JP3141196B2 - 岩盤用支線アンカーおよびその施工工具,施工方法 - Google Patents

岩盤用支線アンカーおよびその施工工具,施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、岩盤地域に設備
される電柱,電信柱等に架設された電線,通信線の架設
張力を分担し、電柱,電信柱等の傾斜,倒壊を防止する
岩盤用支線の岩盤への固定に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】 従来、支線を岩盤に固定する技術とし
ては、例えば、図9,図10に示すものが知られてい
る。
【0003】図9に示す従来の技術は、定着,抵抗用の
凹凸溝が設けられた定着ボルト形の支線棒10aの上端
部に、支線Aを連結する連結用ヘッド10bを設けた岩
盤用支線アンカー10を用いるもので、岩盤Bに削岩機
等によりほぼ55cm程度に掘削した比較的小さなアン
カーの設置坑Cに、岩盤用支線アンカー10の支線棒1
0aを挿入し、岩盤用支線アンカー10の支線棒10a
の周囲の設置坑CにモルタルDを充填し、モルタルDが
固化する養生時間を経た後に、岩盤用支線アンカー10
の連結用ヘッド10bに岩盤用支線Aを連結するもので
ある。
【0004】図10に示す従来の技術は、丸棒形の支線
棒20aの上端部に支線Aを連結するフック形の連結用
ヘッド20bを形成し、下端部に300Kg程度のコン
クリート板である抵抗重量体(根枷)20cを設けた岩
盤用支線アンカー20を用いるもので、岩盤Bに削岩機
等によりほぼ2m程度に掘削した比較的大きな設置坑C
に岩盤用支線アンカー20の抵抗重量体20cを底付け
し、岩盤用支線アンカー20の支線棒20a,抵抗重量
体(根枷)20cの周囲の設置坑Cに削岩,土砂等の盛
土Eを埋戻した後、岩盤用支線アンカー20の連結用ヘ
ッド20bに支線Aを連結するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 前述の図9に示す従
来の技術では、岩盤用支線アンカー10自体は小型,軽
量であるものの、岩盤用支線アンカー10に加えて、モ
ルタルDの材料,混練装置をも施工現場に運搬しなけれ
ばならず、岩盤地域が山間地に多いことから考えて、施
工材全体としての運搬が困難であるという問題点があ
る。さらに、支線Aの連結の前にモルタルDが固化する
養生時間を確保しなければならないため、施工に時間が
掛かるという問題点がある。
【0006】前述の図10に示す従来の技術では、岩盤
用支線アンカー20の重量が重いため、運搬が困難であ
るという問題点がある。さらに、設置坑Cが比較的大き
く、この設置坑Cの掘削作業に長時間を要するため、施
工に時間が掛かるという問題点がある。
【0007】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、運搬が容易で施工に時間の掛からない岩
盤用支線アンカーを提供することを第1の目的とする。
【0008】また、本発明は、第1の目的の岩盤用支線
アンカーの施工を容易にする岩盤用支線アンカーの施工
工具を提供することを第2の目的とする。
【0009】また、本発明は、第1の目的の岩盤用支線
アンカーの機能が有効に発揮される岩盤用支線アンカー
の施工方法を提供することを第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】 前述の第1の目的を達
成するため、本発明に係る岩盤用支線アンカーは、次の
ような手段を採用する。
【0011】即ち、第1の目的は、請求項1に記載のよ
うに、支線が連結される支線棒と、支線棒に取付けられ
支線棒の抜方向負荷に対して抵抗力を起生する抵抗体と
からなり、該抵抗体を、前記支線棒の支線連結側でスラ
イドして左右に拡開,収縮するリンク構造とした岩盤用
支線アンカーにおいて、抵抗体のリンク構造は、支線棒
の支線連結側の上部リンクアームがL字形板材で形成さ
れ、反対側の下部リンクアームがパイプで形成されてい
ることにより達成される。
【0012】この手段では、抵抗体が重量物ではなく、
