JP3138456U - 識別シール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スキャナにより情報を読み取り、該読み取った情報を音声により聴取する音声システムに用いられる識別シールであって、シート状の基板2の表面に、触覚より所在を認識させる認識部4を設け、更に、該認識部4の近傍に位置させて音声出力を得るための情報源となる二次元コードを構成するドットコードが配置された複数の被情報読取部3を設けてなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この特許文献1に示される第一の識別シールは、表示領域が比較的に小さく情報量の多いバーコード(一次元コード)を採用して、バーコードの周辺に読み取り装置を沿わせるガイド枠を形成し、読み取り装置をこのガイド枠に沿わせて確実にバーコードを読み取らせて識別するものである。
また、この特許文献1に示される第二の識別シールは、シート状に複数のガイド枠を一定間隔おきに複数列設し、各ガイド枠間にバーコードが設けられるものである。
また、視覚障害者にとって、スキャナをガイド枠に合致させて、このスキャナをバーコードまで至らせる操作に熟練を要するという問題があり、また、読み取らせることができたとしても、その作業に長時間を要するという問題がある。
また、上記いずれの識別シ−ルにおいても、識別にバーコードを用いるため、これをシートに設けた場合にはシート全体の大きさが極めて大きいものとなり、小型化が困難であるという問題がある。
また、上記特許文献1においては、スキャナでバーコードを読み取らせても、視覚障害者にどのように識別の結果を知得させるのかが開示されていない。
請求項1に係る考案は、スキャナにより情報を読み取り、該読み取った情報を音声により聴取する音声システムに用いられる識別シールであって、シート状の基板の表面に、触覚より所在を認識させる認識部を設け、更に、該認識部の近傍に位置させて音声出力を得るための情報源となる二次元コードを構成するドットコードが配置された複数の被情報読取部を設けてなることを特徴とするものである。
すなわち、この考案に係る識別シールによれば、視覚障害者が触覚により認識部を検知して、識別シールの所在を確認し、その後この識別シールに周知の光学−音声スキャナを接触させることにより、当該識別シールの情報を読み取り、これを音声により聴取することができる。
すなわち、この考案に係る識別シールを指でなぞれば認識部を検知することができる。
また、本考案によれば、被情報読取部をドットコードにより構成するので、スキャナを押し当てるだけの簡単な動作でドットコードを読み取ることができ、複雑な操作が難しい視覚障害者であっても迅速に被識別体の内容を知得することができる。
また、本考案によれば、被情報読取部をドットコードにより構成するので、識別シールを小型化することができ、また、この被情報読取部を複数設けた構成であるので、スキャナ読取操作の自由度を高めることができる。
また、本考案によれば、識別シールを小型化できるので、比較的に小型の被識別体や複雑な形状を有する被識別体に貼付することが可能であり、多種多様な被識別体を識別することができる。
なお、本考案における「シール」の意味はラベル、札等を意味するものである。
図1は、本考案の一実施形態に係る識別シール1の外観構成を示す図であって、図1(a)は識別シール1の平面図であり、図1(b)は識別シール1の正面図である。図示するように、本識別シール1は、シート状の基板2と、基板2の表面2aに設けられた多数の被情報読取部3と、同じく表面2a上に設けられた複数の半球形状の認識部4と、基板2の裏面2bに塗布された粘性体5と、粘性体5の表面に貼着された剥離紙6とからなっている。
基板2は、円形シート状のものであり、容易に破れることのない加工紙からなっている。
被情報読取部3は、表面2a上であって、認識部4が設けられる領域を除いた領域に、1.3mm四方に区画された領域からなっているものであり、多数互いに隣接するように升目状に配置されて設けられたものである。各被情報読取部3には、二次元コードを構成するドットコードCが配置されている。
スピーカ9は、音声変換装置8から供給される音声信号に基づいて音声を出力する。
視覚障害者であるユーザがボトルHの名称を知得したい場合には、ユーザは、識別シール1の所在を認識するためにボトルHの表面に指を沿わす。このとき、識別シール1には認識部4が形成されているので、認識部4に指が接触すると指から伝わる触覚によって認識部4を検知することができ、識別シール1の所在を認識することができる。
この場合、識別シール1に設けられた被情報読取部3は、互いに隣接するように升目状に多数設けられているため、スキャナ7が任意の升目領域に接することで容易に読み取りを行うことができる。
また、識別シール1の構成は大きい面積を必要としないので、比較的に小型の被識別体や複雑な形状を有する被識別体に貼付することが可能であり、多種多様な被識別体を識別することができる。
図5(b)に示す実施の形態においては、基板2の表面2aの周縁に沿って円環線状に形成されて、断面形状が半円形状の認識部11aが形成されている。また、表面2aの中心側には、同じく断面形状が半円形状であって、認識部11aと同心の認識部11bが円環線状に形成して構成したものである。
