JP3139143B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP3139143B2
JP3139143B2 JP04181923A JP18192392A JP3139143B2 JP 3139143 B2 JP3139143 B2 JP 3139143B2 JP 04181923 A JP04181923 A JP 04181923A JP 18192392 A JP18192392 A JP 18192392A JP 3139143 B2 JP3139143 B2 JP 3139143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outlet
value
seat
air
driver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04181923A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05345514A (ja
Inventor
豊 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP04181923A priority Critical patent/JP3139143B2/ja
Publication of JPH05345514A publication Critical patent/JPH05345514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3139143B2 publication Critical patent/JP3139143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両内部の快適性と省
エネルギー効果の両立を図る場合に好適な車両用空調装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平1−240314号
公報等に記載の如く、車載用の空調装置(オートエアコ
ン)の作動と連動させることにより、車両のインストル
メントパネル部に配設された吹出口グリル内におけるル
ーバの作動を可変制御し、吹出口グリルにおける調和風
の吹出状態を制御する装置が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術におけるルーバの作動制御は、日射センサ、
車室内センサ、外気温センサ等の各種センサが搭載され
たオートエアコンシステムと連動させているため、通常
のエアコンシステムへ適用することはできないという問
題があった。また、従来技術においては、車両内部の快
適性に重点を置いており、省エネルギーという面では効
果が薄いという問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、前記課題を解決するもので、
車両内部の快適性と省エネルギー効果の両立を図ると共
に、オートエアコンではない通常のエアコンシステムに
適用可能とし、更に、コストの削減を達成した車両用空
調装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、車両室内に風を吹出す複数の吹出口と、
各吹出口内に配設され吹出し風の方向を変えるルーバダ
ンパと、各吹出口の温度調節及び吹出口位置を設定す
るための操作部とを具備してなり、前記ルーバダンパの
動作を可変制御することにより前記吹出口からの吹出し
風の方向を制御するように構成した車両用空調装置にお
いて、前記操作部から吹出温度調節値と吹出口位置設定
値とを読み込む読み込み手段と、アシスト席に搭乗者が
搭乗しているか否かを判定するための搭乗状態判定手段
前記読み込み手段により読み込んだ吹出温度調節値
中程度以上の冷房温度調節値に相当する第一の判定値
と中程度以上の暖房温度調節値に相当する第二の判定値
との間に有るか否かと、吹出口位置が何れの吹出口に設
定されているか、および、前記搭乗状態判定手段により
アシスト席への搭乗者の搭乗が確認されているか否かの
各条件に基づき、前記吹出温度調節値が前記第一の判定
値と第二の判定値との間に有り且つ吹出口位置がベント
またはバイレベルの位置に設定されている場合には前記
複数の吹出口の全てのルーバダンパを揺らぎ動作させる
判定結果を出力し、前記吹出温度調節値が前記第一の判
定値と第二の判定値との間に無いか又は吹出口位置がベ
ントまたはバイレベル以外の位置に設定され且つアシス
ト席への搭乗者の搭乗が確認されている場合には前記複
数の吹出口のうちドライバ側の吹出口のルーバダンパを
