JP3139174U - 格納忘れ防止用安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】既成のクレーン付車両(トラッククレーン)等に容易に装備可能で、且つ、誰でも容易に取り扱え、安全・安価で故障の少ない高性能な格納忘れ防止用安全装置を開発・提供する。
【解決手段】主にエンジン作動停止装置と、回転灯と、ブーム・旋回テーブル・左右アウトリガー部に設けて作動状態を検知するリミットスィッチ等の検出器から成り、且つ、ブーム・旋回未格納時は、自動的にエンジン作動停止及び回転灯の点灯とブザーの音響により警報発信し、又、アウトリガー未格納時は、回転灯の点灯とブザーの音響のみにより注意を喚起する。
【選択図】図2
【解決手段】主にエンジン作動停止装置と、回転灯と、ブーム・旋回テーブル・左右アウトリガー部に設けて作動状態を検知するリミットスィッチ等の検出器から成り、且つ、ブーム・旋回未格納時は、自動的にエンジン作動停止及び回転灯の点灯とブザーの音響により警報発信し、又、アウトリガー未格納時は、回転灯の点灯とブザーの音響のみにより注意を喚起する。
【選択図】図2
Description
この考案は、格納忘れ防止用安全装置に関するものである。
従来、各クレーンメーカーや車両メーカーでは必要不可欠な安全装置しか装備されていない為、全国各地でブームや旋回テーブルやアウトリガーの未格納等による接触及び転倒事故が多発しているというのが現状である。
しかし、そうかといってクレーンメーカーや車両メーカーにとってみれば、安全装備を施せば施す程、コストアップの要因にも繋がり、又、そうした安全装置を装備すればする程、操作が複雑に成り使用者側からすれば使い勝手が悪く成るという問題もあり、安全規制の範囲内で装備されているのが実態である。
これまでに出願されている高所作業車及び安全装置に関連した特許文献を参考の為、紹介する。(特許文献1〜2参照。)
特開2007−112586
特開2007−137527
上記、特許文献1の高所作業車は、高所作業車に設けられたもので、走行移動可能な車両本体と、車両本体に対し起伏及び旋回自在に取り付けられた作業台ブーム起伏操作及び作業台ブーム旋回操作装置と、操作装置の作動を規制するインターロック制御部と、車両本体に備えられ、地面に設置する事により車両本体を支持する4つのジャッキと、それぞれが各ジャッキの接地を検出し、接地信号を出力する複数の接地検出装置と、車両本体を地絡する為の接地棒と、車両本体の地絡を検出し、地絡信号を出力する地絡検出装置と、を備える。インターロック制御部は、地絡信号及び地絡に基づいて、操作装置の作動を規制するものである。
又、特許文献2の高所作業車の安全装置は、電線保持具により電線を保持した状態でサブブームの先端部に作用するサブブームの起伏面に沿う起伏面内水平荷重を起伏面内水平荷重検出器により検出し、サブブームの起伏面に直交する起伏面外水平荷重を起伏面外水平荷重検出器により検出し、サブブームの先端部に作用する鉛直荷重を鉛直荷重検出手段により検出する。そして、これら起伏面内水平荷重、起伏面外水平荷重及び鉛直荷重の少なくとも一つがそれぞれの荷重に対応して設定された許容値を上回った時、サブブームの作動及びメインブームの作動を規制するものである。
そこで、上記課題を解決する為に、この考案は既成のクレーン付車両(トラッククレーン)等に容易に装備可能で、且つ、誰でも容易に取り扱え、安全・安価で故障の少ない高性能な格納忘れ防止用安全装置を開発・提供する事にある。
この課題を解決する為の手段として、主にエンジン作動停止装置と、回転灯と、ブーム・旋回テーブル・左右アウトリガー部に設けて作動状態を検知するリミットスィッチ等の検出器から成り、且つ、ブーム・旋回未格納時は、自動的にエンジン作動停止及び回転灯の点灯とブザーの音響により警報発信し、又、アウトリガー未格納時は、回転灯の点灯とブザーの音響のみにより注意を喚起するものである。
