JP3138224B2 - 貫入試験装置 - Google Patents

貫入試験装置

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JP3138224B2
JP3138224B2 JP08281184A JP28118496A JP3138224B2 JP 3138224 B2 JP3138224 B2 JP 3138224B2 JP 08281184 A JP08281184 A JP 08281184A JP 28118496 A JP28118496 A JP 28118496A JP 3138224 B2 JP3138224 B2 JP 3138224B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤中に貫入試験
用ロッドを貫入し、この貫入時の貫入抵抗を測定するこ
とによって、地盤の硬軟または締まり具合、即ち地盤支
持強度を測定する、一般にスウェーデン式サウンディン
グ試験と呼ばれている貫入試験を行うための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のスウェーデン式サウンデ
ィング試験装置を示している。この図において、1はハ
ンドル、2は錘りで、10kgのものが2個、25kgのも
のが3個使用される。3は載荷用クランプで、5kgのも
のが使用される。4は底板、5はハンドル1と錘り2と
載荷用クランプ3とを取り付けるようにした長さ1mの
ロッド、6は25cmごとに目盛Pを有する長さ0.8m
のスクリューポイント用ロッドで、前記ロッド5につな
がれるようになっていて、その先端部に錐状のスクリュ
ーポイント7が連結されている。
【0003】上記装置の使用によるスウェーデン式サウ
ンディング試験は、以下のような操作順序で行ってい
る。
【0004】(1).先ず、錘2を取り付けない状態で、ス
クリューポイント7の位置から50cmのところで5kgの
載荷用クランプ3を固定し、底板4を通して調査地点上
にロッド5及びこれにつながれるスクリューポイント用
ロッド6を鉛直に立てて支える。ここで、地表面近くに
測定のための基準面を設ける。
【0005】(2).このままでロッド6が地中に貫入する
かどうかを確かめ、貫入する場合は、貫入が止まったと
きの基準面からロッド6の次の目盛線までの長さを測っ
て貫入量を求め、荷重5kgに対する貫入量を記録する。
【0006】(3).次に、100kgの錘り2を載荷用クラ
ンプ3に載せ、(2) と同じ操作を行い、15kgの貫入量
を記録する。
【0007】(4).それから、次々と荷重を増加して、
(3) の操作を繰り返す。荷重の段階は、5kg、15kg、
25kg、50kg、75kg、100kgであるが、主に、5
0kg、75kg及び100kg時の貫入量が測定される。
【0008】(5).載荷用クランプ3が底板4に達した
ら、錘り2を取り除き、ロッド6が足りなければ継ぎ足
し、載荷用クランプ3を50cm引き上げて固定し、(4)
の操作を行う。
【0009】(6).100kgでロッド6の貫入が止まった
場合は、その貫入量を測った後、そのままハンドル1を
取り付け、ハンドル1に鉛直方向の力が加わらないよう
に回転し、次の目盛線まで貫入させるのに要する半回転
数を記録する。尚、これ以後の測定は25cm(目盛P)
ごとに行う。ハンドル1の回転方向は右回りとし、半回
転ごとに一時停止する方向をとり、これを1回と数え
る。
【0010】(7).スクリューポイント7が大きな石など
に突き当たり、ハンドル1の回転反発力が著しく大きく
なった場合には測定を止める。測定が終わったら、錘り
2を降ろし、引抜き装置によって全ロッド5,6を引き
抜き、数を点検し、スクリューポイント7の異常の有無
を調べる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来装
置によるスウェーデン式サウンディング試験の使用にお
いては、過酷な肉体労働をともない、測定値の読み取
り、自沈判断に測定者の個人差が現れていた。即ち、従
来の試験装置では、10kg及び25kgの錘り2の上げ降
ろしを、50cm貫入するごとに行わなければならない。
例えば、10m地中に貫入した場合、錘り2の上げ降ろ
しが20回必要となる。従って、作業者は1回につき1
9kgを2個、25kgを3個上げ降ろしするので、10×
2×20×2+25×3×20×2=3800kgつま
