JP3136811B2 - 代替セクタ処理方法 - Google Patents

代替セクタ処理方法

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JP3136811B2 JP04331481A JP33148192A JP3136811B2 JP 3136811 B2 JP3136811 B2 JP 3136811B2 JP 04331481 A JP04331481 A JP 04331481A JP 33148192 A JP33148192 A JP 33148192A JP 3136811 B2 JP3136811 B2 JP 3136811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク記録装置にお
いて、複数のセクタに分割されたディスクへデータをそ
れぞれ記録する場合に、記録不可能なセクタが発生した
ときに行なう代替セクタの処理方法に関し、特に小容量
のバッファメモリによって一括して代替処理が行なえる
ようにしたことに特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】代替セクタ処理を欠陥セクタが発生する
度に行うと、その都度代替セクタ領域にアクセスする余
計なシーク処理が発生し、高速なデータ処理ができない
ため、一般にはディスク記録媒体への情報記録後に一括
して処理されている。
【0003】図4は代替処理を行なうディスク記録装置
の構成図を示すものである。図において、40は複数の
セクタに分割されて情報が記録されるディスク記録媒体
であり、記録すべき正規のセクタが記録不可能な欠陥セ
クタである場合には、代用の記録領域となる代替セクタ
を備えている。41はバッファメモリ部であり、ホスト
から転送されたデータをディスク記録媒体40に記録す
る前に一時格納するデータバッファ手段と、データを記
録する場合にディスク記録媒体40に欠陥セクタが発生
したときに、欠陥セクタに関する情報を登録しておく代
替用バッファ手段とを有する。
【0004】42はディスク記憶部であり、前記バッフ
ァメモリ部41のデータバッファ手段に格納されている
データから、1セクタごとにデータを読み出してディス
ク記録媒体40に記録する手段と、アクセスしたセクタ
が欠陥セクタであり記録が不可能な場合には、前記代替
セクタに記録するための手段を有する。43は代替セク
タ割当部であり、代替セクタの中から使用可能な代替セ
クタを割当する。
【0005】44はバッファメモリ部41,ディスク記
憶部42に対してデータの読み出し又はディスク記録媒
体40への記録の制御を行なう制御部であり、代替セク
タ割当部43に対しては代替セクタの割当を制御し、代
替セクタ割当部43により割り当てられた代替セクタの
アドレスを受け取る。
【0006】以上のように構成されたディスク記録装置
において、従来の代表的な2つの代替セクタ処理方法に
ついて説明する。第1の方法は図5に示すように、バッ
ファメモリ部41に設ける代替用バッファ手段として、
欠陥セクタの発生により記録できなかったセクタのデー
タをそのまま保存しておくために、代替セクタ専用バッ
ファを用いる方法である。
【0007】バッファメモリ部41にデータバッファ5
1と代替セクタ専用バッファ52とを設ける。ホストか
ら送られるディスク記憶部42へのライトデータを一旦
データバッファ51に順に格納し、その後格納順に1セ
クタ単位でディスク記憶部42に記録する。ディスク記
録媒体40での記録すべきセクタが欠陥セクタである場
合には、代替セクタ専用バッファ52に欠陥セクタデー
タd1,d2を格納していく。欠陥セクタ以外のディス
ク記録媒体40への情報記録処理終了後、代替セクタ専
用バッファ52に格納したデータを一括して代替処理す
る。
【0008】第2の方法は代替用バッファ手段としてテ
ーブルを用いる方法であり、図6で示している。バッフ
ァメモリ部41にデータバッファ61と代替管理テーブ
ル62を設ける。ディスク記憶部42へのライトデータ
を一旦データバッファ61に順に格納し、その後格納順
に1セクタ単位でディスク記憶部42に記録する。情報
の記録が不可能な場合には、代替管理テーブル62に欠
陥セクタが発生したデータバッファ61のデータバッフ
