JP3138023B2 - 人工心肺装置 - Google Patents

人工心肺装置

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JP3138023B2 JP03271530A JP27153091A JP3138023B2 JP 3138023 B2 JP3138023 B2 JP 3138023B2 JP 03271530 A JP03271530 A JP 03271530A JP 27153091 A JP27153091 A JP 27153091A JP 3138023 B2 JP3138023 B2 JP 3138023B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心臓外科手術等におい
て用いられる人工心肺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、人工心肺装置が心臓外科手
術において用いられている。この人工心肺装置は、心臓
に代って体内の血液循環を行ったり、あるいは心臓と共
に心臓機能の一部を負担して血液循環を促すものであ
り、主に血液を送出する血液ポンプと、これを制御する
制御部を有して構成されている。
【0003】この装置において、制御部による血液ポン
プの制御は、図9に示すように心電(ECG)波形のT
波の現れる時刻に合せて行うようにしている。このT波
は心臓の弁が閉じるときに現れるので、これが現れると
きを見計って血液ポンプを動作させ、血液の送出を行
う。
【0004】従来は、ポンプ動作のタイミングをECG
波形のR波を検出した時点から動脈圧波形を観察して動
脈圧波形のくびれ部分Aの時点に合わせるようにしてし
ている。本来ならば、ECG波形のT波が現われる時点
に合わせれば目的が達成できる。。このタイミングは操
作者がECG波形のR波と参照電圧(以下トリガレベル
という)を重ね合わせた波形を観察しながらトリガレベ
ル設定してR波とトリガレベルとの交点から得られ、従
来から行っている。
【0005】しかしながら、人体の筋肉が動くことで、
心拍数に比べ低い周波数の変動振幅がECG波形に重畳
し、設定した一定のトリガレベルではこの変動のため、
R波が一定して検出できないので、この変動を除くため
ECG波形をフィルタを介し、これにトリガレベルを重
畳させたものを観測してタイミングを得ていた。このフ
ィルタのために、操作者は人体からの発する忠実なEC
G波形が観察できず、もうひとつのタイミングを得るた
めのT波はR波より比較的低い周波数成分であるので変
形縮小され、タイミングを得ることができないので、動
脈圧波形を観測して目的を達成していた。
【0006】ここで、図6はポンプ動作のタイミング決
定機能を有する従来の心電図波形処理部1の構成を示す
ブロック図である。この図において、2はECG信号を
入力するための入力端子、3はバンドパスフィルタであ
り、ECG信号のうちのR波信号成分を抽出する。抽出
されたR波信号は波形表示系4に供給されると共に、コ
ンパレータ5の一方の入力端に供給される。波形表示系
4では図7に示すように抽出されたR波信号が表示され
る。
【0007】図6に戻り、6はトリガレベル信号(直流
電圧)を入力するための入力端子であり、これを介して
トリガレベル信号が波形表示系4へ供給されると共に、
コンパレータ5の他方の入力端に供給される。コンパレ
ータ5の出力端からは、R波信号とトリガレベル信号と
の比較結果がトリガ信号として出力端子7より出力され
る。なお、上記波形表示系4を除く各部品が心電図波形
処理部1を構成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の人工
心肺装置にあっては、R波信号の検出において操作者の
希望するR波の任意の位置からタイミングを得るために
トリガレベルの設定を行っているが、ECG波形の基線
(ベースライン)は図8に示すように筋肉の運動等によ
って変動することがある。このような場合にはトリガレ
ベル以下のR波信号が検出できなくなってポンプ動作に
支障が生じることがあった。
【0009】また、上述した従来の波形表示系4におい
ては、トリガレベル以上のR波信号のみしか表示されな
いので、生体情報としてECG波形の全てを観察したい
という医師の要望を満たすことができなかった。