平行四辺形をしたリンクアームからなり小型,軽量であ
るため、運搬に容易となる。また、抵抗体が小型で設置
坑が小さくすむとともに、抵抗体を拡開させるだけで支
線棒の抜方向負荷に対して抵抗力を起生することができ
るため、施工に時間がかからなくなる。
【0013】また、第1の目的は、抵抗体のリンク構
造、即ち、支線棒の支線の連結側の上部リンクアームが
L字形板材で形成され、反対側の下部リンクアームがパ
イプで形成されていることにより達成される。
【0014】この手段では、抵抗体のリンク構造がL字
形板材,パイプからなるため、小型,軽量性がより高め
られる。
【0015】さらに、前述の第2の目的を達成するた
め、本発明に係る岩盤用支線アンカーの施工工具は、次
のような手段を採用する。
【0016】即ち、第2の目的は、請求項2に記載のよ
うに、請求項1の岩盤用支線アンカー支線棒に嵌合ス
ライド可能な打込パイプと打込パイプの下端の内部に固
定され、かつ支線棒に嵌合スライド可能で岩盤用支線ア
ンカーの抵抗体に打当たる芯金と、打込パイプの上端付
近の外側に固定され手を掛けることができるようにした
杷手と、打込パイプの上端付近の内外側を貫通して穿設
された覗孔とを備えたことにより達成される。
【0017】この手段では、打込パイプを上下動させて
芯金で岩盤用支線アンカーの抵抗体を打圧することによ
り、岩盤用支線アンカーの抵抗体のリンク構造が拡開さ
れる。抵抗体のリンク構造の拡開程度は、覗孔から覗い
た岩盤用支線アンカーの支線棒の位置で確認される。
【0018】さらに、前述の第3の目的を達成するた
め、本発明に係る岩盤用支線アンカーの施工方法は、次
のような手段を採用する。
【0019】即ち、第3の目的は、請求項3に記載のよ
うに、岩盤にアンカーの設置坑を掘削した後、支線が連
結される支線棒と、支線棒に取付けられ支線棒の抜方向
負荷に対して抵抗力を起生する抵抗体とからなり、該抵
抗体を、前記支線棒の支線連結側でスライドして左右に
拡開,収縮するリンク構造とした岩盤用支線アンカーの
岩盤用支線アンカーを設置坑の内部に据付け、岩盤用支
線アンカーの抵抗体を打圧してリンク構造を拡開させリ
ンク構造の拡開先端を岩盤に食込ませ、抵抗体のリンク
構造の拡開限界前に抵抗体の打圧を止めて設置坑を埋戻
し、岩盤用支線アンカーの支線棒に支線を連結する岩盤
用支線アンカーの施工方法において、岩盤用支線アンカ
ーを設置坑の内部に据付ける前に、設置坑の側壁の岩盤
用支線アンカーの抵抗体のリンク構造の拡開位置に抵抗
体のリンク構造の拡開先端が係止可能な横溝を掘削して
おくことにより達成される。
【0020】この手段では、抵抗体のリンク構造の拡開
先端が横溝に係止することにより、支線棒の抜方向に対
する抵抗力が増大される。
【0021】また、第3の目的は、請求項4に記載のよ
うに、請求項3の岩盤用支線アンカーの施工方法におい
て、請求項2の岩盤用支線アンカーの施工工具を使用し
て岩盤用支線アンカーの抵抗体を打圧することにより達
成される。
【0022】この手段では、前述の岩盤用支線アンカー
の施工工具が使用される。
【0023】
【発明の実施の形態】 以下、本発明に係る岩盤用支線
アンカーおよびその施工工具,施工方法の実施の形態を
図1〜図8に基づいて説明する。
【0024】まず、図1〜図3に基づいて、本発明に係
る岩盤用支線アンカーの実施の形態の構成を説明する。
【0025】この実施の形態は、支線棒1,抵抗体2で
構成されている。
【0026】支線棒1は、丸鋼棒からなる本体部1aの
上端部にネジ部1bを刻設し下端部に抜止ナット1cが
溶接固定されている。
【0027】抵抗体2は、各部が鋼材等で形成されると
ともに、支線棒1の本体部1aにスライド可能に取付け
られてなるもので、支線棒1のネジ部1b側、詳しくは
支線棒1の上端側に位置する上部リンクアーム2aと、
支線棒1の抜止ナット1c側、即ち支線棒1の下端側に
位置する下部リンクアーム2bとがピン2cで連結され
た平行四辺形をしたリンク構造を備えている。上部リン
クアーム2aは、支線棒1の本体部1aにスライド可能
に嵌合されるスライドスリーブ筒2dに対して栓溶接2
