JP3137945B2 - 多針体，多針ヘッド及びニードリング機 - Google Patents
多針体，多針ヘッド及びニードリング機Info
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- D—TEXTILES; PAPER
- D04—BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
- D04H—MAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
- D04H18/00—Needling machines
- D04H18/02—Needling machines with needles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、布地等の基材表面
にあしらって重ね合わせた繊維，フィラメント，糸等の
不織材に対し一挙に多数本のパンチ針（フェルティング
・ニードル）を刺し込んで不織材を基材に植え絡ませる
状態で基材表面に不織材層を定着するためのニードリン
グ（ニードル・パンチング）機に関し、特に、そのニー
ドリング機の針棒に取り付ける多針ヘッドに関する。
にあしらって重ね合わせた繊維，フィラメント，糸等の
不織材に対し一挙に多数本のパンチ針（フェルティング
・ニードル）を刺し込んで不織材を基材に植え絡ませる
状態で基材表面に不織材層を定着するためのニードリン
グ（ニードル・パンチング）機に関し、特に、そのニー
ドリング機の針棒に取り付ける多針ヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ニードル・パンチ加工において、
多数本のパンチ針を林立状に具備した多針ヘッドとして
は、円柱状の針留め台座と、その台座面の中心位置とそ
の周り等間隔位置とに穿たれた針留め穴に植設した多数
本のパンチ針とから成り、ニードリング機としての縫製
ミシンの針棒の下端部に針留め台座を留めねじで取付け
るようになっているものが知られている。パンチ針は一
般に針留め台座の針留め穴に対し植立させるための基部
たる針軸とそれから針先までに多数のバーブ（かかり）
を具備するブレード部とから成る。通常、針軸は針留め
穴に接着等で固着されている。
多数本のパンチ針を林立状に具備した多針ヘッドとして
は、円柱状の針留め台座と、その台座面の中心位置とそ
の周り等間隔位置とに穿たれた針留め穴に植設した多数
本のパンチ針とから成り、ニードリング機としての縫製
ミシンの針棒の下端部に針留め台座を留めねじで取付け
るようになっているものが知られている。パンチ針は一
般に針留め台座の針留め穴に対し植立させるための基部
たる針軸とそれから針先までに多数のバーブ（かかり）
を具備するブレード部とから成る。通常、針軸は針留め
穴に接着等で固着されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 多針ヘッドとして
は、パンチ加工において針棒の１昇降で一挙に多数ポイ
ントにパンチできるパンチ面積が広く、また隣接針間隔
が狭いものが望ましいところであるが、このようなもの
では必然的に針本数が頗る多くなり、そのうち１本のパ
ンチ針が折損等をした場合、そっくり多針ヘッド自体を
交換せねばならず、ランニング・コストの増大を招く。
そのため、上記従来の多針ヘッドは中心位置の１本とそ
の周りの６本との都合７本の針で構成されている。針本
数が少ないため、パンチ面積は高々１cm2 程度である。
パンチすべき不織布の面積が狭い場合は、作業効率に遜
色は生じないもいのの、多くの場合、台座面積よりもパ
ンチ面積は広いため、全面積に亘り基材を何度も行きつ
戻りつ手操作で隈なく動き回らせなければならない。そ
の手動操作の如何では、基材上に折角あしらって重ねた
不織材の模様等が相対的にずれてしまったり、パンチ密
度の高い部分と低い部分とが生じるので、作業の手間を
要し、ニードリングの生産性が低く、また仕上がり品質
のバラツキを招いていた。
は、パンチ加工において針棒の１昇降で一挙に多数ポイ
ントにパンチできるパンチ面積が広く、また隣接針間隔
が狭いものが望ましいところであるが、このようなもの
では必然的に針本数が頗る多くなり、そのうち１本のパ
ンチ針が折損等をした場合、そっくり多針ヘッド自体を
交換せねばならず、ランニング・コストの増大を招く。
そのため、上記従来の多針ヘッドは中心位置の１本とそ
の周りの６本との都合７本の針で構成されている。針本
数が少ないため、パンチ面積は高々１cm2 程度である。
パンチすべき不織布の面積が狭い場合は、作業効率に遜
色は生じないもいのの、多くの場合、台座面積よりもパ
ンチ面積は広いため、全面積に亘り基材を何度も行きつ
戻りつ手操作で隈なく動き回らせなければならない。そ
の手動操作の如何では、基材上に折角あしらって重ねた
不織材の模様等が相対的にずれてしまったり、パンチ密
度の高い部分と低い部分とが生じるので、作業の手間を
要し、ニードリングの生産性が低く、また仕上がり品質
のバラツキを招いていた。
【０００４】 パンチ針の折損等の対策として、押さ
えねじでパンチ針を台座に固定することにより、パンチ
針毎を差し替え可能とすることができる。しかしなが
ら、針軸はブレード部よりも太いのに、その上、押さえ
ねじをその針軸に押し当てるとなれば、押さえねじが螺
入するねじ穴のスペースの分、針軸固着の場合に比し必
然的に針間隔を拡げざるを得ず、パンチ密度の低下を招
くため、作業の手間をなおも多く強いるので、ニードリ
ングの生産性が上がらない。
えねじでパンチ針を台座に固定することにより、パンチ
針毎を差し替え可能とすることができる。しかしなが
ら、針軸はブレード部よりも太いのに、その上、押さえ
ねじをその針軸に押し当てるとなれば、押さえねじが螺
入するねじ穴のスペースの分、針軸固着の場合に比し必
然的に針間隔を拡げざるを得ず、パンチ密度の低下を招