【0010】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、従来の装置よりも高い信頼性でポンプの動作を制
御でき、またECG波形の全てを表示できる人工心肺装
置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の人工心肺
装置は、入力したトリガ信号に基づいて血液送出用ポン
プを動作させるポンプ駆動手段と、心電図計より出力さ
れるECG信号を表示する表示手段と、トリガレベルを
決める直流基準信号を出力するトリガレベル設定手段と
を具備する人工心肺装置において、前記ECG信号のベ
ースラインの変動分を抽出する変動分抽出手段と、前記
変動分抽出手段の出力と前記直流基準信号とを加算して
前記表示手段に供給する加算手段と、前記ECG信号と
前記加算手段の出力とを比較し比較結果をトリガ信号と
して出力する比較手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成によれば、ECG信号が直接表示手段
に供給されるので、ECG波形の全てが表示される。ま
た、トリガレベルを決める直流基準信号にECG信号の
ベースラインの変動分が加算されて表示手段に供給され
る。これにより、表示手段に表示されるECG信号のベ
ースラインの変動に追従したかたちで直流基準信号が表
示される。
【0013】また、直流基準信号にECG信号のベース
ラインの変動分が加算され、これとECG信号とが比較
され、その比較結果によりトリガ信号が出力される。し
たがって、ECG信号のベースラインが変動しても、そ
れに追従して直流基準信号も変化するので、確実にトリ
ガ信号が得られる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例による人工心肺装
置の心電図波形処理部9の構成を示すブロック図であ
る。なお、この図において前述した図6に示す心電図波
形表示部1と共通する部分には同一の符号を付けてその
説明を省略する。
【0015】この図において、10は変動分抽出回路で
あり、ECG信号のベースラインの変動分に倣った信号
を出力する。この変動分抽出回路10は、図示せぬCP
U(中央処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、
A/D(アナログ/デジタル)変換器及びD/A(デジ
タル/アナログ)変換器から構成されている。ROMに
はCPUを制御するためのプログラムが書込まれてい
る。
【0016】この変動分抽出回路10のアルゴリズムは
次のようになっている。 1/60秒に1回、A/D変換する。 A/D変換したものをまとめて平均化する。 変化方向の予測を行う。 CPUで加算分を求める。 D/A変換器に数値を与え、加算値を得る
【0017】このように、変動分抽出回路10はECG
信号のベースラインの変化に応じた信号を該ベースライ
ンの変化を予測しながら生成する。
【0018】11は加算器であり、変動分抽出回路10
の出力とトリガレベル信号とを加算し出力する。この加
算器11によってトリガレベル信号がECG信号のベー
スラインの変動に従って変化する。この加算器11の出
力は波形表示系4へ供給されると共に比較器5の他方の
入力端に供給される。
【0019】ここで、図2に波形表示系4に表示される
ECG波形及びトリガレベル波形の一例を示す。この図
に示すトリガ信号波形は波形表示系4には表示されな
い。この図からわかるように、ECG信号のベースライ
ンの変動に従ってトリガレベル信号も変化しており、確
実にトリガ信号が得られるのがわかる。
【0020】次に、図3は上記心電図波形処理部9を適
用した人工心肺装置の構成を示すブロック図である。こ
の図において、19はトリガレベルを設定するためのト
リガレベル設定器、20は術野を撮影するためのテレビ
カメラ、21は心電図計、23は動脈圧検出計、24は
中心静脈圧を検出する中心静脈圧検出計である。25は
A/D変換部であり、心電図波形処理部9、動脈圧検出
計23及び中心静脈圧検出計24の各々の出力(アナロ
グ信号)をディジタル信号に変換し出力する。なお、こ
の場合、心電図波形処理部9のA/D変換部25への出
力は心電図計21の出力そのものである。
【0021】制御部25は装置各部の制御を行うもので
