JPH08143Y2 - バルブリフタ - Google Patents
バルブリフタInfo
- Publication number
- JPH08143Y2 JPH08143Y2 JP1989082949U JP8294989U JPH08143Y2 JP H08143 Y2 JPH08143 Y2 JP H08143Y2 JP 1989082949 U JP1989082949 U JP 1989082949U JP 8294989 U JP8294989 U JP 8294989U JP H08143 Y2 JPH08143 Y2 JP H08143Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- cylinder head
- bolt
- pressing plate
- spring retainer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Automatic Assembly (AREA)
- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダヘッドに組付けられている給気弁
及び排気弁の弁ばねを圧縮して、バルブコッタを取外
し、更に必要に応じアッパスプリングリテーナや弁ばね
等を取出して点検、修理及び部品の交換等を行なう場合
に使用されるバルブリフタに関するものである。
及び排気弁の弁ばねを圧縮して、バルブコッタを取外
し、更に必要に応じアッパスプリングリテーナや弁ばね
等を取出して点検、修理及び部品の交換等を行なう場合
に使用されるバルブリフタに関するものである。
(従来の技術) 従来、給気弁及び排気弁の点検、修理等に際して第5
図に示されているようなてこ式のバルブリフタが使用さ
れている。同図において、符号01はてこ杆、02はてこ杆
01の一端部に枢支された長円孔を有する係止杆、03はて
こ杆01の中間部分に枢軸04によって枢支された叉状部
材、05はエンジンのシリンダヘッド、06はシリンダヘッ
ド05上に配設された給気弁及び排気弁の弁ステム、07は
上記給気弁及び排気弁の弁ステム頂部にバルブコッタ
(図面では、便宜的にバルブコッタを取外した状態で示
されて示されている)を介して装着された円板状のアッ
パスプリングリテーナ、08は上記各弁のアッパスプリン
グリテーナとシリンダヘッド05側に配設されたロワスプ
リングリテーナ(図示せず)との間に夫々縮設された弁
ばね、09は上記シリンダヘッド05に圧入され各弁の弁ス
テム06を摺動自在にガイドするバルブガイド、010はシ
リンダヘッド05の側面に固着された給気もしくは給気マ
ニホールド取付用のスタッドボルト又はシリンダヘッド
側面に穿設された任意のねじ孔に螺合された作業上のダ
ミーボルトである。
図に示されているようなてこ式のバルブリフタが使用さ
れている。同図において、符号01はてこ杆、02はてこ杆
01の一端部に枢支された長円孔を有する係止杆、03はて
こ杆01の中間部分に枢軸04によって枢支された叉状部
材、05はエンジンのシリンダヘッド、06はシリンダヘッ
ド05上に配設された給気弁及び排気弁の弁ステム、07は
上記給気弁及び排気弁の弁ステム頂部にバルブコッタ
(図面では、便宜的にバルブコッタを取外した状態で示
されて示されている)を介して装着された円板状のアッ
パスプリングリテーナ、08は上記各弁のアッパスプリン
グリテーナとシリンダヘッド05側に配設されたロワスプ
リングリテーナ(図示せず)との間に夫々縮設された弁
ばね、09は上記シリンダヘッド05に圧入され各弁の弁ス
テム06を摺動自在にガイドするバルブガイド、010はシ
リンダヘッド05の側面に固着された給気もしくは給気マ
ニホールド取付用のスタッドボルト又はシリンダヘッド
側面に穿設された任意のねじ孔に螺合された作業上のダ
ミーボルトである。
上記バルブコッタ等の点検、修理或いは給気弁又は排
気弁の点検、修理等に際しては、上記バルブリフタの係
止杆02の下端に、上記スタッドボルト又はダミーボルト
010を嵌装して叉状部材03の下端拡開部をアッパスプリ
ングリテーナ07の外側面に当てがいてこ杆01の操作端01
2に力を加えて押下げると、叉状部材03により弁ばね08
を圧縮しながらアッパスプリングリテーナ07が下降する
ので、バルブコッタを取外すことができ、更にバルブコ
ッタを取外した後、アッパスプリングリテーナ07、弁ば