くため、作業の手間をなおも多く強いるので、ニードリ
ングの生産性が上がらない。
【０００５】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第１
の課題は、如何なる面積・規模の不織布についても、作
業性良くニードリング加工ができ、しかもパンチ密度の
均一化も実現できる多針ヘッドを提供することにある。
また、本発明の第２の課題は、パンチ針の折損等の際は
パンチ針の迅速交換を可能とする多針ヘッドを提供する
ことにある。
の課題は、如何なる面積・規模の不織布についても、作
業性良くニードリング加工ができ、しかもパンチ密度の
均一化も実現できる多針ヘッドを提供することにある。
また、本発明の第２の課題は、パンチ針の折損等の際は
パンチ針の迅速交換を可能とする多針ヘッドを提供する
ことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記第１の課題を解決す
るため、本発明の講じた手段は、組立ブロック（ユニッ
ト）としての多針体を構成し、その多針体を複数個用い
て多針ヘッドを組み立て得る組立方式を採用した点にあ
る。
るため、本発明の講じた手段は、組立ブロック（ユニッ
ト）としての多針体を構成し、その多針体を複数個用い
て多針ヘッドを組み立て得る組立方式を採用した点にあ
る。
【０００７】即ち、本発明に係る多針ヘッドの基本的構
成は、針留め台座の頂面に多数のパンチ針を植設した多
針体と、その多針体の複数個を縦列状配置で着脱可能に
保持し、ニードリング機の針棒先端に着脱自在に取付け
られる多針体ホルダとを有して成ることを特徴とする。
成は、針留め台座の頂面に多数のパンチ針を植設した多
針体と、その多針体の複数個を縦列状配置で着脱可能に
保持し、ニードリング機の針棒先端に着脱自在に取付け
られる多針体ホルダとを有して成ることを特徴とする。
【０００８】このような基本的構成においては、多針ヘ
ッドは多数のパンチ針を持つ多針体を複数個縦列配置し
たものであるから、多針体の個数を選んで多針体ホルダ
に組み付けることにより、所望の縦列長さの多針ヘッド
を簡単に得ることができる。
ッドは多数のパンチ針を持つ多針体を複数個縦列配置し
たものであるから、多針体の個数を選んで多針体ホルダ
に組み付けることにより、所望の縦列長さの多針ヘッド
を簡単に得ることができる。
【０００９】その縦列方向に対し直角方向へ基材と不織
材を一挙に直進動させるだけで、その縦列長さに相当す
るパンチ幅のパンチ加工ができるため、パンチ幅方向に
基材と不織材とを一緒に横ずらす回数を減らすことがで
きる。このため、如何なる面積・規模の不織布について
も、作業性良くニードリング加工ができ、しかもパンチ
密度の均一化も実現できる。なお、パンチ針の折損等の
際は、折損等をしたパンチ針を持つ多針体のみを交換し
ても良い。
材を一挙に直進動させるだけで、その縦列長さに相当す
るパンチ幅のパンチ加工ができるため、パンチ幅方向に
基材と不織材とを一緒に横ずらす回数を減らすことがで
きる。このため、如何なる面積・規模の不織布について
も、作業性良くニードリング加工ができ、しかもパンチ
密度の均一化も実現できる。なお、パンチ針の折損等の
際は、折損等をしたパンチ針を持つ多針体のみを交換し
ても良い。
【００１０】多針体ホルダとしては、多針体の複数個を
縦列状に収容する複数条の多針体収容溝を持つホルダ本
体と、各多針体を多針体収容溝に固定する固定手段とを
有して成る。多針体収容溝が複数条形成されているの
で、多針体の２次元配置が可能となり、基材と不織材の
一直進動におけるパンチ密度が向上し、作業効率の一層
の改善に寄与する。
縦列状に収容する複数条の多針体収容溝を持つホルダ本
体と、各多針体を多針体収容溝に固定する固定手段とを
有して成る。多針体収容溝が複数条形成されているの
で、多針体の２次元配置が可能となり、基材と不織材の
一直進動におけるパンチ密度が向上し、作業効率の一層
の改善に寄与する。
【００１１】特に、隣接する多針体収容溝内の多針体同
士を溝方向に相対的にずらして位置決めするオフセット
位置決め手段を有して成る場合、横方向（溝方向）のパ
ンチピッチが針間隔よりも僅少になり、基材と不織材と
を一緒に横ずらす回数を減らすことができ、作業効率が
頗る向上する。
士を溝方向に相対的にずらして位置決めするオフセット
位置決め手段を有して成る場合、横方向（溝方向）のパ
ンチピッチが針間隔よりも僅少になり、基材と不織材と
を一緒に横ずらす回数を減らすことができ、作業効率が
頗る向上する。
【００１２】ここで、ニードリング機において針板上の
基材を針板後方に先引きする先引きローラを具備して成
る場合、送り速度が一定となり、作業効率の改善とパン
チ密度の均一化を図ることができる。
基材を針板後方に先引きする先引きローラを具備して成
る場合、送り速度が一定となり、作業効率の改善とパン
チ密度の均一化を図ることができる。
【００１３】これに加え、ニードリング機において、押
さえ棒の先端に着脱自在に取り付けた押さえ板が多数の
針貫通孔を持つ透明板である場合、広いパンチ領域が透
明な押さえ板を介して常に視認できるため、パンチ加工
の按配を把握でき、作業性の改善に寄与する。
さえ棒の先端に着脱自在に取り付けた押さえ板が多数の
針貫通孔を持つ透明板である場合、広いパンチ領域が透
明な押さえ板を介して常に視認できるため、パンチ加工
の按配を把握でき、作業性の改善に寄与する。
【００１４】上記第２の課題を解決するため、本発明
は、多針体の針植設構造を工夫した点にある。即ち、本
発明に係る多針体において、針留め台座は、各パンチ針
の基部が差し込まれる針留め縦孔と、一側面から同列上
の針留め縦穴同士と相貫する横方向ねじ穴とを備えてお
り、横方向ねじ穴に螺入して針留め縦穴に差し込まれた
同列上の隣接パンチ針の基部同士の中間で両者に当接す
る埋め込みねじと、横方向ねじ穴に螺入して針留め縦孔
のうち一側面の最近側に差し込まれたパンチ針の基部に