あり、図示せぬCPU(中央処理装置)、ROM、RA
M、インタフェース回路及びタイマ回路等を有して構成
されており、ROMにはCPUを制御するためのプログ
ラムと、心臓が血液を送出するときの理想的な圧力パタ
ーンの面積値が書込まれている(この面積値に関しては
後に詳述する)。上記タイマ回路からは時刻データが逐
次出力される。
【0022】26は血液ポンプ(図示略)を駆動するモ
ータ27の回転数を制御するポンプ制御部であり、調整
器28の設定値及び制御部25より出力される制御信号
に基づいてモータ27へ出力する電圧の制御を行う。こ
の場合、切替スイッチ29によって、調整器28による
手動調整と制御信号による自動調整とが任意に選択でき
るようになっている。また、このポンプ制御部26はモ
ータ27に供給する制御電圧Vrと、この制御電圧Vr
に応じた信号Srを出力する。ポンプ制御部26は切替
スイッチ29の設定状態を示す信号をバスラインBを介
して制御部25へ出力する。この信号により制御部25
は切替スイッチ29の設定状態を判断する。
【0023】30はテレビ映像化部であり、A/D変換
部24より出力される各種ディジタル信号及び制御電圧
Vrをそれぞれ入力し、これらの値に基づいてECG波
形、動脈圧波形及ポンプ圧波形を、CRT装置31に表
示するための映像信号を生成する。この場合、同期信号
は同期信号発生部32で生成される。この同期信号発生
部32はテレビカメラ20より出力される映像信号から
抽出した同期信号に基づいてテレビ映像化部30の同期
信号を生成する。
【0024】33は文字映像化部であり、A/D変換部
24より出力される各種ディジタル信号(ECG信号、
動脈圧信号及びポンプ圧信号)と、制御部25より出力
されるタイマ信号と、ポンプ制御部26より出力される
信号Srの各々を数値化して、CRT装置31に表示す
るための映像信号を生成する。この場合、同期信号は、
上記テレビ映像化部30と同様に同期信号発生部32に
て生成される。
【0025】34は混合部であり、テレビカメラ20よ
り出力される映像信号と、テレビ映像化部30より出力
さる映像信号と、文字映像化部33より出力される映像
信号とを混合し出力する。混合された映像信号はCRT
装置31に供給される。また、混合された映像信号は出
力端子37を介して外部へも出力される。この出力端子
37にはプリンタ36Aあるいはビデオテープレコーダ
36Bが接続される。なお、プリンタ36A及びビデオ
テープレコーダ36Bを共に接続できるようにしても良
い。
【0026】ここで、図4はCRT装置31の表示の一
例を示す波形図であり、この図において(イ)はECG
波形、(ロ)はポンプ圧波形、(ハ)は動脈圧波形であ
る。なお、この図のECG波形はそのベースラインが変
動していない場合である。
【0027】図3に戻り38は画像処理部であり、テレ
ビカメラ20より出力される映像信号を入力し、その輝
度レベルに基づいて心臓のテレビカメラ20にて写し出
された部分の面積を算出する。この画像処理部38で算
出された心臓の面積値は制御部25に入力される。
【0028】39はRS232C出力部であり、A/D
変換部24より出力される各種ディジタル信号を直列2
進データに変換し出力する。
【0029】次に、上記構成の人工心肺装置の特徴とす
る機能について列記する。特徴とする機能は以下の通り
である。 テレビカメラ20で撮影された映像と各種計器(心電
図波形処理部9、動脈圧検出計22及び中心静脈圧検出
計23)の出力波形を合成し、CRT装置31に表示す
る。
【0030】上記合成した画像の映像信号を外部へ出
力する。 心電図波形処理部9、各種計器22,23の出力を直
列2進データに変換して出力する。 心電図波形処理部9の出力に基づいて血液ポンプを自
動制御する。
【0031】ここで、上記項の機能の詳細について説
明する。この機能は、通常、手術が終了した時点で、
心臓に血液を戻して再び動作をさせる場合の補助に用い
る。すなわち、心臓に血液を戻して動作を開始させてか
ら正常な働きをするまでに時間がかかるので、この間、
心臓を補助する。
【0032】心臓は正常に動作するまでの間、生体が必
要とする血液量を送出することができない。そこで、必
要とする血液量を満たすためには、一心拍での標準の血
液量を基準にして、この基準値に現在の心臓の状態にお
ける送出血液量を減算すれば、不足する分の血液量を求
