JP3141673U - 墓の納骨堂角柱状石材 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気孔の取付工事をする場合、従来の技術では新設墓地でも多くの労力が必要となる可能性があり、また従来の構造では雨水等の浸水があり、長期間にわたって良好な納骨堂内の環境を維持することができなかった。
【解決手段】墓地用納骨堂3と納骨堂蓋30との間に、地面より上位に位置する側面に、外気Aと墓地用納骨堂3内とを連通し墓地用納骨堂内の空気を循環活性化する換気孔4aを有し、且つ開口部3aの上縁部3bに沿って載置、接合され雨水の浸入を防ぐための堤防機能と換気孔4aによる換気機能を兼備した角柱状石材4を介在させた墓地用納骨堂である。
【選択図】図1

Description

この考案は,納骨を納める納骨堂室に、角柱状石材を設置することで、納骨堂室内の雨水等による骨壷倒壊、湿気等による発生カビを抑止し、室内に埋葬された遺骨が完全な状態で安置出来るようにした墓の納骨堂角柱状石材に関するものである。
従来の新設・既設地下埋葬式の墓地は、地中に鉄筋コンクリートで覆った箱を形成し、該鉄筋コンクリート製の箱の上に同様の鉄筋コンクリートで製作された蓋を載せて構成された納骨堂上に墓石が配置されていた。そして、納骨堂の開口部から遺骨が収納された骨壺を納骨堂内に埋葬した後、蓋を載せて開口部を塞ぎ、箱との間にモルタルセメントによる目地を施して浸水等を防止するようになっている。
納骨堂上の蓋は、特別な供養例えば三十三回忌等又は新しい遺骨を納骨するときでないと開けることはほとんど無く、又内部や納骨堂とその蓋の接合状態の点検もほとんど行われることはないのが現状であり、長い期間そのままとされるため、モルタルセメントに亀裂が入ることが多く、その亀裂から地下水や雨水が納骨堂内に侵入する場合があり、中には骨壼の中にまで水が入ってしまうおそれがあった。また、湿気等によるカビの発生、水滴による納骨堂内の腐敗の抑止が出来ないおそれがあった。
特許文献1に開示されている換気孔付き納骨堂蓋は、次のような構成になっている。
すなわち、長方形状で薄幅の箱型の納骨堂蓋本体の正面及び背面に水切り溝を設ける。納骨堂蓋本体の両換気通路側面から底面につながる換気通路を設ける。納骨堂蓋本体の両換気通路側面に,外部からの誇りなどが入りにくいように,通気孔フイルターを設け,通気孔を設けた換気孔側面蓋を納骨堂蓋本体の両換気通路側面に冠着するように換気孔側面蓋を嵌入した隙間に換気孔目地で固定する。納骨堂蓋本体の平面に換気通路につながる光射孔を設け,納骨堂蓋本体の真上から光射玉を嵌入するように設ける。
以上のような構成よりなっているので、これを使用するときは、墓の蓋に使用している納骨堂蓋を手前に位置をずらし墓石本体との隙間を設けた位置に換気孔付き納骨堂蓋を挟まれるようにおいて固定据え置きしておく形式を採っている。
特開2003−184347号公報
しかし、墓の蓋に使用している納骨堂蓋を手前に位置をずらし墓石本体との隙間を設けた位置に換気孔付き納骨堂蓋を挟まれるようにおいて固定据え置きしておく形式では、数十年単位の長い期間で考えると、風雨や地震等々の自然力により接合部分が、或いは接着剤が劣化する場合があり、密封性能を維持できなくなるおそれがあり改善の余地があった。
この考案は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、角柱状石材を設置することで、角柱状石材が、堤防の役目を果し墓地用納骨堂内並びに骨壷を、浸水のおそれのある雨水から守り又湿気等を取り除き、長期間にわたって良好な納骨堂内の環境を維持することである。
更に他の目的は、換気孔の取付工事をする場合、従来の技術では新設墓地でも多くの労力が必要となる可能性があり、益して既設墓地の工事では角柱状石材の利便性並びに簡易性が際立つ構造を生かし、新設・既設墓地の基本的形状を維持したまま納骨堂と納骨堂蓋の間に、耐久性のある接着剤等により角柱状石材を接着・設置し、従来の納骨堂と納骨堂蓋だけでは得られなかった緩衝材効果をもたらす施工である。
