JP3138700B2 - マーキングプローバ装置およびインカー制御方法 - Google Patents

マーキングプローバ装置およびインカー制御方法

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JP3138700B2 JP11069603A JP6960399A JP3138700B2 JP 3138700 B2 JP3138700 B2 JP 3138700B2 JP 11069603 A JP11069603 A JP 11069603A JP 6960399 A JP6960399 A JP 6960399A JP 3138700 B2 JP3138700 B2 JP 3138700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハのマ
ーキングプローバ技術に係り、特に半導体集積回路の良
否判定の目印をつける際に、インク打点時のインカー先
端と半導体ウェハの接触圧を検知して所定一定圧力でイ
ンクマークを行うことでマークの大きさのばらつきを低
減させるマーキングプローバ装置およびインカー制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウェハのインクマーキング
プローバ装置は、半導体集積回路の良否判定の目印をつ
ける際に、半導体ウェハ上に形成された半導体集積回路
にインクマークを行うことで回路の良品及び不良品を識
別する手段として用いられている。図3は、従来技術の
インクマーキングプローバ装置を説明するための装置構
成図である。従来のインクマーキングプローバ装置は、
図3を参照すると、プローバ全体を制御するプローバ制
御装置P10と、インクマークを行う治具(インク打点
手段(インカー))P11と、半導体ウェハP12を乗
せるステージP13で構成される。さらに、インク打点
手段(インカー)P11は、インクカートリッジP14
と、パイプP15と、マーカー芯P16と、コイルP1
7と、スプリングP18と、マニピュレータP19とで
構成される。このようなインクマーキングプローバ装置
では、インクマーキングを行う前にインクマークの大き
さを調整する必要がある。インク打点手段(インカー)
P11の取り付け位置としては、インクマークが適切な
大きさになる高さに取り付けなければならない。インク
マークの大きさを調整する場合、オペレータがインクマ
ークの大きさが適切になるよう確認を行いながら、イン
ク打点手段(インカー)P11が取り付けられているマ
ニピュレータP19のマニピュレータ調整ねじP20で
インク打点手段(インカー)P11の高さ調整を行う。
【0003】次に、図3に基づいて従来のインクマーキ
ングプローバ装置の動作について説明する。まず、プロ
ーバ制御装置P10からコイルP17にインク打点信号
としてパルス電圧を印加する。コイルP17は、内部に
磁石を有し、パルス電圧の印加に応じて電磁石の原理に
より磁力を発生することができる。コイルP17内の磁
石はマーカー芯P16と接続されている。パルス電圧が
印加されるとコイルP17が磁力を発生し、これに応じ
てコイルP17の内部にある磁石がパルス幅の時間に応
じて下方向に動作したとき、コイルP17内の磁石の動
作と連動してパイプP15からマーカー芯P16が半導
体ウェハP12方向に突き出る。マーカー芯P16はイ
ンクカートリッジP14内のインクを含んでいるため、
マーカー芯P16を半導体ウェハP12に接触させるこ
とでインクマーキングすることができる。パルス電圧印
加後は、コイルP17は電磁石の働きを失うように制御
されるため、マーカー芯P16はスプリングP18によ
ってパイプ15内の任意の位置へ格納される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。第1の問題点は、
インク打点手段(インカー)P11の高さ調整に工数が
掛かることである。その理由は、従来のインクマーキン
グプローバ装置では、インク打点手段(インカー)P1
1の先端と半導体ウェハP12の間隔を1〜2mmと微
小な距離に調整する必要があり、その調整はオペレータ
がマニピュレータP19を用いて行うため、調整操作が
繁雑となってしまうので、インク打点手段(インカー)
P11の高さ調整には熟練した技術が要求され、作業に
