JP3137453U - 自転車サドル盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工具無しによるサドルの高さ調整可能とした利点を失わずにサドルの盗難を未然に防止でき、また例えばサドルの高さ位置の調整時における引き抜き限界を設定する。
【解決手段】上部にサドルSを装着し、下部を立てパイプ2に挿入して所望の位置で緊締固定できるシートポスト3の下端を立てパイプ2の絞り加工によって形成した縮径段差部Pに係止して引き抜きを阻止可能とする。シートポスト3の上端開口側に冠着する受け具と、受け具に穿設した挿入孔からシートポスト3内部に挿入配置する固定ボルト5と、シートポスト3の下端開口側から突出した固定ボルト5にねじ込んで固定するストッパー具6とを備える。ストッパー具6は偏心位置に固定ボルト5のボルト下端をねじ込むボルト孔を形成し、且つボルト孔位置とは別の偏心位置には、シートポスト3内側に当たる突起部8を形成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、自転車の立てパイプに対するシートポストの高さ調整の利点を失わずにサドルの盗難を防止可能にした自転車サドル盗難防止装置に関する。
近年、駐輪中の自転車に装備されているサドルをイタズラ的に盗難する事件が多発している。これは自転車の立てパイプに上下スライド自在に挿入されたシートポストによってサドルが取り付けられ、立てパイプ側にはシートポストを所望の挿入位置で緊締固定することでサドルの高さを調整可能とするよう二股状の緊締部を有するシートラックに例えばL型のハンドルバーを備えたシートピンを装着してなるサドル高さ調整機構としたことに起因する。すなわち、このようなサドル高さ調整機構において、シートピンは工具を使わずにハンドルバーによって手で回すことで、立てパイプに対するシートポストの緊締が簡単に緩められることから、当該シートポストが立てパイプから容易に抜けてサドルごと持ち出されてしまうことが可能だからである。このようにシートピンを手で回してサドル高さを容易に調整できる利点がサドル盗難というイタズラのし易さの逆効果となってしまっているのが実情である。
このようなサドルの盗難を未然に防止するために、従来から種々の盗難防止装置が提案されている。例えば、特許文献1に開示されているように、立てパイプに挿入されるシートポストの下端近傍側面に係止用の突起を設け、立てパイプの下部を開口して該開口からシートポスト上端を挿入し、立てパイプの絞り加工によって形成された縮径段差部に突起が係止されることでシートポストの立てパイプからの引き抜きを阻止できるようにしたシートポストなる技術が存在する。
また、特許文献2に開示されているように、シートポストの軸方向に沿って所定長さの凹陥溝を設け、該凹陥溝に係合する突起状のストッパーを立てパイプのシートラック部に設けた自転車用シートポストの抜止装置なる技術が存在する。
また、特許文献3に開示されているように、サドルに接合しているシートポストの下部に固定具を取り付け、立てパイプにこの固定具をスライドさせるレールを設けてなるサドル盗難防止サドルストッパーシステムなる技術が存在する。
また、特許文献4に開示されているように、立てパイプの上端に設けられたシートラックに冠着された円筒状基部と、シートラックに外装され当該円筒状基部と一体に形成されたカバー部からなるシートカラーとを備え、シートポストには、シートカラーの円筒状基部で抜け止め可能とした突起を備えた自転車なる技術が存在する。
また、特許文献5に開示されているように、立てパイプの上端部に外装したシートクランプの内側にシートカラーを配置し、シートポストには、シートカラーの円筒状基部で抜け止め可能とした突起部を備えた自転車なる技術が存在する。
実公平2−22394号公報 実開昭62−181484号公報 特開2006−206021号公報 特開2006−315610号公報 特開2007−137265号公報