り、作業者は1ポイント10m貫入するのに25kgの錘
り2に換算して152個分、合計3800kg持ち上げる
仕事をしなければならなかった。しかも、測定において
ロッドの貫入、貫入速度、回転数などを目視により観察
し記録することから、測定データが作業者によってばら
つく可能性があった。
【0012】本発明は、スウェーデン式サウンディング
試験を行うにあたって、肉体的に非常に過酷な作業を必
要とするのを解消し、且つ個人差のできるだけ発生しな
い正確な測定を行うことのできる貫入試験装置を提供す
ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る貫入試験
装置は、貫入試験用ロッド12をクランプするチャック
部13及びこれにクランプされた貫入試験用ロッド12
を回転駆動する回転駆動部14からなり且つ昇降可能に
支持された所定重量の載荷部15と、切離し用の流体圧
シリンダ33によって作動する連結手段16により前記
載荷部15と切り離し可能に連結されて当該載荷部15
を所定高さまで持ち上げるロッド持ち上げ用の流体圧シ
リンダ17と、収縮作動時に前記載荷部15に追従移動
して当該載荷部15にその収縮駆動力により所定の荷重
を負荷する荷重負荷用の流体圧シリンダ18と、貫入試
験用ロッド12の貫入量を測定する測定部19とを、装
置本体10上に設けてなるものである。
【0014】請求項2は、請求項1に記載の貫入試験装
置において、前記荷重負荷用流体圧シリンダ18は、前
記載荷部15に連動連結されたエアーシリンダからなる
ものである。
【0015】請求項3は、請求項1または2に記載の貫
入試験装置において、前記ロッド持ち上げ用流体圧シリ
ンダ17のピストンロッド17aが、垂直ガイド手段G
2によって昇降自在に支持される昇降枠30に連動連結
され、この昇降枠30に前記連結手段16が設けられ、
この連結手段16は、水平支軸31を中心に回動可能な
回動レバー32の一端部を回動用油圧シリンダ33に連
動連結すると共に、回動レバー32の先端に設けた係止
部34を、前記載荷部15に設けた被係止部35に対し
前記油圧シリンダ33の伸縮作動により係脱させるよう
にしてなるものである。
【0016】請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記
載の貫入試験装置において、前記ロッド持ち上げ用流体
圧シリンダ17は油圧シリンダからなるものである。
【0017】請求項5は、請求項1〜4のいずれかに記
載の貫入試験装置において、前記装置本体10に走行駆
動手段11を設け、装置本体10を自走可能としてなる
ものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の貫入試験装置の全
体を示す平面図、図2はその側面図であり、これらの図
において、10は装置本体で、無端軌道帯輪からなる走
行駆動手段11によって自走可能となっている。装置本
体10に水平基台20が設けられており、そしてこの水
平基台20上には、貫入試験用ロッド12をクランプす
るチャック部13、これにクランプされた貫入試験用ロ
ッド12を回転駆動する回転駆動部14などから構成さ
れて所定の重量を有する載荷部15と、前記連結手段1
6により載荷部15と切り離し可能に連結されて当該載
荷部15を所定高さまで持ち上げるロッド持ち上げ用の
流体圧シリンダ17と、収縮作動時に前記載荷部15に
追従移動して当該載荷部15にその収縮駆動力により所
定の荷重を負荷する荷重負荷用の流体圧シリンダ18
と、貫入試験用ロッド12の貫入量を測定する測定部1
9と、が設けられている。図5に示すように、ロッド持
ち上げ用流体圧シリンダ17と載荷部15と荷重負荷用
の流体圧シリンダ18とは装置本体10の前後方向に配
列されていて、それらの一側部に沿うように垂直フレー
ム21が水平基台20上に垂直に立設されている。尚、
図4及び図5において21aは垂直フレーム21をバッ
クアップする支持枠である。
【0019】図3〜図5から分かるように、載荷部15
は昇降枠22を有し、この昇降枠22の下部側に、貫入
試験用ロッド12を垂直姿勢にクランプする油圧式のチ
ャック部13が設けられ、その上方には、チャック部1
3でクランプされる貫入試験用ロッド12を回転駆動す
るための油圧モーター23、歯車機構24などからなる
回転駆動部14が設けられ、この回転駆動部14とチャ
ック部13との間にはカムクラッチ51が介設されてい
