JP3143044B2 - 皮膚表面評価方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

皮膚表面評価方法およびそれに用いる装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品販売員が顧
客の皮膚状態をカウンセリングする際に用いられる皮膚
表面評価方法およびそれに用いる装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】人の肌の状態は、その人の年齢,環境,
手入れ方法等によって千差万別であり、その人その人に
応じた化粧品を使うことが、美容上重要な課題となる。
そこで、従来から、化粧品販売店の店頭で販売員が、各
種器具を用いて顧客の皮膚状態(水分量,皮脂量等)を
測定し、その結果に応じてカウンセリングしたりその客
に適した化粧品を推奨したりすることが行われている。
【0003】最近、このような皮膚カウンセリングにお
いて、皮膚表面に形成される角質層の状態を観察するこ
とにより、被測定者の皮膚表面の状態を評価してはどう
かとの提案がある。
【0004】上記角質層を観察する方法としては、所
定のレプリカ材を皮膚表面に塗布し、塗布層が乾燥した
時点で粘着テープの粘着面等に付着させて剥がし取り、
これを光学顕微鏡で観察する方法(特公昭64−107
82号公報)や、粘着面を有するシートを皮膚表面に
押圧して角質片を粘着面に付着採取し、これを投影レン
ズを用いてスクリーン上に映す方法(特開昭63−12
2438号公報)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法は、レプリカ材を皮膚に塗布して皮膜化したのち
剥がすという手間がかかり、その塗布作業および顕微鏡
観察に、ある程度経験と熟練が要求されるため、販売員
が店頭で手軽に行うことはできないものであった。ま
た、上記の方法は、画像がスクリーンへの拡大投影像
であるため、画質が不鮮明で、皮膚カウンセリングを正
確に行うだけの充分な情報が得られにくいという問題が
あった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、皮膚表面から角質層を簡単に採取でき、しかも
これを鮮明な拡大画像として見ることのできる優れた皮
膚表面の評価方法およびそれに用いる装置の提供をその
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、剥離強度が200〜400g/10mm
幅で、プローブタック強度が260〜500g/5mm
φの粘着特性を備えた粘着面を有する光透過性の角質層
採取シートを、被測定者の皮膚表面に押圧したのち剥が
すことにより皮膚表面の角質層を上記粘着面に付着させ
て採取し、この角質層付粘着面を、下記の撮像ヘッド
(A)で映し、得られた拡大画像を表示手段によって表
示することにより被測定者の皮膚表面を評価する皮膚表
面評価方法を第1の要旨とする。(A)内部に、円環状
に配列されたランプが光学系を囲んだ状態で設けられ、
上記ランプが上記角質層採取シートの角質層付粘着面を
直接照射するよう設定されているとともに、上記ランプ
からの照射光のうち、上記角質層採取シート粘着面にお
ける角質層付着部に投射される光の殆どが反射して光学
系に入光し、角質層非付着部に投射される光の殆どが角
質層採取シートを透過して光学系に入光しないよう設定
された撮像ヘッド。 また、本発明は、剥離強度が200
〜400g/10mm幅で、プローブタック強度が26
0〜500g/5mmφの粘着特性を備えた粘着面を有
する光透過性の角質層採取シートと、上記シートの粘着
面に照明を当てて拡大撮像しこれを電気信号に変換する
撮像ヘッドと、上記撮像ヘッドからの電気信号を処理し
て画像表示信号に変換する画像変換手段と、上記画像表
示信号を受けて画像を表示する画像表示手段とを備え
上記撮像ヘッドの内部には、円環状に配列されたランプ
が光学系を囲んだ状態で設けられており、上記ランプが
上記角質層採取シートの角質層付粘着面を直接照射する
よう設定されているとともに、上記ランプからの照射光
のうち、上記角質層採取シート粘着面における角質層付
着部に投射される光の殆どが反射して光学系に入光し、
角質層非付着部に投射される光の殆どが角質層採取シー
トを透過して光学系に入光しないよう設定されている
膚表面評価装置を第2の要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を説
