JP3139660U - 流体活性装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 磁力作用により例えば自動車用の燃料の燃費の大幅な低減を図ると共にCO2やNOx等の不良ガスを低減でき、構造簡単でコンパクトにまとめられ、メンテナンスフリでランニングコストのかからない流体活性装置を提供する。
【解決手段】 燃料の通過する通路5を挟んで互いに異極の極面を露出する一対の磁石1a,1bを相対向して配置しこの露出面を除くすべての外面を鉄鋼板2a,2bにより被包する。また、これ等全体を樹脂製のカバー3a,3bによって被包する。燃料は通路5を通過する際に「MHD理論」による磁力作用を受けて完全燃焼し得るものとなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 燃料の通過する通路5を挟んで互いに異極の極面を露出する一対の磁石1a,1bを相対向して配置しこの露出面を除くすべての外面を鉄鋼板2a,2bにより被包する。また、これ等全体を樹脂製のカバー3a,3bによって被包する。燃料は通路5を通過する際に「MHD理論」による磁力作用を受けて完全燃焼し得るものとなる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、磁力により流体時に燃料の活性化を図り、燃費の低減、CO2やNOxやPM等の削減ができ、メンテナンスフリ,ランニングコスト不要で夏場等の高温環境においても機能低下のない流体活性装置に関する。
流体、特に燃料の燃費の低減を図るための燃料活性装置としては従来より各種のものが採用され、例えば、「特許文献1」,「特許文献2」等が挙げられる。
特開2003−74424号(図1)
特開平6−271870号(図1)
前記の「特許文献1」や「特許文献2」の燃料活性装置は夫々特徴を有し、燃費の改良に有効なものであるが、その構成としては磁石とセラミックスを用いるものであり、磁力も低く、後に説明する本考案の流体活性装置とは構成や効果において大きく相異するものである。また、その他の装置においても、本考案のように磁力が高く、メンテナンスフリである高温環境においても使用できる装置は見当らない。
図6に示すように、本考案のような流体活性装置を使用しない場合では燃料と空気との交わり具合が図示のように悪く、結果として点火時において過熱や燃えカスが生じエネルギーのロス、パワーのロス、燃料の悪化、排気ガスによるメンテナンス頻度の上昇等の不具合が生ずる。
これに対し本考案の流体活性装置を使用した場合には図5に示すように燃料と空気とが完全に混ざり合って過剰空気の減少、利用可能な化学エネルギーの利用、回復燃料、経費の削減、燃料効率の向上、クリーンな排気、ススやスラッジの減少、メンテナンスやトラブル減少等の大きな効果が生ずる。
これに対し本考案の流体活性装置を使用した場合には図5に示すように燃料と空気とが完全に混ざり合って過剰空気の減少、利用可能な化学エネルギーの利用、回復燃料、経費の削減、燃料効率の向上、クリーンな排気、ススやスラッジの減少、メンテナンスやトラブル減少等の大きな効果が生ずる。
以上のような効果が生ずる本考案の流体活性装置は基本的には公知のMHD理論に基づいて研究されたものである。
MHD理論(Magnet Hydro Dynamics 理論)とは二極間の磁場の中を電気伝導度を持った流体が一定以上の流速で磁場に直角に横切るとき、電子励起作業が起こり、エネルギーが発生すると言う理論であり、マイケル・ファラデーによるものである。
MHD理論(Magnet Hydro Dynamics 理論)とは二極間の磁場の中を電気伝導度を持った流体が一定以上の流速で磁場に直角に横切るとき、電子励起作業が起こり、エネルギーが発生すると言う理論であり、マイケル・ファラデーによるものである。
既存の流体活性装置においても以上のMHD理論をベースにしたものが殆どであるが、構造がコンパクトであり、メンテナンスフリであり、燃費向上や二酸化炭素の低減や高温環境に十分対応できるものは見当らない。
