JP3137953U - 止脱用固定帯の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】見栄えや外観あるいは密着力を損うことがなく、しかも離脱操作性に優れる、面ファスナー利用止脱用固定帯の構造の提供。
【解決手段】1個又は2個以上の切欠部10aを有する面ファスナーA10面を、固定帯20の自由端部に取り付けた止脱用固定帯の構造。
【選択図】図1

Description

本考案は、止脱用固定帯の構造、更に詳細には離脱操作性に優れると共に、止着時の見栄えにも優れる、面ファスナー利用止脱用固定帯の構造に関する。
面ファスナーは、着脱自在性はもとより、その簡便な操作性と止着部位の任意性の故に、腰痛帯等の医療用補助具;サポーター等の運動具;コート等の被服;靴等の履物;バック等のかばん類を初め、種々の物品の止脱用固定帯に汎用されている。
然るとき、図4に示す腰痛帯の如く、従来の面ファスナーA面100は、その外縁110が腰痛帯Qにおける固定帯200の自由端部外縁210とほぼ一致するように取り付けられていた(例えば、特許文献1参照)。
そのため、面ファスナーA面100を面ファスナーB面(図示省略)に止着した場合、外縁部に非接合部分が生じることなく、当該自由端部全面において完全な密着状態が得られた。
しかしながら、当該完全な密着状態であるが故に、その接合力は意外と強固なため、当該外縁部に非接合部分が存在しないこととも相俟って、面ファスナーA面100を面ファスナーB面から離脱せしめようとする際に、指先が当該A面とB面間に入りにくくなっている結果、離脱操作が困難になると云う問題があり、この問題は高齢者や幼児等、指先の力が弱い者にとって看過し得ない面ファスナーの欠点となっていた。
そこで、離脱操作を容易にすべく、摘み用突片を固定帯の自由端部外縁に付設することも行なわれているが、当該摘み用突片が常に固定帯から突出し、外観的に見栄えが悪くなるため、殆ど実用には供されていないのが実状である。
また、離脱操作を容易にするために、面ファスナーA面の外縁と固定帯の自由端部外縁との間に一定のスペースを設けて、当該スペースに非接合部が形成されるように面ファスナーA面を取り付けることも考えられるが、斯かる構造では、外縁に形成された非接合部を利用して離脱操作は容易に行ない得るものの、当該非接合部が外縁全長にわたっているため、固定帯の自由端部外縁が浮き上がった状態となり、外観を損ねることはもとより、そもそも十分に密着した接合状態は得られないのが実状であった。
特開平8−71094号公報
本考案は上記の如き従来の問題と実状に鑑みてなされたものであり、見栄えや外観あるいは密着力を損うことがなく、しかも離脱操作性に優れる、面ファスナー利用止脱用固定帯の構造を提供することを課題とする。
本考案は、1個又は2個以上の切欠部を有する面ファスナーA面を、固定帯の自由端部に取り付けたことを特徴とする止脱用固定帯の構造により上記課題を解決したものである。
本考案によれば、面ファスナーA面に切欠部が存在しているため、止着時当該切欠部のみに面ファスナーB面との非接合部が形成される結果、当該非接合部を離脱操作用摘み片部として使用することにより、高齢者や幼児等、指先の力が弱い者であっても極めて容易に面ファスナーA面を面ファスナーB面から離脱することができる。
しかも、本考案においては部分的に非接合部が形成されるため、見栄えや外観が損われることがないと共に、固定帯の自由端部外縁まで十分に密着した接合状態が得られる。
以下本考案の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本考案止脱用固定帯の構造を備えた腰痛帯の概略正面説明図、図2は図1のA−A線要部拡大断面説明図である。
該図1及び2において、Pは腰痛帯で、面ファスナーA面10が、当該腰痛帯Pにおける固定帯20の自由端部に、縫着等の手段により取り付けられている。因に、腰痛帯Pにおけるもう一方の固定帯30の裏面部には面ファスナーB面(図示省略)が形成され、固定帯20と30同士が着脱自在となっている。
面ファスナーA面10は、切欠部10aを有し、当該切欠部10aは固定帯20の自由端部外縁21に臨ませて配置されていると共に、当該切欠部10aを除く面ファスナーA面10の外縁11は、固定帯20の自由端部外縁21とほぼ一致するように配置され、当該切欠部10aから露出した固定帯20によって離脱操作用摘み片部20aが形成されている。
切欠部10aの大きさは、当該摘み片部20aが指で摘める大きさとなるように、間口
10〜50mm、奥行き10〜30mm程度とするのが好ましい。
切欠部10aの数は1個に限らず、2個以上であっても良く、またその形状も特に限定されず、例えば図3(1)〜(5)に示す如き面ファスナーA面10の形態を適宜採用することができる。
本考案に用いられる固定帯としては、図1及び2に示した腰痛帯Pの固定帯20に限らず、例えば医療補助具;運動具;被服;履物;かばん類等の面ファスナーが利用できる各種物品の固定帯が挙げられる。
本考案の止脱用固定帯の構造を備えた腰痛帯の概略正面説明図。 図1のA−A線要部拡大断面説明図。 面ファスナーの形態例を示す概略正面説明図。 従来の止脱用固定帯の構造を備えた腰痛帯の概略正面説明図。
符号の説明
10:面ファスナーA面
10a:切欠部
11:面ファスナーの外縁
20:固定帯
20a:離脱操作用摘み片部
21:固定帯の外縁
P:腰痛帯

Claims (6)

  1. 1個又は2個以上の切欠部を有する面ファスナーA面を、固定帯の自由端部に取り付けたことを特徴とする止脱用固定帯の構造。
  2. 前記切欠部が、固定帯の自由端部外縁に臨ませて配置されていることを特徴とする請求項1記載の止脱用固定帯の構造。
  3. 前記切欠部から露出した固定帯によって離脱操作用摘み片部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の止脱用固定帯の構造。
  4. 前記切欠部の間口が10〜50mm、かつ奥行が10〜30mmであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の止脱用固定帯の構造。
  5. 前記固定帯が、医療用補助具、運動具、被服、履物又はかばん類の固定帯であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の止脱用固定帯の構造。
  6. 前記固定帯が、腰痛帯又はサポーターの固定帯であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の止脱用固定帯の構造。
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