明する。
【0009】図1は本発明の皮膚表面評価装置の一例を
示している。この装置は、角質層が採取された粘着テー
プの粘着面(以下「サンプル面」と略す)を拡大撮像す
る撮像部1と、これによって得られた拡大画像を処理す
るための本体部2と、上記本体部2からの指示を受けて
拡大画像を表示するTVカラーモニター3とを備えてい
る。そして、上記TVカラーモニター3には、その画像
をそのままプリントアウトすることのできるビデオプリ
ンター(図示せず)が接続されている。
【0010】上記撮像部1は、カメラ台12と、このカ
メラ台12の上面に斜めに載置される撮像ヘッド13と
を備えている。そして、上記本体部2には、上記撮像ヘ
ッド13から得られる情報を処理する処理手段が内蔵さ
れており、その処理結果が上記TVカラーモニター3に
表示されるようになっている。
【0011】なお、上記カメラ台12の、撮像ヘッド1
3を載置した場合にその先端開口部が対峙する部分に
は、図2に示すように、角質層採取シート16を斜めに
保持するシート保持部15が形成されている。
【0012】上記角質層採取シート16は、図3に示す
ように、上下2枚の透明ポリエステルシート17,18
を粘着剤層19を介して接合一体化したもので、上側の
シート17の厚みは100μm、下側のシート18の厚
みは125μm、粘着剤層19の厚みは12〜13μm
に設定され、全体形状は25mm×70mmの長方形を
している。そして、上側のシート17の長手方向のやや
片側に寄った位置に、直径18mmの円形の切欠部20
が形成され、この切欠部20に、円形の離型片21が貼
着されている。この離型片21は、上記上側のシート1
7の切欠部20を形成する際に生じた切欠片であるが、
上記粘着剤層19に貼着される面に離型剤が塗布されて
おり、切欠部20から露出する粘着剤層19とごく弱く
しか付着しないようになっている。したがって、図4に
示すように、上記角質層採取シート16から離型片21
を剥がすと、離型片21側に粘着剤が付着することがな
く、粘着剤層19の表面が、平坦かつ均一な状態で露出
する。この粘着剤層19露出部(切欠部20)を、被測
定者の測定しようとする部位(例えば頬,額等)に押圧
して剥がすことにより、この部分に角質層を付着採取す
ることができるようになっている。
【0013】なお、上記角質層採取シート16は、多数
枚用意されており、一回の測定ごとに使い捨てられるよ
うになっている。
【0014】一方、撮像ヘッド13は、図5に示すよう
に、その先端開口から画像を取り込むようになってお
り、プラスチック製のケーシング24の内側に、円環状
に配列されたランプ25が、光学系26を囲んだ状態で
内蔵されている。一方、カメラ台12の内側には、上記
角質層採取シート16を載置するシート保持部15に対
峙する平面状の光源27(ランプまたはエレクトロルミ
ネッセンスで構成される)が設けられている。そして、
上記カメラ台12の上面に設けられたスイッチ28を切
り換えることにより、二通りの画像が選択できるように
なっている。
【0015】すなわち、第1の画像は、ランプ25から
の光を撮像対象面(この場合、角質層採取シート16の
粘着面)に投射し、その反射光によってそのまま得られ
る画像(反射画像)であり、第2の画像は、上記平面状
の光源27からの光を、角質層採取シート16の粘着面
を透過させて得られる画像(透過画像)である。なお上
記反射画像について、より詳しく説明すると、まず、ラ
ンプ25からの照射光が、光ファイバ等の導光体や反射
板等によってその照射方向を変えられることなく、直
接、角質層採取シート16の粘着面を照射するようにな
っている。しかも、その照射光のうち、上記角質層採取
シート16の粘着面上の角質層付着部に投射される光
は、その殆どが反射して光学系26に入光し、角質層非
付着部に投射される光は、その殆どが角質層採取シート
16を透過して光学系26に入光しないため、角質層付
着部の微妙な凹凸が鮮明に区別された画像が得られるよ
うになっている。
【0016】上記反射画像によれば、採取された角質層
表面の微妙な凹凸が鮮明に区別され、その陰影が白黒の
濃淡によって表示されるため、角質細胞量の多い少ない
を評価するのに有効である。また、上記透過画像によれ
ば、採取された角質層のうち均一に角質層が分布する部
分が青色に表示され、部分的に厚い部分が黒く表示され
るため、角質層の均一性を評価するのに有効である。
【0017】なお、上記のようにして得られた画像は、