吹出し風がドライバに向かう方向に向けて停止させる一
方アシスト席側の吹出口のルーバダンパを吹出し風がア
シスト席上の搭乗者に向かう方向に向けて停止させる判
定結果を出力し、前記吹出温度調節値が前記第一の判定
値と第二の判定値との間に無いか又は吹出口位置がベン
トまたはバイレベル以外の位置に設定され且つアシスト
席への搭乗者の搭乗が確認されてい ない場合には前記複
数の吹出口のうちドライバ側の吹出口のルーバダンパを
吹出し風がドライバに向かう方向に向けて停止させる一
方アシスト席側の吹出口のルーバダンパを吹出口を閉鎖
する方向に向けて停止させる判定結果を出力する駆動判
定手段とを備え、該駆動判定手段による判定結果に基づ
き、吹出口のルーバダンパを所定動作させまたは所定位
置で停止させる駆動手段を装備する構成としている。
た、前記搭乗状態判定手段は、アシスト席に配設されて
いるシートベルトの着用の有無を検出するアシスト席シ
ートベルトスイッチによって構成することができる
【0006】
【作用】本発明の車両用空調装置によれば、読み込み手
段が吹出温度調節値と吹出口位置設定値とを読み込むと
共に、搭乗状態判定手段がアシスト席に搭乗者が搭乗し
ているか否かを判定し、駆動判定手段は吹出温度調節値
が所定範囲内に有るか否か、吹出口位置が何れの吹出口
に設定されているか、アシスト席への搭乗者の搭乗が確
認されているか否かに基づき、吹出口のルーバダンパを
駆動するかどのような方向に向けて停止させるかを判定
するため、駆動手段は判定結果に基づき、吹出口のルー
バダンパを所定動作させまたは所定位置で停止させる制
御を行う。これにより、車室内の温熱環境における過渡
時から安定時までの全領域に渡って、快適性を向上でき
る。つまり、操作部に設定された吹出温度調節値が中程
度以上の冷房温度調節値に相当する第一の判定値よりも
低い場合と、この吹出温度調節値が中程度以上の暖房温
度調節値に相当する第二の判定値よりも高い場合におい
ては、暖房または冷房開始の初期段階、つまり、車室内
の温熱環境が所望される状態に到達するまでの過渡状態
にあるものと判定して、アシスト席に搭乗者がいる場合
には複数の吹出口のうちドライバ側の吹出口のルーバダ
ンパをドライバに風が向かう状態で停止させると共にア
シスト席側の吹出口のルーバダンパをアシスト席上の搭
乗者に風が向かう状態で停止させることにより、ドライ
バおよびアシスト席上の搭乗者に暖風または冷風を集中
的に送って、ドライバおよびアシスト席上の搭乗者の周
辺の温熱環境を早急に快適なものとする。また、吹出温
度調節値が第一の判定値よりも低いか或いは第二の判定
値よりも高い場合において、アシスト席に搭乗者がいな
い場合には複数の吹出口のうちドライバ側の吹出口のル
ーバダンパをドライバに風が向かう状態で停止させると
共にアシスト席側の吹出口のルーバダンパを吹出口を閉
鎖する方向に向けて停止させることにより、搭乗者のい
ないアシスト席に無意味に風が送られるのを防止し、ド
ライバに対してのみ暖風または冷風を集中的に送って、
ドライバの周辺の温熱環境を早急に快適なものとする。
このように、無意味な送風を防止して余分なエネルギー
損失をなくし、省エネルギー効果を高めるまた、操作
部に設定された吹出温度調節値が第一の判定値と第二の
判定値との間に有る場合においては、暖房または冷房開
始の初期段階を過ぎ、既に、車室内の温熱環境が所望さ
れる状態に概ね到達しているものと判定して、複数の吹
出口の全てのルーバダンパを揺らぎ動作させることによ
り、車室内に風を行き渡らせて快適な温熱環境を安定的
に維持する。また、従来の如く各種センサを使用したオ
ートエアコンシステムと連動させたルーバ制御と比較
し、コスト的に安くなる。また、車両の助手席に人が居
るか否かに基づき、ルーバダンパから所定方向へ風を吹
出す(例えば運転席へスポット風を吹出す)こともでき
るため、より急速な車室内温度の安定化や、より素速く
車室内を快適に保つことができる。また、オートエアコ
ンでない通常のエアコンシステムへの適用が可能であ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の車両用空調装置を適用してな
る実施例を図面に基づいて説明する。
【0008】まず、本実施例の車両用空調装置の全体構
成を図2により説明すると、送風路1の内部には、内外
気ダンパ2が配設されると共に、送風用のブロワファン
3が配設されている。また、送風路1の内部には、エバ
ポレータ4が配設されており、該エバポレータ4にはコ
ンプレッサ5から圧縮空気が供給されるようになってい
る。また、送風路1の内部には、エバポレータを通過し
た空気を分割するA/Mダンパ(エアミックスダンパ)
6と、加熱用のヒータコア7とが配設されている。ま
