JP3140633U - 装飾品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボタン飾りなどに用いる装飾品において、操作が容易で、挟み込むことが可能な対象物の寸法の許容範囲を広く設定する。
【解決手段】少なくとも衣類のボタンに留め付け可能な装飾品1である。一対の挟持部31,32を備え、一方の挟持部31には切欠部が形成されている。ボタンの留め糸を切欠部の両側部分により跨ぐように挟持部31をボタンと生地の間に差し込んだ状態で、挟持部31,32によりボタンを挟持して留め付け可能である。挟持部31,32の一方ずつを有する挟持体2,3と、挟持体2,3を相互に軸支する軸支部7と、挟持部31,32により挟持させるべく付勢する付勢部材4を備える。挟持体2,3において挟持部31,32とは反対側の部分は操作部13,14を構成し、これらを互いに近づける操作により、挟持部31,32を開くことができる。
【選択図】図1

Description

本考案は装飾品に関する。
近年、クールビズと呼ばれる新たなファッション形態が生まれた。
周知のように、クールビズにおいては、Yシャツを着用する場合にもネクタイを着けないことが多いため、首元などの装飾性を確保することが困難である。
このため、クールビズなどの装いにおける装飾性を確保するための装飾品へのニーズが高まっている。
本願と関連する従来の技術としては、例えば、以下の2つのものがある。
実登3127801号公報には、ボタンを覆う装飾部材と、二股状部分を有するボタン受け部材と、を相互に折りたたみ可能に連結する軸支部と、ボタン受け部材を装飾部材側に付勢するバネ板と、を備え、二股状部分によりボタンの留め糸を跨いだ状態でボタン受け部材と装飾部材とによりボタンを挟持するようにしたボタン装飾品が開示されている。
特開2002−78514号公報には、ボタンを覆う装飾部材と、装飾部材と一体的に設けられた板状バネ部材と、を備え、板状バネ部材は、装飾部材の裏面から起立するように該裏面に立設された第1部分と、この第1部分の先端部から屈曲するように形成されて装飾部材の裏面に沿わされた第2部分と、からなり、この板状バネ部材の第2部分が二股状部分を有し、二股状部分によりボタンの留め糸を跨いだ状態で、板状バネ部材の第2部分と装飾部材とによりボタンを挟持するようにしたボタン装飾品が開示されている。
しかしながら、実登3127801号の技術では、ボタン装飾品をボタンに留め付けるには、少なくとも、(1)例えば両手を使って装飾部材とボタン受け部材とを開く作業、(2)ボタン受け部材の二股状部分をボタンの留め糸に対して位置合わせする作業、(3)ボタン受け部材と装飾部材とを閉じる作業、の3つの作業を行う必要があり、留め付け作業が容易でないという問題があった。
また、特開2002−78514号公報の技術では、構造上、挟み込むことが可能なボタンの厚みの許容範囲が小さいという問題があった。
本考案は以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ボタン飾り或いはその他の用途として用いることが可能な装飾品において、簡単な操作で使用することができ、且つ、挟み込むことが可能な対象物の寸法の許容範囲を広く設定することが可能な装飾品を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案の装飾品は、少なくとも衣類のボタンに留め付け可能な装飾品において、一対の挟持部を備え、一方の挟持部には切欠部が形成されており、前記ボタンの留め糸における前記ボタンと衣類の生地とを繋ぐ部分を前記切欠部の両側部分により跨ぐようにして、前記一方の挟持部を前記ボタンと生地との間に差し込んだ状態で、前記一対の挟持部によって前記ボタンを挟持することにより、当該装飾品を前記ボタンに留め付け可能に構成され、前記一対の挟持部の一方ずつをそれぞれ有する一対の挟持体と、前記一対の挟持体を相互に回動可能に軸支する軸支部と、前記一対の挟持部により前記ボタンを挟持させるべく前記一対の挟持部を相互に付勢する付勢部材と、を備え、前記一対の挟持体において、前記軸支部を中心として前記挟持部とは反対側の部分は、使用者により操作される操作部を構成し、一対の前記操作部を互いに近づけるように操作することにより、前記一対の挟持部を互いに遠ざけることが可能に構成されていることを特徴としている。
