JP3139540B2 - 光スイッチ網 - Google Patents

光スイッチ網

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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの相
互結合網や光交換機等に用いられる光スイッチ網に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光スイッチを用いて光信号を切り換える
光スイッチ網は、従来の電気のネットワークでは実現不
可能な大容量のネットワークを実現する手段として期待
されている。現在までにニオブ酸リチウムで作成された
方向性結合器型光クロスバ・スイッチ、マッハツェンダ
型光クロスバ・スイッチや、半導体光増幅器をゲート・
スイッチとして用いたスプリッタ/コンバイナ型光クロ
スバ・スイッチ等が考案されており、これらを使った光
スイッチ網に関しても様々な構成のものが提案されてい
る。
【0003】例えば、前野らは並列コンピュータの相互
結合網への応用をねらい、半導体光増幅器をゲート・ス
イッチとして使用するスプリッタ/コンバイナ型光クロ
スバ・スイッチを用いた光スイッチ網を提案している
(前野他、電子情報通信学会1996年総合大会、SB
−9−5)。ここで、図43に第1の従来例として前野
らが提案している方式の4×4光スイッチ網の構成図を
示す。この光スイッチ網は、複数のFIFO(Firs
t In First Out)メモリ9、複数の光送
信器1、光クロスバ・スイッチ3、及び、複数の光受信
器8からなる。尚、ここでは、説明を簡略化するため
に、メモリ9、光送信器1、及び、光受信器8の添字を
省略している。
【0004】図44は、図43に示された光クロスバ・
スイッチ3の構成図である。光クロスバ・スイッチ3
は、半導体基板上に構成された入力導波路20、光分波
器21、半導体光増幅器23、光合波器27、出力導波
路26からなる。図43に示された光送信器1及び光受
信器8は、それぞれ、図44の入力導波路20及び出力
導波路26に、結合される。また、図44に示された半
導体光増幅器23は、電流を流したときはオン、流さな
いときはオフとなる光ゲート・スイッチとして動作し、
例えば、半導体光増幅器23−0をオンにすると入力導
波路20−0と出力導波路26−0とが接続される。
【0005】ところが、例えば、図43に示された送信
ノードt0と送信ノードt1とが同時に受信ノードr2
にパケットを送ろうとする場合を考えると、半導体光増
幅器23−2と半導体光増幅器23−6とが同時にオン
になり、出力導波路26−2において2つの光信号が衝
突する。そこで、光送信器1の前段のFIFOメモリ9
でパケットを一時保持し、FIFOメモリ9−0とFI
FOメモリ9−1との間で調停を行い、調停に勝った方
が光送信器1からパケットを送信している間、負けた方
は待機することになる。
【0006】また、波長多重を用いて1ポートあたりの
伝送容量を増やした光スイッチ網も提案されている(石
田他、電子情報通信学会1996年通信ソサイエティ大
会、B−1072)。図4に示す第2の従来例は、1ポ
ートあたり4波長を多重することにより伝送容量を4倍
に増やした4×4光スイッチ網である。今、光クロスバ
・スイッチ3により光ファイバ10−0と光ファイバ1
1−1が接続されているとする。送信ノードt0から入
力された4ビット幅のパケットはFIFOメモリ9−0
に一時格納された後、それぞれ異なる波長λ0〜λ3が
割り当てられている4個の光送信器1−0〜1−3で光
信号に変換される。この光信号は光波長合波器28−0
により波長多重された後、光ファイバ10−0を経て光
クロスバ・スイッチ3に入力され、光ファイバ11−1
を経て光波長分波器7−1に入力される。光波長分波器
7−1に入力された波長多重光信号は波長毎に分波さ
れ、光受信器8−4〜8−7において4ビット幅の電気
信号に復元される。
【0007】この光スイッチ網においても、例えば送信
ノードt0と送信ノードt1とが同時に受信ノードr2
にパケットを送ると衝突が発生するので、FIFOメモ
リ9−0とFIFOメモリ9−1との間で予め調停を行
う必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】第1、第2の従来例の
光スイッチ網は、いずれも送信ノード側のFIFOメモ
リ9、すなわち入力バッファの間で調停を行う入力バッ
ファ型スイッチ網である。したがって、スループットが
入力バッファ型スイッチ網の理論限界値58.6%を越
えることが出来ないという問題がある(例えば、ATM
詳解 新世代通信網構築技術、マーチン・ドゥ・プライ
カー著、松島栄樹訳、プレンティスホール出版、pp.
178−187)。入力バッファ型スイッチ網では、あ
る入力バッファの先頭のパケットが調停に負けると、2
番目のパケットを送信することが出来ない。したがって
例え2番目のパケットが他の送信ノードと競合を起こさ
ないものであっても先頭のパケットが送信されるまで待
つことになり、スループットの限界が生じる。
【0009】また、第1、第2の従来例で使用されてい
る半導体光増幅器を光ゲート・スイッチとして用いた光
クロスバ・スイッチは、入出力ポート数の2乗個の半導
体光増幅器を必要とするため、スイッチの規模が大きく
なると、コストが急激に増大するとともに、実装が非常
に困難になるという重大な問題が生じる。例えば4×4
光クロスバ・スイッチでは16個の半導体光増幅器しか
必要としないが、16×16光クロスバ・スイッチでは
256個、64×64光クロスバ・スイッチでは409
6個の半導体光増幅器を必要とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の実施態様
は、送信光波長としてa個(aは2以上の整数、以下同
じ)の波長を有し、各々異なる波長の光信号を送信する
a個の光送信器と、前記a個の光送信器から送信された
光信号を入力とし、異なる入力ポートから入力された複
数の光信号を同一の出力ポートから同時に出力すること
が可能なa×a光クロスバ・スイッチと、前記a×a光
クロスバ・スイッチから出力された光信号を入力とし、
該光信号を波長毎に分波してa個の出力ポートから出力
するa個の光波長分波器と、前記光波長分波器から出力
された光信号を受信し、電気信号に変換して出力するa
個の光受信器と、前記光受信器から出力された電気信
号を記憶し、要求に応じて出力するa個の記憶素子と
からなる光スイッチ網である。
【0011】本発明の第2の実施態様は、送信光波長と
してa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長を有
し、各々異なる波長の光信号を送信するa個の光送信器
からなるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の光送信
器群と、前記光送信器群の1個から送信されたa個の光
信号を入力とし、該光信号を合波して出力するb個の光
合波器と、前記b個の光合波器の各々から出力されたb
個の光信号を入力とし、任意の入力ポートから入力され
た光信号を複数の出力ポートから同時に出力することが
可能なb×ab光クロスバ・スイッチと、前記b×ab
光クロスバ・スイッチから出力された光信号を入力と
し、該光信号から任意の1波長の光信号を選択して出力
するab個の光波長セレクタと、前記光波長セレクタか
ら出力された光信号を受信し、電気信号に変換して出力
するab個の光受信器とからなる光スイッチ網である。
【0012】本発明の第3の実施態様は、送信光波長と
してa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長を有
し、各々異なる波長の光信号を送信するa個の光送信器
からなるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の光送信
器群と、前記光送信器群の1個から送信されたa個の光
信号を入力とし、該光信号を合波してa個の出力ポート
から出力するb個の光合分波器と、前記b個の光合分波
器の各々から出力されたb個の光信号を入力とし、任意
の入力ポートから入力された光信号を複数の出力ポート
から同時に出力することが可能なa個のb×b光クロス
バ・スイッチと、前記b×b光クロスバ・スイッチから
出力された光信号を入力とし、該光信号から任意の1波
長の光信号を選択して出力するab個の光波長セレクタ
と、前記光波長セレクタから出力された光信号を受信
し、電気信号に変換して出力するab個の光受信器とか
らなる光スイッチ網である。
【0013】本発明の第4の実施態様は、送信光波長と
してa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長を有
し、各々異なる波長の光信号を送信するa個の光送信器
からなるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の光送信
器群と、前記光送信器群の1個から送信されたa個の光
信号を入力とし、異なる入力ポートから入力された複数
の光信号を同一の出力ポートから同時に出力することが
可能なb個のa×a光クロスバ・スイッチと、前記b個
のa×a光クロスバ・スイッチの各々から出力されたb
個の光信号を入力とし、任意の入力ポートから入力され
た光信号を複数の出力ポートから同時に出力することが
可能なa個のb×b光クロスバ・スイッチと、前記b×
b光クロスバ・スイッチから出力された光信号を入力と
し、該光信号から任意の1波長の光信号を選択して出力
するab個の光波長セレクタと、前記光波長セレクタか
ら出力された光信号を受信し、電気信号に変換して出力
するab個の光受信器とからなる光スイッチ網である。
【0014】本発明の第5の実施態様は、送信光波長と
してab個(a、bは2以上の整数、以下同じ)の波長
を有し、各々異なる波長の光信号を送信するab個の光
送信器と、前記ab個の光送信器をa個ずつb個の光送
信器群に分割するとき、前記光送信器群の1個から送信
されたa個の光信号を入力とし、該光信号を合波して出
力するb個の光合波器と、前記b個の光合波器の各々か
ら出力されたb個の光信号を入力とし、異なる入力ポー
トから入力された複数の光信号を同一の出力ポートから
同時に出力することが可能で、かつ、任意の入力ポート
から入力された光信号を複数の出力ポートから同時に出
力することが可能なb×ab光クロスバ・スイッチと、
前記b×ab光クロスバ・スイッチから出力された光信
号を入力とし、該光信号を波長毎に分波してab個の出
力ポートから出力するab個の光波長分波器と、前記光
波長分波器から出力された光信号を受信し、電気信号に
変換して出力するa22個の光受信器と、前記光受信器
から出力された電気信号を記憶し、要求に応じて出力す
るa22個の記憶素子とからなる光スイッチ網である。
【0015】本発明の第6の実施態様は、送信光波長と
してab個(a、bは2以上の整数、以下同じ)の波長
を有し、各々異なる波長の光信号を送信するab個の光
送信器と、前記ab個の光送信器をa個ずつb個の光送
信器群に分割するとき、前記光送信器群の1個から送信
されたa個の光信号を入力とし、該光信号を合波してa
個の出力ポートから出力するb個の光合分波器と、前記
b個の光合分波器の各々から出力されたb個の光信号を
入力とし、異なる入力ポートから入力された複数の光信
号を同一の出力ポートから同時に出力することが可能
で、かつ、任意の入力ポートから入力された光信号を複
数の出力ポートから同時に出力することが可能なa個の
b×b光クロスバ・スイッチと、前記b×b光クロスバ
・スイッチから出力された光信号を入力とし、該光信号
を波長毎に分波してab個の出力ポートから出力するa
b個の光波長分波器と、前記光波長分波器から出力され
た光信号を受信し、電気信号に変換して出力するa22
個の光受信器と、前記光受信器から出力された電気信号
を記憶し、要求に応じて出力するa22個の記憶素子と
からなる光スイッチ網である。
【0016】本発明の第7の実施態様は、送信光波長と
してab個(a、bは2以上の整数、以下同じ)の波長
を有し、各々異なる波長の光信号を送信するab個の光
送信器と、前記ab個の光送信器をa個ずつb個の光送
信器群に分割するとき、前記光送信器群の1個から送信
されたa個の光信号を入力とし、異なる入力ポートから
入力された複数の光信号を同一の出力ポートから同時に
出力することが可能なb個のa×a光クロスバ・スイッ
チと、前記b個のa×a光クロスバ・スイッチの各々か
ら出力されたb個の光信号を入力とし、異なる入力ポー
トから入力された複数の光信号を同一の出力ポートから
同時に出力することが可能で、かつ、任意の入力ポート
から入力された光信号を複数の出力ポートから同時に出
力することが可能なa個のb×b光クロスバ・スイッチ
と、前記b×b光クロスバ・スイッチから出力された光
信号を入力とし、該光信号を波長毎に分波してab個の
出力ポートから出力するab個の光波長分波器と、前記
光波長分波器から出力された光信号を受信し、電気信号
に変換して出力するa22個の光受信器と、前記光受信
器から出力された電気信号を記憶し、要求に応じて出力
するa22個の記憶素子とからなる光スイッチ網であ
る。
【0017】本発明の第8の実施態様は、送信光波長群
としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長から
なるa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長群を有
し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信するa個
の波長多重光送信器からなるb個(bは2以上の整数、
以下同じ)の波長多重光送信器群と、前記波長多重光送
信器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号を入
力とし、該波長多重光信号を合波して出力するb個の光
合波器と、前記b個の光合波器の各々から出力されたb
個の波長多重光信号を入力とし、任意の入力ポートから
入力された波長多重光信号を複数の出力ポートから同時
に出力することが可能なb×ab光クロスバ・スイッチ
と、前記b×ab光クロスバ・スイッチから出力された
波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号から任意
の1波長群の波長多重光信号を選択し、これを波長毎に
分波してc個の出力ポートから出力するab個の光波長
セレクタと、前記光波長セレクタから出力された光信号
を受信し、電気信号に変換して出力するabc個の光受
信器とからなる光スイッチ網である。
【0018】本発明の第9の実施態様は、送信光波長群
としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長から
なるa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長群を有
し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信するa個
の波長多重光送信器からなるb個(bは2以上の整数、
以下同じ)の波長多重光送信器群と、前記波長多重光送
信器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号を入
力とし、該波長多重光信号を合波してa個の出力ポート
から出力するb個の光合分波器と、前記b個の光合分波
器の各々から出力されたb個の波長多重光信号を入力と
し、任意の入力ポートから入力された波長多重光信号を
複数の出力ポートから同時に出力することが可能なa個
のb×b光クロスバ・スイッチと、前記b×b光クロス
バ・スイッチから出力された波長多重光信号を入力と
し、該波長多重光信号から任意の1波長群の波長多重光
信号を選択し、これを波長毎に分波してc個の出力ポー
トから出力するab個の光波長セレクタと、前記光波長
セレクタから出力された光信号を受信し、電気信号に変
換して出力するabc個の光受信器とからなる光スイッ
チ網である。
【0019】本発明の第10の実施態様は、送信光波長
群としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長か
らなるa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長群を
有し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信するa
個の波長多重光送信器からなるb個(bは2以上の整
数、以下同じ)の波長多重光送信器群と、前記波長多重
光送信器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号
を入力とし、異なる入力ポートから入力された複数の波
長多重光信号を同一の出力ポートから同時に出力するこ
とが可能なb個のa×a光クロスバ・スイッチと、前記
b個のa×a光クロスバ・スイッチの各々から出力され
たb個の波長多重光信号を入力とし、任意の入力ポート
から入力された波長多重光信号を複数の出力ポートから
同時に出力することが可能なa個のb×b光クロスバ・
スイッチと、前記b×b光クロスバ・スイッチから出力
された波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号か
ら任意の1波長群の波長多重光信号を選択し、これを波
長毎に分波してc個の出力ポートから出力するab個の
光波長セレクタと、前記光波長セレクタから出力された
光信号を受信し、電気信号に変換して出力するabc個
の光受信器とからなる光スイッチ網である。
【0020】本発明の第11の実施態様は、送信光波長
群としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長か
らなるab個(a、bは2以上の整数、以下同じ)の波
長群を有し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信
するab個の波長多重光送信器と、前記ab個の波長多
重光送信器をa個ずつb個の波長多重光送信器群に分割
するとき、前記波長多重光送信器群の1個から送信され
たa個の波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号
を合波して出力するb個の光合波器と、前記b個の光合
波器の各々から出力されたb個の波長多重光信号を入力
とし、異なる入力ポートから入力された複数の波長多重
光信号を同一の出力ポートから同時に出力することが可
能で、かつ、任意の入力ポートから入力された波長多重
光信号を複数の出力ポートから同時に出力することが可
能なb×ab光クロスバ・スイッチと、前記b×ab光
クロスバ・スイッチから出力された波長多重光信号を入
力とし、該波長多重光信号を波長毎に分波してabc個
の出力ポートから出力するab個の光波長分波器と、前
記光波長分波器から出力された光信号を受信し、電気信
号に変換して出力するa22c個の光受信器と、前記光
受信器から出力された電気信号を記憶し、要求に応じて
出力するa22c個の記憶素子とからなる光スイッチ網
である。
【0021】本発明の第12の実施態様は、送信光波長
群としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長か
らなるab個(a、bは2以上の整数、以下同じ)の波
長群を有し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信
するab個の波長多重光送信器と、前記ab個の波長多
重光送信器をa個ずつb個の波長多重光送信器群に分割
するとき、前記波長多重光送信器群の1個から送信され
たa個の波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号
を合波してa個の出力ポートから出力するb個の光合分
波器と、前記b個の光合分波器の各々から出力されたb
個の波長多重光信号を入力とし、異なる入力ポートから
入力された複数の波長多重光信号を同一の出力ポートか
ら同時に出力することが可能で、かつ、任意の入力ポー
トから入力された波長多重光信号を複数の出力ポートか
ら同時に出力することが可能なa個のb×b光クロスバ
・スイッチと、前記b×b光クロスバ・スイッチから出
力された波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号
を波長毎に分波してabc個の出力ポートから出力する
ab個の光波長分波器と、前記光波長分波器から出力さ
れた光信号を受信し、電気信号に変換して出力するa2
2c個の光受信器と、前記光受信器から出力された電
気信号を記憶し、要求に応じて出力するa22c個の記
憶素子とからなる光スイッチ網である。
【0022】本発明の第13の実施態様は、送信光波長
群としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長か
らなるab個(a、bは2以上の整数、以下同じ)の波
長群を有し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信
するab個の波長多重光送信器と、前記ab個の波長多
重光送信器をa個ずつb個の波長多重光送信器群に分割
するとき、前記波長多重光送信器群の1個から送信され
たa個の波長多重光信号を入力とし、異なる入力ポート
から入力された複数の波長多重光信号を同一の出力ポー
トから同時に出力することが可能なb個のa×a光クロ
スバ・スイッチと、前記b個のa×a光クロスバ・スイ
ッチの各々から出力されたb個の波長多重光信号を入力
とし、異なる入力ポートから入力された複数の波長多重
光信号を同一の出力ポートから同時に出力することが可
能で、かつ、任意の入力ポートから入力された波長多重
光信号を複数の出力ポートから同時に出力することが可
能なa個のb×b光クロスバ・スイッチと、前記b×b
光クロスバ・スイッチから出力された波長多重光信号を
入力とし、該波長多重光信号を波長毎に分波してabc
個の出力ポートから出力するab個の光波長分波器と、
前記光波長分波器から出力された光信号を受信し、電気
信号に変換して出力するa22c個の光受信器と、前記
光受信器から出力された電気信号を記憶し、要求に応じ
て出力するa22c個の記憶素子とからなる光スイッチ
網である。
【0023】本発明の第14の実施態様は、送信光波長
としてa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長を有
し、各々異なる波長の光信号を送信するa個の光送信器
からなるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の光送信
器群と、該光送信器群の1個から送信されたa個の光信
号を入力としこれらを合波した波長多重光信号を出力す
るb個の光合波器と、該b個の光合波器の各々から出力
されたb個の前記波長多重光信号を入力とし該b個の波
長多重光信号のうちの任意の波長多重光信号から任意の
波長の光信号を選択して任意の出力ポートから出力する
b×ab波長選択光クロスバ・スイッチと、該b×ab
波長選択光クロスバ・スイッチから出力された光信号を
受信し電気信号に変換して出力するab個の光受信器と
からなり、かつ、前記b×ab波長選択光クロスバ・ス
イッチが、b個の1×ab光分波器と、該光分波器の出
力ポートに接続されたab2個の光ゲート・スイッチ
と、該光ゲート・スイッチの出力ポートに接続されたa
b個のb×a光波長ルータと、該光波長ルータの出力ポ
ートに接続されたab個のa×1光セレクタとからなる
光スイッチ網である。
