JP3140833U - そばもやしの栽培具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 そばもやしの栽培に要する手間を可及的に少なくすることができ、また、可及的に廉価なそばもやしの栽培具を提供する。
【解決手段】 栽培具は、適宜深さを有する箱状の容器1内に、そばの種を担持させてそこで栽培する栽培床2を収容して構成してある。容器1の内部は平坦な平滑面になしてあり、これによって使用前の乾燥状態にある栽培床2が当該容器1の内底面上を自在に摺動し得るようになっている。栽培床2は、略同じ方向へ向かう複数の筋状の皺たる複数のシボ22,22,…が表面に形成された複数枚の再生ちり紙21,21,…を、各再生ちり紙21,21,…のシボ22,22,…の向きが略同じになるように積層させて構成してある。
【選択図】 図1
【解決手段】 栽培具は、適宜深さを有する箱状の容器1内に、そばの種を担持させてそこで栽培する栽培床2を収容して構成してある。容器1の内部は平坦な平滑面になしてあり、これによって使用前の乾燥状態にある栽培床2が当該容器1の内底面上を自在に摺動し得るようになっている。栽培床2は、略同じ方向へ向かう複数の筋状の皺たる複数のシボ22,22,…が表面に形成された複数枚の再生ちり紙21,21,…を、各再生ちり紙21,21,…のシボ22,22,…の向きが略同じになるように積層させて構成してある。
【選択図】 図1
Description
本考案は、そばの種から出芽させてなるそばもやしの栽培に用いる栽培具に関する。
そばもやしはビタミンA、B1、B2を多量に含んでいるのに加え、頂部に形成される子葉には、高血庄症の改善作用を有するルチンが多量に含まれているため、健康食品として脚光を浴びつつある。
しかし、そばもやしの一般市場における流通量は少ないため、新鮮なそばもやしを入手することが困難である。
しかし、そばもやしの一般市場における流通量は少ないため、新鮮なそばもやしを入手することが困難である。
そこで、一般家庭おいて、そばもやしを容易に栽培することができる栽培具の開発が要求されている。
そのようなそばもやしの栽培具として、後記する特許文献1には次のようなものが開示されている。
そのようなそばもやしの栽培具として、後記する特許文献1には次のようなものが開示されている。
すなわち、水を貯留する第1容器の周囲壁上に、第1容器の開口部の面積より少し大きい底部面積になした第2容器が載置してあり、この第2容器の周囲壁上に、第2容器の開口部の面積より少し大きい底部面積になした第3容器が載置してある。
第2容器の底部は、そばの種が落下しない寸法になした矩形状の目の平坦な網部で構成してあり、この網部上にそばの種を播くようになっている。一方、第3容器の底部も平坦な網部で構成してあるが、該網部の目は、横方向の寸法は前記第2容器の目の寸法と同じであるが、縦方向の寸法は前記第2容器の目の寸法より大きくなしてある。
このような栽培具にあっては、第1容器内に水を、第2容器の底部との間に適宜の隙間が形成されるように注入するとともに、第2容器の網部上にそばの種を播き、比較的暗い環境下、20℃〜25℃程度の温度で10日程度栽培する。
かかる栽培に当たって、播種前に、そばの種をアルカリ水に4時間程度浸漬する前処理を実施しておき、播種後は、少なくとも種から発芽した根が第1容器内の水に達するまでの期間中、第2容器内の種にアルカリ水を毎日噴霧する。
発芽した種から茎が伸延し、頂部に形成された子葉に種の殻が付着している。この茎が更に伸延すると、子葉が第3容器の網部の目を通過する際に子葉に付着している殻が当該網部に当接して子葉から除去される。
このようにして、殻が除去されたそばもやしを栽培することができる。
特開2000−308426号公報
しかしながら、前述した従来のそばもやしの栽培具にあっては、種に前処理を施さなければならい上に、栽培の初期期間にあっては、種に噴霧する作業を毎日実施しなければならず、そばもやしの栽培に多くの手間を要するという問題があった。また、第1〜第3容器と3つの容器を要し、更に第2容器及び第3容器はそれぞれ、所要寸法の目になした網部で構成してあるため、容器に要するコストが嵩む。