ね08を取外し、また上記バルブガイド09の上端部に取付
けられているバルブステムシール(図示せず)を取外す
ことができる。
気弁の点検、修理等に際しては、上記バルブリフタの係
止杆02の下端に、上記スタッドボルト又はダミーボルト
010を嵌装して叉状部材03の下端拡開部をアッパスプリ
ングリテーナ07の外側面に当てがいてこ杆01の操作端01
2に力を加えて押下げると、叉状部材03により弁ばね08
を圧縮しながらアッパスプリングリテーナ07が下降する
ので、バルブコッタを取外すことができ、更にバルブコ
ッタを取外した後、アッパスプリングリテーナ07、弁ば
ね08を取外し、また上記バルブガイド09の上端部に取付
けられているバルブステムシール(図示せず)を取外す
ことができる。
上述した従来のバルブリフタは、てこ型であるため大
きい作業スペースが必要であり、例えばキャブオーバ型
トラック用エンジンの場合、チルト式キャブを具えたト
ラックでは、キャブをチルトさせることによってエンジ
ン上方に広い作業スペースを得ることができるので使用
可能であるが、固定式キャブを具えたトラックの場合、
エンジン上方のスペースが狭いので、使用できない場合
がある。また、上記叉状部材03をアッパスプリングリテ
ーナ07の適宜部位に当てがい弁ばね08を均等に圧縮しな
がら作業するのに可成の熟練を必要とし、更に上記作業
に際して、一方の手でてこ杆01を押下げながら他方の手
でバルコッタを取外す作業を行なわなければならないの
で、作業性が悪く安全性の点にも問題があった。なおま
た、上記バルブガイド09の上端部には、弁ステム06に摺
接してオイルがシリンダ内に過度に吸込まれることを防
止するバルブステムシールが設けられているが、上記て
こ杆01を不注意に押下げ過ぎると、上記バルブステムシ
ールに当接して損傷を与える危険性があった。
きい作業スペースが必要であり、例えばキャブオーバ型
トラック用エンジンの場合、チルト式キャブを具えたト
ラックでは、キャブをチルトさせることによってエンジ
ン上方に広い作業スペースを得ることができるので使用
可能であるが、固定式キャブを具えたトラックの場合、
エンジン上方のスペースが狭いので、使用できない場合
がある。また、上記叉状部材03をアッパスプリングリテ
ーナ07の適宜部位に当てがい弁ばね08を均等に圧縮しな
がら作業するのに可成の熟練を必要とし、更に上記作業
に際して、一方の手でてこ杆01を押下げながら他方の手
でバルコッタを取外す作業を行なわなければならないの
で、作業性が悪く安全性の点にも問題があった。なおま
た、上記バルブガイド09の上端部には、弁ステム06に摺
接してオイルがシリンダ内に過度に吸込まれることを防
止するバルブステムシールが設けられているが、上記て
こ杆01を不注意に押下げ過ぎると、上記バルブステムシ
ールに当接して損傷を与える危険性があった。
また、シリンダヘッドのねじ孔にねじ棒を螺合して樹
立し、同ねじ棒に嵌装された押圧部材をアッパスプリン
グリテーナに当接させて、上記ねじ棒に螺合されたナッ
ト部材を廻動させることによって、上記押圧部材を介し
てアッパスプリングリテーナを下降させ、バルブコッタ
を取り外して各部材を交換するようにしたバルブガイド
シール交換用工具が、実開昭63-30479号公報に開示され
ている。
立し、同ねじ棒に嵌装された押圧部材をアッパスプリン
グリテーナに当接させて、上記ねじ棒に螺合されたナッ
ト部材を廻動させることによって、上記押圧部材を介し
てアッパスプリングリテーナを下降させ、バルブコッタ
を取り外して各部材を交換するようにしたバルブガイド
シール交換用工具が、実開昭63-30479号公報に開示され
ている。
しかしながら、この既提案の工具では、先ず、ねじ棒
をシリンダヘッドに螺合し樹立する工程と、ナット部材
を廻動させて押圧部材を介してアッパスプリングリテー
ナを下降させる行程との2工程が必要で、操作性が悪い
欠点があり、また上記ナット部材の廻動時に、押圧部材
が連れ回してアッパスプリングリテーナから外れ易く、
或いは押圧部材から上方に突出している弁ステム頂部に
同押圧部材の孔壁が当たって、弁ステムを傷つけ易い欠
点がある。
をシリンダヘッドに螺合し樹立する工程と、ナット部材
を廻動させて押圧部材を介してアッパスプリングリテー
ナを下降させる行程との2工程が必要で、操作性が悪い
欠点があり、また上記ナット部材の廻動時に、押圧部材
が連れ回してアッパスプリングリテーナから外れ易く、
