JP3142632B2 - 気圧計 - Google Patents

気圧計

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JP3142632B2
JP3142632B2 JP04126013A JP12601392A JP3142632B2 JP 3142632 B2 JP3142632 B2 JP 3142632B2 JP 04126013 A JP04126013 A JP 04126013A JP 12601392 A JP12601392 A JP 12601392A JP 3142632 B2 JP3142632 B2 JP 3142632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空ごうを用いた気圧計に
関し、特に気圧変化による空ごうの変位(膨張量、収縮
量)の検出機構に特徴のある気圧計に関する。
【0002】
【従来の技術】皿形状の薄い一対の金属板を内部空間が
形成されるように対面させ、周縁部を密封し、内部空間
を真空にして構成した空ごうを用いる所謂アネロイド気
圧計が公知である。
【0003】この気圧計は、気圧の変化に伴って空ごう
が膨張又は収縮するので、この空ごうの変位を検出する
ことによって気圧を測定するようにしたものである。
【0004】従来の気圧計は、図4に示すように、フレ
ーム1に空ごう2及びコイル3を巻回したボビン4を固
定し、該ボビン4の内側空間にコア5が位置するよう
に、連結棒6で当該コア5を空ごう2に連結固定してあ
る。
【0005】空ごう2は、皿形状の薄い一対の金属板
(以下、皿体という。)21,22を、内部に空間が形
成されるように対面させて周縁を密封し、内部空間を真
空にして構成され、当該空ごう2のフレーム1への固定
は、通常最大変位点となる中央部分で行なわれ、また、
連結棒6も当該空ごう2の中央部分に固定される。
【0006】コイル3はリード線31,32により図3
に示すように発振回路7に接続されており、気圧が変化
すると空ごう2が膨張又は収縮するのでボビン4内のコ
ア5の位置が変化し、これによってコイル3のインダク
タンスが変化する。当該コイル3は発振回路7の発振周
波数の決定要素となっているので、そのインダクタンス
の変化により、当該発振回路7の発振周波数が変化す
る。すなわち、気圧の値は発振回路7の発振周波数によ
って検出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による
と、フレーム1が周囲温度の変化により伸縮したり、又
は外力が加わって変形したりするとコイル3とコア5と
の相対位置が変動して、空ごう2が膨張又は収縮した場
合と同様の効果が生じ、発振回路7の発振周波数が変化
して、これが気圧測定の誤差となる。従って、この誤差
を小さくするために、従来は、フレーム1を、線膨張率
の低い材質で、しかも外力により容易に変形しないよう
に強固な材質又は構造で構成しなければならない。
【0008】また、当該気圧計を図4に示す方向、すな
わち、コア5が空ごう2より上側にある方向で設置した
場合、空ごう2には、それ自体の重量及びコア5と連結
棒6の重量が当該空ごう2を収縮させる方向に作用し、
また、図4とは反対の方向、すなわち、コア5が空ごう
2より下側にある方向で設置した場合には、上記重量は
空ごう2を膨張させる方向に作用する。なお、フレーム
1は強固な構造であるため、これに取付られたコイル3
が、気圧計の設置方向を変えることで変位することは殆
んどない。従って気圧計の設置方向により誤差が生ずる
ため、設置方向を一定の方向に限定しなければならな
い。
【0009】本発明は、以上の問題点を解決するために
提案するものであり、周囲温度の変化、空ごう部分以外
の構造物への外力の作用及び設置姿勢の違い等によって
生ずる気圧測定誤差を少なくすることを課題とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するするための手段】上記課題の解決のた
め、本発明は、空ごうを構成する2つの皿体の一方の外
側中央に、内部が空ごうの内部空間に連通して真空密閉
空間を形成する閉空間形成構体を密封固着し、該閉空間
形成構体の内部空間に、空ごうの変位量(膨張量、収縮
量)を検出するための第1の変形検出要素(例えばコ
ア)を収納し、該第1の変位検出要素を上記とは他の皿
体の内側中央に連結構体によって連結固定し、上記閉空
間形成構体に、上記第1の変位検出要素と協動して空ご
うの変位量を検出する第2の変位検出要素(例えばコイ
ル)を取付ることにより、気圧計を構成したものであ
る。