【0024】本発明の第15の実施態様は、送信光波長
としてa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長を有
し、各々異なる波長の光信号を送信するa個の光送信器
からなるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の光送信
器群と、該光送信器群の1個から送信されたa個の光信
号を入力としこれらを合波した波長多重光信号をa個の
出力ポートから出力するb個の光合分波器と、該b個の
光合分波器の各々から出力されたb個の前記波長多重光
信号を入力とし該b個の波長多重光信号のうちの任意の
波長多重光信号から任意の波長の光信号を選択して任意
の出力ポートから出力するa個のb×b波長選択光クロ
スバ・スイッチと、該b×b波長選択光クロスバ・スイ
ッチから出力された光信号を受信し電気信号に変換して
出力するab個の光受信器とからなり、かつ、前記b×
b波長選択光クロスバ・スイッチが、b個の1×b光分
波器と、該光分波器の出力ポートに接続されたb2個の
光ゲート・スイッチと、該光ゲート・スイッチの出力ポ
ートに接続されたb個のb×a光波長ルータと、該光波
長ルータの出力ポートに接続されたb個のa×1光セレ
クタとからなる光スイッチ網である。
【0025】本発明の第16の実施態様は、送信光波長
としてa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長を有
し、各々異なる波長の光信号を送信するa個の光送信器
からなるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の光送信
器群と、該光送信器群の1個から送信されたa個の光信
号を入力とし、異なる入力ポートから入力された複数の
光信号を同一の出力ポートから同時に出力することが可
能なb個のa×a光クロスバ・スイッチと、該b個のa
×a光クロスバ・スイッチの各々から出力されたb個の
光信号を入力とし該b個の光信号のうちの任意の光信号
から任意の波長の光信号を選択して任意の出力ポートか
ら出力するa個のb×b波長選択光クロスバ・スイッチ
と、該b×b波長選択光クロスバ・スイッチから出力さ
れた光信号を受信し電気信号に変換して出力するab個
の光受信器とからなり、かつ、前記b×b波長選択光ク
ロスバ・スイッチが、b個の1×b光分波器と、該光分
波器の出力ポートに接続されたb2個の光ゲート・スイ
ッチと、該光ゲート・スイッチの出力ポートに接続され
たb個のb×a光波長ルータと、該光波長ルータの出力
ポートに接続されたb個のa×1光セレクタとからなる
光スイッチ網である。
【0026】発明の第17の実施態様は、送信光波長群
としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長から
なるa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長群を有
し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信するa個
の波長多重光送信器からなるb個(bは2以上の整数、
以下同じ)の波長多重光送信器群と、該波長多重光送信
器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号を入力
としこれらを合波して出力するb個の光合波器と、該b
個の光合波器の各々から出力されたb個の波長多重光信
号を入力とし該b個の波長多重光信号のうちの任意の波
長多重光信号から任意の波長群の波長多重光信号を選択
し、これを波長毎に分波して任意の出力ポートから出力
するb×ab波長選択光クロスバ・スイッチと、該b×
ab波長選択光クロスバ・スイッチから出力された光信
号を受信し、電気信号に変換して出力するabc個の光
受信器とからなり、かつ、前記b×ab波長選択光クロ
スバ・スイッチが、b個の1×ab光分波器と、該光分
波器の出力ポートに接続されたab2個の第1の光ゲー
ト・スイッチと、該第1の光ゲート・スイッチの出力ポ
ートに接続されたab個のb×a光波長ルータと、該光
波長ルータの出力ポートに接続されたa2b個の第2の
光ゲート・スイッチと、該第2の光ゲート・スイッチの
出力ポートに接続されたab個のa×c光波長ルータと
からなる光スイッチ網である。
【0027】本発明の第18の実施態様は、送信光波長
群としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長か
らなるa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長群を
有し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信するa
個の波長多重光送信器からなるb個(bは2以上の整
数、以下同じ)の波長多重光送信器群と、該波長多重光
送信器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号を
入力としこれらを合波してa個の出力ポートから出力す
るb個の光合分波器と、該b個の光合分波器の各々から
出力されたb個の波長多重光信号を入力とし該b個の波
長多重光信号のうちの任意の波長多重光信号から任意の
波長群の波長多重光信号を選択し、これを波長毎に分波
して任意の出力ポートから出力するa個のb×b波長選
択光クロスバ・スイッチと、該b×b波長選択光クロス
バ・スイッチから出力された光信号を受信し、電気信号
に変換して出力するabc個の光受信器とからなり、か
つ、前記b×b波長選択光クロスバ・スイッチが、b個
の1×b光分波器と、該光分波器の出力ポートに接続さ
れたb2個の第1の光ゲート・スイッチと、該第1の光
ゲート・スイッチの出力ポートに接続されたb個のb×
a光波長ルータと、該光波長ルータの出力ポートに接続
されたab個の第2の光ゲート・スイッチと、該第2の
光ゲート・スイッチの出力ポートに接続されたb個のa
×c光波長ルータとからなる光スイッチ網である。
【0028】本発明の第19の実施態様は、送信光波長
群としてc個(cは2以上の整数、以下同じ)の波長か
らなるa個(aは2以上の整数、以下同じ)の波長群を
有し、各々異なる波長群の波長多重光信号を送信するa
個の波長多重光送信器からなるb個(bは2以上の整
数、以下同じ)の波長多重光送信器群と、該波長多重光
送信器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号を
入力とし異なる入力ポートから入力された複数の波長多
重光信号を同一の出力ポートから同時に出力することが
可能なb個のa×a光クロスバ・スイッチと、該b個の
a×a光クロスバ・スイッチの各々から出力されたb個
の波長多重光信号を入力とし該b個の波長多重光信号の
うちの任意の波長多重光信号から任意の波長群の波長多
重光信号を選択し、これを波長毎に分波して任意の出力
ポートから出力するa個のb×b波長選択光クロスバ・
スイッチと、該b×b波長選択光クロスバ・スイッチか
ら出力された光信号を受信し、電気信号に変換して出力
するabc個の光受信器とからなり、かつ、前記b×b
波長選択光クロスバ・スイッチが、b個の1×b光分波
器と、該光分波器の出力ポートに接続されたb2個の第
1の光ゲート・スイッチと、該第1の光ゲート・スイッ
チの出力ポートに接続されたb個のb×a光波長ルータ
と、該光波長ルータの出力ポートに接続されたab個の
第2の光ゲート・スイッチと、該第2の光ゲート・スイ
ッチの出力ポートに接続されたb個のa×c光波長ルー
タとからなる光スイッチ網である。
【0029】本発明の第20の実施態様は、前記a×a
光クロスバ・スイッチが任意の入力ポートから入力され
た光信号を複数の出力ポートから同時に出力することが
可能である上記第1第4、第7、第10、第13、第1
6、及び、第19の実施態様のいずれかの光スイッチ網
である。
【0030】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1に本発明の第1の実施形態における
構成図を示す。ここでは、上記課題を解決しようとする
ための手段の欄に記載された第1の実施態様を具体的に
実施した4×4光スイッチ網が示されており、当該光ス
イッチ網は、4個の光送信器1、1個の4×4の光クロ
スバ・スイッチ2、4個の光波長分波器7、16個の光
受信器8、16個のFIFOメモリ9からなる。
【0031】まず、光クロスバ・スイッチ2の構成と動
作を説明する。光クロスバ・スイッチ2は図2に示すよ
うに半導体基板上に作成された入力導波路20、光分波
器21、導波路22、半導体光増幅器23、導波路2
4、光波長合波器25、出力導波路26からなる。半導
体光増幅器23はバイアス電流が30mAのとき利得が
0dBとなり、バイアス電流が0mAのとき利得が−6
0dBとなる。したがって、半導体光増幅器23はバイ
アス電流が30mAのときオン、バイアス電流が0mA
のときオフとなる光ゲート・スイッチとして動作し、各
々が光クロスバ・スイッチのクロスポイントに対応す
る。光波長合波器25は、図3に示すようなアレイ導波
路回折格子型光波長合波器で、半導体基板上に作成され
た入力導波路30、スラブ導波路31、アレイ導波路回
折格子32、スラブ導波路33、出力導波路34からな
る。光波長合波器25の入力導波路30に入力された光
信号は、スラブ導波路31を経てアレイ導波路回折格子
32を伝搬し、スラブ導波路33において集光される。
集光される位置は光信号の波長と、入力導波路30−0
〜30−3のうちの何れから光信号が入力されたかによ
り異なる。この光波長合波器25では、入力導波路30
−0から入力された波長λ0の光信号と、入力導波路3
0−1から入力された波長λ1の光信号と、入力導波路
30−2から入力された波長λ2の光信号と、入力導波
路30−3から入力された波長λ3の光信号とがスラブ
導波路33において出力導波路34に集光され、出力さ
れる。
【0032】例として、半導体光増幅器23−2と23
−6がオンで、それ以外はオフの場合の光クロスバ・ス
イッチ2の動作を以下に示す。入力導波路20−0に入
力された波長λ0の光信号は光分波器21−0で分波さ
れ、半導体光増幅器23−0〜23−3に入力される。
ここで、半導体光増幅器23−0、23−1、23−3
に入力された光は半導体光増幅器23に吸収されるが、
半導体光増幅器23−2に入力された光だけは半導体光
増幅器23−2を透過して光波長合波器25−2の入力
導波路30−0に入力される。一方、入力導波路20−
1に入力された波長λ1の光信号は、半導体光増幅器2
3−6を透過して光波長合波器25−2の入力導波路3
0−1に入力される。光波長合波器25−2の入力導波
路30−0に入力された波長λ0の光信号と、入力導波
路30−1に入力された波長λ1の光信号とは光波長合
波器25−2で合波されて出力導波路26−2に出力さ
れる。即ちこの場合、入力導波路20−0から入力され
た光信号と、入力導波路20−1から入力された光信号
が出力導波路26−2から同時に出力される。
【0033】もう一つの例として、半導体光増幅器23
−0と23−1がオンで、それ以外はオフの場合の光ク
ロスバ・スイッチ2の動作を以下に示す。入力導波路2
0−0に入力された波長λ0の光信号は光分波器21−
0で分波され、半導体光増幅器23−0〜23−3に入
力される。ここで、半導体光増幅器23−2、23−3
に入力された光は半導体光増幅器23−2、23−3に
吸収されるが、半導体光増幅器23−0、23−1に入
力された光は半導体光増幅器23−0、23−1を透過
して光波長合波器25−0、25−1の入力導波路30
−0に入力され、出力導波路26−0、26−1から出
力される。即ちこの場合、入力導波路20−0から入力
された光信号が、出力導波路26−0と出力導波路26
−1から同時に出力される。
【0034】以上をまとめると、光クロスバ・スイッチ
2は、入力導波路20−0、20−1、20−2、20
−3に波長λ0、λ1、λ2、λ3の信号光が入力され
るとき、任意の複数の入力導波路20から入力された光
信号を、任意の1つの出力導波路26から同時に出力す
ることが可能であり、かつ、任意の1つの入力導波路か
ら入力された光信号を、任意の複数の出力導波路から同
時に出力することが可能である。
【0035】次に、光波長分波器7の構成と動作を説明
する。光波長分波器7は、図4に示すようなアレイ導波
路回折格子型光波長分波器で、半導体基板上に作成され
た入力導波路30、スラブ導波路31、アレイ導波路回
折格子32、スラブ導波路33、出力導波路34からな
る。入力導波路30に入力された光信号はスラブ導波路
31を経てアレイ導波路回折格子32を伝搬し、スラブ
導波路33において集光される。集光される位置は光信
号の波長によって異なり、波長λ0の光信号は出力導波
路34−0に、波長λ1の光信号は出力導波路34−1
に、波長λ2の光信号は出力導波路34−2に、波長λ
3の光信号は出力導波路34−3に集光され、出力され
る。
【0036】以下、図1を用いて本実施形態の動作を説
明する。光送信器1−0〜1−3には、送信波長として
それぞれ異なる波長λ0〜λ3が割り当てられている。
今、送信ノードt0から受信ノードr2へのパケット転
送と、送信ノードt1から受信ノードr2へのパケット
転送を同時に行おうとする場合を考える。送信ノードt
0から入力されたパケットは光送信器1−0において波
長λ0の光信号に変換され、光ファイバ10−0を経て
光クロスバ・スイッチ2に入力される。一方、送信ノー
ドt1から入力されたパケットは光送信器1−1におい
て波長λ1の光信号に変換され、光ファイバ10−1を
経て光クロスバ・スイッチ2に入力される。光クロスバ
・スイッチ2は光ファイバ10−0から入力された波長
λ0の光信号と光ファイバ10−1から入力された波長
λ1の光信号とを合波して同時に光ファイバ11−2に
出力する。波長λ0の光信号と波長λ1の光信号は波長
が異なるので波長軸上では衝突しない。光ファイバ11
−2に出力された光信号は光波長分波器7−2で波長毎
に分波され、波長λ0の光信号は光受信器8−8により
電気信号のパケットに変換されてFIFOメモリ9−8
に格納され、波長λ1の光信号は光受信器8−9により
電気信号のパケットに変換されてFIFOメモリ9−9
に格納される。受信ノードr2では、FIFOメモリ9
−8と9−9の間で調停が行われ、その結果FIFOメ
モリ9−8が勝ったとすると先ずFIFOメモリ9−8
に格納されたパケットが読み出され、次にFIFOメモ
リ9−9に格納されたパケットが読み出される。以上の
ようにして、送信ノードt0から受信ノードr2へのパ
ケット転送と、送信ノードt1から受信ノードr2への
パケット転送が完了する。
【0037】本実施形態の光スイッチ網は、課題を解決
するための手段の欄で説明した本願の第20の実施態様
を適用したことにより、任意の1つの送信ノードから任
意の複数の受信ノードへのパケット転送、いわゆるマル
チキャストを行うことも可能である。例えば、光クロス
バ・スイッチ2において半導体光増幅器23−0、23
−1をオンにすることにより、送信ノードt0から受信
ノードr0、r1に対するマルチキャストを行うことが
出来る。
【0038】本実施形態の光スイッチ網は、完全非閉塞
であり、かつ、任意の送信ノードから任意の受信ノード
へのパケット転送経路が一意的に定まるクロスバ網であ
る。しかも、本実施形態は出力バッファ型の光スイッチ
網であり、送信ノード側でパケットが待たされることが
ないので、スループットが入力バッファ型スイッチ網の
理論限界値に制限されない。例えば、第1の従来例では
送信ノードt0から受信ノードr2へのパケット転送
と、送信ノードt1から受信ノードr2へのパケット転
送を同時に行おうとすると、光クロスバ・スイッチ3の
出力ポートで2つの光信号が衝突するので、あらかじめ
送信ノード側のFIFOメモリ9−0とFIFOメモリ
9−1との間で調停を行う必要があり、調停に勝った方
のパケットが転送される間、負けた方のパケットがFI
FOメモリ9上で待機する必要があった。
【0039】しかしながら、本実施形態では送信ノード
t0から受信ノードr2へのパケット転送と、送信ノー
ドt1から受信ノードr2へのパケット転送を同時に行
っても光クロスバ・スイッチ2の出力ポートにおいて衝
突が生じないので、あらかじめ調停を行ったり、一方の
パケットを待機させる必要がない。
【0040】(実施形態2)図5に第2の実施形態の構
成図を示す。ここでは、前述した課題を解決するための
手段の欄で説明した本発明の第2の実施態様においてa
=b=4とした16×16光スイッチ網が示されてい
る。当該光スイッチ網は、16個の光送信器1、4個の
光波長合波器25、4×16の光クロスバ・スイッチ8
0、16個の4×1の光波長セレクタ4、16個の光受
信器8からなる。
【0041】本実施形態の光波長合波器25の構成と動
作は、第1の実施形態の光クロスバ・スイッチ2におけ
る光波長合波器25の構成と動作に等しい。
【0042】次に、光クロスバ・スイッチ80の構成と
動作を説明する。光クロスバ・スイッチ80は図6に示
すように半導体基板上に作成された入力導波路20、4
個の1×16光スイッチ81、16個の4×1の光合波
器27、および出力導波路26とからなる。1×16光
スイッチ81は、図7に示すように1×16の光分波器
21と、光ゲート・スイッチとして動作する16個の半
導体光増幅器23とからなり、1個の半導体光増幅器を
オンにし、それ以外をオフとすることにより、入力され
た光信号を任意の出力ポートから出力することが出来
る。また、複数の半導体光増幅器を同時にオンにすれ
ば、入力された光信号を複数の出力ポートから出力する
こともできる。光クロスバ・スイッチ80において、光
合波器27は、4個の1×16光スイッチ81から出力
された光信号を合波して出力する。以上により、光クロ
スバ・スイッチ80は、任意の複数の入力導波路20か
ら入力された光信号を、任意の1つの出力導波路26か
ら同時に出力することが可能であり、かつ、任意の1つ
の入力導波路20から入力された光信号を、任意の複数
の出力導波路26から同時に出力することが可能であ
る。
【0043】次に、光波長セレクタ4の構成と動作を説
明する。光波長セレクタ4は、図10に示すように半導
体基板上に作成された入力導波路40、光波長分波器4
1、半導体光増幅器42、光波長合波器43、出力導波
路44からなる。光波長分波器41の構成と動作は、第
1の実施形態における光波長分波器7の動作と構成に等
しく、光波長合波器43の構成と動作は、第1の実施形
態における光波長合波器25の動作と構成に等しい。入
力導波路40に入力された波長λ0〜λ3の光信号は、
光波長分波器41により波長毎に分波され、波長λ0の
光信号は半導体光増幅器42−0に、波長λ1の光信号
は半導体光増幅器42−1に、波長λ2の光信号は半導
体光増幅器42−2に、波長λ3の光信号は半導体光増
幅器42−3に入力される。今、半導体光増幅器42−
0だけがオンで、それ以外はオフだとすると、波長λ0
の光信号だけが光波長合波器43に入力され、出力導波
路44から出力される。同様に、半導体光増幅器42−
1がオンの時は波長λ1の光信号が、半導体光増幅器4
2−2がオンの時は波長λ2の光信号が、半導体光増幅
器42−3がオンの時は波長λ3の光信号が出力導波路
44から出力される。
【0044】以下、図5を用いて本実施形態の動作を説
明する。光送信器1−0〜1−3には、それぞれ異なる
波長λ0〜λ3が割り当てられている。同様に光送信器
1−4〜1−7、光送信器1−8〜1−11、光送信器
1−12〜1−15にも波長λ0〜λ3が割り当てられ
ている。今、送信ノードt0から受信ノードr1へのパ
ケット転送と、送信ノードt1から受信ノードr0への
パケット転送を同時に行おうとする場合を考える。送信
ノードt0から入力されたパケットは光送信器1−0に
おいて波長λ0の光信号に変換され、光波長合波器25
−0に入力される。一方、送信ノードt1から入力され
たパケットも光送信器1−1において波長λ1の光信号
に変換され、光波長合波器25−0に入力される。光波
長合波器25−0は波長λ0の光信号と波長λ1の光信
号とを合波した波長多重光信号を出力し、これが光クロ
スバ・スイッチ80の入力ポートi0に入力される。光
クロスバ・スイッチ80内の1×16光スイッチ81−
0では、半導体光増幅器23−0と23−1がオンにな
っており、それ以外の半導体光増幅器23はオフになっ
ている。したがって、入力ポートi0から入力された波
長λ0、λ1の波長多重光信号は出力ポートo0と出力
ポートo1から出力され、光波長セレクタ4−0と光波
長セレクタ4−1に入力される。光波長セレクタ4−0
は入力された波長多重光信号から波長λ1の光信号のみ
を選択し、これを光受信器8−0が受信する。一方、光
波長セレクタ4−1は波長λ0の光信号のみを選択し、
これを光受信器8−1が受信する。光受信器8−1で電
気信号に変換されたパケットは受信ノードr1に渡さ
れ、光受信器8−0で電気信号に変換されたパケットは
受信ノードr0に渡される。以上のようにして送信ノー
ドt0から受信ノードr1へのパケット転送と送信ノー
ドt1から受信ノードr0へのパケット転送とが同時に
行われる。
【0045】本実施形態の光スイッチ網は、マルチキャ
ストを行うことも可能である。例えば、光クロスバ・ス
イッチ80内の1×16光スイッチ81−0において半
導体光増幅器23−0、23−1をオンにし、光波長セ
レクタ4−0、4−1において波長λ0を選択すること
により、送信ノードt0から受信ノードr0、r1に対
するマルチキャストを行うことが出来る。
【0046】本実施形態の光スイッチ網は論理的にはク
ロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイッチ網は完
全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードから任意の受
信ノードへのパケット転送経路が一意的に定まるので光
スイッチの制御が容易である。
【0047】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイッチ80におい
て64個、光波長セレクタ4において64個で合計12
8個であり、本発明の第1の従来例で示した光スイッチ
網と同じ構成で16×16スイッチ網を実現した場合に
必要となる256個の半分に削減されている。
【0048】(実施形態3)図8に第3の実施形態の構
成図を示す。ここでは、課題を解決するための手段の欄
に記載された本発明の第3の実施態様において、a=b
=4とした16×16光スイッチ網が示されている。当
該光スイッチ網は、16個の光送信器1、4個の4×4
の光合分波器29、4個の4×4の光クロスバ・スイッ
チ3、16個の4×1の光波長セレクタ4、16個の光
受信器8からなる。
【0049】図9に光合分波器29の構成を示す。光合
分波器29は半導体基板上に作成された入力導波路2
0、光分波器21、導波路24、光波長合波器25、出
力導波路26からなる。光波長合波器25の構成と動作
は、第1の実施形態の光クロスバ・スイッチ2における
光波長合波器25の構成と動作と等しい。光合分波器2
9において、入力導波路20−0〜20−3に入力され
た波長λ0〜λ3の光信号はそれぞれ光分波器21−0
〜21−3により分波され光波長合波器25−0〜25
−3に入力される。したがって、出力導波路26−0〜
26−3からは、波長λ0〜λ3の4波の光信号を合波
したものが出力される。
【0050】次に、光クロスバ・スイッチ3の構成と動
作を説明する。光クロスバ・スイッチ3は図44に示す
ように半導体基板上に作成された入力導波路20、光分
波器21、導波路22、半導体光増幅器23、導波路2