当接する最端ねじとを有することを特徴とする。
は、多針体の針植設構造を工夫した点にある。即ち、本
発明に係る多針体において、針留め台座は、各パンチ針
の基部が差し込まれる針留め縦孔と、一側面から同列上
の針留め縦穴同士と相貫する横方向ねじ穴とを備えてお
り、横方向ねじ穴に螺入して針留め縦穴に差し込まれた
同列上の隣接パンチ針の基部同士の中間で両者に当接す
る埋め込みねじと、横方向ねじ穴に螺入して針留め縦孔
のうち一側面の最近側に差し込まれたパンチ針の基部に
当接する最端ねじとを有することを特徴とする。
【００１５】各針留め縦孔にそれぞれ横方向ねじ穴を対
応させて設けたのでは、横方向ねじ穴の総スペースが広
くなり過ぎ、台座の強度が低下し、また側面から内方側
の針留め縦孔に対しては横方向ねじ穴を形成し難いた
め、針の多行多列の２次元整列が困難である。しかし、
本発明では、同列上の針留め縦穴同士と相貫する横方向
のねじ穴が一側面から串刺し状に穿孔されており、内方
側の隣接パンチ針の基部同士はスペーサとしての埋め込
みねじで固定されるようになっているため、ねじ穴の総
スペースを削減でき、針間隔を狭くして針の多行多列の
２次元整列化が可能となっている。針交換が可能である
ばかりか、パンチ密度が向上する。
応させて設けたのでは、横方向ねじ穴の総スペースが広
くなり過ぎ、台座の強度が低下し、また側面から内方側
の針留め縦孔に対しては横方向ねじ穴を形成し難いた
め、針の多行多列の２次元整列が困難である。しかし、
本発明では、同列上の針留め縦穴同士と相貫する横方向
のねじ穴が一側面から串刺し状に穿孔されており、内方
側の隣接パンチ針の基部同士はスペーサとしての埋め込
みねじで固定されるようになっているため、ねじ穴の総
スペースを削減でき、針間隔を狭くして針の多行多列の
２次元整列化が可能となっている。針交換が可能である
ばかりか、パンチ密度が向上する。
【００１６】ここで、多針体の多数のパンチ針の配列は
千鳥状配置となっていることが好ましい。これにより、
針間隔が狭くなるからであり、パンチ密度が向上する。
千鳥状配置となっていることが好ましい。これにより、
針間隔が狭くなるからであり、パンチ密度が向上する。
【００１７】このような千鳥状配置においては、上記横
方向ねじ穴は、第１の側面からそれに対向した第２の側
面に向けて穿孔した第１の横方向ねじ穴と、第２の側面
から第１の側面に向けて穿孔した第２の横方向ねじ穴と
から成り、第１の横方向ねじ穴と第２の横方向ねじ穴と
は隣接交互に形成されていることが好ましい。隣接する
横方向ねじ穴に収まる埋め込みねじ又は最端ねじも千鳥
配置になるため、螺入圧による穴間の隔壁の変形が少な
く、ねじ穴の損傷や針留め穴の変形によるパンチ針の傾
きを無くすことができる。
方向ねじ穴は、第１の側面からそれに対向した第２の側
面に向けて穿孔した第１の横方向ねじ穴と、第２の側面
から第１の側面に向けて穿孔した第２の横方向ねじ穴と
から成り、第１の横方向ねじ穴と第２の横方向ねじ穴と
は隣接交互に形成されていることが好ましい。隣接する
横方向ねじ穴に収まる埋め込みねじ又は最端ねじも千鳥
配置になるため、螺入圧による穴間の隔壁の変形が少な
く、ねじ穴の損傷や針留め穴の変形によるパンチ針の傾
きを無くすことができる。
【００１８】そして、針留め縦穴は貫通孔であることが
好ましい。すべての針留め縦穴にすべてのパンチ針を差
し込んで基部端を揃えることで、すべての針先を訳なく
揃えることができる。
好ましい。すべての針留め縦穴にすべてのパンチ針を差
し込んで基部端を揃えることで、すべての針先を訳なく
揃えることができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【００２０】図１は本発明に係るニードリング機の実施
形態を示す斜視図、図２はそのニードリング機に用いる
多針ヘッドを示す斜視図、図３はその多針ヘッドの平面
図、図４はその多針ヘッドの分解斜視図、図５はその多
針ヘッドに用いる多針ブロックを示す斜視図、図６はそ
の多針ブロックの一部破断斜視図である。
形態を示す斜視図、図２はそのニードリング機に用いる
多針ヘッドを示す斜視図、図３はその多針ヘッドの平面
図、図４はその多針ヘッドの分解斜視図、図５はその多
針ヘッドに用いる多針ブロックを示す斜視図、図６はそ
の多針ブロックの一部破断斜視図である。
【００２１】本例のニードリング機１は縫製ミシンを用
いたものである。このニードリング機１の針棒２の先端
（下端）には取付ブラケット３を介してねじ留められた
多針ヘッド１０が取付けられている。ニードリング機１
のフラットベッド４の針板５５の後方には、針板５上の
基材６を後方に先引きするための先引き下ローラ７と上
ローラ８とが設けられている。下ローラ７はアイドルロ
ーラである。上ローラ８は能動ローラである。この上ロ
ーラ８は手動操作でレバー１００を上げ下げすることに
より昇降設定ができ、下ローラ８との挟み込みと解除が
可能となっている。また、ニードリング機１の本体下部
にはペダル（図示）が設けられており、そのペダルを踏
み込むと、エアシリンダ１１０により上ローラ８が降下
駆動し、その踏込みを解除すると、上ローラ８が上昇復
帰するようになっている。ニードリング機１の針棒２と
平行に伸びる押さえ棒（図示せず）の先端（下端）には
着脱自在に押さえ板９が取り付けられている。この押さ
え板９は多数の針貫通孔を持つ透明樹脂板である。な
お、導電性プラスチックを使用し、基材との摩擦による
静電気をアースするようにしても良い。
いたものである。このニードリング機１の針棒２の先端
（下端）には取付ブラケット３を介してねじ留められた
多針ヘッド１０が取付けられている。ニードリング機１
のフラットベッド４の針板５５の後方には、針板５上の
基材６を後方に先引きするための先引き下ローラ７と上
ローラ８とが設けられている。下ローラ７はアイドルロ
ーラである。上ローラ８は能動ローラである。この上ロ
ーラ８は手動操作でレバー１００を上げ下げすることに