た、送風路1の内部には、デフ吹出口8と、ベント吹出
口9と、ヒート吹出口10とが配設されており、各吹出
口8、9、10の近傍には、吹出口ダンパ11、12、
13が配設されている。図中符号14は車両インストル
メントパネルのベント吹出口9に配設された吹出口グリ
ルの概略構成を示し、符号15はルーバダンパである。
【0009】本実施例の車両用空調装置における特徴点
は、図3の斜視図及び図4の正面図に示す如く、車両の
インストルメントパネル(図示略)の例えば4箇所に配
置された吹出口グリル16内のルーバ(縦方向ルーバ)
17をモータ18で駆動して該ルーバ17の角度を自動
的に調節することにより、吹出風の方向を制御すること
にある。インストルメントパネルにおける吹出口グリル
の配設数は4箇所に限定されるものではない。
【0010】次に、本実施例の車両用空調装置の制御系
の構成を図1により説明すると、読み込み手段たる読み
込み部20は、インストルメントパネルに配設された空
調操作部21に設定された吹出温度調節値θSETと吹出
口位置設定値PMODとを読み込むようになっており、ま
た、搭乗状態判定手段としてのアシスト席シートベルト
スイッチ23は、アシスト席(助手席)に配設されてい
るシートベルトの着用の有無を検出するようになってい
る。駆動判定手段たる吹出口ルーバダンパ駆動判定部2
4は、読み込み部20に設定された吹出温度調節値と、
吹出口位置設定値とに基づき、吹出口ルーバダンパを駆
動するか否かを判定し、判定結果を駆動手段たる吹出口
ルーバダンパ駆動回路25へ出力するようになってい
る。更に、シートベルトスイッチ23の出力(アシスト
者の有無)に基づき、吹出口ルーバダンパ駆動判定部2
4から出力される判定結果に補正を加えるようになって
いる。これにより、吹出口ルーバダンパ駆動回路25は
モータ18を駆動し、吹出口グリル16内のルーバダン
パ17の角度を自動調節するようになっている。ルーバ
ダンパ17の角度は手動でも調節可能とされている。
【0011】次に、上記の如く構成した本実施例の車両
用空調装置における吹出口ルーバダンパの自動調節処理
について図5〜図8を中心に説明する。
【0012】車両用空調装置制御系の読み込み部20
は、空調操作部21から吹出温度調節値θSETと吹出口
位置設定値PMODとを読み込むと(ステップS1)、吹
出温度調節値θSETが冷房側設定値θCOOL(中程度以上
の冷房温度調節値に相当する第一の判定値)と、暖房側
設定値θHOT(中程度以上の暖房温度調節値に相当する
第二の判定値)との間に有るか否かを判定する(ステッ
プS2)。吹出温度調節値θSETが冷房側設定値θCOOL
と暖房側設定値θHOTとの間に有る場合は、ドライバー
にとって車室内の温熱環境が快適もしくは快適に近い状
態(冷房または暖房の開始後ある程度の時間が経過して
車室内の温度が所望する温度の周辺で安定した状態)に
あると推測される。他方、吹出温度調節値θSETが冷房
側設定値θCOOLと暖房側設定値θHOTとの間に無い場合
は、冷房または暖房開始の初期段階(過渡状態)にあっ
ドライバーが急速な冷房または暖房を望んでいるもの
と推測される。
【0013】上記ステップS2の判定で肯定の場合、即
ち、ドライバーにとって車室内の温熱環境が快適もしく
は快適に近い状態にあると推測される場合は、吹出口ル
ーバダンパ駆動判定部24は、吹出口位置が「ベント」
に選択されているかの判定(ステップS3)、または、
吹出口位置が「バイレベル」(ベント及びヒート併用吹
出し)に選択されているかの判定を行う(ステップS
4)。
【0014】吹出口ルーバダンパ駆動判定部24は、
出温度調節値θSETが冷房側設定値θCOOLと暖房側設定
値θHOTとの間に有り且つ吹出口位置が「ベント」また
は「バイレベル」に選択されている場合は、インストル
メントパネルの吹出口グリル内のベントルーバダンパが
揺らぎ動作中であるか否か判定する(ステップS5)。
揺らぎ動作中でない場合は、吹出口ルーバダンパ駆動回
路25はモータ18を駆動し、図8に示す如く運転席側
及び助手席側のベントルーバダンパを揺らぎ動作させる
(ステップS6)。また、ベントルーバダンパが揺らぎ
動作中であれば、その動作状態を維持する。これによ
り、運転席側及び助手席側に図8に示すような揺らぎ風
が当たる。そして、車室内に風が行き渡ることによって
快適な温熱環境が安定的に維持される
【0015】吹出口ルーバダンパ駆動判定部24は、吹
出口位置が「ベント」及び「バイレベル」の何れにも選
択されていない場合、および、吹出温度調節値θSETが
冷房側設定値θCOOLと暖房側設定値θHOTとの間にない
場合は、インストルメントパネルの吹出口グリル内のベ
ントルーバダンパが揺らぎ動作中であるか否か判定し