あたっては膨大な工数が掛かってしまうからである。第
2の問題点は、オペレータによってインクマークの大き
さが異なることである。その理由は、オペレータの判断
によりインクマークの大きさを判定しているため、個人
差によりインクマークの高さにばらつきが生じ、インク
マークの大きさが不均一になってしまい、さらに、イン
ク打点手段(インカー)P11の先端と半導体ウェハP
12の間隔が広すぎるとインクマークが小さくなるため
半導体集積回路の良品及び不良品の識別ができなくなっ
たり、また反対に、インク打点手段(インカー)P11
先端と半導体ウェハP12の間隔が狭すぎてマーカー芯
16が半導体ウェハP12に強く押しつけられインクマ
ークがずれたり、小サイズの半導体集積回路ではインク
が回路からはみ出してしまうという問題が発生するから
である。そして第3の問題点は、半導体ウェハP12の
微妙な反りなどによって半導体ウェハP12の面内でイ
ンクマーク大きさにばらつきが生じることである。その
理由は、オペレータは半導体ウェハP12の外周部の半
導体集積回路が形成されない領域でインクマークの大き
さを調整するため、半導体ウェハP12が微妙に反って
いると半導体ウェハP12の面内の位置によって半導体
ウェハP12とインク打点手段(インカー)P11の先
端の間隔が一定でなくなってしまうため、半導体ウェハ
P12面内でインクマークの大きさにばらつきが発生す
るからである。
【0005】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、半導体集積回路の
良否判定の目印をつける際に、インク打点時のインカー
先端と半導体ウェハの接触圧を検知して所定一定圧力で
インクマークを行うことでマークの大きさのばらつきを
低減させるマーキングプローバ装置およびインカー制御
方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の発明の要旨は、半導体ウェハ上に形成された半導体
集積回路の良否判定の目印をつけるインク打点手段を有
するマーキングプローバ装置であって、前記インク打点
手段の先端と前記半導体ウェハとの接触時の接触圧を検
知する接触圧検知装置と、前記接触圧を一定とするよう
にステージの高さの調整を行うプローバ制御装置とを有
することを特徴とするマーキングプローバ装置に存す
る。また、この発明の請求項2に記載の発明の要旨は、
半導体ウェハ上に形成された半導体集積回路の良否判定
の目印をつけるインク打点手段を有するマーキングプロ
ーバ装置であって、前記インク打点手段の先端と前記
導体ウェハとの接触圧を検出する接触圧検知装置と、イ
ンクマークの大きさが一定に保たれるように前記接触圧
を制御して前記インク打点手段の高さ調整を行うプロー
バ制御装置とを有することを特徴とするマーキングプロ
ーバ装置に存する。また、この発明の請求項3に記載の
発明の要旨は、半導体ウェハを乗せるステージの内部に
前記接触圧検知装置を搭載し、当該接触圧検知装置で前
記インク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触時
の接触圧を検知し、前記プローバ制御装置でステージの
高さを制御して常に所定一定圧力でインク打点を行うよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
マーキングプローバ装置に存する。また、この発明の請
求項4に記載の発明の要旨は、半導体ウェハを乗せるス
テージの内部に前記接触圧検知装置を搭載し、当該接触
圧検知装置で前記インク打点手段の先端と前記半導体ウ
ェハとの接触時の接触圧を検知し、前記プローバ制御装
置で接触圧を制御してインクマークの大きさが一定に保
たれるように前記インク打点手段の高さ調整を自動で制
御するように構成されていることを特徴とする請求項2
に記載のマーキングプローバ装置に存する。また、この
発明の請求項5に記載の発明の要旨は、前記インク打点
手段の側の適所に前記接触圧検知装置を搭載し、当該接
触圧検知装置で前記インク打点手段の先端と前記半導体
ウェハとの接触時の接触圧を検知し、前記プローバ制御
装置で接触圧が一定となるようにステージの高さを調整
して常に所定一定圧力でインク打点を行うように構成さ
れていることを特徴とする請求項1に記載のマーキング