より昇降設定ができ、下ローラ８との挟み込みと解除が
可能となっている。また、ニードリング機１の本体下部
にはペダル（図示）が設けられており、そのペダルを踏
み込むと、エアシリンダ１１０により上ローラ８が降下
駆動し、その踏込みを解除すると、上ローラ８が上昇復
帰するようになっている。ニードリング機１の針棒２と
平行に伸びる押さえ棒（図示せず）の先端（下端）には
着脱自在に押さえ板９が取り付けられている。この押さ
え板９は多数の針貫通孔を持つ透明樹脂板である。な
お、導電性プラスチックを使用し、基材との摩擦による
静電気をアースするようにしても良い。
【００２２】多針ヘッド１０は、針留め台座２１の頂面
に多数のパンチ針Ｎを２次元整列状に植設した多針ブロ
ック２０と、その多針体２０の複数個を縦列状配置で着
脱可能に保持し、ニードリング機１の針棒先端に着脱自
在に取付けられる多針体ホルダ３０とを有している。
に多数のパンチ針Ｎを２次元整列状に植設した多針ブロ
ック２０と、その多針体２０の複数個を縦列状配置で着
脱可能に保持し、ニードリング機１の針棒先端に着脱自
在に取付けられる多針体ホルダ３０とを有している。
【００２３】多針体ホルダ３０は、２個の多針ブロック
２０を縦列状に収容する２条のブロック収容溝３１，３
２を持つホルダ本体３３と、各多針ブロック２０をブロ
ック収容溝３１，３２に固定する締着けねじＢを有して
いる。締着けねじＢはホルダ本体３３の起立壁３４，３
５に開けたねじ穴３４ａ，３５ａに螺合するようになっ
ている。多針体ホルダ３０は、ホルダ本体３３の端面に
おいてブロック収容溝３１，３２の一方の開口を塞ぐ側
板３６を有しており、その側板３６にはブロック収容溝
３２内の多針ブロック２０の端面に当接して位置決めす
るためのオフセット位置決めねじ３７が螺合している。
２０を縦列状に収容する２条のブロック収容溝３１，３
２を持つホルダ本体３３と、各多針ブロック２０をブロ
ック収容溝３１，３２に固定する締着けねじＢを有して
いる。締着けねじＢはホルダ本体３３の起立壁３４，３
５に開けたねじ穴３４ａ，３５ａに螺合するようになっ
ている。多針体ホルダ３０は、ホルダ本体３３の端面に
おいてブロック収容溝３１，３２の一方の開口を塞ぐ側
板３６を有しており、その側板３６にはブロック収容溝
３２内の多針ブロック２０の端面に当接して位置決めす
るためのオフセット位置決めねじ３７が螺合している。
【００２４】多針ブロック２０は、アルミニウム製の略
直方体状の針留め台座２１の頂面２１ａに多数のパンチ
針Ｎを２次元整列状に植設したものである。針留め台座
２１は、各パンチ針Ｎの基部が差し込まれる針留め縦孔
ｈと、一側面から同列上の針留め縦穴ｈ同士と相貫する
横方向ねじ穴Ｈとを備えている。そして、多針ブロック
２０は、横方向ねじ穴Ｈに螺入して針留め縦穴ｈに差し
込まれた同列上の隣接パンチ針Ｎ，Ｎの基部同士の中間
で両者に当接する埋め込みねじＳ1 と、横方向ねじ穴Ｈ
に螺入して針留め縦孔ｈのうち一側面の最近側に差し込
まれたパンチ針Ｎの基部に当接する最端ねじＳ2 とを有
している。従って、最端ねじＳ2 と埋め込みねじＳ1 を
外すことによりパンチ針Ｎを交換できる。多数の針留め
縦穴ｈは格子点配置ではなく千鳥状配置となっている。
ねじ穴Ｈは、図３に示す如く、第１の側面２１ｂからそ
れに対向した第２の側面２１ｃに向けて穿孔した第１の
ねじ穴Ｈ1 と、第２の側面２１ｃから第１の側面２１ｂ
に向けて穿孔した第２のねじ穴Ｈ2 とから成り、第１の
ねじ穴Ｈ1 と第２のねじ穴Ｈ2 とは隣接交互に形成され
ている。そして、針留め縦穴ｈはねじ穴Ｈ（Ｈ1 ，
Ｈ2 ）で終端することなく、図６に示す如く、底面２１
ｄにまで達する貫通孔となっている。
直方体状の針留め台座２１の頂面２１ａに多数のパンチ
針Ｎを２次元整列状に植設したものである。針留め台座
２１は、各パンチ針Ｎの基部が差し込まれる針留め縦孔
ｈと、一側面から同列上の針留め縦穴ｈ同士と相貫する
横方向ねじ穴Ｈとを備えている。そして、多針ブロック
２０は、横方向ねじ穴Ｈに螺入して針留め縦穴ｈに差し
込まれた同列上の隣接パンチ針Ｎ，Ｎの基部同士の中間
で両者に当接する埋め込みねじＳ1 と、横方向ねじ穴Ｈ
に螺入して針留め縦孔ｈのうち一側面の最近側に差し込
まれたパンチ針Ｎの基部に当接する最端ねじＳ2 とを有
している。従って、最端ねじＳ2 と埋め込みねじＳ1 を
外すことによりパンチ針Ｎを交換できる。多数の針留め
縦穴ｈは格子点配置ではなく千鳥状配置となっている。
ねじ穴Ｈは、図３に示す如く、第１の側面２１ｂからそ
れに対向した第２の側面２１ｃに向けて穿孔した第１の
ねじ穴Ｈ1 と、第２の側面２１ｃから第１の側面２１ｂ
に向けて穿孔した第２のねじ穴Ｈ2 とから成り、第１の
ねじ穴Ｈ1 と第２のねじ穴Ｈ2 とは隣接交互に形成され
ている。そして、針留め縦穴ｈはねじ穴Ｈ（Ｈ1 ，
Ｈ2 ）で終端することなく、図６に示す如く、底面２１
ｄにまで達する貫通孔となっている。
【００２５】例えば、図１に示す様な基材６の上に不織
材６ａを重ね合わせたものにニードル・パンチ加工を施
す際、図２に示す如くの多針ヘッド３０を針棒２の先端
に取り付ける。作業者は、まず、基材６と共に不織材６
ａを針板５と押さえ板９の隙間に差し込み、基材６の先
端を先引き下ローラ７の上に合わせ、上ローラ７を引き
下げて基材６を挟み込む。ニードリング機１が稼働する
と、多針ヘッド１０が昇降動を繰り返し、多数のパンチ
針Ｎは押さえ板９の針貫通孔を介して針板５を刺し抜き
し続けると同時に、先引き上ローラ８が回転するため、
基材６が後方（矢印方向）へ除々に先引きされる。これ
により、不織材６ａ上のパンチ領域にパンチ加工が施さ
れる。
材６ａを重ね合わせたものにニードル・パンチ加工を施
す際、図２に示す如くの多針ヘッド３０を針棒２の先端
に取り付ける。作業者は、まず、基材６と共に不織材６
ａを針板５と押さえ板９の隙間に差し込み、基材６の先
端を先引き下ローラ７の上に合わせ、上ローラ７を引き