(ステップS7)、揺らぎ動作中の場合はモータ18を
停止し、運転席及び助手席のベントルーバダンパを所定
位置で停止させる(ステップS8)。この場合、運転席
側のベントルーバダンパの所定位置は、ドライバーに風
が当たる位置であり、助手席側のベントルーバダンパの
所定位置は、アシスト者に風が当たる位置(アシスト席
シートベルトスイッチ23がONの場合)、または、吹
出口グリルを閉鎖する位置(アシスト席シートベルトス
イッチ23がOFFの場合)である。これにより、運転
席側及び助手席側に図6に示すようなスポット風、また
は、運転席側に図7に示すような運転席スポット風が当
たる。
【0016】他方、上記ステップS2の判定で否定の場
合、即ち、冷房または暖房開始の初期段階(過渡状態)
にあってドライバーが急速な冷房または暖房を望んでい
ると推測される場合は、吹出口ルーバダンパ駆動判定部
24は、インストルメントパネルの吹出口グリル内のベ
ントルーバダンパが揺らぎ動作中であるか否か判定し
(ステップS7)、揺らぎ動作中の場合はモータ18を
停止し、運転席及び助手席のベントルーバダンパを所定
位置で停止させる(ステップS8)。これにより、運転
席側及び助手席側に図6に示すようなスポット風(アシ
スト席シートベルトスイッチ23がONの場合)、また
は、運転席側に図7に示すような運転席スポット風(
シスト席シートベルトスイッチ23がOFFの場合)が
当たる。
【0017】この場合、図6のスポット風吹出時におけ
るベントルーバダンパの位置は、運転席側及び助手席側
共にベント吹出方向による風がドライバー及びアシスト
者へ直接当たるような位置となる。
【0018】また、図7の運転席スポット風吹出時にお
けるベントルーバダンパの位置は、運転席側のベント吹
出方向による風がドライバーに直接当たるような位置と
なり、助手席側のベント吹出方向は全閉または全閉に近
い状態となる。これにより、運転席側の吹出風量を増加
させることにより、ドライバーの快適感をより素速く向
上させることが可能となる。
【0019】但し、図7の運転席スポット風は、アシス
ト席シートベルトスイッチ23がOFFの場合(助手席
に人が居ない場合)で、且つ、吹出温度調節値θSETが
最大冷房側設定値MAXθCOOLまたは最大暖房側設定値
MAXθHOT(またはこれらの設定値に準ずる値)の場
合の2つの条件が成立した際に、ベントルーバダンパか
ら吹出される。前記の条件以外の場合は、ベントルーバ
ダンパは図6のスポット風を吹出す位置で停止する。
【0020】上述したように、本実施例によれば、吹出
温度調節値θSETが冷房側設定値θCOOLと暖房側設定値
θHOTとの間に有るか否か(ドライバーにとって車室内
が快適環境または快適環境に近い状態にあるか、ドライ
バーが急速な冷房または暖房を望んでいるか)、吹出
口位置が「ベント」または「バイレベル」に選択されて
いるか否かと、助手席に人が居るか否かとに基づき、ベ
ントルーバダンパを適宜、動作/停止制御することによ
り、図6〜図8に示したような種類の風を吹出すように
しているため、車室内の温熱環境における過渡状態時
暖房または冷房を開始してから車室内が快適な温度環
境となる前の状態)から安定状態時(車室内の温度が快
適な温度環境に到達した後の状態)までの全領域に渡っ
て、快適性を向上させることができる。
【0021】また、本実施例によれば、助手席の状態に
基づき、即ち、アシスト席シートベルトスイッチ23
OFFの場合で、且つ、吹出温度調節値θSETが最大冷
房側設定値MAXθCOOLまたは最大暖房側設定値MAX
θHOT(またはこれらの設定値に準ずる値)の場合に、
ベントルーバダンパから運転席スポット風を吹出すよう
にしているため、より急速に車室内温度の安定化を図る
ことができると共に、より素速く車室内を快適に保つこ
とができる。
【0022】また、本実施例によれば、運転席スポット
風の吹出時においては、特別余分なエネルギー損失が発
生しないため、より素速く車室内温度(この場合はドラ
イバー近傍温度)の安定化を図ることができ、これによ
り省エネルギー効果を高めることができる。更に、従来
のように各種センサ(日射センサ、車室内温センサ、外
気温センサ等)を使用したオートエアコンシステムと連
動させてルーバの動作制御を行う場合と比較し、センサ
類を使用していないためコストを安く上げることができ
る。更にまた、オートエアコンではない通常のエアコン
システムに適用することが可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記の効果を奏することができる。吹出温度調節値が
所定範囲内に有るか否か、吹出口位置が何れの吹出口に
設定されているか、アシスト席への搭乗者の搭乗が確認