4、光合波器27、出力導波路26からなる。光クロス
バ・スイッチ3は、第1の実施形態における光クロスバ
・スイッチ2の光波長合波器25の代わりに光合波器2
7を用いたものである。光合波器27は光波長合波器2
5と異なり波長依存性を持たない。したがって、入力ポ
ート20−0〜20−3から入力される信号光の波長に
かかわらず、半導体光増幅器23を透過した光は光合波
器27により合波され、出力導波路26から出力され
る。ただし、合波に伴う損失は光合波器27の方が光波
長合波器25よりも大きい。それ以外の動作に関しては
光クロスバ・スイッチ3と第1の実施形態における光ク
ロスバ・スイッチ2とは全く等しい。即ち光クロスバ・
スイッチ3は、任意の複数の入力導波路20から入力さ
れた光信号を、任意の1つの出力導波路26から同時に
出力することが可能であり、かつ、任意の1つの入力導
波路から入力された光信号を、任意の複数の出力導波路
から同時に出力することが可能である。
【0051】次に、光波長セレクタ4の構成と動作を説
明する。光波長セレクタ4は、図10に示すように半導
体基板上に作成された入力導波路40、光波長分波器4
1、半導体光増幅器42、光波長合波器43、出力導波
路44からなる。光波長分波器41の構成と動作は、第
1の実施形態における光波長分波器7の動作と構成に等
しく、光波長合波器43の構成と動作は、第1の実施形
態における光波長合波器25の動作と構成に等しい。入
力導波路40に入力された波長λ0〜λ3の光信号は、
光波長分波器41により波長毎に分波され、波長λ0の
光信号は半導体光増幅器42−0に、波長λ1の光信号
は半導体光増幅器42−1に、波長λ2の光信号は半導
体光増幅器42−2に、波長λ3の光信号は半導体光増
幅器42−3に入力される。今、半導体光増幅器42−
0だけがオンで、それ以外はオフだとすると、波長λ0
の光信号だけが光波長合波器43に入力され、出力導波
路44から出力される。同様に、半導体光増幅器42−
1がオンの時は波長λ1の光信号が、半導体光増幅器4
2−2がオンの時は波長λ2の光信号が、半導体光増幅
器42−3がオンの時は波長λ3の光信号が出力導波路
44から出力される。
【0052】以下、図8を用いて本実施形態の動作を説
明する。光送信器1−0〜1−3には、それぞれ異なる
波長λ0〜λ3が割り当てられている。同様に光送信器
1−4〜1−7、光送信器1−8〜1−11、光送信器
1−12〜1−15にも波長λ0〜λ3が割り当てられ
ている。今、送信ノードt0から受信ノードr1へのパ
ケット転送と、送信ノードt1から受信ノードr0への
パケット転送を同時に行おうとする場合を考える。送信
ノードt0から入力されたパケットは光送信器1−0に
おいて波長λ0の光信号に変換され、光合分波器29−
0に入力される。一方、送信ノードt1から入力された
パケットも光送信器1−1において波長λ1の光信号に
変換され、光合分波器29−0に入力される。光合分波
器29−0は波長λ0の光信号と波長λ1の光信号とを
合波して光クロスバ・スイッチ3−0〜3−3に対して
出力する。光クロスバ・スイッチ3−1〜3−3では全
ての半導体光増幅器23がオフになっており、入力され
た光信号は吸収される。一方、光クロスバ・スイッチ3
−0では半導体光増幅器23−0と23−1がオンにな
っており、入力導波路20−0から入力された光信号は
出力導波路26−0、26−1から導波路12−0、1
2−1へ出力される。従って、送信ノードt0から送信
された波長λ0の光信号と、送信ノードt1から送信さ
れた波長λ1の光信号とを波長多重したものが光波長セ
レクタ4−0と光波長セレクタ4−1の両方に入力され
る。光波長セレクタ4−0では波長λ1の光信号が選択
され、導波路13−0を経て光受信器8−0に入力され
る。一方、光波長セレクタ4−1では波長λ0の光信号
が選択され、導波路13−1を経て光受信器8−1に入
力される。光受信器8−1で電気信号に変換されたパケ
ットは受信ノードr1に渡され、光受信器8−0で電気
信号に変換されたパケットは受信ノードr0に渡され
る。
【0053】以上のようにして送信ノードt0から受信
ノードr1へのパケット転送と送信ノードt1から受信
ノードr0へのパケット転送とが同時に行われる。
【0054】図8に示された本実施形態の光スイッチ網
は、マルチキャストを行うことも可能である。例えば、
光クロスバ・スイッチ3−0、3−1においてそれぞれ
半導体光増幅器23−0、23−1をオンにし、光波長
セレクタ4−0、4−1、4−4、4−5において波長
λ0を選択することにより、送信ノードt0から受信ノ
ードr0、r1、r4、r5に対するマルチキャストを
行うことが出来る。
【0055】本実施形態の光合分波器29は出力ポート
で4波の波長多重が行われているので、論理的には1×
4の光分波器が4個あるのと同等である。同様に光クロ
スバ・スイッチ3は入出力ポートで4波の波長多重が行
われており、かつ、1つの入力ポートから入力された光
信号を複数の出力ポートから同時に出力することが可能
なので、通常の4×4光クロスバ・スイッチが4個ある
のと同等である。また、光波長セレクタ4は4×1光ス
イッチと同等である。したがって、図8は図11のよう
に書き換えられる。図11において、それぞれ16個の
光分波器21および光クロスバ・スイッチ3のうち、上
から4個は波長λ0の部分に相当し、以下それぞれ4個
ずつが波長λ1、λ2、λ3の部分に相当する。
【0056】ところで、図11において4×1光スイッ
チ4の4個の入力ポートのうち複数に同時に光信号が入
力されることはないので、4×1光スイッチ4を4×1
光合波器に置き換えてもスイッチ全体の機能は変わらな
い。したがって、図11は更に図12のように書き換え
られる。図12は162個のクロスポイントを持つ光ク
ロスバ・スイッチの構成図に他ならない。以上により、
本実施形態の光スイッチ網は論理的にはクロスバ網であ
る。即ち、本実施形態の光スイッチ網は完全非閉塞であ
り、かつ、任意の送信ノードから任意の受信ノードへの
パケット転送経路が一意的に定まるので光スイッチの制
御が容易である。
【0057】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイッチ3において
64個、光波長セレクタ4において64個で合計128
個であり、本願の第1の従来例で示した光スイッチ網と
同じ構成で16×16スイッチ網を実現した場合に必要
となる256個の半分に削減されている。
【0058】本実施形態の光スイッチ網は、4個の光送
信器1と光合分波器29とからなる送信モジュール、お
よび、光クロスバ・スイッチ3、4個の光波長セレクタ
4、4個の光受信器8とからなる受信モジュールにモジ
ュール化することができる。例えば、光送信器1−0〜
1−3と光合分波器29−0を1個の送信モジュールと
し、光クロスバ・スイッチ3−0、光波長セレクタ4−
0〜4−3、光受信器8−0〜8−3を1個の受信モジ
ュールとすることが出来る。これにより、ノード数を増
やしたい場合に、モジュールの追加により容易に光スイ
ッチ網を拡張することが可能である。例えば、当初は2
個の送信モジュールと2個の受信モジュールとにより8
×8光スイッチ網を構成しておく。その後ノード数が増
えたら、送信ジュールと受信モジュールを1個ずつ追加
し、12×12光スイッチ網に拡張する。さらにノード
数が増えた場合は、送信モジュールと受信モジュールを
もう1個ずつ追加し、16×16光スイッチ網にまで拡
張することが出来る。このように、本実施形態の光スイ
ッチ網はモジュラリティという優れた特徴を持つ。
【0059】(実施形態4)図13に第4の実施形態の
構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第4の実施
態様においてa=b=4とした16×16光スイッチ網
が示されている。当該光スイッチ網は、16個の光送信
器1、4個の4×4の第1の光クロスバ・スイッチ2、
4個の4×4の第2の光クロスバ・スイッチ3、16個
の4×1の光波長セレクタ4、16個の光受信器8から
なる。
【0060】本実施形態における光クロスバ・スイッチ
2の構成と動作は、第1の実施形態における光クロスバ
・スイッチ2の構成と動作に等しい。また、光クロスバ
・スイッチ3および光波長セレクタ4の構成と動作は、
第3の実施形態における光クロスバ・スイッチ3および
光波長セレクタ4の構成と動作に等しい。
【0061】以下、図13を用いて本実施形態の動作を
説明する。光送信器1−0〜1−3には、それぞれ異な
る波長λ0〜λ3が割り当てられている。同様に光送信
器1−4〜1−7、光送信器1−8〜1−11、光送信
器1−12〜1−15にも波長λ0〜λ3が割り当てら
れている。今、送信ノードt0から受信ノードr1への
パケット転送と、送信ノードt1から受信ノードr0へ
のパケット転送を同時に行おうとする場合を考える。送
信ノードt0から入力されたパケットは光送信器1−0
において波長λ0の光信号に変換され、光クロスバ・ス
イッチ2−0の入力導波路20−0に入力される。一
方、送信ノードt1から入力されたパケットは光送信器
1−1において波長λ1の光信号に変換され、光クロス
バ・スイッチ2−0の入力導波路20−1に入力され
る。光クロスバ・スイッチ2−0では半導体光増幅器2
3−0と23−4がオンになっており、入力導波路20
−0と20−1から入力された波長λ0とλ1の光信号
が合波されて出力導波路26−0から導波路11−0へ
出力される。この光信号は光クロスバ・スイッチ3−0
の入力導波路20−0に入力される。光クロスバ・スイ
ッチ3−0では半導体光増幅器23−0と23−1がオ
ンになっており、入力導波路20−0から入力された光
信号は出力導波路26−0、26−1から導波路12−
0、12−1へ出力される。従って、送信ノードt0か
ら送信された波長λ0の光信号と、送信ノードt1から
送信された波長λ1の光信号とを波長多重したものが光
波長セレクタ4−0と光波長セレクタ4−1の両方に入
力される。光波長セレクタ4−0では波長λ1の光信号
が選択され、導波路13−0を経て光受信器8−0に入
力される。一方、光波長セレクタ4−1では波長λ0の
光信号が選択され、導波路13−1を経て光受信器8−
1に入力される。光受信器8−1で電気信号に変換され
たパケットは受信ノードr1に渡され、光受信器8−0
で電気信号に変換されたパケットは受信ノードr0に渡
される。以上のようにして送信ノードt0から受信ノー
ドr1へのパケット転送と送信ノードt1から受信ノー
ドr0へのパケット転送とが同時に行われる。
【0062】本実施形態の光スイッチ網は、前述した課
題を解決するための手段の欄に記載された第20の実施
態様を適用することにより、マルチキャストを行うこと
も可能である。例えば、光クロスバ・スイッチ2−0、
および光クロスバ・スイッチ3−0、3−1においてそ
れぞれ半導体光増幅器23−0、23−1をオンにし、
光波長セレクタ4−0、4−1、4−4、4−5におい
て波長λ0を選択することにより、送信ノードt0から
受信ノードr0、r1、r4、r5に対するマルチキャ
ストを行うことが出来る。
【0063】本実施形態の光スイッチ網は、第3の実施
形態における光合分波器29の代わりに光クロスバ・ス
イッチ2を用いたものである。光合分波器29では光分
波器21において光信号のパワーが確実に6dB以上低
下するのに対して、光クロスバ・スイッチ2では半導体
光増幅器23のオン電流を十分大きくすることにより、
利得を持たせることが出来るので、光受信器8の入力光
パワーのマージンを大きくとれるという利点がある。ま
た、光合分波器29の出力光信号は波長λ0〜λ3の4
波の光信号の全てを含むのに対して、光クロスバ・スイ
ッチ2の出力光信号は必要な波長の光信号しか含まない
ので、光クロスバ・スイッチ3の半導体光増幅器23を
飽和させにくいという利点もある。光スイッチ網として
の機能自体は、本実施形態と第3の実施形態は同等であ
る。したがって、本実施形態の光スイッチ網も論理的に
はクロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイッチ網
は完全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードから任意
の受信ノードへのパケット転送経路が一意的に定まるの
で制御が容易である。
【0064】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、第1の光クロスバ・スイッチ2に
おいて64個、第2の光クロスバ・スイッチ3において
64個、光波長セレクタ4において64個で合計192
個である。この数は第3の実施形態の128個よりは多
いものの、本願の第1の従来例で示した光スイッチ網と
同じ構成で16×16スイッチ網を実現した場合に必要
となる256個より大幅に削減されている。
【0065】本実施形態の光スイッチ網は、4個の光送
信器1と光クロスバ・スイッチ2とからなる送信モジュ
ール、および、光クロスバ・スイッチ3、4個の光波長
セレクタ4、4個の光受信器8とからなる受信モジュー
ルにモジュール化することができる。例えば、光送信器
1−0〜1−3と光クロスバ・スイッチ2−0を1個の
送信モジュールとし、光クロスバ・スイッチ3−0、光
波長セレクタ4−0〜4−3、光受信器8−0〜8−3
を1個の受信モジュールとすることが出来る。これによ
り、ノード数を増やしたい場合に、モジュールの追加に
より容易に光スイッチ網を拡張することが可能である。
例えば、当初は2個の送信モジュールと2個の受信モジ
ュールとにより8×8光スイッチ網を構成しておく。そ
の後ノード数が増えたら、送信モジュールと受信モジュ
ールを1個ずつ追加し、12×12光スイッチ網に拡張
する。さらにノード数が増えた場合は、送信モジュール
と受信モジュールをもう1個ずつ追加し、16×16光
スイッチ網にまで拡張することが出来る。このように、
本実施形態の光スイッチ網はモジュラリティという優れ
た特徴を持つ。
【0066】(実施形態5)図14に第5の実施形態の
構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第5の実施
態様においてa=b=4とした16×16光スイッチ網
が示されている。当該光スイッチ網は、16個の光送信
器1、4個の光合波器27、4×16の光クロスバ・ス
イッチ80、16個の波長多重光受信器5からなる。
【0067】本実施形態の光波長合波器25の構成と動
作は、第1の実施形態の光クロスバ・スイッチ2におけ
る光波長合波器25の構成と動作と等しい。ただし、光
波長合波器25−1、25−2、25−3はそれぞれ波
長λ4〜λ7、波長λ8〜λ11、波長λ12〜λ15
を合波する光波長合波器である。
【0068】また、本実施形態における光クロスバ・ス
イッチ80の構成と動作は、第2の実施形態における光
クロスバ・スイッチ80の構成と動作に等しい。
【0069】図16は波長多重光受信器5の構成図であ
る。波長多重光受信器5は、半導体基板上に作成された
アレイ導波路回折格子型の光波長分波器7、光受信器
8、FIFOメモリ9からなる。波長λ0〜λ15の光
信号が光波長分波器7に入力されると、光波長分波器7
はこれを波長毎に分波し、それぞれ異なる出力ポートか
ら出力する。出力された波長λ0〜λ15の光信号は光
受信器8−0〜8−15により電気信号に変換され、F
IFOメモリ9−0〜9−15に格納される。
【0070】以下、図14を用いて本実施形態の動作を
説明する。光送信器1−0〜1−15には、それぞれ異
なる波長λ0〜λ15が割り当てられている。今、送信
ノードt0から受信ノードr1へのパケット転送と、送
信ノードt1から受信ノードr0へのパケット転送と、
送信ノードt4から受信ノードr0へのパケット転送を
同時に行おうとする場合を考える。送信ノードt0から
入力されたパケットは光送信器1−0において波長λ0
の光信号に変換され、光波長合波器25−0に入力され
る。送信ノードt1から入力されたパケットも光送信器
1−1において波長λ1の光信号に変換され、光波長合
波器25−0に入力される。光波長合波器25−0は波
長λ0の光信号と波長λ1の光信号とを合波した波長多
重光信号を出力し、これが光クロスバ・スイッチ80の
入力ポートi0に入力される。一方、送信ノードt4か
ら入力されたパケットは光送信器1−4において波長λ
4の光信号に変換され、光波長合波器25−1を経て光
クロスバ・スイッチ80の入力ポートi1に入力され
る。光クロスバ・スイッチ80内の1×16光スイッチ
81−0では、半導体光増幅器23−0と23−1がオ
ンになっており、それ以外の半導体光増幅器23はオフ
になっている。また、1×16光スイッチ81−1で
は、半導体光増幅器23−0がオンになっており、それ
以外の半導体光増幅器23はオフになっている。したが
って、光クロスバ・スイッチ80の出力ポートo0から
は波長λ0、λ1、λ4の3波からなる波長多重光信号
が出力され、これが波長多重光受信器5−0に入力され
る。一方、光クロスバ・スイッチ80の出力ポートo1
からは波長λ0、λ1の2波からなる波長多重光信号が
出力され、波長多重光受信器5−1に入力される。波長
多重光受信器5−0では、入力された波長多重光信号が
光波長分波器7により波長毎に分波され、波長λ0、λ
1、λ4の光信号は光受信器8−0、8−1、8−4に
より電気信号のパケットに変換される。ここで、FIF
Oメモリ9−1、9−4に書き込み信号が与えられるの
で、FIFOメモリ9−1には送信ノードt1から送信
されたパケットが、FIFOメモリ9−4には送信ノー
ドt4から送信されたパケットが格納される。同様に、
波長多重光受信器5−1では、入力された波長多重光信
号が光波長分波器7により波長毎に分波され、波長λ
0、λ1の光信号は光受信器8−0、8−1により電気
信号のパケットに変換される。ここで、FIFOメモリ
9−0に書き込み信号が与えられるので、FIFOメモ
リ9−0に送信ノードt0から送信されたパケットが格
納される。受信ノードr0では、FIFOメモリ9−1
と9−4との間で調停が行われ、その結果FIFOメモ
リ9−1が勝ったとすると先ずFIFOメモリ9−1に
格納されたパケットが読み出され、次にFIFOメモリ
9−4に格納されたパケットが読み出される。一方、受
信ノードr1では競合が生じないので、FIFOメモリ
9−0に格納されたパケットが即座に読み出される。以
上のようにして、送信ノードt0から受信ノードr1へ
のパケット転送と、送信ノードt1から受信ノードr0
へのパケット転送と、送信ノードt4から受信ノードr
0へのパケット転送が完了する。
【0071】本実施形態の光スイッチ網は、マルチキャ
ストを行うことも可能である。例えば、光クロスバ・ス
イッチ80内の1×16光スイッチ81−0において半
導体光増幅器23−0、23−1をオンにすることによ
り、送信ノードt0から受信ノードr0、r1に対する
マルチキャストを行うことが出来る。
【0072】本実施形態の光スイッチ網は論理的にはク
ロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイッチ網は完
全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードから任意の受
信ノードへのパケット転送経路が一意的に定まるので光
スイッチの制御が容易である。
【0073】しかも、本実施形態は第1の実施形態と同
じく出力バッファ型の光スイッチ網であり、送信ノード
側でパケットが待たされることがないので、スループッ
トが入力バッファ型スイッチ網の理論限界値に制限され
ない。
【0074】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイッチ80におい
て必要とする64個のみであり、前述した第1の従来例
で示した光スイッチ網と同じ構成で16×16スイッチ
網を実現した場合に必要となる256個の半導体光増幅
器の数に比較して、1/4に削減されている。
【0075】(実施形態6)図15に第6の実施形態の
構成図を示す。ここでは、本発明の第6の実施態様にお
いてa=b=4とした16×16光スイッチ網が示され
ている。当該光スイッチ網は、16個の光送信器1、4
個の4×4の光合分波器29、4個の4×4の光クロス
バ・スイッチ3、16個の波長多重光受信器5からな
る。
【0076】本実施形態における光合分波器29および
光クロスバ・スイッチ3の構成と動作は、第3の実施形
態における光合分波器29および光クロスバ・スイッチ
3の構成と動作に等しい。
【0077】図16は波長多重光受信器5の構成図であ
る。波長多重光受信器5は、半導体基板上に作成された
アレイ導波路回折格子型の光波長分波器7、光受信器
8、FIFOメモリ9からなる。波長λ0〜λ15の光
信号が光波長分波器7に入力されると、光波長分波器7
はこれを波長毎に分波し、それぞれ異なる出力ポートか
ら出力する。出力された波長λ0〜λ15の光信号は光
受信器8−0〜8−15により電気信号に変換され、F
IFOメモリ9−0〜9−15に格納される。
【0078】以下、図15を用いて本実施形態の動作を
説明する。光送信器1−0〜1−15には、それぞれ異
なる波長λ0〜λ15が割り当てられている。今、送信
ノードt0から受信ノードr1へのパケット転送と、送
信ノードt1から受信ノードr0へのパケット転送と、
送信ノードt4から受信ノードr0へのパケット転送を
同時に行おうとする場合を考える。送信ノードt0から
入力されたパケットは光送信器1−0において波長λ0
の光信号に変換され、光合分波器29−0に入力され
る。送信ノードt1から入力されたパケットも光送信器
1−1において波長λ1の光信号に変換され、光合分波
器29−0に入力される。一方、送信ノードt4から入
力されたパケットは光送信器1−4において波長λ4の
光信号に変換され、光合分波器29−1に入力される。
【0079】光合分波器29−0は波長λ0の光信号と
波長λ1の光信号とを合波して光クロスバ・スイッチ3
−0〜3−3に対して出力する。一方、光合分波器29
−1は波長λ4の光信号を光クロスバ・スイッチ3−0
〜3−3に対して出力する。光クロスバ・スイッチ3−
1〜3−3では全ての半導体光増幅器23がオフになっ
ており、入力された光信号は吸収される。一方、光クロ
スバ・スイッチ3−0では半導体光増幅器23−0、2
3−1、23−4がオンになっているので、出力導波路
26−0からは波長λ0、λ1、λ4の3波が波長多重
された光信号が出力され、出力導波路26−1からは波
長λ0、λ1、の2波が波長多重された光信号が出力さ
れる。
【0080】従って、導波路12−0から波長多重光受
信器5−0へは、送信ノードt0から送信された波長λ
0の光信号と、送信ノードt1から送信された波長λ1
の光信号と、送信ノードt4から送信された波長λ4の
光信号とを波長多重したものが伝搬される。波長多重光
受信器5−0では、入力された光信号が光波長分波器7
により波長毎に分波され、波長λ0、λ1、λ4の光信
号は光受信器8−0、8−1、8−4により電気信号の
パケットに変換される。ここで、FIFOメモリ9−
1、9−4に書き込み信号が与えられるので、FIFO
メモリ9−1には送信ノードt1から送信されたパケッ
トが、FIFOメモリ9−4には送信ノードt4から送
信されたパケットが格納される。
【0081】一方、導波路12−1から波長多重光受信
器5−1へは、送信ノードt0から送信された波長λ0
の光信号と、送信ノードt1から送信された波長λ1の
光信号とを波長多重したものが伝搬される。波長多重光
受信器5−1では、入力された光信号が光波長分波器7
により波長毎に分波され、波長λ0、λ1の光信号は光
受信器8−0、8−1により電気信号のパケットに変換
される。ここで、FIFOメモリ9−0に書き込み信号