図5(c)に示す実施の形態においては、直線状であって断面形状が半円形状に形成されて、基板2の表面2aの中心に十字でクロスするように認識部12を形成して構成したものである。
図6(b)に示す実施の形態においては、矩形に形成したシート状の基板20の表面の中心から各辺の中央に向けて、連続的に認識部4を配置して構成したものである。
図6(c)に示す実施の形態においては、矩形に形成したシート状の基板20の表面の中心から各辺に向けて、放射状に認識部4を配置したものである。
図6(e)に示す実施の形態においては、矩形に形成したシート状の基板20の対向する一組の縁22a,22bに沿って認識部4を連続的に配置させて構成したものである。
図6(f)に示す実施の形態においては、線状であって、断面形状が矩形の認識部23を矩形に形成したシート状の基板20の表面の縁に沿って配置させて構成したものである。
これらの実施の形態においても、前述した実施の形態と同様の効果が得られる一方、良好な外観意匠を得ることができる。また、当然のことながら、認識部の形状や配置の方法は上記実施の形態に限られるものではない。
また、上記の実施形態では、認識部4をプラスティック発泡インクにより形成したが、認識部4の形成方法はこれに限られるものではない。例えば、プレス、エンボス、金型等で加工したり、認識部4を作成した後、基板2に後付したりしてもよい。なお、プラスティックフィルム、金属板、樹脂ペーパーで基板2を作成した場合は、シルクスクリーン印刷が有効である。
また、上記の実施形態では、認識部4は凸型に形成したが、凹型のものを形成してもよい。
また、上記の実施形態では、基板2の形状を円形、基板20の形状を矩形に形成したが、多角形、あるいは帯状に形成してもよい。
2,20…基板
2a…表面
2b…裏面
3…被情報読取部
4,11(11a,11b),12,21,23…認識部
7…スキャナ
8…音声変換装置
9…スピーカ
C…ドットコード
H…ボトル
S…音声システム
Claims (2)
- スキャナにより情報を読み取り、該読み取った情報を音声により聴取する音声システムに用いられる識別シールであって、
シート状の基板の表面に、
触覚より所在を認識させる認識部を設け、
更に、該認識部の近傍に位置させて音声出力を得るための情報源となる二次元コードを構成するドットコードが配置された複数の被情報読取部を設けてなることを特徴とする識別シール。 - 請求項1に記載の識別シールにおいて、
前記認識部が、前記基板上にて外方へ突出する凸部又は内方へ凹む凹部であることを特徴とする識別シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007007363U JP3138456U (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 識別シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007007363U JP3138456U (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 識別シール |
Publications (1)
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JP3138456U true JP3138456U (ja) | 2008-01-10 |
Family
ID=43288752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007007363U Expired - Fee Related JP3138456U (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 識別シール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3138456U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013154885A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 容器およびそれを用いた物品情報音声報知システム |
JP2014089377A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 光制御シート及び光制御シート付き光入射部 |
JP2020205097A (ja) * | 2020-09-11 | 2020-12-24 | エクスポート・ジャパン株式会社 | 視覚障がい者用識別コードを付した商品パッケージ |
-
2007
- 2007-09-25 JP JP2007007363U patent/JP3138456U/ja not_active Expired - Fee Related
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