る。このカムクラッチ51は、回転駆動部14が非作動
状態のときにチャック部13を一方向に回転可能にし
て、チャック部13に保持されたロッド12がそのスク
リューポイント7の螺旋部によって回転しながら自沈し
得るようにするためのものである。また、昇降枠22の
一側部下端にはショックアブソーバ25が設けられてい
る。そして、昇降枠22は、前記垂直フレーム21に沿
って配設された一対のガイドレール26,26と、当該
昇降枠22に取り付けてあってガイドレール26にスラ
イド可能に保持される複数のスライダー27とからなる
垂直ガイド手段G1によって昇降可能に支持され、それ
によって載荷部15全体が垂直姿勢で昇降可能に支持さ
れるようになっている。この載荷部15は、その自重が
50kgになるように設定されている。
【0020】図3及び図4に示すように、ロッド持ち上
げ用の流体圧シリンダ17は、油圧シリンダからなるも
ので、水平基台20上に立設された下向きコ字形の台枠
29内に設置され、その天板部29aからピストンロッ
ド17aが突出している。しかして、このピストンロッ
ド17aは、垂直ガイド手段G2によって昇降可能に支
持される昇降枠30に連動連結され、この昇降枠30に
前記連結手段16が設けられている。この連結手段16
は、水平支軸31を中心に回動可能な回動レバー32の
一端部を回動用油圧シリンダ33のピストンロッド3a
に連動連結すると共に、この回動レバー32の先端に枢
着した係止用ローラー34(係止部)を、前記載荷部1
5の上端部に設けられたフランジ35(被係止部)に対
し上記油圧シリンダ33の伸縮作動によって係脱させる
ようにしたものである。尚、垂直ガイド手段G2は、前
記垂直フレーム21に沿って配設された一対のガイドレ
ール36と、昇降枠30に取り付けてあってガイドレー
ル36,36にスライド可能に保持される複数のスライ
ダー37とからなる。
【0021】従って、上記連結手段16は、図3から分
かるように、回動用油圧シリンダ33の収縮作動により
回動レバー32先端の係止用ローラー34(係止部)が
載荷部15側のフランジ35(被係止部)に係止して、
ロッド持ち上げ用流体圧シリンダ17と載荷部15とを
連結し、この連結状態で流体圧シリンダ17が所定スト
ローク伸長作動することにより載荷部15を上昇させ、
そして回動用油圧シリンダ33が伸長作動すると、図3
の実線図示のように係止用ローラー34が載荷部15側
のフランジ35から離脱して、ロッド持ち上げ用流体圧
シリンダ17と載荷部15との連結を解除し、それによ
って載荷部15が上昇位置からその自重によって下降す
るようになっている。
【0022】荷重負荷用の流体圧シリンダ18は、エア
ーシリンダからなるもので、図3及び図5に示すよう
に、上下のブラケット38により前記垂直フレーム21
に保持固定されていて、そのピストンロッド18aは、
載荷部15の昇降枠22に連設された連結枠39に連結
されている。尚、載荷部15は、上記連結枠39の重量
をも含む全重量が50kgとなるように設定されるものと
する。この荷重負荷用流体圧シリンダ18は、上記のよ
うに50kgの重量を有する載荷部15に所定の荷重、例
えば25kg及び50kgを順次負荷するようにしたもので
あって、このシリンダ18を作動させるのに、例えば図
6に示すような作動回路が使用される。この図6におい
て、40は空圧源としてのコンプレッサーで、装置本体
10に設置されており(図1に仮想線で示す)、このコ
ンプレッサー40と荷重負荷用流体圧シリンダ18のロ
ッド側室18bとの間に、荷重切換弁41を介して2つ
の荷重設定弁42,43が配設され、一方の弁42は2
5kgの荷重負荷用であり、他方の弁43は50kgの荷重
負荷用である。このシリンダ18のヘッド側室18cは
大気に開放されている。この荷重切換弁41は、装置本
体10に設けられた制御部44(図1参照)においてコ
ンピュータにより制御されるようになっている。
【0023】図6の作動回路において、荷重切換弁41
が図示のような(ロ)の位置にあるとき、荷重負荷用流
体圧シリンダ18は、そのロッド側室18bが大気に開
放されているためフリーの状態にある。しかして、荷重
切換弁41が(ロ)から(イ)の位置に切り換わると、
コンプレッサー40からの圧縮エアーが25kgの荷重設
定弁42を通って荷重負荷用流体圧シリンダ18のロッ
ド側室18bに供給され、それによりこのシリンダ18
は、載荷部15に追従して収縮作動しながらこの載荷部