が与えられるので、FIFOメモリ9−0に送信ノード
t0から送信されたパケットが格納される。受信ノード
r0では、FIFOメモリ9−1と9−4との間で調停
が行われ、その結果FIFOメモリ9−1が勝ったとす
ると先ずFIFOメモリ9−1に格納されたパケットが
読み出され、次にFIFOメモリ9−4に格納されたパ
ケットが読み出される。一方、受信ノードr1では競合
が生じないので、FIFOメモリ9−0に格納されたパ
ケットが即座に読み出される。以上のようにして、送信
ノードt0から受信ノードr1へのパケット転送と、送
信ノードt1から受信ノードr0へのパケット転送と、
送信ノードt4から受信ノードr0へのパケット転送が
完了する。
【0082】本実施形態の光スイッチ網は、マルチキャ
ストを行うことも可能である。例えば、光クロスバ・ス
イッチ3−0、3−1においてそれぞれ半導体光増幅器
23−0、23−1をオンにすることにより、送信ノー
ドt0から受信ノードr0、r1、r4、r5に対する
マルチキャストを行うことが出来る。
【0083】本実施形態の光スイッチ網は、論理的には
第3の実施形態における光波長セレクタ4を電気の4×
1スイッチに置き換えたのと同等である。したがって、
本実施形態の光スイッチ網も論理的にはクロスバ網であ
る。即ち、本実施形態の光スイッチ網は完全非閉塞であ
り、かつ、任意の送信ノードから任意の受信ノードへの
パケット転送経路が一意的に定まるのでスイッチの制御
が容易である。
【0084】しかも、本実施形態は第1の実施形態と同
じく出力バッファ型の光スイッチ網であり、送信ノード
側でパケットが待たされることがないので、スループッ
トが入力バッファ型スイッチ網の理論限界値に制限され
ない。
【0085】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイッチ3において
必要とする64個のみであり、本願の第1の従来例で示
した光スイッチ網と同じ構成で16×16スイッチ網を
実現した場合に必要となる256個の1/4に削減され
ている。
【0086】本実施形態の光スイッチ網は、4個の光送
信器1と光合分波器29とからなる送信モジュール、お
よび、光クロスバ・スイッチ3、4個の波長多重光受信
器5とからなる受信モジュールにモジュール化すること
ができる。例えば、光送信器1−0〜1−3と光合分波
器29−0を1個の送信モジュールとし、光クロスバ・
スイッチ3−0、波長多重光受信器5−0〜5−3を1
個の受信モジュールとすることが出来る。これにより、
ノード数を増やしたい場合に、モジュールの追加により
容易に光スイッチ網を拡張することが可能である。例え
ば、当初は2個の送信モジュールと2個の受信モジュー
ルとにより8×8光スイッチ網を構成しておく。その後
ノード数が増えたら、送信モジュールと受信モジュール
を1個ずつ追加し、12×12光スイッチ網に拡張す
る。さらにノード数が増えた場合は、送信モジュールと
受信モジュールをもう1個ずつ追加し、16×16光ス
イッチ網にまで拡張することが出来る。このように、本
実施形態の光スイッチ網はモジュラリティという優れた
特徴を持つ。
【0087】(実施形態7)図17に第7の実施形態の
構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第7の実施
態様においてa=b=4とした16×16光スイッチ網
が示されている。当該光スイッチ網は、16個の光送信
器1、4個の4×4の第1の光クロスバ・スイッチ2、
4個の4×4の第2の光クロスバ・スイッチ3、16個
の波長多重光受信器5からなる。
【0088】本実施形態における光クロスバ・スイッチ
2および光クロスバ・スイッチ3の構成と動作は、第3
の実施形態における光クロスバ・スイッチ3の構成と動
作に等しい。また、波長多重光受信器5の構成と動作
は、第6の実施形態における波長多重光受信器5の構成
と動作に等しい。
【0089】以下、図17を用いて本実施形態の動作を
説明する。光送信器1−0〜1−15には、それぞれ異
なる波長λ0〜λ15が割り当てられている。今、送信
ノードt0から受信ノードr1へのパケット転送と、送
信ノードt1から受信ノードr0へのパケット転送と、
送信ノードt4から受信ノードr0へのパケット転送を
同時に行おうとする場合を考える。送信ノードt0から
入力されたパケットは光送信器1−0において波長λ0
の光信号に変換され、光クロスバ・スイッチ2−0の入
力導波路20−0に入力される。送信ノードt1から入
力されたパケットも光送信器1−1において波長λ1の
光信号に変換され、光クロスバ・スイッチ2−0の入力
導波路20−1に入力される。一方、送信ノードt4か
ら入力されたパケットは光送信器1−4において波長λ
4の光信号に変換され、光クロスバ・スイッチ2−1の
入力導波路20−0に入力される。光クロスバ・スイッ
チ2−0では半導体光増幅器23−0と23−4がオン
になっており、入力導波路20−0と20−1から入力
された波長λ0とλ1の光信号が合波されて出力導波路
26−0から光クロスバ・スイッチ3−0の入力導波路
20−0へ入力される。一方、光クロスバ・スイッチ2
−1では半導体光増幅器23−0がオンになっており、
入力導波路20−0から入力された波長λ4の光信号が
出力導波路26−0から光クロスバ・スイッチ3−0の
入力導波路20−1へ入力される。光クロスバ・スイッ
チ3−0では半導体光増幅器23−0、23−1、23
−4がオンになっているので、出力導波路26−0から
は波長λ0、λ1、λ4の3波が波長多重された光信号
が出力され、出力導波路26−1からは波長λ0、λ
1、の2波が波長多重された光信号が出力される。従っ
て、導波路12−0から波長多重光受信器5−0へは、
送信ノードt0から送信された波長λ0の光信号と、送
信ノードt1から送信された波長λ1の光信号と、送信
ノードt4から送信された波長λ4の光信号とを波長多
重したものが伝搬される。波長多重光受信器5−0で
は、入力された光信号が光波長分波器7により波長毎に
分波され、波長λ0、λ1、λ4の光信号は光受信器8
−0、8−1、8−4により電気信号のパケットに変換
される。ここで、FIFOメモリ9−1、9−4に書き
込み信号が与えられるので、FIFOメモリ9−1には
送信ノードt1から送信されたパケットが、FIFOメ
モリ9−4には送信ノードt4から送信されたパケット
が格納される。一方、導波路12−1から波長多重光受
信器5−1へは、送信ノードt0から送信された波長λ
0の光信号と、送信ノードt1から送信された波長λ1
の光信号とを波長多重したものが伝搬される。波長多重
光受信器5−1では、入力された光信号が光波長分波器
7により波長毎に分波され、波長λ0、λ1の光信号は
光受信器8−0、8−1により電気信号のパケットに変
換される。ここで、FIFOメモリ9−0に書き込み信
号が与えられるので、FIFOメモリ9−0に送信ノー
ドt0から送信されたパケットが格納される。受信ノー
ドr0では、FIFOメモリ9−1と9−4との間で調
停が行われ、その結果FIFOメモリ9−1が勝ったと
すると先ずFIFOメモリ9−1に格納されたパケット
が読み出され、次にFIFOメモリ9−4に格納された
パケットが読み出される。一方、受信ノードr1では競
合が生じないので、 FIFOメモリ9−0に格納され
たパケットが即座に読み出される。以上のようにして、
送信ノードt0から受信ノードr1へのパケット転送
と、送信ノードt1から受信ノードr0へのパケット転
送と、送信ノードt4から受信ノードr0へのパケット
転送が完了する。
【0090】本実施形態の光スイッチ網は、前述した第
20の実施態様を適用した場合、マルチキャストを行う
ことも可能である。例えば、光クロスバ・スイッチ2−
0、および光クロスバ・スイッチ3−0、3−1におい
てそれぞれ半導体光増幅器23−0、23−1をオンに
することにより、送信ノードt0から受信ノードr0、
r1、r4、r5に対するマルチキャストを行うことが
出来る。
【0091】本実施形態の光スイッチ網は、論理的には
第4の実施形態における光波長セレクタ4を電気の4×
1スイッチに置き換えたのと同等である。したがって、
本実施形態の光スイッチ網も論理的にはクロスバ網であ
る。即ち、本実施形態の光スイッチ網は完全非閉塞であ
り、かつ、任意の送信ノードから任意の受信ノードへの
パケット転送経路が一意的に定まるので制御が容易であ
る。
【0092】しかも、本実施形態は第1の実施形態と同
じく出力バッファ型の光スイッチ網であり、送信ノード
側でパケットが待たされることがないので、スループッ
トが入力バッファ型スイッチ網の理論限界値に制限され
ない。
【0093】本実施形態の光スイッチ網は、第6の実施
形態における光合分波器29の代わりに光クロスバ・ス
イッチ2を用いたものである。光合分波器29では光分
波器21において光信号のパワーが確実に6dB以上低
下するのに対して、光クロスバ・スイッチ2では半導体
光増幅器23に利得を持たせることが出来るので、光受
信器8の入力光パワーのマージンを大きくとれるという
利点がある。また、光合分波器29の出力光信号は波長
λ0〜λ3の4波の光信号の全てを含むのに対して、光
クロスバ・スイッチ2の出力光信号は必要な波長の光信
号しか含まないので、光クロスバ・スイッチ3の半導体
光増幅器23を飽和させにくいという利点もある。
【0094】本実施形態の光スイッチ網の光スイッチ部
で必要とする半導体光増幅器の数は、第1の光クロスバ
・スイッチ2において64個、第2の光クロスバ・スイ
ッチ3において64個で合計128個であり、本願の第
1の実施形態で示した光スイッチ網と同じ構成で16×
16スイッチ網を実現した場合に必要となる256個の
半分に削減されている。
【0095】本実施形態の光スイッチ網は、4個の光送
信器1と光クロスバ・スイッチ2とからなる送信モジュ
ール、および、光クロスバ・スイッチ3、4個の波長多
重光受信器5とからなる受信モジュールにモジュール化
することができる。例えば、光送信器1−0〜1−3と
光クロスバ・スイッチ2−0を1個の送信モジュールと
し、光クロスバ・スイッチ3−0、波長多重光受信器5
−0〜5−3を1個の受信モジュールとすることが出来
る。これにより、ノード数を増やしたい場合に、モジュ
ールの追加により容易に光スイッチ網を拡張することが
可能である。例えば、当初は2個の送信モジュールと2
個の受信モジュールとにより8×8光スイッチ網を構成
しておく。その後ノード数が増えたら、送信モジュール
と受信モジュールを1個ずつ追加し、12×12光スイ
ッチ網に拡張する。さらにノード数が増えた場合は、送
信モジュールと受信モジュールをもう1個ずつ追加し、
16×16光スイッチ網にまで拡張することが出来る。
このように、本実施形態の光スイッチ網はモジュラリテ
ィという優れた特徴を持つ。
【0096】(実施形態8)図18に第8の実施形態の
構成図を示す。ここでは、課題を解決するための手段の
欄に記載した本発明の第8の実施態様において、a=b
=c=4とした16×16光スイッチ網が示されてい
る。当該光スイッチ網は、16個の波長多重光送信器
6、4個の光波長合波器25、4×16の光クロスバ・
スイッチ80、16個の4×1の光波長セレクタ4、1
6個の光受信器アレイ7からなる。波長λ0〜λ3、波
長λ4〜λ7、波長λ8〜λ11、波長λ12〜λ15
をそれぞれ波長群G0、波長群G1、波長群G2、波長
群G3とする。
【0097】本実施形態における光クロスバ・スイッチ
80の構成と動作は、第2の実施形態における光クロス
バ・スイッチ80の構成と動作に等しい。
【0098】図20は波長多重光送信器6の構成図であ
る。波長多重光送信器6は4個の光送信器1と光波長合
波器28とからなり、光波長合波器28の構成と動作は
第1の実施形態における光波長合波器25と等しい。光
送信器1−0〜1−3の送信波長には、1つの波長群に
属する4波長が割り当てれられている。例えば波長多重
光送信器6−0では、光送信器1−0〜1−3に波長λ
0〜λ3が割り当てられている。光送信器1−0〜1−
3から送信された4つの波長の光信号は、光波長合波器
28において波長多重された後、出力される。
【0099】本実施形態における光波長合波器25は、
第1の実施形態における光波長合波器25と同じ構成の
アレイ導波路回折格子型光波長合波器であるが、透過特
性が異なっている。本実施形態における光波長合波器2
5は、透過波長帯域幅と波長間隔が第1の実施形態にお
ける光波長合波器25の4倍になっている。それによ
り、入力導波路30−0から入力された波長群G0の波
長多重光信号と、入力導波路30−1から入力された波
長群G1の波長多重光信号と、入力導波路30−2から
入力された波長群G2の波長多重光信号と、入力導波路
30−3から入力された波長群G3の波長多重光信号と
がスラブ導波路33において出力導波路34に集光さ
れ、出力される。
【0100】次に、光波長セレクタ4の構成と動作を説
明する。光波長セレクタ4は、図21に示すように半導
体基板上に作成された入力導波路40、光波長分波器4
1、半導体光増幅器42、光波長ルータ45、出力導波
路44からなる。光波長分波器41の構成は、第1の実
施形態における光波長分波器7の構成に等しいが、透過
特性が異なる。図22は光波長分波器41の透過特性を
示す図である。入力導波路30から出力導波路34−0
への透過率50は、波長λ0〜λ3においては−1dB
であり、波長λ4〜λ15においては−30dBであ
る。同様に、入力導波路30から出力導波路34−1へ
の透過率51、入力導波路30から出力導波路34−2
への透過率52、入力導波路30から出力導波路34−
3への透過率53は、それぞれ、波長λ4〜λ7、λ8
〜λ11、λ12〜λ15において−1dBであり、そ
れ以外の波長では−30dBである。従って、波長群G
0、G1、G2、G3の16波の光信号を光波長分波器
41の入力導波路30から入力すると、波長群G0の4
波は出力導波路34−0から、波長群G1の4波は出力
導波路34−1から、波長群G2の4波は出力導波路3
4−2から、波長群G3の4波は出力導波路34−3か
ら出力される。光波長ルータ45は、図23に示すよう
に半導体基板上に作成された入力導波路60、アレイ導
波路回折格子型の光波長分波器61、導波路62、アレ
イ導波路回折格子型の光波長合波器63、出力導波路6
4からなる。入力導波路60−0から波長群G0の4波
の光信号が入力されると、この光信号は光波長分波器6
1−0により波長毎に分波され、波長λ0、λ1、λ
2、λ3の光信号が、光波長合波器63−0、63−
1、63−2、63−3を経て、出力導波路64−0、
64−1、64−2、64−3からそれぞれ出力され
る。同様に入力導波路60−1から波長群G1の光信号
が入力されると、出力導波路64−0、64−1、64
−2、64−3から波長λ4、λ5、λ6、λ7の光信
号が出力され、入力導波路60−2から波長群G2の光
信号が入力されると、出力導波路64−0、64−1、
64−2、64−3から波長λ8、λ9、λ10、λ1
1の光信号が出力され、入力導波路60−3から波長群
G3の光信号が入力されると、出力導波路64−0、6
4−1、64−2、64−3から波長λ12、λ13、
λ14、λ15の光信号が出力される。従って、光波長
セレクタ4は次のように動作する。入力導波路40から
波長群G0、G1、G2、G3の波長多重光信号が入力
されると、この波長多重光信号は光波長分波器41によ
り波長群毎に分波され、波長群G0の波長多重光信号は
半導体光増幅器42−0に、波長群G1の波長多重光信
号は半導体光増幅器42−1に、波長群G2の波長多重
光信号は半導体光増幅器42−2に、波長群G3の波長
多重光信号は半導体光増幅器42−3に入力される。
今、半導体光増幅器42−0がオンで、半導体光増幅器
42−1、42−2、42−3がオフであるとすると、
波長群G0の波長多重光信号だけが波長ルータ45に入
力され、出力導波路44−0、44−1、44−2、4
4−3からそれぞれ波長λ0、λ1、λ2、λ3の光信
号が出力される。同様に、半導体光増幅器42−1がオ
ンの場合は波長群G1の波長多重光信号が、半導体光増
幅器42−2がオンの場合は波長群G2の波長多重光信
号が、半導体光増幅器42−3がオンの場合は波長群G
3の波長多重光信号が出力導波路44−0、44−1、
44−2、44−3から出力される。すなわち、本実施
形態における光波長セレクタ4は任意の波長群を選択
し、選択した波長群の波長多重光信号を波長毎に分波し
てそれぞれ異なる出力ポートから出力する光波長セレク
タである。
【0101】光受信器アレイ7は図24に示すように4
個の光受信器8を並列に並べたものである。
【0102】以下、図18を用いて本実施形態の動作を
説明する。波長多重光送信器6−0〜6−3には、送信
波長群としてそれぞれ波長群G0、G1、G2、G3が
割り当てられている。同様に波長多重光送信器6−4〜
6−7、波長多重光送信器6−8〜6−11、波長多重
光送信器6−12〜6−15にも送信波長群としてそれ
ぞれ波長群G0、G1、G2、G3が割り当てられてい
る。今、送信ノードt0から受信ノードr1へのパケッ
ト転送と、送信ノードt1から受信ノードr0へのパケ
ット転送を同時に行おうとする場合を考える。送信ノー
ドt0から入力された4ビット幅のパケットは波長多重
光送信器6−0において波長群G0の波長多重光信号に
変換され、光波長合波器25−0に入力される。一方、
送信ノードt1から入力された4ビット幅のパケットは
波長多重光送信器6−1において波長群G1の波長多重
光信号に変換され、光波長合波器25−0に入力され
る。光波長合波器25−0は波長群G0の波長多重光信
号と波長群G1の波長多重光信号とを合波した波長多重
光信号を出力し、これが光クロスバ・スイッチ80の入
力ポートi0に入力される。光クロスバ・スイッチ80
内の1×16光スイッチ81−0では、半導体光増幅器
23−0と23−1がオンになっており、それ以外の半
導体光増幅器23はオフになっている。したがって、出
力ポートo0とo1から、波長群G0の波長多重光信号
と波長群G1の波長多重光信号とを合波した波長多重光
信号が出力され、これが光波長セレクタ4−0、4−1
に入力される。光波長セレクタ4−0では波長群G1の
波長多重光信号が選択され、波長毎に分波された状態で
光受信器アレイ7−0に入力される。一方、光波長セレ
クタ4−1では波長群G0の波長多重光信号が選択さ
れ、波長毎に分波された状態で光受信器アレイ7−1に
入力される。光受信器アレイ7−0で電気信号に変換さ
れた4ビット幅のパケットは受信ノードr0に渡され、
光受信器アレイ7−1で電気信号に変換された4ビット
幅のパケットは受信ノードr1に渡される。以上のよう
にして送信ノードt0から受信ノードr1へのパケット
転送と送信ノードt1から受信ノードr0へのパケット
転送とが同時に行われる。
【0103】本実施形態の光スイッチ網は、マルチキャ
ストを行うことも可能である。例えば、光クロスバ・ス
イッチ80内の1×16光スイッチ81−0において半
導体光増幅器23−0、23−1をオンにし、光波長セ
レクタ4−0、4−1において波長群G0を選択するこ
とにより、送信ノードt0から受信ノードr0、r1に
対するマルチキャストを行うことが出来る。
【0104】本実施形態の光スイッチ網は論理的にはク
ロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイッチ網は完
全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードから任意の受
信ノードへのパケット転送経路が一意的に定まるので光
スイッチの制御が容易である。
【0105】また、スイッチ部の構成は第2の実施形態
の光スイッチ網と同等でありながら、光スイッチ網全体
の伝送容量は4倍になり、本願の第2の従来例で示した
光スイッチ網と同じ構成で16×16スイッチ網を実現
した場合と同等の伝送容量を実現できる。
【0106】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイッチ80におい
て64個、光波長セレクタ4において64個で合計12
8個であり、本願の第2の従来例で示した光スイッチ網
と同じ構成で16×16スイッチ網を実現した場合に必
要となる256個の半分に削減されている。
【0107】(実施形態9)図19に第9の実施形態の
構成図を示す。ここでは、本発明の第9の実施態様にお
いてa=b=c=4とした16×16光スイッチ網が示
されている。当該光スイッチ網は、16個の波長多重光
送信器6、4個の光合分波器29、4個の4×4の光ク
ロスバ・スイッチ3、16個の4×1の光波長セレクタ
4、16個の光受信器アレイ7からなる。波長λ0〜λ
3、波長λ4〜λ7、波長λ8〜λ11、波長λ12〜
λ15をそれぞれ波長群G0、波長群G1、波長群G
2、波長群G3とする。
【0108】本実施形態における光クロスバ・スイッチ
3の構成と動作は、第3の実施形態における光クロスバ
・スイッチ3の構成と動作に等しい。
【0109】図20は波長多重光送信器6の構成図であ
る。波長多重光送信器6は4個の光送信器1と光波長合
波器28とからなり、光波長合波器28の構成と動作は
第1の実施形態における光波長合波器25と等しい。光
送信器1−0〜1−3の送信波長には、1つの波長群に
属する4波長が割り当てれられている。例えば波長多重
光送信器6−0では、光送信器1−0〜1−3に波長λ
0〜λ3が割り当てられている。光送信器1−0〜1−
3から送信された4つの波長の光信号は、光波長合波器
28において波長多重された後、出力される。
【0110】光合分波器29は半導体基板上に作成され
た4×4スターカプラである。
【0111】次に、光波長セレクタ4の構成と動作を説
明する。光波長セレクタ4は、図21に示すように半導
体基板上に作成された入力導波路40、光波長分波器4
1、半導体光増幅器42、光波長ルータ45、出力導波
路44からなる。光波長分波器41の構成は、第1の実
施形態における光波長分波器7の構成に等しいが、透過
特性が異なる。図22は光波長分波器41の透過特性を
示す図である。入力導波路30から出力導波路34−0
への透過率50は、波長λ0〜λ3においては−1dB
であり、波長λ4〜λ15においては−30dBであ
る。同様に、入力導波路30から出力導波路34−1へ
の透過率51、入力導波路30から出力導波路34−2
への透過率52、入力導波路30から出力導波路34−
3への透過率53は、それぞれ、波長λ4〜λ7、λ8
〜λ11、λ12〜λ15において−1dBであり、そ
れ以外の波長では−30dBである。従って、波長群G
0、G1、G2、G3の16波の光信号を光波長分波器
41の入力導波路30から入力すると、波長群G0の4
波は出力導波路34−0から、波長群G1の4波は出力
導波路34−1から、波長群G2の4波は出力導波路3
4−2から、波長群G3の4波は出力導波路34−3か
ら出力される。光波長ルータ45は、図23に示すよう
に半導体基板上に作成された入力導波路60、アレイ導
波路回折格子型の光波長分波器61、導波路62、アレ
イ導波路回折格子型の光波長合波器63、出力導波路6
4からなる。入力導波路60−0から波長群G0の4波
の光信号が入力されると、この光信号は光波長分波器6
1−0により波長毎に分波され、波長λ0、λ1、λ
2、λ3の光信号が、光波長合波器63−0、63−
1、63−2、63−3を経て、出力導波路64−0、
64−1、64−2、64−3からそれぞれ出力され
る。同様に入力導波路60−1から波長群G1の光信号
が入力されると、出力導波路64−0、64−1、64
−2、64−3から波長λ4、λ5、λ6、λ7の光信
号が出力され、入力導波路60−2から波長群G2の光
信号が入力されると、出力導波路64−0、64−1、
64−2、64−3から波長λ8、λ9、λ10、λ1
