JP3138535B2 - フィルタ試験における微粒子の発生方法 - Google Patents

フィルタ試験における微粒子の発生方法

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JP3138535B2
JP3138535B2 JP04163442A JP16344292A JP3138535B2 JP 3138535 B2 JP3138535 B2 JP 3138535B2 JP 04163442 A JP04163442 A JP 04163442A JP 16344292 A JP16344292 A JP 16344292A JP 3138535 B2 JP3138535 B2 JP 3138535B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造設備のクリ
ーンルームや給気で最終段階に使われる超高性能エアフ
ィルタとしてのHEPAフィルタや、これよりもさらに
高効率のULPAフィルタ等の気体用フィルタを試験す
る際に用いられる、フィルタ試験における微粒子の発生
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のエアフィルタ効率試験装
置の一例を概略的に示す全体構成ブロック図である。図
4に示すエアフィルタ効率試験装置において、符号10
1は試験に必要な空気を高性能フィルタを通して送風す
る部分としての送風機及び前処理フィルタ部で、この送
風機及び前処理フィルタ部101では、通常、大気中に
含まれる塵埃は105 〜106 個/cf(0.1μm以
上)であるが、これを102 個/cf以下にした空気と
して送風するものである。102はDOP(フタル酸ジ
オクチル)粒子発生部、103はDOP粒子発生部10
2で発生した高濃度DOPと清浄空気を混合することに
よって効率及びリーク試験に使用する適度な濃度のDO
Pを供給するミキシング・チャンバーである。104は
フィルタ上流及び下流側の流量等を計測表示する計器パ
ネル、105は効率またはリーク試験を行うテスト・フ
ィルタ、106はテスト・フィルタ105の上流及び下
流側を粒径別に個数測定するための計測器としてのエア
ロゾル・スペクトロメータ、107はバイパス流量測定
部、108はバイパス流量調整用のボール・バルブ、1
09はヒーター、110はクーラー、111はオリフィ
ス・プレートである。
【0003】そして、本装置は、DOP粒子発生部10
2で0.3μm程度のDOP粒子を発生させて、このD
OP粒子をテスト・フィルタ105の上流部に供給し、
そのテスト・フィルタ105を通過する前後のDOP粒
子数(空気中に含まれている粒子を含む。以下同じ。)
を測定してテスト・フィルタ105に捕集された粒子を
計算し、このテスト・フィルタの粒子捕集効率を求める
ものである。
【0004】図5は、テスト・フィルタ105のリーク
試験部における構成を示したものである。このリーク試
験部は、テスト・フィルタ105の下流側に、このテス
ト・フィルタ105の全面にわたってX−Y方向にスキ
ャンするようにしてサンプリング吸引口112を設け、
このサンプリング吸引口112をサンプリングチューブ
113を介して微粒子計測器114に接続している。そ
して、X−Y方向にスキャンしながらサンプリング吸引
口112より吸引された微粒子数を微粒子計測器114
で測定し、この値からテスト・フィルタ105全面のリ
ークの有無を測定するもので、この測定結果の記録等は
コンピュータ115で行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構成のエアフィルタ効率試験装置では、微粒子と
してDOPを使用するため、テスト・フィルタ105に
捕集されたDOPが再飛散し、これがシリコン・ウエハ
に付着して特性変動を起こすと言う問題点があった。ま
た、DOPの人体への健康上の安全性を気惧する意見も
ある。このため、DOPに代えて大気塵を使う方法も試
みられている。しかし、大気塵の場合には、成分及び個
数を目的の値(特に107 個/cf以上の高濃度にはで
きない)に制御することができないと言う問題があり、
一般には使われていない。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は人体や半導体シリコンウエハ等に
対する有害成分の発生が少なくして、安全性を向上させ
ることのできるフィルタ試験における微粒子の発生方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を達成するため
に本発明に係るフィルタ試験における微粒子の発生方法
は、気体用フィルタの上流部に微粒子を混合させた気体
を供給し、前記気体フィルタを通過する前後の粒子数を
測定する際に用いられるものであって、前記気体用フィ
ルタの上流部における空気中にシランガスを放出させ、
この空気とシランガスとを反応させて前記微粒子として
使用するSiO2を発生させるようにしたものである。
【0008】
【作用】この構成によれば、微粒子として、人体や半導
体シリコンウエハ等に対する有害成分の発生が少ないS
iO2(二酸化珪素)を使用するので、安全性が向上す
るとともに、半導体製造現場のフィルタとして用いても
特性変動を起こすようなことがなくなる。しかも、空気
中にシランガスを放出させてSiO2微粒子を発生させ
るので、そのSiO2微粒子を簡単に作ることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例として示す
エアフィルタ効率試験装置の全体構成ブロック図であ
る。図1に示すエアフィルタ効率試験装置において、符
号1は試験に必要な空気を高性能フィルタを通して送風
する部分としての送風機及び前処理フィルタ部である。
この送風機及び前処理フィルタ部1は、送風用モータ・
ファン1Aと前処理フィルタ1Bとで構成されており、
送風用モータ・ファン1Aで前処理フィルタ1Bに空気
を送り込んで大気中に含まれる塵埃を102 個/cf以
下にした空気として送風するものである。2はSiO2