本考案の装飾品においては、少なくとも何れか一方の挟持部の先端部を他方の挟持部側に向けて反り返った形状又は折り曲げた形状としたことにより、前記一対の挟持部を閉じた状態で、前記先端部よりも前記軸支部側の部分において前記一対の挟持部の間に空間が形成されるように構成されていることが好ましい。
この場合、前記空間に前記ボタンを収容可能であることが好ましい。
本考案によれば、ボタンの留め糸におけるボタンと衣類の生地とを繋ぐ部分を切欠部の両側部分により跨ぐようにして、一方の挟持部をボタンと生地との間に差し込んだ状態で、一対の挟持部によって前記ボタンを挟持することにより、装飾品をボタンに留め付け可能に構成され、挟持部の一方ずつをそれぞれ有する一対の挟持体と、これら挟持体を相互に回動可能に軸支する軸支部と、一対の挟持部によりボタンを挟持させるべく一対の挟持部を相互に付勢する付勢部材と、を備え、一対の挟持体において軸支部を中心として前記挟持部とは反対側の部分は使用者により操作される操作部を構成し、一対の操作部を互いに近づけるように操作することにより、一対の挟持部を互いに遠ざけることが可能に構成されているので、操作部を操作することにより挟持部を開くことができ、操作部に対する操作を解除することにより付勢部材の付勢に従って挟持部を閉じさせて、該挟持部により挟持対象部位を挟み込むことができる。
よって、例えば、挟持部を開くための作業を片手で容易に行うことができ、引き続き、一方の挟持部をボタンと生地との間に差し込む作業へとスムーズに移行することができ、且つ、操作部に対する操作を解除するだけで、挟持部によりボタンを挟持することができる。
また、操作部に対する操作に連動して挟持部が開く構造であるため、挟み込むことが可能な対象物の寸法の許容範囲を広く設定することができる。
以下、図面を参照して、本考案に係る実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る装飾品1を示す側面図、図2は装飾品1を裏面から見た図(図1における下側から見た図)、図3は装飾品1を正面から見た図(図1における左側から見た図)、図4は装飾品1を上側から見た図(図1における上側から見た図)である。
本実施形態に係る装飾品1は、例えば、一対の挟持体2,3と、これら挟持体2,3を相互に回動可能に軸支する軸支体(軸支部を構成する)7と、バネ(付勢部材)4と、を備えて構成されている。
挟持体2,3は、使用者により操作される操作部13,14と、軸支体7を中心として操作部13,14とは反対側の部分を構成する挟持部31,32と、を備えている。
すなわち、装飾品1は、一対の挟持部31,32と、一対の操作部13,14と、を備えている。
更に、挟持体2,3には、軸支体7を軸受けする軸受片6,5が形成されている。
すなわち、図1及び図3に示すように、上側の挟持体3には、下側の挟持体2に向けて垂下する一対の軸受片5が、互いに平行に形成され、同様に、下側の挟持体2には、上側の挟持体3に向けて起立する一対の軸受片6が、互いに平行に形成されている。
そして、これら合計4つの軸受片5,6の軸受け孔に、例えばピン状の軸支体7を通すことにより、挟持体2,3が相互に回動可能に軸支されている。
なお、後述するように、軸支体7は、バネ4の挿通部16にも通されている。
一対の挟持部31,32のうちの一方の挟持部31には、図2に示すように、切欠部8が形成されている。これにより、挟持部31は、二股状となり、一対の支部9を有した構成となっている。なお、切欠部8の形状は、V字状ないしはU字状であることが好ましい。
図1及び図3に示すように、挟持部31の支部9における先端部11は、それぞれ、挟持部32側に向けて反り返るように起立している。これにより、挟持部32と挟持部31とが閉じた状態において、挟持部31と挟持部32との間に空間12が形成されるようになっている。なお、空間12を形成するための挟持部31の形状は、この例に限らず、例えば、断面L字状などの形状に折り曲げ形成しても良い。また、挟持部31ではなく挟持部32の先端部を挟持部31側に向けて反り返り形状又は折り曲げ形状としても良いし、挟持部31,32の双方の先端部を互いの方向に向けて反り返り形状又は折り曲げ形状としても良い。
この空間12は、例えば、Yシャツなどのボタンであって一般的な寸法のものを内部に収容可能な寸法・形状に設定されている。
挟持体3の形状の一例としては、例えば、図4に示すように、平面視楕円形であることが挙げられるが、挟持部32、操作部14及び軸受片5を有していれば、挟持体3はどのような形状であっても良い。
なお、装飾品1をボタン飾りとして用いる場合、挟持体2,3のうち、挟持体2は裏側に、挟持体3は表側に、それぞれ配置されるため、挟持体3は、ボタンを覆うような寸法・形状に設定されている。
また、挟持体2の形状の一例としては、例えば、図2に示すように、平面視において、挟持体3よりも若干寸法が小さい楕円形であることが挙げられるが、挟持体2についても、挟持部31、操作部13及び軸受片6を有していれば、どのような形状であっても良い。
なお、本実施形態の場合、挟持体2,3において、互いの方向を向く面は、例えば、凹面状に設定されている。このため、図1に示すように、バネ4の一部(例えば、後述する第1付勢部17の一部と第2付勢部18の一部)は、側面視において、挟持体2,3における操作部13,14内に隠れた状態となっている。なお、挟持体2,3における互いの方向を向く面は、凹面状でなく、平面状でも良い。この場合、バネ4の一部は操作部13,14内に隠れない。
挟持体2,3は、それぞれ装飾性のあるデザインのものであることが好ましい。
装飾品1には、様々な装飾を施すことが可能である。具体的には、本実施形態の場合、図2に示すように、挟持体2の操作部13に透かし彫りを施した例を示している。装飾品1には、その他の装飾を施すことも可能であり、例えば、装飾品1における何れかの部位に宝飾品や貴金属を設けたり、彫刻を施したりすることもできる。
なお、挟持体2,3は、例えば、金属からなることが挙げられるが、挟持体2,3の材質はその他(例えば樹脂など)であっても良い。
図5はバネ4の斜視図である。
バネ4は、例えば、図5に示すように、弾性体からなる1本の線材15(例えば、金属の線材)を屈曲形成したものであり、軸支体7が内部に挿通される挿通部16(例えば、図5に示すように、一対の挿通部16)と、操作部14における操作部13側の面を該操作部13から遠ざかる方向に付勢する第1付勢部17と、操作部13における操作部14側の面を該操作部14から遠ざかる方向に付勢する第2付勢部18(例えば、図5に示すように、一対の第2付勢部18)と、を備えて構成されている。なお、挿通部16は、例えば、線材15を複数回巻回することにより構成されている。
軸支体7は、バネ4の挿通部16に通された状態で、その両端部が軸受け片5,6の軸受け孔により軸受けされることにより、挟持体2,3を軸支している。
また、このように軸支体7により挟持体2,3を軸支することによって装飾品1を組み立てた状態においては、バネ4は、その第1付勢部17と第2付勢部18とが互いに近づくように操作部13,14により圧縮されている。このため、バネ4によって一対の挟持部31,32が相互に付勢された状態とされている。
なお、バネ4としては、その他の形状のものを用いても良いのは勿論である。
また、軸受片6どうしの間隔は、軸受片5どうしの間隔よりも僅かに短く設定されている。これにより、装飾品1を組み立てた状態においては、一対の軸受片6が一対の軸受片5の間隔に嵌め込まれている。
次に、動作を説明する。
図6乃至図8は装飾品1の動作を説明するための図であり、このうち図6は一対の挟持部31,32を開いた状態を示す側面図、図7は挟持部31を衣類のボタン23と生地24との間に差し込んだ状態を示す側面図、図8は挟持部31,32によりボタン23を挟持することにより装飾品1をボタン23に留め付けた状態を示す側面図である。
装飾品1は、通常時においては、例えば、図1に示すように、挟持部31の先端部11が挟持部32に突き当たるように、バネ4により挟持部31と挟持部32とが相互に付勢された状態となる。
装飾品1の操作部13,14に対する操作を行うことに連動して、挟持部31,32が開閉する。
すなわち、挟持部31,32を開くには、図6に示すように、例えば、2本の指により、操作部13,14をバネ4の付勢力に抗して相互に近づけるように押圧操作する。すなわち、この押圧操作により、軸支体7を回動軸として一対の挟持体2,3が相対的に回動し、挟持部31,32が開く(互いに遠ざかる)。
逆に、この押圧操作を解除すると、バネ4の付勢力に従って操作部13,14が互いに遠ざかるのに伴い軸支体7を回動軸として一対の挟持体2,3が相対的に回動し、挟持部31,32が閉じる。よって、挟持部31,32により留め付け部位(衣類のボタンなど)を挟み込ませることにより、装飾品1を留め付け部位に留め付けることができる。
例えば、Yシャツなどのボタンに装飾品1を留め付けるには、先ず、図7に示すように、操作部13,14を操作することにより挟持部31,32を開いた状態で、ボタン23の留め糸(ボタン24を生地に留め付ける糸)におけるボタン23と生地24とを繋ぐ部分を挟持部31における一対の支部9により跨ぐようにして、挟持部31をボタン23と生地24との間に差し込む。その後、操作部13,14に対する操作を解除することにより、図8に示すように挟持部31,32によりボタン23を挟持させる。