本考案は、以上の事情に鑑みて考案されたものであり、燃費の低減、CO1,CO2,NOx,PM等の削減、メンテナンスフリ、ランニングコスト不要で高温環境に対応可能な流体活性装置を提供することを目的とする。
本考案は、以上の目的を達成するために、請求項1の考案は、処理流体の流れる通路を挟んで極面を露出し互いに異極部を相対向して配置される一対の磁石と、露出極面以外の前記磁石の外面を覆い前記磁石を保持する鉄鋼板と、前記通路を除き前記鉄鋼板の外面を被包する非磁性のカバーとからなることを特徴とする。
また、請求項2の考案は、前記流体が燃料であることを特徴とする。
また、請求項3の考案は、前記磁石が、前記流体の流れ方向に複数個配置され、隣接する磁石はその露出する極面の磁極が互いに相異するものからなることを特徴とする。
また、請求項4の考案は、前記磁石が、サマリウム,コバルト,ネオジウムを中心素材として焼結して磁気回路を形成し、中心磁場が12,000G(1.2テスラー)を有し、耐熱温度が300℃でキューリー点が830℃のものからなることを特徴とする。
本考案の請求項1の流体活性装置によれば、その全体構造が磁石と鉄鋼板とカバーとからなり、全体の構成要素が少なく、単純な構造からなり、コンパクトにまとめられ、任意の場所に容易に設置することが可能である。また、カバーにより、ほぼ完全に覆われており、使用時における磁気洩れがほぼ完全に防止される。
本考案の請求項2の流体活性装置によれば、使用される流体が自動車等に使用される燃料の場合、その燃費の低減が大幅にできると共に不良ガスの発生が大幅になくなり、クリーンな環境と経済性の大幅な向上ができる。なお、流体は燃料に限定するものではなく広い範囲に適用されることは勿論である。
本考案の請求項3の流体活性装置によれば、磁石を流体の流れ方向に複数個配置することにより、一層大きな効果を上げることができる。
本考案の請求項4の流体活性装置によれば、磁石としてはその素材は特別のものではなく、比較的安価に製作可能であり、特徴の磁気回路(ノウハウである)の形成により極めて強力な磁場が形成され、かつ耐熱温度もキューリー点も極めて高く、ほぼすべての場所に適用可能であり、大幅の効果を維持することができる。
以下、本考案の流体活性装置の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1は本考案の流体活性装置100の1つの実施例を示す。図示のように流体活性装置100は、磁石1と、これを囲む鉄鋼板2と、全体を被包するカバー3とからなる。本実施例の場合、磁石1は一対のものからなり、説明の都合上、図示の上方側の磁石1を磁石1aとし、下側の磁石1を磁石1bとする。また、磁石1a,1bに関連する鉄鋼板2及びカバー3を2a,2b及び3a,3bとする。
磁石1a,1bは、サマリウム,コバルト,ネオジウムを中心素材とし、特殊な磁気回路を形成すべく焼結したものであり、その内容についてはノウハウ的なものでありここでは開示しない。なお、その性能としては12,000 (1.2テスラー)の中心磁場を有するものであり、耐熱温度は300℃でありキューリー点(磁性体が磁性を失う温度)が830℃のものからなる。磁石1a,1bは流体、本実施例では燃料4の通過する通路5の分だけ離れた位置に配置される。また、磁石1aは露出している極面がN極(N)であり、磁石1bは露出している極面がS極(S)のものからなる。当然ながら磁石1aの露出側と反対の極面はS極(S)であり、磁石1bの反対の極面はN極(N)となる。
鉄鋼板2a,2bは図示のように夫々の磁石1a,1bの露出されている極面以外の全面をほぼ被包する状態に配置され図略の手段により磁石1a,1bを定位置に保持するように配置される。
カバー3a,3bは、夫々の磁石1a,1b及び鉄鋼板2aと磁石1b及び鉄鋼板2bを通路5の部分を残してすっぽりと被包するものからなり、磁力の外部への洩れを防止するために例えば樹脂材から本実施例では形成されるが、樹脂材に限定するものではない。