ァポインタと、ディスク記録媒体40の代替セクタの物
理アドレスとを格納していく。欠陥セクタ以外のディス
ク記録媒体40への情報記録処理終了後、代替管理テー
ブル62を利用して、データバッファ61に残った欠陥
セクタデータd1,d2を一括して代替処理する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の代替セクタ処理方法では、ディスク記録媒体への情報
記録時に大容量のバッファメモリが必要になるという問
題点を有していた。すなわち上記第1の方法では、デー
タバッファ以外に設ける固定の代替セクタ専用バッファ
がオーバーフローエラーを発生させないようにするため
には、少なくともデータバッファと同等の領域が必要と
なる。
【0010】また第2の方法では、一連の記録処理終了
後に代替処理を一括して行うためには、ディスク記録媒
体への情報記録処理終了時に、ディスク記憶部に記録し
たデータ全てをデータバッファに保存しておかなければ
ならないため、ディスク記憶媒体の記録データを一度に
格納できるだけのデータバッファが必要となる。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
であり、データを記録する場合に一時データを格納して
おくためのデータバッファを、セクタに情報の記録が不
可能なときにその一部を代替セクタに記録するデータを
格納しておくためのバッファとして共有するバッファ管
理方法を提供することにより、小容量のバッファメモリ
でも一括して代替処理ができるようにすることを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の代替セクタ処理方法は、記録されるべきデー
タを格納したバッファから、複数のセクタに分割された
ディスク記録媒体へ各セクタごとに順次データの記録処
理を行う場合に、前記ディスク記録媒体における記録す
べきセクタが記録不可能な欠陥セクタであるときには、
そのセクタに記録されるべきデータを、前記バッファの
領域のうち既に前記記録処理が行われている領域に格納
してゆき、前記記録処理の終了後に記録不可能であった
前記セクタのデータを、別途ディスク記録媒体に設けた
代替セクタに一括して記録するようにしたものである。
【0013】
【作用】上記方法によれば、ホストからのデータを記録
不可能な場合には、バッファメモリ部においてホストか
らのデータが格納された領域のうち、既にディスク記録
媒体への記録処理を行った領域に、代替セクタへ記録す
べきデータを登録することにより、データバッファです
でに使用済みの領域として使用するものである。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。本実施例における代替セクタ処理方
法が適用されるディスク記録装置の構成は、図4で示す
従来のものとほぼ同じであるが、バッファメモリ部41
において、制御部44で指定されたセクタのデータをデ
ィスク記録媒体40に記録する前に一時格納するデータ
バッファ手段と、欠陥セクタ発生時に欠陥セクタデータ
を格納する代替用バッファ手段とを共用するようにした
ことを特徴としている。図1はホストから記録命令を受
けたときの処理フローを示すものであり、図2,図3は
データバッファ部41へのデータの格納状況を示すもの
であり、以下代替処理フローにしたがって説明する。
【0015】1)バッファメモリ41内に、データバッ
ファメモリを予め定められたセクタ分設ける(S1)。
【0016】2)ホストから数セクタ分の記録命令をう
け、それに応じて制御部44は、ホストからバッファメ
モリ部41内のデータバッファメモリに転送するデータ
の転送セクタ数を設定する(S2)。
【0017】3)制御部44はホストから転送すべきセ
クタ数が、1)で領域確保したデータバッファメモリに
格納可能か比較を行い(S3)、データバッファメモリ
の領域を越えればデータバッファメモリ分のデータを格
納セクタ数とし(S4)、データバッファメモリ内に一
括格納可能ならば転送セクタ数を格納セクタ数とし(S
5)、データバッファメモリの下位アドレスより格納す
る(S6)。
【0018】この時のバッファメモリ部41の状態を図
2(a)及び図3(a)に示している。図2はホストか
ら転送すべきセクタ数がデータバッファメモリ21内に