しかしながら、上述した従来の特許文献1による技術の場合、立てパイプの下部からシートポスト上端を挿入させるために当該立てパイプ下部に開口を形成するという面倒な加工作業が必要となり、しかもこれによって立てパイプ自体の荷重強度が劣化してしまう虞がある。
また、特許文献2による技術の場合、シートポストの軸方向に沿って凹陥溝を形成するという面倒な加工作業が必要となり、しかもこれによってシートポスト自体の荷重強度が劣化してしまう虞がある。
また、特許文献3による技術の場合、シートポスト下部の固定具をスライドさせるレールを立てパイプに形成するという面倒な加工作業が必要となり、しかもこれによって立てパイプ自体の荷重強度が劣化してしまう虞がある。
また、特許文献4による技術の場合、シートポストの下部に突起を取り付け、これを立てパイプ上端から挿入した後に、円筒状基部と一体に形成されたカバー部からなるシートカラーを立てパイプ上端のシートラックに外装するため、構造が複雑となり且つ部材点数も増えてしまうことから、面倒な後付作業が要求され且つ高価なものとなってしまう
また、特許文献5による技術の場合、シートポストの下部に突起部を取り付け、これを立てパイプ上端から挿入した後に、立てパイプの上端部に外装したシートクランプの内側にシートカラーを配置させるため、構造が複雑となり且つ部材点数も増えてしまうことから、面倒な後付作業が要求され且つ高価なものとなってしまう。
さらには、このような上下スライド式の高さ調整が可能なシートポストは、立てパイプに対して十分な長さで挿入されることで締め付け固定されていない場合には、サドルを上げすぎて締め付け長さが不足していると、シートポストが脱落したり、損傷したりする事故が生じ得る。このために、シートポストの引き上げ限界を表示する限界標識をシートポストに表記しておいても、乗用者はこれを無視し、確認せずに必要以上にサドルを上げてしまうことがある。
そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、自転車における立てパイプに上下スライド自在にして挿入されるシートパイプに固定されるサドルの盗難を防止するにつき、工具無しによるサドルの高さ調整を可能とした利点を失わずにサドルの盗難を未然に防止することができ、しかも、サドル盗難防止装置が組み入れられていない既製の自転車の立てパイプにも、立てパイプ自体に面倒な加工を必要とせず、簡単且つ低コストで後付することも可能である自転車サドル盗難防止装置を提供することを目的とする。
また、例えばサドルの高さ調整時において、そのスライド引き上げによる限界を規制することで事故に結びつくような必要以上の高さの設定を不能にし、さらには操作を誤って立てパイプからサドルをシートポスト毎引き抜いてしまうのを未然に防止できるようシートポストの引き抜き限界を規制する機構としても利用可能とする自転車サドル盗難防止装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案にあっては、上部にサドルSを装着し、下部を立てパイプ2に挿入して所望の位置で緊締固定されるシートポスト3を備え、該シートポスト3の下端を立てパイプ2の絞り加工によって形成された縮径段差部Pに係止して引き抜きを阻止可能とした自転車サドル盗難防止装置であって、シートポスト3の上端開口側に冠着される受け具4と、受け具4に穿設された挿入孔4bからシートポスト3内部に挿入配置される固定ボルト5と、シートポスト3の下端開口側から突出した固定ボルト5にねじ込まれて当該下端開口側に固定されるストッパー具6とを備え、ストッパー具6は偏心位置に固定ボルト5のボルト下端をねじ込むボルト孔6aが形成され、且つボルト孔6a位置とは別の偏心位置には、シートポスト3内側に当たる突起部8が形成されてなるものである。
以上のように構成された本考案に係る自転車サドル盗難防止装置にあって、シートポスト3の下端開口から外方に突出された固定ボルト5のボルト下端をストッパー具6の偏心位置にあるボルト孔6aへねじ込む際に、該ストッパー具6がシートポスト3に対して固定が緩い状態で固定ボルト5に装着されることで、立てパイプ2上部の絞り加工によって形成された縮径段差部Pを通して当該立てパイプ2の内部に挿入可能にさせる。