図2は図1の外観を示す模式的斜視図である。
図2は図1の外観を示す模式的斜視図である。
次に、図1,図2に示す流体活性装置100の磁力作用を説明する。図1に示すように、磁力1aを被包する鉄鋼板2bは磁石1aのS極に接しているため露出側にはS極が形成される。一方、磁石1bを被包する鉄鋼板2bは磁石1bのN極に接しているため露出側にはN極が形成される。以上により、磁力線は磁石1aから磁石1b側に向かって流れると共に、鉄鋼板2bから鉄鋼板2aに向かって流れる。よって磁力線は燃料4に磁力を付加しながら内部で循環する。このため、磁力線の外部への洩れはなくすべてが燃料4に作用することになる。また、前記のようにカバー3a,3bにより外部洩れは完全に防止される。
以上の磁力線はすべて燃料4の通行方向に対して直角に作用するため、前記の「MHD理論」に基づく磁力作用が燃料4に作用することになる。
燃料の分子は流体活性装置100を通過した時に燃料中のイオンを発生させ、また、炭素イオン結合を円滑にする。水素イオンは静電気のような働きをし、酸素との結合を容易にする。更に、燃料のクラスタ自体が小さくなり、表面張力への変化を起こし電子スピン(ローレンソ力)の働きで燃料分子(炭素結合分子集団)を整列させる。これ等は燃料の助けとなり、燃料と酸素との結合スピード,結合力を高め、その結果空気比を下げることができる。空気比を絞れることは冷却作用を減らし、更なる効率向上を図ることができる。過剰空気は排気ガス中の二酸化炭素濃度を下げて行き、燃料効率が上り、出力の向上や燃費の削除ができる。燃費がよくなることにより総排気量自体を減らすことができる。
通常夏場のエンジンルームは85℃〜95℃と大変な高温になり通常の磁気回路は特性を失う。しかし、流体活性装置100は耐熱温度特性は300℃で、キューリー点(磁性体が磁性を失う温度)は830℃の磁気回路を使用しており、特性を維持することができる(エンジン部位は125℃〜130℃にもなる)。そして、燃焼が完全燃焼するので火力が増し、燃費の節約が出来る。また、着火部にカーボン,タール等が付かず着火ミスが軽減され、燃焼部,排気排煙等の媒やカーボンが取れ、再付着しにくくなる。
燃料供給パイプ配管ラインに外部より取り付ける事により、燃料を活性化し燃焼効率をアップし、排気ガスのCO・CO2・NOx・PMの削減し燃費の改善ができる。
燃料供給パイプ配管ラインに外部より取り付ける事により、燃料を活性化し燃焼効率をアップし、排気ガスのCO・CO2・NOx・PMの削減し燃費の改善ができる。
実施例1の場合、磁石1は一対の磁石1a,1bを用いたものからなる。この磁石の配列は一対のものに限定するものではなく、複数のものを用いることができる。実施例2は二対の磁石群を用いた実施例であるが、勿論本考案はこのものに限定するものではない。
図3に示すように、この流体活性装置100Aは磁石1a,1bの他に磁石1c,1bを燃料4の進行方向に隣接して配置したものからなる。また、鉄鋼板としてはこれ等の磁石1a,1c及び磁石1b,1dを覆う鉄鋼板2A及び2Bからなり、カバーは夫々3A,3Bからなる。この場合、磁石1aと磁石1cとは露出する極面が反対のものからなり、磁石1bと磁石1dも反対のものからなる。
図3に示すように、この流体活性装置100Aは磁石1a,1bの他に磁石1c,1bを燃料4の進行方向に隣接して配置したものからなる。また、鉄鋼板としてはこれ等の磁石1a,1c及び磁石1b,1dを覆う鉄鋼板2A及び2Bからなり、カバーは夫々3A,3Bからなる。この場合、磁石1aと磁石1cとは露出する極面が反対のものからなり、磁石1bと磁石1dも反対のものからなる。
以上により、図3に示すように鉄鋼板2A,2Bの露出面に夫々N極やS極を生じ矢印で示すように磁力線が内部で循環し、燃料4に大きな磁気作用を与えることができる。
次に、本考案の流体活性装置を自動車に適用した場合の燃費の低減効率の一例を説明する。