されているか否かの各条件に基づき、吹出口のルーバダ
ンパを駆動するか、どのような方向に向けて停止させる
を判定し、該判定結果に基づき、吹出口のルーバダン
パを所定動作させまたは所定位置で停止させる制御を行
うため、車室内の温熱環境における過渡状態時から安定
状態時までの全領域に渡って、快適性を向上させること
が可能となる。つまり、暖房または冷房開始の初期段
階、要するに、車室内の温熱環境が所望される状態に到
達するまでの過渡状態にある場合には、アシスト席に搭
乗者がいればドライバとアシスト席の搭乗者に対して、
また、アシスト席に搭乗者がいなければドライバに対し
てのみ暖風または冷風が集中的に送られるようになるの
で、ドライバおよびアシスト席上の搭乗者の周辺の温熱
環境を早急に快適なものとすることができ、特に、アシ
スト席に搭乗者がいない場合はドライバに対しての み暖
風または冷風が集中的に送られるため、アシスト席への
無意味な送風による余分なエネルギー損失がなくなり、
省エネルギー効果が向上する。また、暖房または冷房開
始の初期段階を過ぎて車室内の温熱環境が所望される状
態に概ね到達している状況下では、複数の吹出口の全て
のルーバダンパを揺らぎ動作させて車室内に風を行き渡
らせるようにしているので、快適な温熱環境を安定的に
維持することができる また、従来のように各種セン
サを使用したオートエアコンシステムと連動させてルー
バ動作制御を行う場合と比較し、センサ類を使用してい
ないためコスト的に有利となる。 また、本発明の技術
オートエアコンではない通常のエアコンシステムに適
用することが可能であるため、好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の車両用空調装置の制御ブロッ
ク図である。
【図2】本実施例の車両用空調装置の全体構成図であ
る。
【図3】本実施例の吹出口グリル・ルーバダンパの斜視
図である。
【図4】本実施例の吹出口グリル・ルーバダンパの正面
図である。
【図5】本実施例のルーバダンパ自動調節処理のフロー
チャートである。
【図6】本実施例の運転席側及び助手席側におけるルー
バダンパの作動状態とスポット風の吹出状態を示す概略
図である。
【図7】本実施例の運転席側におけるルーバダンパの作
動状態と運転席スポット風の吹出状態を示す概略図であ
る。
【図8】本実施例の運転席側及び助手席側におけるルー
バダンパの作動状態と揺らぎ風の吹出状態を示す概略図
である。
【符号の説明】
14 吹出口グリル 15 ルーバダンパ 18 モータ 20 読み込み部21 空調操作部 23 アシスト席シートベルトスイッチ24 吹出口ルーバダンパ駆動判定部25 吹出口ルーバダンパ駆動回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両室内に風を吹出す複数の吹出口と、
    各吹出口内に配設され吹出し風の方向を変えるルーバダ
    ンパと、各吹出口の温度調節及び吹出口位置を設定す
    るための操作部とを具備してなり、前記ルーバダンパの
    動作を可変制御することにより前記吹出口からの吹出し
    風の方向を制御するように構成した車両用空調装置にお
    いて、 前記操作部から吹出温度調節値と吹出口位置設定値とを
    読み込む読み込み手段と、アシスト席に搭乗者が搭乗しているか否かを判定するた
    めの搭乗状態判定手段と前記 読み込み手段により読み込んだ吹出温度調節値が
    程度以上の冷房温度調節値に相当する第一の判定値と中
    程度以上の暖房温度調節値に相当する第二の判定値との
    に有るか否かと、吹出口位置が何れの吹出口に設定さ
    れているか、および、前記搭乗状態判定手段によりアシ
    スト席への搭乗者の搭乗が確認されているか否かの各条
    件に基づき、前記吹出温度調節値が前記第一の判定値と
    第二の判定値との間に有り且つ吹出口位置がベントまた
    はバイレベルの位置に設定されている場合には前記複数
    の吹出口の全てのルーバダンパを揺らぎ動作させる判定
    結果を出力し、前記吹出温度調節値が前記第一の判定値
    と第二の判定値との間に無いか又は吹出口位置がベント
    またはバイレベル以外の位置に設定され且つアシスト席
    への搭乗者の搭乗が確認されている場合には前記複数の
    吹出口のうちドライバ側の吹出口のルーバダンパを吹出
    し風がドライバに向かう方向に向けて停止させる一方ア
    シスト席側の吹出口のルーバダンパを吹出し風がアシス
    ト席上の搭乗者に向かう方向に向けて停止させる判定結
    果を出力し、前記吹出温度調節値が前記第一の判定値と