或いは押圧部材から上方に突出している弁ステム頂部に
同押圧部材の孔壁が当たって、弁ステムを傷つけ易い欠
点がある。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記事情に鑑み創案されたもので、狭いス
ペースでも容易に使用することができ、また使用に際し
て格別の熟練を要せず、かつ安全性が高く、更にバルブ
ステムシールを損傷する不具合がないバルブリフタを安
価に提供することを目的とするものである。
ペースでも容易に使用することができ、また使用に際し
て格別の熟練を要せず、かつ安全性が高く、更にバルブ
ステムシールを損傷する不具合がないバルブリフタを安
価に提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、給気弁又は排気
弁を構成するポペット弁の弁ばねを支持するアッパスプ
リングリテーナの外径より小さくかつ各弁ステムの頂部
に装着されるバルブキャップの外径よりは大きい内径を
有し、複数のポペット弁に対応して略同心的に配置され
た複数の透孔を具えた押圧板と、同押圧板の両端部分か
らシリンダヘッド側に垂直方向に延在し、上記シリンダ
ヘッドに穿設されたロッカシャフトブラケット取付ボル
ト穴等適宜のボルト穴に適合するように配置された少く
とも2個のボルト挿通孔を具えた脚部材とを具備し、上
記脚部材は、上記ボルト穴に挿通する取付ボルトの締付
けによりその下端が上記シリンダヘッドに当接したとき
に、上記押圧板により変位された上記アッパスプリング
リテーナと上記ポペット弁の弁ステムを案内するバルブ
ガイドに装着されたバルブステムシールとが干渉しない
長さを有することを特徴とするバルブリフタを提案する
ものである。
弁を構成するポペット弁の弁ばねを支持するアッパスプ
リングリテーナの外径より小さくかつ各弁ステムの頂部
に装着されるバルブキャップの外径よりは大きい内径を
有し、複数のポペット弁に対応して略同心的に配置され
た複数の透孔を具えた押圧板と、同押圧板の両端部分か
らシリンダヘッド側に垂直方向に延在し、上記シリンダ
ヘッドに穿設されたロッカシャフトブラケット取付ボル
ト穴等適宜のボルト穴に適合するように配置された少く
とも2個のボルト挿通孔を具えた脚部材とを具備し、上
記脚部材は、上記ボルト穴に挿通する取付ボルトの締付
けによりその下端が上記シリンダヘッドに当接したとき
に、上記押圧板により変位された上記アッパスプリング
リテーナと上記ポペット弁の弁ステムを案内するバルブ
ガイドに装着されたバルブステムシールとが干渉しない
長さを有することを特徴とするバルブリフタを提案する
ものである。
(作用) 本考案によれば、バルブリフタの押圧板をその透孔が
ポペット弁からなる給気弁及び排気弁のアッパスプリン
グリテーナに略同心になるように載置し、上記押圧部材
の両端部分に設けられた脚部材のボルト挿通孔内にそれ
ぞれ取付ボルトを挿入してシリンダヘッド上の適合する
ボルト穴に螺合し締付けることによって、簡単容易かつ
迅速安全にアッパスプリングリテーナを押下げ、バルブ
コッタを取外すことができる。また、上記脚部材の長さ
は、上記取付ボルトの締付けによりその下端がシリンダ
ヘッドに当接したときに、上記押圧板によって圧下され
たアッパスプリングリテーナと上記ポペット弁の弁ステ
ムを案内するバルブガイドに装着されたバルブステムシ
ールとが干渉しない長さに設定されているので、バルブ
ステムシールの破損が確実に防止されることとなる。
ポペット弁からなる給気弁及び排気弁のアッパスプリン
グリテーナに略同心になるように載置し、上記押圧部材
の両端部分に設けられた脚部材のボルト挿通孔内にそれ
ぞれ取付ボルトを挿入してシリンダヘッド上の適合する
ボルト穴に螺合し締付けることによって、簡単容易かつ
迅速安全にアッパスプリングリテーナを押下げ、バルブ
コッタを取外すことができる。また、上記脚部材の長さ
は、上記取付ボルトの締付けによりその下端がシリンダ
ヘッドに当接したときに、上記押圧板によって圧下され
たアッパスプリングリテーナと上記ポペット弁の弁ステ
ムを案内するバルブガイドに装着されたバルブステムシ
ールとが干渉しない長さに設定されているので、バルブ
ステムシールの破損が確実に防止されることとなる。
(実施例) 以下本考案の実施例を第1図乃至第4図について具体
的に説明する。先づ、第1図及び第2図において、符号
10は総括的にバルブリフタを示し、同バルブリフタは、