一括格納可能であった場合の状態を示しており、データ
の格納されていない領域が存在する。図3はホストから
転送すべきセクタ数がバッファメモリメモリ31内に一
括して格納できず、複数回に分けて転送を行う場合の状
態を示しており、データバッファメモリ31はすべて転
送データで満たされている。
【0019】図において、p1はホストからデータバッ
ファメモリにデータを転送する際、一度に転送すること
ができなかったときに、次のデータ転送時に格納開始位
置を示すデータ格納ポインタであり、p2はデータバッ
ファメモリ内でデータ記憶媒体40への記録が済んでい
るセクタデータの位置を示すデータ記録ポインタであ
り、p3は、欠陥セクタのために記録できないときにデ
ータバッファメモリ内に格納された代替データの格納位
置を示す代替データ格納ポインタを示すものである。図
2,図3の場合とも(S6)の状態では、p1,p2,
p3はともにデータバッファメモリとして領域確保され
た最下位アドレスに位置する。
【0020】4)ディスク記憶媒体40を記録処理を行
う物理アドレスにシークし、セクタデータが記録可能か
検査する(S7)。
【0021】記録可能であれば、ディスク記憶部42は
1セクタ単位でデータバッファメモリ21,31の下位
のアドレスからデータを読みだし、データ記録媒体40
に記録する(S8)。このときセクタデータ記憶媒体4
0に記録処理が済んだことを示すデータ記録ポインタp
2を上位側に1セクタデータ分だけ移動させる。
【0022】またディスク記憶部42が読みだしたデー
タが記録不可能であれば、データバッファメモリ21,
31の最下位アドレスから1セクタ分のデータを削除し
(S9)、代替セクタバッファメモリ22,32として
確保して(S10)、欠陥セクタと判定されたアドレス
に記録予定であったセクタデータを、代替セクタバッフ
ァメモリ22,32に格納する(S11)。このときデ
ータ記録ポインタp2は1セクタデータ移動し、代替デ
ータ格納ポインタp3も1セクタデータ分上位側に移動
する。
【0023】5)データバッファメモリ21,31に格
納されている全てのセクタデータのディスク記録媒体4
0への記録、または欠陥セクタの場合には代替セクタバ
ッファメモリ22,32への格納処理が終了するまで、
次のセクタの物理アドレスとデータバッファメモリのア
ドレスを設定して4)の処理を繰り返す(S12)。
【0024】この結果のバッファの状態を図2(b),
図3(b)に示す。これらの例では、ディスク記録媒体
40への記録中に2つの欠陥セクタが発見され、欠陥セ
クタデータd1,d2が前記データバッファメモリの下
位アドレスより2セクタ分代替バッファメモリ22,3
2に格納された状態を示している。
【0025】図2(b)に示すように、ホストからデー
タバッファメモリ21へ一度のデータ転送で済む場合に
は、データ格納ポインタp1はそのままであり、データ
記録ポインタp2はデータバッファメモリに格納された
データの最上位アドレスに更新され、代替セクタバッフ
ァメモリに代替データを格納したことを示す代替データ
格納ポインタp3は、代替セクタバッファメモリとして
領域確保した最上位アドレスに更新される。
【0026】図3(b)に示すように、ホストからのデ
ータバッファメモリへのデータ転送が一度に行えない場
合には、データバッファメモリ31に再びホストからの
残りのデータを格納するときの格納開始位置を示すデー
タ格納ポインタは、代替バッファメモリとして確保した
アドレス分だけ移動させる。データ記録ポインタp2,
代替データ格納ポインタp3は、図2の場合と同様であ
る。
【0027】6)ホストからバッファメモリ部41へ転
送すべきデータが残っていないかどうかを確認するた
め、上記(S2)における転送セクタ数から、記録処理
済み及び代替セクタバッファメモリへの格納処理済みの
セクタ数を差引いて、転送セクタ数を更新する(S1
3)。
【0028】図2の場合は転送セクタ数と、記録処理済
み及び代替セクタバッファメモリへの格納処理済みのセ
クタ数とが等しく、ホストから転送すべきデータはすべ
て送られたことが確認される。
【0029】図3の場合は転送セクタ数と、記録処理済
み及び代替セクタバッファメモリへの格納処理済みのセ
クタ数との差をとると、転送セクタ数の方が大きく、こ
の差を新たなホストからバッファメモリ部41への転送