本考案は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、そばもやしの栽培に要する手間を可及的に少なくすることができ、また、可及的に廉価なそばもやしの栽培具を提供する。
(1)本考案に係るそばもやしの栽培具は、複数のシボが略同じ方向へ形成された複数枚の再生紙を、各再生紙のシボの向きが互いに略同じになるように積層させてなる栽培床と、該栽培床を収容する箱状の容器とを備え、前記栽培床に、水を吸収させ、またそばの種を担持させるようになしてあることを特徴とする。
本考案のそばもやしの栽培具にあっては、複数のシボが略同じ方向へ形成された複数枚の再生紙を、各再生紙のシボの向きが互いに略同じになるように積層させてなる栽培床を箱状の容器内に収容させ、この栽培床に水を吸収させ、また、栽培床上に播種して栽培床にそばの種を担持させる。この状態で適宜温度の環境下に前記容器を配置するだけで、栽培床に担持されたそばの種は水を吸収した栽培床から水分を吸収して発芽し、根及び茎が生長する。このようにしてそばもやしを栽培することができるため、そばもやしの栽培に要する手間を可及的に少なくすることができる。
一方、本考案のそばもやしの栽培具は、複数枚の再生紙を積層させてなる栽培床、及び該栽培床を収容する容器で構成してあるので、栽培具に要するコストを可及的に廉価することができる。
ところで、複数のシボが略同じ方向へ形成された複数枚の再生紙を積層してなる栽培床に水を吸収させると、シボの幅が拡大しつつ、栽培床が複数箇所で褶曲するため、栽培床の表面積が拡大する。一方、褶曲面であっても水を含んでいるため、そばの種を表面に吸着し易いのに加え、そばの種には複数の角部があり、更にシボによる溝が複数形成されているため、褶曲面からそばの種が滑落することが防止される。従って、栽培床上にそばの種を高密度に播種することができ、そばもやしの栽培密度が向上する。
一方、再生紙は、構成繊維の長さ寸法が短いので、水を含ませた場合、非常に小さな力でも容易に破断する。かかる再生紙で構成された栽培床は、そばの種から出芽した根の伸張に伴って容易に破断するので、根の生長を妨げない。従って、前述したようにそばもやしの栽培密度を高くした場合であっても、各そばもやしの茎を十分に生長させることができる。
(2)また、本考案に係るそばもやしの栽培具は、前記容器の内面は平滑になしてあることを特徴とする。
本考案のそばもやしの栽培具にあっては、容器の内面が平滑になしてあるため、該容器の内底面上を前記栽培床が自在に摺動することができ、従って水の吸収に伴って生じる再生紙の褶曲が阻害されずに円滑に行われる。
本考案のそばもやしの栽培具にあっては、容器の内面が平滑になしてあるため、該容器の内底面上を前記栽培床が自在に摺動することができ、従って水の吸収に伴って生じる再生紙の褶曲が阻害されずに円滑に行われる。
(3)更に、本考案に係るそばもやしの栽培具は、前記再生紙は再生ちり紙であることを特徴とする。
本考案のそばもやしの栽培具にあっては、栽培床を構成する再生紙が再生ちり紙であるため、市販のものをそのまま適用することができ、栽培床に要するコストを可及的に廉価にすることができる。
本考案のそばもやしの栽培具にあっては、栽培床を構成する再生紙が再生ちり紙であるため、市販のものをそのまま適用することができ、栽培床に要するコストを可及的に廉価にすることができる。
(本考案の実施形態)
図1は、本考案に係るそばもやしの栽培具を示す模式的斜視図である。
栽培具は、図1に示した如く、適宜深さを有する箱状の容器1内に、そばの種を担持させてそこで栽培する栽培床2を収容して構成してある。
この容器1の内部は平坦な平滑面になしてあり、これによって使用前の乾燥状態にある栽培床2が当該容器1の内底面上を自在に摺動し得るようになっている。
図1は、本考案に係るそばもやしの栽培具を示す模式的斜視図である。
栽培具は、図1に示した如く、適宜深さを有する箱状の容器1内に、そばの種を担持させてそこで栽培する栽培床2を収容して構成してある。
