、本治具をエンジ
ンの排気穴P以外の穴の密閉に使用するようにしても良
い。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の穴密封治具は、請
求項1のように、穴周辺に設けられた突起部に係合部を
係合させ、スライド部材を作動させて係合部材と突起部
の係合力を強めて治具を位置決めすると同時に密閉部材
によって穴を密封するようにしたため、治具を小型化す
ることが出来る。また請求項2のように、係合部材を分
割爪によって構成すれば、スライド部材の移動による締
付け・解除機構を簡素に構成出来る。また請求項3のよ
うに、駆動手段を、エアシリンダユニット又はトグル機
構にて構成すれば、駆動手段を簡素に構成出来、また特
にトグル機構の場合は安価に構成出来る。そして請求項
4のように、エンジンクランク室の圧洩れ検査装置に適
用すれば好適である。
求項1のように、穴周辺に設けられた突起部に係合部を
係合させ、スライド部材を作動させて係合部材と突起部
の係合力を強めて治具を位置決めすると同時に密閉部材
によって穴を密封するようにしたため、治具を小型化す
ることが出来る。また請求項2のように、係合部材を分
割爪によって構成すれば、スライド部材の移動による締
付け・解除機構を簡素に構成出来る。また請求項3のよ
うに、駆動手段を、エアシリンダユニット又はトグル機
構にて構成すれば、駆動手段を簡素に構成出来、また特
にトグル機構の場合は安価に構成出来る。そして請求項
4のように、エンジンクランク室の圧洩れ検査装置に適
用すれば好適である。
【図1】本発明に係る穴密封治具をエンジンクランク室
の圧洩れ検査に適用した場合の説明図
の圧洩れ検査に適用した場合の説明図
【図2】穴密封治具の正面視による縦断面図
【図3】分割爪の一例を示す説明図
【図4】穴密封治具の第2構成例図の正面視による部分
断面図
断面図
【図5】同側面図
【図6】従来のエンジンクランク室の圧洩れ検査治具の
説明図
説明図
1…穴密封治具、3…嵌合部材、4…エアシリンダユニ
ット、5…スライド部材、6…密閉部材、8…分割爪、
20…トグル機構、P…排気穴。
ット、5…スライド部材、6…密閉部材、8…分割爪、
20…トグル機構、P…排気穴。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも2ヵ所の突起部の周辺に開口
する穴を密封する治具であって、基台に取付けられ前記
各突起部に係脱自在な各係合部材と、これら係合部材に
沿って進退動自在なスライド部材と、このスライド部材
を進退動させる駆動手段と、この駆動手段によって前記
スライド部材と同期して進退動自在な密閉部材を備え、
前記駆動手段によって前記スライド部材が前進すると、
前記係合部材と突起部との係合力が強まると同時に密閉
部材が穴を密封するようにされ、後退すると係合部材と
突起部との係合力が弛まると同時に密閉部材が穴から離
脱するようにされたことを特徴とする穴密封治具。 - 【請求項2】 請求項1に記載の穴密封治具において、
前記係合部材は、前記突起部に嵌合可能な分割爪を備
え、この分割爪は前記スライド部材の進退動によって開
閉自在にされることを特徴とする穴密封治具。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の穴密封治
具において、前記駆動手段は、エアシリンダユニット又
はトグル機構にて構成されることを特徴とする穴密封治
具。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載の穴密封治具を、エンジンクランク室の圧洩れ検査
装置に適用することを特徴とする穴密封治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09143595A JP3143078B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 穴密封治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09143595A JP3143078B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 穴密封治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332524A JPH10332524A (ja) | 1998-12-18 |
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