JP3139887B2 - 多重水平連鋳機を作動する方法 - Google Patents

多重水平連鋳機を作動する方法

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ディートマー・ツェブロフスキ
ペーター・シュタッドラー
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  • Continuous Casting (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重水平連鋳機を作動す
る方法及び多重水平連鋳機に関する。
【0002】
【従来の技術】多重水平連鋳機は例えばヨーロッパ特許
出願公開第EP0239919A2号公報又はドイツ特
許出願公開第DE2658242A1号公報から公知で
ある。このような装置は、複数の金型を有するタンディ
ッシュ容器を備え、これらの金型は直接に又はディスタ
ンスプレートを介してタンディッシュ容器に固定され、
製造する連鋳材の数に対応する数の連鋳材搬送又は引出
し装置及び連鋳材切断装置とを有する。
【0003】連鋳材引出し装置は、液圧式に調整可能な
顎形クランプシステム装置から成り(ドイツ実用新案登
録出願第DE−U1−8522740.1)、連鋳材軸
方向で可動である。
【0004】個々の連鋳材における鋳込み作動中の障害
発生の際に、タンディッシュから金型への溶湯供給中断
のために、これらの間にスライドゲートノズルが配置さ
れている。
【0005】このような装置は機械技術的にコストがか
かり、とりわけ個々の金型の間の間隔が大きいので、鋳
込み技術的に不利である。さらにこのような装置は大き
いスペースを必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、小さ
い横断面面積の連鋳材に大きい溶湯量を鋳込む場合に、
できるだけ多数の湯道を設け、タンディッシュ内の溶湯
の温度案内を改善し、装置技術的コストを減じることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は方法に関して
は請求項1の特徴部分に記載の特徴により、装置に関し
ては請求項2及び請求項6の特徴部分に記載の特徴によ
り解決される。本発明の有利な実施例はその他の請求項
に記載されている。
【0008】
【実施例】図1において多重水平連鋳機は蓋12及びタ
ンディッシュカー13を有するタンディッシュ10と、
タンディッシュ10に取付けられている金型ブロック4
0から成る。連鋳材引出し装置50、連鋳材切断装置7
0、場合によっては連鋳材30のための変形装置20が
間隔をおいて後続する。
【0009】図4及び図5にはコンパクトな構造及び短
い連鋳材間間隔を保証する金型ブロック40が示されて
いる。
【0010】金型ブロック40は、金型を収容するため
の複数の凹部を有するケーシング41から成る。金型は
金型ハウジング45と、その中に在る銅部分42及び黒
鉛部分43から成る。
【0011】金型は水冷される。給水は各金型毎にケー
シング41の接続用短管44の1つを介して行われる。
給水は接続用短管44からケーシング41のチャネル4
5の中に継続され、水は例えば孔等の貫通開口47を介
して、金型ケーシング45及び銅又は黒鉛部分42、4
3により形成されている間隙の中に入り、金型終端で貫
通開口47a及びチャネル46aを介して排出される。
【0012】金型ブロック40内への金型の収容のため
の凹部は、最大金型寸法の金型の収容が可能なように寸
法決めされている。
【0013】小型の金型の場合には直径の補償は、例え
ば金型ケーシング45と銅部分42又は黒鉛部分43の
間の間隙を所望の幅にするために、金型ケーシング45
を対応して厚肉にすることにより行われる。
【0014】金型はケーシング41の中に金型排出端部
のフランジリング48により保持される。
【0015】金型ブロック40は例えば円筒形締付け部
材等の適切な手段により公知の方法でタンディッシュ1
0に固定されている。
【0016】タンディッシュ10から金型ブロック40
への移行の様式は図6に詳細に示されている。タンディ
ッシュ10は、製造する連鋳材に対応する数のノズル開
口14を側壁10内に有する。