下げて基材６を挟み込む。ニードリング機１が稼働する
と、多針ヘッド１０が昇降動を繰り返し、多数のパンチ
針Ｎは押さえ板９の針貫通孔を介して針板５を刺し抜き
し続けると同時に、先引き上ローラ８が回転するため、
基材６が後方（矢印方向）へ除々に先引きされる。これ
により、不織材６ａ上のパンチ領域にパンチ加工が施さ
れる。
【００２６】本例の多針ヘッド１０では多数のパンチ針
Ｎを持つ多針ブロック２０を２個縦列配置することがで
きる。組み付ける多針ブロック２０の個数を選択するこ
とにより、パンチ幅を変えることができる。そのため、
パンチ幅方向に基材６と不織材６ａとを一緒に横ずらす
回数を減らすことができる。このため、如何なる面積・
規模の不織布についても、作業性良くニードリング加工
ができ、しかもパンチ密度の均一化も実現できる。
Ｎを持つ多針ブロック２０を２個縦列配置することがで
きる。組み付ける多針ブロック２０の個数を選択するこ
とにより、パンチ幅を変えることができる。そのため、
パンチ幅方向に基材６と不織材６ａとを一緒に横ずらす
回数を減らすことができる。このため、如何なる面積・
規模の不織布についても、作業性良くニードリング加工
ができ、しかもパンチ密度の均一化も実現できる。
【００２７】多針体ホルダ３０は、２条のブロック収容
溝３１，３２を有しており、これらにそれぞれ多針ブロ
ック２０が締着けねじＢで固定されている。複数個の多
針ブロック２０の２次元配置が可能となり、基材６と不
織材６ａの一直進動におけるパンチ密度が向上し、作業
効率の一層の改善に寄与する。なお、多針ブロック２０
を３個以上縦列配置し得る長いブロック収容溝を持つ多
針体ホルダを用いても良い。
溝３１，３２を有しており、これらにそれぞれ多針ブロ
ック２０が締着けねじＢで固定されている。複数個の多
針ブロック２０の２次元配置が可能となり、基材６と不
織材６ａの一直進動におけるパンチ密度が向上し、作業
効率の一層の改善に寄与する。なお、多針ブロック２０
を３個以上縦列配置し得る長いブロック収容溝を持つ多
針体ホルダを用いても良い。
【００２８】本例では、特に、オフセット位置決めねじ
３７がブロック収容溝３２の端に設けられており、図２
に示す如く、ブロック収容溝３１の多針ブロック２０の
針間隔Ｌの中間位置に隣接のブロック収容溝３２の多針
ブロック２０の針位置を合わせることができ、パンチピ
ッチを針間隔Ｌの半分にすることができる。基材６と不
織材６ａとを一緒に横ずらす回数を減らすことができ、
作業効率が頗る向上する。なお、３条以上のブロック収
容溝を持つ多針体ホルダを用いると、更に僅少なパンチ
ピッチを得ることができる。
３７がブロック収容溝３２の端に設けられており、図２
に示す如く、ブロック収容溝３１の多針ブロック２０の
針間隔Ｌの中間位置に隣接のブロック収容溝３２の多針
ブロック２０の針位置を合わせることができ、パンチピ
ッチを針間隔Ｌの半分にすることができる。基材６と不
織材６ａとを一緒に横ずらす回数を減らすことができ、
作業効率が頗る向上する。なお、３条以上のブロック収
容溝を持つ多針体ホルダを用いると、更に僅少なパンチ
ピッチを得ることができる。
【００２９】本例のニードリング機１は針板５上の基材
６を先引きする先引きローラ７，８を具備しているた
め、基材６の送り速度を一定にできるので、パンチピッ
チの揃ったパンチ加工が実現できる。また、押さえ板９
自身が透明であるため、押さえ板９が広くても、パンチ
加工の按配を確実に把握できる。
６を先引きする先引きローラ７，８を具備しているた
め、基材６の送り速度を一定にできるので、パンチピッ
チの揃ったパンチ加工が実現できる。また、押さえ板９
自身が透明であるため、押さえ板９が広くても、パンチ
加工の按配を確実に把握できる。
【００３０】ところで、多針ブロック２０において、各
針留め縦孔ｈにそれぞれねじ穴を側面から対応させて設
けたのでは、ねじ穴の総スペースが広くなり過ぎ、台座
２１の強度が低下する。また内方側の針留め縦孔ｈに対
してはねじ穴を側面から形成し難く、針の多行多列の２
次元整列は困難である。しかし、本例では、同列上の針
留め縦穴ｈ同士と相貫する横方向ねじ穴Ｈが一側面から
串刺し状に穿孔されており、内方側の隣接パンチ針Ｎの
基部同士はスペーサとしての埋め込みねじＳ1で固定さ
れるようになっているため、ねじ穴の総スペースを削減
でき、針間隔を狭くして針の多行多列の２次元整列化が
可能となっている。針交換が可能であるばかりか、パン
チ密度が向上する。
針留め縦孔ｈにそれぞれねじ穴を側面から対応させて設
けたのでは、ねじ穴の総スペースが広くなり過ぎ、台座
２１の強度が低下する。また内方側の針留め縦孔ｈに対
してはねじ穴を側面から形成し難く、針の多行多列の２
次元整列は困難である。しかし、本例では、同列上の針
留め縦穴ｈ同士と相貫する横方向ねじ穴Ｈが一側面から
串刺し状に穿孔されており、内方側の隣接パンチ針Ｎの
基部同士はスペーサとしての埋め込みねじＳ1で固定さ
れるようになっているため、ねじ穴の総スペースを削減
でき、針間隔を狭くして針の多行多列の２次元整列化が
可能となっている。針交換が可能であるばかりか、パン
チ密度が向上する。
【００３１】また、本例では、多数のパンチ針Ｎは格子
状配置ではなく、千鳥状配置となっているため、針間隔
が狭く、パンチ密度が向上している。
状配置ではなく、千鳥状配置となっているため、針間隔
が狭く、パンチ密度が向上している。
【００３２】多針ブロック２０のすべてのねじ穴Ｈの開
口が一側面にすべて開けられているのではなく、側面２
１ｂに開口する第１のねじ穴Ｈ1 と側面２１ｃに開口す
る第２のねじ穴Ｈ2 とに隣接交互に振り分けられてい
る。一側面にすべて開口されている場合は、隣接ねじ穴
間の隔壁が薄いため、埋め込みねじＳ1 又は最端ねじＳ
2 を螺入すると、両側からの螺入圧により隔壁に変形を
生じ、ねじ穴の損傷や針留め穴ｈの変形によるパンチ針
Ｈの傾きを招く。これに対し、本例のように、側面２１
ｂと側面２１ｃとに交互にねじ穴Ｈ1 ，Ｈ2 の開口を設