2個の透孔12を具えた押圧板14と、同押圧板14の両端部
から垂直に突設された脚部材16とから構成され、脚部材
16にはボルト挿通孔18が穿設されている。
的に説明する。先づ、第1図及び第2図において、符号
10は総括的にバルブリフタを示し、同バルブリフタは、
2個の透孔12を具えた押圧板14と、同押圧板14の両端部
から垂直に突設された脚部材16とから構成され、脚部材
16にはボルト挿通孔18が穿設されている。
第3図の断面図及び第4図の概略平面図に示されてい
るように、上記透孔12は、シリンダヘッド20に組付けら
れているポペット弁からなる給気弁及び排気弁22を常時
閉方向に付勢する弁ばね24及び26の上端を受けるアッパ
スプリングリテーナ28の外径よりは小さいが、弁ステム
30の頂部に装着されたバルブキャップ32及び直径方向に
分割された円錐状のバルブコッタ34の外径よりは十分に
大きい内径を有し、かつ各透孔13は給気弁及び排気弁と
略同心の関係位置に配置されている。また上記脚部材16
は、その下端面16′がシリンダヘッド20の上面に当接し
たとき、上記透孔12からバルブコッタ34を容易に取出す
ことができるが、しかしシリンダヘッド20に圧入された
バルブガイド36の上端部に装着されたバルブステムシー
ル38には当接しないような適宜の高さに設定されてい
る。更に、上記ボルト挿通孔18は、図示の場合、給気弁
及び排気弁を開閉するロッカアームを枢支するロッカシ
ャフトを支持するロッカシャフトブラケットをシリンダ
ヘッド20に固定するボルトのためのボルト穴40に適合す
るように配置されている。
るように、上記透孔12は、シリンダヘッド20に組付けら
れているポペット弁からなる給気弁及び排気弁22を常時
閉方向に付勢する弁ばね24及び26の上端を受けるアッパ
スプリングリテーナ28の外径よりは小さいが、弁ステム
30の頂部に装着されたバルブキャップ32及び直径方向に
分割された円錐状のバルブコッタ34の外径よりは十分に
大きい内径を有し、かつ各透孔13は給気弁及び排気弁と
略同心の関係位置に配置されている。また上記脚部材16
は、その下端面16′がシリンダヘッド20の上面に当接し
たとき、上記透孔12からバルブコッタ34を容易に取出す
ことができるが、しかしシリンダヘッド20に圧入された
バルブガイド36の上端部に装着されたバルブステムシー
ル38には当接しないような適宜の高さに設定されてい
る。更に、上記ボルト挿通孔18は、図示の場合、給気弁
及び排気弁を開閉するロッカアームを枢支するロッカシ
ャフトを支持するロッカシャフトブラケットをシリンダ
ヘッド20に固定するボルトのためのボルト穴40に適合す
るように配置されている。
上記構成のバルブリフタ10を使用してバルブコッタ34
を取外し点検する場合、第3図及び第4図に示されてい
るようにバルブリフタ10の押圧板14を所望のシリンダの
給気弁及び排気弁のアッパスプリングリテーナ28上に載
置し、透孔12が各弁のアッパスプリングリテーナ28に対
して略同心になるように位置させて適宜のボルト例えば
ロッカシャフトブラケット締付用の取付ボルト42をボル
ト挿通孔18に挿入し、シリンダヘッド20上のボルト穴40
に螺合させて締付ければよい。取付ボルト42を締付ける
ことによって弁ばね24及び26を圧縮しながら押圧板14が
下降し、最後に脚部材16の下端面16′がシリンダヘッド
20の上面に当接する位置で停止する。このようにしてバ
ルブリフタ10が停止位置まで下降すると、作業者は直径
方向に二つ割りのバルブコッタ34を容易に取外し点検す
ることができ、もしバルブコッタ34が適品でなかった場
合、これを容易に交換することができる。また、バルブ
リフタ10のこの下降位置では、アッパスプリングリテー
ナ28がバルブステムシール38に当接することがないの
で、同シールに損傷を与える不具合がない。更に、バル
ブコッタ34を取外すことによって、必要に応じ弁ばね24
及び26の点検や交換、バルブステムシール38の点検や交
換を行なうことができる。
を取外し点検する場合、第3図及び第4図に示されてい
るようにバルブリフタ10の押圧板14を所望のシリンダの
給気弁及び排気弁のアッパスプリングリテーナ28上に載
置し、透孔12が各弁のアッパスプリングリテーナ28に対
して略同心になるように位置させて適宜のボルト例えば
ロッカシャフトブラケット締付用の取付ボルト42をボル
ト挿通孔18に挿入し、シリンダヘッド20上のボルト穴40