【0017】ケーシング41内の凹部の軸49は組込状
態では金型42、43、45の軸と一致し、有利には軸
49はタンディッシュ10のノズル開口14の軸14に
一致する。なお僅かなずれは差し支えない。
【0018】金型ブロック40のケーシング41の端面
のうちのタンディッシュ10に割当られている端面には
湯道れんが16が配置されている。
【0019】湯道れんが16は、内方へ延びるフランジ
を有するリング17により保持され、金型部分42の入
側の窒化ホウ素リング18に押圧されている。タンディ
ッシュ10に対してケーシング41は耐火材19により
密封されている。
【0020】図2及び図3は連鋳材30のための連鋳材
引出し装置を示す。
【0021】連鋳材30の引っ張り方向で、連鋳材引出
し装置50を形成する2つの引っ張り装置が前後して接
続されている。2つの引っ張り装置は時間的に交互に連
鋳材30と力結合で接続可能である。
【0022】連鋳材引抜きは、連鋳材と力結合で接続し
ているその都度に一方の引っ張り装置により歩進的に行
われ、他方の引っ張り装置は初期位置に戻される。
【0023】連鋳材引出し装置50の引っ張り装置のこ
の往復運動は、基礎枠51に固定されている引っ張りシ
リンダ54の作動により行われる。引っ張りシリンダ5
4のピストン棒は、引っ張り枠52の構成要素である連
行部材55に作用する。
【0024】引っ張り枠52の下面は末広状56に形成
され、基礎枠51の中に配置されているころがり軸受5
7により両側を保持されている。
【0025】連鋳材30は、引っ張り枠52の下部の横
ヨーク59に固定されている1つの共通の下部の締付け
プレート58の上に載っている。引っ張り枠52との連
鋳材30の力結合での接続のための各連鋳材に対して1
つの固有の上部の締付けプレート60が設けられてい
る。
【0026】上部の締付けプレート60はそれぞれ1つ
の締付けシリンダ53により連鋳材に押圧されることが
可能である。締付けシリンダ53は引っ張り装置52の
上部横ヨーク61の上に固定されている。
【0027】従って前述の連鋳材引出し装置により、ほ
ぼ同一の横断面面積(ただし横断面形状は例えば円形・
方形等異なってもよい)の例えば4本の連鋳材が、締付
けシリンダ53による顎形クランプ60の調整により力
結合で引っ張り枠52の中に保持され、その後、引っ張
りシリンダの作動により同一方向かつ同時に動かされ
る。
【0028】図2に示されている前後して配置されてい
る引っ張り装置は互いに逆方向で運動する、すなわち一
方の引っ張り装置が連鋳材と力結合して搬送を行う間
に、他方の引っ張り装置は初期位置に戻される。
【0029】その際、締付け作動で動作し連鋳材搬送を
行う装置は均一に又は歩進的に連鋳材を動かすことがで
き、金型へ向かっての連鋳材の反動運動も可能である。
【0030】締付けシリンダ53は個々に制御可能であ
り、従って本発明では個々の連鋳材又は金型の障害時に
は、その都度の当該連鋳材は引出し運動の際に引っ張り
装置の中に締付け固定されず、顎形クランプが引っ張り
装置52の反動運動の際のみに当該連鋳材と接続されて
いるだけである。
【0031】反動運動とこれの後続の連続鋳造停止状態
とにより金型からの又は連鋳材の中の溶湯の流出が阻止
されその連鋳材は仕上げ鋳込みされる。
【0032】本発明の装置は、より大きい溶湯量が処理
される場合又は最終製品が例えば線材製造等のように特
に小さい横断面面積を有する場合に有利である。利点
は、組織が改善され処理段階の数が減じることにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】多重水平連鋳機を略示する側面及び平面図であ
る。
【図2】連鋳材引出し装置の側面図である。
【図3】図2の切断線C−Cによる断面図である。
【図4】金型ブロックの図5の切断線B−Bによる部分
断面前面図である。
【図5】金型ブロックの図4の切断線A−Aによる部分
断面上面図である。
【図6】金型ブロックとタンディッシュとの間の接続の
図である。
【符号の説明】