プローバ装置に存する。また、この発明の請求項6に記
載の発明の要旨は、前記インク打点手段の側の適所に前
記接触圧検知装置を搭載し、当該接触圧検知装置で前記
インク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触時の
接触圧を検知し、前記プローバ制御装置で接触圧を制御
してインクマークの大きさが一定に保たれるように前記
インク打点手段の高さ調整を自動で制御するように構成
されていることを特徴とする請求項2に記載のマーキン
グプローバ装置に存する。また、この発明の請求項7に
記載の発明の要旨は、半導体ウェハ上に形成された半導
体集積回路の良否判定の目印をつけるインク打点を行う
インカー制御方法であって、インク打点手段の先端と半
導体ウェハとの接触時の接触圧を検知する接触圧検知工
程と、前記接触圧を一定とするようにステージの高さの
調整を行うプローバ制御工程とを有することを特徴とす
るインカー制御方法に存する。また、この発明の請求項
8に記載の発明の要旨は、半導体ウェハ上に形成された
半導体集積回路の良否判定の目印をつけるインク打点を
行うインカー制御方法であって、インク打点手段の先端
前記半導体ウェハとの接触圧を検出する接触圧検知工
程と、インクマークの大きさが一定に保たれるように前
記接触圧を制御して前記インク打点手段の高さ調整を行
うプローバ制御工程とを有することを特徴とするインカ
ー制御方法に存する。また、この発明の請求項9に記載
の発明の要旨は、半導体ウェハを乗せるステージの内部
に搭載した接触圧検知装置を用いて前記インク打点手段
の先端と前記半導体ウェハとの接触時の接触圧を前記
触圧検知工程が検知し、前記プローバ制御工程がステー
ジの高さを制御して常に所定一定圧力でインク打点を行
うことを特徴とする請求項7に記載のインカー制御方法
に存する。また、この発明の請求項10に記載の発明の
要旨は、半導体ウェハを乗せるステージの内部に搭載し
た接触圧検知装置を用いて前記インク打点手段の先端と
前記半導体ウェハとの接触時の接触圧を前記接触圧検知
工程が検知し、前記プローバ制御工程が接触圧を制御し
てインクマークの大きさが一定に保たれるように前記イ
ンク打点手段の高さ調整を自動で制御することを特徴と
する請求項8に記載のインカー制御方法に存する。ま
た、この発明の請求項11に記載の発明の要旨は、前記
インク打点手段の側の適所に搭載された接触圧検知装置
を用いて前記インク打点手段の先端と前記半導体ウェハ
との接触時の接触圧を前記接触圧検知工程が検知し、前
記プローバ制御工程で接触圧が一定となるようにステー
ジの高さを調整して常に所定一定圧力でインク打点を行
うことを特徴とする請求項7に記載のインカー制御方法
に存する。また、この発明の請求項12に記載の発明の
要旨は、前記インク打点手段の側の適所に搭載された接
触圧検知装置を用いて前記インク打点手段の先端と前記
半導体ウェハとの接触時の接触圧を前記接触圧検知工程
が検知し、前記プローバ制御工程が接触圧を制御してイ
ンクマークの大きさが一定に保たれるように前記インク
打点手段の高さ調整を自動で制御することを特徴とする
請求項8に記載のインカー制御方法に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に示す各実施形態の特徴は、
インクマークを行う治具(インク打点手段(インカ
ー))の先端と半導体ウェハとの接触圧を検出する接触
圧検知装置(圧力センサー)を備え、この接触圧検知装
置(圧力センサー)でインク打点手段(インカー)の先
端と半導体ウェハとの接触時の圧力を検知し、プローバ
制御装置で接触圧を制御して常に所定一定圧力でインク
打点を行うことにより、インクマークの大きさを一定に
保ち、インクマークの大きさのばらつきの低減化を図る
ことができることにある。すなわち、インク打点手段
(インカー)の高さ調整を自動で制御することでインク
マークの大きさが一定に保たれるため、オペレータがイ
ンク打点手段(インカー)の高さ調整を行う必要がなく
なり作業の工数が削減されるといった効果を奏する。以
下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0008】(第1実施形態)本実施形態の特徴は、半
導体ウェハを乗せるステージの内部に接触圧検知装置