この考案の効果として、主にエンジン作動停止装置と、回転灯と、ブーム・旋回テーブル・左右アウトリガー部に設けて作動状態を検知するリミットスィッチ等の検出器から成り、且つ、ブーム・旋回未格納時は、自動的にエンジン作動停止及び回転灯の点灯とブザーの音響により警報発信し、又、アウトリガー未格納時は、回転灯の点灯とブザーの音響のみにより注意を喚起する事で、車両運転時のブーム・旋回・左右アウトリガーの格納忘れを防止すると同時に、運転手や作業車の安全を確保する等、極めて有益なる効果を奏するものである。
この考案の最良の形態として、電気機器部品は標準規格部品を使用してコストを極力低減し、且つ、コンパクトで操作性・メインテナンス性・耐久性・安全性に優れ、外観的にも美観の良いものにする事が重要である。
そこで、この考案の一実施例を図1〜図2に基づいて詳述すると、トラック等の車両に搭載されたブーム・旋回・アウトリガー等の格納姿勢を検知して安全を確認及び未格納時は自動的に作動停止すると共に、音と光によって警報発信する装置であって、該装置は主にエンジン作動停止装置(SB)と、回転灯(PL)と、ブーム(B)・旋回テーブル(T)・左右アウトリガー(OL)(OR)部に設けて作動状態を検知するリミットスィッチ等の検出器(LS)から成り、且つ、ブーム・旋回未格納時は、自動的にエンジン作動停止及び回転灯(PL)の点灯とブザー(BU)の音響により警報発信し、又、アウトリガー未格納時は、回転灯(PL)の点灯とブザー(BU)の音響のみにより注意を喚起する事を特徴とする格納忘れ防止用安全装置から構成される。
次に、この考案である格納忘れ防止用安全装置の取り付け方法及び取り扱い方法について説明する。最初に取り付け方法については、図4に示す様に、まず、ブーム(B)の付け根部に、ブームの上下作動を検知するリミットスィッチ(LS)と、旋回テーブル(T)下部に旋回作動を検知するリミットスィッチ(LS)と、左右アウトリガー(OL)(OR)の水平方向の出入りを検知するリミットスィッチ(LS)(LS)をそれぞれ設置し取り付け位置を調整する。そして、次にエンジン停止装置(SB)を車両の補助席前部(コンパネ上部)の良く見える場所に設置し、又、運転席と補助席の中間部あたりの良く見える場所に警報用の回転灯(PL)を設置し、それぞれのケーブル(CA)を傷付けないようにして配線工事を行う。
続いて、取り扱い方法について機能別に説明する。最初にエンジン停止装置のメイン電源を入力(ON)し、メイン電源表示ランプ(L1)が点灯すると、クレーンの作動及び走行が可能状態となる。又、PTO切換レバーをONするとPTO表示ランプ(L1)が点灯し、クレーンの使用が可能と成る。そして、走行する場合はPTO切換レバーをOFF側に切り換えると走行可能となる。又、パーキングON時のパーキング表示ランプ(L1)は、ブーム(B)・旋回(T)・左右アウトリガー(OL)(OR)の未収納箇所の表示ランプ(L2)を点灯表示しオペレータに知らせる。
次に、ブーム(B)・旋回(T)・左右アウトリガー(OL)(OR)用のランプ表示については、表示ランプ(L2)が点灯している場合は、それぞれの表示ランプ(L2)が点灯している箇所の格納忘れ(未格納状態)を示し、警報ブザー(BU)が鳴り回転灯(PL)が点灯し、更にエンジン停止スィッチが作動して、エンジンが停止して走行不可状態に成る。又、エンジンを走行可能にする為には、表示ランプ(L2)が点灯している全箇所の格納忘れを修復すれば、各部の表示ランプ(L2)が消灯し、走行可能状態に復帰する。
続いて、エンジン停止装置(SB)の詳細について説明すると、まず、装置本体ボックスは図2に示す様に、アルミ製の箱型に形成され、本体ボックス正面部にJR切換スィッチ(SW1)と警報ブザー(BU)と各部(メイン電源・PTO・パーキング・JR用/ブーム・旋回・左アウトリガー・右アウトリガー)表示用の青色ランプ(L1)と赤色ランプ(L2)が設けられ、各表示ランプ及び機器の上部又は下部にはシール(SE)がそれぞれ貼付され、且つ、本体ボックス左側面部にはサイドS/W(SW2)電源とメイン電源用のヒューズ(FU)(FU)がそれぞれ設けられている。又、本体ボックス右側面部には、サイドS/W電源と、メイン電源用のケーブル用コネクターと、回転灯接続用コネクターが設けられ、又、本体ボックス上面部には本装置の機能を示した名称表示シール(SE)が貼付されている。尚、本装置に使用されている全ての電気機器部品は、コストが安価で品質が安定している標準規格の既製部品を使用している。