7 連鋳材切断装置 10 タンディッシュ 11 側壁 12 蓋 13 タンディッシュカー 14 ノズル開口 15 ノズル開口の軸 16 湯道れんが 16a 湯道れんがの軸 17 リング 18 例えば窒化ホウ素製の押し当てリング 19 耐火材 20 変形装置 30 連鋳材 40 金型ブロック 41 ケーシング 42 銅部分 43 黒鉛部分 43a 金属ジャケット 44 接続用短管 45 金型ケーシング 46 チャネル 46a チャネル 47 貫通開口 47a チャネル 48 フランジリング 48a 密封リング 49 凹部の軸 50 連鋳材引出し装置 51 基礎枠 52 引っ張り枠 53 締付けシリンダ 54 引っ張りシリンダ 55 連行部材 56 末広状 57 ころがり軸受 58 下部締付けプレート 59 下部横ヨーク 60 顎形クランプ 61 横ヨーク 62 基礎プレート 63 案内線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインツ‐ヨーゼフ・ロイヴァー ドイツ連邦共和国、デー 5534 リッセ ンドルフ、アウフ・デァ・ボルンヴィー ス (番地なし) (72)発明者 ディーター・ペリンクス ドイツ連邦共和国、デー 5546 ビュー デスハイム、アム・クレーベルク 4 (72)発明者 ヨアヒム・フォン・シュナーケンブルク ドイツ連邦共和国、デー 5533 ヒレス ハイム、ローゼンヴェーク 7 (72)発明者 ディートマー・ツェブロフスキ ドイツ連邦共和国、デー 4172 シュト レーレン‐ヘーロンゲン 2、ケチリー レンヴェーク 14 (72)発明者 ペーター・シュタッドラー ドイツ連邦共和国、デー 5902 ネトフ ェン 2、アイヒェンドルフシュトラー セ 3 (72)発明者 リュディガー・ヴィンターハーガー ドイツ連邦共和国、デー 5905 フロイ デンベルク、レーベルクシュトラーセ 24 (56)参考文献 特開 昭62−33045(JP,A) 特開 昭62−267048(JP,A) 特開 昭62−99016(JP,A) 特開 昭62−89551(JP,A) 特開 昭62−89550(JP,A) 特開 昭62−33045(JP,A) 特開 昭55−45569(JP,A) 特開 平2−192860(JP,A) 実開 平2−93045(JP,U) 西独国特許出願公開2658242(DE, A1) 西独国特許出願公開1758856(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/04 114 B22D 11/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金型及び所属の連鋳材引出し装置
    を有するタンディッシュを具備し、連鋳材引出し装置は
    個々の連鋳材を引っ張り運動及び反動運動により金型か
    ら搬出し、連鋳材は連鋳材引出し装置内で個々に締付け
    られる、鉄鋼材料から連鋳材を製造するための多重水平
    連鋳機を作動する方法において、金型の故障の際には、
    その金型内の連鋳材が連鋳材引出し装置内の所属締付け
    装置の作動により、少なくとも1つの反動運動の際に、
    2つの締付け装置のうちの1つに力結合で接続され、連
    鋳材を搬出する第2の締付け装置は引出し行程の間に連
    鋳材から解放されていることを特徴とする多重水平連鋳
    機を作動する方法。
  2. 【請求項2】 複数の金型(42、43、45)及び所
    属の連鋳材引出し装置(50)を有するタンディッシュ
    (10)から成る、請求項1の方法を実施するための多
    重水平連鋳機において、製造する連鋳材の数に対応する
    数だけタンディッシュ(10)の側壁(11)の中に配
    置されているノズル開口(14)がタンディッシュ(1
    0)に設けられ、各ノズル開口(14)に1つの金型
    (42、43、45)が割当られ、金型(42、43、
    45)が金型ブロック(40)に統合されて金型ブロッ
    ク(40)のケーシング(41)の凹部の中に配置さ
    れ、ケーシング(41)の凹部の軸(49)がタンディ
    ッシュ(10)のノズル開口(14)の軸(15)と一
    致することを特徴とする多重水平連鋳機。
  3. 【請求項3】 金型が公知の方法で流し込み側では銅部
    分(42)から成り黒鉛部分(43)が銅部分(42)
    に後続し、黒鉛部分(43)は金属ジャケット(43
    a)により包囲され、銅部分(42)及び黒鉛部分(4