1の光信号が出力され、入力導波路60−3から波長群
G3の光信号が入力されると、出力導波路64−0、6
4−1、64−2、64−3から波長λ12、λ13、
λ14、λ15の光信号が出力される。従って、光波長
セレクタ4は次のように動作する。入力導波路40から
波長群G0、G1、G2、G3の波長多重光信号が入力
されると、この波長多重光信号は光波長分波器41によ
り波長群毎に分波され、波長群G0の波長多重光信号は
半導体光増幅器42−0に、波長群G1の波長多重光信
号は半導体光増幅器42−1に、波長群G2の波長多重
光信号は半導体光増幅器42−2に、波長群G3の波長
多重光信号は半導体光増幅器42−3に入力される。
今、半導体光増幅器42−0がオンで、半導体光増幅器
42−1、42−2、42−3がオフであるとすると、
波長群G0の波長多重光信号だけが波長ルータ45に入
力され、出力導波路44−0、44−1、44−2、4
4−3からそれぞれ波長λ0、λ1、λ2、λ3の光信
号が出力される。同様に、半導体光増幅器42−1がオ
ンの場合は波長群G1の波長多重光信号が、半導体光増
幅器42−2がオンの場合は波長群G2の波長多重光信
号が、半導体光増幅器42−3がオンの場合は波長群G
3の波長多重光信号が出力導波路44−0、44−1、
44−2、44−3から出力される。すなわち、本実施
形態における光波長セレクタ4は任意の波長群を選択
し、選択した波長群の波長多重光信号を波長毎に分波し
てそれぞれ異なる出力ポートから出力する光波長セレク
タである。
【0112】光受信器アレイ7は図24に示すように4
個の光受信器8を並列に並べたものである。
【0113】以下、図19を用いて本実施形態の動作を
説明する。波長多重光送信器6−0〜6−3には、送信
波長群としてそれぞれ波長群G0、G1、G2、G3が
割り当てられている。同様に波長多重光送信器6−4〜
6−7、波長多重光送信器6−8〜6−11、波長多重
光送信器6−12〜6−15にも送信波長群としてそれ
ぞれ波長群G0、G1、G2、G3が割り当てられてい
る。今、送信ノードt0から受信ノードr1へのパケッ
ト転送と、送信ノードt1から受信ノードr0へのパケ
ット転送を同時に行おうとする場合を考える。送信ノー
ドt0から入力された4ビット幅のパケットは波長多重
光送信器6−0において波長群G0の波長多重光信号に
変換され、光合分波器29−0に入力される。一方、送
信ノードt1から入力された4ビット幅のパケットは波
長多重光送信器6−1において波長群G1の波長多重光
信号に変換され、光合分波器29−0に入力される。光
合分波器29−0は波長群G0の波長多重光信号と波長
群G1の波長多重光信号とを合波して光クロスバ・スイ
ッチ3−0〜3−3に対して出力する。光クロスバ・ス
イッチ3−1〜3−3では全ての半導体光増幅器23が
オフになっており、入力された光信号は吸収される。一
方、光クロスバ・スイッチ3−0では半導体光増幅器2
3−0と23−1がオンになっており、入力導波路20
−0から入力された光信号は出力導波路26−0、26
−1から導波路12−0、12−1へ出力される。従っ
て、送信ノードt0から送信された波長群G0の波長多
重光信号と、送信ノードt1から送信された波長群G1
の波長多重光信号とをさらに波長多重したものが光波長
セレクタ4−0と光波長セレクタ4−1の両方に入力さ
れる。光波長セレクタ4−0では波長群G1の波長多重
光信号が選択され、波長毎に分波された状態で光受信器
アレイ7−0に入力される。一方、光波長セレクタ4−
1では波長群G0の波長多重光信号が選択され、波長毎
に分波された状態で光受信器アレイ7−1に入力され
る。光受信器アレイ7−0で電気信号に変換された4ビ
ット幅のパケットは受信ノードr0に渡され、光受信器
アレイ7−1で電気信号に変換された4ビット幅のパケ
ットは受信ノードr1に渡される。以上のようにして送
信ノードt0から受信ノードr1へのパケット転送と送
信ノードt1から受信ノードr0へのパケット転送とが
同時に行われる。
【0114】本実施形態の光スイッチ網は、マルチキャ
ストを行うことも可能である。例えば、光クロスバ・ス
イッチ3−0、3−1においてそれぞれ半導体光増幅器
23−0、23−1をオンにし、光波長セレクタ4−
0、4−1、4−4、4−5において波長群G0を選択
することにより、送信ノードt0から受信ノードr0、
r1、r4、r5に対するマルチキャストを行うことが
出来る。
【0115】本実施形態の光スイッチ網は、各送信ノー
ド、受信ノードに4波長が割り当てられており、論理的
には第3の実施形態の光スイッチ網が並列に4面あるの
と等しい。したがって、本実施形態の光スイッチ網も論
理的にはクロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイ
ッチ網は完全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードか
ら任意の受信ノードへのパケット転送経路が一意的に定
まるのでスイッチの制御が容易である。また、スイッチ
部の構成は第3の実施形態の光スイッチ網と同等であり
ながら、光スイッチ網全体の伝送容量は4倍になり、本
願の第2の従来例で示した光スイッチ網と同じ構成で1
6×16スイッチ網を実現した場合と同等の伝送容量を
実現できる。
【0116】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイッチ3において
64個、光波長セレクタ4において64個で合計128
個であり、前述した第2の従来例で示した光スイッチ網
と同じ構成で16×16スイッチ網を実現した場合に必
要となる半導体光増幅器の数、即ち、256個の半分に
削減されている。
【0117】本実施形態の光スイッチ網は、4個の波長
多重光送信器6と光合分波器29とからなる送信モジュ
ール、および、光クロスバ・スイッチ3、4個の光波長
セレクタ4、4個の光受信器アレイ7とからなる受信モ
ジュールにモジュール化することができる。例えば、波
長多重光送信器6−0〜6−3と光合分波器29−0を
1個の送信モジュールとし、光クロスバ・スイッチ3−
0、光波長セレクタ4−0〜4−3、光受信器アレイ7
−0〜7−3を1個の受信モジュールとすることが出来
る。これにより、ノード数を増やしたい場合に、モジュ
ールの追加により容易に光スイッチ網を拡張することが
可能である。例えば、当初は2個の送信モジュールと2
個の受信モジュールとにより8×8光スイッチ網を構成
しておく。その後ノード数が増えたら、送信モジュール
と受信モジュールを1個ずつ追加し、12×12光スイ
ッチ網に拡張する。さらにノード数が増えた場合は、送
信モジュールと受信モジュールをもう1個ずつ追加し、
16×16光スイッチ網にまで拡張することが出来る。
このように、本実施形態の光スイッチ網はモジュラリテ
ィという優れた特徴を持つ。
【0118】(実施形態10)図25に第10の実施形
態の構成図を示す。ここでは、課題を解決するための手
段の欄に記載された本発明の第10の実施態様におい
て、a=b=c=4とした16×16光スイッチ網が示
されている。当該光スイッチ網は、16個の波長多重光
送信器6、4個の4×4の第1の光クロスバ・スイッチ
2、4個の4×4の第2の光クロスバ・スイッチ3、1
6個の4×1の光波長セレクタ4、16個の光受信器ア
レイ7からなる。波長λ0〜λ3、波長λ4〜λ7、波
長λ8〜λ11、波長λ12〜λ15をそれぞれ波長群
G0、波長群G1、波長群G2、波長群G3とする。
【0119】本実施形態における光クロスバ・スイッチ
2および光クロスバ・スイッチ3の構成と動作は、第3
の実施形態における光クロスバ・スイッチ3の構成と動
作に等しい。
【0120】波長多重光送信器6、光波長セレクタ4、
光受信器アレイ7の構成と動作は、第9の実施形態にお
ける波長多重光送信器6、光波長セレクタ4、光受信器
アレイ7の構成と動作に等しい。
【0121】以下、図25を用いて本実施形態の動作を
説明する。波長多重光送信器6−0〜6−3には、送信
波長群としてそれぞれ波長群G0、G1、G2、G3が
割り当てられている。同様に波長多重光送信器6−4〜
6−7、波長多重光送信器6−8〜6−11、波長多重
光送信器6−12〜6−15にも送信波長群としてそれ
ぞれ波長群G0、G1、G2、G3が割り当てられてい
る。今、送信ノードt0から受信ノードr1へのパケッ
ト転送と、送信ノードt1から受信ノードr0へのパケ
ット転送を同時に行おうとする場合を考える。送信ノー
ドt0から入力された4ビット幅のパケットは波長多重
光送信器6−0において波長群G0の波長多重光信号に
変換され、光クロスバ・スイッチ2−0の入力導波路2
0−0に入力される。一方、送信ノードt1から入力さ
れた4ビット幅のパケットは波長多重光送信器6−1に
おいて波長群G1の波長多重光信号に変換され、光クロ
スバ・スイッチ2−0の入力導波路20−1に入力され
る。光クロスバ・スイッチ2−0では半導体光増幅器2
3−0と23−4がオンになっており、入力導波路20
−0と20−1から入力された波長群G0と波長群G1
の波長多重光信号が合波されて出力導波路26−0から
導波路11−0へ出力される。この波長多重光信号は光
クロスバ・スイッチ3−0の入力導波路20−0に入力
される。光クロスバ・スイッチ3−0では半導体光増幅
器23−0と23−1がオンになっており、入力導波路
20−0から入力された波長多重光信号は出力導波路2
6−0、26−1から導波路12−0、12−1へ出力
される。従って、送信ノードt0から送信された波長群
G0の波長多重光信号と、送信ノードt1から送信され
た波長群G1の波長多重光信号とをさらに波長多重した
波長多重光信号が光波長セレクタ4−0と光波長セレク
タ4−1の両方に入力される。光波長セレクタ4−0で
は波長群G1の波長多重光信号が選択され、波長毎に分
波された状態で光受信器アレイ7−0に入力される。一
方、光波長セレクタ4−1では波長群G0の波長多重光
信号が選択され、波長毎に分波された状態で光受信器ア
レイ7−1に入力される。光受信器アレイ7−0で電気
信号に変換された4ビット幅のパケットは受信ノードr
0に渡され、光受信器アレイ7−1で電気信号に変換さ
れた4ビット幅のパケットは受信ノードr1に渡され
る。以上のようにして送信ノードt0から受信ノードr
1へのパケット転送と送信ノードt1から受信ノードr
0へのパケット転送とが同時に行われる。
【0122】本実施形態の光スイッチ網は、前述した本
願の第20の実施態様を適用したことにより、マルチキ
ャストを行うことも可能である。例えば、光クロスバ・
スイッチ2−0、および光クロスバ・スイッチ3−0、
3−1においてそれぞれ半導体光増幅器23−0、23
−1をオンにし、光波長セレクタ4−0、4−1、4−
4、4−5において波長群G0を選択することにより、
送信ノードt0から受信ノードr0、r1、r4、r5
に対するマルチキャストを行うことが出来る。
【0123】本実施形態の光スイッチ網は、各送信ノー
ド、受信ノードに4波長が割り当てられており、論理的
には第4の実施形態の光スイッチ網が並列に4面あるの
と等しい。したがって、本実施形態の光スイッチ網も論
理的にはクロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイ
ッチ網は完全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードか
ら任意の受信ノードへのパケット転送経路が一意的に定
まるのでスイッチの制御が容易である。また、スイッチ
部の構成は第4の実施形態の光スイッチ網と同等であり
ながら、光スイッチ網全体の伝送容量は4倍になり、本
願の第2の従来例で示した光スイッチ網と同じ構成で1
6×16スイッチ網を実現した場合と同等の伝送容量を
実現できる。
【0124】本実施形態の光スイッチ網は、第9の実施
形態における光合分波器29の代わりに光クロスバ・ス
イッチ2を用いたものである。光合分波器29では光分
波器21において光信号のパワーが確実に6dB以上低
下するのに対して、光クロスバ・スイッチ2では半導体
光増幅器23に利得を持たせることが出来るので、光受
信器8の入力光パワーのマージンを大きくとれるという
利点がある。また、光合分波器29の出力光信号は波長
群G0〜波長群G3の16波の光信号の全てを含むのに
対して、光クロスバ・スイッチ2の出力光信号は必要な
波長群の光信号しか含まないので、光クロスバ・スイッ
チ3の半導体光増幅器23を飽和させにくいという利点
もある。
【0125】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、第1の光クロスバ・スイッチ2に
おいて64個、第2の光クロスバ・スイッチ3において
64個、光波長セレクタ4において64個で合計192
個である。この数は第9の実施形態の128個よりは多
いものの、本願の第2の従来例で示した光スイッチ網と
同じ構成で16×16スイッチ網を実現した場合に必要
となる256個より大幅に削減されている。
【0126】本実施形態の光スイッチ網は、4個の波長
多重光送信器6と光クロスバ・スイッチ2とからなる送
信モジュール、および、光クロスバ・スイッチ3、4個
の光波長セレクタ4、4個の光受信器アレイ7とからな
る受信モジュールにモジュール化することができる。例
えば、波長多重光送信器6−0〜6−3と光クロスバ・
スイッチ2−0を1個の送信モジュールとし、光クロス
バ・スイッチ3−0、光波長セレクタ4−0〜4−3、
光受信器アレイ7−0〜7−3を1個の受信モジュール
とすることが出来る。これにより、ノード数を増やした
い場合に、モジュールの追加により容易に光スイッチ網
を拡張することが可能である。例えば、当初は2個の送
信モジュールと2個の受信モジュールとにより8×8光
スイッチ網を構成しておく。その後ノード数が増えた
ら、送信モジュールと受信モジュールを1個ずつ追加
し、12×12光スイッチ網に拡張する。さらにノード
数が増えた場合は、送信モジュールと受信モジュールを
もう1個ずつ追加し、16×16光スイッチ網にまで拡
張することが出来る。このように、本実施形態の光スイ
ッチ網はモジュラリティという優れた特徴を持つ。
【0127】(実施形態11)図26に第11の実施形
態の構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第11
の実施態様において、a=b=c=4とした16×16
光スイッチ網が示されている。当該光スイッチ網は、1
6個の波長多重光送信器6、4個の光波長合波器25、
4×16の光クロスバ・スイッチ80、16個の波長多
重光受信器5からなる。波長λ0〜λ3、波長λ4〜λ
7、波長λ8〜λ11、・・・、波長λ60〜λ63を
それぞれ波長群G0、波長群G1、波長群G2、・・
・、波長群G15とする。
【0128】本実施形態における波長多重光送信器6お
よび光波長合波器25の構成と動作は、第8の実施形態
における波長多重光送信器6および光波長合波器25の
構成と動作に等しい。また、本実施形態における光クロ
スバ・スイッチ80の構成と動作は、第2の実施形態に
おける光クロスバ・スイッチ80の構成と動作に等し
い。
【0129】図28は波長多重光受信器5の構成図であ
る。波長多重光受信器5は、半導体基板上に作成された
アレイ導波路回折格子型の光波長分波器7、光受信器
8、4ビット幅のFIFOメモリ9からなる。波長λ0
〜λ63の光信号が光波長分波器7に入力されると、光
波長分波器7はこれを波長毎に分波し、それぞれ異なる
出力ポートから出力する。出力された波長λ0〜波長λ
63の光信号は光受信器8−0〜8−63により電気信
号に変換され、FIFOメモリ9−0〜9−15に格納
される。
【0130】以下、図26を用いて本実施形態の動作を
説明する。波長多重光送信器6−0〜6−15には、送
信波長群としてそれぞれ波長群G0〜波長群G15が割
り当てられている。今、送信ノードt0から受信ノード
r1へのパケット転送と、送信ノードt1から受信ノー
ドr0へのパケット転送と、送信ノードt4から受信ノ
ードr0へのパケット転送を同時に行おうとする場合を
考える。送信ノードt0から入力された4ビット幅のパ
ケットは波長多重光送信器6−0において波長群G0の
波長多重光信号に変換され、光波長合波器25−0に入
力される。送信ノードt1から入力された4ビット幅の
パケットも波長多重光送信器6−1において波長群G1
の波長多重光信号に変換され、光波長合波器25−0に
入力される。光波長合波器25−0は波長群G0の波長
多重光信号と波長群G1の波長多重光信号とを合波した
波長多重光信号を出力し、これが光クロスバ・スイッチ
80の入力ポートi0に入力される。一方、送信ノード
t4から入力された4ビット幅のパケットは波長多重光
送信器6−4において波長群4の波長多重光信号に変換
され、光波長合波器25−1を経て光クロスバ・スイッ
チ80の入力ポートi1に入力される。光クロスバ・ス
イッチ80内の1×16光スイッチ81−0では、半導
体光増幅器23−0と23−1がオンになっており、そ
れ以外の半導体光増幅器23はオフになっている。ま
た、1×16光スイッチ81−1では、半導体光増幅器
23−0がオンになっており、それ以外の半導体光増幅
器23はオフになっている。したがって、出力ポートo
0からは波長群G0、波長群G1、波長群4の波長多重
信号がさらに多重された波長多重光信号が出力され、こ
れが波長多重光受信器5−0に入力される。一方、出力
ポートo1からは波長群G0、波長群G1の波長多重光
信号がさらに多重された波長多重光信号が出力され、波
長多重光受信器5−1に入力される。
【0131】波長多重光受信器5−0では、入力された
波長多重光信号が光波長分波器7により波長毎に分波さ
れ、波長群G0、波長群G1、波長群4の光信号は光受
信器8−0〜8−3、光受信器8−4〜8−7、光受信
器8−16〜8−19によりそれぞれ4ビット幅の電気
信号のパケットに変換される。ここで、FIFOメモリ
9−1、9−4に書き込み信号が与えられるので、FI
FOメモリ9−1には送信ノードt1から送信された4
ビット幅のパケットが、FIFOメモリ9−4には送信
ノードt4から送信された4ビット幅のパケットが格納
される。一方、波長多重光受信器5−1では、入力され
た波長多重光信号が光波長分波器7により波長毎に分波
され、波長群G0、波長群G1の光信号は光受信器8−
0〜8−3、光受信器8−4〜8−7によりそれぞれ4
ビット幅の電気信号のパケットに変換される。ここで、
FIFOメモリ9−0に書き込み信号が与えられるの
で、FIFOメモリ9−0に送信ノードt0から送信さ
れた4ビット幅のパケットが格納される。受信ノードr
0では、FIFOメモリ9−1と9−4との間で調停が
行われ、その結果FIFOメモリ9−1が勝ったとする
と先ずFIFOメモリ9−1に格納されたパケットが読
み出され、次にFIFOメモリ9−4に格納されたパケ
ットが読み出される。一方、受信ノードr1では競合が
生じないので、FIFOメモリ9−0に格納されたパケ
ットが即座に読み出される。以上のようにして、送信ノ
ードt0から受信ノードr1へのパケット転送と、送信
ノードt1から受信ノードr0へのパケット転送と、送
信ノードt4から受信ノードr0へのパケット転送が完
了する。
【0132】本実施形態の光スイッチ網は、マルチキャ
ストを行うことも可能である。例えば、光クロスバ・ス
イッチ80内の1×16光スイッチ81−0において半
導体光増幅器23−0、23−1をオンにすることによ
り、送信ノードt0から受信ノードr0、r1に対する
マルチキャストを行うことが出来る。
【0133】本実施形態の光スイッチ網は論理的にはク
ロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイッチ網は完
全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードから任意の受
信ノードへのパケット転送経路が一意的に定まるので光
スイッチの制御が容易である。
【0134】また、スイッチ部の構成は第5の実施形態
の光スイッチ網と同等でありながら、光スイッチ網全体
の伝送容量は4倍にすることが出来る。
【0135】しかも、本実施形態は第1の実施形態と同
じく出力バッファ型の光スイッチ網であり、送信ノード
側でパケットが待たされることがないので、スループッ
トが入力バッファ型スイッチ網の理論限界値に制限され
ない。
【0136】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイッチ80におい
て必要とする64個のみであり、本願の第2の従来例で
示した光スイッチ網と同じ構成で16×16スイッチ網
を実現した場合に必要となる256個の1/4に削減さ
れている。
【0137】(実施形態12)図27に第12の実施形
態の構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第12
の実施態様においてa=b=c=4とした16×16光
スイッチ網が示されている。当該光スイッチ網は、16
個の波長多重光送信器6、4個の光合分波器29、4個
の4×4の光クロスバ・スイッチ3、16個の波長多重
光受信器5からなる。波長λ0〜λ3、波長λ4〜λ
7、波長λ8〜λ11、・・・、波長λ60〜λ63を
それぞれ波長群G0、波長群G1、波長群G2、・・
・、波長群G15とする。
【0138】本実施形態における波長多重光送信器6お
よび光合分波器29の構成と動作は、第9の実施形態に
おける波長多重光送信器6および光合分波器29の構成
と動作に等しい。また、本実施形態における光クロスバ
・スイッチ3の構成と動作は、第3の実施形態における
光クロスバ・スイッチ3の構成と動作に等しい。
【0139】図28は波長多重光受信器5の構成図であ
る。波長多重光受信器5は、半導体基板上に作成された
アレイ導波路回折格子型の光波長分波器7、光受信器
8、4ビット幅のFIFOメモリ9からなる。波長λ0
〜λ63の光信号が光波長分波器7に入力されると、光
波長分波器7はこれを波長毎に分波し、それぞれ異なる
出力ポートから出力する。出力された波長λ0〜波長λ
63の光信号は光受信器8−0〜8−63により電気信
号に変換され、FIFOメモリ9−0〜9−15に格納
される。
【0140】以下、図27を用いて本実施形態の動作を
説明する。波長多重光送信器6−0〜6−15には、送
信波長群としてそれぞれ波長群G0〜波長群G15が割
り当てられている。今、送信ノードt0から受信ノード
r1へのパケット転送と、送信ノードt1から受信ノー
ドr0へのパケット転送と、送信ノードt4から受信ノ
ードr0へのパケット転送を同時に行おうとする場合を
考える。送信ノードt0から入力された4ビット幅のパ
ケットは波長多重光送信器6−0において波長群G0の
波長多重光信号に変換され、光合分波器29−0に入力
される。送信ノードt1から入力された4ビット幅のパ
ケットも波長多重光送信器6−1において波長群G1の
波長多重光信号に変換され、光合分波器29−0に入力
される。一方、送信ノードt4から入力された4ビット
幅のパケットは波長多重光送信器6−4において波長群
4の波長多重光信号に変換され、光合分波器29−1に
入力される。光合分波器29−0は波長群G0の波長多
重光信号と波長群G1の波長多重光信号とを合波して光
クロスバ・スイッチ3−0〜3−3に対して出力する。
一方、光合分波器29−1は波長群4の波長多重光信号
を光クロスバ・スイッチ3−0〜3−3に対して出力す
る。光クロスバ・スイッチ3−1〜3−3では全ての半
導体光増幅器23がオフになっており、入力された光信
号は吸収される。一方、光クロスバ・スイッチ3−0で
は半導体光増幅器23−0、23−1、23−4がオン
になっているので、出力導波路26−0からは波長群G
