JP3136729B2 - 多層円板ファン - Google Patents

多層円板ファン

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JP3136729B2
JP3136729B2 JP04013411A JP1341192A JP3136729B2 JP 3136729 B2 JP3136729 B2 JP 3136729B2 JP 04013411 A JP04013411 A JP 04013411A JP 1341192 A JP1341192 A JP 1341192A JP 3136729 B2 JP3136729 B2 JP 3136729B2
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靖夫 濱田
克志 赤松
登 新原
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東陶機器株式会社
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドーナツ状の円板を
多層に積層して形成した多層円板ファンに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ドーナツ状の円板を多層に積層し
て形成した多層円板ファンは、積層間隔を一定の間隔に
保持されており、円板の回転によって積層間隔に空気の
摩擦抵抗を生じ、かかる抵抗を利用した遠心力によって
積層間隔より風を一定の速度で円板外周に送風するよう
に構成されている。
【0003】このような多層円板ファンにおいては、遠
心力により円板外周に吹出される送風の流速分布を調査
すると、各積層間隔毎において均一になっていない。
【0004】即ち、円板外周に吹出される送風の流速分
布を見ると、図3に示すように、積層中央部分は流速が
大きく、その両側、即ち、積層終端近傍においては流速
が小さくなると共に、最終端部分では流れの逆流が生じ
ており、これは全吹出流量の25% にもなるという報告が
ある。
【0005】更には、ドーナツ状の円板の内径に比し、
積層距離が長い場合は、流体がドーナツ状の円板の内径
部分より吸入されても、奥部の積層終端部分にまで行き
わたらず、積層中途部で流入空気が円板外に拡散し、図
4に示すように、偏った流速分布となっていた。
【0006】かかる欠点を解消すべく、特にドーナツ状
の円板の内径部分から進入した空気を積層終端の奥部に
まで取込むべく、ドーナツ状円板の内径部分に先端拡開
状の外筒を収納する構造としたものや、ドーナツ状の円
板の各内径を漸次変えていき、流入空気が積層終端の奥
部にまで十分に行きわたるように構成して偏流を防止す
る方法が取られていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの構
造では別途付属部品が必要であり、その組立が煩雑にな
ると共に、ドーナツ状の円板によっては、積層した円板
を合成樹脂で一体成形する工程をとることがあるので、
その場合には製造が困難になるという欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、ドーナツ状
の円板を多層に積層して形成した多層円板ファンにおい
て、積層終端またはその近傍に位置する円板間の間隔を
積層中央の円板間の間隔より狭くしたことを特徴とする
多層円板ファンを提供せんとするものである。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明する。
【0010】本実施例においては、本発明の要旨たる多
層円板ファンFの構造を示すために、該多層円板ファン
Fを利用した送風機Kを用いており、図1は送風機Kの
断面正面図である。
【0011】図1において、5は多層円板ファンFを収
納するためのファンケースであり、前側板5a中央部には
空気吸入口20を、側方板5bには空気排出口4を開口して
いる。
【0012】Mは、多層円板ファンFを駆動するモータ
であり、前記ファンケース5の後側板5c上に固設されて
いる。
【0013】多層円板ファンFは、円板1を一定の間隔
dを保持して多層に積層することにより形成されてお
り、積層終端eとしての最下層及び最上層の円板1の
内、最下層に位置する基礎円板2の中央部において、モ
ータMの出力軸10と連動連結されて回転自在に構成され
ていると共に最上層の円板1の中央部には空気流入開口
1aが形成されている。
【0014】また、かかる多層円板ファンFは、各円板
1,1間に薄い空気の層としての空気薄層aを形成して
おり、従って、各円板1の回転により、空気薄層aは、
円板1との摩擦力により遠心力が作用し、その力によっ
て自己送風機能を有することになり、図1に示すよう
に、空気流f が空気流入開口1aを通して各空気薄層a内