e’で固定された支持板2eにピン2fで回動可能に支
持されている。なお、この上部リンクアーム2aは、ピ
ン2c,2fが連結される片2a’をリンク構造の内側
にし、他の片2a”を外側にしたL字形板材(型鋼)に
よって構成されている。また、この上部リンクアーム2
aの下部リンクアーム2bへの連結端である拡開先端に
は、鋭角的に片2a’,2”を切断した刃先2gが設け
られている。下部リンクアーム2bは、支線棒1の本体
部1aにスライド可能に嵌合されるスライドスリーブ筒
2hに対して栓溶接2i’で固定された支持板2iに、
ピン2jで回動可能に支持されている。なお、この下部
リンクアーム2bは、パイプ材からなる。
【0028】次に、図4に基づいて、本発明に係る岩盤
用支線アンカーの施工工具の実施の形態の構成を説明す
る。
【0029】この実施の形態は、打込パイプ3,芯金
4,把手5,覗孔6で構成されている。
【0030】打込パイプ3は、支線棒1の本体部1aの
径よりも内径を大きくした丸鋼管からなるもので、支線
棒1よりも少し長く形成されている。
【0031】芯金4は、支線棒1の本体部1aの径より
も僅かに内径を大きくした鋼スリーブからなるもので、
打込パイプ3の下端の内部に栓溶接4’で固定されてい
る。この芯金4は、抵抗体2を構成する上部リンクアー
ム2aが支持されている支持板2eに打圧されて破損し
ない強度を備えている。
【0032】把手5は、単数または複数の作業員が片手
または両手を掛けることができるように上下に延びるア
ームハンドル形に形成されてなるもので、この把手5は
打込パイプ3の上端付近の外側に溶接固定されている。
【0033】覗孔6は、打込パイプ3の上端付近の内外
側を貫通して穿設されている。この覗孔6は、打込パイ
プ3の上端付近の内部を覗見ることができるようになっ
ており、この覗孔6に支線棒1の先端が現れたときに、
抵抗体2の拡開限度を視知確認できるようにしたもので
ある。
【0034】次に、図5〜図8に基づいて、前述した本
発明に係る岩盤用支線アンカー,岩盤用支線アンカーの
施工工具の実施の形態の使用,動作を説明しながら、本
発明に係る岩盤用支線アンカーの施工方法の実施の形態
を説明する。
【0035】前述した本発明に係る岩盤用支線アンカー
の実施の形態によれば、抵抗体2の上部リンクアーム2
aがL字形板材からなり、下部リンクアーム2bがパイ
プ材によって構成することにより、全体がかなり軽量化
されている。さらに、抵抗体2のリンク構造とすること
により、抵抗体2を収縮させ小型化することができ、ま
た支線棒1から抵抗体2を抜出して別体とすることもで
きる。従って、施工現場が山間地等であっても、容易に
運搬することができる。
【0036】施工に際しては、まず、図5(a)に示す
ように、岩盤Bに削岩機等により設置坑Cを掘削する。
このとき、前述した本発明に係る岩盤用支線アンカーの
実施の形態が小型であり、後述のように抵抗体2のリン
ク構造を収縮させた状態で据付けることになるため、設
置坑Cが小さくてすみ設置坑Cの掘削に長時間を要する
ようなことはない。
【0037】なお、設置坑Cの掘削の際には、設置坑C
の坑底壁から少し上方、詳しくは、抵抗体2の拡開限度
時におけるリンクアーム2aの両端部に形成した刃先2
gが介入しうる部位の側壁に、横溝Fを掘削しておく。
【0038】次に、図5(b)に示すように、前述した
本発明に係る岩盤用支線アンカーの実施の形態を抵抗体
2のリンク構造を収縮させた状態で設置坑Cの内部に据
付ける。即ち、設置坑Cの底壁に支線棒1,抵抗体2を
立設するようにする。
【0039】次に、図5(c)に示すように、前述した
本発明に係る岩盤用支線アンカーの実施の形態の支線棒
1に、前述した本発明に係る岩盤用支線アンカーの施工
工具の実施の形態の打込パイプ3を嵌合させ、把手5を
掴んで支線棒1を案内として打込パイプ3を上方に持ち
上げ、打込パイプ3を解放することにより、打込パイプ
3の芯金4を抵抗体2の支持板2eを打圧する。このと
き、作業員が設置坑Cに潜込まずに地上で作業すること
ができるため、打圧作業を容易に行うことができる。