セクタ数とするように更新する。
【0030】7)転送セクタ数の記録または代替バッフ
ァ格納処理が終了するまで(S14)、3)からの処理
を繰り返す。この場合図2はこの処理はなく、図3の場
合のみ3)からの処理を繰り返す。なお図3における
3)処理でのデータバッファメモリへの格納位置は5)
で更新したデータ格納ポインタp1の位置からである。
【0031】8)転送セクタ数の記録または代替バッフ
ァ格納処理が終了した時点で、代替セクタバッファメモ
リ32を、代替セクタ割当部43で割当てられたディス
ク記録媒体40の代替アドレスに、代替セクタとして一
括して記録することにより(S15)代替処理が終了す
る。
【0032】このように本実施例によれば、ホストから
データバッファメモリへ転送する場合に、転送セクタ数
が前記データバッファメモリに設定したセクタ数より小
さく、データバッファメモリ内に一括して格納可能なと
きであっても、転送セクタ数がデータバッファメモリに
設定したセクタ数より大きく、複数回の転送が必要なと
きであっても、データバッファメモリとして使用する領
域を代替セクタのデータバッファとして共用できる代替
処理方法を提供することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の代替セクタ処理方
法は、ホストから転送されたデータを格納するため前記
バッファメモリ部に設けられるデータバッファの領域の
うち、ディスク記録媒体への記録処理が行われた領域
を、欠陥セクタの発生時に代替セクタへ記録が行われる
までの間データを格納しておくための代替データバッフ
ァ領域として共用するようにした。
【0034】このためバッファメモリ部として、データ
バッファ領域分だけ設ければよくなり、従来のようにデ
ータバッファ領域とは別に、代替データを管理するため
のバッファを設ける必要がなくなり、小容量のバッファ
メモリで高速なデータの記録を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代替セクタ処理方法における一実施例
を示すフローチャート
【図2】同実施例におけるバッファメモリの説明図
【図3】同実施例におけるバッファメモリの説明図
【図4】代替セクタ処理が行われるディスク記録装置の
構成図
【図5】従来の代替セクタ処理方法におけるバッファメ
モリの説明図
【図6】従来の代替セクタ処理方法におけるバッファメ
モリの説明図
【符号の説明】
21,31,51,61 データバッファメモリ 22,32 代替セクタバッファメモリ 40 ディスク記録媒体 41 バッファメモリ部 42 ディスク記憶部 43 代替セクタ割当部 44 制御部 52 代替セクタ専用バッファメモリ 62 代替セクタ管理テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 政喜 香川県高松市寿町2丁目2番10号 松下 寿電子工業株式会社内 (72)発明者 桑原 広美 香川県高松市寿町2丁目2番10号 松下 寿電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−41072(JP,A) 特開 平1−243268(JP,A) 特開 平2−58768(JP,A) 特開 平4−51315(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 G06F 13/10 - 13/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録されるべきデータを格納したバッフ
    ァから、複数のセクタに分割されたディスク記録媒体へ
    各セクタごとに順次データの記録処理を行う場合に、前
    記ディスク記録媒体における記録すべきセクタが記録不
    可能な欠陥セクタであるときには、そのセクタに記録さ
    れるべきデータを、前記バッファの領域のうち既に前記
    記録処理が行われている領域に格納してゆき、前記記録
    処理の終了後に記録不可能であった前記セクタのデータ
    を、別途ディスク記録媒体に設けた代替セクタに一括し
    て記録するようにした代替セクタ処理方法。
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