そして、固定ボルト5をストッパー具6のボルト孔6aにしっかりとねじ込み、該ストッパー具6がシートポスト3に強固な状態で装着されることで突起部8がシートポスト3内側に当たり、ストッパー具6がシートポスト3の下端開口において、その外側方に偏心突出した状態となって当該ストッパー具6をシートポスト3の下端開口部位で固定配置させる。
立てパイプ2からシートポスト3をサドルSが着いたままの状態で引き抜こうとした際には、立てパイプ2上部に形成された縮径段差部Pに、シートポスト3の下端に偏心突出状に配されているストッパー具6が係止されて当該シートポスト3の引き抜きを阻止させる。
また、立てパイプ2に対して安全上必要とされる挿入長さを設定させる引き抜き限界位置をも設定させ、例えば高さ調整等のために引き出したときでもシートポスト3を立てパイプ2に十分な長さで挿入させたままとさせる。
本考案によれば、自転車の立てパイプ2に上下スライド自在に挿入されるシートポスト3に固定したサドルSの盗難等をシートポスト3自体の引き抜きを阻止することで防止でき、しかも、工具無しによるサドルSの高さ調整可能とした利点を失わずにサドルSの盗難を未然に防止できる。そればかりでなく、サドル盗難防止装置が組み入れられていない既製の自転車の立てパイプ2に後付で取り付けることも可能であり、取り付けるに際し、立てパイプ2自体に面倒な加工を必要とせず、簡単且つ低コストで取り付けることができる。しかも部品点数が少なくて済むのであり、既製の自転車への後付による組み付けも簡単に行えることから、アフターパーツでの機能アップが可能となる。さらには、例えば高さ調整時のシートポスト3自体の立てパイプ2に対するスライド引き上げによる必要以上の高さの設定による引き抜き限界も規制でき、不十分な締め付け長さに起因するような各種の事故を未然に防止するにも役立つ。
また、サドル盗難防止装置を、サドルSの高さ調整時において操作を誤って立てパイプ2からサドルSをシートポスト3毎引き抜いてしまうのを未然に防止するための当該シートポスト3の引き抜き限界を規制する機構として利用することができる。
すなわち、これは本考案が、シートポスト3の上端開口側に冠着される受け具4と、受け具4に穿設された挿入孔4bからシートポスト3内部に挿入配置される固定ボルト5と、シートポスト3の下端開口側から突出した固定ボルト5にねじ込まれて当該下端開口側に固定されるストッパー具6とを備え、ストッパー具6は偏心位置に固定ボルト5のボルト下端をねじ込むボルト孔6aが形成され、且つボルト孔6a位置とは別の偏心位置には、シートポスト3内側に当たる突起部8が形成されてなるからである。
これにより、シートポスト3の下端開口側から外方に突出された固定ボルト5のボルト下端をストッパー具6の偏心位置にあるボルト孔6aにねじ込んだ際に、該ストッパー具6がシートポスト3に対して固定が緩い状態で固定ボルト5に装着されることで、立てパイプ2の上方からでも、立てパイプ2上部の絞り加工によって形成されることで小径となっている縮径段差部Pを通して、当該立てパイプ2の内部に支障なく挿入することができる。
そして、固定ボルト5をストッパー具6のボルト孔6aにしっかりとねじ込み、該ストッパー具6がシートポスト3に強固な状態で装着された際には、ストッパー具6の突起部8がシートポスト3内側に当たり、ストッパー具6がシートポスト3下端開口において、外側方に偏心突出した状態となって当該ストッパー具6をシートポスト3の下端開口側に固定配置させることができる。
しかも、固定ボルト5のボルト孔6aへのねじ込み操作はシートポスト3の上端のみから可能となるため、自転車の組立時に簡単に組み込むことができるばかりでなく、立てパイプ2が自転車を構成するフレームと一体構造で盗難防止装置が設けられていない既成の自転車でも簡単に取り付けることができる。