0、波長群G1、波長群4の波長多重光信号が合波され
て出力され、出力導波路26−1からは波長群G0、波
長群G1の波長多重光信号が合波されて出力される。従
って、導波路12−0から波長多重光受信器5−0へ
は、送信ノードt0から送信された波長群G0の波長多
重光信号と、送信ノードt1から送信された波長群G1
の波長多重光信号と、送信ノードt4から送信された波
長群4の波長多重光信号とをさらに波長多重した波長多
重光信号が伝搬される。波長多重光受信器5−0では、
入力された波長多重光信号が光波長分波器7により波長
毎に分波され、波長群G0、波長群G1、波長群4の光
信号は光受信器8−0〜8−3、光受信器8−4〜8−
7、光受信器8−16〜8−19によりそれぞれ4ビッ
ト幅の電気信号のパケットに変換される。ここで、FI
FOメモリ9−1、9−4に書き込み信号が与えられる
ので、FIFOメモリ9−1には送信ノードt1から送
信された4ビット幅のパケットが、FIFOメモリ9−
4には送信ノードt4から送信された4ビット幅のパケ
ットが格納される。一方、導波路12−1から波長多重
光受信器5−1へは、送信ノードt0から送信された波
長群G0の波長多重光信号と、送信ノードt1から送信
された波長群G1の波長多重光信号とをさらに波長多重
した波長多重光信号が伝搬される。波長多重光受信器5
−1では、入力された波長多重光信号が光波長分波器7
により波長毎に分波され、波長群G0、波長群G1の光
信号は光受信器8−0〜8−3、光受信器8−4〜8−
7によりそれぞれ4ビット幅の電気信号のパケットに変
換される。ここで、FIFOメモリ9−0に書き込み信
号が与えられるので、FIFOメモリ9−0に送信ノー
ドt0から送信された4ビット幅のパケットが格納され
る。受信ノードr0では、FIFOメモリ9−1と9−
4との間で調停が行われ、その結果FIFOメモリ9−
1が勝ったとすると先ずFIFOメモリ9−1に格納さ
れたパケットが読み出され、次にFIFOメモリ9−4
に格納されたパケットが読み出される。一方、受信ノー
ドr1では競合が生じないので、FIFOメモリ9−0
に格納されたパケットが即座に読み出される。以上のよ
うにして、送信ノードt0から受信ノードr1へのパケ
ット転送と、送信ノードt1から受信ノードr0へのパ
ケット転送と、送信ノードt4から受信ノードr0への
パケット転送が完了する。
【0141】本実施形態の光スイッチ網は、マルチキャ
ストを行うことも可能である。例えば、光クロスバ・ス
イッチ3−0、3−1においてそれぞれ半導体光増幅器
23−0、23−1をオンにすることにより、送信ノー
ドt0から受信ノードr0、r1、r4、r5に対する
マルチキャストを行うことが出来る。
【0142】本実施形態の光スイッチ網は、各送信ノー
ド、受信ノードに4波長が割り当てられており、論理的
には第6の実施形態の光スイッチ網が並列に4面あるの
と等しい。したがって、本実施形態の光スイッチ網も論
理的にはクロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイ
ッチ網は完全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードか
ら任意の受信ノードへのパケット転送経路が一意的に定
まるのでスイッチの制御が容易である。また、スイッチ
部の構成は第6の実施形態の光スイッチ網と同等であり
ながら、光スイッチ網全体の伝送容量は4倍にすること
が出来る。
【0143】しかも、本実施形態は第1の実施形態と同
じく出力バッファ型の光スイッチ網であり、送信ノード
側でパケットが待たされることがないので、スループッ
トが入力バッファ型スイッチ網の理論限界値に制限され
ない。
【0144】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイッチ3において
必要とする64個のみであり、本願の第2の従来例で示
した光スイッチ網と同じ構成で16×16スイッチ網を
実現した場合に必要となる256個の1/4に削減され
ている。
【0145】本実施形態の光スイッチ網は、4個の波長
多重光送信器6と光合分波器29とからなる送信モジュ
ール、および、光クロスバ・スイッチ3と4個の波長多
重光受信器5とからなる受信モジュールにモジュール化
することができる。例えば、波長多重光送信器6−0〜
6−3と光合分波器29−0を1個の送信モジュールと
し、光クロスバ・スイッチ3−0、波長多重光受信器5
−0〜5−3を1個の受信モジュールとすることが出来
る。これにより、ノード数を増やしたい場合に、モジュ
ールの追加により容易に光スイッチ網を拡張することが
可能である。例えば、当初は2個の送信モジュールと2
個の受信モジュールとにより8×8光スイッチ網を構成
しておく。その後ノード数が増えたら、送信モジュール
と受信モジュールを1個ずつ追加し、12×12光スイ
ッチ網に拡張する。さらにノード数が増えた場合は、送
信モジュールと受信モジュールをもう1個ずつ追加し、
16×16光スイッチ網にまで拡張することが出来る。
このように、本実施形態の光スイッチ網はモジュラリテ
ィという優れた特徴を持つ。
【0146】(実施形態13)図29に第13の実施形
態の構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第13
の実施態様において、a=b=c=4とした16×16
光スイッチ網が示されている。当該光スイッチ網は、1
6個の波長多重光送信器6、4個の4×4の第1の光ク
ロスバ・スイッチ2、4個の4×4の第2の光クロスバ
・スイッチ3、16個の波長多重光受信器5からなる。
波長λ0〜λ3、波長λ4〜λ7、波長λ8〜λ11、
・・・、波長λ60〜λ63をそれぞれ波長群G0、波
長群G1、波長群G2、・・・、波長群G15とする。
【0147】本実施形態における波長多重光送信器6の
構成と動作は、第9の実施形態における波長多重光送信
器6の構成と動作に等しい。本実施形態における光クロ
スバ・スイッチ2および光クロスバ・スイッチ3の構成
と動作は、第3の実施形態における光クロスバ・スイッ
チ3の構成と動作に等しい。波長多重光受信器5の動作
と構成は、第12の実施形態における波長多重光受信器
5の動作と構成に等しい。
【0148】以下、図29を用いて本実施形態の動作を
説明する。波長多重光送信器6−0〜6−15には、送
信波長群としてそれぞれ波長群G0〜波長群G15が割
り当てられている。今、送信ノードt0から受信ノード
r1へのパケット転送と、送信ノードt1から受信ノー
ドr0へのパケット転送と、送信ノードt4から受信ノ
ードr0へのパケット転送を同時に行おうとする場合を
考える。送信ノードt0から入力された4ビット幅のパ
ケットは波長多重光送信器6−0において波長群G0の
波長多重光信号に変換され、光クロスバ・スイッチ2−
0の入力導波路20−0に入力される。送信ノードt1
から入力された4ビット幅のパケットも波長多重光送信
器6−1において波長群G1の波長多重光信号に変換さ
れ、光クロスバ・スイッチ2−0の入力導波路20−1
に入力される。一方、送信ノードt4から入力された4
ビット幅のパケットは波長多重光送信器6−4において
波長群4の波長多重光信号に変換され、光クロスバ・ス
イッチ2−1の入力導波路20−0に入力される。光ク
ロスバ・スイッチ2−0では半導体光増幅器23−0と
23−4がオンになっており、入力導波路20−0と2
0−1から入力された波長群G0と波長群G1の波長多
重光信号が合波されて出力導波路26−0から光クロス
バ・スイッチ3−0の入力導波路20−0へ入力され
る。一方、光クロスバ・スイッチ2−1では半導体光増
幅器23−0がオンになっており、入力導波路20−0
から入力された波長群4の波長多重光信号が出力導波路
26−0から光クロスバ・スイッチ3−0の入力導波路
20−1へ入力される。光クロスバ・スイッチ3−0で
は半導体光増幅器23−0、23−1、23−4がオン
になっているので、出力導波路26−0からは波長群G
0、波長群G1、波長群4の波長多重光信号が合波され
て出力され、出力導波路26−1からは波長群G0、波
長群G1の波長多重光信号が合波されて出力される。従
って、導波路12−0から波長多重光受信器5−0へ
は、送信ノードt0から送信された波長群G0の波長多
重光信号と、送信ノードt1から送信された波長群G1
の波長多重光信号と、送信ノードt4から送信された波
長群4の波長多重光信号とをさらに波長多重した波長多
重光信号が伝搬される。波長多重光受信器5−0では、
入力された波長多重光信号が光波長分波器7により波長
毎に分波され、波長群G0、波長群G1、波長群4の光
信号は光受信器8−0〜8−3、光受信器8−4〜8−
7、光受信器8−16〜8−19によりそれぞれ4ビッ
ト幅の電気信号のパケットに変換される。ここで、FI
FOメモリ9−1、9−4に書き込み信号が与えられる
ので、FIFOメモリ9−1には送信ノードt1から送
信された4ビット幅のパケットが、FIFOメモリ9−
4には送信ノードt4から送信された4ビット幅のパケ
ットが格納される。一方、導波路12−1から波長多重
光受信器5−1へは、送信ノードt0から送信された波
長群G0の波長多重光信号と、送信ノードt1から送信
された波長群G1の波長多重光信号とをさらに波長多重
した波長多重光信号が伝搬される。波長多重光受信器5
−1では、入力された波長多重光信号が光波長分波器7
により波長毎に分波され、波長群G0、波長群G1の光
信号は光受信器8−0〜8−3、光受信器8−4〜8−
7によりそれぞれ4ビット幅の電気信号のパケットに変
換される。ここで、FIFOメモリ9−0に書き込み信
号が与えられるので、FIFOメモリ9−0に送信ノー
ドt0から送信された4ビット幅のパケットが格納され
る。受信ノードr0では、FIFOメモリ9−1と9−
4との間で調停が行われ、その結果FIFOメモリ9−
1が勝ったとすると先ずFIFOメモリ9−1に格納さ
れたパケットが読み出され、次にFIFOメモリ9−4
に格納されたパケットが読み出される。一方、受信ノー
ドr1では競合が生じないので、FIFOメモリ9−0
に格納されたパケットが即座に読み出される。以上のよ
うにして、送信ノードt0から受信ノードr1へのパケ
ット転送と、送信ノードt1から受信ノードr0へのパ
ケット転送と、送信ノードt4から受信ノードr0への
パケット転送が完了する。
【0149】本実施形態の光スイッチ網は、前述した第
20の実施態様を適用したことにより、マルチキャスト
を行うことも可能である。例えば、光クロスバ・スイッ
チ2−0、および光クロスバ・スイッチ3−0、3−1
においてそれぞれ半導体光増幅器23−0、23−1を
オンにすることにより、送信ノードt0から受信ノード
r0、r1、r4、r5に対するマルチキャストを行う
ことが出来る。
【0150】本実施形態の光スイッチ網は、各送信ノー
ド、受信ノードに4波長が割り当てられており、論理的
には第7の実施形態の光スイッチ網が並列に4面あるの
と等しい。したがって、本実施形態の光スイッチ網も論
理的にはクロスバ網である。即ち、本実施形態の光スイ
ッチ網は完全非閉塞であり、かつ、任意の送信ノードか
ら任意の受信ノードへのパケット転送経路が一意的に定
まるのでスイッチの制御が容易である。また、スイッチ
部の構成は第7の実施形態の光スイッチ網と同等であり
ながら、光スイッチ網全体の伝送容量は4倍にすること
が出来る。
【0151】しかも、本実施形態は第1の実施形態と同
じく出力バッファ型の光スイッチ網であり、送信ノード
側でパケットが待たされることがないので、スループッ
トが入力バッファ型スイッチ網の理論限界値に制限され
ない。
【0152】本実施形態の光スイッチ網は、第12の実
施形態における光合分波器29の代わりに光クロスバ・
スイッチ2を用いたものである。光合分波器29では光
分波器21において光信号のパワーが確実に6dB以上
低下するのに対して、光クロスバ・スイッチ2では半導
体光増幅器23に利得を持たせることが出来るので、光
受信器8の入力光パワーのマージンを大きくとれるとい
う利点がある。また、光合分波器29の出力光信号は4
つの波長群の16波の光信号の全てを含むのに対して、
光クロスバ・スイッチ2の出力光信号は必要な波長群の
光信号しか含まないので、光クロスバ・スイッチ3の半
導体光増幅器23を飽和させにくいという利点もある。
【0153】本実施形態の光スイッチ網で必要とする半
導体光増幅器の数は、第1の光クロスバ・スイッチにお
いて64個、第2の光クロスバ・スイッチにおいて64
個で合計128個であり、本願の第2の従来例で示した
光スイッチ網と同じ構成で16×16スイッチ網を実現
した場合に必要となる256個の半分に削減されてい
る。
【0154】本実施形態の光スイッチ網は、4個の波長
多重光送信器6と光クロスバ・スイッチ2とからなる送
信モジュール、および、光クロスバ・スイッチ3と4個
の波長多重光受信器5とからなる受信モジュールにモジ
ュール化することができる。例えば、波長多重光送信器
6−0〜6−3と光クロスバ・スイッチ2−0を1個の
送信モジュールとし、光クロスバ・スイッチ3−0、波
長多重光受信器5−0〜5−3を1個の受信モジュール
とすることが出来る。これにより、ノード数を増やした
い場合に、モジュールの追加により容易に光スイッチ網
を拡張することが可能である。例えば、当初は2個の送
信モジュールと2個の受信モジュールとにより8×8光
スイッチ網を構成しておく。その後ノード数が増えた
ら、送信モジュールと受信モジュールを1個ずつ追加
し、12×12光スイッチ網に拡張する。さらにノード
数が増えた場合は、送信モジュールと受信モジュールを
もう1個ずつ追加し、16×16光スイッチ網にまで拡
張することが出来る。このように、本実施形態の光スイ
ッチ網はモジュラリティという優れた特徴を持つ。
【0155】(実施形態14)図30に第14の実施形
態の構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第14
の実施態様において、a=b=4とした16×16光ス
イッチ網が示されている。当該光スイッチ網は、16個
の光送信器1、4個の4×1の光波長合波器25、4×
16の波長選択光クロスバ・スイッチ83、16個の光
受信器8からなる。
【0156】本実施形態における光波長合波器25の構
成と動作は第2の実施形態における光波長合波器25の
構成と動作に等しい。
【0157】ここで、波長選択光クロスバ・スイッチ8
3の構成と動作を説明する。波長選択光クロスバ・スイ
ッチ83は図31に示すように半導体基板上に作成され
た入力導波路20、4個の1×16光スイッチ81、1
6個の光波長セレクタ82、および出力導波路26から
なる。本実施形態における1×16光スイッチ81の構
成および動作は、第2の実施形態における1×16光ス
イッチ81の構成および動作に等しい。
【0158】光波長セレクタ82は、図32に示すよう
に光波長ルータ70、半導体光増幅器42、光合波器4
3からなる。光波長ルータ70はアレイ導波路回折格子
型のデバイスで、第2の実施形態における光クロスバ・
スイッチ80の光合波器27の機能と、光波長セレクタ
4の光波長分波器41の機能とを兼ねるものである。た
だし、第2の実施形態では光波長分波器41の各出力ポ
ートから出力される光の波長は決まっていたが、本実施
形態では、光波長ルータ70の入力ポートi0〜i3の
何れから光を入力するかにより、各出力ポートから出力
される光の波長が異なる。入力ポートi0〜i3に波長
λ0〜λ3の波長多重光信号を入力するとき出力ポート
o0〜o3から出力される光の波長は表1のようにな
る。表1から判るように、波長λ0〜λ3の波長多重光
信号を、入力ポートi0に入力したときは出力ポートo
0からは波長λ0の光が出力されるが、入力ポートi1
に入力したときは出力ポートo0からは波長λ1の光が
出力される。第2の実施形態における光クロスバ・スイ
ッチ80に用いられていた光合波器27では、原理上2
対1の合波毎に3dBの光パワーの損失が生じるので、
4対1の合波では最低6dBの損失が生じる。一方、本
実施形態の光波長ルータ70では原理上合波損は生じな
いので、導波路自体の損失や結合損を含めても、光パワ
ーの損失は高々2dBである。半導体光増幅器42およ
び光合波器43の構成と動作は、第2の実施形態におけ
る光波長セレクタ4に用いられている半導体光増幅器4
2および光合波器43の構成と動作に等しい。4個の半
導体光増幅器42と光合波器43を組み合わせたものは
4×1の光セレクタとして機能しており、これに光波長
ルータ70の光波長分波機能をさらに組み合わせること
により、光波長セレクタの機能が実現されている。
【0159】以上により、波長選択光クロスバ・スイッ
チ83は、第2の実施形態における光クロスバ・スイッ
チ80の機能と光波長セレクタ4の機能とを兼ねるもの
である。しかも、既に述べたように第2の実施形態にお
いて光クロスバ・スイッチ80の光合波器27で発生し
ていた最低6dBの光パワーの損失を回避することが出
来るので、スイッチの規模が大きい場合でも光受信器8
において十分な受光パワーを得やすいという利点があ
る。
【0160】それ以外の点において、本実施形態の動作
および効果は第2の実施形態の動作および効果と全く等
しい。
【0161】(実施形態15)図33に第15の実施形
態の構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第15
の実施態様において、a=b=4とした16×16光ス
イッチ網が示されている。当該光スイッチ網は、16個
の光送信器1、4個の4×4の光合分波器29、4個の
4×4の波長選択光クロスバ・スイッチ14、16個の
光受信器8からなる。
【0162】本実施形態における光合分波器29の構成
と動作は第3の実施形態における光合分波器29の構成
と動作に等しい。
【0163】ここで、波長選択光クロスバ・スイッチ1
4の構成と動作を説明する。波長選択光クロスバ・スイ
ッチ14は図34に示すように半導体基板上に作成され
た入力導波路20、光分波器21、半導体光増幅器2
3、光波長ルータ70、半導体光増幅器42、光合波器
71、出力導波路26からなる。半導体光増幅器23お
よび半導体光増幅器42は光ゲート・スイッチとして動
作し、半導体光増幅器42と光合波器71とで光セレク
タとして機能する。図中で矢印で示すのは全て光導波路
である。
【0164】光波長ルータ70はアレイ導波路回折格子
型のデバイスで、第3の実施形態における光クロスバ・
スイッチ3の光合波器27の機能と、光波長セレクタ4
の光波長分波器41の機能とを兼ねるものである。ただ
し、第3の実施形態では光波長分波器41の各出力ポー
トから出力される光の波長は決まっていたが、本実施形
態では、光波長ルータ70の入力ポートi0〜i3の何
れから光を入力するかにより、各出力ポートから出力さ
れる光の波長が異なる。入力ポートi0〜i3に波長λ
0〜λ3の波長多重光信号を入力するとき出力ポートo
0〜o3から出力される光の波長は表1のようになる。
表1から判るように、波長λ0〜λ3の波長多重光信号
を、入力ポートi0に入力したときは出力ポートo0か
らは波長λ0の光が出力されるが、入力ポートi1に入
力したときは出力ポートo0からは波長λ1の光が出力
される。
【0165】第3の実施形態における光クロスバ・スイ
ッチ3に用いられていた光合波器27では、原理上2対
1の合波毎に3dBの光パワーの損失が生じるので、4
対1の合波では最低6dBの損失が生じる。一方、本実
施形態の光波長ルータ70では、原理上合波損は生じな
いので、導波路自体の損失や結合損を含めても、光パワ
ーの損失は高々2dBである。
【0166】光合波器71の構成を図35に示す。光合
波器71の入力導波路30はシングルモードで、出力導
波路34はマルチモードである。仮に出力導波路34も
シングルモードであると、光合波器71において原理上
2対1の合波毎に3dBの光パワーの損失が生じるの
で、4対1の合波では最低6dBの損失が生じる。しか
し、本実施形態では出力導波路34がマルチモードなの
で原理上合波損が発生しない。したがって、導波路自体
の損失や結合損などを考慮しても光合波器71における
光パワーの損失は高々1dBであり、第3の実施形態に
おける光波長セレクタ4の光波長合波器43の損失と同
等である。光合波器71は波長選択性を持たないデバイ
スなので、本実施形態のように、ある1つの入力ポート
から入力される光の波長が場合によって異なっていて
も、問題なく合波することが出来る。
【0167】以上により、波長選択光クロスバ・スイッ
チ14は、第3の実施形態における光クロスバ・スイッ
チ3の機能と光波長セレクタ4の機能とを兼ねるもので
ある。しかも、既に述べたように第3の実施形態におい
て光クロスバ・スイッチ3の光合波器27で発生してい
た最低6dBの光パワーの損失を回避することが出来
る。特に本実施形態では、光合波器71での合波損も抑
圧されているので、スイッチの規模が大きい場合でも光
受信器8において十分な受光パワーを得やすいという利
点がある。
【0168】それ以外の点において、本実施形態の動作
および効果は第3の実施形態の動作および効果と全く等
しい。
【0169】
【表1】 (実施形態16)図36に第16の実施形態の構成図を
示す。ここでは、前述した本発明の第16の実施態様に
おいてa=b=4とした16×16光スイッチ網が示さ
れている。当該光スイッチ網は16個の光送信器1、4
個の4×4の光クロスバ・スイッチ2、4個の4×4の
波長選択光クロスバ・スイッチ14、16個の光受信器
8からなる。
【0170】本実施形態における波長選択光クロスバ・
スイッチ14の構成と動作は第15の実施形態における
波長選択光クロスバ・スイッチ14の構成と動作に等し
い。
【0171】本実施形態は、第4の実施形態における光
クロスバ・スイッチ3および光波長セレクタ4を波長選
択光クロスバ・スイッチ14で置き換えたものである。
したがって、第4の実施形態において光クロスバ・スイ
ッチ3の光合波器27で発生していた最低6dBの光パ
ワーの損失を回避することが出来る。特に本実施形態で
は、光合波器71での合波損も抑圧されているので、ス
イッチの規模が大きい場合でも光受信器8において十分
な受光パワーを得やすいという利点がある。
【0172】それ以外の点において、本実施形態の動作
は第4の実施形態の動作と全く等しい。
【0173】(実施形態17)図37に第17の実施形
態の構成図を示す。ここでは、前述した本発明の第17
の実施態様において、a=b=c=4とした16×16
光スイッチ網が示されている。当該光スイッチ網は、1
6個の波長多重光送信器6、4個の4×1の光波長合波
器25、4×16の波長選択光クロスバ・スイッチ8
3、16個の光受信器アレイ7からなる。波長λ0〜λ
3、波長λ4〜λ7、波長λ8〜λ11、波長λ12〜
λ15をそれぞれ波長群G0、波長群G1、波長群G
2、波長群G3とする。
【0174】まず、波長選択光クロスバ・スイッチ83
の構成と動作を説明する。波長選択光クロスバ・スイッ
チ83は図38に示すように半導体基板上に作成された
入力導波路20、4個の1×16光スイッチ81、16
個の光波長セレクタ82、および出力導波路26からな
る。本実施形態における1×16光スイッチ81の構成
および動作は、第2の実施形態における1×16光スイ
ッチ81の構成および動作に等しい。
【0175】光波長セレクタ82は、図39に示すよう
に光波長ルータ70、半導体光増幅器42、光波長ルー
タ72からなる。
【0176】光波長ルータ70はアレイ導波路回折格子
型のデバイスで、第8の実施形態における光クロスバ・
スイッチ80の光合波器27の機能と、光波長セレクタ
4の光波長分波器41の機能とを兼ねるものである。た
だし、第8の実施形態では光波長分波器41の各出力ポ