図4の線図は通常燃費が5.36km/lの自動車(ディーゼル車)に本考案の流体活性装置を適用した例を示す。
この線図は横軸に年月日をとり、縦軸に燃費km/lをとったものである。図示のように常に5.36km/lを上廻り、平均値として6.6km/lとなり、23.1%の燃費の向上ができた。
図4の線図は通常燃費が5.36km/lの自動車(ディーゼル車)に本考案の流体活性装置を適用した例を示す。
この線図は横軸に年月日をとり、縦軸に燃費km/lをとったものである。図示のように常に5.36km/lを上廻り、平均値として6.6km/lとなり、23.1%の燃費の向上ができた。
本考案の流体活性装置は以上の説明の如き構造、作用、効果を有するものであるが、流体活性装置は以上の実施例に限定するものではなく、同一技術的範疇のものが適用されることは勿論である。
本考案の流体活性装置は自動車(ガソリン車,ディーゼル車)に適用されることは勿論であるが、その他の燃焼機関ボイラー、加熱炉、湯沸かし器、溶解炉、船舶エンジン、LPガス仕様車等に適用され、完全燃焼するので、火力が増し燃費も節約できる。着火部にカーボン、タールが付かず、着火ミスもなくなる。
1 磁石
1a 磁石
1b 磁石
1c 磁石
1d 磁石
2 鉄鋼板
2a 鉄鋼板
2b 鉄鋼板
2A 鉄鋼板
2B 鉄鋼板
3 カバー
3a カバー
3b カバー
3A カバー
3B カバー
4 燃料
5 通路
100 流体活性装置
100A 流体活性装置
1a 磁石
1b 磁石
1c 磁石
1d 磁石
2 鉄鋼板
2a 鉄鋼板
2b 鉄鋼板
2A 鉄鋼板
2B 鉄鋼板
3 カバー
3a カバー
3b カバー
3A カバー
3B カバー
4 燃料
5 通路
100 流体活性装置
100A 流体活性装置
Claims (4)
- 処理流体の流れる通路を挟んで極面を露出し互いに異極部を相対向して配置される一対の磁石と、露出極面以外の前記磁石の外面を覆い前記磁石を保持する鉄鋼板と、前記通路を除き前記鉄鋼板の外面を被包する非磁性のカバーとからなることを特徴とする流体活性装置。
- 前記流体が燃料であることを特徴とする請求項1に記載の流体活性装置。
- 前記磁石が、前記流体の流れ方向に複数個配置され、隣接する磁石はその露出する極面の磁極が互いに相異するものからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体活性装置。
- 前記磁石が、サマリウム,コバルト,ネオジウムを中心素材として焼結して磁気回路を形成し、中心磁場が12,000G(1.2テスラー)を有し、耐熱温度が300℃でキューリー点が830℃のものからなることを特徴とする請求項1乃至3に記載の流体活性装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008297U JP3139660U (ja) | 2007-10-29 | 2007-10-29 | 流体活性装置 |
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JP2007008297U JP3139660U (ja) | 2007-10-29 | 2007-10-29 | 流体活性装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014513762A (ja) * | 2011-04-19 | 2014-06-05 | チタノ エッセ・エレ・エレ | 内燃機関の最適化方法 |
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2007
- 2007-10-29 JP JP2007008297U patent/JP3139660U/ja not_active Expired - Fee Related
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