JP3138092U - 鍼および鍼管の包装構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鍼体と鍼柄103を備えた鍼と、鍼が通過可能な内径を備えた筒状の鍼管104を組み合わせ、ブリスタ201内に納める。ここで、鍼柄103を下に鍼先を上にして鍼を鍼管104の中に納めた形にて、ブリスタ201の中に封入せしめる。ブリスタ201の下部に鍼柄103の径より大きく鍼管104の外径よりも小さい径を備えた凹部202を設け、鍼柄103の一部を凹部202の中に入れ込んだ状態にてブリスタ201の中に封入せしめる。このように鍼柄103をブリスタの凹部202に入れ込んだ状態として鍼先が鍼管104の内側に位置して保護されるようにする。
【選択図】図2
Description
従来は鍼及び鍼管はともに再使用されていた。しかし、現在は衛生上の問題および利便性の観点から、鍼を鍼管にセットした状態で個別にブリスタ内に密封包装した滅菌済みの使い捨て鍼が主流である。
図8左側は鍼と鍼管と止めクリップを分離した状態を示し、図8右側は鍼と鍼管と止めクリップを組み合わせた状態を示す図である。
鍼1は鍼体2と鍼柄3とからなっており、ある程度弾性力を備えた滅菌鋼材が用いられている。鍼柄3は施術者が指でつまむ持ち手となる。
鍼管4は鍼1を保護する役目と鍼1を挿入するためのガイドとなる。鍼管4はその内径が鍼体2および鍼柄3の外径よりも大きく、鍼1が十分な遊びをもって鍼管4の内側を滑り通るサイズとなっている。つまり、鍼1と鍼管4は独立し合っており、そのままでは鍼1は鍼管4内に保持しておくことはできない。後述するようにブリスタ内に包装するので鍼1が自由に動いてしまうと鍼先を傷めたり、ブリスタを突き破ったりして危険である。そこで止めクリップ5が用いられる。
特許文献1は、棒状鍼柄の先端部に鍼体を埋設した鍼本体と、鍼本体を挿通自在とした挿通孔を備える鍼管とから成る鍼管付き鍼において、鍼柄の先端部に大径部を設け、鍼管の挿通孔を内径が鍼柄の大径部の外径より僅かに小径とした第1挿通部と、内径が鍼柄の大径部の外径より大径とした第2挿通部とで構成し、鍼柄の長さを挿通孔の第1挿通部の長さより長いものとして、鍼本体を鍼柄側から鍼管の第2挿通部に挿入した際、鍼管から突出する鍼柄の尾部を引出し鍼柄の大径部を挿通孔の第1挿通部に挿入して保持させるようにしたことを特徴とするものである。
特許文献1の考案によれば、従来のように固定部材を用いなくても鍼柄の大径部を第1挿通部に挿入保持出来ると共に、鍼柄を鍼管より突出させることが出来るため、鍼本体が鍼管より途中で抜け落ちることなく本考案品を人体の所定位置に容易にかつ確実に載置出来、更に鍼管より突出状態の鍼柄を押圧するのみで鍼体の鍼先を肌に確実に刺すことが可能になる。
特許文献2の考案によれば、使用時に芯管と把部とを捩って両者の結合を解く操作が不要になり、施術者は治療に専念できる。
本考案は、前記従来技術の問題点を解決することを目的とし、保持時において鍼を鍼管に保持しつつ確実に鍼を鍼管内に固定することができるとともに、施術時はスムーズに鍼および鍼管を容易に取り出し、かつ、小片の廃棄物も生じない鍼および鍼管の包装構造体を提供することを目的とする。
鍼体と鍼柄を備えた鍼と、前記鍼が通過可能な内径を備えた筒状の鍼管と、前記鍼と鍼管を収めることができる窪みを備えたブリスタと、前記ブリスタの裏面を封止する台紙を備えた鍼および鍼管の包装構造体において、
前記鍼柄を下に鍼先を上にして前記鍼を前記鍼管の中に納めた形にて、前記ブリスタの中に封入せしめたことを特徴とする。
なお、鍼および鍼管の包装構造体を複数個まとめて箱詰めパッケージした鍼および鍼管の包装構造体の集合体として提供する場合、鍼および鍼管の包装構造体を一つ一つ単体のまま箱詰めパッケージせしめることができる。