ートから出力される波長多重光の波長群は決まっていた
が、本実施形態では、光波長ルータ70の入力ポートi
0〜i3の何れから波長多重光を入力するかにより、各
出力ポートから出力される波長多重光の波長群が異な
る。入力ポートi0〜i3に波長群G0〜波長群G3の
波長多重光信号を入力するとき出力ポートo0〜o3か
ら出力される光の波長は表2のようになる。表2から判
るように、波長群G0〜波長群G3の波長多重光信号
を、入力ポートi0に入力したときは出力ポートo0か
らは波長群G0の波長多重光が出力されるが、入力ポー
トi1に入力したときは出力ポートo0からは波長群G
1の波長多重光が出力される。
【0177】第8の実施形態における光クロスバ・スイ
ッチ80に用いられていた光合波器27では、原理上2
対1の合波毎に3dBの光パワーの損失が生じるので、
4対1の合波では最低6dBの損失が生じる。一方、本
実施形態の光波長ルータ70では原理上合波損は生じな
いので、導波路自体の損失や結合損を含めても、光パワ
ーの損失は高々2dBである。
【0178】一方、光波長ルータ72の入力ポートi0
〜i3に波長群G0〜波長群G3の波長多重光信号を入
力するとき出力ポートo0〜o3から出力される光の波
長は表3のようになる。表3から判るように、入力ポー
トi0〜i3の何れから、波長群G0〜波長群G3の何
れの波長多重光を入力しても、入力された波長多重光は
波長ごとに分波され、それぞれ異なる出力ポートから出
力される。半導体光増幅器42の構成と動作は、第8の
実施形態における光波長セレクタ4に用いられている半
導体光増幅器42の構成と動作に等しい。
【0179】以上により、波長選択光クロスバ・スイッ
チ83は、第8の実施形態における光クロスバ・スイッ
チ80の機能と光波長セレクタ4の機能とを兼ねるもの
である。しかも、既に述べたように第8の実施形態にお
いて光クロスバ・スイッチ80の光合波器27で発生し
ていた最低6dBの光パワーの損失を回避することが出
来るので、スイッチの規模が大きい場合でも光受信器8
において十分な受光パワーを得やすいという利点があ
る。
【0180】それ以外の点において、本実施形態の動作
および効果は第8の実施形態の動作および効果と全く等
しい。
【0181】(実施形態18)図40に第18の実施形
態の構成図を示す。ここでは、先に、課題を解決するた
めの手段の欄で説明した本発明の第18の実施態様にお
いて、a=b=c=4とした16×16光スイッチ網が
示されている。当該光スイッチ網は、16個の波長多重
光送信器6、4個の4×4の光合分波器29、4個の4
×4の波長選択光クロスバ・スイッチ14、16個の光
受信器アレイ7からなる。波長λ0〜λ3、波長λ4〜
λ7、波長λ8〜λ11、波長λ12〜λ15をそれぞ
れ波長群G0、波長群G1、波長群G2、波長群G3と
する。
【0182】まず、波長選択光クロスバ・スイッチ14
の構成と動作を説明する。波長選択光クロスバ・スイッ
チ14は図41に示すように半導体基板上に作成された
入力導波路20、光分波器21、半導体光増幅器23、
光波長ルータ70、半導体光増幅器42、光波長ルータ
72、出力導波路26からなる。半導体光増幅器23お
よび半導体光増幅器42は光ゲート・スイッチとして動
作する。図中で矢印で示すのは全て光導波路である。
【0183】光波長ルータ70はアレイ導波路回折格子
型のデバイスで、第9の実施形態における光クロスバ・
スイッチ3の光合波器27の機能と、光波長セレクタ4
の光波長分波器41の機能とを兼ねるものである。ただ
し、第9の実施形態では光波長分波器41の各出力ポー
トから出力される波長多重光の波長群は決まっていた
が、本実施形態では、光波長ルータ70の入力ポートi
0〜i3の何れから波長多重光を入力するかにより、各
出力ポートから出力される波長多重光の波長群が異な
る。入力ポートi0〜i3に波長群G0〜波長群G3の
波長多重光信号を入力するとき出力ポートo0〜o3か
ら出力される光の波長は表2のようになる。表2から判
るように、波長群G0〜波長群G3の波長多重光信号
を、入力ポートi0に入力したときは出力ポートo0か
らは波長群G0の波長多重光が出力されるが、入力ポー
トi1に入力したときは出力ポートo0からは波長群G
1の波長多重光が出力される。
【0184】第9の実施形態における光クロスバ・スイ
ッチ3に用いられていた光合波器27では、原理上2対
1の合波毎に3dBの光パワーの損失が生じるので、4
対1の合波では最低6dBの損失が生じる。一方、本実
施形態の光波長ルータ70では原理上合波損は生じない
ので、導波路自体の損失や結合損を含めても、光パワー
の損失は高々2dBである。
【0185】一方、光波長ルータ72の入力ポートi0
〜i3に波長群G0〜波長群G3の波長多重光信号を入
力するとき出力ポートo0〜o3から出力される光の波
長は表3のようになる。表3から判るように、入力ポー
トi0〜i3の何れから、波長群G0〜波長群G3の何
れの波長多重光を入力しても、入力された波長多重光は
波長ごとに分波され、それぞれ異なる出力ポートから出
力される。
【0186】以上により、波長選択光クロスバ・スイッ
チ14は、第9の実施形態における光クロスバ・スイッ
チ3の機能と光波長セレクタ4の機能とを兼ねるもので
ある。しかも、既に述べたように第9の実施形態におい
て光クロスバ・スイッチ3の光合波器27で発生してい
た最低6dBの光パワーの損失を回避することが出来る
ので、スイッチの規模が大きい場合でも光受信器アレイ
7において十分な受光パワーを得やすいという利点があ
る。
【0187】それ以外の点において、本実施形態の動作
は第9の実施形態の動作と全く等しい。
【0188】
【表2】
【0189】
【表3】 (実施形態19)図42に第19の実施形態の構成図を
示す。ここでは、前述した本発明の第19の実施態様に
おいてa=b=c=4とした16×16光スイッチ網が
示されている。当該光スイッチ網は、16個の波長多重
光送信器6、4個の4×4の光クロスバ・スイッチ2、
4個の4×4の波長選択光クロスバ・スイッチ14、1
6個の光受信器アレイ7からなる。
【0190】本実施形態における波長選択光クロスバ・
スイッチ14の構成と動作は第18の実施形態における
波長選択光クロスバ・スイッチ14の構成と動作と等し
い。
【0191】本実施形態は、第10の実施形態における
光クロスバ・スイッチ3および光波長セレクタ4を波長
選択光クロスバ・スイッチ14で置き換えたものであ
る。したがって、第10の実施形態において光クロスバ
・スイッチ3の光合波器27で発生していた最低6dB
の光パワーの損失を回避することが出来るので、スイッ
チの規模が大きい場合でも光受信器アレイ7において十
分な受光パワーを得やすいという利点がある。
【0192】それ以外の点において、本実施形態の動作
は第10の実施形態の動作と全く等しい。
【0193】第1から第19の実施形態において送信ノ
ード、受信ノード、光クロスバ・スイッチ、光波長セレ
クタの数、および、スイッチの規模等は、特許請求の範
囲において述べた関係と矛盾しない限り任意に設定する
ことが出来る。
【0194】第1から第19の実施形態において、光ク
ロスバ・スイッチとして半導体基板上に作成された光分
波器、光ゲート・スイッチ、光合波器を組み合わせたス
プリッタ/コンバイナ型光クロスバ・スイッチを用いた
が、光クロスバ・スイッチの材質、構成はこの限りでは
ない。他の材質としては石英ガラス、ポリマー、ニオブ
酸リチウム等が考えられるし、構成に関しても、電気光
学効果、音響光学効果、温度光学効果等を利用した方向
性結合器型光クロスバ・スイッチあるいはマッハツェン
ダ型光クロスバ・スイッチや、機械式光クロスバ・スイ
ッチなどが考えられる。
【0195】第2、第3、第4、第8、第9、第10の
実施形態において、光波長セレクタとして半導体基板上
に作成された光波長分波器、光ゲート・スイッチ、光波
長合波器を組み合わせた光波長セレクタを用いたが、光
波長セレクタの材質、構成はこの限りではない。他の材
質として石英ガラス、ポリマー、ニオブ酸リチウム等を
用いることが出来るし、光波長合波器の代わりに光カプ
ラ等の光合波器を用いることもできる。また、光波長セ
レクタとしてファブリ・ペロー型光フィルタ、音響光学
効果フィルタ、波長可変干渉膜フィルタ等の波長可変光
フィルタを用いることも可能である。
【0196】第3、第6、第9、第12、第15、第1
8の実施形態において、光合分波器29の材質、構成は
実施形態で示したものに限定されない。例えば、第3、
第6、第15の実施形態で用いた光分波器と光波長合波
器とを組み合わせた光合分波器を、第9、第12、第1
8の実施形態で用いても良いし、第9、第12、第18
の実施形態で用いたスターカプラを、第3、第6、第1
5の実施形態で用いても良い。
【0197】第1から第19の実施形態において、光波
長分波器、光波長合波器として半導体基板上に作成した
アレイ導波路回折格子型の光波長分波器、光波長合波器
を用いたが、光波長分波器や光波長合波器の材質、構成
はこの限りではない。例えば石英ガラスやポリマー等に
より作成されたアレイ導波路回折格子型光波長分波器、
光波長合波器や、他の材質、構成の回折格子を用いた光
波長分波器、光波長合波器を使用することが出来るし、
あるいはファブリ・ペロー型光フィルタ、音響光学効果
フィルタ、干渉膜フィルタ等の光フィルタを用いた光波
長分波器、光波長合波器を使用することもできる。
【0198】第1から第19の実施形態において、光送
信器と光クロスバ・スイッチとの間、光クロスバ・スイ
ッチと光受信器との間は光ファイバにより接続したが、
石英ガラス基板上に作成した光導波路等、他のいかなる
光導波路により接続することも出来る。
【0199】第1から第19の実施形態において、光ゲ
ート・スイッチとして半導体光増幅器を用いたが、光ゲ
ート・スイッチの材質、構成はこの限りではない。例え
ば電界吸収型光変調器や、エルビウム添加光ファイバ増
幅器を光ゲート・スイッチとして用いることが出来る
し、ニオブ酸リチウム製の方向性結合器型あるいはマッ
ハツェンダ型光ゲート・スイッチ、機械式光ゲート・ス
イッチ、液晶ゲート・スイッチ等を用いることも可能で
ある。
【0200】第1から第19の実施形態において信号光
の波長、ビットレート、パケットの幅や長さ等は任意に
定めることが出来る。
【0201】第5、第6、第7、第11、第12、第1
3の実施形態において、光クロスバ・スイッチ80また
は光クロスバ・スイッチ3の光合波器27の各入力ポー
トから入力される波長はそれぞれ異なっている。したが
って、この部分にはアレイ導波路回折格子などの光波長
合波器を適用することが可能である。それにより、光合
波器27で生じる合波損を回避することが出来る。
【0202】第14、第15、第16の実施形態におい
て、波長選択光クロスバ・スイッチ内の光セレクタは半
導体光増幅器42と光合波器71により構成したが、光
セレクタの構成はこの限りではなく、例えば方向性結合
器型の2×1光スイッチをツリー上に配置したものなど
を用いることが出来る。
【0203】第15、第16の実施形態において、光合
波器71としてシングルモードの導波路からマルチモー
ドの導波路へ光を結合する光合波器を用いたが、光合波
器71の構成はこの限りではない。例えばシングルモー
ドの導波路からシングルモードの導波路へ光を結合する
光合波器を用いても構わない。ただし、この場合は2:
1の合波につき3dBの合波損が生じる。
【0204】
【発明の効果】「課題を解決するための手段」の欄にお
ける実施態様、及び、「発明の実施の形態」の欄におけ
る実施形態として詳しく述べたように、本願の第1、第
5、第6、第7、第11、第12、第13の実施態様に
係る発明を適用することにより、出力バッファ型の光ス
イッチ網を構築することが出来るので、従来の入力バッ
ファ型光スイッチ網におけるスループットの理論限界値
である58.6%を超えるスループットを実現すること
が出来る。
【0205】また、第2から第19の実施態様に係る発
明を適用することにより、従来の光クロスバ・スイッチ
網と全く同等の機能を保ちながら、光スイッチのハード
量が削減され、小型、低コスト化が可能になる。例え
ば、第3の実施形態では、光ゲート・スイッチとして用
いている半導体光増幅器の数が従来構成の半分になって
いる。この効果はスイッチの規模が大きくなるほど顕著
になる。仮に、第3の実施形態と同様の構成で16波長
を用いて、光合分波器29を16×16、光クロスバ・
スイッチ3を64×64、光波長セレクタ4を16×1
とした1024×1024光スイッチ網を構築したとす
ると、必要な半導体光増幅器の数は、光クロスバ・スイ
ッチ3に65536個、光波長セレクタ4に16384
個となり、合計81920個である。
【0206】一方、第1の従来例と同様の構成で102
4×1024光スイッチ網を構築すると、104857
6個の半導体光増幅器が必要になる。したがってこの場
合は第3の実施態様に係る発明を適用したことにより必
要な半導体光増幅器の数が約1/13に削減されてい
る。
【0207】第8、第9、第10、第11、第12、第
13、第17、第18、第19の実施態様に係る発明を
適用することにより、光スイッチのハード量は同等のま
ま、1ノードが入出力する光信号の数が増えるので、光
スイッチ網の伝送容量を増加することが出来る。例え
ば、第3の実施形態と第9の実施形態では、光スイッチ
部分のハード量は全く同じである。第3の実施形態にお
いて1波あたりのビットレートを10Gb/sとする
と、ノードあたりの入出力ビットレートは10Gb/s
で光スイッチ網全体の伝送容量は160Gb/sとな
る。一方、第9の実施形態において1波あたりのビット
レートを10Gb/sとすると、ノードあたりの入出力
ビットレートは40Gb/sで光スイッチ網全体の伝送
容量は640Gb/sとなる。したがって、第9の実施
形態は、第3の実施形態と同じ光スイッチを用いて4倍
の伝送容量を達成したことになる。
【0208】第3、第4、第6、第7、第9、第10、
第12、第13、第15、第16、第18、第19の実
施態様に係る発明を適用することにより、光スイッチ網
を同一のモジュールを複数並べた構成にすることが出来
る。これにより、光スイッチ網の拡張、縮小をモジュー
ル単位で容易に行うことが可能になる。加えて、低コス
ト化、実装の簡略化、保守性の向上などの利点も生じ
る。
【0209】また、第4、第7、第10、第13、第1
6、第19の実施態様に係る発明を適用することによ
り、第3、第6、第9、第12、第15、第18の実施
態様に係る発明を適用する場合と比べて、光スイッチ部
での光パワーの損失を低減することが出来るので、光受
信器の入力光パワーのマージンが増加するという利点が
ある。一方、第3、第6、第9、第12、第15、第1
8の実施態様に係る発明を適用すると、第4、第7、第
10、第13、第16、第19の実施態様を適用する場
合よりも小型、低コスト化が可能である。例えば、第
3、第6、第9、第12、第15、第18の実施形態で
必要とする半導体光増幅器の数は、第4、第7、第1
0、第13、第16、第19の実施形態の場合よりも少
ない。
【0210】第14、第15、第16、第17、第1
8、第19の実施態様に係る発明を適用することによ
り、光スイッチ部での光パワーの損失を低減することが
出来るので、光受信器の入力光パワーのマージンが増加
し、その結果、より大規模な光スイッチ網を構成するこ
とが出来る。例えば、第14の実施形態における波長選
択光クロスバ・スイッチ83での損失は、第2の実施形
態における光クロスバ・スイッチ80および光波長セレ
クタ4での損失に比べて約6dB小さい。
【0211】第2、第3、第5、第6、第8、第9、第
11、第12、第14、第15、第17、第18、第2
0の実施態様に係る発明を適用することにより、マルチ
キャスト機能を実現することが出来る。
【0212】更に、各実施形態に使用される光クロスバ
・スイッチでは、複数の入力導波路からの互いに異なる
波長の信号光を単一の出力導波路から出力することがで
きるため、出力導波路における光信号の衝突を調停器等
を必要とすること無く、防止できると共に、且つ、単一
の入力導波路からの信号光を同時に複数の出力導波路に
出力できるため、マルチキャスト機能の実現にも寄与で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す構成図。
【図2】第1の実施形態における光クロスバ・スイッチ
を示す構成図。
【図3】第1の実施形態における光クロスバ・スイッチ
内の光波長合波器を示す構成図。
【図4】第1の実施形態における光波長分波器を示す構
成図。
【図5】第2の実施形態を示す構成図。
【図6】第2の実施形態における光クロスバ・スイッチ
を示す構成図。
【図7】第2の実施形態における1×16光スイッチを
示す構成図。
【図8】第3の実施形態を示す構成図。
【図9】第3の実施形態における光合分波器を示す構成
図。
【図10】第3の実施形態における光波長セレクタを示
す構成図。
【図11】第3の実施形態の光スイッチ網の論理構成を
説明するための第1の図。
【図12】第3の実施形態の光スイッチ網の論理構成を
説明するための第2の図。
【図13】第4の実施形態を示す構成図。
【図14】第5の実施形態を示す構成図。
【図15】第6の実施形態を示す構成図。
【図16】第6の実施形態における波長多重光受信器を
示す構成図。
【図17】第7の実施形態を示す構成図。
【図18】第8の実施形態を示す構成図。
【図19】第9の実施形態を示す構成図。
【図20】第9の実施形態における波長多重光送信器を
示す構成図。
【図21】第9の実施形態における光波長セレクタを示
す構成図。
【図22】第9の実施形態における光波長セレクタ内の
光波長分波器の透過特性を示す図。
【図23】第9の実施形態における光波長セレクタ内の
光波長ルータを示す構成図。
【図24】第9の実施形態における光受信器アレイを示
す構成図。
【図25】第10の実施形態を示す構成図。
【図26】第11の実施形態を示す構成図。
【図27】第12の実施形態を示す構成図。
【図28】第12の実施形態における波長多重光送信器
を示す構成図。
【図29】第13の実施形態を示す構成図。
【図30】第14の実施形態を示す構成図。
【図31】第14の実施形態における波長選択光クロス
バ・スイッチを示す構成図。
【図32】第14の実施形態における光波長セレクタを
示す構成図。
【図33】第15の実施形態を示す構成図。
【図34】第15の実施形態における波長選択光クロス
バ・スイッチを示す構成図。
【図35】第15の実施形態における光合波器を示す構
成図。
【図36】第16の実施形態を示す構成図。
【図37】第17の実施形態を示す構成図。
【図38】第17の実施形態における波長選択光クロス
バ・スイッチを示す構成図。
【図39】第17の実施形態における光波長セレクタを
示す構成図。
【図40】第18の実施形態を示す構成図。
【図41】第18の実施形態における波長選択光クロス
バ・スイッチを示す構成図。
【図42】第19の実施形態を示す構成図。
【図43】第1の従来例を示す構成図。
【図44】第1の従来例における光クロスバ・スイッチ
を示す構成図。
【図45】第2の従来例を示す構成図。
【符号の説明】
1 光送信器 2 光クロスバ・スイッチ 3 光クロスバ・スイッチ 4 光波長セレクタ 5 波長多重光受信器 6 波長多重光送信器 7 光波長分波器 8 光受信器 9 FIFOメモリ 10 光ファイバ 11 光ファイバ 12 導波路 13 導波路 14 波長選択光クロスバ・スイッチ 20 入力導波路 21 光分波器 22 導波路 23 半導体光増幅器 24 導波路 25 光波長合波器 26 出力導波路 27 光合波器 28 光波長合波器 29 光合分波器 30 入力導波路 31 スラブ導波路 32 アレイ導波路回折格子 33 スラブ導波路 34 出力導波路 40 入力導波路 41 光波長分波器 42 半導体光増幅器 43 光波長合波器 44 出力導波路 45 光波長ルータ 50 入力導波路30から出力導波路34−0へ
の透過率 51 入力導波路30から出力導波路34−1へ
の透過率 52 入力導波路30から出力導波路34−2へ
の透過率 53 入力導波路30から出力導波路34−3へ
の透過率 60 入力導波路 61 光波長分波器 62 導波路 63 光波長合波器 64 出力導波路 70 光波長ルータ 71 光合波器 72 光波長ルータ 80 光クロスバ・スイッチ 81 1×16光スイッチ 82 光波長セレクタ 83 波長選択光クロスバ・スイッチ r0〜r15 受信ノード t0〜t15 送信ノード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/14 H04L 11/20 H H04J 14/00 102Z 14/02 H04L 12/28 12/56 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 3/52 H04Q 11/00 - 11/08 H04B 10/00 H04J 14/00 - 14/08 H04L 12/28 - 12/46 H04L 12/56

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信光波長としてa個(aは2以上の整
    数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の光信号
    を送信するa個の光送信器からなるb個(bは2以上の
    整数、以下同じ)の光送信器群と、前記光送信器群の1
    個から送信されたa個の光信号を入力とし、該光信号を
    合波して出力するb個の光合波器と、前記b個の光合波
    器の各々から出力されたb個の光信号を入力とし、任意
    の入力ポートから入力された光信号を複数の出力ポート
    から同時に出力することが可能なb×ab光クロスバ・
    スイッチと、前記b×ab光クロスバ・スイッチから出
    力された光信号を入力とし、該光信号から任意の1波長
    の光信号を選択して出力するab個の光波長セレクタ
    と、前記光波長セレクタから出力された光信号を受信
    し、電気信号に変換して出力するab個の光受信器とか
    らなる光スイッチ網。
  2. 【請求項2】 送信光波長としてa個(aは2以上の整
    数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の光信号
    を送信するa個の光送信器からなるb個(bは2以上の
    整数、以下同じ)の光送信器群と、前記光送信器群の1
    個から送信されたa個の光信号を入力とし、該光信号を
    合波してa個の出力ポートから出力するb個の光合分波
    器と、前記b個の光合分波器の各々から出力されたb個
    の光信号を入力とし、任意の入力ポートから入力された
    光信号を複数の出力ポートから同時に出力することが可
    能なa個のb×b光クロスバ・スイッチと、前記b×b
    光クロスバ・スイッチから出力された光信号を入力と
    し、該光信号から任意の1波長の光信号を選択して出力
    するab個の光波長セレクタと、前記光波長セレクタか
    ら出力された光信号を受信し、電気信号に変換して出力
    するab個の光受信器とからなる光スイッチ網。
  3. 【請求項3】 送信光波長としてa個(aは2以上の整
    数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の光信号
    を送信するa個の光送信器からなるb個(bは2以上の
    整数、以下同じ)の光送信器群と、前記光送信器群の1
    個から送信されたa個の光信号を入力とし、異なる入力
    ポートから入力された複数の光信号を同一の出力ポート