(圧力センサー)を搭載し、この接触圧検知装置(圧力
センサー)でインク打点手段(インカー)の先端と半導
体ウェハとの接触時の圧力(接触圧)を検知し、プロー
バ制御装置で接触圧を制御して常に所定一定圧力でイン
ク打点を行うことにより、インクマークの大きさを一定
に保ち、インクマークの大きさのばらつきの低減化を図
ることができることにある。すなわち、インク打点手段
(インカー)の高さ調整を自動で制御することでインク
マークの大きさが一定に保たれるため、オペレータがイ
ンク打点手段(インカー)の高さ調整を行う必要がなく
なり作業の工数が削減されるといった効果を奏する。以
下、本実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1は本発明にかかるインクマーキングプ
ローバ装置の第1実施形態を説明するための装置構成図
である。図1を参照すると、本実施形態のマーキングプ
ローバ装置は、半導体集積回路の良否判定の目印をつけ
る装置であって、マーキングプローバの動作を制御する
プローバ制御装置10と、半導体ウェハ12にインクマ
ークを行う治具(インク打点手段(インカー))11
と、半導体ウェハ12を乗せるステージ13と、マーカ
ー芯16と半導体ウェハ12との接触時の圧力を検知す
る接触圧検知装置(圧力センサー)21を備えている。
【0010】インク打点手段(インカー)11は、イン
クカートリッジ14と、パイプ15と、マーカー芯16
と、マーカー芯16を下方に突出させる磁石を有しこの
磁石に突出力としての磁力を発生するコイル17と、ス
プリング18と、マニピュレータ19を備えている。イ
ンク打点手段(インカー)11は、適度なマークを行う
ために必要な任意の傾きを保持してマニピュレータ19
に固定されている。インク打点手段(インカー)11が
取り付けられているマニピュレータ19のマニピュレー
タ調整ねじ20でインク打点手段(インカー)11の高
さ調整を行ってパイプ15の先端が半導体ウェハ12と
接触しない任意の高さに設置する。また、接触圧検知装
置(圧力センサー)21は、マーカー芯16と半導体ウ
ェハ12の接触圧を検知しやすいようにステージ13内
に設置されている。
【0011】次に、図1を参照して本実施形態のマーキ
ングプローバ装置の動作(インカー制御方法)について
説明する。まず、ステージ13の上に半導体集積回路を
有した半導体ウェハ12が搭載される。半導体ウェハ1
2にインクマーキングを行う場合、プローバ制御装置1
0からコイル17に打点信号として定電圧を印加する。
打点信号が印加されるとコイル17は電磁石となり磁力
を発生し、コイル17の内部にある磁石が下方向(半導
体ウェハ12方向)に動作する。コイル17内の磁石は
マーカー芯16と連接されており、インクカートリッジ
14内のインクを含んだマーカー芯16が磁石の動作に
連動してパイプ15から突き出る。
【0012】次に、コイル17に定電圧(打点信号)を
印加した直後に半導体ウェハ12を乗せたステージ13
を上昇させ、インクの付着したマーカー芯16を半導体
ウェハ12と接触させる。このとき、マーカー芯16が
半導体ウェハ12に接触するとマーカー芯16−半導体
ウェハ12間に圧力(接触圧)が発生し、この接触圧を
ステージ13内に設けた接触圧検知装置(圧力センサ
ー)21で検知する。これに応じて、接触圧検知装置
(圧力センサー)21が任意の接触圧を検知した時点で
プローバ制御装置10へ圧力検知信号を送信し、プロー
バ制御装置10がステージ13の上昇を停止させる。
【0013】ステージ13の上昇が停止した時点で、プ
ローバ制御装置10はコイル17への電圧(打点信号)
印加を解除する。これにより、コイル17は電磁石の働
きを失い、マーカー芯16はスプリング18の復元力に
よってパイプ15内に引き戻される。最後に、ステージ
13を任意の位置まで下降させてインクマーキングの一
連の動作を終了する。
【0014】以上説明したように、第1実施形態によれ
ば、以下に掲げる効果を奏する。第1の効果は、半導体
ウェハ12上に形成された半導体集積回路の良品と不良
を確実に識別できることである。その理由は、インク打
点時の接触圧を検知してプローバを制御するため半導体
集積回路上には常に一定の大きさでインクマークされる
ためである。そして第2の効果は、オペレータがインク