けると、隣接するねじ穴Ｈ1 ，Ｈ2 に収まるねじＳ1 ，
Ｓ2 同士とが互いに千鳥配置になり、螺入圧により穴間
の隔壁の変形が起こり難く、上記の不都合を解消でき
る。
口が一側面にすべて開けられているのではなく、側面２
１ｂに開口する第１のねじ穴Ｈ1 と側面２１ｃに開口す
る第２のねじ穴Ｈ2 とに隣接交互に振り分けられてい
る。一側面にすべて開口されている場合は、隣接ねじ穴
間の隔壁が薄いため、埋め込みねじＳ1 又は最端ねじＳ
2 を螺入すると、両側からの螺入圧により隔壁に変形を
生じ、ねじ穴の損傷や針留め穴ｈの変形によるパンチ針
Ｈの傾きを招く。これに対し、本例のように、側面２１
ｂと側面２１ｃとに交互にねじ穴Ｈ1 ，Ｈ2 の開口を設
けると、隣接するねじ穴Ｈ1 ，Ｈ2 に収まるねじＳ1 ，
Ｓ2 同士とが互いに千鳥配置になり、螺入圧により穴間
の隔壁の変形が起こり難く、上記の不都合を解消でき
る。
【００３３】本例の針留め縦穴ｈは盲穴ではなく貫通孔
となっている。盲穴であると、すべての盲穴の底を精度
良く揃えることは製作上難しい。しかし、貫通孔であれ
ば、そのような製作困難さが起こらず、また、すべての
針留め縦穴ｈにすべてのパンチ針Ｈを差し込んで基部端
を揃えることで、すべての針先を訳なく揃えることがで
きる。
となっている。盲穴であると、すべての盲穴の底を精度
良く揃えることは製作上難しい。しかし、貫通孔であれ
ば、そのような製作困難さが起こらず、また、すべての
針留め縦穴ｈにすべてのパンチ針Ｈを差し込んで基部端
を揃えることで、すべての針先を訳なく揃えることがで
きる。
【００３４】なお、本例では、針留め縦穴ｈに穴径に比
しねじ穴Ｈの穴径を大きくしてある。直方体状の台座２
１に対し先ずすべての針留め縦穴ｈを穿孔した後、ねじ
穴Ｈを穿孔する。穴同士の会合する部分でドリル先が逃
げてしまうことがなく、両方の穴を精度良く製作でき
る。
しねじ穴Ｈの穴径を大きくしてある。直方体状の台座２
１に対し先ずすべての針留め縦穴ｈを穿孔した後、ねじ
穴Ｈを穿孔する。穴同士の会合する部分でドリル先が逃
げてしまうことがなく、両方の穴を精度良く製作でき
る。
【００３５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、組立ブ
ロック（ユニット）としての多針体を構成し、その多針
体を複数個用いて多針ヘッドを組み立て得る組立方式を
採用した点に特徴を有するものであるから、次のような
効果を奏する。
ロック（ユニット）としての多針体を構成し、その多針
体を複数個用いて多針ヘッドを組み立て得る組立方式を
採用した点に特徴を有するものであるから、次のような
効果を奏する。
【００３６】 多針ヘッドは多数のパンチ針を持つ多
針体が複数個縦列配置したものであるから、多針体の個
数を選んで多針体ホルダに組み付けることにより、所望
の縦列長さの多針ヘッドを簡単に得ることができ、縦列
長さに相当するパンチ幅のパンチ加工ができるため、パ
ンチ幅方向に基材と不織材とを一緒に横ずらす回数を減
らすことができる。このため、作業性良くニードリング
加工ができ、しかもパンチ密度の均一化も実現できる。
針体が複数個縦列配置したものであるから、多針体の個
数を選んで多針体ホルダに組み付けることにより、所望
の縦列長さの多針ヘッドを簡単に得ることができ、縦列
長さに相当するパンチ幅のパンチ加工ができるため、パ
ンチ幅方向に基材と不織材とを一緒に横ずらす回数を減
らすことができる。このため、作業性良くニードリング
加工ができ、しかもパンチ密度の均一化も実現できる。
【００３７】 多針ヘッドにおいて、多針体ホルダと
して、多針体の複数個を縦列状に収容する複数条の多針
体収容溝を持つホルダ本体と、各多針体を多針体収容溝
に固定する固定手段とを有して成る場合、多針体収容溝
が複数条形成されているので、多針体の２次元配置が可
能となり、基材と不織材の一直進動におけるパンチ密度
が向上し、作業効率の一層の改善に寄与する。
して、多針体の複数個を縦列状に収容する複数条の多針
体収容溝を持つホルダ本体と、各多針体を多針体収容溝
に固定する固定手段とを有して成る場合、多針体収容溝
が複数条形成されているので、多針体の２次元配置が可
能となり、基材と不織材の一直進動におけるパンチ密度
が向上し、作業効率の一層の改善に寄与する。
【００３８】 多針ヘッドにおいて、隣接する多針体
収容溝内の多針体同士を溝方向に相対的にずらして位置
決めするオフセット位置決め手段を有して成る場合、横
方向（溝方向）のパンチピッチを針間隔よりも僅少にな
り、基材と不織材とを一緒に横ずらす回数を減らすこと
ができ、作業効率が頗る向上する。
収容溝内の多針体同士を溝方向に相対的にずらして位置
決めするオフセット位置決め手段を有して成る場合、横
方向（溝方向）のパンチピッチを針間隔よりも僅少にな
り、基材と不織材とを一緒に横ずらす回数を減らすこと
ができ、作業効率が頗る向上する。
【００３９】 ニードリング機において、針板上の基
材を針板後方に先引きする先引きローラを具備して成る
場合、送り速度が一定になるため、作業効率の改善とパ
ンチ密度の均一化を図ることができる。
材を針板後方に先引きする先引きローラを具備して成る
場合、送り速度が一定になるため、作業効率の改善とパ
ンチ密度の均一化を図ることができる。
【００４０】 ニードリング機において、押さえ棒の
先端に着脱自在に取り付けた押さえ板が多数の針貫通孔
を持つ透明板である場合、広いパンチ領域が透明な押さ
え板を介して常に視認できるため、パンチ加工の按配を
把握でき、作業効率の改善に寄与する。
先端に着脱自在に取り付けた押さえ板が多数の針貫通孔
を持つ透明板である場合、広いパンチ領域が透明な押さ
え板を介して常に視認できるため、パンチ加工の按配を
把握でき、作業効率の改善に寄与する。
【００４１】 また、本発明は、多針体において、針
留め台座は、各パンチ針の基部が差し込まれる針留め縦
孔と、一側面から同列上の針留め縦穴同士と相貫する横