又、本体ボックスの内部には、図1の回路図でも分かるように、ブーム・旋回・左右アウトリガーの作動状態を検知して電気を制御する電磁リレー(RE)や端子台や配線等が結線されている。
図1は、本装置全体の電気回路図を示し、二点鎖線部はエンジン作動停止装置を示す。
図2は、エンジン作動停止装置の外観斜視図を示す。
図3は、各部作動姿勢と警報・エンジン停止・ランプの出力表示の関係について表したもので、○が出力時で×が未出力時を示す。
この考案の格納忘れ防止用安全装置は、既製のクレーン付車両等に容易に装備可能で、且つ、誰でも容易に取り扱え、安全・安価で故障が少なく高性能である為、多くのクレーン付運搬車両関係市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。
B ブーム
BU ブザー
CA ケーブル
FU ヒューズ
L1 青色ランプ(メイン電源・PTO・パーキング・JR用)
L2 赤色ランプ(ブーム・旋回・左右アウトリガー用)
LS リミットスィッチ
PL 回転灯
OL アウトリガー(左)
OR アウトリガー(右)
RE 電磁開閉器
SB エンジン作動停止装置
SE シール
SW1 JR切換スィッチ
SW2 サイドスィッチ
T 旋回テーブル
BU ブザー
CA ケーブル
FU ヒューズ
L1 青色ランプ(メイン電源・PTO・パーキング・JR用)
L2 赤色ランプ(ブーム・旋回・左右アウトリガー用)
LS リミットスィッチ
PL 回転灯
OL アウトリガー(左)
OR アウトリガー(右)
RE 電磁開閉器
SB エンジン作動停止装置
SE シール
SW1 JR切換スィッチ
SW2 サイドスィッチ
T 旋回テーブル
Claims (1)
- トラック等の車両に搭載されたブーム・旋回・アウトリガー等の格納姿勢を検知して安全を確認及び未格納時は自動的に作動停止すると共に、音と光によって警報発信する装置であって、該装置は主にエンジン作動停止装置(SB)と、回転灯(PL)と、ブーム(B)・旋回テーブル(T)・左右アウトリガー(OL)(OR)部に設けて作動状態を検知するリミットスィッチ等の検出器(LS)から成り、且つ、ブーム・旋回未格納時は、自動的にエンジン作動停止及び回転灯(PL)の点灯とブザー(BU)の音響により警報発信し、又、アウトリガー未格納時は、回転灯(PL)の点灯とブザー(BU)の音響のみにより注意を喚起する事を特徴とする格納忘れ防止用安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008996U JP3139174U (ja) | 2007-11-21 | 2007-11-21 | 格納忘れ防止用安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008996U JP3139174U (ja) | 2007-11-21 | 2007-11-21 | 格納忘れ防止用安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3139174U true JP3139174U (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=43289411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007008996U Expired - Lifetime JP3139174U (ja) | 2007-11-21 | 2007-11-21 | 格納忘れ防止用安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139174U (ja) |
-
2007
- 2007-11-21 JP JP2007008996U patent/JP3139174U/ja not_active Expired - Lifetime
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