打点手段(インカー)11の高さ調整を行う必要がない
ことである。その理由は、上記の理由によりインクマー
クの大きさが一定に保たれるためである。
【0015】(第2実施形態)本実施形態の特徴は、イ
ンク打点手段(インカー)11の側に接触圧検知装置
(圧力センサー)を搭載し、この接触圧検知装置(圧力
センサー)でインク打点手段(インカー)の先端と半導
体ウェハとの接触時の圧力(接触圧)を検知し、プロー
バ制御装置で接触圧を制御して常に所定一定圧力でイン
ク打点を行うことにより、インクマークの大きさを一定
に保ち、インクマークの大きさのばらつきの低減化を図
ることができることにある。すなわち、インク打点手段
(インカー)の高さ調整を自動で制御することでインク
マークの大きさが一定に保たれるため、オペレータがイ
ンク打点手段(インカー)の高さ調整を行う必要がなく
なり作業の工数が削減されるといった効果を奏する。以
下、本実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】図2は本発明にかかるインクマーキングプ
ローバ装置の第2実施形態を説明するための装置構成図
である。図2を参照すると、本実施形態のマーキングプ
ローバ装置は、半導体集積回路の良否判定の目印をつけ
る装置であって、マーキングプローバの動作を制御する
プローバ制御装置10と、半導体ウェハ12にインクマ
ークを行う治具(インク打点手段(インカー))11
と、半導体ウェハ12を乗せるステージ13と、マーカ
ー芯16と半導体ウェハ12との接触時の圧力を検知す
る接触圧検知装置(圧力センサー)21を備えている。
【0017】インク打点手段(インカー)11は、イン
クカートリッジ14と、パイプ15と、マーカー芯16
と、マーカー芯16を下方に突出させる磁石を有しこの
磁石に突出力としての磁力を発生するコイル17と、ス
プリング18と、マニピュレータ19を備えている。イ
ンク打点手段(インカー)11は、適度なマークを行う
ために必要な任意の傾きを保持してマニピュレータ19
に固定されている。インク打点手段(インカー)11が
取り付けられているマニピュレータ19のマニピュレー
タ調整ねじ20でインク打点手段(インカー)11の高
さ調整を行ってパイプ15の先端が半導体ウェハ12と
接触しない任意の高さに設置する。また、接触圧検知装
置(圧力センサー)21は、マーカー芯16と半導体ウ
ェハ12の接触圧を検知しやすいようにスプリング18
の底部に添着されている。
【0018】次に、図2を参照して本実施形態のマーキ
ングプローバ装置の動作(インカー制御方法)について
説明する。まず、ステージ13の上に半導体集積回路を
有した半導体ウェハ12が搭載される。半導体ウェハ1
2にインクマーキングを行う場合、プローバ制御装置1
0からコイル17に打点信号として定電圧を印加する。
打点信号が印加されるとコイル17は電磁石となり磁力
を発生し、コイル17の内部にある磁石が下方向(半導
体ウェハ12方向)に動作する。コイル17内の磁石は
マーカー芯16と連接されており、インクカートリッジ
14内のインクを含んだマーカー芯16が磁石の動作に
連動してパイプ15から突き出る。
【0019】次に、コイル17に定電圧(打点信号)を
印加した直後に半導体ウェハ12を乗せたステージ13
を上昇させ、インクの付着したマーカー芯16を半導体
ウェハ12と接触させる。このとき、マーカー芯16が
半導体ウェハ12に接触するとマーカー芯16−半導体
ウェハ12間に圧力(接触圧)が発生し、この接触圧を
スプリング18の底部に添着された接触圧検知装置(圧
力センサー)21で検知する。これに応じて、接触圧検
知装置(圧力センサー)21が任意の接触圧を検知した
時点でプローバ制御装置10へ圧力検知信号を送信し、
プローバ制御装置10がステージ13の上昇を停止させ
る。
【0020】ステージ13の上昇が停止した時点で、プ
ローバ制御装置10はコイル17への電圧(打点信号)
印加を解除する。これにより、コイル17は電磁石の働
きを失い、マーカー芯16はスプリング18の復元力に
よってパイプ15内に引き戻される。最後に、ステージ
13を任意の位置まで下降させてインクマーキングの一
連の動作を終了する。
【0021】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、以下に掲げる効果を奏する。第1の効果は、半導体