このように装飾品1をボタン23に留め付けることにより、該装飾品1をボタン飾りとして用いることができる。
なお、装飾品1をボタン飾りとして用いる場合、ボタン穴(図示略)に通されたボタンに対しても、通されていないボタンに対しても、それぞれ好適に留め付けることができる。
装飾品1の用途としては、上記のようなボタン飾りの他に、シャツなどの襟元、袖口、或いは胸ポケットの上辺などに留め付けて、それぞれの部位を装飾することが挙げられる。
更に、ネックレスなどの線状装飾品に留め付けることにより、ペンダントとして用いることもできる。
更には、挟持部31,32によって紙幣を挟持することにより、マネークリップとして用いたり、メモ紙を挟持することによりメモクリップとして用いることもできる。
以上のような実施形態によれば、操作部13,14を操作することにより挟持部31,32を開くことができ、操作部13,14に対する操作を解除することによりバネ4の付勢に従って挟持部31,32を閉じさせて、該挟持部31,32により挟持対象部位を挟み込むことができる。
よって、挟持部31,32を開くための作業を片手で容易に行うことができ、引き続き、一方の挟持部31をボタン23と生地24との間に差し込む作業へとスムーズに移行することができ、且つ、操作部13,14に対する操作を解除するだけで、挟持部31,32によりボタン23を挟持することができる。
また、操作部13,14に対する操作に連動して挟持部31,32が開く構造であるため、挟み込むことが可能な対象物の寸法の許容範囲を広く設定することができる。すなわち、挟み込むことが可能なボタンのサイズの許容範囲を広く設定したり、挟み込むことが可能な布地や紙束などの厚みの許容範囲を広く設定できる。
実施形態に係る装飾品を示す側面図である。 実施形態に係る装飾品を裏面から見た図である。 実施形態に係る装飾品を正面から見た図である。 実施形態に係る装飾品を上側から見た図である。 実施形態に係る装飾品が備えるバネを示す斜視図である。 実施形態に係る装飾品の挟持部を開いた状態を示す側面図である。 実施形態に係る装飾品の一方の挟持部を衣類のボタンと生地との間に差し込んだ状態を示す側面図である。 実施形態に係る装飾品を衣類のボタンに留め付けた状態を示す側面図である。
符号の説明
1 装飾品
2 挟持体
3 挟持体
4 バネ(付勢部材)
7 軸支体(軸支部を構成する)
11 先端部
13 操作部
14 操作部
31 挟持部(一方の挟持部)
32 挟持部

Claims (3)

  1. 少なくとも衣類のボタンに留め付け可能な装飾品において、
    一対の挟持部を備え、
    一方の挟持部には切欠部が形成されており、
    前記ボタンの留め糸における前記ボタンと衣類の生地とを繋ぐ部分を前記切欠部の両側部分により跨ぐようにして、前記一方の挟持部を前記ボタンと生地との間に差し込んだ状態で、前記一対の挟持部によって前記ボタンを挟持することにより、当該装飾品を前記ボタンに留め付け可能に構成され、
    前記一対の挟持部の一方ずつをそれぞれ有する一対の挟持体と、
    前記一対の挟持体を相互に回動可能に軸支する軸支部と、
    前記一対の挟持部により前記ボタンを挟持させるべく前記一対の挟持部を相互に付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記一対の挟持体において、前記軸支部を中心として前記挟持部とは反対側の部分は、使用者により操作される操作部を構成し、
    一対の前記操作部を互いに近づけるように操作することにより、前記一対の挟持部を互いに遠ざけることが可能に構成されていることを特徴とする装飾品。
  2. 少なくとも何れか一方の挟持部の先端部を他方の挟持部側に向けて反り返った形状又は折り曲げた形状としたことにより、前記一対の挟持部を閉じた状態で、前記先端部よりも前記軸支部側の部分において前記一対の挟持部の間に空間が形成されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾品。
  3. 前記空間に前記ボタンを収容可能であることを特徴とする請求項2に記載の装飾品。
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