光学系26を通して拡大され、さらにその上部に内蔵さ
れているCCD回路(図示せず)によって解読されて電
気信号に変換される。そして、本体部2に送られて処理
されたのち、TVカラーモニター3に、動画もしくは静
止画として表示されるようになっている。そして、上記
拡大画像は、常態ではTVカラーモニター3の画面全体
に表示されるが、本体部2上面の操作スイッチ40を押
すことにより、画面が2分割されるので、その片方に上
記拡大画像を固定表示し、他方に、異なる部位のサンプ
リングを行って得られた画像,あるいは異なるモード
(反射モードまたは透過モード)によって得られた画像
を表示することができる。
【0018】また、上記画像は、撮像ヘッド13の外側
に設けられたスイッチ29を操作することにより、本体
部2内に記憶させることができるようになっており、被
測定者のデータとしてこれを保管し、必要に応じてTV
カラーモニター3の画面上に呼び出すことができるよう
になっている。
【0019】上記装置を用い、例えばつぎのようにして
被測定者の皮膚表面を評価することができる。すなわ
ち、まず角質層採取シート16の離型片21を剥がし、
切欠部20から粘着剤層19を露出させる。そして、こ
の切欠部20を、被測定者の測定しようとする部位に押
圧したのち離して被測定者の皮膚表面から角質層を付着
採取する。つぎに、この角質層採取シート16を、上記
角質層付着面(粘着剤層19露出面)が撮像ヘッド13
の先端開口部と対峙するようにして、上記カメラ台12
のシート保持部15(図2参照)に置く。このとき、撮
像ヘッド13はカメラ台12に載置したままでよい(図
1に示す状態)。そして、上記カメラ台12のスイッチ
28により、反射モードもしくは透過モードを選択す
る。この状態で、撮像ヘッド13の先端開口の対面に、
必然的に角質層採取シート16の角質層付着面が配置さ
れるため、即座に上記角質層付着面が撮像ヘッド13に
より拡大画像として取り込まれ、カメラ台12および本
体部2を介してTVカラーモニター3から拡大画像とし
て表示される。上記拡大画像は、非常に鮮明で、皮膚表
面から転写された角質層の状態が一目でよくわかる。
【0020】そこで、上記角質層の拡大画像をTVカラ
ーモニター3の画面に固定し、予め用意された各種サン
プル画像写真(正常な皮膚状態の角質層画像写真,正常
でない皮膚状態の角質層画像……といった典型的な皮膚
状態のパターンにおける角質層の拡大画像写真)と対比
することにより、被測定者の皮膚表面の状態を客観的に
評価することができる。そして、その被測定者に合った
肌の手入れ方法やそれに必要な化粧品の推奨を行う。
【0021】このように、本発明によれば、角質層採取
シート16の粘着面を被測定者の皮膚表面に押圧するだ
けで、簡単に皮膚状態の微妙な差異をそのまま反映した
状態で角質層を付着採取することができる。そして、上
記採取された角質層の付いた粘着面を、撮像ヘッド13
によって拡大画像として取り込み、TVカラーモニター
3によって即座に表示することができるようになってい
るため、簡単な操作で、非常に鮮明な画像を得ることが
できる。このため、店頭で販売員が手軽に顧客の肌から
角質層のサンプリングを行い、これを即座に鮮明な拡大
画像として見せることができる。そして、上記角質層の
拡大画像によって、個人個人の微妙な差異が明瞭に表示
されるため、予め用意された、理想的な皮膚表面の角質
層拡大画像の写真と対比する等して、顧客の皮膚状態を
客観的に把握することができ、適切なカウンセリングを
行うことができる。
【0022】なお、上記装置において、TVカラーモニ
ター3は、すでに述べたように、画面を2分割してそれ
ぞれの画面に異なる画像を静止表示することができるた
め、同一サンプルを反射モードで撮像したものと、透過
モードで撮像したものとを並べて表示して皮膚状態を評
価することができる。また、第1のサンプルの画像を片
方に表示し、異なる部位から角質層を採取した第2のサ
ンプルの画像を他方に表示して比較するようにしてもよ
い。そして、これらの拡大画像は、逐次プリントアウト
することができるので、その印刷画像を被測定者に手渡
すようにしてもよいし、あるいは被測定者ごとに作成さ
れるカウンセリングシートに貼付して、経時的に皮膚状
態がよくなっているかどうかのデータとして蓄積するよ
うにしてもよい。もちろん、すでに述べたように、得ら
れた拡大画像を本体部2に記憶させることによりデータ
として蓄積することもできる。
【0023】なお、上記装置において、角質層採取シー