めることができ、この不足分を装置本体が一心拍毎に送
出するようにすれば良い。
【0033】図5(ハ)は、心臓が血液を送出するとき
の理想的な圧力パターンを示す波形図である。また、同
図(ニ)の実線で示す波形図は心臓が正常に動作してい
ない場合の圧力パターンである。図5(二)に鎖線で示
す部分を実線で示す部分に加算すれば、図5(ハ)の理
想的な圧力パターンになる。したがって、心臓が正常に
動作していない期間においては、理想とする圧力パター
ンより現在の圧力パターンを引いた分に相当する血液量
をECG波形のR波から適当な時間Td遅らせたタイミ
ングで送出すれば良い。
【0034】そして、この動作を一心拍毎に行うように
すれば、徐々に回復する心臓の機能をその都度最適な状
態で補助することができる。ここで、血液ポンプによる
血液の送出をECG波形のR波から適当な時間Td遅ら
せるということは、心臓が血液を送っているときに、あ
るいは、心臓が血液を送ろうとしているときに血液ポン
プが血液を送ってしまうと、血液ポンプの圧力の方が高
いために心臓の負荷になるからである。
【0035】したがって、心臓が拡張して休止している
ときに血液を送るようにすれば、心臓に負担をかけるこ
とがなくなる。この点は従来の人工心肺装置にも採用さ
れている。そして、ECG信号のベースラインが変動し
ても心電図波形処理部9により確実にR波信号を捕らえ
ることができ、更にCRT装置31の画面上でT波を確
認することができるので、血液ポンプを確実に制御でき
る。
【0036】ところで、実際の血液ポンプの制御におい
ては、血液ポンプの圧力パターンだけを見るのではな
く、テレビカメラ1で撮影した心臓の映像を画像解析
し、得られた面積から心臓の張り具合(大きさ)をも考
慮すれば更に確実な制御が可能になる。この実施例の人
工心肺装置はこの点を考慮した制御ができるようになっ
ている。
【0037】上述した内容を踏まえてこの実施例の人工
心肺装置の動作について説明する。さて、図示せぬ電源
スイッチを投入すると、A/D変換器24より各種ディ
ジタル信号が出力され、制御部25、ポンプ制御部2
6、テレビ映像化部30、文字映像化部33及びRS2
32C出力部39の各々に入力される。
【0038】制御部25は時刻データをバスラインBを
介して文字映像化部33へ出力する。また、テレビ映像
化部30はポンプ制御部26より出力される制御電圧V
rをも入力し、この制御電圧Vrと各種ディジタル信号
の値に基づいてECG波形、動脈圧波形及びポンプ圧波
形をCRT装置31に表示するための映像信号を生成
し、混合部34へ供給する。
【0039】また、文字映像化部33は各種ディジタル
信号と、制御部25より出力されるタイマ信号と、ポン
プ制御部26より出力される信号Srの各々を入力し、
これらを数値化してCRT装置31に表示するための映
像信号を生成し混合部34へ供給する。
【0040】混合部34に供給されたテレビ映像化部3
0より出力される映像信号、及び、文字映像化部33よ
り出力される映像信号が同混合部34にてテレビカメラ
20より出力される映像信号と混合されてCRT装置3
1、プリンタ36A及びビデオテープレコーダ36Bに
それぞれ入力される。
【0041】これにより、CRT装置31の画面全体に
術野が写し出されると共に、図4に示すように、画面の
上からECG波形、ポンプ圧波形、動脈圧波形が表示さ
れ、更に右上部に時刻、ポンプ圧波形の右側に波高値、
動脈圧波形の右側に波高値がそれぞれ表示される(図示
略)。また、これらの波形及び各値がプリンタ36A及
びビデオテープレコーダ36Bにて記録される。この場
合、印刷開始スイッチ(図示略)を押した時点での波形
及び値が印刷される。
【0042】制御部25は時刻データを出力した後、ポ
ンプ制御部26の切替スイッチ29の設定状態の検出を
行う。この場合、“手動”側に設定されていればポンプ
制御部26に対する制御は行わない。
【0043】ポンプ制御部26はA/D変換部24より
出力される心電波形のR波から適当な時間Td遅らせた
タイミングでモータ27に制御電圧Vrを供給する。制
御電圧Vrの波高値は調整器28の設定値に対応し、オ
ペレータがこの調整を行って送出する血液量の制御を行
う。この操作は従来の人工心肺装置と同様である。
【0044】一方、心臓での手術が完了し、心臓が元の
位置に戻され、自力で動き始めた場合において、ポンプ