15に対し25kgの荷重を負荷するようになってい。こ
のとき、載荷部15は50kgの自重に上記荷重25kgを
加えた75kgの押圧荷重を有することになる。その後、
荷重切換弁41が(ロ)の位置に切り換えられることに
よって、ロッド側室18bの圧縮エアーが大気に放出さ
れ、シリンダ18はフリーの状態となる。この荷重負荷
用流体圧シリンダ18はエアーシリンダからなるため、
油圧シリンダに比べて作動速度が速く、従って載荷部1
5の下動に対し確実に追従移動することができる。
【0024】次に、荷重切換弁41が(ロ)から(ハ)
の位置に切り換わると、コンプレッサー40からの圧縮
エアーが50kgの荷重設定弁43を通って流体圧シリン
ダ18のロッド側室18bに供給され、それによりこの
シリンダ18は、上記同様に載荷部15に追従して収縮
作動しながらこの載荷部15に対し50kgの荷重を負荷
する。このとき、載荷部15はその自重に上記荷重50
kgを加えた100kgの押圧荷重を有することになる。そ
の後、荷重切換弁41が(ロ)の位置に切り換えられ、
ロッド側室18bの圧縮エアーが大気に放出される。荷
重負荷用流体圧シリンダ18は、そのピストンロッド1
8aが所要ストローク下降した後は、フリーの状態で載
荷部15の上昇作動に伴って上昇復帰することになる。
【0025】前記装置本体10には、貫入試験用ロッド
12の昇降量、即ち昇降枠22と一体に下降する貫入試
験用ロッド12の貫入深度を測定するための測定部19
が設けられている。この測定部19は、近接スイッチを
利用した周知のもので、図4及び図5に概略示すよう
に、垂直フレーム21の内側面に沿って垂直に設けられ
た長尺帯状の信号発生板19aと、この信号発生板19
aに対応して載荷部15の昇降枠22に設けられたセン
サー部19bとからなり、信号発生板19aにはその長
手方向に沿って凹凸部が鋸歯状に連続形成されており、
これに近接して移動するセンサー部19bによって貫入
試験用ロッド12の貫入深度を計測するようになってい
る。
【0026】また、装置本体10には、走行駆動手段1
1である無端軌道帯輪を駆動させるための空冷4サイク
ルエンジン45が搭載され、このエンジン45の出力を
利用してロッド持ち上げ用流体圧シリンダ17及びチャ
ック部13を駆動させるための油圧駆動ユニット46
と、回転駆動部14を駆動させるための油圧駆動ユニッ
ト47が設けられている。図2において、48は走行駆
動手段11の操行レバーである。そして49は、貫入試
験用ロッド12の回転数をカウントするロッド回転数の
測定部であり、また50は防音型発電機である。
【0027】上述したような構成を有する貫入試験装置
の使用にあたっては、先ず装置本体10を走行駆動手段
11によって所要の調査地点まで移動し、そして図3に
示すように載荷部15が下降位置にあり且つロッド持ち
上げ用流体圧シリンダ17が収縮作動位置にある状態
で、連結手段16を作動させて係止用ローラー34を載
荷部15側のフランジ35に係止させることにより、ロ
ッド持ち上げ用流体圧シリンダ17と載荷部15とを連
結し、しかしてロッド持ち上げ用の流体圧シリンダ17
を所定ストローク伸長作動させることにより、載荷部1
5を所定高さまで持ち上げる。この位置で、載荷部15
に貫入試験用ロッド12を挿通し、その先端のスクリュ
ーポイント7(図7参照)を調査地点上に支持させた
後、チャック部13を閉動操作して貫入試験用ロッド1
2をクランプする。尚、載荷部15の上昇時には、荷重
負荷用流体圧シリンダ18はフリー状態にあって、その
ピストンロッド18aが連結枠39で連結された載荷部
15と共に伸長作動する。
【0028】上記のように載荷部15が所定高さまで上
昇した後、連結手段16の油圧シリンダ33を収縮作動
させ、回動レバー32を介し係止用ローラー34を載荷
部15側のフランジ35から離脱させて、載荷部15と
ロッド持ち上げ用流体圧シリンダ17との連結を解除す
ると、載荷部15のチャック部13にクランプされてい
る貫入試験用ロッド12は、載荷部15の自重である5
0kgの荷重によって地盤中に貫入する。このときの貫入
試験用ロッド12の貫入量を前記測定部19によって測
定する。
【0029】次に、前記50kgの荷重により貫入試験用
ロッド12が地盤中に沈下しなくなったとき、図6に示
す荷重切換弁41を(イ)の位置に切り換えることによ
り、コンプレッサー40からの圧縮エアーが25kgの荷
重設定弁42を通って荷重負荷用流体圧シリンダ18の