また、立てパイプ2からシートポスト3をサドルSが着いたままの状態で引き抜こうとした際には、立てパイプ2の絞り加工によって形成された縮径段差部Pに、シートポスト3の下端に偏心突出状に配されているストッパー具6が係止されて当該シートポスト3の引き抜きを阻止させることができ、これによってサドルSの盗難を未然に防止することができる。
さらに、立てパイプ2に対するシートポスト3の高さ調整時等において、シートポスト3を上下にスライド調整するとき、必要以上の高さを設定することによって不十分な締め付け長さとなることで、立てパイプ2あるいはシートパイプ3等を損傷したり、シートポスト3あるいはサドルS等が脱落したり等に起因するような事故を未然に防止できる。すなわち、誤ってシートポスト3が引き抜かれたり、締め付け長さが不十分になったりするようなことがない十分な締め付け長さを確保できる程度の位置に対応して、ストッパー具6と縮径段差部Pとを係止させるものと設定すれば良く、その係止位置の調整設定によって当該シートポスト3の引き抜き限界も容易に規制することができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本考案が限定されるものではない。
以下、図面を参照して本考案を実施するための最良の一形態を説明するに、図において示される符号1は自転車等のサドル盗難防止装置を構成する装置本体である。該装置本体1は、図1に示すように、コイル状クッション部材付きの二股状の緊締部を有するラック金具Lを介して上部にサドルSが装着され、下部を自転車本体の立てパイプ2に挿入して当該立てパイプ2の上端開口側に備えた高さ調整機構Gにより所望の高さ位置で緊締固定される円筒状のシートポスト3に取り付けられるものである。尚、図中符号3aは、シートポスト3上部にサドルSを固定するために、シートポスト3本体部分に比し小径に縮径形成されたサドル固定部である。
そして、装置本体1は、図2に示すように、高さ調整機構Gを緩めてシートポスト3を立てパイプ2から引き抜こうとした際に、立てパイプ2の上部において、立てパイプ2自体に対する絞り加工によって形成された上端開口側で小径となる縮径段差部Pに、シートポスト3の下端開口において、偏心突出状に配される後述するストッパー具6が係止されて引き抜きを阻止するように構成してある。
すなわち、装置本体1は、図3および図4に示すように、シートポスト3の上端開口側に冠着される受け具4と、受け具4の中央に穿設された挿入孔4bからシートポスト3内部に挿入される固定ボルト5と、シートポスト3の下端開口側から突出した固定ボルト5下端にねじ込まれて当該下端開口において、周縁部の一部が外側方に突出されて閉蓋固定されるストッパー具6とから構成されている。
受け具4は、ラック金具Lを介してサドルSが装着されるシートポスト3の絞り加工が施されている上端開口側に冠着される例えば有底円筒状の鋼製部材によって形成されている。そして、受け具4の上部開口縁には、シートポスト3の上端開口縁に係止される環状のフランジ4aを備え、受け具4自体における窪み部分の底部中央には固定ボルト5を挿入するための挿入孔4bが穿設されている。
固定ボルト5は、シートポスト3の全長よりも長い金属製棒材によって形成されており、シートポスト3の上端開口側に冠着されている受け具4の挿入孔4bに固定ボルト5のボルト下端が挿入された際に、固定ボルト5の上部に形成されているボルト頭部5aが窪み部分に収納されて底部の挿入孔4b周縁によって係止されると同時に、ボルト下端側のボルト溝5b部分がシートポスト3の下端開口側から外方に突出配置されるようにしてある。また、ボルト頭部5aの上面中央には、六角形棒状のねじ廻し工具を差し込んで固定ボルト5自体を廻すための六角形の孔部5cが形成されている。
ストッパー具6は、シートポスト3の開口部外径と略同じかあるいは開口部外径以下の外径を有する例えば円板状の鋼製部材によって形成されている。そして、ストッパー具6の中心から偏心した位置に、前記した固定ボルト5のボルト下端をねじ込むボルト孔6aが形成されている。また、ストッパー具6のボルト孔6aにねじ込まれた固定ボルト5のボルト下端には、係止用ナット7が取り付けられて必要とあれば溶接等で固定され、当該ストッパー具6の固定ボルト5からの脱落防止と、固定ボルト5に沿っての上下方向の位置決め等がなされるものとしてある。