    から同時に出力することが可能なb個のa×a光クロス
    バ・スイッチと、前記b個のa×a光クロスバ・スイッ
    チの各々から出力されたb個の光信号を入力とし、任意
    の入力ポートから入力された光信号を複数の出力ポート
    から同時に出力することが可能なa個のb×b光クロス
    バ・スイッチと、前記b×b光クロスバ・スイッチから
    出力された光信号を入力とし、該光信号から任意の1波
    長の光信号を選択して出力するab個の光波長セレクタ
    と、前記光波長セレクタから出力された光信号を受信
    し、電気信号に変換して出力するab個の光受信器とか
    らなる光スイッチ網。
  4. 【請求項4】 送信光波長としてab個(a、bは2以
    上の整数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の
    光信号を送信するab個の光送信器と、前記ab個の光
    送信器をa個ずつb個の光送信器群に分割するとき、前
    記光送信器群の1個から送信されたa個の光信号を入力
    とし、該光信号を合波して出力するb個の光合波器と、
    前記b個の光合波器の各々から出力されたb個の光信号
    を入力とし、異なる入力ポートから入力された複数の光
    信号を同一の出力ポートから同時に出力することが可能
    で、かつ、任意の入力ポートから入力された光信号を複
    数の出力ポートから同時に出力することが可能なb×a
    b光クロスバ・スイッチと、前記b×ab光クロスバ・
    スイッチから出力された光信号を入力とし、該光信号を
    波長毎に分波してab個の出力ポートから出力するab
    個の光波長分波器と、前記光波長分波器から出力された
    光信号を受信し、電気信号に変換して出力するa
    個の光受信器と、前記光受信器から出力された電気信号
    を記憶し、要求に応じて出力するa個の記憶素子
    とからなる光スイッチ網。
  5. 【請求項5】 送信光波長としてab個(a、bは2以
    上の整数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の
    光信号を送信するab個の光送信器と、前記ab個の光
    送信器をa個ずつb個の光送信器群に分割するとき、前
    記光送信器群の1個から送信されたa個の光信号を入力
    とし、該光信号を合波してa個の出力ポートから出力す
    るb個の光合分波器と、前記b個の光合分波器の各々か
    ら出力されたb個の光信号を入力とし、異なる入力ポー
    トから入力された複数の光信号を同一の出力ポートから
    同時に出力することが可能で、かつ、任意の入力ポート
    から入力された光信号を複数の出力ポートから同時に出
    力することが可能なa個のb×b光クロスバ・スイッチ
    と、前記b×b光クロスバ・スイッチから出力された光
    信号を入力とし、該光信号を波長毎に分波してab個の
    出力ポートから出力するab個の光波長分波器と、前記
    光波長分波器から出力された光信号を受信し、電気信号
    に変換して出力するa個の光受信器と、前記光受
    信器から出力された電気信号を記憶し、要求に応じて出
    力するa個の記憶素子とからなる光スイッチ網。
  6. 【請求項6】 送信光波長としてab個(a、bは2以
    上の整数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の
    光信号を送信するab個の光送信器と、前記ab個の光
    送信器をa個ずつb個の光送信器群に分割するとき、前
    記光送信器群の1個から送信されたa個の光信号を入力
    とし、異なる入力ポートから入力された複数の光信号を
    同一の出力ポートから同時に出力することが可能なb個
    のa×a光クロスバ・スイッチと、前記b個のa×a光
    クロスバ・スイッチの各々から出力されたb個の光信号
    を入力とし、異なる入力ポートから入力された複数の光
    信号を同一の出力ポートから同時に出力することが可能
    で、かつ、任意の入力ポートから入力された光信号を複
    数の出力ポートから同時に出力することが可能なa個の
    b×b光クロスバ・スイッチと、前記b×b光クロスバ
    ・スイッチから出力された光信号を入力とし、該光信号
    を波長毎に分波してab個の出力ポートから出力するa
    b個の光波長分波器と、前記光波長分波器から出力され
    た光信号を受信し、電気信号に変換して出力するa
    個の光受信器と、前記光受信器から出力された電気信
    号を記憶し、要求に応じて出力するa個の記憶素
    子とからなる光スイッチ網。
  7. 【請求項7】 送信光波長群としてc個(cは2以上の
    整数、以下同じ)の波長からなるa個(aは2以上の整
    数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波長群の波
    長多重光信号を送信するa個の波長多重光送信器からな
    るb個(bは2以上の整数、以下同じ)の波長多重光送
    信器群と、前記波長多重光送信器群の1個から送信され
    たa個の波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号
    を合波して出力するb個の光合波器と、前記b個の光合
    波器の各々から出力されたb個の波長多重光信号を入力
    とし、任意の入力ポートから入力された波長多重光信号
    を複数の出力ポートから同時に出力することが可能なb
    ×ab光クロスバ・スイッチと、前記b×ab光クロス
    バ・スイッチから出力された波長多重光信号を入力と
    し、該波長多重光信号から任意の1波長群の波長多重光
    信号を選択し、これを波長毎に分波してc個の出力ポー
    トから出力するab個の光波長セレクタと、前記光波長
    セレクタから出力された光信号を受信し、電気信号に変
    換して出力するabc個の光受信器とからなる光スイッ
    チ網。
  8. 【請求項8】 送信光波長群としてc個(cは2以上の
    整数、以下同じ)の波長からなるa個(aは2以上の整
    数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波長群の波
    長多重光信号を送信するa個の波長多重光送信器からな
    るb個(bは2以上の整数、以下同じ)の波長多重光送
    信器群と、前記波長多重光送信器群の1個から送信され
    たa個の波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号
    を合波してa個の出力ポートから出力するb個の光合分
    波器と、前記b個の光合分波器の各々から出力されたb
    個の波長多重光信号を入力とし、任意の入力ポートから
    入力された波長多重光信号を複数の出力ポートから同時
    に出力することが可能なa個のb×b光クロスバ・スイ
    ッチと、前記b×b光クロスバ・スイッチから出力され
    た波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号から任
    意の1波長群の波長多重光信号を選択し、これを波長毎
    に分波してc個の出力ポートから出力するab個の光波
    長セレクタと、前記光波長セレクタから出力された光信
    号を受信し、電気信号に変換して出力するabc個の光
    受信器とからなる光スイッチ網。
  9. 【請求項9】 送信光波長群としてc個(cは2以上の
    整数、以下同じ)の波長からなるa個(aは2以上の整
    数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波長群の波
    長多重光信号を送信するa個の波長多重光送信器からな
    るb個(bは2以上の整数、以下同じ)の波長多重光送
    信器群と、前記波長多重光送信器群の1個から送信され
    たa個の波長多重光信号を入力とし、異なる入力ポート
    から入力された複数の波長多重光信号を同一の出力ポー
    トから同時に出力することが可能なb個のa×a光クロ
    スバ・スイッチと、前記b個のa×a光クロスバ・スイ
    ッチの各々から出力されたb個の波長多重光信号を入力
    とし、任意の入力ポートから入力された波長多重光信号
    を複数の出力ポートから同時に出力することが可能なa
    個のb×b光クロスバ・スイッチと、前記b×b光クロ
    スバ・スイッチから出力された波長多重光信号を入力と
    し、該波長多重光信号から任意の1波長群の波長多重光
    信号を選択し、これを波長毎に分波してc個の出力ポー
    トから出力するab個の光波長セレクタと、前記光波長
    セレクタから出力された光信号を受信し、電気信号に変
    換して出力するabc個の光受信器とからなる光スイッ
    チ網。
  10. 【請求項10】 送信光波長群としてc個(cは2以上
    の整数、以下同じ)の波長からなるab個(a、bは2
    以上の整数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波
    長群の波長多重光信号を送信するab個の波長多重光送
    信器と、前記ab個の波長多重光送信器をa個ずつb個
    の波長多重光送信器群に分割するとき、前記波長多重光
    送信器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号を
    入力とし、該波長多重光信号を合波して出力するb個の
    光合波器と、前記b個の光合波器の各々から出力された
    b個の波長多重光信号を入力とし、異なる入力ポートか
    ら入力された複数の波長多重光信号を同一の出力ポート
    から同時に出力することが可能で、かつ、任意の入力ポ
    ートから入力された波長多重光信号を複数の出力ポート
    から同時に出力することが可能なb×ab光クロスバ・
    スイッチと、前記b×ab光クロスバ・スイッチから出
    力された波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信号
    を波長毎に分波してabc個の出力ポートから出力する
    ab個の光波長分波器と、前記光波長分波器から出力さ
    れた光信号を受信し、電気信号に変換して出力するa
    c個の光受信器と、前記光受信器から出力された電
    気信号を記憶し、要求に応じて出力するac個の
    記憶素子とからなる光スイッチ網。
  11. 【請求項11】 送信光波長群としてc個(cは2以上
    の整数、以下同じ)の波長からなるab個(a、bは2
    以上の整数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波
    長群の波長多重光信号を送信するab個の波長多重光送
    信器と、前記ab個の波長多重光送信器をa個ずつb個
    の波長多重光送信器群に分割するとき、前記波長多重光
    送信器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号を
    入力とし、該波長多重光信号を合波してa個の出力ポー
    トから出力するb個の光合分波器と、前記b個の光合分
    波器の各々から出力されたb個の波長多重光信号を入力
    とし、異なる入力ポートから入力された複数の波長多重
    光信号を同一の出力ポートから同時に出力することが可
    能で、かつ、任意の入力ポートから入力された波長多重
    光信号を複数の出力ポートから同時に出力することが可
    能なa個のb×b光クロスバ・スイッチと、前記b×b
    光クロスバ・スイッチから出力された波長多重光信号を
    入力とし、該波長多重光信号を波長毎に分波してabc
    個の出力ポートから出力するab個の光波長分波器と、
    前記光波長分波器から出力された光信号を受信し、電気
    信号に変換して出力するac個の光受信器と、前
    記光受信器から出力された電気信号を記憶し、要求に応
    じて出力するac個の記憶素子とからなる光スイ
    ッチ網。
  12. 【請求項12】 送信光波長群としてc個(cは2以上
    の整数、以下同じ)の波長からなるab個(a、bは2
    以上の整数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波
    長群の波長多重光信号を送信するab個の波長多重光送
    信器と、前記ab個の波長多重光送信器をa個ずつb個
    の波長多重光送信器群に分割するとき、前記波長多重光
    送信器群の1個から送信されたa個の波長多重光信号を
    入力とし、異なる入力ポートから入力された複数の波長
    多重光信号を同一の出力ポートから同時に出力すること
    が可能なb個のa×a光クロスバ・スイッチと、前記b
    個のa×a光クロスバ・スイッチの各々から出力された
    b個の波長多重光信号を入力とし、異なる入力ポートか
    ら入力された複数の波長多重光信号を同一の出力ポート
    から同時に出力することが可能で、かつ、任意の入力ポ
    ートから入力された波長多重光信号を複数の出力ポート
    から同時に出力することが可能なa個のb×b光クロス
    バ・スイッチと、前記b×b光クロスバ・スイッチから
    出力された波長多重光信号を入力とし、該波長多重光信
    号を波長毎に分波してabc個の出力ポートから出力す
    るab個の光波長分波器と、前記光波長分波器から出力
    された光信号を受信し、電気信号に変換して出力するa
    c個の光受信器と、前記光受信器から出力された
    電気信号を記憶し、要求に応じて出力するac個
    の記憶素子とからなる光スイッチ網。
  13. 【請求項13】 送信光波長としてa個(aは2以上の
    整数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の光信
    号を送信するa個の光送信器からなるb個(bは2以上
    の整数、以下同じ)の光送信器群と、該光送信器群の1
    個から送信されたa個の光信号を入力としこれらを合波
    した波長多重光信号を出力するb個の光合波器と、該b
    個の光合波器の各々から出力されたb個の前記波長多重
    光信号を入力とし該b個の波長多重光信号のうちの任意
    の波長多重光信号から任意の波長の光信号を選択して任
    意の出力ポートから出力するb×ab波長選択光クロス
    バ・スイッチと、該b×ab波長選択光クロスバ・スイ
    ッチから出力された光信号を受信し電気信号に変換して
    出力するab個の光受信器とからなり、かつ、前記b×
    ab波長選択光クロスバ・スイッチが、b個の1×ab
    光分波器と、該光分波器の出力ポートに接続されたab
    個の光ゲート・スイッチと、該光ゲート・スイッチの
    出力ポートに接続されたab個のb×a光波長ルータ
    と、該光波長ルータの出力ポートに接続されたab個の
    a×1光セレクタとからなる光スイッチ網。
  14. 【請求項14】 送信光波長としてa個(aは2以上の
    整数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の光信
    号を送信するa個の光送信器からなるb個(bは2以上
    の整数、以下同じ)の光送信器群と、該光送信器群の1
    個から送信されたa個の光信号を入力としこれらを合波
    した波長多重光信号をa個の出力ポートから出力するb
    個の光合分波器と、該b個の光合分波器の各々から出力
    されたb個の前記波長多重光信号を入力とし該b個の波
    長多重光信号のうちの任意の波長多重光信号から任意の
    波長の光信号を選択して任意の出力ポートから出力する
    a個のb×b波長選択光クロスバ・スイッチと、該b×
    b波長選択光クロスバ・スイッチから出力された光信号
    を受信し電気信号に変換して出力するab個の光受信器
    とからなり、かつ、前記b×b波長選択光クロスバ・ス
    イッチが、b個の1×b光分波器と、該光分波器の出力
    ポートに接続されたb個の光ゲート・スイッチと、該
    光ゲート・スイッチの出力ポートに接続されたb個のb
    ×a光波長ルータと、該光波長ルータの出力ポートに接
    続されたb個のa×1光セレクタとからなる光スイッチ
    網。
  15. 【請求項15】 送信光波長としてa個(aは2以上の
    整数、以下同じ)の波長を有し、各々異なる波長の光信
    号を送信するa個の光送信器からなるb個(bは2以上
    の整数、以下同じ)の光送信器群と、該光送信器群の1
    個から送信されたa個の光信号を入力とし、異なる入力
    ポートから入力された複数の光信号を同一の出力ポート
    から同時に出力することが可能なb個のa×a光クロス
    バ・スイッチと、該b個のa×a光クロスバ・スイッチ
    の各々から出力されたb個の光信号を入力とし該b個の
    光信号のうちの任意の光信号から任意の波長の光信号を
    選択して任意の出力ポートから出力するa個のb×b波
    長選択光クロスバ・スイッチと、該b×b波長選択光ク
    ロスバ・スイッチから出力された光信号を受信し電気信
    号に変換して出力するab個の光受信器とからなり、か
    つ、前記b×b波長選択光クロスバ・スイッチが、b個
    の1×b光分波器と、該光分波器の出力ポートに接続さ
    れたb個の光ゲート・スイッチと、該光ゲート・スイ
    ッチの出力ポートに接続されたb個のb×a光波長ルー
    タと、該光波長ルータの出力ポートに接続されたb個の
    a×1光セレクタとからなる光スイッチ網。
  16. 【請求項16】 送信光波長群としてc個(cは2以上
    の整数、以下同じ)の波長からなるa個(aは2以上の
    整数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波長群の
    波長多重光信号を送信するa個の波長多重光送信器から
    なるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の波長多重光
    送信器群と、該波長多重光送信器群の1個から送信され
    たa個の波長多重光信号を入力としこれらを合波して出
    力するb個の光合波器と、該b個の光合波器の各々から
    出力されたb個の波長多重光信号を入力とし該b個の波
    長多重光信号のうちの任意の波長多重光信号から任意の
    波長群の波長多重光信号を選択し、これを波長毎に分波
    して任意の出力ポートから出力するb×ab波長選択光
    クロスバ・スイッチと、該b×ab波長選択光クロスバ
    ・スイッチから出力された光信号を受信し、電気信号に
    変換して出力するabc個の光受信器とからなり、か
    つ、前記b×ab波長選択光クロスバ・スイッチが、b
    個の1×ab光分波器と、該光分波器の出力ポートに接
    続されたab個の第1の光ゲート・スイッチと、該第
    1の光ゲート・スイッチの出力ポートに接続されたab
    個のb×a光波長ルータと、該光波長ルータの出力ポー
    トに接続されたab個の第2の光ゲート・スイッチ
    と、該第2の光ゲート・スイッチ の出力ポートに接続
    されたab個のa×c光波長ルータとからなる光スイッ
    チ網。
  17. 【請求項17】 送信光波長群としてc個(cは2以上
    の整数、以下同じ)の波長からなるa個(aは2以上の
    整数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波長群の
    波長多重光信号を送信するa個の波長多重光送信器から
    なるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の波長多重光
    送信器群と、該波長多重光送信器群の1個から送信され
    たa個の波長多重光信号を入力としこれらを合波してa
    個の出力ポートから出力するb個の光合分波器と、該b
    個の光合分波器の各々から出力されたb個の波長多重光
    信号を入力とし該b個の波長多重光信号のうちの任意の
    波長多重光信号から任意の波長群の波長多重光信号を選
    択し、これを波長毎に分波して任意の出力ポートから出
    力するa個のb×b波長選択光クロスバ・スイッチと、
    該b×b波長選択光クロスバ・スイッチから出力された
    光信号を受信し、電気信号に変換して出力するabc個
    の光受信器とからなり、かつ、前記b×b波長選択光ク
    ロスバ・スイッチが、b個の1×b光分波器と、該光分
    波器の出力ポートに接続されたb個の第1の光ゲート
    ・スイッチと、該第1の光ゲート・スイッチの出力ポー
    トに接続されたb個のb×a光波長ルータと、該光波長
    ルータの出力ポートに接続されたab個の第2の光ゲー
    ト・スイッチと、該第2の光ゲート・スイッチの出力ポ
    ートに接続されたb個のa×c光波長ルータとからなる
    光スイッチ網。
  18. 【請求項18】 送信光波長群としてc個(cは2以上
    の整数、以下同じ)の波長からなるa個(aは2以上の
    整数、以下同じ)の波長群を有し、各々異なる波長群の
    波長多重光信号を送信するa個の波長多重光送信器から
    なるb個(bは2以上の整数、以下同じ)の波長多重光
    送信器群と、該波長多重光送信器群の1個から送信され
    たa個の波長多重光信号を入力とし異なる入力ポートか
    ら入力された複数の波長多重光信号を同一の出力ポート
    から同時に出力することが可能なb個のa×a光クロス
    バ・スイッチと、該b個のa×a光クロスバ・スイッチ
    各々から出力されたb個の波長多重光信号を入力とし該
    b個の波長多重光信号のうちの任意の波長多重光信号か
    ら任意の波長群の波長多重光信号を選択し、これを波長
    毎に分波して任意の出力ポートから出力するa個のb×
    b波長選択光クロスバ・スイッチと、該b×b波長選択
    光クロスバ・スイッチから出力された光信号を受信し、
    電気信号に変換して出力するabc個の光受信器とから
    なり、かつ、前記b×b波長選択光クロスバ・スイッチ
    が、b個の1×b光分波器と、該光分波器の出力ポート
    に接続されたb個の第1の光ゲート・スイッチと、該
    第1の光ゲート・スイッチの出力ポートに接続されたb
    個のb×a光波長ルータと、該光波長ルータの出力ポー
    トに接続されたab個の第2の光ゲート・スイッチと、
    該第2の光ゲート・スイッチの出力ポートに接続された
    b個のa×c光波長ルータとからなる光スイッチ網。
  19. 【請求項19】 前記a×a光クロスバ・スイッチが任
    意の入力ポートから入力された光信号を複数の出力ポー
    トから同時に出力することが可能であることを特徴とす
    る請求項3、6、9、12、15、及び18のいずれか
    に記載の光スイッチ網。
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