ロッド側室18bに供給され、それによってこのシリン
ダ18が載荷部15に追従移動しながら載荷部15に2
5kgの荷重を負荷する。このとき、載荷部15には自重
50kgに上記荷重25kgを加えた75kgの押圧荷重がか
かっており、従って貫入試験用ロッド12は75kgの押
圧荷重によって地盤中に貫入する、即ち自沈する。この
ときの貫入試験用ロッド12の貫入量を前記測定部19
によって測定する。この場合、荷重負荷用流体圧シリン
ダ18は、油圧シリンダよりも作動速度の速いエアーシ
リンダからなるため、地盤が軟質で貫入試験用ロッド1
2の自沈速度が速くなっても、載荷部15の下降に的確
に追従することができる。
【0030】それから、前記75kgの荷重により貫入試
験用ロッド12が地盤中に沈下しなくなったとき、前記
荷重切換弁41を図6の(ロ)の位置に切り換えて荷重
負荷用流体圧シリンダ18のロッド側室18b内の圧縮
エアーを大気に放出した後、この荷重切換弁41を図6
の(ハ)の位置に切り換えることにより、コンプレッサ
ー40からの圧縮エアーが50kgの荷重設定弁43を通
って流体圧シリンダ18のロッド側室18bに供給さ
れ、それによってこのシリンダ18が上記同様に載荷部
15に追従移動しながらこの載荷部15に対し50kgの
荷重を負荷する。このとき、載荷部15には自重50kg
に上記荷重50kgを加えた100kgの押圧荷重がかかっ
ており、従って貫入試験用ロッド12はその100kgの
押圧荷重によって地盤中に貫入する。このときの貫入試
験用ロッド12の貫入量を前記測定部19によって測定
する。
【0031】上記のように貫入試験用ロッド12の貫入
量を測定した後に、貫入試験用ロッド12がそれ以上貫
入しなくなったときには、載荷部15の回転駆動部14
を作動させ、この回転駆動部14に連結されるチャック
部13にクランプされた貫入試験用ロッド12を回転さ
せながら、このロッド12を地盤中に貫入させ、図7に
示すような25cm(目盛りP)ごとの貫入量を前記測定
部19により測定すると共に、そのときのロッド12の
回転数をロッド回転数カウンター49で読み取り、これ
らをコンピューターに記録する。
【0032】そして、貫入試験用ロッド12のスクリュ
ーポイント7が大きな石などに突き当たり、前記回転駆
動部14の回転反発力が著しく大きくなって回転しなく
なった場合には測定を止める。測定が終わったならば、
載荷部15のチャック部13を開放操作して貫入試験用
ロッド12を載荷部15より引き抜き、ロッド12の繋
ぎ数を点検し、その先端のスクリューポイント7の異常
の有無を調べる。
【0033】一つの調査ポイントの調査が終われば、装
置本体10を走行駆動手段11によって次の所要の調査
ポイントまで移動し、上記同様に貫入試験を行うことが
できる。この貫入試験装置によれば、当該装置を必要な
調査ポイントまで簡単容易に移動して貫入試験を行うこ
とができるという大きな利点がある。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、装置本体
に、チャック部及びこれにクランプされる貫入試験用ロ
ッドを回転駆動する回転駆動部から成って昇降自在に支
持される所定重量の載荷部と、切離し用の流体圧シリン
ダによって作動する連結手段により載荷部と切り離し可
能に連結されて当該載荷部を所定高さまで持ち上げるロ
ッド持ち上げ用の流体圧シリンダと、収縮作動時に載荷
部に追従移動して当該載荷部にその収縮駆動力により所
定の荷重を負荷する荷重負荷用の流体圧シリンダと、貫
入試験用ロッドの貫入量を測定する測定部とを設けるこ
とによって、貫入試験装置を構成したものであるから、
従来の試験装置のように貫入試験用ロッドにその貫入途
上で手作業により一々直接に錘を負荷させるための過酷
な肉体労働が不要となり、また測定値の読み取り、自沈
判断を自動化しており、きわめて正確に行うことができ
る。また、この貫入試験装置は、装置全体の構造が簡単
であり、スウェーデン式サウンディング試験に特有の貫
入試験用ロッド貫入時のロッドの回転を従来のように手
作業で行う必要がなく、自動的に行うことができると共
に、その回転力を一定にすることができるため貫入試験
用ロッドの損傷を少なくして正確な測定を行うことがで
きる。
【0035】請求項2によれば、荷重負荷用流体圧シリ
ンダが、油圧シリンダよりも作動速度の速いエアーシリ
ンダからなるため、地盤が軟らかくて貫入試験用ロッド
の自沈速度が速くなっても、載荷部の下降に的確に追従