【0011】
【作用】変位検出体を構成する2つの変位検出要素が空
ごうに直接取付けられているので、該変位検出体の支持
体の温度変化による伸縮に起因する測定誤差がなくな
る。また、変位検出体を構成する2つの変位検出要素
は、それぞれが略同一重量に構成され、かつ強度(弾
性)が同じである2つの皿体にそれぞれ取付けられてい
るので、空ごうの設置姿勢に係らず、重力の作用による
当該2つの変位検出要素の変形は同一方向、同量とな
り、2つの変位検出要素相互の位置関係は変わらないた
め、空ごうの設置姿勢を自由に設定できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例の構造を示す断面図、
図2は本発明の他の実施例を示す要部断面図、図3は本
発明の実施例に使用する電子回路例を示す回路図であ
る。
【0013】図1に示す各部は前記図4に示した従来例
と同等部分を同じ符号で示してある。
【0014】フレーム1は、略コ字形状の弾性板体の両
端部11,12を略く字形状とし、この部分で空ごう2
の周縁部23を挟持することにより、当該空ごう2を保
持するようにしている。
【0015】空ごう2は、前記従来例と同様、2個の皿
体21,22(21を第1の皿体、22を第2の皿体と
する。)を、内部24に空間が形成されるように対面さ
せ、周縁部23を密封し、内部空間24を真空にして構
成されるが、本発明特有の構造として、第1の皿体21
の中央部には孔25が設けられている。
【0016】ボビン4は、一方の端部41が閉じられた
閉塞端をなしており、他方の端部42が開かれた開放端
をなす形状に構成され、空ごう2に取付けられて、その
内部43に真空空間が形成される例えば円筒形の閉空間
形成構体を構成しており、材質としては絶縁体が用いら
れている。
【0017】このボビンは、開放端部42が第1の皿体
21の孔25の周囲に密閉固着されており、内部空間4
3が空ごう2の内部空間24と上記孔25を通して連通
しており、当該内部空間43は空ごう2の内部空間24
と同様、真空状態となっている。またボビン4の周囲に
はコイル3が巻回されている。
【0018】連結棒6は、ボビン4の内部空間43に存
在するコア5を空ごう2に連結固定する連結構体であ
り、第2の皿体22の内部中央26に固定され、第1の
皿体21の孔25を通して、その先端部61がボビン4
の内部空間43に突出しており、該先端部61に上記コ
ア5が取付けられている。
【0019】上記コア5とコイル3とは、空ごう2の膨
張量及び収縮量を検出するための変位検出体を構成する
それぞれ第1の変位検出要素と第2の変位検出要素をな
すものであり、コイル3はリード線31,32により、
図3に示す発振回路7に接続されている。
【0020】なお、コイル3とボビン4の合計重量と、
コア5と連結棒6の合計重量とは、互に略同一に設定し
てある。
【0021】気圧が低くなる(高くなる)方向に変化す
ると、空ごう2は膨張(収縮)し、第1の皿体21の中
心部及び第2の皿体22の中心部は、空ごう2の周縁部
23を基準として、それぞれ上(下)方向及び下(上)
方向に変位する(ただし、ボビン4が上側にくるように
設置されているものとする。)。以上により、コイル3
とコア5の相対位置は第1の皿体21及び第2の皿体2
2のそれぞれの中心部変位量の合計値(一枚の皿体の中
心部変位量の2倍)だけ変化し、この変化によるコイル
3のインダクタンスの変化によって発振回路7の発振周
波数が変化する。すなわち、気圧変化は端子71,72
間に現われる出力信号の周波数変化によって検出される
こととなる。
【0022】以上の実施例の構成及び動作において、フ
レーム1とコイル3(ボビン4)とは直接には連結され
た関係にないため、周囲温度の変化によるフレーム1の
伸縮によってコイル3とコア5との相対的位置関係の変
動はなく、周囲温度の変化による空ごう2自体の伸縮
は、図1における水平方向への変化が殆んどであり、か
つこの変化はフレーム1の弾性によって吸収されるの
で、また、周囲温度の変化による測定誤差は極めて小さ
くなる。
【0023】また、空ごう2を構成する2つの皿体2
1,22は通常は同じ材質で同じ形状に形成されてお
り、かつ、コイル3とボヒン4の合計重量と、コア5と
連結棒6の合計重量とが略同一に設定されているので、
コイル3とボビン4の重量による第1の皿体21の中心
部の変位と、コア5と連結棒6の重量による第2の皿体
22の中心部の変位とによるコイル3とコア5の相対位
置関係の変位は、空ごう2の設置姿勢の違いに係わらず
略一定であるため、気圧計の設置姿勢の違いによる測定
誤差が生ずることは殆んどない。すなわち、気圧計を観