【0040】打圧された抵抗体2のリンク構造は、図5
(d),図6に示すように、拡開されて刃先2gが設置
坑Cの側壁の岩盤Bに食込むとともに横溝F内に介入係
止する。この結果、抵抗体2が支線棒1の抜方向に対し
て抵抗力を起生することになる。なお、抵抗体2の上部
リンクアーム2aがL字形板材からなり下部リンクアー
ム2bがパイプ等の強化構造を備えているため、拡開中
に抵抗体2のリンク構造が変形,座屈することがない。
【0041】前述の抵抗体2のリンク構造の拡開は、拡
開限界まで行わずに上下のスライドスリーブ筒2d,2
hの間に少しのクリアランスSを確保して打圧を止める
ことにより、拡開余裕を留保しておく。なお、このクリ
アランスSの確保は、予め支線棒1の長さ等を計測して
おき、覗孔6から支線棒1の上端部の位置を確認するこ
とで簡単に行うことができる。
【0042】次に、図5(e)に示すように、設置坑C
に盛土Eを埋め戻して、支線棒1に直ちに支線Aを連結
する。従って、従来技術のように、モルタルDの材料,
混練装置等の施工材を施工現場に運搬する必要がなくな
る。
【0043】なお、支線棒1に支線Aを連結するには、
図8に示すように、フック7aにナット7bを溶接固定
した連結用ヘッド7を用いて、支線棒1のネジ部1bに
螺合取付けするようにすると便利である。
【0044】この本発明に係る岩盤用支線アンカーの施
工方法の実施の形態によると、支線棒1への支線Aの連
結の際またはその後にも支線棒1の抜方向に対してさら
に抵抗力が起生されるため、支線Aを強固に固定するこ
とができる。また、支線棒1の抜方向負荷に対して、抵
抗体2の上部リンクアーム2aの1つの片2a”の面が
盛土Eに抵抗するように対面することも、支線Aの固定
の強化に寄与する。
【0045】以上、図示した実施の形態の外に、本発明
に係る岩盤用支線アンカーの施工方法の実施の形態につ
いて、他の打圧手段により抵抗体21のリンク構造を拡
開することも可能である。
【0046】さらに、図8に示した連結用ヘッド7以外
の構造の連結ヘッドを用いて岩盤用支線Aを連結するこ
とも可能である。
【0047】さらに、岩盤Bが比較的軟質である場合に
は、前述した横溝Fの掘削形成を省略することも可能で
ある。
【0048】
【実施例】 前述の図示した実施の形態について、視線
棒1が1200mmとすると、岩盤用支線アンカー,岩
盤用支線アンカーの施工工具の総重量を10〜13Kg
とすることができる。
【0049】
【発明の効果】 上述のように、本発明の構成によれ
ば、次のような効果が得られる。 (a)請求項1として、支線棒に従来のような重量抵抗
体ではなく、リンク構造を備えた抵抗体を取付け、軽量
化と収縮小型化とを図っているため、山間部への運搬が
容易である効果がある。 (b)請求項1として、抵抗体のリンク構造の収縮小型
化によりアンカーの設置坑が小さくなり、抵抗体のリン
クアーム構造の拡開抵抗の起生により養生の必要なモル
タルが不要になるため、施工に時間が掛からない効果が
ある。 (c)請求項1として、抵抗体にL字形板材,パイプか
らなる部材を採用したことにより、抵抗体にある程度の
強度を確保して変形,座屈を防止することができるとと
もに、抵抗体から不要面積部分を削除して軽量化するこ
とができる効果がある。 (d)本発明に係る岩盤用支線アンカーの施工工具は、
設置坑に潜込まず把手を掴んで地上から打圧作業するこ
とができるため、打圧作業が容易になる効果がある。 (e)本発明に係る岩盤用支線アンカーの施工工具は、
覗孔から内部の本発明に係る岩盤用支線アンカーの支線
棒を確認することができるため、本発明に係る岩盤用支
線アンカーの抵抗体の拡開限度を容易に視知及び調整す
ることができる効果がある。 (f)本発明に係る岩盤用支線アンカーの施工方法は、
請求項共通として、本発明に係る岩盤用支線アンカー
の抵抗体に拡開余裕を留保するため、支線棒への岩盤用
支線の連結の際またはその後にも支線棒の抜方向負荷に
対してさらに抵抗力が起生され、支線が強固に固定され
る効果がある。(g)請求項3のみとして、本発明に係る岩盤用支線ア
ンカーの抵抗体に起生する抵抗力が、抵抗体と横溝との