することができる。
【0036】請求項3によれば、ロッド持ち上げ用流体
圧シリンダと載荷部とを連結する連結手段は、水平支軸
を中心に回動可能な回動レバーの一端部を回動用油圧シ
リンダに連動連結すると共に、回動レバーの先端に設け
た係止部を、前記載荷部に設けた被係止部に対し前記油
圧シリンダの伸縮作動により係脱させるようにしてなる
ものであるから、上記シリンダと載荷部との連結操作を
迅速容易に行わせることができると共に、連結手段の構
造をコンパクトにできて場所をとらない。
【0037】請求項4によれば、ロッド持ち上げ用流体
圧シリンダが油圧シリンダからなるため、載荷部を所定
高さまで正確に持ち上げることができる。
【0038】請求項5によれば、装置本体に走行駆動手
段を設け、この装置本体を自走可能としてなるため、調
査ポイントまで迅速に移動させることができ、調査効率
を格段に上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る貫入試験装置の全体概略平面図
である。
【図2】 図1に示す貫入試験装置の側面図である。
【図3】 図1に示す貫入試験装置の要部拡大側面図で
ある。
【図4】 図1のX−X線拡大断面図である。
【図5】 図1に示す貫入試験装置の要部拡大平面図で
ある。
【図6】 荷重負荷用流体圧シリンダの作動回路図であ
る。
【図7】 従来の貫入試験装置を示す側面図である。
【符号の説明】
10 装置本体 11 走行駆動手段 12 貫入試験用ロッド 13 チャック部 14 回転駆動部 15 載荷部 16 連結手段 17 ロッド持ち上げ用の流体圧シリンダ 18 荷重負荷用の流体圧シリンダ 19 測定部 31 水平支軸 32 回動レバー 33 油圧シリンダ 34 ピストンロッド(係止部) 35 フランジ(被係止部) G2 垂直ガイド手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−230419(JP,A) 特開 平6−272235(JP,A) 特開 平10−38781(JP,A) 実開 昭62−159544(JP,U) 実開 昭60−178042(JP,U) 実開 昭62−7341(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 1/00 - 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫入試験用ロッドをクランプするチャッ
    ク部及びこれにクランプされた貫入試験用ロッドを回転
    駆動する回転駆動部からなり且つ昇降可能に支持された
    所定重量の載荷部と、切離し用の流体圧シリンダによっ
    て作動する連結手段により前記載荷部と切り離し可能に
    連結されて当該載荷部を所定高さまで持ち上げるロッド
    持ち上げ用の流体圧シリンダと、収縮作動時に前記載荷
    部に追従移動して当該載荷部にその収縮駆動力により所
    定の荷重を負荷する荷重負荷用の流体圧シリンダと、貫
    入試験用ロッドの貫入量を測定する測定部とを、装置本
    体上に設けてなる貫入試験装置。
  2. 【請求項2】 前記荷重負荷用流体圧シリンダは、前記
    載荷部に連動連結されたエアーシリンダからなる請求項
    1に記載の貫入試験装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッド持ち上げ用流体圧シリンダの
    ピストンロッドが、垂直ガイド手段によって昇降自在に
    支持される昇降枠に連動連結され、この昇降枠に前記連
    結手段が設けられ、この連結手段は、水平支軸を中心に
    回動可能な回動レバーの一端部を回動用油圧シリンダに
    連動連結すると共に、回動レバーの先端に設けた係止部
    を、前記載荷部に設けた被係止部に対し前記油圧シリン
    ダの伸縮作動により係脱させるようにしてなる請求項1
    または2に記載の貫入試験装置。
  4. 【請求項4】 前記ロッド持ち上げ用流体圧シリンダ
    は、油圧シリンダからなる請求項1〜3のいずれかに記
    載の貫入試験装置。
  5. 【請求項5】 前記装置本体に走行駆動手段を設け、こ
    の装置本体を自走可能としてなる請求項1〜4のいずれ
    かに記載の貫入試験装置。
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