ト16の上下のシート17,18は、一定の弾性を備え
たプラスチックシートであればどのようなものでも差し
支えはないが、透明である方が、角質層の観察がしやす
く好適である。また、その厚みは、積層されたシート全
体の厚みが150〜250μm程度であることが好まし
く、通常は、上側のシート17の厚みが50〜125μ
m、下側のシート18の厚みが75〜125μmに設定
される。また、シートの大きさは、使いやすさの観点か
ら、通常、幅20〜30mm、長さ60〜80mmの長
方形に設定される。
【0024】そして、上記角質層採取シート16の上下
のシート17,18の間に設けられる粘着剤層19の厚
みは、通常12〜13μmに設定される。この粘着剤層
19を構成する粘着剤は、その粘着特性が、下記の条件
を兼ね備えたものでなければならない。すなわち、剥離
強度およびプローブタック強度が下記の範囲を超えるも
のは、粘着力が強すぎるため、その粘着面を皮膚に押圧
して剥がして得られる角質層が多すぎて、微妙な皮膚状
態の差異が採取された角質層の状態に反映されない場合
があり、不適である。逆に下記の範囲を下回るものは、
粘着力が弱すぎるため、皮膚状態にかかわらず角質層が
少量しか採取できず、評価できない場合があり、やはり
不適である。このような粘着剤としては、ゴム系ポリマ
ー,アクリル系ポリマー,ビニル系ポリマー,シリコー
ン系ポリマーに適宜粘着性付与剤,軟化剤等の添加剤を
配合した感圧性接着剤があげられ、なかでも、アクリル
酸エステルとアクリル酸等を共重合したアクリル系感圧
性接着剤が、角質層の剥離状態および接着剤の安定性の
点で特に好適である。 剥離強度 :200〜400g/10mm幅 プローブタック強度:260〜500g/5mmφ
【0025】なお、上記剥離強度およびプローブタック
強度は下記のようにして測定される。 〔剥離強度〕標準状態において、25mm幅の試験片を
銅板に重ね、2kgのゴムローラで300mm/min
の速さでこの上を一往復させて圧着する。20分後、こ
れを180°の方向に300mm/minの速さで引き
剥がしたときの剥離強度を測定する。 〔プローブタック強度〕標準状態において、直径5mm
のプローブを試験片に当てて垂直方向に引っ張り、剥が
れるときの強度を測定する。プローブの接触時間は1
秒、引き剥がし速度は1cm/secとする。
【0026】また、上記角質層採取シート16におい
て、上側シート17に形成される切欠部20の形状は、
必ずしも上記実施例のように円形である必要はなく、楕
円形,正方形,長方形等、適宜の形状に設定することが
できる。ただし、円形の方が、皮膚に押し付けて指先で
ぐるっと円を描くようにして押圧しやすいため、好適で
ある。そして、その大きさは、円形の場合、直径が15
〜20mm程度に設定され、他の形状の場合にもこれと
同等の大きさに設定される。そして、この切欠部20
は、上記実施例のように、シート全体の中央よりやや片
側に寄った位置に形成されるが、これは、離型片21を
剥がす作業および角質層採取作業の容易性を考慮したも
のである。
【0027】なお、上記切欠部20を被覆する離型片2
1は、上記実施例のように、切欠部20を形成する際に
生じる上側シート17の切り取り片の裏面に離型処理を
施したものを用いてもよいし、あるいは別個の離型紙等
を用いてもよい。
【0028】また、上記実施例の装置では、各種画像を
表示する表示手段として、TVカラーモニター3を用い
ているが、必ずしもTVカラーモニター3を用いる必要
はなく、CRTや液晶モニター等、各種の画像表示手段
を用いることができる。
【0029】さらに、上記実施例の装置は、店頭に設置
するタイプのものであり、来店した顧客に対しカウンセ
リングを行うようになっているが、鮮明な画像を表示し
うる液晶表示手段を備えたノート型パーソナルコンピュ
ータに、上記と同様の機能を具備させ、化粧品等ととも
にバッグに携帯させることにより、訪問販売員による訪
問カウンセリングを行うこともできる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明は、皮膚表面から
角質層を採取するためのシートとして、その粘着面が特
定の粘着特性を備えたものを用いているため、上記シー
ト粘着面を被測定者の皮膚表面に押圧するだけで、簡単
に皮膚状態の微妙な差異をそのまま反映した状態で角質
層を付着採取することができる。しかも、本発明では、
内部に、円環状に配列されたランプが光学系を取り囲ん
だ状態で設けられ、上記ランプがシート粘着面を直接照