    3)は共働して連鋳材(30)のための成形中空室を形
    成し、銅部分(42)及び黒鉛部分(43)は金属ジャ
    ケット(43a)と共働して金型ケーシング(45)に
    より1つの間隙を残して包囲され、間隙は孔(47、4
    7a)を介して金型ブロック(40)のケーシング(4
    1)の中のチャネル(46、46a)に接続され、チャ
    ネル(46、46a)は冷却媒体供給及び排出のための
    接続用短管(44)に接続されていることを特徴とする
    請求項2に記載の多重水平連鋳機。
  4. 【請求項4】 金型の銅部分(42)が流し込み側でケ
    ーシング(41)に接続され、金型出口では、フランジ
    リング(48)の中の又はケーシング(41)の凹部の
    中に挿入されている密封リング(48a)により、金属
    ジャケット(43)がフランジリング(48)に接続さ
    れていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の多重水平連鋳機。
  5. 【請求項5】 ケーシング(41)が適切な締付け手段
    によりタンディッシュ(10)に公知の方法で固定さ
    れ、内方へ延びているフランジを有するリング(17)
    によりケーシング(41)の端面に保持されている湯道
    れんが(16)を介して、タンディッシュ(10)のノ
    ズル開口(14)にケーシング(41)が接続され、湯
    道れんが(16)が一方の側でタンディッシュ(10)
    の側壁に対して耐火材(19)により密封され、かつ湯
    道れんが(16)は反対側で金型の銅部分(42)の入
    口領域内の例えば窒化ホウ素製等の押し当てリング(1
    8)に当接し、タンディッシュ(10)のノズル開口
    (14)の軸(15)がケーシング(41)内の凹部の
    軸(49)及び湯道れんが(16)の軸(16a)と一
    致することを特徴とする請求項2から請求項4のうちの
    いずれか1つの請求項に記載の多重水平連鋳機。
  6. 【請求項6】 複数の金型(42、43、45)及び所
    属の連鋳材引出し装置(50)を有するタンディッシュ
    (10)から成る請求項1に記載の方法を実施するため
    の多重水平連鋳機において、すべての連鋳材(30)に
    共通の下部締付けプレート(58)を1つと締付けシリ
    ンダ(53)に固定されかつこれにより制御可能な上部
    締付けプレート(60)を各連鋳材に対して1つ連鋳材
    引出し装置(50)が有することと、下部及び上部の締
    付けプレート(58、60)が締付けシリンダ(53)
    も含めて引っ張り枠(52)の中に支承され、連鋳材
    (30)の軸方向での引っ張り枠(52)の運動のため
    の駆動手段(54)が引っ張り枠(52)に配置され、
    締付けシリンダ(53)の軸がノズル開口(14)の軸
    (15)を切るように、上部締付けプレート(60)又
    は締付けシリンダ(53)が引っ張り枠(52)の中に
    配置されていることを特徴とする多重水平連鋳機。
  7. 【請求項7】 基礎枠(51)が基礎プレート(62)
    から成り、基礎プレート(62)の上に引っ張りシリン
    ダ(54)が固定され、引っ張りシリンダ(54)の上
    かつ側方に、連鋳材(30)の軸に平行に走行する案内
    線路(63)が配置され、互いに間隔をおいて位置する
    それぞれ2つのころがり軸受(57)を案内線路(6
    3)が収容し、ころがり軸受(57)の間に引っ張り枠
    (52)の末広状(56)のカラーが線形移動可能で係
    合することを特徴とする請求項6に記載の多重水平連鋳
    機。
  8. 【請求項8】 引っ張り枠(52)の下にかつ中央に配
    置されている連行部材(55)を介して引っ張り枠(5
    2)が引っ張りシリンダ(54)のピストン棒に接続さ
    れていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載
    の多重水平連鋳機。
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