に螺合させて締付ければよい。取付ボルト42を締付ける
ことによって弁ばね24及び26を圧縮しながら押圧板14が
下降し、最後に脚部材16の下端面16′がシリンダヘッド
20の上面に当接する位置で停止する。このようにしてバ
ルブリフタ10が停止位置まで下降すると、作業者は直径
方向に二つ割りのバルブコッタ34を容易に取外し点検す
ることができ、もしバルブコッタ34が適品でなかった場
合、これを容易に交換することができる。また、バルブ
リフタ10のこの下降位置では、アッパスプリングリテー
ナ28がバルブステムシール38に当接することがないの
で、同シールに損傷を与える不具合がない。更に、バル
ブコッタ34を取外すことによって、必要に応じ弁ばね24
及び26の点検や交換、バルブステムシール38の点検や交
換を行なうことができる。
上記作業は、単に取付ボルト42を締付ける一工程だけ
であるから、何等熟練を必要とせず、両手を使って安全
迅速に作業を行なうことができる。また、このバルブリ
フタ10は、第5図に示した従来のてこ式バルブリフタと
比較して構造極めて簡単で安価に製作することができ、
また作業に必要なスペースが極めて小さく、固定式キャ
ブを有するキャブオーバ型トラック等のエンジンにも問
題なく適用することができる。さらに、押圧板14が、そ
の両端の脚部材16に挿入された少くとも2個の取付ボル
ト42によってシリンダヘッド20に取付けられるので、同
取付ボルト42の廻動操作によって押圧板14が連れ回りす
ことがないので、同押圧板14がアッパスプリングリテー
ナ28から外れたり、押圧板14の上方に突出した状態で弁
ステム30の頂部と透孔12の側壁とが干渉して、弁ステム
30を傷つける不具合がない。
であるから、何等熟練を必要とせず、両手を使って安全
迅速に作業を行なうことができる。また、このバルブリ
フタ10は、第5図に示した従来のてこ式バルブリフタと
比較して構造極めて簡単で安価に製作することができ、
また作業に必要なスペースが極めて小さく、固定式キャ
ブを有するキャブオーバ型トラック等のエンジンにも問
題なく適用することができる。さらに、押圧板14が、そ
の両端の脚部材16に挿入された少くとも2個の取付ボル
ト42によってシリンダヘッド20に取付けられるので、同
取付ボルト42の廻動操作によって押圧板14が連れ回りす
ことがないので、同押圧板14がアッパスプリングリテー
ナ28から外れたり、押圧板14の上方に突出した状態で弁
ステム30の頂部と透孔12の側壁とが干渉して、弁ステム
30を傷つける不具合がない。
なお上述したバルブリフタ10は、各シリンダに給気弁
及び排気弁が夫々1個設けられたエンジン用のものであ
るが、給排気弁の個数が2個もしくはそれ以上のエンジ
ンについても、広く本考案を適用し得ることが明らかで
ある。
及び排気弁が夫々1個設けられたエンジン用のものであ
るが、給排気弁の個数が2個もしくはそれ以上のエンジ
ンについても、広く本考案を適用し得ることが明らかで
ある。
(考案の効果) 叙上のように本考案に係るバルブリフタは、給気弁又
は排気弁を構成するポペット弁の弁ばねを支持するアッ
パスプリングリテーナの外径より小さくかつ各弁ステム
の頂部に装着されるバルブキャップの外径よりは大きい
内径を有し、複数のポペット弁に対応して略同心的に配
置された複数の透孔を具えた押圧板と、同押圧板の両端
部分からシリンダヘッド側に垂直方向に延在し、上記シ
リンダヘッドに穿設されたロッカシャフトブラケット取
付ボルト穴等適宜のボルト穴に適合するように配置され
た少くとも2個のボルト挿通孔を具えた脚部材とを具備
し、上記脚部材は、上記ボルト穴に挿通する取付ボルト
の締付けによりその下端が上記シリンダヘッドに当接し
たときに、上記押圧板により変位された上記アッパスプ
リングリテーナと上記ポペット弁の弁ステムを案内する
バルブガイドに装着されたバルブステムシールとが干渉
しない長さを有することを特徴とし、何等熟練を要する
ことなく、かつ狭いスペース内で迅速容易しかも安全に
バルブコッタの取外し、その他の作業を実施することが
できるので、実用上極めて便利である。
は排気弁を構成するポペット弁の弁ばねを支持するアッ
パスプリングリテーナの外径より小さくかつ各弁ステム
の頂部に装着されるバルブキャップの外径よりは大きい
内径を有し、複数のポペット弁に対応して略同心的に配
置された複数の透孔を具えた押圧板と、同押圧板の両端