ウェハ12上に形成された半導体集積回路の良品と不良
を確実に識別できることである。その理由は、インク打
点時の接触圧を検知してプローバを制御するため半導体
集積回路上には常に一定の大きさでインクマークされる
ためである。そして第2の効果は、オペレータがインク
打点手段(インカー)11の高さ調整を行う必要がない
ことである。その理由は、上記の理由によりインクマー
クの大きさが一定に保たれるためである。
【0022】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部
材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、
本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にするこ
とができる。また、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。第1の効果は、半導体
ウェハ上に形成された半導体集積回路の良品と不良を確
実に識別できることである。その理由は、インク打点時
の接触圧を検知してプローバを制御するため半導体集積
回路上には常に一定の大きさでインクマークされるため
である。そして第2の効果は、オペレータがインカーの
高さ調整を行う必要がないことである。その理由は、上
記の理由によりインクマークの大きさが一定に保たれる
ためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインクマーキングプローバ装置
の第1実施形態を説明するための装置構成図である。
【図2】本発明にかかるインクマーキングプローバ装置
の第2実施形態を説明するための装置構成図である。
【図3】従来技術のインクマーキングプローバ装置を説
明するための装置構成図である。
【符号の説明】
10…プローバ制御装置 11…インク打点手段(インカー) 12…半導体ウェハ 13…ステージ 14…インクカートリッジ 15…パイプ 16…マーカー芯 17…コイル 18…スプリング 19…マニピュレータ 20…マニピュレータ調整ねじ 21…接触圧検知装置(圧力センサー)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハ上に形成された半導体集積
    回路の良否判定の目印をつけるインク打点手段を有する
    マーキングプローバ装置であって、 前記インク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触
    時の接触圧を検知する接触圧検知装置と、前記接触圧を
    一定とするようにステージの高さの調整を行うプローバ
    制御装置とを有することを特徴とするマーキングプロー
    バ装置。
  2. 【請求項2】 半導体ウェハ上に形成された半導体集積
    回路の良否判定の目印をつけるインク打点手段を有する
    マーキングプローバ装置であって、 前記インク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触
    圧を検出する接触圧検知装置と、 インクマークの大きさが一定に保たれるように前記接触
    圧を制御して前記インク打点手段の高さ調整を行うプロ
    ーバ制御装置とを有することを特徴とするマーキングプ
    ローバ装置。
  3. 【請求項3】 半導体ウェハを乗せるステージの内部に
    前記接触圧検知装置を搭載し、当該接触圧検知装置で前
    記インク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触時
    の接触圧を検知し、前記プローバ制御装置でステージの
    高さを制御して常に所定一定圧力でインク打点を行うよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    マーキングプローバ装置。
  4. 【請求項4】 半導体ウェハを乗せるステージの内部に
    前記接触圧検知装置を搭載し、当該接触圧検知装置で前
    記インク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触時