この容器1の内部は平坦な平滑面になしてあり、これによって使用前の乾燥状態にある栽培床2が当該容器1の内底面上を自在に摺動し得るようになっている。
容器1は、内面が平滑なものであればその構成材料の種類は問わない。例えば、発泡スチロール材、プラスチック製板材、ガラス材、表面コーティング処理した木板材等を用いることができるが、発泡スチロール材を用いた場合、軽量であるので持ち運び及び取り扱いが容易であるのに加え、製造コストが廉価なため好適である。なお、発泡スチロール材を用いる場合も、その内表面は平滑処理されたものが好ましい。
また、図1にあっては平面視が略長方形状の容器1を用いた場合を示しているが、これに限らず、種々の形状の容器1であってもよい。
ただし、縦横が所要の寸法であり、平面視が略長方形状の容器1を用いた場合、後述する栽培床2として市販の再生ちり紙21をそのまま用いることができるため好適である。
ただし、縦横が所要の寸法であり、平面視が略長方形状の容器1を用いた場合、後述する栽培床2として市販の再生ちり紙21をそのまま用いることができるため好適である。
一方、栽培床2は、略同じ方向へ向かう複数の筋状の皺たる複数のシボ22,22,…が表面に形成された複数枚の再生ちり紙21,21,…を、各再生ちり紙21,21,…のシボ22,22,…の向きが略同じになるように積層させて構成してある。
再生ちり紙21,21,…の積層枚数は適宜枚数でよいが、10枚〜30枚程度が好適である。
再生ちり紙21,21,…の積層枚数は適宜枚数でよいが、10枚〜30枚程度が好適である。
なお、再生ちり紙21,21,…で栽培床2を構成した場合、市販の再生ちり紙21をそのまま用いることができるため好適であるが、本考案はこれに限らず、略同じ方向へ向かう複数のシボが形成してあり、水を含んだときに容易に破断する所要強度を有する再生紙であればよいことはいうまでもない。
かかる栽培具によってそばもやしを栽培するには、適宜枚数の再生ちり紙21,21,…を前述した如く積層させた栽培床2を容器1内に収容させ、この容器1内に栽培床2の全体が濡れる程度のが適宜量の水を注入する。
水は水道水を用いることができる。また、注入量としては、例えば、内底面が縦15cm×横22cm程度の容器1に、20枚程度の再生ちり紙21,21,…を積層させた栽培床2を収容させた場合、180ml程度を注入する
図2は、図1に示した栽培具の栽培床2に適宜量の水を注入した場合の状態を示す模式的斜視図であり、図3は、図2に示した栽培具のIII−III線による拡大断面図である。
図2は、図1に示した栽培具の栽培床2に適宜量の水を注入した場合の状態を示す模式的斜視図であり、図3は、図2に示した栽培具のIII−III線による拡大断面図である。
栽培床2に適宜量の水を注入すると同時的に、複数枚の再生ちり紙21,21,…を積層させてなる栽培床2は、注入された水をその全体で吸収するが、再生ちり紙21,21,…の表面には複数のシボ22,22,…が略同じ方向へ形成されているため、水の吸収に伴って再生ちり紙21,21,…は複数の部分で褶曲し、図2及び図3に示したように、栽培床2の表面には、シボ22,22,…の形成方向と平行な複数の山・谷からなる褶曲部23,23,…が形成されている。
このとき、容器1の内面は前述した如く平滑になしてあり、容器1の平坦な内底面上を再生ちり紙21,21,…が自在に摺動することができるため、水の吸収に伴って生じる再生ちり紙21,21,…の褶曲が阻害されずに円滑に行われる。
図4は、本考案に係る栽培具における播種及びそばもやしの生長を説明する説明図であり、図中、(a)は栽培具に播種した状態を、(b)は栽培具におけるそばもやしの生長状態をそれぞれ示している。なお、図中、図3に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してある。
図4(a)に示したように、前述した如く水を吸収させることによって複数の褶曲部23,23,…が形成された栽培床2上に、そばの種S,S,…を一層となるように可及的に密に播く。
このとき、栽培床2は図4(a)に示した如く、シボ22,22,…の幅が拡大しつつ、複数の褶曲部23,23,…が形成されいるため、給水前の栽培床2の表面積より給水後の栽培床2の表面積の方が大きい。更に、褶曲部23,23,…であっても水を含んでいるため、そばの種S,S,…を表面に吸着し易いのに加え、そばの種S,S,…には複数の角部があり、更にシボ22,22,…による溝が複数形成されているため、褶曲部23,23,…からそばの種S,S,…が滑落することが防止される。従って、栽培床2への播種密度を高くすることができ、そばもやしの栽培密度を向上させることができる。
そして、比較的暗い環境下、20℃〜25℃程度の温度で、栽培床2上の種S,S,…を10日程度栽培する。その間、栽培床2が乾燥しない程度に給水する。従って、給水は1日〜2日程度に1回でよい。
栽培床2上の種は2日〜3日程度で発芽し、図4(b)に示したように、栽培床2内へ根11,11,…が伸張し、栽培床2の上方へ茎12,12,…が伸張する。
このとき栽培床2が再生ちり紙21,21,…で構成されており、かかる再生ちり紙21,21,…を構成する繊維の長さ寸法は短いので、これに水を含ませた場合、再生ちり紙21,21,…は非常に小さな力でも容易に破断する。かかる再生ちり紙21,21,…で構成された栽培床2は、そばの種S,S,…から出芽した根11,11,…の伸張に伴って容易に破断するので、根11,11,…の生長を妨げない。従って、そばもやしの栽培密度を高くした場合であっても、各そばもやしの茎12,12,…を十分に生長させることができる。
このとき栽培床2が再生ちり紙21,21,…で構成されており、かかる再生ちり紙21,21,…を構成する繊維の長さ寸法は短いので、これに水を含ませた場合、再生ちり紙21,21,…は非常に小さな力でも容易に破断する。かかる再生ちり紙21,21,…で構成された栽培床2は、そばの種S,S,…から出芽した根11,11,…の伸張に伴って容易に破断するので、根11,11,…の生長を妨げない。従って、そばもやしの栽培密度を高くした場合であっても、各そばもやしの茎12,12,…を十分に生長させることができる。
以上のように、当初、栽培床2に給水して播種した後は、1日〜2日程度に1回、栽培床2に給水するだけでそばもやしを栽培することができるため、そばもやしの栽培に要する手間を可及的に少なくすることができる。
1 容器
2 栽培床
21 再生ちり紙
22 シボ
23 褶曲部
S 種
2 栽培床
21 再生ちり紙
22 シボ
23 褶曲部
S 種
Claims (3)
- 複数のシボが略同じ方向へ形成された複数枚の再生紙を、各再生紙のシボの向きが互いに略同じになるように積層させてなる栽培床と、
該栽培床を収容する箱状の容器とを備え、
前記栽培床に、水を吸収させ、またそばの種を担持させるようになしてあることを特徴とするそばもやしの栽培具。 - 前記容器の内面は平滑になしてある請求項1記載のそばもやしの栽培具。
- 前記再生紙は再生ちり紙である請求項1又は2記載のそばもやしの栽培具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008000453U JP3140833U (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | そばもやしの栽培具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105075636A (zh) * | 2015-09-07 | 2015-11-25 | 定西华冠农牧业开发有限公司 | 山坡地荞麦高产种植方法 |
CN107996326A (zh) * | 2018-01-19 | 2018-05-08 | 临沧市农业技术推广站 | 一种早秋小麦栽培中的播种期、密度管理方法及系统 |
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2008
- 2008-01-31 JP JP2008000453U patent/JP3140833U/ja not_active Expired - Fee Related
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