方向ねじ穴とを備えており、横方向ねじ穴に螺入して針
留め縦穴に差し込まれた同列上の隣接パンチ針の基部同
士の中間で両者に当接する埋め込みねじと、横方向ねじ
穴に螺入して針留め縦孔のうち一側面の最近側に差し込
まれたパンチ針の基部に当接する最端ねじとを有するた
め、同列上の針留め縦穴同士と相貫する横方向ねじ穴が
一側面から串刺し状に穿孔されており、内方側の隣接パ
ンチ針の基部同士はスペーサとしての埋め込みねじで固
定されるようになっているため、ねじ穴の総スペースを
削減でき、針間隔を狭くして針の多行多列の２次元整列
化が可能となっている。針交換が可能であるばかりか、
パンチ密度が向上する。
留め台座は、各パンチ針の基部が差し込まれる針留め縦
孔と、一側面から同列上の針留め縦穴同士と相貫する横
方向ねじ穴とを備えており、横方向ねじ穴に螺入して針
留め縦穴に差し込まれた同列上の隣接パンチ針の基部同
士の中間で両者に当接する埋め込みねじと、横方向ねじ
穴に螺入して針留め縦孔のうち一側面の最近側に差し込
まれたパンチ針の基部に当接する最端ねじとを有するた
め、同列上の針留め縦穴同士と相貫する横方向ねじ穴が
一側面から串刺し状に穿孔されており、内方側の隣接パ
ンチ針の基部同士はスペーサとしての埋め込みねじで固
定されるようになっているため、ねじ穴の総スペースを
削減でき、針間隔を狭くして針の多行多列の２次元整列
化が可能となっている。針交換が可能であるばかりか、
パンチ密度が向上する。
【００４２】 多針体において、多数のパンチ針は千
鳥状配置となっている場合、針間隔が狭くなるからであ
り、パンチ密度が向上する。
鳥状配置となっている場合、針間隔が狭くなるからであ
り、パンチ密度が向上する。
【００４３】 多針体において、横方向ねじ穴は、第
１の側面からそれに対向した第２の側面に向けて穿孔し
た第１の横方向ねじ穴と、第２の側面から第１の側面に
向けて穿孔した第２の横方向ねじ穴とから成り、第１の
横方向ねじ穴と第２の横方向ねじ穴とは隣接交互に形成
されている場合、隣接する横方向ねじ穴に収まる埋め込
みねじ，最端ねじ同士も千鳥配置になるため、螺入圧に
よる穴間の隔壁の変形が少なく、ねじ穴の損傷や針留め
穴の変形によるパンチ針の傾きを無くすことができる。
１の側面からそれに対向した第２の側面に向けて穿孔し
た第１の横方向ねじ穴と、第２の側面から第１の側面に
向けて穿孔した第２の横方向ねじ穴とから成り、第１の
横方向ねじ穴と第２の横方向ねじ穴とは隣接交互に形成
されている場合、隣接する横方向ねじ穴に収まる埋め込
みねじ，最端ねじ同士も千鳥配置になるため、螺入圧に
よる穴間の隔壁の変形が少なく、ねじ穴の損傷や針留め
穴の変形によるパンチ針の傾きを無くすことができる。
【００４４】 多針体において、針留め縦穴が貫通孔
である場合、すべての針留め縦穴にすべてのパンチ針を
差し込んで基部端を揃えることで、すべての針先を訳な
く揃えることができる。
である場合、すべての針留め縦穴にすべてのパンチ針を
差し込んで基部端を揃えることで、すべての針先を訳な
く揃えることができる。
【図１】本発明に係るニードリング機の実施形態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図２】同ニードリング機に用いる多針ヘッドを示す斜
視図である。
視図である。
【図３】同多針ヘッドの平面図である。
【図４】同の多針ヘッドの分解斜視図である。
【図５】同多針ヘッドに用いる多針ブロックを示す斜視
図である。
図である。
【図６】同多針ブロックの一部破断斜視図である。
１…ニードリング機 ２…針棒 ３…取付ブラケット ４…フラットベッド ５…針板 ６…基材 ６ａ…不織材 ７…先引き下ローラ ８…先引き上ローラ ９…押さえ板 １０…多針ヘッド ２０…多針ブロック ２１…針留め台座 ２１ａ…頂面 ２１ｂ…第１の側面 ２１ｃ…第２の側面 ２１ｄ…底面 ３０…多針体ホルダ ３１，３２…ブロック収容溝 ３３…ホルダ本体 ３４，３５…起立壁 ３４ａ，３５ｂ…ねじ穴 ３６…側板 ３７…オフセット位置決めねじ １００…レバー １１０…エアシルンダ Ｎ…パンチ針 Ｂ…締着けねじ ｈ…針留め縦孔 Ｈ…横方向ねじ穴 Ｈ1 …第１の横方向ねじ穴 Ｈ2 …第２の横方向ねじ穴 Ｓ1 …埋め込みねじ Ｓ2 …最端ねじ Ｌ…針間隔。
Claims (9)
- 【請求項１】 針留め台座の頂面に多数のパンチ針を植
設し、ニードリング機の針棒先端に取付けるべき多針ヘ
ッドのための組立ブロックとして用いる多針体におい
て、前記針留め台座は、前記各パンチ針の基部が差し込
まれる針留め縦孔と、一側面から同列上の前記針留め縦
穴同士と相貫する横方向ねじ穴とを備えており、前記横
方向ねじ穴に螺入して前記針留め縦穴に差し込まれた同
列上の隣接パンチ針の基部同士の中間で両者に当接する
埋め込みねじと、前記ねじ穴に螺入して前記針留め縦孔
のうち前記一側面の最近側に差し込まれたパンチ針の基
部に当接する最端ねじとを有することを特徴とする多針
体。 - 【請求項２】 請求項１において、前記多数のパンチ針
は千鳥状配置となっていることを特徴とする多針体。 - 【請求項３】 請求項２において、前記横方向ねじ穴
は、第１の側面からそれに対向した第２の側面に向けて
穿孔した第１の横方向ねじ穴と、第２の側面から第１の
側面に向けて穿孔した第２の横方向ねじ穴とから成り、
第１の横方向ねじ穴と第２の横方向ねじ穴とは隣接交互
に形成されていることを特徴とする多針体。 - 【請求項４】 請求項２又は請求項３において、前記針
留め縦穴は貫通孔であることを特徴とする多針体。 - 【請求項５】 ニードリング機の針棒先端に取付けるべ
き多針ヘッドにおいて、請求項１乃至請求項４のいずれ
か一項に規定する多針体と、前記多針体の複数個を縦列
状配置で着脱可能に保持し、前記針棒先端に着脱自在に
取付けられる多針体ホルダとを有して成ることを特徴と
する多針ヘッド。 - 【請求項６】 請求項５において、前記多針体ホルダ