また、鍼および鍼管の包装構造体を複数個連結した連結体にて箱詰めパッケージせしめることもできる。
そして、前記鍼柄を前記ブリスタの凹部に入れ込んだ状態において、鍼先が前記鍼管の内側に位置し、前記ブリスタに当接しない状態となることが好ましい。
図1左側は鍼と鍼管を分離した状態を示し、図1右側は鍼と鍼管を組み合わせた状態を示す図である。
鍼管104は鍼101を保護する役目と鍼101を挿入するためのガイドとなる。鍼管104はその内径が鍼体102および鍼柄103の外径よりも大きく、鍼101が十分な遊びをもって鍼管104の内側を滑り通るサイズとなっており、鍼101と鍼管104は独立し合っている。
つまり、鍼柄103を下に鍼先を上にして鍼101を鍼管104の中に納めた形にて、ブリスタ201の中に封入せしめたものとなっている。
台紙203は、ブリスタ201の裏面を封止するものであり、ブリスタ201の窪みに鍼101および鍼管104が収められ、裏側から台紙203が貼り付けられて密封される。
このように鍼先が鍼柄103の内部に納まっておれば鍼先が保護され、鍼先がブリスタ201に当接したり突き破ったりする危険性がなくなる。
まず、パッケージから図2の状態の鍼および鍼管の包装構造体を取り出し、横向きに持つ。
図5(a)に示すように、台紙203を裏側からブリスタの溝状の折り目204よりも下側までめくる。
鍼および鍼管の包装構造体を複数個まとめて箱詰めパッケージした鍼および鍼管の包装構造体の集合体として提供する場合、図6に示すように、鍼および鍼管の包装構造体を一つ一つ単体のままで箱体300に箱詰めパッケージせしめることができる。
また、図7に示すように、鍼および鍼管の包装構造体を複数個連結した連結体にて箱体300に箱詰めパッケージせしめることもできる。
102 鍼体
103 鍼柄
104 鍼管
201 ブリスタ
202 台紙
203 凹部
204 溝状の折り目
300 箱体
Claims (6)
- 鍼体と鍼柄を備えた鍼と、前記鍼が通過可能な内径を備えた筒状の鍼管と、前記鍼と鍼管を収めることができる窪みを備えたブリスタと、前記ブリスタの裏面を封止する台紙を備えた鍼および鍼管の包装構造体において、
前記鍼柄を下に鍼先を上にして前記鍼を前記鍼管の中に納めた形にて、前記ブリスタの中に封入せしめたことを特徴とする鍼および鍼管の包装構造体。 - 前記ブリスタの下部に前記鍼柄の径より大きく前記鍼管の外径よりも小さい径を備えた凹部を設け、前記鍼柄の一部を前記凹部の中に入れ込んだ状態にて前記ブリスタの中に封入せしめたことを特徴とする請求項1に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 前記鍼柄を前記ブリスタの凹部に入れ込んだ状態において、鍼先が前記鍼管の内側に位置し、前記ブリスタに当接しない状態としたことを特徴とする請求項1または2に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 前記ブリスタ下部において前方向に屈曲するきっかけとなる溝状の折り目を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体を複数個まとめて箱詰めパッケージした鍼および鍼管の包装構造体の集合体であって、前記鍼および鍼管の包装構造体を一つ一つ単体のまま箱詰めパッケージせしめた鍼および鍼管の包装構造体の集合体。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の鍼および鍼管の包装構造体を複数個まとめて箱詰めパッケージした鍼および鍼管の包装構造体の集合体であって、前記鍼および鍼管の包装構造体を複数個連結した連結体にて箱詰めパッケージせしめた鍼および鍼管の包装構造体の集合体。
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