この考案に係わる墓の納骨堂は、
墓地用納骨堂3とこの墓地用納骨堂3の開口部3aを覆う納骨堂蓋30を備え、
上記墓地用納骨堂3と上記納骨堂蓋30との間に、
地面より上位に位置する側面に、外気Aと上記墓地用納骨堂3内とを連通し墓地用納骨堂内の空気を循環活性化する換気孔4aを有する角柱状石材4を介在させ、この角柱状石材4を上記開口部3aの上縁部3bに沿って載置、接合し、この角柱状石材4によって、雨水の浸入を防ぐための堤防機能と上記換気孔4aによる換気機能を持たせたものである。
この考案の墓の納骨堂によれば、新設・既設墓石及び納骨堂の基本形状を変更することなく施行・設置可能な墓の納骨堂を提供できる。
また、この墓の納骨堂は、堤防の役割を持つので新設・既設納骨堂内へ流入する雨水の浸入を防ぎ、納骨堂内に水が溢れ骨壺の中が浸水することなく、水害による腐敗及び不快さを防ぎ、雨水等による骨壷倒壊を防ぎ、安心して遺骨を埋葬しておくことができる。
また、納骨堂内の空気の循環を活性化し、湿気等によるカビの発生を抑止でき、自然換気により納骨堂内が常に快適に保たれ、長期間にわたり、墓地用納骨堂内の環境保全に効果がある。
また、骨壷や骨が水や湿気を長期間吸って変質したりすることがなく、室内に埋葬された遺骨が完全な状態で安置出来、埋葬された人の尊厳を守ることができるという効果が得られる。更に又、既設の墓に簡単、容易にしかも安価に納骨堂内を換気する換気装置を設置できるものである。
以下、図面に基づいて、この考案の一の形態を説明する。
実施の形態1.
この考案の墓の納骨堂は、主に新設・既設墓石に採用されるものである。すなわち、この考案の墓の納骨堂は、新設・既設の納骨堂と納骨堂蓋の間に堤防機能と換気機能とを有する角柱状の石材4を介在させるだけでよく、新設・既設墓石に何らの加工を施すこともなく施工できるものである。
図1並びに図2において、本考案に係る墓地用納骨堂は、墓地用納骨堂内への防水装置と換気装置とを備えている。まず、防水装置であるが、花崗石(みかげ石)等の石材製で図の様に、納骨堂入り口(開口)に合わせた寸法のものを配置し、納骨堂入り口縁部3bに耐久性のある接着剤等にて固定され堤防の役割を有し、長期間にわたって浸水を防止できる構造に施工されている。
次に換気装置であるが、図の様に角柱状石材4に地面より上位の敷石側面には、それぞれ外気と納骨堂内とを連通する換気孔4aを設けることにより、納骨堂内と外部との空気の循環を常時可能にすることにより、長期間にわたって湿気等を防止して遺骨並びに埋葬品を保護し、確実に安置することができる。
換気孔4aには、強制的に換気を行う換気装置2を直接又はパイプ8を使って連結する。
換気装置2であるが、太陽電池パネル7による電源を利用し、換気扇6を回転させ空気を換気窓5から納骨堂3へ強制的に送込む装置で、装置の前側に鈴9を備えている。
この考案の実施の形態1における墓石を示す斜視図である。 この考案の実施の形態1における墓地用納骨堂の組立施工過程を示す斜視図である。
符号の説明
1 墓石本体
2 換気装置
3 墓地用納骨堂(骨壷収納室)
30 納骨堂蓋
3a 墓地用納骨堂3の開口部
3b 開口部3aの上向き縁部
4 角柱状石材
4a 換気孔
5 換気窓
6 換気扇
7 太陽電池パネル
8 パイプ
9 鈴

Claims (1)

  1. 墓地用納骨堂3とこの墓地用納骨堂3の開口部3aを覆う納骨堂蓋30を備え、
    上記墓地用納骨堂3と上記納骨堂蓋30との間に、
    地面より上位に位置する側面に、外気Aと上記墓地用納骨堂3内とを連通し墓地用納骨堂内の空気を循環活性化する換気孔4aを有し、
    且つ上記開口部3aの上縁部3bに沿って載置、接合され雨水の浸入を防ぐための堤防機能と上記換気孔4aによる換気機能を兼備した角柱状石材4を介在させたことを特徴とする墓地用納骨堂。
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