は、前記多針体の複数個を縦列状に収容する複数条の多
針体収容溝を持つホルダ本体と、前記各多針体を前記多
針体収容溝に固定する固定手段とを有して成ることを特
徴とする多針ヘッド。 - 【請求項７】 請求項６において、隣接する前記多針体
収容溝内の前記多針体同士を溝方向に相対的にずらして
位置決めするオフセット位置決め手段を有して成ること
を特徴とする多針ヘッド。 - 【請求項８】 針棒先端に多針ヘッドを取付けたニード
リング機において、前記多針ヘッドは請求項５乃至請求
項７のいずれか一項に規定する多針ヘッドであり、針板
上の基材をその針板後方に先引きする先引きローラを具
備して成ることを特徴とするニードリング機。 - 【請求項９】 請求項８において、押さえ棒の先端に着
脱自在に取り付けられた押さえ板が多数の針貫通孔を持
つ透明板であることを特徴とするニードリング機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16170998A JP3137945B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 多針体，多針ヘッド及びニードリング機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16170998A JP3137945B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 多針体，多針ヘッド及びニードリング機 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37178798A Division JP3121320B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 多針ヘッド及びニードリング機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11350327A JPH11350327A (ja) | 1999-12-21 |
| JP3137945B2 true JP3137945B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=15740398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16170998A Expired - Fee Related JP3137945B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 多針体，多針ヘッド及びニードリング機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3137945B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100954185B1 (ko) | 2008-02-18 | 2010-04-21 | 주식회사 제승 | 니들펀칭 기구 및 그에 의해 제조되는 이중직물 |
| CN102864582A (zh) * | 2011-07-04 | 2013-01-09 | 洪振宁 | 分体组合刺针板制造方法 |
| EP3000923A1 (de) * | 2014-03-13 | 2016-03-30 | Oskar Dilo Maschinenfabrik KG | Nadelbrett |
| DE202014011288U1 (de) | 2014-03-13 | 2019-01-14 | Oskar Dilo Maschinenfabrik Kg | Vernadelungseinrichtung |
| EP3165659B1 (de) * | 2015-11-05 | 2018-08-29 | Oskar Dilo Maschinenfabrik KG | Nadelmodul für ein nadelbrett einer nadelmaschine |
| WO2017127449A1 (en) | 2016-01-19 | 2017-07-27 | Schaefer Emily B | Footwear with felting transition between materials |
| US10448706B2 (en) * | 2016-10-18 | 2019-10-22 | Nike, Inc. | Systems and methods for manufacturing footwear with felting |
| CN109137269B (zh) * | 2018-10-10 | 2024-02-02 | 烟台博斯纳钢琴制造有限公司 | 一种排针组件和钢琴弦槌预整音刺针机 |
| CN112813541B (zh) * | 2021-01-28 | 2022-08-16 | 浙江唐创服装有限公司 | 一种具有梳理机构的纺织专用针座 |
| CN114892347B (zh) * | 2022-02-10 | 2023-07-04 | 北京玻钢院复合材料有限公司 | 一种用于异型织物的针刺设备及针刺方法 |
| CN114517360B (zh) * | 2022-03-24 | 2023-12-15 | 徐州鑫添润纺织科技有限公司 | 一种高度可调节式纺织机床 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16170998A patent/JP3137945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11350327A (ja) | 1999-12-21 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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