射するとともに、その照射光が、角質層付着部では殆ど
反射して光学系に入光し角質層非付着部では殆ど角質層
採取シートを透過して光学系に入光しないよう設定され
た、特殊な構成の撮像ヘッドによって、上記採取された
角質層付粘着面を撮像して、拡大画像として取り込み、
所定の表示手段によって表示するようになっているた
め、簡単な操作で、非常に鮮明な画像を得ることができ
る。このため、店頭で販売員が手軽に顧客の肌から角質
層のサンプリングを行い、これを即座に鮮明な拡大画像
として見せることができる。そして、上記角質層の拡大
画像によって、個人個人の微妙な差異が明瞭に示される
ため、予め用意された、理想的な皮膚表面の角質層画像
の写真と対比することにより、顧客の皮膚状態を客観的
に把握することができ、適切なカウンセリングを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す外観斜視図である。
【図2】上記実施例におけるカメラ台および角質層採取
シートを示す斜視図である。
【図3】上記角質層採取シートの断面図である。
【図4】上記角質層採取シートの使用態様説明図であ
る。
【図5】上記実施例における撮像ヘッドの部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 撮像部 2 本体部 3 TVカラーモニター 12 カメラ台 13 撮像ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−122438(JP,A) 特開 平7−19839(JP,A) 特開 昭59−43358(JP,A) 特開 昭62−30209(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離強度が200〜400g/10mm
    幅で、プローブタック強度が260〜500g/5mm
    φの粘着特性を備えた粘着面を有する光透過性の角質層
    採取シートを、被測定者の皮膚表面に押圧したのち剥が
    すことにより皮膚表面の角質層を上記粘着面に付着させ
    て採取し、この角質層付粘着面を、下記の撮像ヘッド
    (A)で映し、得られた拡大画像を表示手段によって表
    示することにより被測定者の皮膚表面を評価することを
    特徴とする皮膚表面評価方法。(A)内部に、円環状に
    配列されたランプが光学系を囲んだ状態で設けられ、上
    記ランプが上記角質層採取シートの角質層付粘着面を直
    接照射するよう設定されているとともに、上記ランプか
    らの照射光のうち、上記角質層採取シート粘着面におけ
    る角質層付着部に投射される光の殆どが反射して光学系
    に入光し、角質層非付着部に投射される光の殆どが角質
    層採取シートを透過して光学系に入光しないよう設定さ
    れた撮像ヘッド。
  2. 【請求項2】 剥離強度が200〜400g/10mm
    幅で、プローブタック強度が260〜500g/5mm
    φの粘着特性を備えた粘着面を有する光透過性の角質層
    採取シートと、上記シートの粘着面に照明を当てて拡大
    撮像しこれを電気信号に変換する撮像ヘッドと、上記撮
    像ヘッドからの電気信号を処理して画像表示信号に変換
    する画像変換手段と、上記画像表示信号を受けて画像を
    表示する画像表示手段とを備え、上記撮像ヘッドの内部
    には、円環状に配列されたランプが光学系を囲んだ状態
    で設けられており、上記ランプが上記角質層採取シート
    の角質層付粘着面を直接照射するよう設定されていると
    ともに、上記ランプからの照射光のうち、上記角質層採
    取シート粘着面における角質層付着部に投射される光の
    殆どが反射して光学系に入光し、角質層非付着部に投射
    される光の殆どが角質層採取シートを透過して光学系に
    入光しないよう設定されていることを特徴とする皮膚表
    面評価装置。
  3. 【請求項3】 上記角質層採取シートが、2枚の透明プ
    ラスチックシートを粘着剤によって接合一体化したもの
    であって、その片方の透明プラスチックシートの一部に
    切欠部が形成され、上記切欠部から露出する粘着面が剥
    離容易な離型部材で被覆されている請求項2記載の皮膚
    表面評価装置。
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