(二酸化珪素)微粒子を発生させるSiO2 発生部、3
はSiO2 発生部2で発生したSiO2 微粒子を適当な
数含んだ清浄空気の流量を計測してコントロール及び表
示を行う計器パネル、4は効率またはリーク試験を行う
テスト・フィルタ、5はテスト・フィルタ4の上流及び
下流側を粒径別に個数測定するための計測器としてのエ
アロゾル・スペクトロメータ、6はバイパス流量測定
部、7はバイパス流量調整用のボール・バルブである。
【0010】さらに、SiO2 微粒子を発生するSiO
2 発生部2の構造を説明すると、このSiO2 発生部2
には、送風機及び前処理フィルタ部1と計器パネル3と
の間に、送風機及び前処理フィルタ部1を通った清浄空
気が送られて来るバーニングチャンバ21が設けられて
いる。このバーニングチャンバー21には、SiH4
ンベ22からマスフローコントローラ23を通してSi
4 (シラン)ガスが供給される。そのSiH4 ガス
は、バーニングチャンバー21内のチューブ先端部24
から放出されるが、このときバーニングチャンバー21
内に送り込まれている空気中のO2 (酸素)と反応して
(この反応は一般的には燃焼と呼ばれる)、SiO2
びH2 O(水)を発生する。このとき、チューブ先端部
24の形状とSiH4の流量を適当に選ぶことで、Si
2 微粒子の粒径と個数を目的の値に制御することがで
きる。
【0011】そして、このように構成されたエアフィル
タ効率試験装置は、上述したようにしてSiO2 発生部
2でSiO2 微粒子を発生させて清浄空気と共にテスト
・フィルタ4の上流部に供給し、このテスト・フィルタ
4を通過する前後のSiO2微粒子数をエアロゾル・ス
ペクトロメータ5で測定し、テスト・フィルタ4に捕集
された粒子を計算して粒子捕集効率を求めるものであ
る。
【0012】図2は、テスト・フィルタ4のリーク試験
部における構成を示したものである。このリーク試験部
では、テスト・フィルタ4の上流側におけるSiO2
粒子が局所的に下流側に漏れるのを調べるもので、この
テスト・フィルタ4の全面にわたってX−Y方向にスキ
ャンするサンプリング吸引口8を設け、このサンプリン
グ吸引口8をサンプリングチューブ9を介して微粒子計
測器10に接続している。そして、X−Y方向にスキャ
ンしながらサンプリング吸引口8より吸引された微粒子
数を微粒子計測器10で測定する。このとき、リーク場
所では微粒子数が多く計測されるため、予め定めた基準
数との比較でテスト・フィルタ4全面のリークの有無を
測定する。また、この測定結果の記録などはコンピュー
タ11で行われる。
【0013】図3はエアフィルタ効率試験装置の一変形
例を示す概略全体構成ブロック図である。図3において
図1と同一符号を付したものは図1と同一のもを示して
いる。そして、図1に示したエアフィルタ効率試験装置
とこの変形例におけるエアフィルタ効率試験装置とで大
きく異なる点は、この変形例の装置では、送風機及び前
処理フィルタ部1と計器パネル3との間に、送風機及び
前処理フィルタ部1を通った清浄空気が送られて来るダ
クト16とは別に、このダクト16より分岐させてSi
2 微粒子を発生するSiO2 発生部2を設け、このS
iO2 発生部2の下流側にダクト16を通って来る清浄
空気とSiO2 発生部2で発生したSiO2 微粒子とを
混合して計器パネル4側へ流すミキシング・チャンバー
17とを設けている点にある。
【0014】すなわち、この変形例のエアフィルタ効率
試験装置でのSiO2 微粒子の発生方法は、バーニング
チャンバー21内にSiH4 ボンベ22からマスフロー
コントローラ23を通してSiH4 ガスがチューブ先端
部24から放出されると、このSiH4 ガスがダクト1
6より分岐されてバーニングチャンバー21内に送り込
まれている空気中のO2 (酸素)と反応して燃焼し、S
iO2 及びH2 O(水)を発生することになる。このと
き、チューブ先端部24の形状とSiH4 の流量を適当
に選ぶことで、SiO2 微粒子の粒径と個数を目的の値
に制御することができる。そして、この変形例の構造で
はSiO2 発生部2をダクト16より分岐させて設けて
いるので、バーニングチャンバー21内での空気流速の
調整を簡単に行うことができ、SiO2 微粒子の粒径と
個数の制御性が良くなる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
微粒子として、人体や半導体シリコンウエハ等に対する
有害成分の発生が少ないSiO2 (二酸化珪素)を使用
するので、安全性が向上するとともに、半導体製造現場
のフィルタとして用いても特性変動を起こすことがなく
なる。また、微粒子として使用するSiO2 微粒子も簡
単に作ることができる。さらに、微粒子として使用する
SiO2 微粒子の粒径と個数の制御性を良くするとがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示すエアフィルタ効率
試験装置の全体構成ブロック図である。
【図2】図1に示した同上装置のリーク試験部における
概略構成図である。
【図3】本発明の他の実施例として示すエアフィルタ効
率試験装置の全体構成ブロック図である。
【図4】従来のエアフィルタ効率試験装置の概略全体構
成ブロック図である。
【図5】図4に示した同上リーク試験部の概略構成図で
ある。
【符号の説明】
2 SiO2 発生部 4 テスト・フィルタ(気体フィルタ) 22 SiH4 ボンベ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体用フィルタの上流部に微粒子を混合
    させた気体を供給し、前記気体フィルタを通過する前後
    の粒子数を測定するフィルタ試験における前記微粒子の
    発生方法において、 前記気体用フィルタの上流部における空気中にシランガ
    スを放出させ、この空気とシランガスとを反応させて前
    記微粒子として使用するSiO2を発生させることを特
    徴とするフィルタ試験における微粒子の発生方法。
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