    の接触圧を検知し、前記プローバ制御装置で接触圧を制
    御してインクマークの大きさが一定に保たれるように前
    記インク打点手段の高さ調整を自動で制御するように構
    成されていることを特徴とする請求項2に記載のマーキ
    ングプローバ装置。
  5. 【請求項5】 前記インク打点手段の側の適所に前記接
    触圧検知装置を搭載し、当該接触圧検知装置で前記イン
    ク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触時の接触
    圧を検知し、前記プローバ制御装置で接触圧が一定とな
    るようにステージの高さを調整して常に所定一定圧力で
    インク打点を行うように構成されていることを特徴とす
    請求項1に記載のマーキングプローバ装置。
  6. 【請求項6】 前記インク打点手段の側の適所に前記接
    触圧検知装置を搭載し、当該接触圧検知装置で前記イン
    ク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触時の接触
    圧を検知し、前記プローバ制御装置で接触圧を制御して
    インクマークの大きさが一定に保たれるように前記イン
    ク打点手段の高さ調整を自動で制御するように構成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のマーキングプ
    ローバ装置。
  7. 【請求項7】 半導体ウェハ上に形成された半導体集積
    回路の良否判定の目印をつけるインク打点を行うインカ
    ー制御方法であって、 インク打点手段の先端と半導体ウェハとの接触時の接触
    圧を検知する接触圧検知工程と、前記接触圧を一定とす
    るようにステージの高さの調整を行うプローバ制御工程
    とを有することを特徴とするインカー制御方法。
  8. 【請求項8】 半導体ウェハ上に形成された半導体集積
    回路の良否判定の目印をつけるインク打点を行うインカ
    ー制御方法であって、 ンク打点手段の先端と前記半導体ウェハとの接触圧を
    検出する接触圧検知工程と、 インクマークの大きさが一定に保たれるように前記接触
    圧を制御して前記インク打点手段の高さ調整を行うプロ
    ーバ制御工程とを有することを特徴とするインカー制御
    方法。
  9. 【請求項9】 半導体ウェハを乗せるステージの内部に
    搭載した接触圧検知装置を用いて前記インク打点手段の
    先端と前記半導体ウェハとの接触時の接触圧を前記接触
    圧検知工程が検知し、 前記プローバ制御工程がステージの高さを制御して常に
    所定一定圧力でインク打点を行うことを特徴とする請求
    項7に記載のインカー制御方法。
  10. 【請求項10】 半導体ウェハを乗せるステージの内部
    に搭載した接触圧検知装置を用いて前記インク打点手段
    の先端と前記半導体ウェハとの接触時の接触圧を前記
    触圧検知工程が検知し、 前記プローバ制御工程が接触圧を制御してインクマーク
    の大きさが一定に保たれるように前記インク打点手段の
    高さ調整を自動で制御することを特徴とする請求項8
    記載のインカー制御方法。
  11. 【請求項11】 前記インク打点手段の側の適所に搭載
    された接触圧検知装置を用いて前記インク打点手段の先
    端と前記半導体ウェハとの接触時の接触圧を前記接触圧
    検知工程が検知し、 前記プローバ制御工程で接触圧が一定となるようにステ
    ージの高さを調整して常に所定一定圧力でインク打点を
    行うことを特徴とする請求項7に記載のインカー制御方
    法。
  12. 【請求項12】 前記インク打点手段の側の適所に搭載
    された接触圧検知装置を用いて前記インク打点手段の先
    端と前記半導体ウェハとの接触時の接触圧を前記接触圧
    検知工程が検知し、 前記プローバ制御工程が接触圧を制御してインクマーク
    の大きさが一定に保たれるように前記インク打点手段の
    高さ調整を自動で制御することを特徴とする請求項8
    記載のインカー制御方法。
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