測装置に設置するとき、いずれの方向(姿勢)にも設置
することができる。
【0024】図2に示す実施例は、気圧変化による空ご
う2の膨張及び収縮を静電容量(キャパシタンス)の変
化で検出するようにした実施例を示すものであり、図1
に示す実施例とは、空ごう2の中心部の変位検出体の構
成が異なり、その他は図1に示す実施例と同じである。
【0025】すなわち、上記変位検出体を構成する第1
の変位検出要素は連結棒6の先端に取付けられた第1の
電極81で構成され、また、第2の変位要素はボビン4
に設けられた第2の電極82で構成され、気圧変化(空
ごう2の膨張及び収縮)は第1の電極81と第2の電極
82との間に形成されるキャパシタンス8の変化によっ
て検出される。
【0026】第1の電極81は、連結棒6の先端部61
に取付けた例えば円筒形状の絶縁体表面に導電箔を貼付
又は蒸着して形成され、その発振回路7への接続は連結
棒6及び第2の皿体22(いずれも導電体で構成されて
いる。)を介してリード線83により行なわれる。な
お、リード線83の第2の皿体22への接続は、実際に
は空ごう2の周縁部23において行なわれる。
【0027】また、第2の電極82は、ボビン4の周囲
に導電箔を帯状に貼付又は蒸着して形成され、その発振
回路7への接続は当該第2の電極82に直接接続された
リード線84により行なわれる。
【0028】図2に示す実施例では、空ごう2が気圧変
化で膨張又は収縮すると、第1の電極81と第2の電極
82との重なり合った部分の面積が変化し、相互間に形
成されているキャパシタンスが変化する。当該キャパシ
タンスは発振回路7の発振周波数の決定要素となってい
るので、上記キャパシタンスの変化は当該発振回路7の
発振周波数の変化によって検出される。すなわち、気圧
変化は端子71,72間に現われる出力信号の周波数変
化によって検出される。
【0029】この図2に示す実施例においても、図1に
示す実施例の場合と同様の理由により、周囲温度変化に
よる測定誤差が少なくなり、また、気圧計の設置姿勢の
違いによって測定誤差が生ずることがない。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、空ご
うの中心部の変位検出体を、当該空ごうを構成する2個
の皿体に直接取付けるようにしたものであり、周囲温度
の変化による測定誤差が極めて小さく、また、気圧計の
観測装置への設置姿勢を定められた方向に限定する必要
がない気圧計の構造を得ることができるものであり、本
発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構造を示す断面図。
【図2】本発明の他の実施例の要部の構造を示す断面
図。
【図3】気圧計からの気圧変化を検出する電子回路例を
示す回路図。
【図4】従来の気圧計の構造例を示す断面図。
【符号の説明】 2…空ごう 21…第1の皿体 22…第2の皿体 25…孔 3…コイル 4…ボビン 5…コア 6…連結棒 7…発振回路 8…キャパシタンス 81…第1の電極 82…第2の電極

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の皿体と第2の皿体とを、内部に空
    間が形成されるように対面させて周縁部を密封し、内部
    空間を真空にして構成した空ごうを用いる気圧計におい
    て、空ごうの内部空間に連通して、内部に真空密閉空間
    が形成されるように、上記第1の皿体の外側中央に密封
    固着された閉空間形成構体と、空ごうの膨張量及び収縮
    量を検出するための変位検出体を構成するものであっ
    て、上記閉空間形成構体の内部空間に存在する第1の変
    位検出要素と、該第1の変位検出要素を空ごうの第2の
    皿体の内側中央に連結固定するための連結構体と、上記
    閉空間形成構体に設けられ、上記第1の変位検出要素と
    ともに上記変位検出体を構成する第2の変位検出要素と
    を有する気圧計。
  2. 【請求項2】 第1の変位検出要素がコアであり、第2
    の変位検出要素がコイルであって、該コイルのインダク
    タンスの変化で空ごうの膨張量及び収縮量を検出するよ
    うにした請求項1に記載の気圧計。
  3. 【請求項3】 第1の変位検出要素と第2の変位検出要
    素とがそれぞれ電極であって、該それぞれの電極相互間
    に形成されるキャパシタンスの変化で空ごうの膨張量及
    び収縮量を検出するようにした請求項1に記載の気圧
    計。
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