また、このストッパー具6のボルト孔6a位置とは別の偏心位置には短尺の突起部8が例えばプレス加工または溶接さらには短いボルトのねじ込み等によって形成してある。そして、シートポスト3の下端開口側から外方に突出された固定ボルト5のボルト下端をストッパー具6の偏心位置にあるボルト孔6aにねじ込んだ際に、当該突起部8がシートポスト3内側に当たることで、ストッパー具6の周縁部の一部でもシートポスト3側面から若干偏心突出した状態となって固定されるようにしてある。
尚、上記した突起部8は、1本でなく例えば2本あるいはそれ以上の複数本に変更することも可能であり、これら突起部8がシートポスト3内側に各別に当たることで、ストッパー具6がシートポスト3側面から偏心突出した状態となって固定されれば良く、突起部8の本数は限定されない。
高さ調整機構Gは、図1または図2に示すように、二股状の緊締部12a,12bを有するシートラック11が、立てパイプ2の縦割溝2aを形成した上端開口側に配され、当該緊締部12a,12b同士に穿設された孔に、例えばL型のハンドルバーHを備えたシートピン13を装着してなる。そして、シートラック11の緊締部12a,12b同士が互いに締め付けられる方向にハンドルバーHを手で回した際に、立てパイプ2の縦割溝2aが圧縮されて当該立てパイプ2が縮径されることで、立てパイプ2に挿入されているシートポスト3を把握固定させるようにしてある。
尚、シートポスト3下端に固定されるストッパー具6が立てパイプ2における縮径段差部P底部に当接されることで、シートポスト3自体のそれ以上の引き上げを不能とするときの引き上げ限界位置は、引き上げて位置決めさせたときのシートポスト3等の損傷、脱落等が生じないような、立てパイプ2に対するシートポスト3の十分な挿入長さが維持される部位となっている。
次に、以上のように構成された最良の形態についての組立、使用、動作の一例について説明する。尚、既製の自転車に対しての装置本体1の使用に際し、立てパイプ2には絞り加工によって上端開口側内径に縮径段差部Pが存在し、且つ立てパイプ2の上端開口側に高さ調整機構Gが設けられていることを前提としている。
先ず、装置本体1の組立に際し、高さ調整機構GのハンドルバーHを手で回してシートピン13を回動させ、シートラック11の緊締部12a,12b同士を緩めてから、シートポスト3を立てパイプ2から取り外す。そして、サドルSからシートポスト3を取り外してから、図4(a)に示すように、受け具4をシートポスト3の上端開口側に冠着する。このとき、受け具4のフランジ4aはシートポスト3の上端開口縁に係止される。
次いで、受け具4の挿入孔4bに固定ボルト5を挿入する。挿入によって固定ボルト5の上部に形成されているボルト頭部5aが底部の挿入孔4b周縁によって係止されると同時に、ボルト下端側のボルト溝5b部分がシートポスト3の下端開口側から外方に突出配置される。
そして、固定ボルト5のボルト下端をストッパー具6のボルト孔6aにねじ込む。このとき、ストッパー具6の突起部8がシートポスト3の下端開口側に向くようにしてボルト下端にねじ込まれる。ねじ込み後には固定ボルト5のボルト下端に係止用ナット7が取り付けられて必要があれば溶接等で固定される。
また、このストッパー具6は、図4(a)に示すように、シートポスト3に対する固定が緩い状態で固定ボルト5に装着され、このままの状態で立てパイプ2内にその上方から挿入される。このとき、ストッパー具6の外径の大きさはシートポスト3の外径と略同じかまたはそれ以下であるため、立てパイプ2の絞り加工による縮径段差部P内を何等支障なく通過できるものとなる。
そして、立てパイプ2の高さ調整機構Gにおけるシートラック11の緊締部12a,12b同士が互いに締め付けられる方向にハンドルバーHを手で回し、立てパイプ2の縦割溝2aが圧縮されて当該立てパイプ2が縮径されることでシートポスト3を任意の高さ位置に緊締固定しておく。