    第二の判定値との間に無いか又は吹出口位置がベントま
    たはバイレベル以外の位置に設定され且つアシスト席へ
    の搭乗者の搭乗が確認されていない場合には前記複数の
    吹出口のうちドライバ側の吹出口のルーバダンパを吹出
    し風がドライバに向かう方向に向けて停止させる一方ア
    シスト席側の吹出口のル ーバダンパを吹出口を閉鎖する
    方向に向けて停止させる判定結果を出力する駆動判定手
    段とを備え、 該駆動判定手段による判定結果に基づき、吹出口のルー
    バダンパを所定動作させまたは所定位置で停止させる駆
    動手段を装備してなることを特徴とする車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記搭乗状態判定手段を、アシスト席に
    配設されているシートベルトの着用の有無を検出するア
    シスト席シートベルトスイッチによって構成したことを
    特徴とする請求項1記載の車両用空調装置
JP04181923A 1992-06-16 1992-06-16 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP3139143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04181923A JP3139143B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04181923A JP3139143B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05345514A JPH05345514A (ja) 1993-12-27
JP3139143B2 true JP3139143B2 (ja) 2001-02-26

Family

ID=16109272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04181923A Expired - Fee Related JP3139143B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3139143B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3991417B2 (ja) * 1998-01-26 2007-10-17 株式会社デンソー 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05345514A (ja) 1993-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3016605B2 (ja) 車両用空調装置
JP3139143B2 (ja) 車両用空調装置
JP3928247B2 (ja) 車両用シート空調装置
JP2010000846A (ja) 車両用空調装置
JP3432349B2 (ja) 車両用空調装置
JPH06143975A (ja) 自動車用空調装置
JPS6021886B2 (ja) 車輛用空気調和装置
JP3669151B2 (ja) 車両用空調装置
JP3235104B2 (ja) 自動車用空気調和装置
JP2618761B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2876778B2 (ja) 車両用空調装置
JP3030352B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3331652B2 (ja) 車両用ヒートポンプ式空調装置
JP2006103584A (ja) 車両用空調装置
JP2972964B2 (ja) 車両用空調装置のモードドア制御装置
JPH04230411A (ja) 車両用空調装置
JP3142144B2 (ja) 車両用空気調和装置
JPH08167Y2 (ja) 自動車の空気調和装置
JP3344249B2 (ja) 車両用空調装置
JP4063068B2 (ja) 車両用空調装置
JPH10230730A (ja) 車両用空調装置
JPS5933689Y2 (ja) 車輌用空調装置
JP2001206055A (ja) 車両用シート空調装置
JP2525543Y2 (ja) 自動車の空気調和装置
JPH07156638A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001114

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees