JP3140414B2 - 自動二輪車用エアクリーナー - Google Patents

自動二輪車用エアクリーナー

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JP3140414B2 JP09346387A JP34638797A JP3140414B2 JP 3140414 B2 JP3140414 B2 JP 3140414B2 JP 09346387 A JP09346387 A JP 09346387A JP 34638797 A JP34638797 A JP 34638797A JP 3140414 B2 JP3140414 B2 JP 3140414B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に係る発明は、自動二
輪車用の吸気系に配置されるエアクリーナーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動二輪車のフレームのうちに
は、ヘッドパイプから後方に延びるメインフレーム(ア
ッパーパイプ)が含まれている。メインフレームの上に
は燃料タンクおよびシートが取り付けられ、下にはエン
ジンが配置される。燃料タンクやシートをスリムに形成
する等の目的で、メインフレームは一本のパイプで形成
されることがある。
【0003】メインフレームの付近には、エンジンのシ
リンダーヘッドに接続されるべくエアクリーナーが配置
されることが多い。エアクリーナーには、エレメント
(フィルターエレメント)を内蔵し、また吸気の脈動の
影響を小さくして騒音(吸気音)を小さくするために、
十分な容積をもたせる必要がある。
【0004】しかし、メインフレームが一本のパイプで
形成される場合、その付近にエアクリーナーを適切に配
置することは容易ではない。メインフレームが車体の中
央を通るため、それに遮られてまとまった容積のあるエ
アクリーナーを設けにくいからである。メインフレーム
に対して左右いずれかにのみエアクリーナーを配置する
としたら、そのエアクリーナーに十分な容積をもたせが
たい。もしその場合に大きな容積をもたせると、エアク
リーナーが車体の側方に大きく張り出すことになる。一
方、メインフレームから離れた位置にはエアクリーナー
を設けるスペースがない場合も少なくない。
【0005】なお、メインフレームの付近にエアクリー
ナーが配置された例として、特開昭59−137216
号公報がある。その例では、図12のように、エレメン
ト31’・32’を内蔵するエアクリーナー1’のケー
シング10’・20’をメインフレームQの左右に一つ
ずつ配置するとともに、中空パイプで形成したそのメイ
ンフレームQの内部を通して両ケーシング10’・2
0’を接続している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12のようにエアク
リーナー1’を配置する場合、内部に吸気を通す目的の
ためメインフレームQが太くなって燃料タンクやシート
(いずれも図示せず)をスリムに形成しがたくなるほ
か、エアクリーナー1’の幅(左端から右端までの寸
法)が増して車体の左右寸法が全体的に大きくなる、と
いう不都合がある。また、フレームQの構成部材につい
て、気密性をもたせる必要上、溶接が容易でなくなる、
という不利もともなう。
【0007】請求項の発明は、一本のパイプで形成され
たメインフレームの付近に、上記のような不都合がない
ようにコンパクトに配置することのできる自動二輪車用
エアクリーナーを提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した自動
二輪車用エアクリーナーは、棒状に延びた一本のメイン
フレームの付近に配置されるエアクリーナーであって、
まず、a)結合することによりメインフレームを囲む左右
(自動二輪車の進行方向に向かって左右)の二室によっ
てケーシングを形成し、b)各室にエレメントを配置する
とともに、c)そのエレメントを境にしたエンジン側(吸
気流にとって下流側。クリーンサイド)および反エンジ
ン側(吸気流にとって上流側。ダーティサイド)におい
てそれら二室同士を連通させた−ことを特徴とする。
【0009】この自動二輪車用エアクリーナーは、上記
a)のとおりメインフレームを囲む二室であってc)のとお
り連通させられるものによってケーシングを形成するた
め、メインフレームに極めて近い位置に、容積的な不都
合がないように適切に配置される。すなわち、メインフ
レームの左右に二室を有するため、このエアクリーナー
では各室の容積をさほど大きくしなくても(したがって
車体側方へのケーシングの突出寸法をさほど大きくしな
くても)二室の合計によって容積を確保できる。しかも
上記c)のように二室を連通させているため、それら二室
の一体性は高い。その一方、メインフレームを囲む位置
にその二室が配置されるため、エアクリーナーは、メイ
ンフレームから周囲にあまりはみ出すことなく、たとえ
ば燃料タンクやシートの下の空間をうまく利用してコン
パクトに配置できることになる。
【0010】上記b)のように各室にエレメントを設ける
ため、濾過機能を高めるとともに吸気抵抗を小さくすべ
くエレメントの濾過面積を十分に確保することが可能で
ある。しかも、上記のとおり二室が連通されているた
め、各室のエレメントについて汚れ方(目詰まりの程
度)に差が生じた場合にもキャブレターのセッティング
が不適当になることがない。
【0011】a)に示すようにケーシングを分割構造にし
ていることから、取り扱い上のメリットも有している。
自動二輪車の組立後にエアクリーナーを交換する必要が
生じた場合など、このエアクリーナーなら、二室を分離
することによってメインフレームを囲まない状態になる
ため、取り外しおよびその後の取り付けを容易に行える
のである。
【0012】請求項1に記載のこの自動二輪車用エアク
リーナーは、さらに、上記二室のうち右側のもののみに
ついてエレメントよりも反エンジン側の部分に外気の吸
入口を設けたことを特徴とする。なお、この明細書にい
う「右側」とは自動二輪車の進行方向に向かって右側を
いう。また、同様に「左側」とは、やはり進行方向左側
をいい、「後ろ」とは進行方向に対する後方をいう。
【0013】このエアクリーナーでは、エレメントを内
蔵する二室がケーシングに含まれるにもかかわらず、外
気の吸入口は右側の室にのみ設けられている。外気の吸
入口からは相当の吸気音が発生するが、このエアクリー
ナに関しては道路沿いの住人や通行人に対する騒音の影
響が低い。
【0014】なお、吸気口が一方の室のみにあるとはい
え、このエアクリーナーでは、エレメントのエンジン側
・反エンジン側において二室間が連通している(前記
c))ため、吸気は他方の室にも並行して流れる。したが
って、両室内のエレメントがともに吸気の濾過をなすた
め、吸気抵抗はやはり少ない。請求項2に記載の自動二
輪車用エアクリーナーは、上記した外気の吸入口につい
て、後ろ向きまたは下向き(または後方下向き)にその
開口を形成したことを特徴とする。そのようにすると、
自動二輪車の走行中にもエアクリーナー内に雨や粉塵等
が入りにくい。
【0015】請求項3に記載のエアクリーナーはまた、
上記二室のそれぞれにおいてエレメントよりもエンジン
側に吸気の通過口を形成し、右側の室の通過口をエンジ
ンの右側気筒に接続し、左側の室の通過口をエンジンの
左側気筒に接続したことを特徴とする。なお、ここで
「右側気筒」または「左側気筒」というのはそれぞれ、
車体の中心よりも右側または左側にある1または複数の
気筒をさす。
【0016】このエアクリーナーは、複数気筒のエンジ
ンが横置きに配置された自動二輪車(つまり、クランク
軸が進行方向と直角になるようエンジンが配置されたも
の)に使用されるのに好適である。上述した左右の二室
に通過口を設けたので、エレメントを通過したクリーン
な吸気(空気)がそれら左右の通過口からそれぞれ気化
器へ供給される。そして、横置きにしたエンジンの左右
の気筒に上記の各通過口を接続しているので、各通過口
を出た吸気はエンジンの気筒内に流入する。左側および
右側にある通過口のそれぞれを、左右を入れ替えること
なくエンジンの左側および右側の気筒に接続するので、
エアクリーナーからエンジンまでの吸気管を短くでき、
その経路もシンプルにすることができる。
【0017】請求項4のエアクリーナーは、以上に加え
て、上記二室のそれぞれに独立したエレメントを配置す
るとともに、それら二室のうち右側の室の右側壁面およ
び左側の室の左側壁面にエレメント着脱用の出し入れ口
を設けたことを特徴とする。
【0018】このエアクリーナーでは、前記a)のとおり
左右の二室によってケーシングが形成されたうえ上記の
とおり各室に独立したエレメントが配置されている。そ
してそれぞれのエレメントが、上記のとおり右側室の右
側壁面および左側室の左側壁面に形成した出し入れ口か
らケーシング内に挿入され、または取り出される。左右
の二室はメインフレームの一方の側に配置されているの
ではなく、同フレームを囲むように左右に配置されてい
るため、上記のように左右の壁面に形成した出し入れ口
はともに車体の外側に向いている。したがって、その出
し入れ口からエレメントを出し入れする作業は簡単に行
うことができる。出し入れ口から挿入したエレメントを
何らかの手段(たとえばネジ止め、または圧着固定)に
よって各室内に固定できるようにしておけば、エレメン
トの交換は、エンジンの運転中も含めていつでも容易に
できることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図11に、発明の実施につ
いて一形態を紹介する。図1は自動二輪車用エアクリー
ナー1の全体を示す平面図、図2はそのエアクリーナー
1を含めてその自動二輪車の吸気系の構成を示す系統図
である。図3はそのエアクリーナー1の正面図であって
図1におけるIII−III矢視図、図4は側面図であって図
1におけるIV−IV矢視図、図5は図4におけるV−V矢
視図、図6は図1におけるVI−VI矢視図、そして図7は
図6におけるVII−VII断面図である。さらに、図8は図
1におけるVIII−VIII矢視図、図9は図1におけるIX−
IX矢視図、図10は図9におけるX−X断面図である。
また図11は、自動二輪車のメインフレームA等に取り
付けられた状態のエアクリーナー1を示す斜視図である
(図の右方が車体の前方である)。
【0020】図11に示すように、エアクリーナー1
は、自動二輪車におけるメインフレームAの後方部分に
おいて、燃料タンクおよびシート(いずれも図示せず)
の下部に取り付けられるものである。メインフレームA
の後方の部分には左右にフレームAa・Abが接続さ
れ、それらが斜め下方に延びてアンダーフレームBにつ
ながっている。また、メインフレームAおよびアンダー
フレームBから後方へはシートレールパイプCが接続さ
れ、その上部にシート(図示せず)を取り付けるように
なっている。
【0021】メインフレームAは、その上に取り付ける
燃料タンクとシートとをスリムにする目的で図のように
一本の角形中空棒材で形成されている。そしてその後方
部分には図3(および上記)のように斜めに二つのフレ
ームAa・Abが連結されている。車体の中央をメイン
フレームAが縦断するとともに下方にフレームAa・A
bが付属するこのような部位には、通常なら、十分な容
積を有するエアクリーナー1は極めて配置しにくい。し
かしこの自動二輪車の場合は、エアクリーナー1を配置
するに適当な部位が他には確保されがたいこと等から、
エアクリーナー1について構成上つぎのような工夫を施
すことにより、当該部位への配置を可能にした。
【0022】すなわち、第一にはケーシングの形状を、
図1のとおりメインフレームAを囲むものにした。ケー
シングの形状を図のように大略Cの字状に形成してメイ
ンフレームAを囲むようにすれば、メインフレームAや
燃料タンクおよびシートから離れない位置にエアクリー
ナー1をコンパクトに配置でき、その容積を十分にとっ
ても、エンジン寄りまたは車体の左右にエアクリーナー
1が突出する度合いを小さく抑えることができるからで
ある。図6における符号19および19aの部分、およ
び図9における符号29および29aの部分は、メイン
フレームAおよびそれに連結されたフレームAa・Ab
との接触を図7および図10のように避けるための窪み
である。そのほか、エアクリーナー1の配置位置に近い
箇所にはバッテリーGが配置されることから、このエア
クリーナー1では、ケーシングの大部分の断面を図8・
図9のようにLの字状にし、隣接させてバッテリーGを
配置できるようにしている。
【0023】第二には、そのような形状のケーシング
を、右側室10と左側室20との結合によって構成して
いる。このような二室の結合によってケーシングを構成
するのは、ケーシングの製造を容易にし、また、メイン
フレームA等を含めて車体を構成した後の自動二輪車に
対するケーシングの取り付けを容易にすることを目的と
したものである。図1のように左側室20には、右側室
10へ向けて突出口23aと突出口25aとを形成する
一方、右側室10には開口13aと開口15aとを形成
し、それぞれをOリング(図示せず)をはさんで嵌め合
わせることにより連通路13および連通路25を構成
し、もって両室10・20の内部を接続している。こう
して結合したケーシングについては、図7のようなフレ
ームAa上の取付座Acに右側室10を載せ、図10の
ようなフレームAb上の取付座Adに左側室20を同様
に載せたうえ、図1のネジ穴10e・20eでフレーム
の一部(図示せず)に固定することにより自動二輪車に
搭載する。なお、図1のように右側室10は、外側部1
0aと内側部10bとを樹脂の射出成形にてそれぞれ製
造したうえそれらを複数のボルト10cで閉じ合わせて
形成し、左側室20も、外側20aと内側部20bとを
同様に分けて樹脂で製造したうえ複数のボルト20cに
より閉じ合わせて形成している。図6に示す溝10d、
および図9に示す溝20dは、それらの閉じ合わせのた
めのものである。
【0024】第三に、図2や図7・図10に示すとお
り、右側室10と左側室20とのそれぞれの内部には、
互いに独立したフィルターエレメント31・32を配置
した。各エレメント31・32には十分な濾過面積をも
たせたうえそれらを並行に配置しているため、このエア
クリーナー1における濾過能力は高く、しかも吸気抵抗
は小さい。したがって、上記した第一の点と合わせて、
このエアクリーナー1では、容積や濾過能力が不足する
といった機能的な不都合がないといえる。一方のエレメ
ント31は、周囲に隙間のないよう右側室10を区切ら
せるべく図6のように連通路13と連通路25との間の
位置に設け、他方のエレメント32は、同様に左側室2
0を区切るべく図9のように連通路13と連通路25と
の間に設けている。これらにより、右側室10および左
側室20にはエレメント31・32をはさんでそれぞれ
二つの空間ができ、各空間同士が連通路13・25を介
して通じ合っていることになる。なお、これら各二つの
空間は、下記のように通過口16・26(図3)と吸入
口11(図5)とを形成したことにより、図2のとおり
ダーティサイド(反エンジン側)12・22およびクリ
ーンサイド(エンジン側)14・24としてそれぞれ機
能する。
【0025】以上のほか、このエアクリーナー1には、
これを搭載した自動二輪車においての種々の利点をもた
らすべくつぎのような構成を採用している。すなわち、 1) 図3のとおりこのエアクリーナー1には、右側室1
0・左側室20のそれぞれに通過口16・26を一つず
つ(合計で二つ)設けた。各通過口16・26のそれぞ
れには、図2のようにキャブレター2・3を接続したう
え、吸気管4または5を介してエンジン6を接続してい
る。エンジン6は2気筒のものであるため、このような
接続によって各気筒への適切な吸気通路を構成できる。
右側室10の通過口16を、横置きにしたエンジン6の
右側の気筒に接続し、左側室20の通過口26をそのエ
ンジン6における左側の気筒に接続しているため、吸気
管4・5の曲がり方が少なく、吸気効率が高い。なお、
エアクリーナー1の通過口16・26からエンジン6ま
でのこうした吸気経路は、左右に対称的であって外観上
もすっきりとして好ましい。
【0026】2) 図1・図2・図5のように、外気の流
入する吸入口11を右側室10のみに設け、左側室20
には外部に開口する吸入口を設けていない。吸気音の発
生しやすい吸入口11を右側室10のみに設けたため、
自動二輪車が左側走行を行う際に道路沿いの住人や通行
人に及ぼす騒音の影響が低い。このエアクリーナー1で
は、図2のようにエレメント31・32をはさんでダー
ティサイド12・22同士が連通路13を介してつなが
っているため、吸気口11が右側室10のみにあるにも
かかわらず吸気は左側室20にも並行して流れ、二つの
エレメント31・32を経て通過口16・26から均等
に流出する。図4および図11からわかるように吸入口
11(の開口軸心)を後方下向きに設けているため、自
動二輪車の走行中にもこのエアクリーナー内には雨や粉
塵等が入りにくい。なお、図5のように右側室10の右
端部付近にその吸入口11を設けているため、幅寸法の
小さくないバッテリーGをも図のようにエアクリーナー
1に隣接させて配置することができる。
【0027】3) 図3等に示すとおり、右側室10の右
側壁面および左側室20の左側壁面に、エレメント31
・32の出し入れ口17・27をそれぞれ設けている。
またエアクリーナー1の内部であってその出し入れ口1
7・27の奥の位置には、図7および図10のように、
エレメント31・32を挟み付けて圧着固定するための
溝18・28を形成している。これらにより、エアクリ
ーナー1のケーシングに対するエレメント31・32の
取り付けは、出し入れ口17および27から各エレメン
ト31・32を挿入し、それらを溝18および28の内
部に押し込んで固定することにより行える。エレメント
31・32を取り外すには、自動二輪車の車体側方から
引っ張って、溝18・28および出し入れ口17・27
からエレメント31・32を抜き出せばよい。右側室1
0と左側室20の内部にあるエレメント31・32は互
いに別の物であって独立しているうえ、エアクリーナー
1は車体の中心線(メインフレームA)に関して対象に
配置してその左右壁面をともに車体側方に露出させてい
るため、このような作業は簡単に行える。つまり、エレ
メント31・32の交換は極めて容易であり、エンジン
6(図2)のアイドリング中にも行うことが可能であ
る。なお、エアクリーナー1内ではダーティサイド12
・22同士とクリーンサイド14・24同士が連通路1
3および連通路25によってつながっているため、一方
のエレメント31または32が目詰まりを起こしたとし
てもキャブセッティングへの影響は少ない。したがっ
て、その場合にも両方のエレメント31・32を直ちに
交換しなければならないわけではない。なお、エレメン
ト31・32は、溝18・28に圧着固定するのではな
く、出し入れ口17・27の側でケーシングの外側部1
0a・20aにビス止めすることによって固定すること
もできる。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載した自動二輪車用エアク
リーナーには、つぎのような効果がある。すなわち、イ ) メインフレームを囲んでいて連通させられる二室に
よりケーシングが形成されているため、メインフレーム
に極めて近い位置にコンパクトに配置され、しかも十分
な容積を保有することができる。
【0029】ロ) 各室にエレメントを設けるとともにそ
れらの前後で二室同士を連通させるため、エレメントの
濾過面積を十分にとって濾過機能を高め、かつ吸気抵抗
を小さくすることができる。
【0030】ハ) 二室が連通されているため、各室のエ
レメントについて汚れ方(つまり目詰まりの程度)に差
が生じた場合にも、キャブレターのセッティングが不適
当になりにくい。
【0031】ニ) ケーシングが左右二室の分割構造であ
るため、自動二輪車の組立後にエアクリーナーを交換す
る必要が生じた場合などに、車体に対して取り外しまた
は取り付けることが容易である。
【0032】また、ホ ) 右側の室のみに吸入口があるため、道路沿いの住人
や通行人に対する騒音の影響が少ない。
【0033】請求項2の自動二輪車用エアクリーナーで
は、さらに、ヘ ) 上記の吸入口を後ろ向きもしくは下向き(または後
方下向き)に形成しているため、自動二輪車の走行中に
もこのエアクリーナー内に雨や粉塵等が入りにくい。
【0034】請求項3に記載のエアクリーナーでは、さ
らに、ト ) 左側および右側に設けた通過口のそれぞれを、左右
を入れ替えることなくエンジンの左側および右側の気筒
に接続するので、エアクリーナーからエンジンまでの吸
気管を短くでき、その経路もシンプルにすることができ
る。
【0035】請求項4のエアクリーナーは、さらに、チ ) 右側室および左側室のエレメントが、各室に形成し
た出し入れ口から簡単に挿入されまたは取り出されるた
め、エレメントの交換作業を極めて容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施について一形態を示す図であって、
自動二輪車用エアクリーナー1の全体を示す平面図であ
る。
【図2】図1のエアクリーナー1を含めてその自動二輪
車の吸気系の構成を示す系統図である。
【図3】エアクリーナー1の正面図であって、図1にお
けるIII−III矢視図である。
【図4】エアクリーナー1の側面図であって、図1にお
けるIV−IV矢視図である。
【図5】図4におけるV−V矢視図である。
【図6】図1におけるVI−VI矢視図である。
【図7】図6におけるVII−VII断面図である。
【図8】図1におけるVIII−VIII矢視図である。
【図9】図1におけるIX−IX矢視図である。
【図10】図9におけるX−X断面図である。
【図11】自動二輪車のメインフレームA等に取り付け
られた状態のエアクリーナー1を示す斜視図である。
【図12】従来の自動二輪車用エアクリーナー1’を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 エアクリーナー 6 エンジン 10 右側室 20 左側室 11 吸入口 13・25 連通路 16・26 通過口 17・27 出し入れ口 31・32 エレメント A メインフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00 B60K 13/02 F02M 35/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインフレーム付近に配置されるエアク
    リーナーであって、 結合することによりメインフレームを囲む左右の二室に
    よってケーシングを形成し、各室にエレメントを配置す
    るとともに、そのエレメントを境にしたエンジン側およ
    び反エンジン側においてそれら二室同士を連通させた
    と、 および、上記二室のうち右側のもののみについてエレメ
    ントよりも反エンジン側の部分に外気の吸入口を設けた
    こと を特徴とする自動二輪車用エアクリーナー。
  2. 【請求項2】 上記した外気の吸入口について、後ろ向
    きまたは下向きにその開口を形成したことを特徴とする
    請求項1に記載の自動二輪車用エアクリーナー。
  3. 【請求項3】 上記二室のそれぞれにおいてエレメント
    よりもエンジン側に吸気の通過口を形成し、右側の室の
    通過口をエンジンの右側気筒に接続し、左側の室の通過
    口をエンジンの左側気筒に接続したことを特徴とする請
    求項1または2に記載の自動二輪車用エアクリーナー。
  4. 【請求項4】 上記二室のそれぞれのうちに独立したエ
    レメントを配置するとともに、それら二室のうち右側の
    室の右側壁面および左側の室の左側壁面にエレメント着
    脱用の出し入れ口を設けたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の自動二輪車用エアクリーナー。
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