部分からシリンダヘッド側に垂直方向に延在し、上記シ
リンダヘッドに穿設されたロッカシャフトブラケット取
付ボルト穴等適宜のボルト穴に適合するように配置され
た少くとも2個のボルト挿通孔を具えた脚部材とを具備
し、上記脚部材は、上記ボルト穴に挿通する取付ボルト
の締付けによりその下端が上記シリンダヘッドに当接し
たときに、上記押圧板により変位された上記アッパスプ
リングリテーナと上記ポペット弁の弁ステムを案内する
バルブガイドに装着されたバルブステムシールとが干渉
しない長さを有することを特徴とし、何等熟練を要する
ことなく、かつ狭いスペース内で迅速容易しかも安全に
バルブコッタの取外し、その他の作業を実施することが
できるので、実用上極めて便利である。
第1図は本考案のバルブリフタの一実施例を示す平面
図、第2図は第1図に示したバルブリフタの正面図、第
3図は第1図に示したバルブリフタの使用態様を示す側
断面図、第4図は上記バルブリフタの使用態様を示す概
略平面図、第5図は従来のバルブリフタの使用態様を示
す斜視図である。 10……バルブリフタ、12……透孔、14……押圧板、16…
…脚部材、18……ボルト挿通孔。
図、第2図は第1図に示したバルブリフタの正面図、第
3図は第1図に示したバルブリフタの使用態様を示す側
断面図、第4図は上記バルブリフタの使用態様を示す概
略平面図、第5図は従来のバルブリフタの使用態様を示
す斜視図である。 10……バルブリフタ、12……透孔、14……押圧板、16…
…脚部材、18……ボルト挿通孔。
Claims (1)
- 【請求項1】給気弁又は排気弁を構成するポペット弁の
弁ばねを支持するアッパスプリングリテーナの外径より
小さくかつ各弁ステムの頂部に装着されるバルブキャッ
プの外径よりは大きい内径を有し、複数のポペット弁に
対応して略同心的に配置された複数の透孔を具えた押圧
板と、同押圧板の両端部分からシリンダヘッド側に垂直
方向に延在し、上記シリンダヘッドに穿設されたロッカ
シャットブラケット取付ボルト穴等適宜のボルト穴に適
合するように配置された少くとも2個のボルト挿通孔を
具えた脚部材とを具備し、上記脚部材は、上記ボルト穴
に挿通する取付ボルトの締付けによりその下端が上記シ
リンダヘッドに当接したときに、上記押圧板により変位
された上記アッパスプリングリテーナと上記ポペット弁
の弁ステムを案内するバルブガイドに装着されたバルブ
ステムシールとが干渉しない長さを有することを特徴と
するバルブリフタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989082949U JPH08143Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | バルブリフタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989082949U JPH08143Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | バルブリフタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0322834U JPH0322834U (ja) | 1991-03-11 |
JPH08143Y2 true JPH08143Y2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=31630210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989082949U Expired - Lifetime JPH08143Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | バルブリフタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08143Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1989
- 1989-07-14 JP JP1989082949U patent/JPH08143Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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