に流入し、同層aを貫流した後、円板1の外周縁からダ
クト3を介して、空気排出口4より外部に流出すること
になる。
【0015】この作用が連続することにより、多層円板
ファンFの上流側の空気は漸次同ファンF内に流入する
ことになり、同ファンFは、送風機Kとしての機能を果
たすことになる。
【0016】上記してきた送風機Kの基本構成におい
て、本発明の要旨となるのは、図2に示すように、多層
円板ファンFの積層終端e又はその近傍に位置する各円
板1,1間の間隔dを積層中央部gの円板1,1間の間
隔dよりもせまくしたことにある。
【0017】かかる構成とした理論的根拠は次の通りで
ある。
【0018】一般に、多層円板ファンFにおける空気の
流れは、各円板1,1間に形成された空気薄層aと円板
1の接触面における摩擦力によって作用する遠心力によ
り、円板1の外周から流出するものである。
【0019】しかも、摩擦力は、空気と円板1,1間と
の抵抗に影響されるものであり、円板1,1間の間隔d
が小になれば抵抗は大となり、従って、摩擦力も大とな
るものであり、摩擦力が大となれば、かかる摩擦力によ
って作用する遠心力も大となり、結果的には空気の流速
も大となる。
【0020】即ち、上記構成の多層円板ファンFにおい
て、積層終端e又はその近傍における各円板1,1間の
間隔dを狭くするということは、円板1の積層終端e又
はその近傍における円板1,1間からの空気の流速を増
すことになり、従って、圧力も上昇するために逆流を防
止し、円板1外周付近における流速分布を示すと、図5
の通り、多層円板ファンFの全層にわたって流速が均一
となる。
【0021】従って、多層円板ファンFにおける送風量
を増加させることができ、送風効率も大幅に向上させる
ことができる。
【0022】また、乱流の発生を防止できるために、静
粛性も向上し、しかも本発明に係わる多層円板ファンF
は合成樹脂等での一体成形が可能なので、製作が容易と
なり、コストダウンが図れるものである。
【0023】本実施例における送風機Kの作動について
説明すると、先ず、スイッチをONすることにより多層
円板ファンFを回転させる。
【0024】該ファンFの回転により、空気がファンケ
ース5の空気吸入口20より吸入されると共に、多層円板
ファンFに形成された空気流入開口1aより同ファンF内
に流入する。
【0025】一方、積層終端e又はその近傍における空
気薄層aは、積層中央部gにおける空気薄層aに比べて
摩擦力が大きいので、前記した作用によって流速は積層
中央部gよりも大きくなり、円板1の外周から流出する
空気の流速は均一状態で空気排出口4より外部空間へ排
出される。
【0026】この作動において、流出する空気の流速分
布は均一となっているので、送風されるべき空気の量は
増大し、送風効率は高まっている。
【0027】
【発明の効果】積層終端又はその近傍に位置する円板間
の間隔を積層中央の円板間の間隔よりせまくしたことに
より、積層終端又はその近傍における空気の流速が増す
ことになり、従って、圧力も上昇するために逆流を防止
し、円板外周付近における流速分布が均一となる。
【0028】従って、送風量を増加させることができ、
送風効率も大幅に向上させることができる。
【0029】また、乱流の発生を防止できるために、静
粛性も向上する。
【0030】また、多層円板ファンを合成樹脂等での一
体成形が可能となり、製作が容易になり、コストダウン
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多層円板ファンを利用した送風機の断面図。
【図2】本発明に係る多層円板ファンを利用した送風機
の断面図。
【図3】従来の多層円板ファンにおける流速分布図。
【図4】軸距離を長くした場合の多層円板ファンにおけ
る流速分布図。
【図5】本発明に係わる多層円板ファンにおける流速分
布図。
【符号の説明】
1 円板 d 円板間の間隔 e 積層終端 F 多層円板ファン g 積層中央部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 17/08 F04D 29/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーナツ状の円板(1) を多層に積層して
    形成した多層円板ファン(F) において、積層終端(e) ま
    たはその近傍に位置する円板(1),(1) 間の間隔(d) を積
    層中央部(g) の円板(1),(1) 間の間隔(d) より狭くした
    ことを特徴とする多層円板ファン。
JP04013411A 1992-01-28 1992-01-28 多層円板ファン Expired - Fee Related JP3136729B2 (ja)

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