制御部26の切替スイッチ29の設定が“自動”側に設
定されれば、制御部25はA/D変換部25より出力さ
れる動脈圧の値に基づいて現在の心臓の血液送出の圧力
パターンの面積を算出する。
【0045】そして、自身のROMより心臓が血液を送
出するときの理想的な圧力パターンの面積値を読出す。
次いでこの読出した面積値から現在の面積値を減算し、
得られた差分の値に基づいて送出する血液量を決定す
る。このとき、制御部25は画像処理部38より出力さ
れる現在の心臓の面積から張り具合を考慮し、先に決定
した血液量の補正を行う。
【0046】すなわち、心臓の張り具合が悪い場合には
血液量を多めにし、良い場合に少なめにする。このよう
にして送出する血液量を決定すると、制御部25はEC
G波形のR波から設定された(医師によりT波に基づい
て設定される)時間Td遅らせたタイミングで血液を送
出する。そして制御部25はこの操作を一心拍毎に行
い、心臓が回復して正常になればこの補助機能を停止す
る。このように、自動的に不足する血液が送出されるの
で、オペレータは監視をしていれば良いので疲労が軽減
する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、E
CG信号そのものを直接表示手段に供給するようにした
のでECG波形の全てを確認することができる。また、
トリガレベルを決める直流基準信号にECG信号のベー
スラインの変動分を加算するようにしたので、ECG信
号のベースラインの変動に追従したかたちで直流基準信
号を表示できる。また、ECG信号のベースラインの変
動分を加算した直流基準信号とECG信号とを比較し、
その比較結果によりトリガ信号を得るようにしたので、
ECG信号のベースラインが変動しても確実にトリガ信
号が得られる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による人工心肺装置の心電図
波形処理部の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例による人工心肺装置の心電図波形処理
部の機能を説明するための波形図である。
【図3】同実施例による人工心肺装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】同実施例による人工心肺装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図5】同実施例による人工心肺装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図6】従来の人工心肺装置の心電図波形処理部の構成
を示すブロック図である。
【図7】従来の人工心肺装置の心電図波形処理部の問題
点を説明するための波形図である。
【図8】従来の人工心肺装置の心電図波形処理部の問題
点を説明するための波形図である。
【図9】血液ポンプ動作タイミングを説明するための波
形図である。
【符号の説明】
5 比較器 10 変動分抽出回路 11 加算器 19 トリガレベル設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−143763(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/10 A61M 1/14 580 A61M 5/00 327

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力したトリガ信号に基づいて血液送出
    用ポンプを動作させるポンプ駆動手段と、心電図計より
    出力されるECG信号を表示する表示手段と、トリガレ
    ベルを決める直流基準信号を出力するトリガレベル設定
    手段とを具備する人工心肺装置において、前記ECG信
    号のベースラインの変動分を抽出する変動分抽出手段
    と、前記変動分抽出手段の出力と前記直流基準信号とを
    加算して前記表示手段に供給する加算手段と、前記EC
    G信号と前記加算手段の出力とを比較し比較結果をトリ
    ガ信号として出力する比較手段とを具備することを特徴
    とする人工心肺装置。
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