係止によって増大されるため、支線がより強固に固定さ
れる効果がある。)請求項4として、本発明に係る岩盤用支線アンカ
ーの施工工具の利用により、本発明に係る岩盤用支線ア
ンカーに対する打圧作業が容易になるため、施工作業が
容易になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る岩盤用支線アンカーの実施の形
態を示す正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1のA−A線拡大断面図である。
【図4】 本発明に係る岩盤用支線アンカーの施工工具
の実施の形態を示す正面図である。
【図5】 本発明に係る岩盤用支線アンカーの施工方法
の実施の形態を示す工程図で、(a)〜(e)の順に工
程順が示されている。
【図6】 図5(d)の拡大図である。
【図7】 図6の要部の拡大横断面図である。
【図8】 図5(e)の要部の拡大図である。
【図9】 従来例を示す岩盤用支線アンカーの施工図で
ある。
【図10】 他の従来例を示す岩盤用支線アンカーの施
工図である。
【符号の説明】
1 支線棒 2 抵抗体 2a 上部リンクアーム 2b 下部リンクアーム 2c ピン 2g 刃先 3 打込パイプ 4 芯金 5 把手 6 覗孔 A 岩盤用支線 B 岩盤 C 設置坑
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 5/80

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支線が連結される支線棒と、支線棒に取
    付けられ支線棒の抜方向負荷に対して抵抗力を起生する
    抵抗体とからなり、該抵抗体を、前記支線棒の支線連結
    側でスライドして左右に拡開,収縮するリンク構造とし
    た岩盤用支線アンカーにおいて、 抵抗体のリンク構造は、支線棒の支線連結側の上部リン
    クアームがL字形板材で形成され、反対側の下部リンク
    アームがパイプで形成されていることを特徴とする岩盤
    用支線アンカー。
  2. 【請求項2】 請求項1の岩盤用支線アンカー支線棒
    に嵌合スライド可能な打込パイプと、打込パイプの下端
    の内部に固定され、かつ支線棒に嵌合スライド可能で岩
    盤用支線アンカーの抵抗体に打当たる芯金と、打込パイ
    プの上端付近の外側に固定され手を掛けることができる
    ようにした杷手と、打込パイプの上端付近の内外側を貫
    通して穿設された覗孔とを備えたことを特徴とする岩盤
    用支線アンカーの施工工具。
  3. 【請求項3】 岩盤にアンカーの設置坑を掘削した後、
    支線が連結される支線棒と、支線棒に取付けられ支線棒
    の抜方向負荷に対して抵抗力を起生する抵抗体とからな
    り、該抵抗体を、前記支線棒の支線連結側でスライドし
    て左右に拡開,収縮するリンク構造とした岩盤用支線ア
    ンカーを設置坑の内部に据付け、岩盤用支線アンカーの
    抵抗体を打圧してリンク構造を拡開させリンク構造の拡
    開先端を岩盤に食込ませ、抵抗体のリンク構造の拡開限
    界前に抵抗体の打圧を止めて設置坑を埋戻し、岩盤用支
    線アンカーの支線棒に支線を連結する岩盤用支線アンカ
    ーの施工方法において、岩盤用支線アンカーを設置坑の
    内部に据付ける前に、設置坑の側壁の岩盤用支線アンカ
    ーの抵抗体のリンク構造の拡開位置に抵抗体のリンク構
    造の拡開先端が係止可能な横溝を掘削しておくことを特
    徴とする岩盤用支線アンカーの施工方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の岩盤用支線アンカーの施工方
    法において、請求項2の岩盤用支線アンカーの施工工具
    を使用して岩盤用支線アンカーの抵抗体を打圧すること
    を特徴とする岩盤用支線アンカーの施工方法。
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