図4(b)に示すように、ボルト頭部5aの六角形の孔部5cに六角形棒状のねじ廻し工具を差し込んで固定ボルト5をしっかりと締めていくと、固定ボルト5のボルト下端がストッパー具6の偏心位置にあるボルト孔6aにねじ込まれ、またストッパー具6の外形部が立てパイプ2の縮径段差部Pでない内側に当たり、さらにストッパー具6の突起部8がシートポスト3内側に当たることで、ストッパー具6の周縁一部がシートポスト3側面から若干偏心突出した状態となってシートポスト3に固定される。
最後にコイル状クッション部材付きの二股状の緊締部を有するラック金具Lを介してシートポスト3上部にサドルSを装着し、立てパイプ2の高さ調整機構Gにおけるシートラック11の緊締部12a,12b同士が互いに締め付けられる方向にハンドルバーHを手で回し、立てパイプ2の縦割溝2aが圧縮されて当該立てパイプ2が縮径されることでシートポスト3は所望の高さ位置で緊締固定される。
自転車の駐輪中、他者がイタズラでハンドルバーHを手で回し、シートラック11の緊締部12a,12b同士を互いに緩め、立てパイプ2からシートポスト3をサドルSが着いたままの状態で引き抜こうとした際には、図2に示すように、シートポスト3の下端に偏心突出状に配されているストッパー具6が、立てパイプ2の絞り加工によって形成された縮径段差部Pに係止されてシートポスト3の引き抜きが阻止されることとなり、これによりサドルSの盗難が防止されるのである。
また、立てパイプ2の高さ調整機構GによるサドルSの高さ調整時において、装置本体1は立てパイプ2の縮径段差部Pへのストッパー具6の係止により、サドルSの盗難防止と同時にシートポスト3の引き抜き限界を規制することができる。そのために、例えば高さ調整の操作を誤って、あるいはサドルSを限界高さ以上に故意に引き上げてしまうこと等で立てパイプ2からサドルSをシートポスト3ごと引き抜いてしまったり、さらには不十分な締め付け長さとしてしまうことによるハンドルバーHの緩みによって不用意にサドルSがシートポスト3ごと抜けてしまったりするのを阻止するのである。
本考案を実施するための最良の形態における自転車サドル盗難防止装置の使用状態を示す一部切欠斜視図である。 同じく自転車サドル盗難防止装置の使用状態を示す一部切欠側面図である。 同じく自転車サドル盗難防止装置の組立手順を説明する分解斜視図である。 自転車サドル盗難防止装置の組立手順を説明するもので、(a)はストッパー具のシートポストに対する固定が緩い状態で立てパイプに挿入する状態の断面図、(b)は立てパイプに挿入したシートポストの固定ボルトをストッパー具にねじ込んで当該シートポストにストッパー具を固定した断面図である。
符号の説明
P…縮径段差部 L…ラック金具
G…高さ調整機構 S…サドル
H…ハンドルバー
1…装置本体 2…立てパイプ
2a…縦割溝 3…シートポスト
3a…サドル固定部 4…受け具
4a…フランジ 4b…挿入孔
5…固定ボルト 5a…ボルト頭部
5b…ボルト溝 5c…孔部
6…ストッパー具 6a…ボルト孔
7…係止用ナット 8…突起部
11…シートラック 12a,12b…緊締部
13…シートピン

Claims (1)

  1. 上部にサドルを装着し、下部を立てパイプに挿入して所望の位置で緊締固定されるシートポストを備え、該シートポストの下端を立てパイプの絞り加工によって形成された縮径段差部に係止して引き抜きを阻止可能とした自転車サドル盗難防止装置であって、シートポストの上端開口側に冠着される受け具と、受け具に穿設された挿入孔からシートポスト内部に挿入配置される固定ボルトと、シートポストの下端開口側から突出した固定ボルトにねじ込まれて当該下端開口側に固定されるストッパー具とを備え、ストッパー具は偏心位置に固定ボルトのボルト下端をねじ込むボルト孔が形成され、且つボルト孔位置とは別の偏心位置には、シートポスト内側に当たる突起部が形成されてなることを特徴とする自転車サドル盗難防止装置。
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